2016年02月

2016年02月20日

バイオエンジニアリングへデザインを、細胞から「もの」をつくる試み

細胞とマテリアルの小さな実験室「バイオアートとバイオデザイン」

に、細胞を用いた「ものづくり」への新しい挑戦、について書きました。

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この、細胞を用いた「ものづくり」について、

細胞を「部品」として扱うための、ものづくり

竹内研究室ニュース


などから抜粋してみます。

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私たち人間の身体は、受精卵から細胞分裂を繰り返し、徐々に成長して形作られます。

細胞を高度な機能部品として生きたまま配置し、立体を造形していきます。

例えば、ビーズ状に加工した細胞を型に入れて、固めたり、糸状に並べて編み物をします。

これらの研究は、将来的に、人工臓器や実験動物の代替など、医療分野への応用が期待されていますが、この「細胞」を使った「ものづくり」にデザイナーも挑戦し始めました。

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生物の組織や臓器を「様々な機能や形状を持つ、規格化された部品の集合体」ととらえ、

細胞などの生体材料でできたユニットをネジ、バネ、歯車といった機械部品のように、組み合わせることで、人工的に生体機能を再現します。

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通常の細胞培養はシャーレなどの平面板上で行われるが、

機械加工技術を応用して、細胞からユニットを創り上げ、緻密かつ高速に組み立てて、立体組織をつくる

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そのままでは扱うことが難しい生体材料も、同様に部品として、加工し、組み合わせることで、容易に生体のような複雑な形態を再現できる。


レンガのように積み上げて、立体を構成できる「点」

ワイヤーか、紐のように、編んだり、巻いたりできる「線」

布や膜のように、面積を持つ「面」

が標準的な構成要素、細胞を「点・線・面」の扱いやすい部品に加工

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生物の身体が生命活動に必要な機能を生み出すには、種々の細胞を立体的に配置することが必要

この複雑な構造を人工的に構築することができれば、生体に近い組織をつくることが可能になる

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生体的には、血管、神経、筋肉など、紐状の組織

この組織を再現するために、細胞を紐状に集積させた細胞ファイバー

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身体を包む皮膚のような「面」の生体素材を人工的に再現できれば、

環境の変化に弱い細胞も包み込んで扱いやすい部品にすることができる

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科学技術をわかりやすく伝えるために、研究者の頭に描いているイメージを

「美しく」ということを大切にしながら視覚化




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2016年02月18日

細胞とマテリアルの小さな実験室「バイオアートとバイオデザイン」

細胞とマテリアルの小さな実験室

という案内が来ました。

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これまで、バイオエンジニアリングの領域に

デザイナーが関わることはほとんどありませんでしたが、

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東京大学山中研究室は竹内研究室と共に、

細胞を用いた「ものづくり」への新しい挑戦を始めました。

今回いつものギャラリーは、小さな実験室へと姿を変えます。

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細胞の彫刻や新しいデザインの実験器具が並ぶ空間で、

これからの生き物、そして人間の、

新しいかたちを想像してみてください。


実験室の公開だけでなく、

「バイオアートとバイオデザイン」「池澤あやかの研究体験― 竹内教授のバイオの授業」「細胞のかたち」

のようなトークイベントも行われます。

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バイオエンジニアリングは、ICTと並んで、技術が急激に進歩している分野ですが、

医療、薬品、あるいは食品などの分野のこと、と考えられてきました。

細胞を用いた「ものづくり」により、それ以外の分野にも広く適用されると面白そうです。

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細胞など、生命体の活動には興味深いものも多く、

例えば、

アメーバ細胞から探る、個体と組織の関係(自己組織化)


細胞性粘菌という不思議なアメーバがいます。通常は単細胞の生物として土壌中の細菌などを餌として増殖しますが、栄養が乏しくなると分裂を停止し、仲間と協力して集合し、多細胞体をつくります。

細胞の行動が比較的単純な規則にしたがっているだけでも、その集団は一見、とても複雑な、けれども秩序だった振る舞いを示すことがあります。

これは細胞と多細胞に限ったことでなく、アリと群れのような個体と個体群の間、分子と分子集合体との間でもなりたつ「自己組織化」と呼ばれる現象で、私達人間社会の営みとも決して無縁ではありません。

つまり、アメーバ細胞は通常は個々の細胞が自由にふるまっているが、飢餓状態になると、集団行動モードに移行する、というものです

この現象をサッカースタジアムのウェーブになぞらえています

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粘菌のふるまいに見る自己組織化の始まり(アメーバ社会のオーケストラ)


サッカースタジアムの応援席でのウェーブを思い浮かべてほしい。これは、おそらく一人で始めることは難しいだろう。何人かが意図をもって、もしくはたまたま同時に立ちあがり、それに周りの観客が共感して席を立つのがきっかけとなる。その後は、さらに隣の観客が動きを予測しながら絶妙のタイミングで立ち上がることが途切れることなく伝播していくのである。このような同調的なふるまいが、粘菌の細胞集団で出現する。

