2015年03月

2015年03月30日

防災ガール法人化パーティー、防災は行政の取り組みだけでなく、多様な人々の協力、ネットワークが欠かせない

防災ガール法人化パーティー

という案内が来ました。

6


「防災ガール」って、初めて聞く人も多いかもしれません。

防災ガール、とは、


「防災をもっとオシャレでわかりやすく」をコンセプトに、これからの災害に向けて防災を広める、全国・海外にいる20~30代の防災意識高い女性のコミュニティーです。

オシャレな防災グッズの開発や、実用的な防災の情報発信、今までにない防災のイベントやワークショップを通して自主的にやりたくなる防災を広めます!

全国の防災ガール、防災ガールのコミュニティーを作りたい人や、スポンサーも現在募集中!

9


「TAK」さんは現在はMOT(技術経営)を専攻していますが、ずっと以前、阪神大震災(1995年)頃は耐震工学を専攻していました。

そのため、耐震工学、防災についても、


自然は同じことを再現する、さて人間はどうする?

防災における、過去の記録の重要性と工学の役割

防災における工学、特に土木工学の果たすべき役割をあらためて考えさせられます。

防災は、もちろん工学だけでなく、社会学、法学、医学など、いろいろな分野が統合すべきものだが、災害発生時の人々の安全を担保するのは、やはり主として工学の役割ではないか、と考えます。

工学により、ある程度のところまでは安全を確保できますが、すべてに対応できるわけではありません。

津波、土石流など、工学で対応できないものに対しては、過去の事例をしっかり踏まえ、早めの対応をするしか、現時点ではできません。

bc076725-s


東大イノベーション政策研究会「震災後の科学技術と科学技術外交」に参加しました

●非常用の設備よりも、通常の設備を非常用にも使う

非常用の設備とは、普段は放置されて、場所だけ取って、いざという時に、使い物にならなかったりします

それよりも、通常の設備を非常用にも使えるようにする、ことが大切です



過去最大を遥かに超えることを想定できるか?

日本は耐震技術が進んでいます。それは大きな地震に何度も襲われ、その都度、その教訓に学んできたからです。豊富な経験がありました

耐震技術については、現在の土木・建築・構造技術が過去最大の地震への対応可能なもので、かつ、幸いなことに今回の地震が想定を超えることなく、過去最大で対応可能なものでした

一方、津波に関しては、全く違う結果がもたらされました。津波については、過去の教訓を活かせてなかったのかもしれません。

131c2bfc-s


想定外のことから学ぶのが工学の進歩

防災研究の難しさ(平常時には無用の長物?)

防災対策は文理融合で!

これからの防災対策とは?

(1)防災対策は、まず使うことはないのだけれど、万が一の時の安心のため、にする

防災も保険も、基本的に、「まず使うことはないのだけれど、万が一の時の安心のため」にします。

安心、安全は生活の基本です。それゆえ、防災対策は欠かせません。


(2)なるべく日常使うもので、防災対策を行う

いつ来るか?わからない(自分には来ないかもしれない?)災害のためにそんなにお金をかけられるか?

という主張が常にあって、防災対策予算は減額されます。

また、

防災設備を使おうとしたのだが、いざという時、使い方がわからなかった、壊れていて使えなかった

防災グッズを持ち出したが、懐中電灯が切れていた、食料は腐っていた

なんてことがよくあります。

できる限り、日常使うものを災害時にも使う、ことが大切です。

(3)できる限り、ハードで対策

時代は、ハードからソフト、の流れです。

ただ、防災は技術に基づくハード対策が基本です。

地震で建物が倒壊したら、大雨で堤防が決壊したら、いかにソフト対策を充実させても、相当な被害が出ます。

まずは、できる限りは技術によるハード対策が担保し、それを超える部分をソフト対策で、ということではないでしょうか?

9156b19f-s


広い意味での防災対策を 建築技術だけでは限界

日本では伝統的に、「防災=地震対策」と考えられてきました。これからは、豪雨、暴風など、これまであまり想定してこなかった災害も含めた広い意味での「防災対策」とすべき時期なのかもしれません。

建築技術の対応だけでは限界があります。

アメリカの大草原の家の例のように、災害が予測される場合の安全な場所への避難も含めて考える、のがよいようです。

のように書いてきました。

8


ここに書いたように、

「地震で建物が倒壊したら、大雨で堤防が決壊したら、いかにソフト対策を充実させても、相当な被害が出ます。まずは、できる限りは技術によるハード対策が担保し、それを超える部分をソフト対策」

あるいは行政が行う災害、防災対策などは極めて重要です。

ただ、やはり上記のように、工学、行政である程度のことは担保できますが、想定を超える大災害では限界があります。

さらには、日ごろからの意識、準備がとても大切です。

災害時に、食料、医療、通信、エネルギー、インフラなど、どの部分がネックとなるのかは、事前に想定はできません。

加えて、人は自分の経験、想像の範囲内だけでしか、準備ができません。

それゆえ、多様な人々の協力、ネットワークが欠かせません。

震災の議論をする時には、難しい顔をして、深刻に議論しなければならないのでは、という思いがあるのかもしれません。

7


むしろ、「防災をもっとオシャレでわかりやすく」のような「ノリ」が、草の根レベルの普及には欠かせません。

2年前に代表が、ひとりで始めた防災ガールも現在では70名を超え、いろいろな企業、団体とコラボをして、活動の幅が広がり、ネットワークもしっかり形成されてきました。

「防災ガール」の今後の展開が楽しみです。




stake2id at 20:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年03月27日

「シリアル・イノベーター」大企業でもブレイクスルー・イノベーションを起こせる?

「シリアル・イノベーター」原著者講演会@東大

という案内が来ました。

10949769_10206609669986996_8410576609214435833_n



「シリアル・イノベーター」原著者 レイモンド・L プライス教授、ブルース・A・ボジャック教授の2名をアメリカよりお迎えし、講演会を行います。

両教授は、欧米の「Matured Firms(成熟した企業)」に着目し、約10年にわたっていかなる企業においても存在し、失敗や経験を経てブレイクスルー・イノベーションを次々と生み出す「シリアル(連続した)・イノベーター」の存在に対する研究を行いました。

その成果をまとめ、「シリアル・イノベーター」(スタンフォード大学出版)を出版されました。


10427340_759478247493618_6099661765240257091_n (1)


「イノベーションは大企業では起きない」は本当か?




