2011年09月

2011年09月25日

ヨーロッパの旅 トラブル予防・対応編

海外旅行では予期しないトラブルが起こります

未知の場所への海外旅行は、ほぼすべてが知らないことへのチャレンジで、手探りで失敗しながら、新しいことに触れ合っていく、ことになります

添乗員付きのパッケージツアーならば、トラブルの解決は添乗員にお願いしますが、個人旅行では自分で解決するしかありません

もちろん、日本語は通じませんから、英語でトラブルを解決しなければなりません

「かわいい子には旅をさせよ」と言います。トラブルに遭遇した時は、パニックしますが、振り返るといい経験を積んだ、とも言えます。

トラブルは遭遇するよりも、未然に防ぐに越したことはありません

おかげで今回は大きなトラブルには遭遇しませんでしたが、せっかくの経験、ひやり、はっと、を記録して、皆さんとシェアし、今後の教訓とすることにします

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1.英語が通じるところは限定的、相手がわかる英語で

「海外では英語が通じる」というのは、日本人の幻想でしょうか?

東京のような国際都市でも英語が通じないのですから、英語が通じるところは限定的、と考えた方がよいでしょう

ドイツ、フランス、イタリア、スイスなど、国、地域によって、差はありますが、英語が通じない場合がたくさんあります

そうは言っても、その国の言葉が話せないのならば、共通言語はブロークン・イングリッシュになります

Where,How,Whatなどで聞かずに、for Napoli?のように、相手が答えられるブロークン・イングリッシュで聞くことが大切です

なお、第2、第3外国語のレベルで「ちょっと、いいですか?」「英語話せますか?」などの現地語が話せると、大いに便利です


2.みんなが行く方へ一緒に行くのがリスクが少ない

表示、掲示がない場合は、取りあえず、みんなが行く方へ行きましょう

「他の人と同じ事をやっているようでは仕方ない」と言いますが、未知の場所へ行く場合、取りあえず、みんなが行く方へ一緒に行くのがリスクが少ない、ことになります

取りあえず、周りに人がいるのですから、どうしてもわからなければ、誰かに聞くことができます

知らないところで、一人ぼっちになるほど、心細いことはありません

3.ルールは暫定的な環境で決まる

「郷に入っては、郷に従え」「ローマではローマ人が振舞うようにせよ」と言いますが、
片言のブロークン・イングリッシュしか話せない多様な人が一時的に集まったカフェ、バスでは、そもそもルールが存在しない場合があります

各自が良心にしたがって、暫定的にうまく過ごせるように、取り敢えずの取り決めを簡単な言葉で、あるいは暗黙に交わしたものが、その場のルールになります

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4.残念ながら、「人を見たら泥棒と思え」

海外旅行に慣れてくると、油断が出てきます。「まさか、自分は」という油断があります。

ヨーロッパの旅行 トラブル編


で書いたローマ・コロッセオでの危ない目には遭いませんでしたが、ナポリの混んだ列車では、妙に身体を近づけてくる危ない複数の男女がいました

厳しい表情で睨み続け、諦めたのか、去っていきました


おどけた様子で話しかけてきたおじさんがいました。実はいい人だったようで、厳しい表情で、素っ気無い対応をしたのは悪かったかもしれません

海外旅行では、人とのふれ合いが楽しみです。

しかし、ちょっと気を許すと、危険な目にも遭いかねません

未知の場所で、言葉も不自由な旅行者は、スリ団の格好の餌食なのです

せっかくの人とのふれ合い、親切を断るのは、気が引けます

でも、スペイン、イタリアでは、人混みでは、「話しかけてくる人は泥棒」「親切はスリの前作業」くらいの心構えでいた方がよいみたいです
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5.ロスト・バッゲージ、フライトのキャンセル・変更に要注意