個々の細胞がごくまれに発火して放出した誘引物質が、他の細胞の発火を誘起し、細胞がある濃度以上になり、この連鎖が一定以上になったとき、集団内で全細胞での一斉発火が生じる

始めはでたらめに波が始まり、競合しあうと考えられる。より短い周期で発生する場所から伝わってきた波に細胞が応答するようになり、最初に波の周期が最短になるような状況に到達した場所が波の中心、つまり自己組織化の中心となる。

予め指揮者はいないものの、細胞同士の相互作用の中から生じる動的な構造が指揮者となる。細胞集団による誘引物質の発火は、一細胞の閾値的なふるまいに単純に還元できない協同的な現象なのである。

一つ一つの細胞は比較的単純なふるまいしか示さないにも関わらず、集団になると高次の機能をもつ。

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粘菌のアメーバ細胞は、一見主体性がなくバラバラに活動しているようだが、その中から共感し合えるものが出てきて、それが揃った結果、集団的な振動と波ができる。環境が自分たちをつくり、自分たちがさらに環境をつくる。


通常は、個々が自由にふるまっているが、ある時から、集団行動という事例をアメーバ細胞から見ましたが、自己組織化とは、シロアリのような生命体、あるいは意思を持つとは考えられない化学物質にも見られる現象です


のように紹介してきました。

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細胞など、生命体の活動の中に、アートを見出すことは、これまでも行われてきましたが、

バイオエンジニアリングの領域にデザイナーが関わる、

生命のデザインに、アート、テクノロジーを適用、導入していく、

ことは、これまで、あまり見られず、どんな展開になるのか、楽しみです。

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バイオに限らず、エンジニアリングの人々は、アートによる表現が苦手で、自分たちの研究領域を、外部の人々に、美しく描写することはできませんでした。

このような、ちょっとしたところに、アートの素養を持った人が参加すると、学会誌の表紙、ページも、ぐっと魅力的なものによみがえります。

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さて、トークショー「バイオアートとバイオデザイン」も興味深かったので、出た話をまとめます。


生命と非生命のグラデーション

生命の始まりとしての境界線、線と言うより境界スペース

社会としての境界線

生命は単独では生きることができず、周囲の生命、非生命と細胞膜という境界を通じて

行き来することにより、生存が可能になる

テクノロジーの進歩により、ICT×バイオ×テクストのように、これまでは、つながっていなかった人々がつながるようになった

以前は、サイエンスの発見より、テクノロジーが生まれたが、

装置、機械などのテクノロジーがないと、サイエンスはできなくなった

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テクノロジーの進歩により、社会がシンギュラリティーを超えて変化するようになってきている

プロダクト、作品を制作、展示することにより、グレーゾーン、抜け穴、問題点が浮かび上がってくる

ロボットなど、人間の形状、動き、により、生命感が生じ、非生命に生命を感じるようになった

現存する生命の特徴を挙げることはできるが、生命を定義することは難しい

コンテンツに細胞を使うことにより、何が生まれるか?

作る側としては、作って、なんぼ、という言い方をしてしまうが、作ったものを社会に実装した時の影響が大切

美的直感が通用する世界と、テクノロジーが開拓する世界

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「建築の際」「際(きは)」と「縁側(えんがわ)」




「建築の際」、「際」で閉ざすのではなく、「際」でつながる。互いに異質なものが接合し、時にぶつかり合い、反発し、時には融合し、収斂と拡散を繰り返していく。

「縁側(えんがわ)」があいまいで、混在、一体化しているのに対し、「際(きは)」は移ろいつつ、内と外の交流はありつつも、一応の境界はありそうです。


と書きましたが、生命と非生命の「際」も、

「際」で閉ざすのではなく、「際」でつながる

など、面白そうです。






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学びあふれる社会のために、芸術文化活動ができること

ラーニングフルエイジング研究会 「学びあふれる社会のために、芸術文化活動ができること」

という案内が来ました。

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案内文によると、

音楽を通して人々の生活を豊かにすることを目指し、子どもから高齢者まで様々な教育プログラムを展開している英国のオーケストラ「マンチェスター・カメラータ」からニック・ポンシロさんをお招きし、研究会「学びあふれる社会のために、芸術文化活動ができること」を行うことといたしました。

研究会主催者自身が昨夏マンチェスターに赴き、ワークショップを見てまいりまして、実践のみならず組織運営や評価方法、ファンドレイジングに至るまで、興味深い点が多かったため、日本の多くの方に活動を紹介し議論を深められればと考え、今回の企画に至りました。

