2016年01月

2016年01月31日

建築的思考を演劇、アート、ファッションに展開する

シンポジウム「ken-tic 建築的思考から」

という案内が来ました。

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建築の解体 → 拡張 → 拡散?建築の「際」から、建築の専門性とは何かを探る

シンポジウム「ken-tic 建築的思考から」は、建築を学んだ後、 アート、ファッション、舞台、映画、広告などの異分野に進出した方々を ゲストにお招きし、建築を学んだ経験をそれぞれの分野でどのように活かし、 どのような「建築的思考」を展開しているのかを探る試みです。

とあります。

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建築は、人が居住する建物、場、の設計、製作であり、工学的な構造計算、人の居住に適した冷暖房、照明、給湯などの設備設計、意匠など、デザインを総合的に行うものです。

理論、原理に従い、精密な計算を行いつつ、それを、人の居住という視点から、設計、建設していきます。

まさに、人間とエンジニアリングが出会う場所です。

人間とエンジニアリングが出会う、建築を学んでおくと、演劇、アート、ファッション等にも展開できそうです。

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建築については、

建築:エンジニアリングとアートが出会い、人が住む場所


建築とは、クライアントのニーズに基づき、建築家のアイデアを形にし、外観、意匠などのアートと、耐震性などの強度、通気性などのエンジニアリングを融合させ、かつ、人間が快適に暮らす、という、極めて複雑な製作物です

実際に作った後は、気に入らなくても、大規模な修正は難しいものです。ここが、大規模ハードの難しいところですが。

それゆえ、模型、ハードのみならず、コンピューターグラフィック上で模型も大切です

建築をつくることは、現実に学び、現実を押し広げることである


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「建築の際」「際(きは)」と「縁側(えんがわ)」


「建築の際」、「際」で閉ざすのではなく、「際」でつながる。互いに異質なものが接合し、時にぶつかり合い、反発し、時には融合し、収斂と拡散を繰り返していく。

「縁側(えんがわ)」があいまいで、混在、一体化しているのに対し、「際(きは)」は移ろいつつ、内と外の交流はありつつも、一応の境界はありそうです。


等と考えてみました。

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今日はどんなお話が聞けるのでしょうか。早速出たお話をまとめます。

興味がある人が集まって話す「場」

舞台美術がやりたくて、建築へ

建築は、人が居住する建物、場、の設計、製作であり、

工学的な構造計算、人の居住に適した冷暖房、照明、給湯などの設備設計、意匠など、デザインを総合的に行う

オペラはクラッシック音楽にバレエ、演劇が加わる

身体を動かすことの大切さ

建築、使われる場での、利用者の目線での設計、建設

シェークスピア、ギリシャ悲劇が、ほとんどの世の中の物語の源泉

オペラは西洋のモノ、アジア人にとっては、言語、文化、背景のハンデ、ただし、外国人ならではの視点がある

同じものを見ていても、西洋人とアジア人では、感動している対象が異なる

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建築は数十年持たせることが前提だが、舞台は一週間持てばよい

蝶々夫人、有名な作品なので、外国人が日本建築のデザインをする

先行のモノと出典を明らかにした上で、オリジナリティーを生み出す

現場で学ぶだけでなく、原理、理論を学ぶことの大切さ

人間の身体自体が建築

建築は時間の流れを、数十年間、固定する

物質の循環を固定するモノとしての建築

演劇は2時間程度の時間の流れをデザインする

足利義満が建立して、地震、戦争にも550年間耐えた金閣寺が、たったひとりの青年僧の、たった1本のマッチで全焼してしまう








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2016年01月23日

熱電変換技術で廃熱を電気に変えてリサイクル

いつも興味深い内容なので参加する

東大高校生のための金曜特別講座

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今日のテーマは、

ナノテクで熱を電気に〜エネルギーのリサイクル〜

この講座は、大学入試には影響しないけれど、大学に入学してから、とっても役に立つ講座です。

自分が高校生の頃にあったらな、と思います。そう思っている社会人の受講が相当数います。

高校生たちには細かい知識よりも、先人の積み上げた知識、技術、発見の凄さ、面白さを感じてほしいです。

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この講座の参加記は、

組織工学技術による再生医療の発展

文章は言語を使って表現するアートである

世界史の読み解き、史実と解釈・伝承を区別する

などに書いてあります。

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さて、今日のテーマは熱を電気に変換する熱電変換です。

熱電効果については、

熱電効果について

熱から電気を発電

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にもあるように、1821年にトーマス・ゼーベックにより「ゼーベック効果」

物質の一端を暖め、 もう一端を冷やして温度差をつけると、両端に電圧が生じ、電流が発生する

が発見されました。

逆に、電流を流した時に、接触面で熱量の発熱または吸熱が起きる現象、ペルチェ効果も1834年に発見されています。

このように現象自体はずっと前から発見されていましたが、変換効率は10%以下と低く、産業、生活に利用されることは、あまりありませんでした。

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コプロダクションという考え方




コジェネレーションは燃料電池、エンジンなどで発電をしながら、排出される熱を捨てることなくお湯に変えて、効率的に利用するシステムです。

工場、ビルの他、最近では住宅でも利用されるようになってきています。

コプロダクションは、電力と排熱だけではなく、電力などのエネルギーとともに水素などの物質を併産する、新しいシステムの考え方です。

例えば、製鉄所では鋼材を圧延するプロセスで、大量の熱を放出し、冷却するのに大量のエネルギーを使います。

一方、原油から石油を精製するには大量の燃料による熱を必要とします。

であれば、製鉄所と石油精製工場を隣接して作れば、製鉄所の排熱を石油精製工場の燃料にすれば、効率的です。


と書きました。

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熱が、排熱として捨てられてしまう、のは、もったいないので、再利用しよう、という考えも早くからありましたが、ただ、熱を電気に変換するよりも、熱を熱のまま、利用する方が、はるかに効率が良いので、上記のように、燃料電池、エンジンなどで発電をしながら、排出される熱を捨てることなくお湯に変えて、効率的に利用するコジェネレーション・システムは、工場、ビルの他、最近では住宅でも利用されるようになってきています。