イノベーションの重要性が叫ばれていますが、大企業は、決断に時間がかかり、しかも、前例主義、現状維持で、新規事業を起こそうとしても、消極的で、つぶす力が働き、難しい

イノベーションを起こすのは、決断がスピーディーで、小回りが利く、ベンチャー企業

という声をよく聞きます。

ただ、歴史を振り返ると、1980年頃までは、AT&Tのベル研究所、ゼロックスのパルアルト研究所など、大企業の中央研究所で、本業とは関係のない研究で、ノーベル賞級の成果がたくさんでていました。

つまり、大企業からイノベーションが生まれていた時代もあり、大企業だからイノベーションが生まれない、と言うことではなさそうです。


481a49af


イノベーションを創出する思考とは?

効率化とイノベーションのトレードオフ




イノベーションは、意図的に、起こそうとして起きた、、よりも、結果として起きていた、ことが多いのではないでしょうか?


856b3a5d


イノベーションを創出する思考とは?




イノベーションが起きるのを漫然と待つのではなく、

どういう時に、イノベーションは起こり、

どういう人がイノベーションを創出できるのか?

これまでの事例を集めていくと、共通点、背景にある理論が見出されるかもしれません。


と書いたように、どういう場合、時に、結果としてできているのか?

71dc121d


これについて、調査、研究を行った結果が、「シリアル・イノベーター」にまとめられています。

原著者プライス教授、ボジャック教授のおふたりからどんなお話が伺えるのかしら?早速出たお話をまとめてみます。

10636036_1184108654947622_2440378427370694625_n


イノベーション、技術の進展が会社の存亡を決める

ゲームチェンジャー、問題、課題の構造を根本的に変えてしまう

多くの企業がインクリメンタル・イノベーションは、日常的によくこなしているが、

ブレークスルー・イノベーションについては、長期的な存亡がかかっているにもかかわらず、見逃したり、組織として認めない、認めにくい、ことが多い

誰もが歌うことを習うが、スター歌手になるのは、ほんの一握り、また、歌手だけでなく、オーケストラ、指揮者、舞台係など、いろいろな人が支えている

シリアル・イノベーターは野心的で、他者に影響を与える

通常は技術開発を行う人、社内を説得する人、実行する人、の3役がいる。シリアル・イノベーターは、それを一人でやる。

11081109_10206609669906994_7567131743045881756_n


シリアル・イノベーターの特徴

・モティベーション

・パーソナリティー:好奇心(これが最も大切、異なるものを組み合わせる)、クリエイティビティ、システム思考(完成まで見抜く、やり抜く)の融合、一つだけではダメ

・パースペクティブ(世の中をどう見るか?):技術は手段、ビジネスは価値創造、人々を大切にする、尊重する

・準備:幅広く、深く学ぶ

これらをすべて併せ持つこと、どれか一つではダメ

9f0787a8


一夜にしての成功などない。本人も気づいていない、準備期間を経て、あるターニングポイントから急激に達成

多様な人々を集めるだけではダメ、イノベーションを起こすにはイノベーターが必要

好奇心をつぶす教育が多い、好奇心を伸ばし、育てる教育を

ホリスティック、局所的ではなく、全体を俯瞰したアプローチ

技術、顧客、市場を同じベクトルに

一見、無関係なデータ間に「つながり」が見出せるのは「好奇心」による。現象の観察力が大切。

社内政治などにも、クリエイティブな問題解決法を適用する。いつ、ルールを破ってよいか

最適化からイノベーション・フレンドリーに、コスト削減から利益創造へ、予測性から予期せぬことへ、安定から、不安定、変動へ、構造的からカスタマイズへ

20907_10206609670066998_3629587739164135745_n


詳しくは原著を読んでいただくのがよいのですが、面白かったのは両先生のプレゼンスタイルです。

先生方お二人が互いに掛け合いながらプレゼンしていくスタイルは、一対他ではないため聴衆が議論に入りやすく、昨晩も会場が一体となってディスカションが進んでいきました。

「質問がありますか?」と言ってもなかなか意見が会場からあがりにくい日本では、こういうやり方もあっているのかもしれません。




stake2id at 19:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年03月24日

アートとしてのセクシャリティーあるいはエロス

セックスに関するタブーがあるから、芸術、文学になる、というパラドクス



022c5a6d



アートにはセクシャリティーあるいはエロスの要素が深くかかわります。

セックスに関する、ちょっと後ろめたさを伴った、隠しておきたい、タブーが、外れつつあるのかもしれません

ここで一つの疑問が生まれます

セックスに関するタブーがなくなって、オープンに見られ、語られる社会になってよいのか?という疑問です。

セクシャリティーあるいはエロスが、アートの大きな要素であり、また、文学においても、性の悩み、苦しみが、ひとつの大きなテーマであり得るのは、セックスに関するタブーが存在するからに他なりません。

タブーがなくなり、オープンになってしまったのでは、芸術、文学のテーマになり得ません

ac4ae0f9


テレビによるマスメディアの時代から、インターネットの時代になって、テレビをにぎわせていた、巨乳露出系アイドルが廃れ、インターネットには、おびただしい数のアダルトビデオが無料で流れています

セクシャリティーあるいはエロスは、家族、友達など他の人とテレビで鑑賞するものではなく、

個人専用のインターネットで、鑑賞するのが適していることの表れ、と考えます。

時代、社会、技術の進歩にもよるのですが、単純に、「セックスに関するタブーがなくなって、オープンに」という訳でもなさそうです。


4aaff6a9


最高の美のアーティスト!