とあります。

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芸術文化活動とは、アーティストと呼ばれる人たちが、絵画、彫刻などの、いわゆるアート作品を制作、展示し、市民がそれを鑑賞する、あるいは音楽家がコンサートを開催する、だけのものではありません。

アートは日常生活に潜んでいて、科学技術など、一見すると、アートとは対極にあると考えられるもの、

を生み出すベースになっていたりします。

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これについては、

芸術とはコミュニケーションである


千住博さんは、著書『美は時を超える』の中で、古代ギリシャの詩人ホメロスの言葉を引用して説明しています。

「芸術とは、人に知らせたくなる行為のこと」

もっと明るい場所で「多くの人に見てもらいたい」という本能が、神の領域であった「美」を、人間の領域の「美」へと転換させていったのではないか、と千住さんは言っています。

多くの人の目に触れ、批評を受けることが、描く側の創作意欲を刺激し、次の作品が生まれていったに違いありません。

「描く」・「創る」と「見る」・「評価する」という相互作用のもとで、芸術は発展してきました。

「芸術とはコミュニケーションである」

内面から沸き起こるイマジネーションを他者にどう伝えていくか、そのための創意工夫のプロセスが芸術活動であり、「伝えたい」という想いの強さこそが、優れたアートを産み出す源泉だそうです。

モーツァルトの音楽、レオナルド・ダヴィンチの絵画など、すぐれた芸術は、時代、国境を超えて、人々の心に伝わります

芸術とふれ合い、鑑賞する過程は、芸術作品が持つ感性的価値を通じて自らの感性に気づく営みでもあります。

アートを通して、人と人、人と芸術、人と場等など、新しい絆を見つけることができる、かもしれません。


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研究活動とは美しいアートである




アートとは音楽、絵画、写真、彫刻などの媒体を使って、自分が表現したいことを表現するもの、でしょうか?

作品を作る時は自分の概念を具現化させて自分の世界を構築させようという出発点から始まる

無から有を生む、というものよりも、既に自分が抱いている、持っているコアをベースに未知のものを創造していく

作品が重視されがちだけれども、アーティストにとっては、作品以上に創造するプロセスが重要であったりする

研究も既存の研究成果(自分、他者を含めて)をベースに、ある特定の分野を掘り下げて、探究し、真理を発見したり、仮説を構築し、何らかの手法で検討したりして、未知のものを創造して、自分の世界を構築していく


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芸術(アート)のグランドデザイン




「アートは21世紀の常識」として、アーティストの発想の原点に触れることは、クリエイティブな仕事をしている方だけでなく、現代のビジネスパーソン全ての方の仕事に役立つ新しい視点を拓いてくれるそうです

アートは問題提起であって、正解があるわけではありません。

観賞者はその作品の良し悪しや価値や将来性を自らの目で見極めなけることになります。

それは、アートに限らず普段の生活や仕事においても、自らが情報収集し、考え、判断することが求められているということでしょうか。


など、と書いてきました。

今日は3人ほど、ゲストスピーカーの方がいらしたのですが、主として、東大の岡田猛先生の「表現を楽しむ人生を送るには」について、出たお話をまとめてみます。

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アートが社会にできることは、単に文化芸術活動だけにとどまらない

アートがコミュニティーに及ぼす影響は、科学技術、社会科学など、多岐にわたる

人々は、もともと、それぞれのバックグランドに応じて創造的

創造には、サプライズ(予想外の発見)が重要

創造的熟達者は、サプライズ(予想外の発見)を起こす出会いを準備しておく。「ずらし」の利用

スケッチすることで、予想外のパターンが生まれ、新しいアイデアにつながる

芸術表現に関わる「創造的教養人」には、発見の感覚が重要

創作の制約条件を変更する「ずらし」

創作の状況を改編し、サプライズを起こす、出会いを準備する

「ずらし」の後に、イメージや感情が変化する

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創作過程には、新しい展開(通常では、思い浮かばないイメージや感覚)が想起する

あえて、中心対象を削除することで、全体像が変化する

アーティストは「ずらし」を行いつつ、創作活動を行っていく

自分にとってのアート、創作活動と自己理解

芸術表現の底にあるのは、自分を見つめ直したいという気持ち

芸術表現が人生を豊かにする、だけではなく、人生を救う、こともある

触発する、アートコミュニケーション

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意図と反して、設定がずれてしまった結果、当初の予定とは異なるけれども、

結果として、思いがけないイノベーションを得ることができた、

というお話はよく伺います。

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ノーベル賞の受賞会見でも、

「実は実験を失敗してしまったのですが、その失敗結果、サンプルを見ていて、ヒントが生まれました」

などということがよくあります。

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であるならば、意図と反して、設定がずれてしまう、のを待つだけではなく、