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このコジェネレーション・システムは、発電と熱の総合効率が80%を超える高効率なものですが、

発電と共にお湯、暖房の需要がなければ利用できない、

一般に、電力需要の方がお湯、暖房の需要よりも大きく、コジェネレーション・システムを利用しても、排熱として捨てられてしまう熱が相当ある

こともわかってきました。

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最近になって、ナノテクノロジーの発達により、

電気は通しやすく、熱は通しにくい

熱電変換効率が従来よりも高い材料ができるようになりました。

また、せっかく熱を電気に変換してもためておくことが難しかったのですが、蓄電池が急速に発達したおかげで、これも難しいことではなくなりました。

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このように、技術の社会への適用は、

単独の技術ではなく、複数の技術の組み合わせ、周辺技術の発達により、起きることがよくあります。

技術、学問、社会は絡み合いつつ、一体となって進むから、面白い!




今後、技術、学問、社会は絡み合いつつ、どのように進んでいくのか?楽しみです。


と書いたとおり、実用価値がないとされていた技術が、上記のように、

複数の技術の組み合わせ、周辺技術の発達により、急激に活用されるようになるのが面白いところです。

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この熱電変換により、自然環境からエネルギーを取り込んで、電気に変換して機器、装置が動く、世界が既に実用化しています

例えば、体温により充電する腕時計、スマートフォーンが実用化段階です。

究極の"自家発電"は"自己発電"だった!? 腕時計やスマホの充電池など実用化も進む

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また熱電変換の高効率化も進んでいます。

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今後の展開が楽しみです。



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2016年01月21日

インターネットという、都市を捨てて、本を読もう

「若者よ、都市(まち)を捨てて、本を読もう ?いま、寺山修司を回転させる」小林康夫先生@日比谷図書館

という案内が来ました。

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寺山修二が「若者よ、書を捨てよ、町へ出よう」と投げかけた1967年から半世紀が経ちました。

インターネットという、無時間の情報があふれている都市から、本を開くと、「生きた時間」が待っています。

実は寺山修二のこの言葉にはちょっとした注釈が必要です。

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寺山修二は早稲田大学に入学しながら、病院で、絶対安静を強いられて、社会のことは書物で知る、しか手段がありませんでした。

その頃は、俳句、短歌に素晴らしい作品を残しています。

ようやく退院できるようになり、書物という間接的手法で社会を知るのではなく、直接、街へ出かけよう、という訳です。

この頃、傑作を残していた、俳句、短歌をやめてしまい、演劇に転じます。

寺山修二は、分野を替える時に、名人のモノをうまく取り入れて、自分のものとする(もちろん盗作ではありません)のが得意です。

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さて、、インターネットが世の中に普及し出したのは1995年、それからわずか20年。

スマートフォーンに至っては、普及し出したのは2010年、それからわずか5年です。

ほんのわずかな期間ですが、あっという間に普及し、今では、インターネット、スマートフォーンがない生活など、

想像もできないし、後戻りもできません。

インターネットの世界には、おびただしい情報があふれていて、情報の検索、であれば、本はネットにはかないません。

加えて、SNSの普及により、世界、社会全般の情報だけでなく、

各自の周辺の情報もネットにあふれています。

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ただ、インターネットの普及により、失われてしまったのが豊かな想像力でしょうか。

必要な情報を、わずかなクリックで得られるため、想像力を育む、働かせる機会、場がなくなってしまったかもしれません。

この辺のお話は、前回の日比谷図書館での小林康夫先生のお話でも伺い、それらは

楽しい読書、から、ゾクゾクする、人生に食い込む読書へ

に書いてあります。

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さて、今日はどんなお話が聞けるのかしら?早速出たお話をまとめます。

・生活、文化の中で本、書物が占めていた位置が急激に変わりつつある。インターネット、電子書籍、スマフォの通信費

・無人島に行く時に、一冊だけ持っていく本は?という質問が意味をなさない。GPS内臓のスマートフォーンで無人島でも世界中のことがわかる。

・これらは本vsインターネットの問題ではなく、これからの人間の行動の問題

・例えば、株の売買、人が人から電話などによる発注を受けて対応していた時代から、ネット上での対応になり、考えられないほど、大量、高速となった

・ネット、ネット上の情報からは逃れることができない。「知」はネット抜きでは語れない。どう付き合っていくか?

・産業革命(目に見える革命)を超えるネット革命(目に見えない革命)

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・本は情報量、速度ではネットに勝てない

・本は重さ、手触り

・本、文学には自分とは違う世界が丸ごとある。本の中で思いがけないものと出会う。

・他人が書いたものを自分なりに理解、解釈していく。情報ではなく、意味として受け取る。

・意味とは、自分の外側になるものではなく、自分の想像力で作っていくもの

・想像力に正解はない。自分なりの理解、解釈。

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・言葉は想像力により、イメージになる。インターネットは、そのまま提供してしまうので、想像力を必要としない。言葉もスケッチもいらない。

・絵画、絵の具で描くことによって見えてくるものがある。

・人と人とは想像力によって、つながっている。

・多くの哲学者は、ネットの影響との対応を避けている。

・人は未完の、一冊の本のようなものである。

・回転扉、入るところと出るところが別。価値判断をひっくり返す。

・人生は賭けである。

・満ち足りている人は想像力を使う必要がないので、一般的に想像力に乏しい。

・ほかに頼るものがない時に、想像力で世界を再構築する。

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・10〜18歳の、いわゆる思春期、青年前期をどう過ごすか?が大切。

・読書は、読書会だとしても、読むのは自分ひとり。一方、インターネットは知っている人とつながる。

・人は世界をつくると、そこに安住してしまう。新しい世界に住むためには想像力が必要。


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青春時代を形成した読書は?

