2012年02月

2012年02月27日

メディア芸術による地域文化の進化・地域拠点から世界へ発信

東京六本木の国立新美術館、東京ミッドタウンを中心に数か所で文化庁・メディア芸術祭

が開催されます

120227国立新美術館


受賞作品がサイト

にもアップされています

会場、作品を見つつ、メディア芸術祭部門別会議「メディア芸術による地域文化の進化」

に参加します

120227メルセデス


学生の頃むさぼるように読んだ「構造と力」著者の浅田彰(京都造形大学院長)氏がパネリストにいるので楽しみです

案内文には、

「メディア芸術によって地域拠点をどのように活性化させるのか」

「現状のメディア芸術の各分野をどのように革新させるのか」

「新しい文化創造のコミュニティーをどのように形成していくのか」

「地域のミュージアムや教育機関をどのように活性化させていくのか」

とありますが、これらの議論はマンネリ、陳腐化している感があります。

120227ニコファーレ


浅田氏をはじめとするパネリストの方々からどんなお話があるか?楽しみです


・メディア・アート:芸術と通信の重なり合う部分

・札幌:地下道の空間をアート空間に

・研究とアートは似ている

・クリエイティビティーがあるところに、アートが生まれ、なかなか理解されないこともあれば、共感を生むこともある

・アートが共感を呼び、理解されるためには、技術による支援が必要なことが多い

・アートは自由なモノの見方や考え方を促す媒体

・近代は重工業を背景に東京が地方を集約する形で発展してきた。ポスト近代は地方が東京を介さずに、世界とつながり文化発信

・メディア・アートというコアで地方が文化の拠点となり、文化発信。東京に隠れていた地方の特徴が出てきた。東京以外にも面白いところができてきた

・ハコモノ:誰がどう使いたがっているか?考えてデザインする。メディア・アートだけでなく、利用者の動線を考えて

・公園の中にちょこちょこアート作品を配置するのではなく、公園全体を利用者の視点、使い方を考えたアート作品に

・水は流れる水、反射する水、氷、水蒸気、霧など、いろいろな形態を取る。アートの重要な材料になり得る

・自分でコントロールできないものが、できないゆえの外部性により、重要なリソースになる

・アート、地域の活性化よりも未来の創造を志向する

・メディア・アート:電子情報技術を活用したアートから、ソーシャルな人と人とのインタラクティブなアート、に推移してきている

・音楽、ディジタル化、iPod化により、単なる情報になってしまうおそれがある。その一方で、ライブ活動が増え、体験の復権、も進んでいる

・ソーシャルメディア、人と人との交流は進んだが、人以外の生物、自然、地球との交流はこれから

・メディア・アートとはコミュニケーションを促進するものであってよいが、コミュニケーション以外の、訳のわからないもの、を含んでいてよい

・明治時代の尋常小学校の建設は中央政府の財源よりも、地方の動きによるものが大きかった。同様に中央の動きを待つだけでなく、地方発の活動がもっとあってよい

・マッシブ・データ・フロー、膨大な量のデータを分析する方が、ヘタなモデルを構築するよりも、社会、経済の動きを予測できる


メディアを利用したアートのディジタル化、それに伴うソーシャル化、双方向化、地方からでも、東京に集約することなく世界に発信することが可能、

美術館、博物館など、ハコもの、と呼ばれ、前時代的に金がかかり、陳腐化と言われてきたものが、アートのソーシャル化の伴い、活動の拠点、多様な人がリアルに集まる「場」として復権してきている

などなど、いろいろな可能性を感じたイベントでした





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2012年02月24日

今、話題の今、話題のフューチャーセンターイベントに行ってきましたイベントに行ってきました

最近、「フューチャーセンター」が話題になっています

「フューチャーセンター」について調べてみると、

WORKSIGHT


フューチャーセンターは、北欧を中心に広がっている未来のための対話スペースだ。その多くが独立した施設と組織を持っていることから、空間を指す場合とアクティビティを指す場合がある。

