2010年06月

2010年06月30日

シンポジウム「教育の未来を拓く電子化教材」

東京大学から以下のような通知が来ました

7/16シンポジウム「教育の未来を拓く電子化教材」

書籍の電子化が進む中、教材の電子化も進んでいます

教材が電子化することによって、教育はどのように変わるのでしょうか?

平日の午後に開催されるため、残念ながら、参加できません。

どなたかのレポートをお待ちします


【日時】 2010年7月16日(金) 13:00-17:00

【場所】 東京大学 本郷キャンパス 工学部11号館講堂       

【プログラム】

13:00-13:10  開会挨拶  佐藤愼一
        (東京大学理事/副学長)

13:10-13:40  「教育の未来を拓く電子化教材」  小宮山宏
     (大学発教育支援コンソーシアム 代表/三菱総合研究所理事長)

13:40-14:10  「東京大学の知の開放:理想の教科書 UT-eTEXT」 藤原毅夫
        (東京大学大学総合教育研究センター 特任教授)

14:10-14:40  「UT-eTEXTをささえる」  大瀧友里奈
        (東京大学大学総合教育研究センター 特任助教)

14:40-15:00  -----休憩-----

15:00-15:30  「教科書の電子化が拓く可能性」  何森仁
        (神奈川大学工学部数学教室 教授)

15:30-16:00  「教材を電子化して教育現場を変える」  三宅なほみ
      (東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構 副機構長)

16:00-17:00  全体討論・まとめ  吉見俊哉
        (東京大学大学総合教育研究センター長)

【対象】  どなたでもご参加いただけます。

【参加費】 無料







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2010年06月29日

どう考えるのか?「新しい知、新しい教養」

東京大学総長濱田純一氏がが語る「新しい知、新しい教養」に大きな反響というより、批判が殺到しています

>
2008年10月、東京大学は世界に通用する次世代のビジネスリーダーを育成するプログラム「東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)」を開講した。

主に40歳代の企業人や行政官の幹部候補生などを対象に、東京大学が持つさまざまな分野における最先端の知を活用し、深い教養や智慧と実践的で柔軟な実行力を併せ持つ、高い総合能力を備えた人材を育成するプログラム。

受講期間は6カ月、費用は600万円、定員25名。毎週金曜日と土曜日の終日行われる。

プログラムは「教養・智慧」「マネジメント知識」、「コミュニケーション技能」で構成され、全プログラムの約70〜80%を「教養・智慧」が占める。

「この知識とこの知識はここでつながっている、こうつなげば今持っている知識がもっと豊かに展開できる」、とつなぎ目を作る手掛かりを、言い換えれば、知の枠組みを広げる手伝いを、東大は提供していきたいと考えています。
>

端的に言えば、濱田総長の「知の枠組みを広げる手伝いを、東大は提供していきたい」という考えも、「費用は600万円」という現実にかき消されてしまう、ということでしょうか?

600万円という費用は、高額納税者ではない限り、個人が私費負担できる額ではありません。

会社、官庁、自治体など、所属する組織が負担するものでしょう。

欧米を見れば、ハーバード、スタンフォードなどにエグゼクティブ向けに高額のプログラムはたくさんあります。

日本に比べ、桁違いに高額の報酬がある欧米では、更なるキャリアアップ(もちろん、組織内の昇進だけではない)を目指して、私費負担して参加する例が見られます

誤解がないよう言えば、東大は高校生のための無料講座、安価な公開講座も行っており、何でもかんでも高額ではありません。

日本を代表する大学として、ハーバード、スタンフォードなどに並ぶプログラムがあってもよいかもしれません。

しかし、上述のように、600万円という費用は、高額納税者ではない限り、個人が私費負担できる額ではありません。会社、官庁、自治体など、所属する組織が負担するものでしょう。

すると、社会に出てから、もう一度、大学で勉強したい、という考えの人を遠ざけてしまうことにならないでしょうか?

東大TMI(Technology Management for Innovation 技術戦略学)か?東工大MOT(Managemrnt of Techmology 技術経営)か?に書きましたが、


東大では、社会人に対し、所属企業に対し、「学業に専念させる」ことを承諾させます。この場合、社会人は企業派遣で、会社を事実上休業しない限り、参加不能です。



「この知識とこの知識はここでつながっている、こうつなげば今持っている知識がもっと豊かに展開できる」、とつなぎ目を作る手掛かりを、言い換えれば、知の枠組みを広げる手伝いを、東大は提供していきたいと考えています。