に書いたことを抜粋して再掲します。


読書とは、自分が生活する世界とは、違う世界の中で、、主人公が体験し、考えることに、自分自身を掛け合わせつつ、疑似体験することができます。

これらは、

楽しい読書、から、ゾクゾクする、人生に食い込む読書へ




単なる「楽しみ」ではなく、人生に深く、食い込んで、関わり、変えるような影響を持った書物

自分がいる時空間とは違うが、つながっている、似たところがある、リアルな世界がある。作家が想像、創造した世界で、自分と掛け合わせながら、疑似体験する

小説には、手触り、触感がある世界が書かれており、疑似体験することができる

言葉はイメージをつくることができる。想像力が一つの世界を創り上げる、最大の力


と書いたとおりです。

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自分の人生は、ひとつだけ、自分の周辺、範囲、例えば家族、友達、学校、職場などの時空間だけです。

ところが、小説では、自分の時空間を超えて、小説の世界の主人公の生活を疑似体験できます。

自分の時空間を超えて、と書きましたが、自分とある部分で共通点を持つ主人公だと、浸りきって疑似体験でき、さらに、その疑似体験が、自分を形成していきます。

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アーティストの表現と受け手の共感、想像




映像による描写は、わかりやすいのですが、反面、これまで、言葉の表現が、受け手にもたらしていた想像を薄くしてしまった感もあります。

一方で、言語だけでは伝わりづらかったものを、映像によって、ぐっと伝わりやすくなり、受け手に新たな想像をもたらすこともあります。

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楽しい読書、から、ゾクゾクする、人生に食い込む読書へ




小説には映像、音声がない分、それぞれの読者が独自のイメージを描いて、手触り、触感がある世界を生み出すことができます。

太宰治の小説に、自分の人生を掛け合わせたり、谷崎潤一郎の倒錯のエロスの世界に入り込む人も少なくない、と思います。


自分と共感できるポイントを持ちつつ、そこから、新たな想像をもたらし、「別の自分」を体現できる、小説が求められている、そんなことを感じました。
と書きました。


ゾクゾクする、人生に食い込む読書は、できれば、人生を形成していく青年期までに行いたいものです。

また、後になってから、振り返るのも楽しそうです。




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2016年01月19日

「みんなの防災会議」に参加しました

みんなの防災会議ードローンバードの可能性ー

という案内が来ました。

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防災対策は行政、自治体だけが行うものではなく、自分たちがつくり、やっていくもの。

何十年に一度のためではなく、日頃から楽しく、リアルに、今すぐでも実践したくなる、おしゃれな防災が行われつつあります。

これまで、地震、それに伴う津波、暴風雨、洪水、土砂災害などの対策は、実際に災害が起きた時には、クローズアップされ、注目を浴びるのですが、ひとたびおさまってしまうと、人々の心から忘れ去られてしまう傾向がありました。

命を救うためのデザインプロジェクト、OLIVEをスタートし、防災×デザインの世界を切り拓いてきたNOSIGNER太刀川瑛弼さんらにより、東京全世帯に配布され、その充実した内容と完成度が大きな話題を呼んだ

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「東京防災」

(1) 大震災シミュレーション(地震発生の瞬間から避難、復興までをシミュレート)

(2) 今やろう 防災アクション(今すぐできる災害の備え)

(3) そのほかの災害と対策(地震以外の東京に潜む様々な災害と対策の解説)

(4) もしもマニュアル(災害発生時に役立つ知恵や工夫をイラスト付きで解説)

(5) 知っておきたい災害知識(災害に関する知識のまとめ)

(6) 漫画 TOKYO“X”DAY(かわぐちかいじ氏オリジナル漫画)

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あるいは、

防災ガール法人化パーティー、防災は行政の取り組みだけでなく、多様な人々の協力、ネットワークが欠かせない


で紹介した

「防災をもっとオシャレでわかりやすく」をコンセプトに、これからの災害に向けて防災を広める、全国・海外にいる20~30代の防災意識高い女性のコミュニティー「防災ガール」

など、

上にも書いたように、防災対策を何十年に一度のためではなく、日頃から楽しく、リアルに、今すぐでも実践したくなる、おしゃれな防災とする動きが出てきています。

さらには、科学技術も急速に進んでいて、ここにあげたドローンなどは、災害時の情報収集、救援に有効な手段となりそうです。

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まずは出たお話をまとめます。

・防災対策は行政、自治体にまかせるものではなく、自分たちがやること。

・防災技術、イノベーションの活用は防災分野だけにとどまらない

・防災対策は災害が起きてからの対応ではなく、起きる前の準備対応から

・世の中にはデザインが足りない

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・災害時に大切なのは、知識力、想像力、団結力

・防災対策のイメージ「ダサい、面倒くさい、楽しくない」これを転換する

・文字情報だけでな見ない。写真、イラストを取り入れる

・防災グッズ、ダサいものではなく、プレゼントしたいものに

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・文字だけで何十ページもある被害想定は誰も見ない。ビジュアルに。

・平常時、緊急時を問わず、自分の力で生き抜く

・災害発生後48時間生き抜くと生存率が急激に上昇する

・一度経験すると対応が早い

・活動するだけでなく、活動のプラットフォームが大切

・最終アウトプットをデザインするだけでなく、メディア、戦略を含めて、上流から下流まで、全体を行う

・表面的にカッコいい、カワイイって、結構重要

・イノベーションとは新しい関係性をつくること。デザインとはつくった関係性を表現すること。


「TAK」さんは現在はMOT(技術経営)を専攻していますが、ずっと以前、阪神大震災(1995年)頃は耐震工学を専攻していました。

そこで、防災についての考えを少し書きます。

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自然は同じことを再現する、さて人間はどうする?

防災における、過去の記録の重要性と工学の役割

防災における工学、特に土木工学の果たすべき役割をあらためて考えさせられます。

防災は、もちろん工学だけでなく、社会学、法学、医学など、いろいろな分野が統合すべきものだが、災害発生時の人々の安全を担保するのは、やはり主として工学の役割ではないか、と考えます。

工学により、ある程度のところまでは安全を確保できますが、すべてに対応できるわけではありません。

津波、土石流など、工学で対応できないものに対しては、過去の事例をしっかり踏まえ、早めの対応をするしか、現時点ではできません。

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想定外のことから学ぶのが工学の進歩

防災研究の難しさ(平常時には無用の長物?)

