2012年12月

2012年12月25日

海外大学院留学説明会@東京大学2012冬

海外大学院留学説明会@東京大学

に参加しました

121222留学


今日の東京は雨混じりの寒い日なのですが、会場のに東京大学工学部2号館213大教室には、は学部生、大学院生だけではなく、高校生、社会人も大勢集まっています

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世の中では、日本の若者は内向き志向で、留学離れが進んでいる、と言われていますが、ここ東京大学工学部2号館213大教室には、全く当てはまらないようです


2012年の夏にも同様な会が開催され、その様子を

海外大学院留学説明会@東京大学2012(全般、準備編)

海外大学院留学説明会@東京大学2012(留学先での生活、留学後のキャリア編)

にも書いてあります。

海外留学についての話では、変わらずに共通しているところと、時と共にどんどん変わっていくところがあります

前者については、

米国大学院学生会会長の小野雅裕さんの

レンガを積むが如く

が参考になります

ところで、小野雅裕さんはMITでPh.を取得されて、慶應義塾大学で助教をされていたのですが、近くNASAに移られる、というお話に、驚きました。

なお、小野雅裕さんのMITに至るまで、MITでのお話は、

「宇宙を目指して海を渡る」MIT小野雅裕さん(現・慶應義塾大学)

に書いてあります。


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時と共に最新の情報をアップデートする、今日のお話をまとめると、

・英語、日本で相当周到に準備しても、帰国子女でない限り、留学すると英語でのコミュニケーションには苦労する

・大学院留学では、日本にいた時と、専門を変える人も多いが、当然のことながら、基礎知識の欠如にも苦労する

・成績と奨学金、成績がB−以下になると、取り消される奨学金が多いので、成績には要注意

・留学したばかりの頃の忙しさが取り合えず、おさまると、寂しくなる。「日本人同士でつるむ」のを嫌い、日本人の友人を避ける人もいるが、日本人の友人は、海外では大切

・研究テーマ、いくつかの個別の研究をストーリー付けてつなげていける、ネタ探しが大切 

・競争的資金獲得のための提案書、アカデミアに進むのであれば必須

・留学してからの就職:直接企業訪問、インターン、キャリアフェア、知人の紹介(これが最も有効、空いているポストに適任な人を探す)

・アメリカのIT企業、上司、同僚の多くはインド人である

・海外大学院で得られたこと:考えていることを、書いて、表現する力(論文、提案書、プレゼン資料)、研究企画・遂行能力

・海外大学院留学でわかったこと:世界の同世代の人たちのレベル、誰とポジションを競うことになるのか?

・海外留学生生活でひとりで生活するのは無理、助けは借りるが依存しない

・イギリス、オックスフォード、ケンブリッジなど、カレッジ制、多分野、多文化の人々が一緒に住むことにより交流を図る

・アメリカ、学際研究、分野横断などは特に意識せずにも、自然に行われている。大学内に企業にアンテナ拠点があるなど、大学と企業の物理的な距離も近い

・幅広い教養に加えて、一つでも二つでも、専門性を持っていると強い

・アメリカ人、インド人など、数百人の聴衆をコントロールして話せる人がいる。これは凄い

・海外留学では、その国の人とより、留学生同士が友達になることが多い

・海外では就職は知り合いのコネクション、紹介によるものが大きい。自分がどんな研究をして、どんな成果を出しているか、キーになるポジションの人々に知ってもらうこと

・国際学会の懇親会は、ネットワーク創りの絶好のチャンス、必ず参加して、いろいろな人と話すこと

・ポスドクでは、一つか二つの任期付きのポストをすることになる。任期付きのポスト、その後のポストの獲得にも知り合いのコネクション、紹介が大きく影響する

・海外留学時の推薦状、採用する方としては、候補者の研究できる能力を見たい。これに答えられる人に書いてもらう

・自分のエッセイを書くと、自分のセールスポイントが明確になる

・理系では自分の研究成果のアピールが重要なポイント、一緒に研究した教官に推薦状を書いてもらえないと苦しい

・アンテナを張って、何か来たものを、チャンスと感じたら、捉えること




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2012年12月20日

選挙制度、民意の反映と政権の安定

前回の衆議院選挙で民主党が大勝し、自民党から政権交代し、今回の衆議院選挙では自民党が大勝し、民主党から政権交代しました。

「小選挙区制では1選挙区からひとりの候補者しか選ばれないため、民意の風の影響を受け過ぎて、政権が安定せず、中長期的な政策が実行できない」

という意見があります

121218選挙


衆議院選挙、平成の選挙史を振り返ると面白い

に引き続いて、選挙について調べてみましょう

現在の日本の選挙制度は衆議院も参議院も、小選挙区制と比例代表制の2つを並行して行う小選挙区比例代表並立制です。

小選挙区では候補者に、比例代表では政党に投票します。各政党は比例代表に名簿を作成し、名簿上位から当選します

衆議院では小選挙区と比例代表の重複立候補ができますが、参議院では重複立候補はできません

衆議院の場合、480名の定数のうち、小選挙区が300名、比例代表が180名、任期が4年で途中で解散があり、参議院では242名の定数のうち、小選挙区が146名、比例代表が96名で、任期が6年で3年ごとに半数が改選され、途中の解散はありません。

衆議院の小選挙区比例代表並立制は1996年より、始まりました。

それ以前の、1947年から1993年までの約50年の衆議院選挙は、中選挙区制度と呼ばれ、一つの選挙区で複数の議員が選ばれるものでした。

1955年以降自民党が与党になりますが、この中選挙区制度で次のような弊害がありました

(1) 自民党議員同士のつぶし合い

過半数を取るためには、複数の自民党議員が同じ選挙区から立候補することになります。

「自民党」という看板だけでは、他の自民党候補に勝てないので、独自の後援会組織などが必要になり、国会議員でありながら、国よりも地元への利益誘導、後援会組織の維持に金がかかる、自民党議員同士の裏工作、など、「政治とカネ」という問題が起こるようになりました。

また、せっかく作った後援会組織と地盤ですから、他人に渡すのではなく、子供に継がせる、世襲制度が問題になりました

(2) 野党は万年野党

野党はひとつの選挙区で複数の候補者の擁立が難しく、自民党が、その時に情勢により、議員数の変動はあるものの、ずっと与党であることに変わりはなく、自民党が与党、社会党が野党第1党の、いわゆる1955年体制は1993年まで保持されました。