ヨーロッパの旅行 トラブル編

で書いたロスト・バッゲージ、フライトのキャンセルには今回はありませんでしたが、ヨーロッパではよく起こります

乗り継ぎ便、特にヨーロッパの乗り継ぎ便では、預けた荷物が乗り継げずに、到着時に届かないことが、かなりあります

実際に荷物が出てこないと、かなり、あわててパニックします

こういう時は、荷物のコンベアベルトの近くにある、航空会社のカスタマー・サービスに行きます

出発の空港で荷物を預けた時に、航空券の半券に荷物タグを貼ってもらっています

自分が乗って来た便名とこの荷物タグを示します。それゆえ、航空券の半券、荷物タグは絶対に捨ててはいけません。

航空会社のカスタマー・サービスで、荷物タグ番号などをコンピューターに入力してもらってから、荷物の捜索が始まります

WorldTracer (the international baggage tracing and management system)


にカスタマー・サービスの処理番号と名前を入力すると、荷物の捜索状況が表示されます

荷物は通常、立ち寄った空港で、時間が足りないなどの理由により、乗り継ぎ便に乗せられなかった場合がほとんどで、どこにも見つからない、ということは、ほとんどありません

とにかく、落ち着いて対応しましょう


フライトのキャンセル・変更はかなり頻繁にあります。直前にあることもしばしばです

連絡はほとんどメールできますから、海外旅行には必ずメールが見れるスマート・フォーン、PCが欠かせません

ヨーロッパの旅行 トラブル編


で書いたケースでは、搭乗しようと空港に行った時に、そのフライトの変更を知ったので、相当あわてました

既にお金は払っているので、空港にその航空会社のカウンターがあれば対応してくれますが、

ヨーロッパの空港ではアジアの航空会社の常設カウンターがないこともあります

とにかく、事前に連絡はあるので、海外旅行には必ずメールが見れるスマート・フォーン、PCを持ってきましょう


6.海外のPCでは日本語表示がないことがよくある

「TAK」さんは海外旅行にはPCを持って行きませんでした

重いし、手荷物検査の時に不便だし、また回線がつながるか?わからないし、ホテル、インターネット・カフェで対応すればいい、と考えていました

緊急の連絡はガラパゴス携帯でも国際電話対応してます

以前はそれでよかったのですが、最近はOSのアップデートが頻繁なせいか、日本語が表示されない場合がよくあります

昨年、一昨年は毎日ホテルのPCでメールチェックはしたのですが、今年は日本語が表示されないホテルのPCがほとんどでそれもできませんでした

やはり海外旅行には必ずメールが見れるスマート・フォーンが欠かせないようです








2011年09月09日

これから遅い夏休み

9月の後半に3連休が2回あります

この連休を利用して、海外で遅い夏休みを取ります

10月から大学が始まりますので、それまでには日本に戻ります

100917イビザ


最近は、ヨーロッパの島リゾートに凝っていて、

一昨年はギリシャのニコノス島、サントリーニ島

昨年はスペインのイビザ島

今年はイタリアのカプリ島からスイス・アルプス

でのんびりして来ます

「TAK」さんのバカンス・スタイルとしてパソコンは海外旅行には持って行きません

本当はiphoneくらい持って行くといいのだけれど、持っていません(涙)

ホテルにパソコンは置いてあるし、インターネット・カフェはかなりあるので、メールは読むことが出来ます

そして、急ぎの案件だけ返事をします。日本語入力システムはないので、英語での返信です

ブログは更新しませんし、twittwer、Facebookもしばらくしませんが、そんな事情ですので、ご心配なく!

のんびりしてきます。

それでは、行ってきま〜す


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2011年09月07日

この標識、トイレはどこへ行けばいいんだ?

110907新宿


新宿にあった標識です。

あなたはトイレに行きたくてたまりません。

ようやくトイレの標識がありました。これでひと安心でしょうか?

ところでトイレはどうやって行けばよいでしょう?直進?右折?左折?

この標識を見てもわかりません!