防災対策は文理融合で!

これからの防災対策とは?

(1)防災対策は、まず使うことはないのだけれど、万が一の時の安心のため、にする

防災も保険も、基本的に、「まず使うことはないのだけれど、万が一の時の安心のため」にします。

安心、安全は生活の基本です。それゆえ、防災対策は欠かせません。


(2)なるべく日常使うもので、防災対策を行う

いつ来るか?わからない(自分には来ないかもしれない?)災害のためにそんなにお金をかけられるか?

という主張が常にあって、防災対策予算は減額されます。

また、

防災設備を使おうとしたのだが、いざという時、使い方がわからなかった、壊れていて使えなかった

防災グッズを持ち出したが、懐中電灯が切れていた、食料は腐っていた

なんてことがよくあります。

できる限り、日常使うものを災害時にも使う、ことが大切です。

(3)できる限り、ハードで対策

時代は、ハードからソフト、の流れです。

ただ、防災は技術に基づくハード対策が基本です。

地震で建物が倒壊したら、大雨で堤防が決壊したら、いかにソフト対策を充実させても、相当な被害が出ます。

まずは、できる限りは技術によるハード対策が担保し、それを超える部分をソフト対策で、ということではないでしょうか?

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「地震で建物が倒壊したら、大雨で堤防が決壊したら、いかにソフト対策を充実させても、相当な被害が出ます。まずは、できる限りは技術によるハード対策が担保し、それを超える部分をソフト対策」

あるいは行政が行う災害、防災対策などは極めて重要です。

ただ、やはり上記のように、工学、行政である程度のことは担保できますが、想定を超える大災害では限界があります。

さらには、日ごろからの意識、準備がとても大切です。

災害時に、食料、医療、通信、エネルギー、インフラなど、どの部分がネックとなるのかは、事前に想定はできません。

加えて、人は自分の経験、想像の範囲内だけでしか、準備ができません。

それゆえ、多様な人々の協力、ネットワークが欠かせません。

震災の議論をする時には、難しい顔をして、深刻に議論しなければならないのでは、という思いがあるのかもしれません。

むしろ、「防災をもっとオシャレでわかりやすく」のような「ノリ」が、草の根レベルの普及には欠かせません。





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2016年01月18日

インテレクチャルカフェ、分野が異なる研究者が知の交流を行うイノベーションの創出

エネルギー政策へ提言 澤昭裕さん死去

というニュースにショックを隠せない「TAK」さんです。

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澤昭裕さんとお会いしたのは、経済産業省から産学官連携の手腕を買われて、東大先端研に移られた時期でした。

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分野が異なる研究者が会して現代社会が抱える様々な課題について、サンドウィッチなどの軽食をつまみながら、自由な意見交換を喚起し、知の交流を行う、インテレクチャル・カフェを立ち上げられ、「TAK」さんも何度か、参加しました。

実は「TAK」さんの現在の産学官連携活動は澤先生との出会い、インテレクチャル・カフェでお会いした人々とのネットワークによるものが大きかったりしています。

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その様子は、

聞こえる100年前の声〜樺太アイヌ、パリ万博のゲイシャ〜

感動を起こす講義、授業、セミナー、カフェとは?

どうする?大学と社会の連携

インテレクチャルカフェ「環境エネルギー科学創成特別部門」

などに書いています。

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このインテレクチャルカフェは、公開の一般参加が可能なイベントではなく、さりとて、研究所内、学会コミュニティーに参加が限定されるクローズドなイベントでもなく、研究あるいは社会のテーマについて、知的な対話を行うことができる人々に参加を呼び掛ける、セミオープンなカフェでした。

他分野の研究者のお話を伺い、それをベースに対話するイベントは、今では、それほど珍しくありませんが、2007年当時は、研究者は自らの研究を深化させることがミッションとされ、自然科学、工学の研究者が他分野、それも経済、社会科学の研究者の話を聞くことなどは、「時間の無駄」のようにさえ、言われました。

ただ、現実には他分野の研究者のお話を伺うことから、新たな視点、切り口が得られたり、一見すると、結びつかないテーマが融合することにより、新たなテーマ、価値が生まれるのは、ご存じのことと思います。

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澤先生たちは、インテレクチャルカフェ開催だけでなく、いくつかの大規模な研究プロジェクトの立ち上げや研究スペースの増大、組織運営資金の獲得、はたまた、「カフェ設置」、「移動ランチ販売車導入」など研究環境の整備に至るまで、その活動は多岐に渡りました。

こういった活動は学外、あるいは東大内の他学部の人々からは高く評価され、

「東大のイノベーション、知のオープン化は先端科学研究所から始まる。」

と言われたものでした。

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ただ、先端科学研究所内での評価は、正直言って、冷ややかなものでした。

足りなかった研究資金を獲得すると


私はこれまで先端研の経営に携わってきたが、先端研という研究組織にとっては本業ではない組織資源の獲得に努力を集中してきました。

その結果、いくつかの大規模な研究プロジェクトの立ち上げや研究スペースの増大、組織運営資金の拡大にはお手伝いできました。

しかし、それによって研究者にとって最も重要な「ワクワク感」を提供できたかというと、どうも疑問があります。以前の先端研を知る人の中に、昔の先端研は活気があったのに、最近は何かが違うというという声があるとしたら、そうした点ではないでしょうか。

研究組織にとって、最も大事なものは一体何なのでしょうか。欠けている時には必要だと思った外部資源は、それを獲得したとたん、目的ではなく方法だったということに改めて気づきます。

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「三丁目の夕日」という映画があります。何もなかった時代に、これから何でもある時代に向かっていくと予感させるワクワク感があります。しかし、何でもある時代になってみて、何もなかった時代の方がワクワク感が大きかったことに気づきます。