ということで、現在の小選挙区比例代表並立制は、上記のような背景で採用されました

どんな選挙制度が採用されても、問題点は残るでしょう。

どうすれば、民意が反映され、中長期的な政策が実行できる選挙制度になるのか、少し考えていきたいと思います




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2012年12月19日

イノベーション創出セミナー「グローバル知財戦争」に参加しました

イノベーション創出セミナー「グローバル知財戦争」

という案内をいただきました


欧米では、この2年ほどで知財をめぐる環境が激変しつつあります。

ノーテル社の6,000件にのぼる特許群がマイクロソフトやソニーを含む6社のコンソーシアムにより45億ドルで 購入されたのに続き、グーグルがモトローラモビリティーを125億ドルで購入するというニュースが報道されると、業界に衝撃が走りました。スマートフォンを巡るアップルとサムスンの紛争の例を見ても、知財がビジネスの生死を決する時代に突入したと言っても過言ではありません。

産業界の知財幹部や専門の弁護士、学会からの参加を得て、こうした欧米の鮮烈なビジネス競争の事例を紹介し、日本のこれからの知財戦略のありかたを議論します。


121219知財


「M&Aによる企業価値向上」講演会に参加しました




新規事業を始めたり、新分野に展開を図る場合、自社で新たに始めるのは大変です

ノウハウ、スキルを持つ人材を探したり、設備を導入したり、販路を開拓したり、と気が遠くなるようなプロセスで、時間とお金が莫大にかかります

それならば、すでに実績が出ている企業を買収した方が手っ取り早い、という訳です

また、同業者同士でも、生産設備、研究開発、流通部門などを統合化した方が効率的であったり、

グローバル化、巨大化する市場に対応するには、企業規模の拡大を図る必要があります

そのような背景で、世界的に企業間のM&A(合併・買収)が日常的に行われるようになりました


と書きましたが、スマートフォンを巡って、企業買収だけでなく、知的財産の買収、訴訟が激化した感があります

知的財産が経営戦略、事業戦略上極めて重要になってきた、というよりも、知的財産を制することにより、ビジネスを制する、という感じでしょうか

121218スマートフォン特許紛争図


今日のセミナーもスマートフォンを巡る、アップル陣営とアンドロイド陣営の知財紛争を巡る話から入ります

・特許取得の主目的:1.他社の排除、2.自社事業の自由度の確保

・有効な特許に基づき権利行使された場合の選択肢は、お金を払うか、自社特許を対価とするライセンスの締結

・お金は一度払ってしまえばおしまいだが、特許は保有していれば、何度でもライセンスできる

・スティーブ・ジョブス「私はアンドロイドを破壊する。なぜなら、アンドロイドはアップル製品の盗品だからだ。この件に関しては、核戦争も辞さない。」

・特許を買うとは、効率的に研究開発成果を買うこと。昔、研究開発に投資してやるべきだったことを、今、対価を支払い、研究開発にかかる時間を節約して、買っている 

・オープンイノベーションの時代には「自社で開発していない技術は使わない」ではなく、他社の有効な技術を使いこなして、自社製品の差別化を図る

・パテント・トロールは言わば、プロの資金運用。投資家から資金を集めて、年率20%以上で運用している

・エレクトロニクス産業では、もやは1社単独での研究開発は不可能。他社との共同が不可欠

・知財をイノベーションの通貨、あるいは原材料と捉える。自社で調達すると共に、他社からの調達が欠かせない。いい原材料を創っている会社は会社ごと購入する

・国際ルールに対応していかないと、国際競争で勝てない、どころか、国際交流すら、できなくなる

・一製品に多数の特許のエレクトロニクス産業と一製品に少数の特許のバイオ産業では、知財戦略が全く異なる

・グーグルがアップルに対抗する形で、なぜ、アンドロイド陣営を作らなければならなかったか、事業戦略上の課題

・市場を拡大する標準化と、他社との差別化の特許の使い分け

・研究開発成果としての特許から、事業戦略上のコモディティーとしての特許への移行に、技術者は精神的についていけていない

・かつての投資対象としての金融商品のように、知財が投資対象の商品の性格を持つようになった




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2012年12月18日

衆議院選挙、平成の選挙史を振り返ると面白い

今回の衆議院選挙については、

「大胆な金融緩和でデフレ・円高から脱却」とは?

に書いた通り、民主党から自民党への政権交代となりました。

121218選挙


DVDを見るように


渡辺淳一氏の小説に「ビデオテープを見るように」というものがあります。

今、自分がいる状況を考えながら、そう言えば、昔、全く同じようなことがあった、と回想するものです。

まるで、ビデオテープを見ているように、自分の周りで同じことが繰り返されて起こる、というものです。


と書きました。

4年前の衆議院選挙の時に、

スモールビジネスの社長の条件は?


政権交代が現実のものとなりました

ただ、世論は諸手を挙げて、「民主党万歳!」ではないようです

「他に選択肢がないから民主党に投票したのであって、積極的に民主党を支持した訳ではない」

「民主党と自民党の議席は3倍だけれども、総得票の差はわずか10%」

「高速道路無料、子供手当て、など掲げているけれど、財源は確保できるのか?」

「小沢代表代行の政治資金の問題は?」

民主党がどうやって、国民の、本当の支持を取り付けていくのか?これから手腕が問われます


「民主党」を「自民党」に入れ替えると、あてはまりそうです。


小泉チルドレン、真価が問われるこれから


小泉チルドレンと呼ばれる、前回4年前の衆議院選挙で自民党から初立候補して当選した議員の中に、「TAK」さんの知り合いが何人かいます。

彼ら、彼女らは、今回の選挙で皆、落選しました。


これも「小泉チルドレン」を「小沢ガールズ」に入れ替えるとあてはまりそうです

121218マップ


各選挙区から最多得票者1名のみが選出される、小選挙区制が導入されたのが1996年の第41回選挙なので、小選挙区による選挙は今回が6回目

そのうち、民意の風が吹いたとされるのが、2005年の第44回小泉郵政選挙(自民大勝)、2009年の第45回政権交代選挙(民主大勝)と今回の選挙の最近3回でしょうか

つまり小選挙区制になってから、毎回、選挙のたびに、自民→民主、民主→自民の風が吹いて、政権交代ではない、ことに注意が必要です。


平成の選挙史を振り返ると、日本の政治がよくわかるので、簡単に振り返ってみましょう。本当は衆議院、参議院の両方の選挙を振り返りたいのですが、ここでは簡単のため、衆議院選挙だけ見てみます

1993年の第40回衆議院選挙で自民党が選挙前の勢力を維持したものの、単独過半数には達っせず、自民党を離党した羽田派が結成した新生党、同じく武村正義らのグループが結成した新党さきがけ、前熊本県知事の細川護煕が前年に結成した日本新党の3新党は計100議席余りを獲得し、細川護煕を総理とする、細川内閣が発足し、自民党は野党となりました。