標識とは通行者にトイレ、エレベーターなどへの行き先を示し、伝えるのが主な目的です

周囲の環境との調和、デザイン性などは、あった方がよいですが、ともかく「行き先を示し、伝えるのが主な目的」です

これ作った人は何を表現して見る人に何を伝えたかったのでしょうか?

どういう方がデザインしたのか?知りませんが、本来の目的を見失ってはいけません




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2011年09月06日

人文社会科学領域への脳科学の越境「社会脳」

「社会脳」脳神経科学から見る社会

というフォーラムに参加しました

110905社会脳


MRIなど非侵襲的な計測技術の発展により、ヒトの脳活動をリアルタイムに記録することが可能になり、脳神経科学と教育、経済学、政治学、美学などの人文社会科学領域とが急速に結びつきを強めています

すなわち、これまでは教育、経済学、政治学、美学などの人文社会科学の分野で、

人がなぜそのような行動をとるのか?どう学んでいるのか?どう感じているのか?

はブラックボックスでしたが、実際に脳活動を計測できるようになりました


以前から脳波の測定などはできましたが、身体、脳を固定した上で計測していました。それが、今では自由に活動した状態で脳活動を計測することが出来るところも増えています

ただ、それゆえ膨大なデータが研究者に集まり、それらがまだ実社会に適用できる形では分析されていない、のが現状、のようです


以下、フォーラムで出た話をまとめます


物事の意味、価値は常に変化し、行動の選択に影響を与える

社会性があるとは、環境や社会の変化(ある時は、瞬間のルールの変化)に対応して、適切に行動を切り換える

ルールとは必ずしも、論理的ではなく、他者、環境との関係性に応じて常に変化する

一人の人間でも環境(家族といる時、友人といる時、会社にいる時)によって人は変わる

ルールは人の脳の中にある。人がどう感じるか?がルール

「がまん」が社会行動の肝

脳は学習のための臓器。学習の成果は脳に実装する

他の動物は自然、社会環境に自分で適応しようとするが、人間はこれまでに形成してきた社会、文化に適応できないと、自然にも適応できず、もやはこれらをひとりでは適応できず、他の人から教えてもらう。それが教育

遺伝現象は個々の遺伝子の単独プレーではなく、多数の遺伝子の協同プレー。遺伝現象は環境を介してあぶり出される。社会は多様な遺伝子たちによって創られている

「私」は自分のものではなく、周囲の環境と相互作用を起こしながら常に変化していくもの

ルールが合理的であるなしにかかわらず、一度、「場」でルールが出来上がってしまうと、人はそれに従わざるを得なくなる



以上、話を伺っていると、脳科学が人文社会科学領域へ越境できるツールは用意されつつあるけれども、越境して入り込んで、実社会に提供し、社会を変えるには、もう少し時間がかかるかな、という印象です

ただ、技術の進歩は急速です。

そのうち、自分がいまどう考えているのか、怒っている、あるいは、悲しんでいる脳活動を観測して、行動にフィードバックしたり、

あるいは、他の人々が今何を考えているのか?わかったりする時代が案外早く来るかもしれません



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2011年09月04日

「楽しさと学びを融合するシナリオデザイン」に参加しました

東大本郷福武ホールで行われるBEAT Seminar 「楽しさと学びを融合するシナリオデザイン」

に参加しました


案内文によると、


学習環境のデザインにおいて、学習者の意欲を高め、学習活動に引き込む手法は様々な形で提案されています

ユーザーを活動に引き込む観点からは、ディジタルゲーム開発で取り組まれている、楽しさを生み出す世界観やコンテンツデザインの手法は独自の発展を続けています

歴史ゲームをプロデュースされている竹田智一さんと

e-ラーニング教材開発の専門家で熊本大学の鈴木克明さんに

ユーザーの活動を促進する環境デザインについてお話を伺う


とあります。


台風が接近しているのですが、会場の東大本郷福武ホールは満員です


問題提起として、

オンライン教材の開発は進んでいるが、インタラクティブな教材は普及していない。一方、ゲームはインタラクティブにユーザーを引き込むものが、多く開発されている。ゲームのインタラクティブ性を教材に適用できないか?