東大先端研 経営戦略企画室の今後の展望


東大先端研経営戦略企画室で産学連携、知的交流の場であるインテレクチャル・カフェなど学際的、科学と社会の連携、などに精力的に取り組んでおられます。

「君のような若い研究者が、こんなことをしていて良いのかね?」着任から1年半近く経ちますが、経営戦略にたずさわる間、度々こうした問い掛けを頂いていました。


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澤先生はわずかな在籍期間で東大先端研から21世紀政策研究所に移られ、本来ご専門の、エネルギー、環境問題に携わられることになりました。

澤先生が去られてからの、東大先端研インテレクチャルカフェは、いわゆる、ありきたりの専門家集団によるスタディー・グループのようになってしまい、さびれていった、というのが「TAK」さんの実感です。

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ただ、東大先端研のインテレクチャルカフェは寂れていきましたが、澤先生が始めたインテレクチャルカフェは、参加者たちが、東大の情報学環など、あるいは他大学でも受け継いでいきました。

実は「TAK」さんも、いろいろな大学のMOT(技術経営)の学生、卒業生を主な対象としつつ、同様のカフェを行っていた時期もありました。

残念ながら、澤先生は亡くなられてしまいましたが、そのご遺志はしっかり受け継がれています。




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2016年01月12日

大学のオープンとクローズドの使い分けについて

東大の中央食堂に

「12:00〜13:15までは学生、教職員の方の利用時間です。東大生協の組合員でない方はご利用いただけません。」

という表示があり、ちょっとした話題になっています。

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まあ、東大の学生、教職員でも、東大生協の組合員でない人もたくさんいるのですが、今はこれは置いておきます。

「TAK」さんが東大の学生だった数年(数十年?)前、東大の本郷、駒場キャンパスには、

「学内関係者以外の入構は禁止します。」

という表示がありました。

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もっとも、赤門、正門などには守衛所があり、守衛さんがいますが、入試の時などを除いて、特に入構証、身分証のチェックをするわけではなく、

研究会、委員会に他大学の先生方

あるいはサークル活動に他大学の学生(特に女子学生)

は問題なく学内に入構していましたが、建前としては、

「学内関係者以外の入構は禁止します。」

でした。

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その後、大学が、敷居の高い、市民が近寄りがたい「象牙の塔」から、研究成果の社会還元、知の伝達、など「開かれた大学」を目指し、一般市民の方々も参加できる公開講座も増え、上記のような表示は、いつの間にか撤廃されました。

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東大本郷キャンパスは、もともと旧加賀藩前田家の藩邸で、赤門、安田講堂のような歴史的建造物に加えて、夏目漱石の小説、三四郎に出てくる心事池(通称、三四郎池)などがあり、最近は観光スポットとして、海外からの旅行者、修学旅行生に加えて、リタイアした高齢者の方々が、ハイキングの感じで来ることがあります。

ある意味で、東大は「開かれた大学」になりました。

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当初は、学外の人たちはそれほど多い訳でもなく、問題なかったのですが、昼時に学食に大挙して押しかけると、学生、教職員が食べられない、という問題が起きるようになりました。

以前は、学外の人たちは、自分たちがいやだから、混雑する、昼の時間帯は避けました。

ところが、最近の大挙して押しかける人たちは、昼の時間帯を避けることなく、また、混雑しているにもかかわらず、食べ終わっても、長々と雑談にふけっている人もいて、昼休みの時間帯が限られている、学生、教職員には「迷惑」となってきました。

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ちなみに東大には中央食堂の他、第二食堂、農学部食堂、地下食堂メトロなどの学食の他、

値段は少し高いが、質がリッチな、山上会館、レストラン松本楼の他、屋台が何台が来たり、

大学周辺にも学食よりは少し高いですが、世の中的には安くて、たくさん食べられる学生向けレストランがたくさんあります。

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「TAK」さんは中央食堂は400円程度で食べることができて、安いのですが、味が「学食」という感じで今ひとつなので、

卒業してから、食堂には行きますが、食べたことはありません。

アニメ「孤独のグルメ」2巻第8話  東京都文京区東京大学の赤門とエコノミー

で紹介されたことが効いているようです。

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大学公開イベント参加者の高齢化についての考察




高齢の方々の、向学心、好奇心は驚くばかりです。

ただ、その一方で、いわゆる「老害」も発生しています。

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いくつか見かけた事例では、

・講演者の質問する際に、講演内容に対しての質問ではなく、自分の意見を述べる。講演者の回答に対して、他にも質問したい人がいるにもかかわらず、質問を続け、長時間、講演者、場を独占しようとする。

・講演終了後に、参加者が講演者と歓談、質問しているのに、土足で踏み込むように、割り込んでくる。

・封筒の落とし物をしたので、「落としましたよ」と声をかけると、礼を言うどころか、睨みつけて、ひったくるように取っていく

・後片づけ作業中の女子学生スタッフに延々と話しかけて、結果として作業を妨害する、おばあさん

・周りに難癖、文句をつけたりして、反論されると、「そんなの常識でしょ」と、自分の価値観を押し付けてくる、おばあさん

などなど

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これは何も高齢参加者に限ったことではなく、参加者のモラルの問題なのですが、明らかに、こういった傾向は高齢参加者に多く見受けられます。

大学の公開イベントは、大学の知を広く社会に還元する、広く社会に大学のイベントに参加してもらう、などの目的、意義があります

以前、高齢者の医療費が無料の時期があり、医療施設が高齢者のサロンと化し、若い人が病気になった際に、なかなか診てもらえない、という問題がありました

広く社会に公開、だけでなく、少し、仕組み、仕掛け、が必要な時期に来たかな、という感もします


と書きました。

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ポイントは、

・大挙していく

・行った先の文化、伝統を尊重しない

ことでは、と考えます。

これは、大学だけでなく、海外旅行(日本人が国外へ、外国人が国内へ)にも当てはまりますが、

多様な人々が集まる場合には、お互いの文化、慣習、伝統を尊重することが大切ですが、

ベースとなるのが、行った先の文化、慣習、伝統です。

昔から「郷に入れば、郷に従え」「ローマではローマ人のするようにせよ」

などの格言があるように、まずは訪問先の文化、慣習、伝統を尊重することが大切です。

大挙して押しかけて、傍若無人の振る舞いをしたら、大学に限らず、どこでも迷惑がられます。

上記のように、


以前は、学外の人たちは、自分たちがいやだから、混雑する、昼の時間帯は避けました。

ところが、最近の大挙して押しかける人たちは、昼の時間帯を避けることなく、

また、混雑しているにもかかわらず、食べ終わっても、長々と雑談にふけっている人もいて、

昼休みの時間帯が限られている、学生、教職員には「迷惑」となってきました。


ということになりました。

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東大ワールドカフェ新年会、卒業生ネットワークは学部・世代を超えた「ナナメのつながり」さらには大学の枠も超えて