これが自民党・社会党による1955年体制の終焉です

しかし、政権を担当したことがない、複数野党の連合による、連立内閣は、自衛隊、原発など、これまでは反対していればよかった案件への対応、調整がうまくいかず、社会党が連立から離脱し、細川内閣は消費税を3%から7%に増税し、福祉目的に使う、国民福祉税構想が頓挫し、結局退陣し、引き継いだ羽田孜内閣も短命で、自民党、社会党、さきがけによる社会党党首村山富一を総理とする村山内閣が発足します。

小選挙区制が導入されたのが1996年の第41回選挙で、自民党、社民党、さきがけの3党による連立は維持したまま、自民党党首の橋本龍太郎が総理となる、橋本内閣が発足します。

ただし、この1996年の第41回選挙は自民党の勝利、社民党、さきがけは惨敗で、連立の意義が薄くなり、また、自民党を離党した議員が自民党へ復党する動くの中、1996年に社民党、さきがけ、新進党の議員らにより、民主党が結成されます。

民主党は結党時は57議席でしたが、2000年の第42回選挙で127議席を獲得し、2009年の第45回選挙で政権と獲得します

さて、衆議院は4年の任期中でも解散がありますが、民意の風が吹くようになってから、与党が大量得票するため、任期中の解散よりも任期を全うするようになりました。

すると、次の衆議院選挙は2016年、さらにその前でも、来年の夏には参議院選挙があります

選挙のたびに自民から民主、民主から自民、という風が吹くのか、それとも、1955年体制のように、多少の風は吹いても、自民党政権が続くのか?今後の自民党の政治運営が楽しみです




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2012年12月17日

「コミュニケーションから理想の働き方を考える」とは、「働き方をデザインし直す」

「コミュニケーションから理想の働き方を考える」

という案内が来ました

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多くの人たちが漠然とした将来の不安を抱えています。しかし、そんな時代だからこそ、将来を真剣に見つめている人たちがいます。

組織や地域とつながりながらも、個の人間としていかに生きるか。フリーランスに限らず、ライフスタイルを選択するように多様な働き方を追求し、実践している人たちが増えつつあります。

多様な働き方を可能にした理由として、ICTをはじめとする技術の確立や、有機的なオフィスなど働く環境が整備されたことが挙げられます。

いずれにせよ、コミュニケーション手段のあり方は以前と比べて大きく変化している、といえそうです。あなたは今、どんな環境で、どのような人たちとつながりながら、仕事をしていますか。


実は、こういうセミナーって、結構「危険」だったりします

・欧米、北欧などの先進事例の紹介がなされ、「日本もこうでなければならない」のような話であったり、

・複数の企業がサテライトオフィスをシェアするコワーキングスペース、そこでのコラボの紹介

・大企業を辞めて、フリーランスで働く「ノマドワーカー」の、ほんの一部の成功事例

・Twitter、Facebookを活用した、働き方の事例紹介

であったりして、「いいけれど、実際に適用するのは難しそう」で終わってしまったりします

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でも、今日は講師が

・元大手建設会社の西村佳哲(働き方研究家/モデレーター)さん

・齋藤敦子(コクヨRDIセンター主幹研究員、WORKSIGHT LAB所長)さん

・元自衛官の江口晋太朗(編集者、TOKYO beta projectメンバー)

と企業、組織での働き方とフリーランスの働き方を熟知しており、

また齋藤敦子さんは

外とのつながりで発想するオフィス

で紹介した新しいワークスタイル研究媒体「WORKSIGHT」

にも関わっていらっしゃるので、「期待外れのセミナー」にはなりそうもないので、参加します


・働く仕組みと空間をつくる。環境を変える→働き方が変わる→成果が出る、の好循環

・企業、実は通常、一枚岩ではない。例えば、営業と開発は仲がよくない。視点をひとつ上に置くいて、コラボできることを探すと、協力できることが見えてくる

・生産方式と組織の推移:大量生産(階層社会)→多品種少量生産(フラット社会)→知識創造(コミュニティー社会)

・オフィスを見ると、働き方、職場の雰囲気がわかる

・トップダウンからインタラクティブへ。明確でひとつの正解から、よく見えない、いくつもある、流動的な解へ

・同じ材料、メンバー、働き方で結果を変えるのは難しい。結果を変えるには、材料、メンバー、働き方のいずれか、を変える

・会社に所属すると、社内と社外という考えが、暗黙かつ自然にある

・多様化させるだけでなく、既に多様であるのに、気付かれていない事項について、ICTにより顕在化させることができる

・大企業の制度を変えるのは時間がかかる。ルールに従っていたら、新しいことはできない。イノベーターの特例を、仲間をつくって先例にしていく

・新しいことをやろうとすると、社内に必ず抵抗勢力がいる。社内を変えるには、社外を使うことが有効なことがある

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外とのつながりで発想するオフィス

での話も挙げると


・ビジネスのあり方、企業の存在、個人の生き方が揺らいでいる中、その中心にあるのが「働く」ことへの問い

・オフィスは単なる「ワーキング=事務処理」をする場、ではなく、発想したり、自然にコミュニケーションが生まれる雰囲気も大切

・オフィス空間が街のどんな場所、どんな環境にあるか、も重要

・ひとりで働くのであれば、PCさえあれば、無線LANが使える喫茶店でよいが、人を雇うのであれば、オフィスの必要性

・プライベートとパブリックは明確には線引きできないが、どこかに必ず境目はあり、これを超えることの快感もある。パブリックな空間にプライベート空間を持ち込む、プライベートな空間にいろいろな人が集まってサロン化など

・「働く」という概念に変化、工業社会的な「モノを売る」から、感性社会的な「どう新しい人生を提供するか」にシフト

・オフィスが働く場所であるとすれば、そこは悦びを産み出す場所ということ 

・「仕事」と「働いている実感」がつながった時、働き方は劇的に変化する 

・従来組織を動かしている力は、企業の目的、思想の共有だったが、今では、社会的なミッションや顧客の悦びに価値が置かれるように変化している 

・旧来型の組織体ではカバーし切れない横断的な取り組みが必要で、部署の再編や外部リソースとの連携が不可欠に

・組織、機能の一部として働くことが身につくと、どうしても仕事に対する姿勢が受動的になるが、一方で、働くことの実感がほしい、と感じている

・ソーシャルメディアは単なる趣味ではなく、ソーシャルメディアで発信することが、社会とのかかわり、自己主張、自己プロデュース

・「働く」とは、社会にかかわること、働きかけること

・ネットワーク社会が進むと逆に触れるとか、体温を感じられるとか、を求めるようになる

・多くの組織が「手詰まり感」「行き詰まり感」を抱えている。そのブレークスルーの一つの方法が「境界を超えた発想」

・個人プレーが原則で、治療法、処方箋を共有しない、開業医たちがチームを組む動きが出てきた 

・人が出会う場には、空間のデザインに加えて、人が集まり、仲間を見つける仕掛けが欠かせない

・ギャップはイノベーションにつながるチャンス

・従来、ビジネスパーソンの人脈は、放置しておくと9割が失われる。浅く広い人脈、弱い紐帯を維持するのはかなりの手間だった

・ソーシャルメディアの登場により、弱いネットワークの構築、維持のコストが劇的に下がり、ブログ、FB、ツイッターで自分のアイデア、活動を披露することによりネットワークの形成、維持が可能に