日本でも、多くの組織が対話の場として注目しはじめている。その設置目的は、組織の変化を助けることにある。組織は時間の経過と共に自分達で作った仕組みに縛られて、社会あるいは関係者のニーズとの間のギャップを埋められなくなる。そこで、関係者との対話を通じて相手の考えを深く理解し、将来に向けた共通の答え、変化の方向性を見つける場として、フューチャーセンターが設置される。


120224future


Future Center ―未来のステークホルダーとの創発場


「未来の知的資本」を生み出すフューチャーセンターは、人が成長し、アイディアが創出され、人のつながりが生まれる場なのです。

よりよい未来を創り出すために、人が集まり言葉を交わし、ともに成長する場が、私たちの社会には必要です。

フューチャーセンターは、未来の不確実性に真っ向から立ち向かうための装置にほかならないのです。


今日参加したのは、

企業間フューチャーセンター

のカフェイベントです。

もともと、いくつかの企業が母体になりながら、その活動を企業の枠を超えて、フューチャーセンターを目指す、という感じでしょうか

テーマ 『日本でいちばん大切にしたい会社』

会社がテーマながら、学生、アーティスト、銀行員という多様な顔ぶれで対話がありました。

いくつかの企業が母体のため、参加者の多くが企業勤務で、話に企業の枠がみられますが、今後この枠組みを打ち破り、どう展開していくか?楽しみです




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2012年02月21日

アート・コミュニケーションとコミュニティー・デザイン

東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」フォーラム〜未来を作る対話をしよう 美術館・まち・大学 〜アート・コミュニケータとコミュニティ・デザイン〜

に参加します

案内文によると、


東京都美術館と東京藝術大学は、美術館の場を活かした活動をしながら、コミュニケーションを広げ深めていくアート・コミュニティ形成のプロジェクトをはじめます。

このプロジェクトの名称を東京都美術館の略称の「都美( とび)」と、アートを介してさまざまな世界への「扉」を開くことを意図して「とびらプロジェクト」としました。

コミュニティの形成には、何よりも主体的に活動する人々が不可欠です。ここで主体的に活動する方々を「アート・コミュニケータ」と位置づけます。「アート・コミュニケータ」とは、美術館のある暮らしの中でのさまざまな体験の質を深め、共有する場を支え、アート・コミュニティをつくっていく人々です

「とびらプロジェクト」とは、美術館を拠点に、アートを介したコミュニケーションを促進し、オープンで実践的なコミュニティの形成を目指すプロジェクトです。美術館での体験が、人々にとってこれまでよりも深められ、新たなコミュニケーションを生むきっかけとなることを目指します。


アート・コミュニティをつくっていく「アート・コミュニケータ」、面白そうです。

120221とびら


東京藝術大学 日比野克彦教授、働き方研究家リビングワールド代表 西村佳哲さん、らのトークもあって面白そうなので、参加します


では、トークをまとめてみます

・美術館の教育普及事業から、美術館の場を活かした活動をしながら、コミュニケーションを広げ深めていくアート・コミュニティ形成のプロジェクトへ

・美術館が持っているエネルギーを人々と結びつける。コトと人(地域)、モノと人(展示室)、ハコと人(建物)、美術館のある生活をもっと面白くする

・鑑賞(一方向)し、分析を伝え、客観説明の従来の美術館を、対話(双方向)し、全体を描き(物語)、主観的理解(共感)する、これからの美術館へ

・アート、コミュニケーションなど、日常何気なくやっていることを意識して行うことは難しい

・作品や美術館の場を活用し、対話や学びの機会を作り、生きる力につながる価値の発見と再構築を促進する

・アート作品は家にこもらないとできないが、家に閉じこもっているだけでは、大きくならず、広がらない

・気付く(観察力)、話す(表現力)、形にする(実行力)アイデアを思いつかなければ始まらない。話すことで共感が得られ、パブリック化し、コミュニティーを創る。実行してこそ、何かが起こる