という濱田総長の言葉は、何かしら、空しく感じられます。

東大は社会に出てから、もう一度、大学で勉強したい社会人を遠ざけている、という感じが避けられません。





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2010年06月28日

人間の頭の中は、世界より広い

東京工業大学植松友彦先生の「研究読本」には、参考になる記述があふれています

平成13年の作品なので、ネット時代が始まったばかりの頃で、この部分を現代版にアップデートしつつ、抜粋します


1.ノートを用意しよう

記録するノートを用意します。ノートには開始年月日、書き込みを行なった月日を必ず記述します

人間は、時系列的な順番に対しては、記憶が明確です

失敗したことも書き留めておくと、同じ失敗を繰り返すことがなくなります

発想は一度失われると、二度と思い出されないことも少なくありません。必ず記載しておきましょう

なお、先生は清書する二度書きを、2倍の時間がかかる、オリジナルに書いた落書きが失われるおそれがある、と勧めていません

紙媒体ではそうですが、紙のノートに書いて、寝かせて、発酵させたものを、電子媒体にしておくと、利用用途が増えます

必要な文献は5分以内に見つからなければ、役に立たず、却って、気になるだけ、マイナスです

検索エンジンは便利になってきましたが、「よかった、と思ったのに、二度とたどり着けないURL」も珍しくありません

テーマごとにURLを整理しておくことも大切でしょう


2.研究の分野の決め方、指導していただく先生

研究の分野は「自分が好きな分野」を選ぶことです

好きではないけれど、「流行のテーマ」「簡単に論文が書けそうなテーマ」「就職に有利なテーマ」を選ぶと、「卒業するためだけの研究テーマ」になってしまいます

「自分が好きな分野」が決まっていない場合は、上に書いたような理由で選ぶのもあり、でしょう

指導していただく先生には、研究だけでなく、就職、病気の時の対応、その他、いろいろな相談に乗っていただく、ことになります

それゆえ、先生と自分の相性が大切です

その分野で著名な研究者であっても、話しをするだけで、息が詰まるようであれば、考え物です

なお、先生だけでなく、研究室の雰囲気も大切です。明るく、伸び伸びとしているか?暗くて、閉じこもっている感じか?研究室に常駐しない社会人大学院生も多いので、可能なら、ゼミを見に行くとよい、でしょう

気をつけなければならないのは、研究分野、先生、研究室の選択が、就職その他、一生を決めることにもなりかない、ということです

ある時期に論文を書く関係上、その研究テーマに集中することになります。

すると、あなたがやりたいことは他のテーマなのだけれど、十分な知識を持ち、企業が相手にしてくれるのは、研究室のテーマ、ということがよくあります


3.研究の心構え

トランペット奏者のウィントン・マルサリス「練習は楽しいものではないが、進歩し、偉大になるためには、他には方法はない。ただし、誤った練習は害があるばかりで、利はない」

これが研究にも当てはまります






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2010年06月26日

『モノがたりを装う』〜ファッションとアーキテクチャ〜

Creative Cafe' 『モノがたりを装う』〜ファッションとアーキテクチャ〜に行きます。

実は、このシリーズの前回は、クリエイティブなアイデアが流れ出る「場」とは?に書きましたが、


カフェは行われる「場の設定」がゲストスピーカーが話す内容と同じくらい、あるいは、それ以上に大切です

クリエイティブな考えとは、ゆったりした場から生まれます。決して、窮屈な場からは生まれません

スタッフの中には、勘違いして、がんがん進めようとする人がいました

「使っていいですか」と参加者の筆記用具を取ってしまうファシリテーターまでいました

こんな「場」では、クリエイティブな考えなどら生まれません

「Creative Cafe' アーキテクチャシリーズ」と標榜する割には、お粗末な「場つくり」です


と、厳しい評価をしました。

改善はされたのでしょうか?

今回、開催されるのは、東工大ではなく、恵比寿のamu、こんな空間です。


100626amu





















おしゃれな感じですが、やはり、相当窮屈です

さて、今回のテーマは、『モノがたりを装う』〜ファッションとアーキテクチャ〜

案内文によると、


ファッションは「時代を映す鏡」といわれる。それはどのような意味であろうか。

まず、世界的なトレンドとターゲットマーティングを考慮した色彩や柄、プロポーションなどのデザイン的側面が注目される。

その一方で、モノとしての機能やデザインのベースとなるマテリアルの技術は常に進化を続けており、日本は世界随一の技術力を持っている。

高度情報化社会といわれる現在、ファッションが成立するためには卓越した技術力とデザイン力に加え、その創造性を伝えるアート的要素が不可欠な時代となった。


ファッションは、上流の人、憧れの人の美しさを模倣したものから、個人の価値観を表現する媒体に。


粗野な人は、身を覆う。

金持ち、愚か者は、身を飾る。

エレガントは、身を装う。


が言い当てているでしょうか?

ファッションは、目に触れなければ、存在しないも同様です。それゆえ、それを伝える情報メディアが大切です。


ここまで、どう表現するか?どう見えるか?という「外」からの視点で、ファッションを語ってきました。

しかし、着る人にとって、重過ぎてはいけない、暑くても、寒くても困る、風、ちょっとした雨、障害物から身体を守らなければならない

これは建築に似ています

「外」からの視点に注目がいきがちですが、実は、「内」が快適かどうか?が、もっと大切です

つまり、科学技術、デザイン、アート、経済が複雑に融合したものなのです


カフェの話題提供として、参加者にアイデアを巡らせてもらうには、ちょうどよいところでしょうか?

参加者同士で対話するには、混み過ぎています。

やはり「場つくり」を研究している団体が主催しているにもかかわらず、お粗末な「場つくり」と言わざるを得ません。

ここで退席して、おしゃれな恵比寿の通りを眺めながら、帰ることにします






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2010年06月23日

科学読み物シンポジウム 楽しい数学体験

東大から第5回科学読み物シンポジウム――理科読をはじめよう!2


記念講演  「秋山仁が薦める楽しい数学体験」 秋山 仁 (東海大学教授)

という案内が来ました

通知文によると、

学校の授業以外で、科学に接することができるもっとも手軽な方法は、科学の本を読むことです。

世界中の科学を追究してきた人のわくわくするような体験・生き方を学び、知識を広げることができます。理解力や表現力を高まることもでき、テレビやインターネットの時代だからこそ、能動的に読むことには大切な役割があります。

ところが、よい本を作ること、本を読み手に伝えることが厳しい時代です。

今年は国民読書年です。今回のシンポジウムでは、科学の本の現状はどうなっているのか?

よい本を子どもや市民に伝え、科学の本を読む文化を日本に定着させるためにはどんな工夫が必要かを皆さんと探り、科学の読み物を読む動きをさらに推し進める内容で開催します。


記念講演  「秋山仁が薦める楽しい数学体験」 秋山 仁 (東海大学教)


開催日時 2010年7月11日(日曜日) 13:00〜17:00

開催場所 東京大学 駒場Iキャンパス 13号館1313教室



4時間という長い時間で何をやるのか?