意図して、通常と設定を「ずらし」てみると、思いがけない結果が生まれる可能性があります。

少なくとも、いつものパターンとは、異なるものが得られそうです。

アートを生活に適用する上で、大いに参考になりそうです。








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2016年02月14日

アインシュタインの「最後の宿題」「重力波」を初めて観測

アインシュタインが100年前に予言した「重力波」を初めて直接観測することに、アメリカMITなどのチームが成功したことが話題になっています。

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アインシュタインが100年前に予言した「重力波」を初めて直接観測することに成功

「重力波」とは、質量を持った物体が動いたとき、周囲の時空(時間と空間)にゆがみが生じ、そのゆがみが光速でさざ波のように宇宙空間に伝わる現象。

「重力波」、米チームが初観測

重力波は、時間や空間がわずかに伸び縮みする「時空のひずみ」がさざ波のように伝わる現象。アインシュタインが1916年、一般相対性理論から予言していた。観測は「最後の宿題」とされ、物理学の長年の悲願だった。

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ブラックホールの衝突と重力波の発生の可視化動画

重力波ってなんだろう 

物体が移動することで時空の歪みは変化して、その変化は光の速さで伝わっていきます。この変化の波のことを、重力波と呼びます。

時空のさざ波−重力波を求めて(スライド)

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アインシュタインの夢と超弦理論




1905年はアインシュタイン奇跡の年、と言われ、特殊相対性理論、光電効果、ブラウン運動の3つの後世に大きな影響を与える発表をしています。

アインシュタインと言えば、相対性理論というイメージがありますが、

・光電効果は、「光が粒子としての性質を持ち、光が物質に当って、電子が飛び出す現象」で後の量子力学へと発展します。

アインシュタインはこの研究でノーベル物理学賞を受賞しています。

・ブラウン運動は気体、液体中に浮遊する微粒子の不規則な運動ですが、アインシュタインがこれを理論的に説明し、後の統計力学へと発展します。

アインシュタインはその後1916年に一般相対性理論で、重力の源があると、周りの時空にゆがみが生じることを発表しました。

例えば、巨大な質量をもつ太陽のそばを通る光は屈折する訳です。これをアインシュタインは予言しました。

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実際に、1919年の日食において、実際に、星から来る光は、太陽のそばを通る時に屈折することが確認されました。

科学者は、起きた現象について、後から理屈をつけるのは得意ですが、これから起きる現象を予言することはあまりありません。

これで一般相対性理論がにわかに注目されることになりました。

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一般相対性理論により重力の起源が説明されましたが、残念ながら、一般相対性理論は、素粒子などミクロな世界では不整合が出てきます。

また、アインシュタインは晩年に重力と電磁力の統一を試みましたが、うまくいきませんでした。


3次元の空間に時間を加えた4次元ではなく、10次元時空での「超弦理論」による理論、衛星からの宇宙観測などの飛躍的発達による検証、により、未解明だったものがわかってきました。

21世紀中にアインシュタインの夢が実現できるか?楽しみです。


と書いたのが2007年、それから9年で「重力波」を初めて直接観測することに成功することとなりました。

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「TAK」さんは「重力波」については、専門ではないので、他のサイトから引用します。

宇宙の声が聞きたくて―重力波観測とその未来


みなさんは、「重力波」というものを聞いたことがあるでしょうか?

それは、光に代わる新しい宇宙の観測手段になるものです。

私たちは、今までに「光」を使って宇宙の様々な姿を明らかにしてきました。

しかし、それだけではわからない事もたくさんあります。

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そこで、「重力波」を用いて星々の「声」(のようなもの)を聞こう、という試みが進んでいます。

宇宙からやってくる重力波が観測できれば、ブラックホールや超新星爆発、宇宙の始まりなど、現代に残る様々な宇宙の謎を解き明かす事ができると期待されています。

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しかし、重力波は、その相互作用の小ささ故に未だ直接観測がなされていません。

とはいえ、だからこそ、重力波は宇宙・天文分野の大きなフロンティアなのです。

重力波やその観測原理、現在の望遠鏡計画から将来計画まで、大きな「夢」についてお話しします。


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大型低温重力波望遠鏡着工記念・一般講演会及び愛称公表会の開催(2012年1月28日)

のように日本でもノーベル賞受賞者の梶田先生が所長を務める東京大学宇宙線研究所がKAGURAを製作し、今年から本格稼働予定でした。

初観測で先を越されてしまったのは、少し残念ですが、今後の観測による、新たな展開が楽しみです。



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2016年02月12日

シンギュラリティー・人工知能から超知能へ

シンギュラリティー・人工知能から超知能へ

という案内が来ました。

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ディープ・ラーニングや「ホーキング博士の警告」などで,にわかに注目を集めている人工知能(AI).

「2045年にはAIが人間の知能を超える」という,いわゆる「シンギュラリティ(特異点)」仮説もまことしやかに囁かれています.