・聞く力、受け止める力、鑑賞する人の力を引き出すのがアーティスト

・聞く力の大切さ、聞いてくれる人がいるから話せる。相手が聞く気がないと、話せない

・聞くこと自体が面白くないと聞けない。聞き手が引き出すことによって、話し手が次の言葉を用意する

・出会いは勘と縁。ただし、出会ってから、お互いに変わっていく


多くの美術館、博物館が単に作品、標本を陳列するだけではなく、そのポテンシャルを活用して、文化の拠点としてコミュニティー形成を図るプロジェクトが行われています

アーティストも単に作品を創る人であったり、あるいは、アーティストは一般社会とは隔絶するものであったり、偉大なアートは社会が理解できるものではない、というものではなく、むしろ、日常の至る所にアートが普及、浸透していくものに移りつつあるかな、という感じがします

今回の「アート・コミュニケータ」は研修は無料で受講できますが、活動は無償で、交通費の支給もありません。ですが、数倍の倍率になることが予想されています

集まった人たちを見ると、芸大生、美大生は少なく、何かやってみたい社会人、が多い、気がしました

美術館、博物館が文化の拠点となるためには、イベント、コンテンツもさることながら、立地と開館時間がキーポイントです

多くの人を巻き込むには、混雑する土日だけでなく、平日夜間の開館、ターミナル駅に近い立地が欠かせません

平日の夕方5時、6時に閉館するようでは、学校教育との連携くらいに限られ、社会の幅広い人々を巻き込むのは難しくなります

「アート・コミュニケータ」の活躍は、こういったデザインによるところも大きそうです




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2012年02月20日

何がきっかけになるか?わからない。ひとつひとつの仕事の手を抜いてはいけない

日比谷図書館で行われた<日比谷次世代寄席> 講談師・神田蘭 独演会 

に参加します。

最近は図書館、博物館などが図書の貸し出し、標本の陳列だけではなく、その持っているポテンシャルを活かして、文化活動の拠点とすべく、いろいろな活動を行っています

特に日比谷図書館は日比谷公園内にあるという立地条件のよさも活かし、近隣の官公庁、会社勤めの人たちを呼び込もうと、平日は22時まで営業し、講演会、セミナーなどの集客イベントも行っています

さて、今日は女流講談師、神田蘭さんの独演会です

120220神田蘭


神田蘭さんは女優・ナレーター・パーソナリティーとして活動後、講談師になっています。落語家が1000人いるのに対し、講談師はわずか80名、男女比は半々だそうです。ただし、最近、講談師を目指すのはほとんど女性だそうです

さて、神田蘭さん、会場の聴衆のつかみ、アイスブレークがうまいです。身体の振り、リズムをつけて「らん、らん、らん、らん、かんだらん!」と会場全員でやります。少し固かった、会場の雰囲気が和みます。また、講釈台をたたく、聴衆の注意を引くタイミングが絶妙です

まず、講談についての簡単な説明があります。落語は江戸時代後期にできたが、講談は江戸幕府開府の400年以上前に、御伽衆が将軍、大名に行ったのがはじまり。落語は「会話」で進める。講談は「会話」の合間に「語り」。「語り」は五七五。落語には「オチ」があるが、講談には「オチ」がいらない。それゆえ、話が自由に創作可能。落語は「笑い」を取りにいく。講談は無理に「笑い」を取りにいかなくともよい

さて、講談では話芸だけでなく、表情による「顔芸」、身振りも大切な要素です。神田蘭さんは、本当に楽しそうに話します。だから、観客も楽しくなります


いくつか、キャリアの上で参考になった話がありますので、まとめてみます


・何がきっかけになるか?わからない。ひとつひとつの仕事の手を抜いてはいけない

・書きながら、声に出すと、覚えるのが早い。リズムをつけると、より早くなる。身体の振りをつけると、さらに早くなる。

・情けは人のためならず(本人のためという意味)つながりによって、人生が切り拓かれ、創られていく

・講談、自宅でネタを覚えたら、客の前で100回練習する。客の反応で学んでいく。客がいないところでやっても上達しない

・女性は出会った男性により変わっていく、というが、人は出会った人によって変わっていく




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2012年02月16日

東京大学知的資産経営研究プロジェクト「下町ロケット的かシリコンバレー流か?中小企業とベンチャー企業の最近のマネジメント」

東京大学知的資産経営研究プロジェクト「下町ロケット的かシリコンバレー流か?中小企業とベンチャー企業の最近のマネジメント」

に参加しました。

直木賞受賞作「下町ロケット」が優れた技術を持つ下町の中小企業が、大企業と戦い、協力する物語です。

特許、知的財産を巡る企業間の戦いを小説にしたものはいくつかありますが、直木賞を受賞したものは、これが初めてでしょうか?