ちょっと、わかりませんが、「楽しい数学体験」をしたい方は、是非、ご参加ください





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2010年06月20日

東工大MOT(技術経営)マスターコンソーシアムに参加しました

東工大MOT(技術経営)は2005年よりコースを開設しました

当初は、募集定員に応募者が満たず、それでも、コースについていけないと想定される数名を落とす、という、何とも情けないスタートでした

今では、入学選考は約3倍の倍率となかなかの難関、学生は年に1回、社会人は2回、入試がありますが、2回、3回受ける人も珍しくありません

その結果、めでたく参加できる人もいれば、残念ながら、そうでない人もいます

そういう意味では、このコースに参加できること自体、幸せなことなのでしょう


MBA(経営学修士)では、大学院で勉強するのと同等以上に、参加者同士のネットワーキング形成が大切にされます。

これが、卒業後のビジネスの展開にものをいいます。

ところが、MOT(技術経営)の参加者は技術者が多いせいか、ネットワーキングがあまり得意ではありません

グループワーク等を通じて、参加者同士のネットワークの機会は多いのですが、終ってしまうと、同じ研究室以外は、

ネットワークがしぼんでしまいます。

研究者だけでなく、技術者も異分野ネットワーク作りが苦手?に書きましたが、一概には言えませんが、

「技術者は他人とコミュニケーションをとるよりも、閉じこもる方が楽、で好きな人が多い、と思います」


そこで、東工大MOT(技術経営)の学生同士の、研究室間の横の連携、学年間の縦のつながり、の交流を図る目的で、東工大MOT(技術経営)マスターコンソーシアムが作られました

コースが開設されてから、5年もそういった仕組みがなかったのが、不思議です

東工大MOT(技術経営)内のマスターコンソーシアム結成に先行する形で、東京にあるMOT各校の連携を図る意味で、東京MOT会が結成されています

1:同じ勉強している生徒同士交流をはかる

2:MOT人材のPR・社会的認知度向上

3:興味があるMOT領域の課題について深く掘り下げるための勉強会開催

4:MOT大学院のカリキュラム以外で足りないものを生徒発で実現する

以前から指摘されていたこのようなニーズを解決するために、いろいろな取り組みがなされてきたのかもしれません


MOT各校間のゆるやかな連携を図る動きが、東工大MOT(技術経営)内の、研究室間の横の連携、学年間の縦のつながり、を促進する形になってきました。

このような、いろいろな動きの連動がおもしろくなってきました





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2010年06月17日

7/3東京MOT会「スタンフォードのMOT」 「医療マネジメント」「医薬シーズ投資の現場」

7/3東京MOT会「スタンフォードのMOT」 「医療マネジメント」「医薬シーズ投資の現場」の案内が来ました

今回のポイントは、

1.「スタンフォードのMOT」

2.「医療マネジメント」

3.「医薬シーズ投資の現場」

4.「懇親会」

です。

日時:平成22年7月3日(土)17時半〜20時半 講演会 20時半〜懇親会

場所:金沢工業大学@虎ノ門)

人数:40人程度

参加対象者はMOT学生、MOT卒業者、MOT受験希望者およびMOTに関心がある人、つまり、MOTに関心がある方であれば、どなたでもOKです


○セッション1
「スタンフォードのMOT」
講演者:近藤誠さん

東大TMIに在籍された後、 スタンフォード大でManagement of Science and Engineering を 勉強されている近藤さんより

1:スタンフォードMS&Eとはどういうところか
2:TMIとの違い
3:シリコンバレーと日本との違い
4:勉強されている中で面白いと思われたものについて

などについてご講演頂く予定です。

○セッション2
「医療マネジメント」
講演者:農工大MOT 松下博宣教授

内容調整中

○セッション3
「医薬シーズ投資の現場」
講演者:某大手製薬会社 投資予算管理の方

1:研究開発の予算管理、
2:事業性評価
3:ポートフォリオ構築
の実際と考え方

などについてご講演頂く予定です。

20時半〜懇親会


【東京MOT会について】

東京MOT会では東京にあるMOT各校(基本的には専門職大学院6校、農工大、東工大、早稲田、芝浦、理科大、日本工業大に加え、東大、金沢工業大学、北陸先端の9校)とMOTに興味のある企業人、受験予定者を対象に以下の4点を目的としております。

1:同じ勉強している生徒同士交流をはかる

2:MOT人材のPR・社会的認知度向上

3:興味があるMOT領域の課題について
深く掘り下げるための勉強会開催

4:MOT大学院のカリキュラム以外で
足りないものを生徒発で実現する

■勉強会の分野(予定と開催実績):
「ものづくり経営」、「イノベーション創発」、「CTOの仕事(講演)」、「知的財産マネジメント/投資」、「医療・バイオ」、「金融」、「技術マーケティング」など