継続するのに大切なのが、オープンとクローズドの使い分けでしょうか。


と書きましたが、大学も「開かれた大学」だけでなく、オープンとクローズドを使い分けた仕組み、仕掛けが必要な時期に来ているようです。




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2016年01月11日

東大ワールドカフェ新年会、卒業生ネットワークは学部・世代を超えた「ナナメのつながり」さらには大学の枠も超えて

東大ワールドカフェ新年会2016

という案内が来ました。

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東大ワールドカフェについては、

東大ワールドカフェ、卒業生ネットワーク、学部・世代を超えた「ナナメのつながり」を創り、続けるには

に書きましたのでご参照ください。

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ここでは、卒業生ネットワーク、学部・世代を超えた「ナナメのつながり」について考えてみます。

過去の参加記は、上記サイトに加えて、

「変革の担い手」はリーダーだけでなく、初期フォロワーが大切

東大ワールドカフェ「超小型衛星が拓く未来」に参加しました

東大ワールドカフェ、卒業生ネットワーク、学部・世代を超えた「ナナメのつながり」から何かが生まれる

技術、製品から音楽、アート、料理など文化のグローバル化へ

卒業生ネットワーク、学部を超えた「横のつながり」世代を超えた「ナナメのつながり」から何かが生まれる

東大の卒業生ネットワーク、学部を超えた「横のつながり」世代を超えた「ナナメのつながり」をつくるには

東大ワールドカフェ「世界で学ぶ、働く、生きる」に参加しました

東大ワールドカフェ「外国人のみた日本の姿と東大」に参加しました

東大ワールドカフェはいろいろな世代の卒業生で超満員!

に書いてあります。

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東大は法、経、文、教育、工、理、農、医など、いろいろな学部があり、年間3000名の卒業生を送り出しています

在学中は、日常の学業、サークル活動などを通じて、学生同士の交流があります

ところが、卒業すると、途端に交流が減ります

同じ学科、同じ学年、研究室、サークルなどでは、同窓会などにより、ある程度の交流が図られます

ところが、この「同窓会」も、

・研究室の場合、学年の「序列」が、そのまま持ち込まれる

・折り合いの悪かった先輩などが、幹事をやっていると、行きづらい

なんてことがあります

さらには、年次、学部を超えた卒業生同士の交流は、格段に減ります

学部、学科ごとの「縦のつながり」は、まずまずあるものの、学部を超えた「横のつながり」さらには世代を超えた「ナナメのつながり」が極めて弱い、

というかんじでしょうか。

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実は、組織、コミュニティーの「縦のつながり」、それらの垣根を超えた「横のつながり」に加えて、さらには世代を超えた「ナナメのつながり」が大切なのです。

東大卒業生はアカデミアでも、ビジネスでも大活躍しているのに、それらの「つながり」が十分に生かせないのはもったいないことです。

スティーブ・ジョブスの「点をつなぐ(Connecting dots)」は個人の様々な時系列的な経験をつなぐ、ですが、様々な卒業生、学生の平面的に広がる活動をつなぐことにより、いろいろなものが生まれる可能性があります

その「つながり」を産み出すきっかけの一つが、この新年会のスタイルでしょうか

こういった年次、学部を超えた卒業生同士のイベントでは、通常、懇親パーティーが行われます。

ただ、懇親パーティーでは、知っている同士で固まるし、知らない人と、挨拶し、名刺交換したところで、つながりは生まれません。

この新年会では、年代、学部を超えて、大学時代の思い出、現状をベースに、

参加者同士で、他愛もない話が交わされるので、初対面の人とでも、気が合う人が見つかることがあります。

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さて、こういった集まりを継続するのに大切なのが、オープンとクローズドの使い分けでしょうか。

東大ホームカミングデー、年に1度、懐かしいキャンパスへ




卒業生限定のクローズドのイベントだけだと、どうしても規模が縮小していきます。

いつも同じメンバーでは、最初は懐かしくても、そのうち「飽き」「マンネリ」も出てきます。

「今年はパスしようか」

なんてことになり、だんだん参加者も少なくなったり、幹事もやる気がしなくなり、やがては行われなくなってしまいます。

ところが、有名卒業生の講演などで、卒業生に限らず、誰でも参加できるイベントが含まれていれば、いろんな人を巻き込むことができます。

すると、閉じた内輪、ではなく、大きなスパイラルになっていきます。


と書きましたが、

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6大学卒業生(慶応・上智・東大・東工大・一橋・早稲田)合同クリスマスパーティー2015に参加しました

のように、大学の枠を超えた集まりも行われるようになり、

オープンとクローズドの組み合わせで、

昔を懐かしむだけの同窓会から、学部・世代を超えた「ナナメのつながり」が何かを生み出す同窓会へ変貌しつつあります。

最後に「卒業生ネットワークとコミュニケーション」で締めくくります。

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卒業生ネットワークとコミュニケーション


もともと、同窓会は、同じ時期を、同じ教室で過ごした仲間が、卒業して、離れ離れになってからも、年に1回くらいは集まって、

近況報告やら、懐かしい昔話やら、しましょう、という主旨でしょうか?