ベンチャー企業が大企業と戦い、協力という点では、アメリカのシリコンバレーに数多くの事例がありますので、これも参考にします

120216下町ロケット


まず、日本で大企業と共存できる中小企業のモデルが紹介されます

・ハイテク中小企業の成功モデルは、ニッチ市場(大企業との競合は避ける、体力勝負では負ける)で最先端の技術開発を行い、特許化して、その市場を押さえる

・中小企業はしっかりした特許がないと、大企業は相手にしない。ノウハウは簡単に真似られる

次にシリコンバレーの紹介です

120216シリコンバレー


・アメリカではハイテク企業は各地に分散しているが、ベンチャー資本は半分がシリコンバレーに集中

・シリコンバレーと他のクラスターの違い:工学のベンチャー資金が集中、流動性ある人材が多い、発展に適した企業、顧客が揃っている

・シリコンバレーの魅力:情報、人材、決断、アクションのスピードの速さ、投資家が新しい市場開拓、既存の商品の改良よりも高リスク高リターンの新商品を望む 

・ベンチャーキャピタルは資金以外にも、投資家、インキュベーター、経営専門家のネットワーク、エンジニア・研究者の雇用、コンサルティング支援、法務・財務サポート、受注先・顧客・パートナー企業のサポート、などを行う

・ベンチャーキャピタルの目的は、最終的には利益をあげることのみで、ネットワーク構築をベンチャーキャピタルに頼りすぎることは避けるべき

・ライバルを出す抜く条件 = ((発明 + 特許) + ベンチャー資金) + スピード

・製薬分野では、大手企業に比べ、ベンチャー企業が新薬を生み出す可能性が高い

・医療、通信、ICTなどにおいて、ベンチャー企業がイノベーションリーダーであることが多い

・大企業は現行のビジネスを温存し、現行顧客に焦点を合わせるため、新分野の開拓は起こりにくい

120216google


・ベンチャー企業が市場参入する際には売却の可能性を視野に入れる。投資家はexit(投資回収出口)を求めており、実際は上場よりも売却の方が多く、また、売却すれば営業力の心配せずに済む

・日本の大学の研究成果は共同研究先の大企業が管理しているが、十分に開発、活用されていないことが多く、放置しておくなら、シリコンバレーの投資家につないで事業化するのが有効な手かもしれない

・日本企業は自前主義だが、アメリカ企業はオープンイノベーション志向


「下町ロケット的」と「シリコンバレー流」を活かしながら、いろいろな経営手法のヒントがありそうです





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2012年02月14日

建築:エンジニアリングとアートが出会い、人が住む場所

建築会館ホールで開催された「長谷川豪展 スタディとリアル」

に参加します

建築とは、クライアントのニーズに基づき、建築家のアイデアを形にし、外観、意匠などのアートと、耐震性などの強度、通気性などのエンジニアリングを融合させ、かつ、人間が快適に暮らす、という、極めて複雑な製作物です

実際に作った後は、気に入らなくても、大規模な修正は難しいものです。ここが、大規模ハードの難しいところですが。

それゆえ、模型、ハードのみならず、コンピューターグラフィック上で模型も大切です

120214長谷川1


この辺のお話を新進気鋭の建築家である、長谷川豪氏からうかがいます

では、早速お話です

・プロジェクトを通してさまざまな現実(Real)に直面するなかで、能動的に考え、学ぶこと(Study)を繰り返しながら、自身を成長させ、建築の質を高めていく

・僕にとって建築をつくることは、現実に学び、現実を押し広げることである

・自分がつくった案を客観的に眺め、考え、改め、育てていく行為は、まさに自ら能動的に学んでいくプロセスでもある

・自分の案を育てると同時に、自分自身を成長させようとしている。無意識のうちに、現実のプロジェクトを通して自分自身を乗り越え、新たな自分を開こうとしている。思いがけない新たな現実が立ち現れてくる気がする。現実に学ぶことと現実を押し広げることは表裏一体