アーティストは、音楽、絵画、彫刻、写真、メディア作品などの媒体を使って、美を表現し、見る人・聞く人に伝える。

表現が見る人・聞く人に伝わり、感激、感動させなければならない。落胆させてはいけない。

そのためには、アーティスト自身が、自信を持って、自分自身の表現に満足していなければならない。自分に迷いがあっては、その迷いが見る人・聞く人にも伝わってしまう。

ただし、自分が満足しただけではもちろんダメ。見る人・聞く人に伝わらなければ意味がない。

音楽、絵画、彫刻、写真、メディア作品などの伝える媒体の中で、最高のものと言えば、「自分の身体」しかも「何もまとわぬ、裸の身体」かもしれない。

61ae4d06


「自分の身体」しかも「何もまとわぬ、裸の身体」をさらして、見る人に感激、感動を伝えるストリッパーは、最も過酷な状態で、究極の媒体を使って、美を表現する、最高のアーティストかもしれない。

アメリカの事情はよく知らないけれど、日本ではストリッパーは、風俗産業の扱いで、決して高い評価は受けていない

風俗産業からアート産業への脱皮はあり得ないだろうか?


などと、セクシャリティーあるいはエロスについて、もやもやと考えていたところ、とても明快なサイトがありましたので、掲載します。

manami-hashimoto_01


彼女が愛人っぽいと言われる理由──橋本マナミ


背徳のエロスを体現するポジションである。ともすれば安っぽいイメージにもなりがちなこのポジションだけれど、彼女の場合は端正な顔立ちと品の良さで、背徳と高嶺の花が交じり合う絶妙なところをキープしている


「男性の読者と私の間の、疑似セックスくらいのイメージでグラビアをやっています。“この顔はあの時のこんな瞬間かな”なんてふうに妄想してほしいんです。

こちらが本能的に撮られなかったら、インパクトのある写真は上がってきません。恋愛やセックスの時の切ない気持ちや欲望などを思い出して撮られています。

カメラマンさんが撮り終わったあとに口説いてくると、“よかった、女として見てもらえたんだ”と、その日の仕事に手応えを感じて嬉しくなります」

manami-hashimoto_02-1


「ポーズなど大胆なカットもあって、そんな時こそ恥じらいを残さないといけません。ダイレクトすぎると読者は引いてしまうんです。」

「手を少しつなぐだけとか、このあとどうなるのか分からないドキドキが一番楽しい。前は本能のままに関係をもっていたけど、やっぱり最後までいかない方がいいんです。キスの前ぐらいでストップして、小出しにする方が相手のことをより好きになれます」

「彼女にしたい。そこまで思ってもらえるって、女性として魅力があるということと捉えています」


ここまで、決して卑猥になることなく、はっきり表現してくれると、うれしいです。

30a64a64


アダルトビデオ、セクシーグラビアを見るのは、「疑似セックス」です。

その女優、モデルを対象に、想像上のセックスをしています。

セックスをする時の興奮、その後の脱力感、ちょっとした倦怠感をもたらすことができてこそ、最高のアーティストかもしれません。




stake2id at 20:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年03月22日

拡張現実と予感のセンシング、インターネットからセンサーネットの時代へ

期待学研究会「拡張現実と予感のセンシング」

という案内が来ました。

IMG_20150320_075526385



期待学について、

期待学研究会「カタチと期待」

期待学研究会「経営デザインと期待」

次なる期待を予測するー期待学

期待学:多方向の、「期待」の醸成、「期待と現実のギャップのフィードバック」により社会は動く

顧客の「期待」を先読みすると、やりたいことができる

期待学研究会「デザインで期待を超える」

センサリング技術を活用して、意図しなかったビッグデータから、プロセス、結果を織り込んだデータへ「植物との対話」から

に書いてきましたが、最近はセンシング技術が一つのキーワードになっています。

ec8ef6f2


記憶はアクセスされる毎に書き換えられる

に書いたように、


人による目視、触覚、自覚症状など、主観、感覚によるセンシングに加えて、科学的原理によるセンシングを加えて判断を高度化していく。

さらに、見えない所、感情など、ブラックボックスを可視化し、アルゴリズムにより、判断できる材料とする。

リスクファクターをセンシングしていると、余計な心配をせずに済む。


自覚症状が出てから、病院に行ったけれど、手遅れ、なんてことにならないように、血液、尿、血圧などを定期的に測定して、異常値が出ていれば、自覚症状はなくても、すぐに病院に行けば、早い段階で治療ができます

つまり、自分の感覚だけに頼るのではなく、科学的原理によるセンシングを加えることによって、判断を高度化することができます。

同様に、記憶はあやふやっだったりしますが、言語、映像、音などの記録により、補正することができます

記録と予測、記憶と期待、前者が客観的で後者が主観的なものでしょうか

ただ、あくまでも、記録と予測を活用しつつ、人が行うのは記憶と期待です


063d4576-s


MOT(技術経営)この1年を振り返る2014


意図しなかったビッグデータから、プロセス、結果を織り込んだデータへ


ビッグデータという言葉が最近よく使われます。

ビッグデータとは、記録の、自動化、大量化による、「意図しない」データであり、これら「眠っているデータ」を発掘すれば、もの凄い「宝の山」が埋もれているのではないか?と思われていました。

しかし、結果として得られた「結果データ」と、その結果が得られたプロセスでの「プロセスデータ」がセットになるように、データ取得がデザインされていないと、せっかくのビッグデータも活用できないことが指摘されるようになってきました。

これは、非常に重要な、認識の転換点と考え、あらためて考えてみます。

ワインの場合でも、ワインの味わい、質(結果データ)だけでなく、気温、降水量など、ぶどう栽培、収穫時の気象条件(プロセスデータ)をセットにして取得することが大切です。

どの「結果データ」がほしくて、その「結果データ」に影響を及ぼす「プロセスデータ」は何なのか?何の可能性があるのか?

ストーリーを構築し、結果とプロセスを織り込むようにデザインする、ことが大切になってきました。

b81995f5


自分の脳波を常に計測、可視化できたら?