「東京MOT会」からの情報を希望される方はメーリングリストをご用意していますので、こちらからご登録お願いしたします。

東京MOT会ML

また、Twitterでも日々ハッシュタグ#Tokyo_MOTを付けて東京MOT会についてつぶやいています。

スタッフも募集中です。現在、農工大、東大、東工大、北陸先端のみです。他校の方で是非私達と一緒にMOTを盛り上げたい方お待ちしております




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2010年06月15日

「新たな市場の創出」と「資金の循環」はグローバル市場で

知的財産マネジメント研究会知財キャリア分科会は

株式会社ドリームインキュベータビジネスプロデューサーの河村哲氏による

「日本の技術への中国資本の誘導とその意義」

というお話です

2008年のリーマンショックによる世界大不況の影響で、日本の機械装置産業は大打撃を受けました

大不況の時には、設備更新を控えますから、売り上げはゼロに近くなります

それゆえ、財務内容は悪化し、銀行は融資を差し控えます

キャッシュフローは悪化し、与信リスクが増大します

与信リスクが増大すると、市場が回復しても、誰も投資をしません

このように、よい技術を持ちながら、日本の機械装置産業の評価は過小なものになります


一方、これから発展が期待される中国には大量の資金があふれています

ただ、これらの資金は、株価のバブルによるもので、いずれは暴落するものです。それは、みんなわかっています

それゆえ、あるうちに、「価値があるもの」「将来性があるもの」へ投資しようとします

この中国市場では、日本市場では誰も投資しない日本の技術に10倍以上の価格がつくこともあります。

すると、よい技術を持ちながら、倒産寸前であった、日本企業は息を吹き返すことができます


このように、日本という、残念ながら衰退していく、市場に閉じこもっていては、浮かばれない技術も中国という新興市場まで見据えると、生き返るのです


「新たな市場の創出」と「資金の循環」は、もはや、日本という狭い枠組みの中だけでは、閉塞してしまいます

頭ではわかっていながら、日本人は、海外に出て行くことなく、日本に閉じこもろうとしています

ここでは、中国が例に挙げましたが、日本国内だけでなく、グローバル市場に目を向けると、いろいろな解決策がありそうです






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2010年06月14日

副専攻プログラム「科学技術インタープリター養成」を取りますか?

東京大学では、文理を問わず、全学の大学院生を対象とした

科学技術インタープリター養成プログラム 副専攻プログラム


工学系の大学院生を対象とした

技術経営戦略学専攻・副専攻

があります。

この副専攻プログラムについて、科学技術インタープリター養成プログラムを例に書きます

では、早速カリキュラムを見てみます


単に科学技術の啓蒙活動ではなく、社会の中の科学がもたらしうる問題提起や、進むべき方向を示唆できる人材を育て、社会のさまざまな場面で核となって活躍してほしい

そのために、文理を問わず、全学の大学院生を対象とした副専攻プログラムとして設置されています。

1年半で20単位を取得することにより、総合文化研究科長より修了証が授与されます。

座学だけでなく、演習・実習や学外での実践など、さまざまな活動の機会をバランスよく提供しています。

また、ワークショップやイベント、現場見学、成果発表会など、学外の人々との恊働や社会に向けたコミュニケーション活動も教育の一部として取り入れています。


このプログラムを取った学生からの多くの意見が、

「普段接することのない、いろいろな分野の学生と話し合ったり、グループワークができてよかった」

というものです。

このような横断的なプログラムを取ろうと考える学生は「内にこもる、よりも、外に出て行く」人たちですが、それでも、自分の専門という「タコツボ」に、どうしても引き込まれがちです

大学のプログラムとして、他学科の学生と一緒に勉強する機会を貴重です


ただ、もちろんデメリットもあります。

「1年半で20単位を取得」とは、結構なボリュームです

また、主専攻の研究室の研究活動、ゼミを行いながら、副専攻のワークショップなどをこなすことになります。

このスケジュール調整は、相当大変なものになります

研究室の先生自身が、このプログラムに関与している場合を除いて、あなたの副専攻取得による大変さは、研究室のメンバーには理解されない、と思っていた方がよいでしょう

あくまでも、あなたは自分の意思で、自主的に副専攻プログラムを取得しています

そのために、主専攻の研究室のゼミを行うのが、難しくなるのであれば、研究室の他のメンバーにとっては、「迷惑」な話です

ここをどれだけ、周囲の理解を得ながら、できるか?が、鍵になります

実際に、毎年、残念ながら、プログラムから脱落していく学生さんもいます。

また、最後まで履修しても、もらえるのは修了証だけです

では、「科学技術インタープリター養成」は役に立つでしょうか?

これについては、「TAK」さんの「科学技術インタープリター養成」の社会人コースでの経験から書いた以下の記述が参考になるでしょう


廣野喜幸先生から、次のような質問がありました。

「科学技術インタープリター講座のコースは役に立ちましたか?」

「TAK」さんは、答えました。

「No アンド Yes というのが正直な実感です」

「科学技術を伝える職業、例えば、科学ライター、科学ジャーナリスト、科学館説明員のために、「科学技術インタープリター」という制度、資格があって、その準備、養成のためのコースであるとすれば、「全くの期待はずれ」になります。

「科学技術インタープリター」に必要なスキルの体系的な説明は、特には、なく、毎回のレポートもその回の先生の講義を自分なりに理解し、展開できたか?というものであった、と思います」

「ただ、参加者の大多数は大学教授、企業の技術者、研究機関に勤務、などの職業に既に就いていて、「科学技術インタープリター」なる職業を目指していません。

むしろ、自分の狭い分野では、飽き足らず、横断的に視野を広げようと、異分野の講義を聴いて、自分の中に吸収しようとしています。

あるいは、自分の研究成果、技術成果をよりよく伝えるにはどうすればよいか?学生に興味、関心を持たせることに参考にならないか?と考えて、参加しています

そういう立場で参加したのであれば、大変役に立ちました」


先生からの答えがありました。

「科学技術を伝える職業としての「科学技術インタープリター」養成コースをリーダーの先生は想定したようです。

でも、科学ライター、科学ジャーナリストのためだけのコースであれば、限られた内容になってしまいます。

各回の先生方は、リーダーの言うことをあまり聞かずに、自分が話したいことを話しました。

結果として、教授、技術者、研究者、教師など科学技術に何らかの形で携わる人たちに、専門分野以外の幅広い科学技術を考えてもらう機会になったのかもしれません」


「科学技術インタープリター」という制度、資格、職業取得に直接役に立つものを求めるか?