・複雑で不確かな時代、その都度問いを繰り返しながら現実のプロジェクトに自ら迫っていくという姿勢、Studyが不可欠

・学ぶということが、現実につくることの質を高めてくれる。StudyとRealの絶え間ない応答

・プロジェクトを通してさまざまな現実(Real)に直面するなかで、能動的に考え、学ぶこと(Study)を繰り返しながら、自身を成長させ、建築の質を高めていく

・オーセンティシティー(正統性)とアバンギャルド(前衛性)を融合するには、現実に学び、現実を押し広げるにはStudyは「学ぶ」が不可欠

・初めからやりたいことなんてない。考えているうちに自分が変わっていく

・建築と建築家は一緒に成長していく。建築家は固定してはダメ。Study学び続ける

・建築作品を時系列的にながめる。創っていくうちに、次の作品が構想される。前の作品からのっつながり、ある時は、前の作品を否定する

120214長谷川2


・ひとりで設計する、のと、スタッフ、学生アシスタントと設計するのでは、方向が違ってくる。後者では模型を使う

・模型を使うことによって、自分のアイデアを外に出すことができる。模型は雄弁に語りかけてくる。また、模型に対して批評するようになる。設計者でありながら、第三者的視点も持つようになる

・戸建住宅は住む人が決まっているが、集合住宅は住む人が決まってない。推測でいろいろ設計製作しても居住者が喜ぶかはわからないところが難しい

・別荘は建設当初は使うが、そのうち所有者が飽きてきて使わなくなる。メンテナンスがポイント

・平屋から二階建てになると、住宅の個性が一気に広がる。地面につながる一階と空につながる二階


アートとエンジニアリングと人の接点、建築以外にもいろいろ参考になりそうなお話でした






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2012年02月06日

知財学ゼミナール研究会「研究者の知識創造性を高めるモチベーション・マネジメントの研究」に参加しました

東京理科大学で行われた知財学ゼミナール研究会「研究者の知識創造性を高めるモチベーション・マネジメントの研究」

に参加しました

労働者のモティベーションに関する研究は古くから行われており、賃金などの報酬、昇格などの処遇、ほめること、仲間意識、仕事の意義づけ、組織・社会への貢献、などが要因としてあげられています。もっとも、「これだ!」という明快な理論がないのが、社会、時代と共に推移する人を対象とする社会科学の難しさでもあります

さて、今日は「研究者の知識創造性を高めるモチベーション・マネジメントの研究」です。これも、まだまだ研究が緒に就いたばかりで、

・大学、独立法人の研究機関、企業の研究機関

・身分が安定した研究者と任期付のポスドク

・バイオ、ITなど業種別

の研究にはなっていない状況です

とりあえず、出た話をまとめると、

・創造的な仕事では、報酬のみに依存した動機付けでは、生産性の向上は期待できない

・外発的な動機付けは、探究心や好奇心を奪い、創造性を阻害する

・内発的動機付は以下の3つの要素:1.自律性:自分の行動を自分で選択、2.有能感:自分の能力を発揮している、と感じられる、3.関係性:人と一緒に取り組んでいる、共有しているという実感

・面白いと思っていた行為が、何らかの報酬をもらうための手段と認識されてしまうと、内発的な興味が失われる(アンダーマイニング効果)

・人が自律的に行為を行っている時に、外的な報酬を与えられると、その行為は報酬をもらうための行為へ変異してしまう

・内発的に動機付けられない場合は、外的な報酬を注入し、それが徐々に行為者の中で同一化し、最終的に内発的なプロセスを構築することもある

・報酬には統制的側面(アメとムチ)と情報的側面(フィードバック)がある。前者が内発的興味を失わせる

・有能感は、実力を少し上回るレベルのワークを行う時、すぐにフィードバックがある時、に感じられる

・研究を続ける動機:課題の発見、解決のプロセス、自己の能力や技能を用いることの楽しさ、活動それ自体、その活動が生み出す世界、個人としての能力の向上 

・研究活動を例えると、絵を描く、装置を組み上げる、見知らぬ場所を探索する 

・自分はわかっていること、と、わからないことの境界線にいる。自分の活動でこれが変わるのが面白い

・研究者には3つのタイプ:課題発見型、課題解決型、コーディネーター型


研究と言えども、一人で行うことはなく、大学、企業かつ研究所、研究室に所属し、あるプロジェクトのチームなどに携わって行います。それゆえ組織、チームのマネジメント理論が適用できそうです。