脳波の測定は可能です。ただ、計測器の重量が重くて、価格が高価な、いわゆる「ヘッドギア」タイプの装置を、装着します。

そのため、測定作業自体がストレスで、通常の生活行為での脳波は計測できません。

この計測器を大幅に軽量化してヘアバンドに、制御部を携帯電話、iPod、ヘッドホンに組み込むことができれば、通常の生活での脳波の状態が計測、記録できます。

すると、自分がイライラしているのか?ゆったりしているのか?自分の脳波を見て、確認することができます。



「政治学と脳認知科学の融合のフロンティア」に参加しました




MRI(Magnetic Resonance Imaging)による脳の機能計測技術が急速に進んだおかげで、脳の活動の活発なところに、血流が多く流れて、酸素化ヘモグロビンが増えているところを見つければ、脳は部位毎に視覚、聴覚などの機能に対応しているので、どの機能が働いているのか?わかる


と書きました


直感、勘、感覚など、これまで「計測できない」「ブラックボックス」とされていたモノが計測できる、そしてコントロールできるようになれば、人間の生活、行動が大きく変わってくる、と考えられます。

65fd80dd-s


複合現実感技術、リアル世界とバーチャル世界の融合




・Google検索、世界の事はわかるが、自分のことは検索できない。「昨日何を食べた?」「1週間前に会ったあの人の名前は?」など。これが自動的に記録され、必要な時に引き出せると、人間の機能が驚異的に向上する

にあるように、カメラ付きのメガネで視線が追ったもの、食べたものをを自動的に記録する、簡単なイア・センサーで聞いた音、話したことを録音する、など、

人間の行動が自動的に記録され、かつ、検索できる、可能性ではないか?と思います

さらには、思ったこと、考えたこと、感じたこと、などが、自動的に、記録され、検索が可能になれば、人間の行動、生活は劇的に変化する、と思われます

SFの世界ですら、起こり得なかったことが、現実化しつつある


いろいろと書いてきましたが、人間行動のセンシングと拡張現実が組み合わさると何が起こるのでしょうか?早速出たお話をまとめます。

IMG_20150320_161821844


・機械学習の効率が急速に上がっている。

・仮説を構築し、検証する枠組みが成り立たなくなっている。それよりも、大量高速で、試しにやってみて、うまくいったポイントを数値的に記録しておき、まず成立させた上で、なぜ成立するのか?論理的に考察していく方が手っ取り早い。

・センサーとは?自分がセンサー。

・感覚器官は答えを出さない。生き延びるためには答えを出さない。思い込みはしばしば誤りであるため。

・昆虫を利用したセンシング。犬よりも蛾の方が少量でも麻薬を検知。

・固定式に加えて、移動式センサーが今後重要

・人間は記憶している物事からイメージするが、実際の技術はずっと先に進んでいる

・1秒間に3000回計算するコンピューターには、人間だけでなく、動植物も勝てない。

e9bf872d-s


・センサーデザインが暮らし方を変革する。

・自動車は人間ではなく、機械が運転するようになる。その方がずっと安全。自動車の製造は自動車メーカーである必要はなくなる

・自動車、住宅、スマフォ、技術を突っ込む余地がたくさんあった

・センサー+センシングが既存事業を再構築、変革する

・インターネットからセンサーネットの時代へ

・センサーデータをリアルタイム、あるいはストレージ+ストリーム処理、

・人間の意識は常に変容するので、リアルタイムよりもストレージ+ストリーム処理、

・センサー、一元利用から多元利用へ、センサーは五感の拡張体である

・見る力の拡張、直感的なインターフェース、メディアをまたいだコンテキストの共有

IMG_20150320_171033439


・拡張現実により、絵画、写真が静止しているのではなく、鑑賞者の動きに応じて変化する。花は咲く、波ははじける、表情は変化する

・環境や個人の感覚に合わせた情報の提示

・拡張現実から現実をコントロールする

・もうすぐに、スマフォを介することなく、センサーとサーバーがデータをやり取り

・予感、気配、雰囲気、もセンシング

・拡張現実を使った直感




stake2id at 20:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年03月19日

6大学(慶応・上智・東大・東工大・一橋・早稲田)卒業生交流会@如水会館に参加しました

6大学(慶応・上智・東大・東工大・一橋・早稲田)卒業生交流会

という案内が来ました。

IMG_20150318_080151859


この合同卒業生交流会の経緯ですが、


数年前より上智大学同窓会と早稲田大学ファイナンス稲門会が士業・金融関係者を中心としたビジネス交流会を開催していました。

又上智大学同窓会は一橋大学同窓会如水会の若手メンバーとの交流を合同クリスマス会などを通じて開催していました。

その後上記3大学で交流会を開催し、順次東京工業大学、東京大学をご招待し前回は5大学で交流会を開催しました。

2014年3月 5大学交流会 

2013年2月 3大学ビジネス交流会

年1回の交流会だけでなく、カジュアルなイベントを通じての交流継続のご希望を多数頂いたことや、ゲストより次回は慶応大学同窓会三田会の方々にもご参加いただきたいというお声がけがあり、満を持して慶応・上智・東大・東工大・一橋・早大卒業生による交流会を開催する運びとなりました。