があります


まず、オンラインゲームのお話です


オンラインゲームはユーザーに毎日何年も遊んでもらうもの。もう一つの世界に住んでいるようなもの

オンライン歴史ゲームの楽しさは、歴史上の人物になり切る楽しさ(歴史を変えられるロマン 現実には出来ない)、架空ではない、実際の知識が得られる楽しさ(知る楽しさ)

ゲームはウェブ上で無数に利用可能な状態であり、最初の30秒で、ユーザーを引き込めるか、の「つかみ」が勝負

会社経営、商店経営などのゲームは、実際の経営者は楽しめない。素人、別の仕事の人でないと楽しめない

以前は、ゲームのクリエーターは、ゲームを作るのが好きで、やりたい人ばかりだったが、業界が大きくなると、安定志向でサラリーマン化


一方、教材側からは、ゴールベースシナリオ(GBS)理論

「橋を建設する」「テレビのニュース番組を制作する」など、本人が興味を持てるゴールを設定し、そのゴールを実現するのに必要なこと、数学、物理、経済、社会、法律を学んでいく手法が提案されました

「やる気」は次の学ぶ意欲に繋がり、最近では「やる気にさせること(動機づけ)こそ教育のゴール」と言われます。学習者を巻き込む設計が不可欠です。

ゲーム的要素の導入つかみ、学習者のリアルや世の中と関連づけた説明など、学習の場にシナリオ視点が求められます

ゲームはある程度長い時間楽しみものだが、教材は短時間で効率的であることが求められます。

特に社会人教育向けでは学ぶ目的、学んだことの活用を明確にすることが大切です

学習と楽しさをつなぐシナリオのポイントは非日常性とリアルな感覚を両立させることです。

いつもと違う自分へのあこがれが「なりきる」ための学習意欲を駆動します



さて、ゲームと教材、それぞれのプレゼンがあった後、パネルディスカッションがありましたが、正直言って、あまり噛み合うもの、ではありませんでした。

マーケットの規模が大きく、インタラクティブ、ソーシャルについても進んでいるゲームと、

インターネット導入時期からあまり進歩がなく、ウェブ上に課題を掲載し、メールで回答という、旧態然たるオンライン教材の対比があらわになった感があります

さて、この状態をどう考えればよいのか?

ゲームもアートも教材もソーシャルメディアが強力な武器になることは予想しているが、どう活用すればよいのか?実は誰もわかっていない。もしかしたら、同じ山の別のところを登っているのかもしれない


というところが、このセミナーで感じたことです






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2011年09月02日

コミュニケーションを科学する〜井戸端会議の中の構造とは?

国立情報学研究所で行われた

「未来を支える情報学 コミュニケーションを科学する〜井戸端会議の中の構造とは?」

に参加します

110902コミュニケーション


市民公開講座ということで、会場には中高年と言うよりも高齢者が圧倒的に目立ちます。会場は満員で男女比は2:1というところでしょうか

案内文によると、


なんとなく井戸端会議に参加していて、「あ、次はこの人がしゃべりそう」と 感じたことはありませんか?言葉尻のイントネーション、相手がこっちを見ている、手振り身振りなど・・・。

日々のコミュニケーションの中ではいろんな情報が飛び交っています。

コミュニケーションを科学的に分析する方法をご紹介します


今、一番関心が高いテーマがコミュニケーションでしょうか?

扱いづらかったコミュニケーションにも様々な科学的な手法が適用され、アプローチされるようになってきました。

ただ、では実際に社会で有効な成果が出ているか?というと、まだ難しい段階です

そもそも、「コミュニケーション」の定義が難しく、あいまいで、

・実際に会って話す、電話・メールなどでのやり取り、ソーシャル・メディアの利用

・言語で表現された内容が正しく伝わったか?非言語(表情、素振り、口調、行間など)の影響

・ビジネス等で指示の伝達を見るのか?インフォーマルな共感などを対象とするのか?