・弱いネットワークの形成は個人の潜在的ポテンシャルを劇的に増加させる



オフィスのデザインが働き方に与える影響について


・オフィスは単なる「ワーキング=事務処理」をする場、ではなく、発想したり、自然にコミュニケーションが生まれる雰囲気も大切

・オフィス空間が街のどんな場所、どんな環境にあるか、も重要

・オフィスを見ると、働き方、職場の雰囲気がわかる


は、とてもわかりやすいものでした

ところが「社内SNSの活用」というテーマが話されると、少しわかりづらくなりました

・Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアが普及しているが、これって「社内」の人とやるものか?そもそも勤務時間中にやってよいのか?

・「社内SNS」があったとして、何に使うのか?業務?社内の人との時間外活動?そもそも勤務時間中にやってよいのか?社内の人(人事・総務など)が見れる状態で、何を書くのか?

社内SNSの利用、活性化等と言われること自体、活用されていないことを示しています。Twitter、FB、LINEなど、利用者が使いやすいように勝手に使い、活性化など考える必要すら、ありません


この講演は3時間、22時までですが、最後までいると、今日中に家に帰れません。途中で中座しますが、途中まででまとめると、

・「コミュニケーションから理想の働き方を考える」とは、働き方をデザインし直すこと

・働き方をデザインし直すとは、オフィスのデザインも大切な要素

・大企業の制度を変えるのは時間がかかる。ルールに従っていたら、新しいことはできない。イノベーターの特例を、仲間をつくって先例にしていく

・社内を変えるには、社外を使うことが有効なことがある




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2012年12月14日

TEDee Tokyo 英語スピーキングと異分野、世代間交流

TEDee

とは、

英語というボトルネックをなくして、みんなが存分に自分の世界を広げ、夢を実現していける世の中を創る。

TEDを見て、英語で議論する。それを、毎日、どこでもやる。これはつまり、英語のインフラ。

システムは簡単でTED(Technology Entertainment Design)

を参加者で見て、それに対する意見を英語で交換する

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TEDee Tokyoに参加して英語のスピーキングをトレーニング中

TEDee Tokyoは留学生ゼミ in English の雰囲気

に書いたように、


母国語以外の言語は、継続的なトレーニングをしなければ、ある時点で相当な能力を身につけたとしても、確実に落ちます

英語も幼い時期に母国語同様に身についた以外の、例えば2年間の海外MBA留学などでは、 帰国後に放置しておくと、英語力は落ちます

英語に限らず、語学では「読む」「聞く」「話す」「書く」の能力が求められます

このうち、「読む」「聞く」は書店にあふれる録音した媒体付きの語学雑誌から自分の力にあったものを選んで、通勤時間等に読む、聞く、を継続的にすれば、いいでしょう

「書く」は海外とのやり取りにメールが使われることが多いので、この返信をすることで対応できます。海外とのメールのやり取りがない場合は、日記を英語で書く、という手もあります


困るのが「話す」です。これは相手、あるいは場、が必要です。


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TEDee Tokyoの雰囲気は、英会話学校の上級クラスというよりも、留学生とのゼミ in English という雰囲気でしょうか

「英会話学校の上級クラス」は運営方法にもよりますが、参加者の英語レベルは総体的に高いのですが、参加者それぞれが「今日あったこと」「最近考えていること」などのシェアで入ったり、何かしらのテキストブック、英字新聞などを使います。

これだと会話の内容が日常会話の範囲を超えることがそれほどなく、英語スピーキングの中上級者であれば対応できます

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「留学生とのゼミ in English」は政治、経済、金融、国際関係、技術について、背景をもとに自分の意見を披露し、互いに議論します

これは日本語でも難しいプロセスですが、これを英語で行い、さらに他の参加者の意見に対して自分はどう思うかを英語で考え、述べるのは、英語の上級者でも結構きついです

でもグローバルビジネスシーンでは必然的に要求されます

都内どこかしらで、毎日行われており、都合のよい場所、都合のよい時間帯に参加すればよいので、参加しやすいものです

これまでは東大、早稲田、慶応、東工大など、主に大学で行われていましたが、最近では企業との協賛で、

エンジニア、デザイナー、IT業界の方向け!TEDee@ITmedia

のように、企業でも行われるようになりました

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英語のスピーキングの「場」に、加えて、異分野の人々、異なる世代の人々との、英語を媒介とした意見交換がTEDeeの特徴でしょうか

政治、経済、金融、国際関係、技術について、その日のテーマについて、英語という、ネイティブ・スピーカー以外にとっては制約条件下で、意見を交換すると、初対面の人でもすっと入っていけて、すぐに友達になれたりします

英語のスピーキング、英語を通じた友達作り、に関心がある方は是非ご参加ください




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2012年12月13日

知の創造的摩擦 東大前総長小宮山宏先生から現役東大生へ

大学発教育コンソーシアムシンポジウム「大学発」→「社会発」へ「21世紀の教育とプラチナ社会

に東大前総長小宮山宏先生の講演の様子を書いたのですが、先生はその翌日に

121213小宮山


東大ドリームネット知の創造的摩擦プロジェクト

で現役東大生に話をされています

もちろん共通することが多いのですが、そうでないものもあるので、それらを中心にピックアップして掲載します

・おおげさではなく、人類史の転換期に我々は生きている。そのなかで、日本は21世紀をどうやった生き抜いていくかのビジョンを示したい

・産業革命を経て、モノの生産性が著しくあがった。その結果、産業革命を経たところが豊かになった。発展途上国が追いついてきた。

・少子化は克服しなければいけない課題。人口が減っていくから。しかし、長寿化はチャンス。どうやったら長寿を楽しめるか、活力ある長寿社会を創れるか。これは社会の目標にすべき。

・文明の発展により、衛生状況の改善や食生活の改善が起き、平均寿命が伸びた。1900年の時点で平均寿命は31歳だったのが、1999年では66歳。今では80歳前後。

・「人工物は飽和する」たとえば、先進国では人口当たりの自動車保有台数は0.5台前後で変わらない。人工物が飽和した社会では、どういうときにモノが売れるか。例えば車は、廃車になった分しか売れない。このことを背景に、多くの先進国は需要不足に陥っている。