IMG_20150318_175949981


何度か同様の交流会があり、その様子は、

6大学卒業生(慶応・上智・東大・東工大・一橋・早稲田)合同クリスマスパーティー@東大に参加しました

上智大学、東京大学、東京工業大学、一橋大学、早稲田大学、「5大学合同交流会」に参加しました

大学合同交流会にも「二枚目の名刺」の流れ

6大学卒業生(慶応・上智・東大・東工大・一橋・早稲田)合同ビアガーデン交流会@如水会館に参加しました

に書いたとおりです。

IMG_20150318_181201144


よく「この6大学の卒業生で、参加したいんですけど、通知が来ませんでした。」という質問を受けます。

上に書いたとおり、この合同交流会は各大学が主催しているものではなく、各大学の卒業生有志により、行われており、

必ずしも全卒業生を網羅している訳ではありません。

このブログのURLを追っていけば、主催者のサイト、FBページに行きつきますので、次回以降参加したい方は適宜対応いただければ、と思います。

同窓会は、昔の懐かしいメンバーが久しぶりに集まって旧交を温める、のが基本ですが、この会のように、大学の枠を超えて、新たなつながりを創っていく会もあります。

1b046856-s


この、オープンとクローズドの使い分けは、

東大ホームカミングデー、年に1度、懐かしいキャンパスへ




卒業生限定のクローズドのイベントだけだと、どうしても規模が縮小していきます。

いつも同じメンバーでは、最初は懐かしくても、そのうち「飽き」「マンネリ」も出てきます。

「今年はパスしようか」

なんてことになり、だんだん参加者も少なくなったり、幹事もやる気がしなくなり、やがては行われなくなってしまいます。

ところが、有名卒業生の講演などで、卒業生に限らず、誰でも参加できるイベントが含まれていれば、いろんな人を巻き込むことができます。

すると、閉じた内輪、ではなく、大きなスパイラルになっていきます。


と書いたとおりです。

IMG_20150318_181813144


さて、慶応・上智・東大・東工大・一橋・早稲田と書きましたが、はっきり言って、エリート大学の集まりです。

これに、京都大学が加わると、日本のエリート大学勢揃い、というところでしょうか。

「TAK」さんが、こういう場にひとりで行けるのも、東大、さらに東工大も修了しているから、に他なりません。

とにかく、学歴社会だし、それなら、それで、思いっ切り、使ってしまおう、というのも、持てる資源の有効活用の一つです。

IMG_20150318_204233856


この合同交流会は、このゲストのスピーチがあるくらいで、特に「ネットワークを起こす仕掛け」は用意されていません。

知り合い同士で来ている人もいますが、ほとんどは初対面。

参加者のネットワーキング能力、コミュニケーション能力が試されます。

初対面が多く、ちょっと雰囲気が堅かった参加者同士もすぐに打ち解け、会話が始まり、知り合いを通じて、新たなつながりができる、という楽しい雰囲気になりました。

参加者の男女比率は8:2で圧倒的に男性が多い集まりです。

すると、女性がいる場所に、会話の集まりができていく、そんなプロセスが見えました。

IMG_20150318_185127919


いつも書いていることですが、こういった交流会で、お話した方、全員とお友達になる訳ではありません

ただ、前回、前々回の交流会で、お知り合いになって、お友達づきあいを続けている方々もたくさんいます

この会は、大学、業界の枠を超えたつながりができるきっかけ、であることは間違いなさそうです




stake2id at 19:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年03月15日

「日本再発見」構造が変わる時、合理化、効率化は延命策に過ぎない、新たな価値を見出すこと

記録映画上映『「日本再発見」福岡県』

という案内が来ました。

IMG_20150313_101943249



昭和36年から翌年に亘り、各都道府県を紹介する教育番組「日本発見」シリーズが日本教育テレビで放送されました。当時の名監督が各都道府県の紹介映画を担当し、社会学的観点から高度成長期の日本を紹介しています。

詩的なナレーション、当時の映画におけるフレーミングや編集と一部共通する実験が見られるほか、写されている日本の姿が非常に興味深いものとなっています。各地域を特徴づける風土をはじめ、グローバル化以前の「日本人の顔」、そして工業化の最中の「日本の風景」が見事にとどめられていると言えるでしょう。

1389bdf0-s


「映像の考古学」上映会の第一シリーズを成す一連のフィルムは、映像における「日本再発見」にほかならない記録映画です。

昭和35年1月、土門拳による戦後フォト・ルポルタージュの名作『筑豊のこどもたち』。モノクロ写真をザラ紙に印刷した安価の写真集は、衰退している九州炭田地帯の寂しい暮らしを率直に伝え、全国の人々がそれに胸を打たれました。

厳しい転換期を生きた当時の「日本人の顔」は、映画においても鮮明に描かれています。本上映会では、当時の記録映画をもとに社会状況を振り返ります。


前回の参加記

「日本再発見」活かしてきた、強みが失われる時、どうするか?

に書いたのですが、


昭和36年と言えば、日本はオリンピックを迎える直前で、鉄道、ビルの建設が進む、高度経済成長時代ですが、

経済成長からキャリアを考えるとわかりやすい




GDPが伸びている時は、市場が伸びているため、工場などの生産設備を増強し、会社の組織も大きくなっていきます。

雇用は安定した「終身雇用」で、役職、収入も年齢と共に上がっていきます。

工場はたくさんの労働者を必要とし、家族も含めると数万人の規模に達し、「企業城下町」と言われるようになりました。

製鉄の釜石、北九州、室蘭、石炭の夕張、いわき、造船の播磨、長崎、下関などでしょうか。

市場が伸びて、会社の組織も大きくなっているので、とにかく、いろいろな仕事があります。

その仕事をこなしていくことが、会社の利益、みんなのため、になりますので、「やりがい」なんて、特に考える必要もありません。

高速で回転している物体が、多少の外乱があっても、安定して回転し続けるように、このように「うまく回っている」時は、多少のトラブルがあっても、うまくいってしまいます。


と書きました。

f092d4f8


高度成長時代には、「多少の外乱があっても、うまくいってしまいます。」なのですが、実は、この時期に、課題が見え始めるのですが、人々の努力、創意工夫により、さらには伸びているGDPにより、課題は「解決されている」か、に見えます。

ただ、このGDPの伸びがゆるやかになる、停滞する、と、課題、問題が顕在化します。

高炉を用いた近代製鉄には、大量の鉄鉱石と石炭が必要です。

そこで、鉄鉱石の産地の釜石、筑豊炭田をかかえる八幡に官営製鉄所ができ、その後、釜石、八幡は製鉄の町として栄えます。

ただ、釜石、八幡がその後、順調な歩みだったかと言うと、釜石は何度か三陸地震津波の被害があり、戦時中には釜石も八幡も、アメリカ軍から激しい攻撃を受けます。

実は、昭和36年の、この記録映画において、既に釜石の港には、オーストラリアなど海外産の鉄鉱石が輸入されていることが映されています。

釜石鉱山の坑道掘りよりも、大規模なオーストラリアの露天掘りで取れる鉄鉱石を輸入する方がコストが安いのです。

筑豊炭田をかかえる八幡の同様で、炭鉱は次第に深くまで掘らなければ石炭が取れなくなり、落盤事故もあり、露天掘りの海外産の石炭を輸入する方がコストが安くなりました。

d8edd5f0-s


つまり、釜石、八幡の製鉄所は立地上の優位を失い、海外産の鉄鉱石、石炭を入手できるところに、最新鋭の製鉄所を作る方が、いいことになります。

釜石製鉄所の富士製鉄と、八幡製鉄所の八幡製鉄は、合併して新日鉄となり、世界最大の製鉄会社となり、東京湾岸の君津に最新鋭の工場を建設します。

八幡製鉄所は、その後、アジアに近い立地条件から、増大してきたアジア向けに製造を続けていますが、釜石製鉄所は1989(平成元)年 高炉・転炉を休止し, 100年以上続いた製鉄産業が釜石から消えました。