で、目的、手法さらには使う科学的アプローチも違ってきます


今回の講座では、

・リアルで複数の人が対面して、特に主要な目的はない、いわゆる井戸端会議を対象としています

・科学的手法としては、カメラ、録音の記録装置を使って観察

・接触など視覚、聴覚的に観察できることが対象で、共感・ラポールなど人の心の分野は対象といていない

とコミュニケーション全般を扱うものではなく、範囲を区切ったものです


では、以下が講座で出た内容です


井戸端会議(多人数インタラクション)はいつの間にか始まって、いつの間にか終っている

井戸端会議は背景(どんなコミュニティー、どんなメンバー、どんな話題)によって、全く異なる。また、目的、ゴール、知識や情報の蓄積はあいまいで、一般に発散する方向

会話には、発話されなくても、知識や情報として、話し手と聞き手の間で交わされることがある。言葉だけを見ていてはダメ

対面的かかわりとは、同じ状況に居合わせて二人以上の人々がお互いに知覚的・視覚的焦点を維持しようとすること(E・ゴッフマン)

人間は同じ場所に居合わせると、お互いに話しかけるようになることがあるが、これは焦点の定まらない相互作用から焦点が定まった相互作用へ移行する際の例(E・ゴッフマン)

三人以上の参加者がいるところでは、同一状況の中に複数の出会いがもたれ、多くの焦点をもった集まりとなる(E・ゴッフマン)


会話は単に話し手と聞き手ではなく、

話し手(話している人)、受け手(話している人の発話を受け取っている人)、傍参与者(話しての発話を受け取っていないが会話に参加している人)、傍観者(会話を外から見ている人)、盗み聞き者、

に分けられる

会話は基本的に一人が話す。誰かが割り込んだとしても、二人とも話し続けることは、ほとんどなく、どちらかがやめて、一人が話し続けるか?二人ともやめて、誰か別のひとりが話し始める

話し手は文、節、句、単語など、少なくとも完結するまで話す権利がある単位があり、この単位が終ったタイミングが話し手が円滑に移行できるポイント

話し手の移行は、話し手が次の話し手を指定すること、あるいは、次の話し手となりたい者が自己選択することにより、なされる

傍観者が外側から会話に参加するには、話し手、受け手(話し手の発話を受け取っている人)、傍参与者(話し手の発話を受け取っていないが会話に参加している人)に承認してもらうことが必要



コミュニケーションがどう行われているか?これまではブラックボックスで個人の経験で語られることが多かったのですが、撮影、音声の記録を行うことでデータによる分析が出来るようになりました

特に目的がない、井戸端会議だけではなく、実際の会議、ワークショップ、研修、授業などにも適用すると面白そうです

なお、講師の参考文献として

孤立者検出のための立食形式パーティー映像のハンドアノテーション分析

が面白そうです



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2011年09月01日

グローバルファイナンスの基本2(コモディティー(金、原油、穀物など)市場とデリバティブ)

東工大のMOT有志による財務会計自主ゼミの考察ノートです

授業にせよ、ゼミにせよ、よいのは、自分一人ではなかなか勉強することが難しいテーマについて、とにかく基本を教えていただき、糸口をもらうことでしょうか

あとは、その糸口をもとに、自分で専門書を買うなり、論文を検索するなりして、勉強することができるようになります

さて、今日は「コモディティー(金、原油、穀物など)市場とデリバティブ」という、素人には難しいテーマです

コモディティー基礎講座

デリバティブ

を調べつつ、考察ノートをまとめます


コモディティーとは「商品」と訳されますが、コモディティー市場と言う場合には、「資源」「素材」など、「投資可能な商品」ということでしょうか?

コモディティーは流動性が高く、「信用リスク」も「経営リスク」もなく、あるのは「価格変動リスク」だけでしょうか?