・従来と同じ産業構造でいくと苦しくなる。後から追いかけてくる国の、飽和するスピードはもっと早い。

・先進国の中で比べてみる。明治維新で開国したら、その他の国に一気に追いついたのが日本だ。そして、日本は産業革命をやって先進国になった。また、日本は公害を経験した。そして、克服した。

121213駒場


・エネルギー危機を効率化で克服した。一トンのセメントを造るための消費エネルギーを半分にして、石油の値段が20倍になったなかで、世界一のつよいものづくりを実現した。ピンチをチャンスにしたといえる。

・戦国時代の鉄砲生産について考えてみると、世界でも先進的な技術を持っている国といえるかもしれない。その後、欧米が産業革命を経ている間に、日本は文化面を中心に異なる進歩をした。例えば教育(寺子屋)、飛脚制度など。

・高度経済成長(1868〜)、公害の克服(1960〜)、エネルギー危機の克服(1970〜)、長寿社会の実現(1970〜)という経過を経ている。これらは文明化の結果。多くの先進国が直面しているのは、文明の結果だが、日本はこれらの課題を克服してきた経験がある

・G20の国々は、同じ課題にどんどん直面してくる。それらに対して、過去に文明進歩に伴う課題を克服してきた日本が、解決の指針を示して、ロールモデルになれる。

・先進国ではモノ(衣食住・移動・情報)が簡単に手に入る。衣に関してはユニクロ、安くていいものが手に入る。食についても牛丼なんか300円で食べれるし、住居も余っている。贅沢しなければ手に入る、誰でも手に入る時代は初めて。

・介護を安い人にやってもらうというのはサステナブルではない。なぜならそれらの国々の人たちは、日本が経験したよりも早いスピードで豊かになるから。

・「最近の若者はハングリーさが足りない」という人がいるが、こう言い返せば良い。「ハングリーだったことはない!」

・これからの社会は、「治療から予防へ」「医療から健康へ」の時代に

・社会と関係しない学問はありえない。

・どうしたら日本を変えられるか。\莵垰例を作る。(規制は乗り越える)∋例群を構造化する(横展開は容易ではないが、構造化することで横展開の支えに)9颪支援する

・法学の授業で習ったことに印象に残っていることは、「言葉の意味は、判例で決まる」「法律の条文その時点で書いたもの」。

・細分化した知識を追求する人よりも、複雑化社会において、それらの知識をもとに、複雑化した社会の課題解決につなげるひとが必要

・「本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気」くわえて、愚直にやっていくこと




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2012年12月12日

UTWO東大女子学生団体「憧れの女性から学ぶーあなたが一番大切にしたいことは?」

あれは、半年前の2012年5月のことでした。

知り合いの東大女子学生から、

「東大女子学生団体を創りたいのですが、協力してくれそうな、東大卒の女性を紹介していただけませんか?」

という相談を受けました

121212東大女子1


UTWO(The University of Tokyo Women Organization)


「女のこなのに、東大目指すの?」と高校のとき、こんなことを言われてしまった経験があるかもしれません。

「東大に来なければ出会うことのなかっただろうことが沢山ある。もっと多くの人に東京大学で学ぶことの魅力を伝えたい。 もちろん他の大学へ進学すればそこでの素晴らしい出会いがあっただろうけれど東京大学という選択肢を女の子だから、という理由であきらめてほしくない。」

私たちUTWOはこの理念の下、現役東大生、未来の東大生、卒業した東大生が各々の道を見つけ突き進んで行けるよう、 より様々な選択肢に触れ自分自身の可能性を広げる場を作ることを目標とし、 「ロールモデルの提示」という形でこの目標を実現するべく、 在校生に対しては様々な社会人の方や志を共有できる同士との出会いの場となるような女子イベントを開催し、 高校生に対してはより実感の伴った進路選択が可能となるための母校訪問をすることを活動の柱としてきました。

団体での活動を通し、自分自身の可能性を広げる場を必要としているのは東大生女子だけではない、
もっと多くの人に自らの可能性の広がりに気づいてもらいたい-------私たちはそのように考えるようになりました。

そこでUTWOは活動理念を次のように新しく定めます。

「多彩な選択肢の提示によって、学生や社会人の持つ可能性を最大化する」


「TAK」さんが東大に入学した頃は、理科一類は全体が約千名で女子は10数名、文科一類、二類も合計が約千名弱で女子は30名程度だったでしょうか?

文学部、教育学部へ進学する文科三類はもう少し多かったですが、それでも女子は5%未満、というのが当時の東大でした

数字で見る東京大学(2010)

によると、現在は女子学生は学部で(女子2663人/全体14172人)、大学院で(女子1589人/全体6752人)と急激に伸びています

マイノリティーであっても、それなりに数が増えてくると、いろいろな人が出てきて、少しずつ変わってきます。5%未満から20%と言えば、相当な変化です

テレビでも「東大美女軍団」のような人たちが紹介されたり、東大の女子学生が、まだまだ少なくても、必ずしも「希少」な存在ではなくなり、「女の子は大学なんて行かなくても」「女の子は東大なんて行かなくても」なんて時代は過去の遺物になりつつあるのでは、と考えていました

ところが、まだまだ

「女のこなのに、東大目指すの?」

と言われたり、東大の中でも、マイノリティーゆえの苦労は、いろいろあるようです。だからこそ、こういった団体が、今頃、設立される訳ですが

ただ、マイノリティーゆえのメリットだってあり、

東大のひと、工学部のひと

東大工学部の女子はモテるんです?

に書いた通りです


さて、

UTWO第2回講演会「-憧れの女性から学ぶ-あなたが一番大切にしたいことは?」

という案内をいただきました

東京大学法学部卒で参議院議員の片山さつきさんの基調講演、さらに卒業して活躍している女性によるパネルディスカッションがある、ということです

会場は超満員で、立錐の余地もない、と言いたいところですが、日曜日の午後ということもあって、半分ほどの入りでしょうか

121212東大女子2


「男子が草食化した、よりも、女子の知性化が急ピッチ」という仮説


でも、触れたのですが、このような環境下で暮らす女子学生は既に「紅一点」に慣れて、むしろ「普通」になっています

特に改善しようという必要性を感じない人もいるかもしれません

さて、基調講演は上記のように参議院議員の片山さつきさんです。

121212片山


テレビなどに登場する片山さつきさんを見ていると、「生意気そう」「ふてぶてしい」「議員だからいいけれど、周囲にいたら、いやだ」などと思う人が多いと思います

そういった面は、実は東大在学中とあまり変わっていないな、という感じがあります

ただ、「文科一類、二類も合計が約千名弱で女子は30名程度」という環境の中で、たくましく生き抜くのは、あのくらいでないと、というのも事実でした

後輩の東大女子学生に熱く語りかける片山さつきさんの姿は、テレビで見るイメージとは、かなり違うものでした

残念ながら、次の予定があるので、パネルディスカッションは聞けず、基調講演で退出しますが、今後のUTWOの活動が楽しみです




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2012年12月11日

公開研究会「Ba Design Lab」に参加しました

公開研究会「Ba Design Lab」

という案内が来ました

テーマは「苅宿俊文のつくり方」

121211場1



ゲストに青山学院大学の苅宿俊文先生をお迎えします。

苅宿先生は、現在では「ワークショップデザイナー育成プログラム」や「NPO法人学習環境デザイン工房」などの実践に取り組むワークショップやコミュニケーションの場作りの専門家として知られていますが、実はその実践のルーツは「特別支援学級での教員経験」や「コンピューターを使用した図工の授業実践」など、18年間にわたる小学校での教員時代までさかのぼります。