新日鉄も2001年までは世界一の製鉄会社でしたが、その後、アルセロール・ミッタルなどに抜かれ、2012年に住友金属を合併し、現在世界5位の粗鋼生産量です。


rale_02


この映像の昭和36年には、かつては日本の石炭産出量の1/4を占め、「月が出た出た、月が出た。三池炭鉱の上に出た。あんまり煙突が高いので、さぞや、お月さん、煙たかろう」の炭坑節で知られる、筑豊炭田も、エネルギーの石炭から石油への流れ、海外のコストの安い露天掘り、などの影響で全盛時を過ぎ、衰退期を迎えていました。

落盤事故も加わり、多くの炭鉱が閉山しました。筑豊地方の自治体は、高額納税者が去り、生活保護者が増えて、財政危機を迎えます。

筑豊地方の炭鉱は400年の歴史があります。江戸時代までは、自給自足で必要な分だけ採掘すればよかったのですが、上記のように明治になって、八幡製鉄所ができて、大量の石炭が必要になり、大量に産出するようになりました。

hira0150s


上記の三井三池炭鉱など、少数の最新鋭の炭鉱は、最新の採掘技術、運搬技術を導入しましたが、それ以外の中小炭鉱は、特段の技術を導入することもなく、昔ながらの採掘、運搬でしたが、大量の需要があったので、問題ありませんでした。

炭鉱は、夏は涼しく、冬は暖かく、当時としては快適な環境。仕事は特に頭は使わず、簡単で楽で、給料がよく、労働者は好況時にはストライキなど尊大な態度を取ってました。

250px-1959–60_Mitsui-Miike_Labor_Dispute_02


ただし、上記のように、エネルギーの石炭から石油への流れ、海外のコストの安い露天掘り、などの影響を受け、多くの炭鉱が合理化、効率化を進めようとしました。

ところが、「仕事は特に頭は使わず、簡単で楽で、給料がよく、労働者は好況時にはストライキなど尊大な態度」から急に転換できるものではありません。

炭鉱はいつかは復活するのではないか、という漠然とした期待があったようです。しかし、現実は厳しく、弱者から廃業し、最強の数社だけ生き残りました。

しかし、徹底的な合理化、効率化を行った、最強の三井三池炭鉱でさえ、石炭から石油への流れ、海外露天掘り採掘の低コストには勝てず、やがて閉山します。

筑豊炭田はこのように閉山しましたが、八幡製鉄所は、その後、アジアに近い立地条件から、増大してきたアジア向けに製造を続けています。

八幡も筑豊炭田をかかえる利点はなくなり、代わりとして、増大してきたアジア市場に近いことがメリットとなっています。

北九州は、古くから、大陸との商業、文化の接点でした。

以前は、商業、文化を受け入れる拠点でしたが、これからは発展する東南アジア諸国に近い立地条件を活かすことが考えられます。

22208


シリコンシーベルト構想の挑戦




福岡は東京よりも、韓国に近い位置にあります

マレーシア、シンガポール、台湾、香港、上海、福岡、ソウルを結ぶシリコンシーベルトが、世界のIT市場の70%を占め、世界の半導体の60%を生産しています。

この地帯がクラスターを形成すれば、世界をリードする拠点を形成できる可能性があります


と書いたとおりです。


ここからの教訓は、

・強みがある分野では、特に努力しなくとも利益が上がるため、改善の努力を怠り、態度も尊大になり、いざ強みが失われる変化が始まった際に、対応が難しい

・特需は一時的に大きな利益をもたらすが、長期的な利益の源の寿命を早めてしまう

・合理化、効率化は一時的には有効だが、構造的な変化に対しては「延命策」にすぎず、業界内で強いものが生き残るが、やがて消滅を迎える

でしょうか。

「日本再発見」活かしてきた、強みが失われる時、どうするか?

と同じ記述でまとめます。


「強み」とは、他者と比べた場合の、相対的な価値です。自らの能力は、何ら低下しなくても、それを上回る競合が現れれば、「強み」は失われます。

「強み」は何か?他から脅かされる恐れはないか?その「強み」を失った場合の、代わりとなる「強み」は?

いろいろ考えさせられた事例でした。




stake2id at 19:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年03月10日

オープンデータのリアルタイム活用による、社会課題の構造化と解決

東大イノベーション工学研究会「シビックテックとオープンデータ:市民協力による社会課題の構造化と解決」

という案内が来ました。

IMG_20150306_080815234


行政のデータは、総理府統計局などで、これまでも公開されていました。

これらは「過去」のデータで、現代に比較的近く、データで把握できる近過去を評価する用途で使われてきました。

IMG_20150306_175704598


これらのデータはオープンデータとして公開されているものも多く、市民が主導でネット技術を駆使し、可視化する

あなたが払った税金が1日あたりどこにいくら使われてるかを知る市民主導のプロジェクト

「税金はどこへ行った?」

IMG_20150306_181858574


道路の破損、落書き、街灯の故障、不法投棄、騒音、バリアフリーなどの地域の課題の共有・解決を目指します

FixMyStreet Japan

などが行われるようになりました。

全体としての統計データだけでなく、ネット技術を駆使することにより、例えば税金の使い道なども分野ごとに、使用時期もわかり、しかも、可視化され、わかりやすくなりました。