あるいは、その手法を学んで、吸収して、幅を広げて、他のやりたいことに、役立てるか?

必ずしも、「科学技術インタープリター養成講座」に限らず、いろいろなことにもあてはまりそうです。





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2010年06月13日

現場から発想する 情報アーキテクチャの未来

東工大で行われたCreative Cafe' アーキテクチャシリーズ 「情報アーキテクチャ〜未来のパターン・ランゲージ」に参加します

Creative Cafe'のコンセプトとは、

サイエンスの発見なしで、私たちは生活できない。

アートの美しさなしで、私たちは生きていけない。

2つは互いを必要とし、あるときはぶつかり、水の流れのように、ゆらぎながら進んでいく。

これをCreative Flowと呼びます。

サイエンスとアートの波がエネルギー、サスティナブル、ディープ・エコロジーの流れになり、わたしたちの住む<都市の生態系>を変えていく。

希望と思えるのは、小さな「ゆらぎ」でさえも成長して、全体構造を変えるからである

今日のテーマは「情報アーキテクチャ〜未来のパターン・ランゲージ」

Webデザインを構成する情報アーキテクチャ設計は、表現的な意味での「デザイン」と、ユーザー工学や人間工学などの理工学系的な側面とを融合させた分野として発達を遂げています。

Webサイトは単なる一方的な広告やコンテンツではなく、利用者が関与できるメディアであるため、情報アーキテクチャも単なるパーツの組み合わせではなく、利用者がさらに情報を加えていくことや、自分の文脈で利用することを組み込んだ設計を行う必要があります。

情報アーキテクチャとは、

・データに潜む隠れたパターンを整理する

・ユーザーが自分の知識を獲得する道筋を整理する



「モノ」が商品である場合、市場には完成品が供給されます

ところが、ウェブが商品である場合、リリースされるのは、完成品ではありません

どんどん情報を追加しやすいように、柔軟な構造にします

また、社会環境の変化によっては、ウェブの目的、利用のされ方が大きく変わってしまうことも少なくありません

また、ウェブはひとつでは完結しません

すなわち、あるウェブサイトに直接アクセスするのではなく、ポータルサイトから、あるサイトの情報を調べ、さらにリンク
により、他のサイトをたどり、知りたい情報を得ていきます

この過程で、データ→情報→知識→知恵と変わっていきます

ウェブに視覚化することで、人々は共有、評価、理解できます


結局、情報アーキテクチャの未来とは何でしょう

「変化する人間」に対して、体験をデザインする。コミュニケーション、コラボレーションのあり方をデザインする

コミュニケーションの結果をデザインする


なかなか結論が出そうにありません





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2010年06月10日

東京MOT会特許庁見学ツアーとMOTの誕生

東京MOT会特許庁見学ツアーに参加しましたで訪問した特許庁審査業務部長の橋本正洋氏が、この時の様子、及び、この時に話し忘れた日本のMOTの誕生を

MOTと若者

というコラムで紹介されています

東京MOT会特許庁見学ツアーは、物凄い人気で募集後数時間で定員に達してしまい、

「行きたかったのに!」

という声も多数伺いました。

そこで、訪問先側の感想ということで、以下に抜粋して紹介します



東京MOT会は、在京のMOTの学生が、MOTの向上のために、大学をまたがった交流を行っておられるとか。

大学MOT(技術経営専攻科)の振興に携わったこともあってとてもうれしいお話しでした。彼らに特許庁に集まっていただき、庁内見学と懇談会を行うことにしました。

視察が終わって筆者の部屋に来られた学生の皆さんは、社会人学生あり、若者あり、女子学生もたくさんおられました。

筆者はプロジェクターを用意して、NEDOカレッジで行ってきた「イノベーション学」の概要の講義をするとともに、イノベーションのこと、知財のこと、MOTのことなどを肴に皆さんと懇談しました。

相手がMOTの学生さんということもあって、基本的なところはよくご存じでしたので、だいぶ調子よく、ご機嫌でお話しをしてしまい、時間はすぐに経ってしまいました。

MOT誕生のお話しというのをし忘れたことに事後気づき、反省するとともに、そのお話しを改めてご紹介します


「MOT誕生」

ここでお話しするのは、技術経営そのものというよりは、技術経営学、または技術経営に関する人材育成の問題であることをお断りする必要があります。

MIT(マサチューセッツ工科大学)のMOTコースです。MITは理工系の学生が中心ですが、その学生がビジネススクールに進学すれば、当然のようにMOTを学ぶ、というがとてもシンプルなMOTの説明です。

MOT推進施策を進めてしばらく経ったとき、そのMITにMOTコースがなくなるという「事件」がありました。その理由をMITの先生方に尋ねたところ、「MBAの全てがMOTの要素を持つようになったので、敢えてMOTといわなくなっただけさ」との答えでした。

確かに、当時も今も、重要なケースなどはほとんど企業の技術経営戦略を扱ったもので、ビジネススクールのケースから有名になったkaizenもMOTの概念の一つです。

なお、公式には、MOTはエグゼクティブ対象のMIT Sloan Fellows Program in Innovation and Global Leadershipと合併したということになっています


「MOTの目的」

MOTを進めていたのにはいくつか動機があります。

一つには、MOTはイノベーション学そのものであって、日本の将来にはその教育・研究を進めることがきわめて重要であるとわかったことです。

イノベーションモデル、特に非連続なイノベーションモデルは、まじめにエンジニアをやっていると見落としがちな罠に思えました。研究開発戦略においても、技術経営理論はさまざまな示唆を与えてくれます。

こうしたことを「常識」として武装しているかどうかが、企業の競争に影響するのではないかとの考えです。これは、MOTに触れている皆さんが実感していることですし、むしろ最近はMOTが常識化した、ともいえるかもしれません。