人工知能は人間の味方なのでしょうか,それとも敵なのでしょうか?


パネリストは、情報学研究者のドミニク・チェンさん、ウェブ・サイエンティストで筑波大学准教授の岡瑞起さん、サイエンス・キュレーターの塚田有那さん、とどんなお話になるのか、楽しみなメンバーです。

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人工知能については、

人間と人工知能の競争?協奏?協創?


ホーキング博士「人工知能が自分の意志をもって自立し、そしてさらにこれまでにないような早さで能力を上げ自分自身を設計しなおすこともあり得る。ゆっくりとしか進化できない人間に勝ち目はない。いずれは人工知能に取って代わられるだろう」

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ロボット、人工知能は、大きな出力、繰り返し作業は得意だが、

・「巧みの細かい作業はできない」とされていましたが、今では3Dプリンターで製作

・「1か所の判断はできても、複数、大局の判断ができないので、将棋、チェスは初級レベル」だったはずが、名人、世界チャンピオンを破る

・「瞬時、とっさの判断は難しいので、自動車の運転アドはできない」とされていましたが、自動運転は実用段階

と、人間しかできない、人間の方が得意、とされていた分野で人工知能が上回っています。

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人が判断するのではなく、コンピューターが判断する社会は間違いなく、進んでいきます。

人は、どうしても、表面に見える情報をもとに、過去にうまくいったパターン、自分が知っているパターン、「直感」で解こうとします。

一方、コンピューターはデータをもとに、高速大量演算を行い、その結果を示します。

「そもそもソフトウェアは人間が作成したものなのだから、人間の知恵を超えるものではない」と思われるのですが、

人間が設定したルールを、1秒間に数万回、演算、検索すると、人間にはもやは予測不能な結果がもたらされます。

加えて、上記のように、人間は試行錯誤、表面に見える情報をもとに、過去にうまくいったパターン、自分が知っているパターン、「直感」で解こうとしますが、

コンピューターは、瞬時にすべてのパターンを検索します。

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人工知能、ロボット、コンピューターは人間の感情、感覚などは、これまで「扱うことができない」「計測できない」「ブラックボックス」とされていました。

ところが、人間の感情、感覚が計測できる、そしてコントロールできるようになれば、大きく、深く、人間に踏み込んできて、人間の生活、行動が大きく変わってくる、ことになりそうです。

カメラ付きのメガネで視線が追ったもの、食べたものをを自動的に記録する、簡単なイア・センサーで聞いた音、話したことを録音する、など、センサーデータをリアルタイムで処理しながらのSFのような生活がすぐそこまで来ています。

「人間が人工知能に取って代わられて、やることがなくなる」「人間が人工知能と競争する」よりも、人間は人工知能が得意なことを利用、活用して、「人間が人工知能と協奏する、協創する」時代が訪れる、と考えています。

どんな時代が来るか?予測するよりも、時代を協奏、協創していくことになりそうです。


と書いてきました。

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こういう急速に進展する技術に対しては、どういう社会が来る、と予測することは意味がなく、むしろ、結果として、変化していく社会に、うまく適合していく方がよさそうです。

予測することは意味がないと言っておきながら、ひとつ予測すると、

自動車運転、気象予報、チェス・将棋、など、分野ごとに特化して、利用されていた人工知能が、あらゆる分野に適用できる汎用型になり、人工知能自体が、自己学習するなどの進化も考えらます。

すると、ドラスティックな変化が、人間と人工知能の関係で起きる可能性が生まれます。

上記の、自動車運転、気象予報、チェス・将棋、などは、人間の側に目的があり、その手段として、人工知能が活用されるわけです。

ここで、汎用型、人工知能自体が、自己学習するならば、人工知能が目的、動機を生み出す、ことになります。

ここで、ひるがえって、人間の目的、動機を考えると、どうでしょうか?

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<待って>、<遅れて>、<つまず>いて:希望・時間・挫折




希望、それはすなわち欲望や目的となり、その欲望や目的をもとに、消費、進学、就業、結婚、出産などがなされると、考えられてきました。

しかし現在、その前提自体が揺らいでいるようです。

・人々の行動(何がしたいか?)