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国際的に、投資の対象となる商品は、おおよそ

ロイター/ジェフリーズCRB指数

の19品目ですが、このうち、金、銀など、現物が投資可能なもの以外は、取引所で取引されます

実際問題として、例えば、一般投資家が原油を大量に購入して、それを値段が上がるまで待って、売るということは不可能です

110901原油価格


ここで生産、流通、消費、保管を行う業者間での「現物価格」と取引所の「先物価格」があります


「現物価格」は、例えば、今まさに金、原油、穀物などを購入するための価格ですから、わかりやすいです

やっかいなのが、「先物価格」です

先物取引とは将来の売買についてあらかじめ現時点で約束をする取引のことで、

現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買を行います。

前もって売買の価格を決めておくことができるので、価格変動する商品の売買につきものの価格変動リスクを回避できるという利点があります。

この時の価格が「先物価格」です

例えば、外貨でドル円で100ドルの買い物を6ヶ月後にする場合、6ヶ月後のドル円相場はどうなっているかわかりませんが、取りあえず、現時点のドル円で決済する、なんてケースです。

6ヶ月後の価格に比べ、損することもあれば、得することもあり得ますが、現時点の価格での取引を決めることで大幅な変動リスクは回避できます

ただ、コモディティー(金、原油、穀物など)でさらにやっかいなのは、上記のとおり、一般投資家はコモディティー(金、原油、穀物など)を持っていても仕方がないので、上記の約束の期日までに、コモディティー(金、原油、穀物など)を売らなければならない、ということです

1. 「品物の受取りや代金の支払を取引時ではなく一定期間経過後に行い、売買価格を取引時点で決める」という契約をする

2. 品物と代金の受払い日が到来する前に、市場を通じて反対の売買をすることにより、当初の取引契約を相殺する

3. 反対の売買で取引を相殺したとき、その(買い契約と売り契約の)差額を受払いして清算する。(差金決済)

というプロセスを経なければなりません

かなり面倒くさいのですが、例えば、インフレだと債権等の金融商品に比べ、コモディティー(金、原油、穀物など)の方が一般に価格が上昇するなんていう、ヘッジ効果があります



ここまででも、かなり難しいのですが、コモディティー(金、原油、穀物など)では金、銀など貴金属以外では、現物を保有するのではなく、デリバティブを保有するものが多いようです

デリバティブ(Derivatives)とは、原資産と呼ばれる特定の証券や資産の一定の特性を条件にして新たに作成された証券や契約のことを言います

そのペイオフが原資産価格の変動など、その特性の変化に依存して決まるところに特徴があります

デリバティブの起源は古く、ギリシャの哲学者ターレスがオリーブ圧搾機の借用権(オプション)を安く買ったことにまで遡ります

日本でも江戸時代に大阪堂島で「帳合米取引」と呼ばれる先物取引が行われていました


為替レートや金利の変動が大きくなって、リスクをヘッジするニーズが出てきたため1970年代以降、今のような近代的なデリバティブが相次いで登場し広範に利用されるようになりました

デリバティブは原資産(現物証券)の取引と比べると、次のような特徴を有しています


1.少しの資金で大きな金額(想定元本)の取引ができる=レバレッジが大きい

2.デリバティブはネットの供給はゼロであり、それから生じるリターンも売り手と買い手を合わせるとネットでゼロになる

株式の場合は企業収益が改善されれば株価が上昇して株主全員が高いリターンを享受できるが、先物の場合は株価が上昇したら買い手は儲かるが、売り手は買い手の儲けの分だけ損をする

3.取引コストが低く、流動性が高い

取引を始めるときに現物や資金の受渡しがないので取引コストが低く、また資金をほとんど要しないので取引に簡単に参加できるため、一般に流動性が高い



デリバティブは新たにリターンを生み出すわけではなく、原資産のリターンやリスクの再配分を行うだけであり、その適切な利用は広い意味でのヘッジにあります



さて、ここら辺まで来ると、さすがに難しくなってきます。考察ノートはこの辺にしておきます









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