この同窓会ネットワークが、困った時のお助けインフラになったりするのは、経験したことがある人もいるでしょう。


ただ、幹事はやる気がある有志がやるのですが、幹事が転勤になったり、仕事が忙しくなると、同窓会も滞りがちになります。

また、上記のように、転勤などで、音信不通の人が増え、だんだん連絡も途絶えがちになることも珍しくありません。

ネットワークというインフラを維持するには、労力もお金もかかり、誰か有志の頑張り、だけでは持ちません。


また、同窓会ネットワークとは、昔を懐かしがるためだけでは、もったいない、ものです。

卒業生というつながりで、必ずしも同じ時期ではない先輩後輩も時代を超えてつながることができれば、強力な社会インフラになります。

でも、誰が、ネットワークのお守りをするのでしょうか?やる気のある有志だって、面倒でお守りできないのに。


最近は、上記のように、大学が卒業生ネットワークを自らの偉大なインフラと考えています。

卒業生から現役の学生へ就職の支援のような直接目に見える形だけでなく、SNSのように、いつでも関係者がアクセスできるベースを整備しておけば、このネットワークが活性化し、活用され、生きてきます。

覗いて見ると、懐かしいつながりの維持だけでなく、新しいつながりもできるかもしれません。




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2016年01月08日

フィンテック(金融と情報通信技術の融合)とは?生活への影響は?

最近、フィンテック(金融と情報通信技術の融合)という言葉をよく耳にするようになりました。

サウジとイラン対立による中東不安、中国成長の先行き不安で世界同時株安、Fintechの急速な発達も加わり、世界経済はどうなる?



Fintech(金融と情報通信技術の融合)とは、IT企業が、システム技術を駆使して、金融機関が置き換わる現象です

と書きましたが、

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世界一わかりやすく「FinTechとは何か」を説明しよう。

フィンテック革命、金融が変わる

新しい金融ビジネス 急成長する“フィンテック”

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フィンテック(FinTech)の解説&代表例まとめ

FinTech(フィンテック) - みずほ総合研究所

クレジットカードの歴史と現況

決済の歴史

クレジットカードの歴史を振り返る

などを参照しながら見ていきましょう。

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フィンテックは必ずしも、最近始まったことではなく、実は15年以上も前から、始まってます。

フィンテックとして一番有名なのがモバイル決済です。

iPhoneやAndroid携帯などに小さな器具を取り付けるだけでクレジットカード決済が出来る、Squareや楽天スマートペイなどが有名です。

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従来はクレジットカード決済端末という大きな機械を購入し、それを電話回線などにつなぐことでクレジットカード決済は行われていましたが、フィンテックを活用したモバイル決済では携帯電波で決済が出来るので、最小限の器具のみでクレジットカード決済が出来るようになりました。

従来:専用のカード決済機を購入して店舗に設置&決済

今後:iPhoneなどのスマホに器具を取り付けて決済可能

モバイル決済の未来はここにあり。

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これにより、

小売店はクレジットカード会社の審査の必要はなくなり、端末もiPhoneやiPadに付ける無料で配布されている機器を付けるだけでよくなりました。

また、個人間取引では、現金もしくは銀行振り込みという選択肢を選んでいましたが、モバイル決済を使うことによって個人間での取引でもクレジット決済が可能になりました。

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ここまで見てきたところでは、

小切手、手形、送金など、これまで銀行が行っていた決済業務が、どんどん他の企業に置き換わってきます。

銀行は以前は、資金を調達し、借入と貸出の金利差でビジネスを行っていましたが、

ゼロ金利で、しかも企業も個人も、お金を借りたがらない時代になって、小切手、手形、振り込み、送金などの手数料でビジネスを行っていました。

クレジットカード会社と提携していない、海外のホテルなど、特に海外に送金する場合の手数料は、これまで相当割高でした.

ところが、この銀行の決済業務が、他へ置き換わっていくわけです。

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ディジタル化、オンライン化によって、大きく様変わりしたのが、カードのポイントでしょうか?

カードのポイントは、古くからあったのですが、今どれだけポイントがたまっているのか、販売店で購入した際、あるいはカード会社から送られてくる明細で知ることができるもので、取引の大きな要因にはなっていませんでした。

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ところが、インターネットにより、自分のカードに、今どれだけポイントがあるのか、いつでもわかるようになり、

ネット通販も進んできて、各企業が、ポイントを進んでつけるようになりました。

このポイントは、通貨と似た価値がありますが、他では使えない、それぞれの企業の仮想通貨と言えます。

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購入額の10%など、比較的大きなポイントを付与することにより、消費者を自社に囲い込む、ことがしやすくなりました。

なお、この仮想通貨であるポイントはなるべく広く使える方が消費者にとっては便利です。それゆえ、企業間での連携も見られます。

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これまでのところ、目立つのが、この決済業務ですが、フィンテックはそれだけではありません。

・複数のキャッシュカード、クレジットカードをまとめる。

・収入、支出の管理を行う。

などの資産管理、

さらには、

・人工知能にまかせて自動で資産運用する

資産運用も一部で実用されています。

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金融・IT融合に危機感 銀行規制転換


金融庁が「金融ビッグバン」と呼ばれる1998年以来の抜本的な規制緩和に乗り出すのは、IT(情報技術)と金融の境界が薄れつつある現状への危機感がある。

「FinTech(フィンテック)」という造語まで現れた金融とITの融合。インターネットを活用した決済や資金調達は拡大を続け、広義の金融業の柱になろうとしている。目下、その主な担い手は楽天やヤフーといったIT企業。90年代の規制緩和で異業種が金融に参入しやすくなった成果ともいえる。

 一方、銀行の産業支配につながる異業種への参入は厳しくされたまま。アマゾンジャパンが自分の仮想ショッピングモールに出店する企業に融資できても、銀行が顧客を集めて仮想モールをつくることは許されない。IT関連サービスの重みが増すにつれ、「不平等だ」と訴える声が金融界に広がっていた。


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さて、このFintech(金融と情報通信技術の融合)は、私たちの生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

上に、モバイル決済、カードのポイント、それに伴う仮想通貨など、既に広がって来た事例を書きました。

ただ、それをはるかに上回る、文字通りの、金融ビッグバンが起きるのではないか、そんな予感がします。





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2016年01月05日

決意を新たにするだけでなく、仕掛け、仕組みに落とし込む

2016年の抱負、MOT(技術経営)だけではなくアート、サイエンスの社会実装へ

で、今年の抱負を述べましたが、新年の、新たな思いを抱いている方、決意を新たにされた方、が多いのではないか、

と思います。

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ただ、せっかくの新たな決意も三日坊主で終わってしまっては、元も子もありません。

ここで、大切なことが、

決意を新たにするだけでなく、仕掛け、仕組みに落とし込む、習慣としてしまう

ということでしょうか?