すると、公共分野の透明性が増し、不正、怠慢などは、できにくくなりました。

IMG_20150306_181528279


ただ、これは行政を評価、監視するだけのものではありません。

データを手集計するのではなく、リアルタイムで集計するようになり、データは「近過去」のものよりも「現在」のものになってきました。

すると、行政は役所が行い、市民は後から行政に「文句」を言う「おまかせ民主主義」ではなく、一緒によりよい社会をつくっていくことができるようになります。

IMG_20150306_181328976


放送作家を交えたワールドカフェ。これからの都市コミュニティを考えよう 




今では放送中にメール、ツイートによるレスポンスがあり、放送中にリスナーの反応により、内容を切り換えたり、メール、ツイートを放送するようになり、放送のあり方も大きく変わった。


と書いたように、行政もリアルタイムのデータを見ることにより、行政と市民が協力して、よりよいものにしていく社会がもうそこまで来ています。




stake2id at 20:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年03月09日

東工大MOTオープンハウスに行ってきました。東工大MOTは進化し続ける

東工大MOTオープンハウス:東工大MOTは変わります、新時代のイノベーションマネジメント

という案内が来ました。

1


2016年4月、東工大の教育が変わります

とありますように、東工大全体が組織編成の改革を含め、大規模な改革を行います。

MOT(技術経営)についても、その一環で、研究室、教員の相当数の入れ替えを含めた大きな改革になります。

c3bb69ae


「MBA、MOTは、今ではビジネスには使えない。」のような言葉をよく聞きます。

これは正確ではありません。

社会、時代、技術が急激に変化しています。

それなのに、以前のMBA、MOTのテキスト、カリキュラムを持ってきて、適用しようとしても、ムリがあるのは当然です。

それゆえ、各大学等教育機関のMBA、MOTのカリキュラムも大きく変化したり、あるいは新たなプログラムが加わっています。

core_curriculum


この辺の事情は、

MOT(技術経営)大学院か?デザイン思考大学院か?




2〜3年前までは、MOT(技術経営)を効率的に学びたいのであれば、

東大TMI(Technology Management for Innovation 技術戦略学)か?東工大MOT(Managemrnt of Techmology 技術経営)か?

という、限られた選択肢であったのですが、今は、プログラムも多様化してきたので、各自のニーズに応じて、選択してほしい、ということでしょうか。

ところで、どのプログラムに参加したとしても、多くの大学で単位交換制度を採用していますので、

自分の大学だけでなく、他の大学のプログラムにも参加して、ネットワークを広げるとよい、と思います。


と書いたとおりです。

では、今回のオープンハウスで、東工大MOTはどのように変わる、と表明されたのか、と言うと、上に書いたとおり、研究室、教員の相当数の入れ替え、それゆえ、カリキュラムが相当の変更になりました。

IMG_20150307_140403376


MOT教育コア・カリキュラムの開発

MOT 教育ガイドライン

があり、それに沿う形で、

技術をビジネスにするのに必要な、技術経営、知財、品質、マーケティング、ファイナンスなどの科目で構成されていました。

これらがMOT(技術経営)のエッセンスであることに変わりはありません。

ただ、エッセンスを学んだだけでは、変化が急激な時代での対応には不十分です。

今回の改革では、バイオ、技術政策、データ・アナリシス、ゲームの理論などの科目が加わり、エッセンスに加えて、いろいろな展開が広がる選択肢が増えました。

欲を言えば、デザイン思考に関する科目がほしい、というところでしょうか?

a2e2c803



講演で伺ったお話としては、

・ネット以前は、「未来の予測」がキーだったが、ネット以後は、情報がリアルタイムで爆発的に進展していて、しかも、それを入手し、かつ、リアルタイムで反応することができるようになった。現在にしっかり対応することがポイント

・特許による権利確保からコモンズ、国際標準化など、オープンとクローズドの使い分け

・アメリカでは、スタンフォード、MITなど、大学がIT、バイオなどで、産業界を引っ張っている

・医療市場40兆円、健康維持、予防、介護など周辺分野を入れると100兆円市場

・確率が低くても、可能性があることは、起こる前提で対応する

がポイントでしょうか。

IMG_20150307_143811373



さて、新しくなった東工大MOTから何が生まれてくるのか、

これまで東工大MOT関連のイベントの参加記は、

東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会、ネットワーク力とは、他者を介して、外とつながる力

東工大MOT(技術経営)同窓会フォーラム

東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会に行ってきました

東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会2013に行ってきました

に書いてきましたが、再掲すると、


c965cd8d-s


東工大MOT(技術経営)は2005年よりコースを開設しました

当初は、募集定員に応募者が満たず、それでも、コースについていけないと想定される数名を落とす、という、何とも情けないスタートでした

今では、入学選考は約3倍の倍率となかなかの難関、学生は年に1回、社会人は2回、入試がありますが、2回、3回受ける人も珍しくありません

その結果、めでたく参加できる人もいれば、残念ながら、そうでない人もいます

そういう意味では、このコースに参加できること自体、幸せなことなのでしょう

できたばかりのコースなので、卒業生のその後の活躍が出てくる段階では、まだ、ないようです

そんな意味で、卒業生同士のネットワーキングのためにも同窓会フォーラムが開かれました

東工大MOT(技術経営)の特徴は、学生、社会人、留学生より構成される、ということでしょうか?

9e8025fc


「TAK」さんは、以前は、慶應丸の内キャンパス、グロービスなどのMOT(技術経営)コースに参加したことがあります

産学官プロデューサーの「TAK」さんは、社外の方々とお会いする機会には恵まれているのですが、どうしても関連する業界に限られます

そんな時に、お会いする異業種の方々のお考えは新鮮でした

ところが、そんな新鮮さも、そのうち、慣れ、飽きがきます。

時間外に慶應丸の内キャンパス、グロービスなどのMOT(技術経営)コースに参加する方は、意欲的な方々なのですが、ほとんどが大企業の方々です

異業種であっても、日本の大企業に勤める人たちって、どこか考え方が似ています

本で読んだマイケル・ポーターのSWOT分析、クリステンセンの破壊的イノベーション、3C(「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」)分析、などを得意気に振り回す・・・

東工大MOT(技術経営)のよいところは、学生の存在でしょうか

社会人には当然で気にも留めない「常識」に、「どうしてですか?」と聞かれると、「そう言えば、どうしてだろう?」とあらためて問い直します

さらに留学生の方から、日本人の「常識」を問い直されると、さらに考えが広がります

異業種の方々が「平面的な広がり」なのに対し、学生、留学生の方々は「立体的な広がり」と言えるでしょうか?