今回の研究会では、苅宿先生のこれまでの実践の歩みをまとめた「苅宿年表」をもとにしながら、現在に至るまでの実践の変遷や、その背後にあるワークショップデザインやファシリテーションにおける考え方や技術の変化を辿ります。その上で質疑応答やディスカッションを通して、私たちのワークショップ実践をよりよいものにするための知恵を学び取れる時間にできればと思います。


青山学院大学の苅宿俊文先生のワークショップ、講演には何回か参加したことがあり、その様子は、

「学びのこれからを考える〜5つのキーワード〜」に参加しました

「ワークショップで社会が変わる シンポジウム」に参加しました

ワークショップ手法を取り入れた懇親会

に書いています

今日はどんなお話が聞けるのかしら?楽しみです

12/7(金)という、忘年会、クリスマスパーティーたけなわの時期なのに、会場は満員、さらに応募者の抽選があったそうです


121211場2

まず、苅宿先生のお話です

・方法論がほしい、と言われるが、方法だけだと、すぐに陳腐化

・方法の上位概念の目的とセットにすると、状況に応じて自分の中に蓄積したものを活かせるようになる

・「教えなければ学べない」「教わらないと学べない」という呪縛からの解放、学びの解きほぐし

「先生、こんなペースでやっていては、とても時間内には終わりませんよ」

先生と学生さんのやり取りが、絶妙です

121211ハッピ


ここで、説明は一時中断し、参加者全員のワークショップで、ハッピを来ます

このハッピは襟の色、袖の色、背の色、などが何種類かあり、「襟の色、袖の色が同じ人」

のようなルールで取りあえず、4〜5人のグループを作り、15分くらい話すセッションを何回か行います

最初から歓談だと、まず、知っている人とお話して、その人の紹介で、どなたか、というプロセスですが、

この方式だと、知っている人が少なくても、とにかく安心です

・コミュニケーションをとる「きっかけ」を仕掛けておく。自分で解決できないで、他人に聞く仕掛けにより、コミュニケーションが生まれる

ワークショップには、こういった仕掛けが欠かせません


・学校教育は同じ学年、同じ学力レベル、など、学習者を同質化させている。その社会以外の考え方への対応は難しい

・多様な人々が参加して、コミュニティー形成と学習を同時に進める。知識を蓄積するだけでなく、異なる人々と意味を生成する

・正解と納得解は違う

・周囲の人々から質問を受けることにより、新しいものを創り出す

・教えてもらえるんじゃない!鑑賞者になって味わう

・面白いことを一緒にやると楽しい

・自分の得意技を作ることから、オリジナルな価値が生まれる

・自分の過去の記録を活用して、 自分が成長したことを確認する

・「なぜ勉強するのか?」と質問すると、「将来役に立つ」「人に役に立つ」という回答がおおい。しかし、今面白くないと学べない

・小学校の授業に大学生(大人に近いお兄さんお姉さん)を入れると、うまく進む

・逆から見ると、全く違って見える、ことがある

・様々なコミュニティーに重複して参加する

・経済的自立のためのコミュニティーと社会的自立のためのコミュニティーとは異なることが多い

・ワークショップに入り込めない人と取り込むには、どういう仕掛、工夫、役割などを考える

・自分のことを「自分」が話すのではなく、自分から少し離れた、もうひとりの自分が「自分」を見ながら話す 

・一見役に立たないと思われていたことが、自分の中でつながっていくと、「学び」につながる

・混沌のままの自分をさらけ出す場合と、すこしわかりやすく、整理した自分を出す場合がある 

・事実を見たときに、その事実だけでなく、それにつながる上位概念を見つける

・自分の経験を自分の言葉で語ることをデザインする 

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さて、質問タイムです。先生が参加者の前で質問を受けるのではなく、

先生が「ヤドカリ」のように、各テーブルに赴き、質問に答えます

「場」創り、のヒントがたくさんありました。早速使ってみましょう




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2012年12月06日

社会人大学院生、ネットワークが、「点・線」から「面的・立体的」に展開

先週末は東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会、MBAリーダーズフォーラムなどに参加しました

その様子は、

東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会、どう創っていくか

MBAリーダーズフォーラム「日本経済を救う女子力」に参加しました

に書いておきました。

120619JMBA


社会人大学院生の方々とお話しする機会がありましたが、

なぜ、MBA・MOTの取得を考えたかと言うと、

・現状の仕事、キャリアに不満で、スキルアップ、キャリアアップを図りたい。MBA・MOTの取得をブースターとしたい

・できることなら、ハーバード大学、スタンフォード大学など、欧米一流校のMBAを目指したいが、仕事、家族のことを考えると、会社に勤めながら通学が可能な国内MBA・MOTを選んだ

121206スタンフォード


仕事と大学院の両立が大変で、

・平日夜間の授業に会社を抜け出すのが大変

・授業が終わってから、レポート、グループワークをやっていると、就寝はいつも深夜

など、大変な状況をお聞きします

ほとんどの方が会社に相談の上、大学院に通学しているようですが、会社の業務をより深化させるために、社費で参加する場合を除くと、先に書いたように「現状の仕事、キャリアに不満」で通学する訳ですから、相談を受けた会社側としては、「転職する可能性」を感じざるを得ません。