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「人が変わる方法は三つしかない」大前研一さんの言葉


人間が変わる方法は3つしかない。

ひとつ目は時間配分を変えること。ふたつ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。

どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的なのだ。

最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

決意だけでは何も変わらない。


とあります。

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決意だけでは何も変わらず、三日坊主で終わってしまってしまい、元の木阿弥ですが、

時間配分、住む場所、付き合う人、を変える、とは、

仕掛け、仕組み、を変えること、と考えられます。

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Educe Cafe 仕掛学:遊び心を問題解決につなげよう




「〜させる」のではなく、「〜したくなる」ように仕向けるためのキッカケ、それを「仕掛け」と呼んでいます。

部屋が散らかっているのなら、部屋を片付けさせるのではなく、部屋を片付けたくなるように仕向ければいいのです。

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「仕掛け」とは「デザイン」に似ています。

「仕掛け」も「デザイン」も人間が考え、設定しますが、一度「仕掛け」「デザイン」出来上がると、今度は人間が、その「仕掛け」「デザイン」に従って行動することになります。

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「ナッジ」とは、別に、割引など、経済的なインセンティブを提供するわけでもなく、

選択を強制する訳でもないのですが、人々の行動を、予測可能な形で、望む方向へ導こうとするものです。

人々の行動を変えるには、その人々の心を変えようとする前に、まず、デザイン、設定をし直すと、よさそうです。


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是非、決意を新たにするだけでなく、仕掛け、仕組みに落とし込んで、三日坊主にすることなく、新たな夢を実現したいものです。



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2016年01月01日

2016年の抱負、MOT(技術経営)だけではなくアート、サイエンスの社会実装へ

明けましておめでとうございます。

昨年は周囲のみなさんにご協力いただき、様々な活動を行ってきましたが、今年もよろしくお願いします。

例年、新年の抱負を掲げるのですが、今年も抱負を述べさせていただきます。

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産学官連携における研究開発、技術開発の成果を、埋もれさせてしまうことなく、社会に反映、実装する、ビジネスにつなげることをMOT(技術経営)の視点から行っていた活動ですが、

活動を行ううちに、MOT(技術経営)だけではなく、

・日常に潜んでいるアートとサイエンス、エンジニアリングの結びつき

・サイエンス、エンジニアリングを担う次世代の人材の育成、あるいはスキルを有する中高年人材の能力の発揮

・大学教育に足る、基礎学力を重視しつつも、俯瞰的、横断的能力に不可欠なリベラルアーツ

・言語だけでなく、身体による表現、即興の表現の大切さ

など、MOT(技術経営)の周辺の課題が、同様、あるいは、それ以上に重要であることがわかってきました。

これまでMOT(技術経営)は技術をマーケティング、ファイナンスを活用してビジネスにつなげる、

でしたが、それだけでは不十分で、すそ野をもっと広げます。

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あるいは産学官連携プロジェクトでの成功、失敗事例を重ねるうちに、

プロジェクトのテーマ、実用性、便益もさることながら、

プロジェクトの運営のデザイン、仕組み、仕掛け、

あるいは、個々の組織をつなげる人の大切さ、人と人の信頼、に帰着する、こともわかってきました。

社会人大学院生では、「学んだことを活かせない」という人が多いのですが、社会に反映、実装することまで含めた出口戦略とした形にしたい、と考えます。

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「TAK」さんは、自分が主役で活動する、よりも、スキル、能力を持つ人を「つなげて」、1+1を2ではなく、10、100にして、

参加者、周囲の人々に楽しんでもらう役、アクターよりもプロデューサーの方が向いているので、

しかも、メイン・オーガナイザーよりもコア・サポーターが得意なので、今年もそれを進めていきます。

コミュニケーション力という言葉がよく使われますが、「TAK」さんは、インタラクション力、と考えます。

誰もが周囲とのインタラクションにより力を発揮します。自分も周囲も生き物、相性、化学反応もあります。

自分の特性、周囲の特性、その相性を考えつつ、インタラクション力を発揮したいです。

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産学官連携プロジェクトとは、直接的には関係しないのですが、間接的に大いに関わることとして、様々なコミュニティーの存在が欠かせません。

ビジネスの必要というよりも、職場でも家庭でもない、第3の場、としてのコミュニティーと言われます。

ひとつではなく、できれば、いくつか、気が合ったコミュニティーがあるといいです。

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このコミュニティーは、上記のように、職場でも家庭でもない、第3の場、として、しばし、リラックスできる、ちょっとした知り合いと、他愛ない対話ができる場所がいいです。

よく、このコミュニティーで、ビジネスを行おうとしたり、参加者をクライアントにしようとする人がいますが、これはちょっと気が引けます

むしろ、多様な人々が集まるコミュニティーから、思いがけない出来事が生まれたりします。

その、想定外が面白かったりします。

コミュニティーの縁は大切にしつつも、身体は一つしかないので、すべてのコミュニティーに参加は難しいので、

その時の状況を踏まえつつ、バランスを取って、できる限り参加したいところです。

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これらの活動を進めていくのですが、記録、データ、を大切にします。

これまでも参加したイベントは、できる限り、ブログに書いておりますが、文章にすることで、

自分が振り返ることができる、他の人々も共有できる、ことになります。

勘、経験、記憶よりも記録、データが確実です。

直感を大切にしつつも、反面、その危うさを踏まえつつ、活動していきます。

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とりとめがありませんが、今年もよろしくお願いします。



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