もう一つは、当時から議論があった理工系学生の人材育成の観点です。

理工系出身者は、ややもすれば「技術バカ」といわれて経営音痴との批判がされることもあります。

一方で製造業を中心に、理工系出身者が経営トップを担うことも多く見られますが、その場合でも、採用人数に比べれば経営層に占める理工系出身者の割合は低くなっています。また現在も解消されていませんが、エンジニアの処遇が海外に比べて良くないとの事情もあって理工系離れが当時から指摘されていました。

この処方箋として、子供の時から理数離れを改善することなどを政策的に行っていますが、エンジニアの卵や中堅どころにMOTを学んでもらい、経営でも戦える
理工系出身者を作ることがひとつの方策だと気がついたのです。

少なくとも、生意気な?コンサルタントが発する専門用語の意味を理解し、必要なときに反論できるエンジニアが育って欲しいとおもったからです。

さらに、三番目には、MOTの教育研究は現場からのフィードバックが必要であり、産学連携で進める必要があったことです。



「現在のMOT」

このような考えで行われてきた「MOTのすすめ」ですが、すでに10年近くを経て、関係大学も増加、充実してきました。現在、MOTコースを持つ大学院の組
織、「技術経営系専門職大学院協議会」には東京農工大学など10大学が加盟して、協力して専門職大学院のアクレディテーション体制を構築するとともに、カリキュラムの高度化やMOT学会への支援などを進めておられます。

また、10校以外にも、博士課程を擁する東京大学の技術経営戦略学専攻など、
MOTの教育研究を進めている大学があります。MOTの研究者を数多く抱える一橋大学イノベーション研究センターもその主要な機関の一つであると筆者は考えています。こうした拠点により、さらにMOTの研究が進められることでしょう。


MOTの卒業生は、特に資格を有するわけではありません。

しかし、技術もわかり、経営もわかり、技術と経営の関係も理解し、イノベーションの基礎知識を有する人材を産業界が求めないはずはありません。

東京MOT会の皆さんも頑張ってくださいね。陰ながら応援しています。


学生主体で自主的に始めた東京MOT会ですが、このように応援団が増えてきます

これからの活動が楽しみです






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2010年06月09日

多言語網の中で小説を書く

東工大世界文明センターで行なわれた「多言語網の中で小説を書く」に参加します。

講師は、ドイツに渡り、あちらで書いた小説「犬婿入り」で芥川賞を受賞された多和田葉子さんです

東工大で、こういった理工系以外の講演会、というと意外な感じがする人も多いのではないか、と思います。

理工系大学である東工大には橋爪大三郎先生、東浩紀先生らの錚々たる人文科学、社会科学の先生が多数在籍されていることは、あまり知られていません。

理工系のトップレベルの研究をするには、こういった人文科学、社会科学の教養バックボーンが欠かせないのかもしれません。

多和田さんも、その関連のお話から入りました。

多和田さんはMIT(マサチューセッツ工科大学)でドイツ文学を教えていたことがあるそうです。

IT技術、ライフサイエンスなどを専攻する学生が、副専攻としてドイツ文学をびます。

さすが、MITの学生は、課題の書籍をしっかり読み、それに対する自分の意見をしっかり述べるそうです

いわゆる文学部で教えるよりも、工科大学で文学を教える方が、気づくことは多かった、と言います


そこで、ある発見をされました。

アメリカ人がドイツ語でレポートを書くと、「自由に」書ける、ということです

どういうことかと言うと、母国語で書く場合、「思い出したくないこと」「書きたくない事実」をためらってしまいます。

ところが、外国語では、これについて、こだわりなく書くことができます

でも、外国語には、不慣れな文法、時制の一致などの制限があります

むしろ、この制限があるからこそ、考えが湧き出てくることがあります

俳句、川柳では字数制限、韻を踏む、などの制限があるからこそ、いい作品が書けることがあります

さて、考えてみると、日本語こそが、特殊です

英語もフランス語もドイツ語もアルファベット26文字で表現できるのに、漢字、ひらかな、かたかな、が混じっています。

語尾が「・・である」「・・・です」などで、一本調子になります。

また、同じ「とける」でも、

問題が解ける、雪が融ける、砂糖を水に溶かす、では、違う字です

でも、こうやって見ると、字は違っても、意味は同じだったりします






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2010年06月08日

研究者だけでなく、技術者も異分野ネットワーク作りが苦手?

科学者、研究者について、

・関心領域が自分の専門分野に特化して、タコツボに入り込んでいる、

・一般人にはわからない専門用語を使って、自分たちだけの内輪で固まろうとし、広く外の世界へは向かわない

とか言われています

これを解消しようとして、大学院生の段階で、文理、学部、分野を横断する形のプログラムを行い、いろいろな分野の学生と話し合ったり、グループワークする
機会を設けようとしています

では、技術者はどうでしょうか?

真理を探究する科学と違って、技術は社会での実用を前提に研究・開発・商品化するものであるから、同じ理系であっても、科学者、研究者よりは、広く外の世界へのネットワーク形成を行なうだろう、と考えていました

産学官プロデューサーの「TAK」さんは、「ある技術テーマを決めた勉強会と懇親会がセットをオフ会」と行なって、技術テーマの勉強会の話をネタに懇親会でネットワークを図ろう、なんて思っていました。

ところが、勉強会が終わった時点で、「これから用事があるんで」と言って、帰ってしまう人が結構います。

勉強会にはその分野の第一人者に来ていただきますので、これだけでも十分ためになります。

でも、それだけではもったいない気がします

これについて、少し考えてみます

●やっぱり技術者も科学者・研究者も理系 理系は異分野ネットワーク作りが苦手?