「直近の光熱費上昇阻止」のような、極めてわかりやすい目標がある場合は、明確で、合理的な行動をとります。

しかし、「教育の効用」のように、すぐには効果がわからない場合、「何となく楽しいから」「そこに山があるから」のように、本人も何がしたいのか?よくわかっていません。

初めから「こうしたい!」という明確な目標があって、行動する訳ではなく、行動していくうちに、行動した結果として、「こうしたかった!」とわかる場合も多いようです。

自分がほしいものはよくわかりません。他人がほしがるものを、自分もほしい。但し、所有してしまうと、いらなくなることも多いようです。


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「自分がやりたいこと」は、やっているうちにわかる


最初から「自分がしたいこと」「自分がほしいもの」が必ずしも、明確にわかっている訳ではなく、

行動していくうちに、行動した結果として、「自分はこれがしたかったんだ」「自分はこれがほしかったんだ」とわかることが、実は多いようです

あれこれ、思い悩んでいるよりも、手っ取り早く行動した方が「自分がしたいこと」「自分がほしいもの」をキャッチすることが出来ます

この「行動していくうちに」も、やみくもに行動するわけではありません

本人の意識では、あくまでも「偶然」。だが、その「偶然」が起こるための仕組みを本人が気付かずに行なっています。


と書いたように、実は、人間の目的、動機は、最初から明確であるよりも、やっているうちに明確になってきます。

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進化についても、人間など生命については、環境の変化に合わせた適者生存とされてきましたが、高速な機械学習をもってすれば、環境への適合は、難なく行われそうな感じもします。

発散気味ですが、人間側の目的に応じて、特化している、人工知能が、汎用型、自己学習するようになると、何が起きるのか?楽しみです。





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2016年02月07日

イノベーターはカリスマとは限らない。組織やセクターを越え、そして世界へ

InnovationCafe Vol.3 イノベーターはカリスマとは限らない オープンイノベーション「組織やセクターを越え、そして世界へ」

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という案内が来ました。

イノベーションを起こすのは必ずしも、カリスマリーダーではなく、多様な人々が集まり、物議を醸した上で、結果として起きています。

「組織の壁が、上が認めてくれない」と嘆いていても始まりません。

あなたの熱意、想いが、物事を動かす原動力となります。イノベーティブな人は幸せな人。

慶應義塾大学システムデザインマネジメント科前野隆司先生らのお話が楽しみです。

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早速出たお話をまとめます。

イノベーションを起こせるアイデアの必須条件

バイアスを壊す

見たことも、聞いたこともない

実現可能であること

物議を醸す(賛否両ロある)こと

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多様な人々からなるチームの成果は、専門家集団よりも平均的に劣るが、イノベーティブであることがある

男女比率もイノベーティブな発想には大切

会社の利益、8〜9割は既存の改良、1〜2割は新規事業、特に体力があるうちに

企業のイノベーションの阻害要因の一つは、組織と過去の成功体験

20世紀型技術シーズ主導専門技術イノベーション、21世紀ニーズ主導デザイン思考型イノベーション、さらには、あなたの想い、情熱イノベーション

イノベーティブな人は幸せな人

自己実現と成長、つながりと感謝、前向きと楽観、独立とマイペース

イノベーションはカリスマリーダーではなく、多様な人々が起こす

自由に飛ぶノミをビンに中に入れると、ビンの高さまでしか、飛ばなくなる。ビンを取り払っても、ビンの形に合わせて飛ぶようになってしまっている。ところが、自由に飛ぶノミを連れてくると、みんな自由に飛ぶようになる。

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チャンスが舞い込む、スキルは後からついてくる

既存のモノを新しい方法で作り出す

社会へのポジティブな貢献

会社と社員のバリューが合うか?

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どうしても2階に上がりたい人が、はしごを作り、階段を作る。上がっても、上がらなくてもいい人からは、イノベーションは生まれない。

グローバル標準に合わせつつ、勝手にやる

相手の話、他人の話を徹底的に聞く、次に何を言おうか、考えるのではなく、相手が発信したい情報を聞く

自分の価値を持っていてよい、他の何かと融合した時に、新しい価値が生まれる

自分を知る→自分のパッション・目的を知る→自分を受け入れる→自分を好きになる→自分を信じる

自分を知るとレジエンスが高まっていく

飾っている自分から、本物の力は出ない

運命の法則は凄い

利己よりも利他

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これらについては、考えていることがあるので、少し書いてみます。

イノベーションを生み出す環境について

効率化とイノベーションのトレードオフ


イノベーションは効率化からは生まれない。

イノベーションは、意図的に、起こそうとして起きた、よりも、振り返ってみると、結果として起きていた、ことが多いのではないでしょうか?


イノベーション、ネットワークが起きるための仕組み、仕掛けとは?