さて、そんな東工大MOT(技術経営)ですが、ちょっと不満もあります

倍率3倍の入試を突破してくる社会人は、ほとんど大企業出身の方々です。ただし、私費参加ですが

ベンチャー、中小企業の人たちは、そもそも大学院に行っている余裕などないのでしょう

上に書いたように、異業種であっても、日本の大企業に勤める人たちって、どこか考え方が似ています

大企業から参加した方々は、MOT(技術経営)修了後に、起業するわけでも、転職するわけでもなく、ほとんどが、もとの大企業に戻っていきます

aaada230-s


そこで、MOT(技術経営)での勉強はどのように活きているのか?定かではありません。

聞くと、皆、口をそろえて「役に立っています」というのですが、どのように役立っているのか?よくわかりません。

もしかしたら、せっかく受けたMOT(技術経営)での勉強も、しばらくすると、埋もれてしまうのかもしれません

授業に、シリコンバレーのベンチャー、ベンチャーキャピタルの方々が講師に来ることがあります。

この方たちのお話は、本当に興味深いものです。一度はやってみたい、と思います。もちろん、リスクは高いのですが

社会人大学院は、平日夜間、土曜日の授業と、働きながら参加しやすいものになっていますが、参加しやすい分だけ、結局、修了後リスクを取った行動が少ない、気がします

シリコンバレーのベンチャー、ベンチャーキャピタルの方々が講師でも、学生でもよいから、もっと参加するプログラムにならないか?

これが、東工大MOT(技術経営)を、さらにダイナミック、エキサイティングにする秘訣では?と考えています

02e74712-s


東工大MOT(技術経営)は、2005年4月にできたばかりで、毎年卒業生が30名、こじんまりしています。

すると、「縦」「横」だけでなく「ナナメ」を使っても、卒業生・在校生だけでやろうとしても、活動が広がらなかったりします。

こうした「こじんまりした」コミュニティーには、外とのコラボ、外とのつながり、が欠かせません。

この、知っている誰か、を介して、外とコラボ、外とつながる力を「ネットワーク力」というのかもしれません。


東工大MOTは社会人学生が多く、他大学の出身者が多いのが特徴です。

外とコラボ、外とつながる力が発揮されるプラットホームとなると、面白そう、な予感がします。


今後の東工大MOTの進展を楽しみにしてます。




stake2id at 20:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年03月01日

「東大体験活動プログラム活動報告会」に参加しました

東大体験活動プログラム活動報告会

という案内が来ました。

IMG_20150227_164054378



体験活動プログラムは、学生が自分とは異なる考え方や発想、異なる行動様式や価値観と触れあい、刺激を受けることのできる機会や場を提供するプログラムです。

学部や在籍する学年に係わらず参加することができる体験活動です。

報告会では海外、国内、学内研究室で体験活動に参加した学生が、どんな体験をしたかプレゼンします。


IMG_20150227_172133151


体験活動プログラム自体は以前からありましたが、大学が直接に関わるようになったのは、3年前からです。

カンボジアの保健制度、釜石市の復興事業、ボストンのベンチャー企業、柏市の在宅医療現場、ネパールの学校保健改善事業など、を経験して、一回りも二回りの大きくなり、「タフで、グローバルに」なった学生さんたちの輝いた表情がいいです。


とにかく、報告された内容を上げてみます。


カンボジア

工事現場で普通に地雷が出てくる

風呂は水ぶろ、舗装していない道を数時間歩く

虫の食べもの、エビのような味


被災地の行政

合意形成にかかる時間と、効率のトレードオフ

ボランティア、一人ができることは少なくとも、被災者に大きな心理的影響

つなぐ役割、当事者同士、当事者と外部をつなぐことにより大きな推進力が出る。つなぐ役割は、地元の人よりも、外部の人の方がやりやすい

IMG_20150227_171444707


ボストンのベンチャー企業

MIT、大学院生の平均年齢は30歳以上、日本のように大学からすぐに大学院に進学するのではなく、一度社会に出て、ニーズを明確にした上で、大学院に進む


柏市の在宅医療現場

福祉、介護の現場は、みんなで支え合う、助け合う、なんて生やさしいものではなく、生々しく、剥き出しのもの
途上国、被災地に行かなくても、身の回りにも、解決すべき現場はある


ネパールの学校保健改善事業

ネパール、排水の浄化が行われず、川が汚染、ごみを捨てる習慣がなく、窓から捨てる

人間は楽しいことしかやらない。自分が学んでいる。やってあげるのではない


これらの発表を踏まえて、次のような議論がありました。

IMG_20150227_180950380


体験を積むことが目的なのか?体験を通じてアウトプット出すことが目的なのか?

自分は何をしたいのか?何が目的なのか?どんなキャリアを築きたいのか?明確にした上で、体験を行う

クリエーションと研究、教育は一体、分けて考えることはできない

会社、NPOを起こすことはファンタジーではない、ハードワークがたくさんある

好奇心をどう保ち、活かすか?

グローバルな状況で日本の視点を持つことは、決して悪いことではなく、大切なこと

タフでグローバル、自分の可能性を引き出す

大学総長の仕事、いろいろな人に出会い、未知の課題が多いが、定型的なものも少なくない

IMG_20150227_181722175


「TAK」さんが学生の頃は、大学は勉学、研究の場、とされ、工学部の工場実習などはあったものの、

こういったプログラムは、学生あるいは教員個人、有志が行い、

大学は積極的に関与することはなく、冷淡でした。

こういった体験活動プログラムを大学が行うとは隔世の感があります。

これらのプログラム参加者から、今後どんなものが生まれてくるのか?楽しみです。





stake2id at 17:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加
livedoor プロフィール

「TAK」さん

最新記事
Archives