業務に支障がない範囲内での学業は認めることになりますが、「転職する可能性」をはらんでおり、全面的なバックアップとはいかないのは仕方がないことです

120619MBA1


さて、MBA・MOT取得後のキャリアはどうなっているか?というと、

MBA、MOTを取得したら、飛び出さないと グロービスGSC & Japan MBA Forum 共同企画に参加して

に書いた通り、


「会社が終ってから、私費でMBAプログラムに参加して、帰宅後、グループワーク、レポートを深夜、明け方までやります。

正直言って、きついです。

でも、こんなに頑張ったのに、会社ではMBA取得を全く評価されないのです。

昇進、昇格どころか、全くの横滑り、却って、閑職に廻されてしまった感じです

ハーバード、スタンフォードでMBAを取得したのなら、こんなことはないでしょう

国内のMBAは日本では評価されないのでしょうか?」

どうやら、MBA、MOTで学んだことは、なかなか会社では活かせないし、また、会社ではMBA、MOT取得を評価されない、というのが実態のようです

せっかく勉強したこと、素晴らしい環境での経験も、元の鞘に収まると、活かせないようです。

学んだこと、身につけたこと、新鮮な経験を活かすには、新しい環境を切り開くこと、が重要なようです。

海外留学でも、社会人大学院でも、学んだこと、身につけたこと、そこでの新鮮な経験を活かすには、元の鞘には戻らない、新しい環境を切り拓いて、かもしれません


というのが実情のようです

120619MBA


一橋大学大学教育研究開発センター二宮祐研究室

によると、


「社会人」大学院生は自らのキャリアについて切実な課題を抱える

「社会人」大学院生のうち半数強が再び職業生活に戻ることになったが、研究した内容を活かせる職業に就くことは稀で、職が見つかったとしても前職よりも待遇が悪くなる


企業における国内MBAの評価とその課題


によると、


100年という長い歴史の中で育まれてきた米国MBAに比べて、日本のMBAは、まだ始まったばかり、MBAホルダーは、修得したスキルを実践で活用する工夫、また継続的な学習という自助努力、そこから自らが結果を出すことが必要。

国内MBAの最大の弱点は語学力、特に英語力が育たない点にある。



短期的、直接的な視野でみると、ここで書いたように、社会人大学院生が国内MBA・MOTを取得したからと言って、すぐに社内、社外のキャリアアップにつながる訳ではない、ということになるでしょうか


ただ、ちょっと違う見解も伺うことができました

「私は社内だけでなく、社外の方々との仕事も多く、また、社外の委員会にもいくつか参加していて、社外のネットワークも強さには、結構、自信がありました。

ところが、大学院に通うようになってから、それまでの私のネットワークはアカデミック、行政関係の含めて、業界関係のものだけだったことに気が付いて愕然としました

いまでは、全く違う様々な業界の方々との研究会、異分野の先生の自主ゼミ、学生主体のイベントなど、社会、ネットワークが、「点・線」から「面的・立体的」に大きく、広く展開しました。

業務に直接結びつくものは、ないのですが、業務周辺での充実が楽しいです」

社会人大学院生は、直接的なキャリアアップを狙うだけでなく、ネットワークを「点・線」から「面的・立体的」に展開させて、それを活用する、ことを考えるのもいいのかもしれません





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2012年12月04日

公開研究会「スマートテレビが変える家庭学習」に行ってきました

BEAT公開研究会「スマートテレビが変える家庭学習」

という案内が来ました

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案内文によると、


放送とインターネットを連携させた新たなサービスである「スマートテレビ(Smart TV)」が、注目されてきています。

これまでのテレビは、放送局から視聴者への一方向的なコンテンツの提供が主流でしたが、スマートテレビの登場により、ユーザー参加型の利用が加速されると思われます。

家庭用のテレビがインタラクティブになってインターネットにつながることで、家庭での学習はどのように変化していくのでしょうか。


とあります。

そもそも「スマートテレビ(Smart TV)」って、何でしょうか?

スマートテレビ(Smart TV)とは

によると、


スマートテレビ(Smart TV)はパソコンの便利機能がテレビと融合した新しい方向性のテレビとして、 パソコンと携帯電話が融合したスマートフォンと同様に今後の展開が期待されています。テレビのデジタル化に伴いインターネット上の映像コンテンツを視聴できるインターネットTVが登場しました。

スマートテレビとは何かは明確に決められていませんが、考え方としては、

 ・テレビ放送に加えてインターネットにも接続して、インターラクティブな使い方ができる
 ・アプリケーションソフト(アプレット)を後から追加して機能を拡張できる

など、テレビをスマート化(より賢く)すると共に、テレビを中心にデジタル機器をネットワーク化して、 色々な情報を活用するデジタルライフの中心機器にしようとするものといえます。

放送局やインターネットプロバイダから配信された放送を受動的に見るだけのテレビではなくて、 ユーザ側から働きかけて必要な映像・情報をオンデマンドで利用できることや、 映像コンテンツに関する各種情報を検索して表示できることや、 インターネット上のSNS(Social Network Service)を利用できることなど、高度なインターラクティブ性が「スマート」 という言葉が表す一つの特徴といえます。

また、映像を始めとする各種コンテンツとのインターラクティブ性や、 スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器や関連デジタル機器とのインターラクティブ性を実現するためのプリケーション (Apps)を、スマートフォンのように追加していけるのが、「スマート」が表すもう一つの特徴といえます。

更に、テレビを操作するインターフェースとしてスマートフォンやタブレット端末を利用できる点も特徴といえます。 例えば、テレビのコントロールをスマートフォンのタッチ操作で行ったり、 タブレットで見ている映像等をタッチ操作でテレビ画面上に表示させられることなどがあります。


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インターネットが普及し始めてから、放送と通信の融合という言葉を聞くようになりました。

インターネットは大容量化、高速化することにより、

・コンテンツが文字から静止画さらには、音声を含んだ動画になり、

・ホームページによる一方向発信から、Twitter、Facebookなどにより、一般使用者が情報発信可能、双方向発信、

・PCなどオフィス、家庭での対応から、スマートフォーン、タブレット端末により、外出中も対応可能

と進化していきました

一方、放送は、

・アナログ放送からディジタル放送になり、

・端末も液晶、プラズマの大画面化とワンセグによるスマートフォーン、タブレット端末対応

と進んでいます

放送がディジタル化されて、インターネットとの相性がよくなり、今後どう進展していくのか?について、お話が聞けそうです


・放送とインターネットを連携したスマートTVの課題:操作性、コンテンツ、ビジネスモデル(どうやって収益を上げるか)

・スマートTV 、コンテンツがマス向けから、よりパーソナルに。一つのコンテンツとの出会いが新たなコンテンツとの出会いを生む

・コンテンツの数が多くなると、人は簡単に選べなくなる。コンシェルジュ機能が必要になる

・TVマスメディアは一斉同時配信できる対象者の大きさ(1000万人以上)が特徴。これがスマートTVにより、一方向から双方向になると何が起きるか?