「現時点では予想もできない利用法を開発」するのは、専門家、関係者、よりも、専門外だけれども、関心がある人たちだったりします。

イノベーションを起こすには多様な分野の人々の存在が欠かせない


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利己よりも利他

間違いやすいのですが、利他とは決して自己犠牲ではありません。

継続できる、信頼関係はwin-winから生まれる


信頼関係は、基本的にwin-winの関係の中で、構築されます。

一方がwinで、他方がloseという関係からは生まれません。

一時的には、win-loseであったり、見えたりしても、長い目で見たらwin-win、

あるいは、一見loseに見えても、本人にはwinでないと、継続しません。

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もう少しわかりやすく言うと、自分が楽しめない時、周囲に楽しんでもらうことは難しくなります。

単純ですが、周囲に楽しんでもらうには、自分が楽しんでいることが基本です。


利己よりも利他、とは、自分だけがよい状態、ではなく、自分を含めて、みんながよい状態、ということです。



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2016年02月02日

卒論・修論発表会は「公開」すると、新たな展開が始まる2016

卒論・修論発表会のシーズンです。

卒論・修論発表会は「公開」すると面白い

卒論・修論発表会は「公開」すると、新たな展開が始まる

で取り上げた

千葉大学藤川研究室卒論等発表会「エデュテイメントフェスタ」開催のご案内

をいただきました。

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今年は、大きなテーマが3つあり、

・グローバル化の中で教育実践はどこに向かうか

・デジタル情報社会とキャリア形成の現在と近未来

・社会とつながる授業づくりへの挑戦

ということです。

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上記ブログの一部を再掲すると、


卒論・修論発表会のシーズンです。

徹夜で書き上げて、提出して、ホッとするのもつかの間で、発表用のスライドを作らなければなりません。

学科の先生方の顔が浮かんできます。

「意地悪な、答えられないような質問をされたら、どうしよう?」

実は他者からの指摘は貴重なもので、研究している本人、指導教官など「内側」からは気づかないことを、「外側」から見て、わざわざ教えてくれる訳です。

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そうは言いながら、発表する本人には、そんな余裕はなく、どうしても「守り」のモードに入ってしまいます。

さて、多くの卒論・修論発表会は建前上は「公開」なのですが、事実上「非公開」です。

学科の教職員・学生以外は、OBOGあるいは委託研究先の企業関係者くらいしか、参加しません。

そもそも周知しないことが多いし、仮に周知したとしても、どうせ誰も来ないだろう、ということでしょうか?

多様な「ゆるやかなつながり」の方々に来てもらって、発表を聞いて、コメントをもらうと、「内側」の人々には、思いもつかない、新たな発想、展開があって、発表者もさることながら、指導教官、研究室のスタッフにとって、新たな研究のネタ、展開が得られます。


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卒論・修論発表会を2年生・3年生が楽しい演出を交えながら進めます


とあります。

多様な「ゆるやかなつながり」の方々に来てもらうには、通常の卒論・修論発表会のような研究内容の発表、それに対する質疑応答、だけではなく、発表会自体をエンターテイメント・ショーに仕立てあげてしまう、とよかったりします。

すると、プレゼンターとスタッフ、参加者が一体の「場」になります。

先生によると、


この発表会自体を一つの実践として、3年生を中心に、2年生などが協力して演出させていただいています。研究室のキャプテンが、かけあいをしながら進行をさせていただきます。

こうした演出は、紅白歌合戦のようにできるとよいと考えています。紅白歌合戦では、基本的に歌をしっかり聴かせますが、歌手のエピソードが紹介されたり、ゆかりのある人が応援に来たりすることも含め、司会者が歌への導入や歌のあとのフォローを行います。それで、全然知らない曲も多くの視聴者が楽しめるわけです。

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卒論発表会でも、個々の発表者や個々のテーマには興味がないという方もおられると思いますが、司会者による導入によって少しでも興味をもっていただければ、と考えています。

この演出での課題は、演出のクオリティとリーダーシップ&フォロワーシップの2点です。

演出のクオリティというのは、発表会の空間を一つの整合性ある空間として楽しんでいただけるようにするということです。

空間としての会場の装飾や掲示や照明と、司会者や登壇者のパフォーマンスとの両方が重要です。

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限られた時間で準備をするのですから、手間暇をかければよいというものではありません。

統一的なイメージを描いて、できるだけ少ない手間で最大の効果を上げるようにする必要があります。

会場までの案内をわかりやすく貼るとか、会場内の掲示物をちょっとおしゃれなセンスで作るとか、机の上がきれいに片付いているとか、さまざまな案内がさりげなくしかしわかりやすく掲示されているとか、そうしたことが大切です。

その上で、音楽や映像表示を効果的に使って、気持ちのよい演出ができればよいわけです。表現力、創造性といったものが発揮される場面です。

こうしたクオリティを可能にするのがチームワークです

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リーダーは一人一人のスタッフに対して、役割を与えなければなりません。

そして、各スタッフは自分の役割だからこそ見えることをリーダーに伝え、全体の改善に寄与しなければなりません(これこそフォロワーシップでしょう)。

ということで、卒論等発表会をつくることは、学級経営や部活・委員会運営の力量に直結する実践的な活動です。


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先生のご説明通り、ショー仕立てで、司会進行がなされ、まるでエンターテイメント・ショーのようです。