チャレンジングな言い方を誤解を招くおそれがあることを承知しつつ、書きました

経営者の集まりだと「勉強会は都合で出れないけれど、懇親会には何とか途中からでも出ます」なんて具合で、ネットワーク形成を大切にします。いろいろな分野の志を持つ人が集まった場を必ず活かします。

やっぱり技術者も科学者・研究者も理系、理系は狭い自分の専門分野にしか、関心を示さないのでしょうか?

これは何も、文系、理系に限った話ではないかもしれません

異分野のネットワークなど関心がなく、自分は自分が興味があることにひとりで集中する、というのも、それはそれでいいのかもしれません。

また、実際に話題のネタ、自分の業界、分野に限られ、ちょっとこの方と懇親会で一緒だとつらい、という方も見かけるのは事実です


●ひとりで来て、懇親会に参加するのは、勇気がいる

ひとりで来て、懇親会に参加するのは、勇気がいる、ことはよく知っています

誰か友達が一人でもいると、知り合いを紹介してもらうなど、スムーズに行くのですが、ひとりだとつらいものです

逆に言えば、懇親会にスムーズに出れるような、誰かしら、友達がいるような状況になると、ネットワークがうまく作れるようになるかもしれません


●カフェ・スタイルがいいのだけれど、人数が限定

「講演会とその後の懇親パーティー」と「食べて飲みながらのカフェ」の違いで書きましたが、

「ある技術テーマを決めた勉強会と懇親会がセットをオフ会」とするよりも、サンドウィッチなどの軽食とビール、ワインを飲みながら、講師からの話題提供後、会場からの質疑、それに対する回答があると、ゆったりした雰囲気の中で行われ、同じテーブルに着いた初対面の人とも、終わる頃には「お友達」になり、一種の知的興奮に包まれます。

この双方向スタイルはいいのですが、人数が限定されます。20名くらいがやっとでしょうか



知識、情報、技術を収集する場だけでなく、共通の志を持った人とのネットワークを形成する場とするのは、どうすればよいか?

もう少し考えてみることにします







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2010年06月07日

東京MOT会「産業ロボット&シリコンバレー」勉強・交流会に行って来ました

いつもMOT(技術経営)について以下のように書いています


ひとくちにMOT(技術経営)大学院と言っても、大学によって、提供しているコース、履修スケジュールに大きな違いがあります。

また、技術経営、知的財産、ファイナンスなど、大学によって、得意、不得意があります。

それゆえ、技術経営は○○大学で、知的財産は××大学で、ゼミは自分の大学で、なんていうのが効果的だったりします

また、入学した大学院にだけ通っていると、いつも同じ人たちとしか、会う機会がなく、いつしか新鮮味も失われてしまいます

多くの大学院で単位交換制度があるので、他の大学院にも行けばよいのですが、シラバス検索にパスワードが必要だったりして、なかなか他大学からでは調べづらかったりします

実は、MOT(技術経営)大学院同士の横のつながり、があるといいな、なんて思っていました。

欧米のビジネススクールでは、勉強することもさることながら、参加者同士のネットワーキングがそれ以上に重要だったりします

でも、上に書いたように、MOT(技術経営)大学院では、ここが「いまひとつ」だったりもします


このようなニーズから、「MOT(技術経営)大学院同士の横のつながり」のプラットフォームつくりとして、東京MOT会が始まりました。

これまでの会では、


まずは、「MOT(技術経営)大学院同士の横のつながり」のプラットフォームつくりが肝心ですが、それだけでは続かないこともあります

月に1回程度はテーマを決めた勉強会と懇親会がセットをオフ会を行い、ネット上だけでなく、リアルでも会うといいみたいです

実際に懇親会では、「あなたがtwitterの○○さんでしたか?メーリングリストの××さんでしたか?いつも、ありがとうございます」

なんて、挨拶が交わされていました


こんなところがこれまでの背景です

「MOT(技術経営)大学院同士の横のつながり」は着実に広がり、東京圏だけでなく、立命館など関西のMOTともつながりができてきています

6/5 東京MOT会@本郷 「ロボット&シリコンバレー」勉強会を行ないました。

土曜日の午後で、MOT(技術経営)学生の授業真っ盛りの時間帯なので、いつもは募集と共に定員に達するのですが、今回は少し空きがありました。

今回はMOT(技術経営)学生以外に、MOTの卒業生、MOTに関心がある社会人、MOTを志望する人、が目立ったのが特徴でしょうか?

MOTを志望する学生、社会人の方は、大学が主催する正式な説明会だけでなく、各校のMOT(技術経営)学生が集まる東京MOT会は、実際にMOTで学んでいる学生からの絶好の情報収集の場でしょう

MOTの卒業生、MOTに関心がある社会人の方々が「MOT(技術経営)大学院同士の横のつながり」に参加すれば、横のつながり、だけでなく、幅、厚みが出てきて、いろいろな分野の産業界へ、広がりが出てきます

ということで、当初の目的だった「MOT(技術経営)大学院同士の横のつながり」以外にも、いろいろな派生的な効果が見えてきました

「東京MOT会」からの情報を希望される方はメーリングリストへ登録してください

東京MOT会ML

なお、ML登録がうまくいかない場合は、東京MOT会メーリングリスト登録開始ですを見て操作してください。

また、Twitterでも日々ハッシュタグ#Tokyo_MOTを付けて東京MOT会についてつぶやいています。

こちらもご覧いただければよいでしょう


次の東京MOT会は7/3 17時半〜 田町東工大キャンパス・イノベーション・センターにて、テーマは「医療・バイオ」+スタンフォードMOT学生の話です。

申し込みページはもうすぐできる予定です。MLからの流れます

参加希望される方は予定を空けておいてください。






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2010年06月04日

とにかく走り出せる学生と、踏み出せない社会人

社会人大学院生をやっていて、いいな、と思うのは、、社会人だけでなく、学生さんとも話す機会があることでしょうか?