・PC、タブレットは一人で見る。テレビは複数で見る。インタラクションの「場」「プラットフォーム」となり得る

・テレビの情報は、ネット上の情報に比べ、一定の質を担保している、と考えられている

・テレビとタブレット、競合関係にありながらも、協力しつつ、新しいものを生み出せる可能性

・テレビを視聴しながら、スマホなどでTwitter中継に参加する、という形態。これはすでに相当の人が行っているの。

・SmartTVと体験。視聴と同時に学習することができて、新しい体験になり得る。

・語学学習の場面:リアルタイムでクイズ出題など、「放送を見て、その後テキストを見てゆっくり復習」とは違う臨場感・スピード感のある新たな学習スタイルになり得る。

・テレビはもともと受動的なメディアだったが、ゲーム的な視聴が可能になり、それが身体感覚の拡張を生んで、家庭内劇場のような視聴スタイルを生み出す。

・ハードウェアとしてのテレビの地位はまだ、そして今後も強いまま。1台のPCを家族全員で見ることは難しいが、家庭で皆が触れられるものとして有効。


2007年にアップル社がiphoneの発売を発表した時、日本には電話、インターネット端末、ゲーム、カメラなどを組み込んだ携帯電話端末があるから、それほどのインパクトはないのではないか、という見方もありました

しかし、実際には、タッチパネルの操作性のよさ、PCメールも取り込める、ことにより、日本でもスマートフォーンが急速に普及し、従来の携帯電話端末は「ガラパゴス携帯」と呼ばれるようになりました

ニュース、天気予報などは以前はテレビが主な情報源でしたが、今はインターネットから入手します

以前はテレビを見る時間がかなりありましたが、Twitter、Facebookなどの双方向SNSが登場してからは、PCを操作しながら、テレビは「聞く」ものになっています

しかしながら、テレビからインターネットへの大きなシフトの中で、大震災時などには、テレビの取材力、一斉報道力が再認識されました

「スマートテレビ(Smart TV)」が、どう進展し、人々の生活にかかわっていくのか?これからが楽しみです




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2012年12月03日

アメーバ細胞から探る、個体と組織の関係(自己組織化)

高校生のための金曜日特別講座@東大駒場「粘菌からさぐる、生き生きとした状態の科学」

という案内が来ました

121203自己組織


案内をみると、


細胞性粘菌という不思議なアメーバがいます。通常は単細胞の生物として土壌中の細菌などを餌として増殖しますが、栄養が乏しくなると分裂を停止し、仲間と協力して集合し、多細胞体をつくります。

細胞の行動が比較的単純な規則にしたがっているだけでも、その集団は一見、とても複雑な、けれども秩序だった振る舞いを示すことがあります。

これは細胞と多細胞に限ったことでなく、アリと群れのような個体と個体群の間、分子と分子集合体との間でもなりたつ「自己組織化」と呼ばれる現象で、私達人間社会の営みとも決して無縁ではありません。


つまり、アメーバ細胞は通常は個々の細胞が自由にふるまっているが、飢餓状態になると、集団行動モードに移行する、というものです

この現象をサッカースタジアムのウェーブになぞらえています

粘菌のふるまいに見る自己組織化の始まり(アメーバ社会のオーケストラ)


サッカースタジアムの応援席でのウェーブを思い浮かべてほしい。これは、おそらく一人で始めることは難しいだろう。何人かが意図をもって、もしくはたまたま同時に立ちあがり、それに周りの観客が共感して席を立つのがきっかけとなる。その後は、さらに隣の観客が動きを予測しながら絶妙のタイミングで立ち上がることが途切れることなく伝播していくのである。このような同調的なふるまいが、粘菌の細胞集団で出現する。

個々の細胞がごくまれに発火して放出した誘引物質が、他の細胞の発火を誘起し、細胞がある濃度以上になり、この連鎖が一定以上になったとき、集団内で全細胞での一斉発火が生じる

始めはでたらめに波が始まり、競合しあうと考えられる。より短い周期で発生する場所から伝わってきた波に細胞が応答するようになり、最初に波の周期が最短になるような状況に到達した場所が波の中心、つまり自己組織化の中心となる。

予め指揮者はいないものの、細胞同士の相互作用の中から生じる動的な構造が指揮者となる。細胞集団による誘引物質の発火は、一細胞の閾値的なふるまいに単純に還元できない協同的な現象なのである。

一つ一つの細胞は比較的単純なふるまいしか示さないにも関わらず、集団になると高次の機能をもつ。

粘菌のアメーバ細胞は、一見主体性がなくバラバラに活動しているようだが、その中から共感し合えるものが出てきて、それが揃った結果、集団的な振動と波ができる。環境が自分たちをつくり、自分たちがさらに環境をつくる。


通常は、個々が自由にふるまっているが、ある時から、集団行動という事例をアメーバ細胞から見ましたが、自己組織化とは、シロアリのような生命体、あるいは意思を持つとは考えられない化学物質にも見られる現象です

これらについては、

五月祭特別講演「ロマンティック理数」に参加しました

121203自己分子



化学工学専攻の藤田誠先生の化学における自己組織化のお話が面白かったです

ジグソーパズルはお互い同士がぴったりはまる状態で完成します

少しでも、バランスが崩れると全体が崩壊します

お互い同士がついたり、離れたり、しながらを繰り返し、局所的にも全体的にも一番収まりがよい状態で安定する

これが細胞などの生命体であれば、「そうかな」という気もしますが、全く意思を持つはずがない化学物質で同様のことが起きていることには驚きを禁じ得ません

DNAでも、ひとつひとつの水素と酸素の結合は弱くて、すぐに切れてしまうけれど、複数まとまってうまく結合している、というのは、組織体と個人の関係にも適用できそうです


環境に適合するだけでは不十分?自己組織化の話


自己組織化とは、多くの要素間の相互関係のみに基づいて、システム全体のパターンが創発するプロセスです。相互関係のルールは全体パターンを参照すること無しに、局所的な情報のみで実行されます

●シロアリ

・シロアリは個体そのものはひ弱な存在だが、大集団となり、巨大な巣を建設し、行列をなして遠距離に採餌する。この集団行動にはリーダーがいる訳ではなく、単純なルールからなる集団レベルでの自己組織化

・シロアリは巧みに巨大な巣を作るが、微小な脳しかない個々のシロアリは建築物の全体像を知っていることはない

・シロアリの建築物は、人間の建築物のように、予め設計図が描かれ、リーダーの指示により、トップダウン式に施行されるのではない。個々のワーカーは単純なルールに従っているだけで、群れレベルでの自己組織化による大規模な共同作品 

・シロアリの何万匹による採餌行動は、行き先が決まっている訳ではなく、それぞれの個体が他者の後をぴたり追随し、先陣は逐次交代する、枝分かれした場合は、少ない方が多い方に戻る、という単純なルールで全体としては整然と行われる 

・シロアリの個体は集団から離れることは直ちに「死」を意味する。各個体は集団の存続を第一義とした完全な利他行動を取る


をご参照ください



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