質疑応答を聞いていると、参加された、多様な年代の方々が、必ずしも学科の先生ではなく、「ゆるやかなつながり」で集まった方だったりします。

さらに、質問が、通常の発表後の質問に加えて、ポスターセッション風に発表者に個別に質問する時間帯も設定されていて、

しつこい質問者が、あまり発表内容とは関係のない質問者で「場」を独占しないような、仕掛けになっています。

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「TAK」さん自身もいくつかの発表にヒントがあったので、発表者と有意義な議論をして、お知り合いになることができました。

卒論・修論発表会のシーズンの楽しい試みでした。


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2016年02月01日

東京藝術大学卒業・修了作品展に行ってきました

東京藝術大学卒業・修了作品展

の案内が来ました。

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学生生活の集大成として毎年ご好評を頂いております卒業・修了作品展は、今回で 64 回目を迎えます。

今年も前回に引き続き、美術学部全科が上野に一堂に会し、 東京都美術館、大学美術館、陳列館や正木記念館、また、学内の各科の特徴のあるアトリエのスペースや屋外のロケーションなどを活用しながら、見応えのある展覧会 を構成していきます。

展覧会を通して本学の恵まれた制作・研究環境を楽しみながら、本学卒業・修了生のこれまでの質の高い成果と、これからの更なる成長の兆しを 感じ取っていただけることでしょう。

どうぞ広くご高覧、ご高評いただき、本学卒業・修了生の成長に期待していただければ幸いです。


東京藝術大学は上野にあります。

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昭和の時代には、集団就職の夜行列車が到着するなど、北国から東京への玄関口、というイメージの強かった上野駅ですが、今ではすっかりモダンな駅舎になっています。

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せっかく上野に来たので、西郷さんの銅像に立ち寄ってから、上野恩賜公園を東京藝術大学に向かいます。

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東京都博物館が見える噴水の広場で、東京藝術大学アートマーケットが開催されています。ちょっと肌寒いですが、並んでいる工芸品を見るのも楽しみです。

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ここを過ぎて、さらに進んでいくと、重要文化財・旧東京音楽学校奏楽堂があります。

ここを過ぎると、もうすぐに東京藝術大学です。

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さて、作品展ですが、東京藝術大学と東京都美術館の2会場で行われていて、とても半日では見切れません。

できることなら、すべて見たいのですが、対象を少し絞ってみることにします。

この作品展には、西洋画、日本画などの絵画、彫刻などの、いわゆるアート作品だけでなく、映像、ディジタルを駆使した現代アート、あるいは、日常に潜むアート、アートと社会のつながり、のような活動を紹介した作品もあります。

以前は、西洋画、日本画などの絵画、彫刻などの、いわゆるアート作品を見ていたのですが、今年は、日常に潜むアート、アートと社会のつながり、などを見ていくことにします。

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なお、いろいろな人の見学の感想が

東京藝術大学の『卒展』作品が素晴らしすぎる

にまとめられていますので、そちらもご参照ください。

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アートは、ごく一部の、才能あるアーティストが制作する作品、絵画、彫刻、音楽ではなく、日常生活の、いろいろな場面、ファッション、プロダクト、などに潜んでいます。

この『卒展』では、それらの日常に潜むアートを発掘した作品が展示されています。

「TAK」さんのようにエンジニアリング出身と、アートの素養がある人たちの、日常に潜むアートの発掘の視点の違いにも、はっとさせられます。

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また、アートと社会をつなぐ活動の紹介も展示されています。

上記のように、アートは日常に潜んでいるのですから、わざわざミュージアムに行かなくてもよいのですが、ミュージアムも変化しています。

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将来への架け橋としての博物館、美術館、図書館




「箱物」行政と言うと、建築物を作って、職員も雇うのだけれど、ほとんど利用されず、税金の無駄遣い、のような言われ方をしていたことがあります。

ところが、最近では博物館、美術館、図書館などの「箱物」が元気です。

来る人を待っているだけではなく、活動の幅を広げて、いろいろなイベントを行っています。

「箱物」のいいところは、とにかく、人が集まる、物理的な「場」があること

共通のテーマに関心がある人が集まると、人と人のネットワークが生まれ、また、新しい動きが起きます

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文化の醸成に大切なのはふれあいの場




文化的環境の整備を目的に帝国劇場が作られたが、劇場で上演される演劇もさることながら、実際にはより重要だったのが、開幕までの時間を過ごす場、通路では政財界の知名人、文化人が挨拶を交わし、談笑するサロンの役目を果たした、ということ


と書いたこととも重なります。


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メディア芸術による地域文化の進化・地域拠点から世界へ発信


美術館、博物館など、ハコもの、と呼ばれ、前時代的に金がかかり、陳腐化と言われてきたものが、アートのソーシャル化の伴い、活動の拠点、多様な人がリアルに集まる「場」として復権してきている


いろいろ考えることがあった、東京藝術大学 卒業・修了作品展でした。










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