その時に感じるのが、

とにかく走り出せる学生と、なかなか踏み出せない社会人

ということでしょうか

もちろん、社会人の中にも、大企業を辞めて、ベンチャーを起業して、上場、なんて人もいます。

ただ、一般論としては、こういう傾向です

社会人になって、経験を積むと、よいにつけ、悪いにつけ、身につけていくものがあります

すると、新しいものを得るよりも、身につけたものを失うことを避けるようになります

得るよりも失う方が悲しい だから現状維持?に書いたように、


「チェンジ」「変革」が最近キーワードになっています。

現在の状態から、別の状態に変わることによって、何がしかのコストがかかります。

どういうことかと言うと、あなたは今の状態がいいにせよ、よくないにせよ、今の状態に慣れています。

その慣れている状態から、別の慣れていない、新しい状態に移るには、コストがかかります。

また、あなたが新しい状態に移ると、何らかの変化が起きるでしょう。

いいにせよ、よくないにせよ、その変化は、あなたの責任です。現状のままでは、その変化は起きません。

「チェンジ」「変革」には得るもの、失うもの、がありますが、上に書いたように、得たうれしさ、よりも、失った悲しさ、の方がずっと大きいのです。

こうして、人々は結局、現状維持を選んでしまう。

転職に踏み切れない、異動希望を出せない、などなど

これは日本に限ったことではありません。欧米でも同様の事例が報告されています。


そんな訳で、社会人は何かする前に、いろいろ考えます。

いろいろ考えているうちはよいのですが、「くよくよ」出来ない理由を言い出すようになります。

これを一番感じたのが、送別会の時期でした。

送別会、卒業パーティーの季節を迎えてに書いたのですが、


新しい社会へ旅立つ卒業する大学生は、不安ながらも、期待を胸に、輝いた顔つきをしています。

きらきらと輝いた目で、社会へ旅立つ夢、抱負を語る若い人からは、大いに元気をもらいます。


一方、会社関係の送別会、とは、定期異動の時期のため、行なわれます

会の初めこそ、送別される人たちが、行なった仕事の数々、思い出話が話されますが、そのうち、異動の人事の話へ移ります。

「なんで、あいつが役員になるんだ!」

「あいつは、地方へ飛ばされて、もう戻ってこれない」

いつもの、おじさんたちの、酒を飲んで、会社の愚痴、という、いつものパターンに陥ります。


最近、出来ない理由を挙げて、保守的になり、なかなか新しいことに踏み出せない、と感じるようになったら、社会人大学院生をやる、大学の公開講座に行く、など、走り出している学生さんと話す機会を持つ、のがおすすめです。








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2010年06月03日

専門分野を持ちながら、枠を越えて、多様な考え方や知識を

「科学技術コミュニケーション」の役割とは?で、


「科学技術コミュニケーションが大切、必要」という声は関係者からしか聞こえず、研究者、市民は科学技術コミュニケーションに関心すらない。


と書いたせいか、科学技術コミュニケーションの関係者の方々が口もきいてくれません。

これは「TAK」さんの意見ではなく、研究会で議論されたことなのに。もっとも、「TAK」さんが誘導したかもしれませんが。

さて、その研究会を主催した東京大学科学技術インタープリター養成プログラムのホームページを見ていたら、以前参加したワークショップ ファッション×科学の出会いを含んだ修了研究「科学と異分野との交流―ファッションとの対話― 」が掲載され、ワークショップに参加している「TAK」さんの写真が掲載されていました。もちろん、承認しています。

誰が「TAK」さんかって?一番格好いい人です?

さて、それを見ながら、思いを巡らせました


東京大学科学技術インタープリター養成プログラムのホームページの記述を見てみます


自らの専門分野をしっかりと持ちながらも、その中に閉じこもらず、社会における科学技術の在り方についても考えて欲しい、その想いから、大学院生を対象としました。

また、専門の枠を越えて、多様な考え方や知識を互いに学べるよう、専攻分野に関わらず全学から広く受講者を募ると同時に、多くの教員の協力も得て、分野横断的なカリキュラムを組んでいます。


研究者、技術者に限らず、「専門分野を持ちながら、その中に閉じこもらず、専門の枠を越えて、多様な考え方や知識を互いに学べるように」には大賛成です。どんどん進めていただきたい、と思います。


「社会と科学の双方向性の架け橋としてのインタープリター」の重要性はいっそう増している


上では、研究者・技術者が持つべきもの、とされていた「科学技術コミュニケーション能力」が、「社会と科学の双方向性の架け橋としてのインタープリターが重要」と、表現が明らかに変わっています

この「科学技術コミュニケーション」についての、あいまいな定義が誤解を巻き起こしているのではないでしょうか?

「社会と科学の双方向性の架け橋としてのインタープリター」の重要性は、本当に増しているのでしょうか?

ネットの時代に入って、双方向性が増した、と言われますが、実は情報の流れは送信側と受信側の一方向でした。

ところが、twitterのように実名性が高いメディアのおかげで、中間に人を介さず、誰もが直接的に当事者にアクセスできるようになりました

例えば、オバマ大統領にだって、鳩山元首相にだって、蓮舫議員にだって、直接アクセスできます。

すなわち、「架け橋」は、いらなければ、「中抜き」される時代なのです

もちろん、重要な、付加価値をつけてくれる「架け橋」は、ますます重要性を増すでしょう

実は、「TAK」さんも東京大学科学技術インタープリター養成プログラムの社会人向けコースを修了しています。

せっかく、履修したプログラムが正しく理解されるように、する努力も欠かせない、と考えます。





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