グーグル、マイクロソフトなどの世界の頭脳の高額採用、スタンフォードからの起業など、の事例が取り上げられますが、もう少し事例を集めて、検討したいテーマです





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2012年02月03日

東京大学知的資産経営研究プロジェクト「新ビジネス塾」に参加しました

東京大学知的資産経営研究プロジェクト「新ビジネス塾」

に参加しました

この研究プロジェクトは、2007年10月〜2011年9月まで4年間設置されていた「東京大学知的資産経営総括プロジェクト」を継承する成果普及プロジェクトとして、2011年10月に駒場キャンパス連携研究棟に設置されました。研究内容は、サービス産業分野の企業や、ハイテクベンチャー企業における知的資産マネジメントについて研究を行うことを目的としてしています。

具体的には、

(1) 企業価値を生み出し知的資産を最大化する企業のマネジメントについて研究を行う。

(2) 上記で得られた研究成果を体系化し、定期的にシンポジウム・公開セミナー等を行う。

この2つの活動を行っていきます。

丸の内という場所柄か、仕事帰りのビジネスマンが目立ちます。ほとんどが男性です。

では、早速出た話をまとめてみます

・ビジネスモデルが変わり、商品アーキテクチャーが多様化している。知財、標準化戦略はこれらを踏まえた上で行うべき

・テクノロジー・ドリブンからデザイン・ドリブンに移っている

・従来は参入障壁により、独占的排他権の確立、今は、自力だけでは市場形成が難しいので、参入促進により余力を得る、という考え方

・世界の勝ち組モデルは、意図的に標準化でコモディティー領域を創り、市場を加速的に形成しつつ、他方、独自領域は固めて、そこで稼ぐ。コモディティー領域で新興国と戦うのは愚策

・イノベーションは生産セクターよりも、むしろ、サービスセクターで生まれる

・会社の買収とは、人材と技術を買うこと

・日本は技術の比較優位を知恵により、グローバル市場の経済的な価値に転換させ、雇用と経済成長に結びつける仕組みを作るべき

・ディジタル化による、大量普及、フリー化、イニシャル費用低減、などにより、産業構造が変化した

・標準化により、市場を拡大した上で、プロダクトの技術をコントロールし、収益をあげる。つまり、コントロールできる部分を持っておくこと

・従来は企業のニーズと大学のシーズが明確に一致した場合に産学連携。今は、変化が激しく、企業ニーズが不明確で、複数の企業、大学がコンソーシアムを組む中で、ニーズを明確化し、それに合うシーズを探すスタイルが多い

・試行錯誤でもひとたび成功すると「定石」になる。「定石」は陳腐化していることも多いが、まずこれを学ぶことが基本。「定石」を知らないと「定石」を超えることはできない

・異分野のビジネスモデル、知恵を自分の分野に適用するとどうなるか?考えると、新たなモデル、知恵が生まれることがある

・IBMが15万人解雇し、大型コンピューターからITサービスに転換して、再生した 

・リストラに怯えたり、負け組企業で働いても面白いはずがない。伸びている企業の社員は月曜日に会社に行くのがワクワクする

・営業、技術など、各部署は頑張っているけれど、ちぐはぐなのが、よくある日本企業のパターン。経営者だけでなく社員も全体を俯瞰することが大切

・社内ベンチャー、大学発ベンチャーは、社外、市場の空気がわからずに失敗することが多い

・特許の専門家はたくさんいるが、意匠、商標の専門家は少ない

・サービスはサービス産業だけのものではない。製品とサービスの複合により、価値を創りだすことができる

・途上国で日本企業は、製品に対するサービスの良さが差別化要素となり、評価されている

・中国市場がここ数年で急激に変化している。国民が全体的に豊かになり、日本の状況に近づいている。今の日本の課題が今後の中国に適用できそう 





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