2017年01月

2017年01月30日

「地球の想像力」地球レベルで考える時代に

地球の想像力 人新世時代(Anthropocene)の学び

という案内が来ました。

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「人新世」(Anthropocene)とは、人口増大、森林伐採、生物多様性の減少、人為的な気候変動など、人間とその活動が地球の地質にまで影響を与える、あらたな地質学的時代に入ったという主張です。人の影響は、「地球の限界(Planetary Boundaries)」に示されているように、すでに地球が許容しうる限界を超えているものもあると提唱されています。

この「人新世」の時代に、われわれは何をすべきなのでしょうか。

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すでに、地球環境問題に関しての情報や知識は十分すぎるほどあります。課題は、情報や知識を社会変革のための行動へと移すための「学習」です。一人一人の日常生活が地球の地質時代区分にまで影響を与える、ということを理解する想像力が、いま必要とされています。本シンポジウムでは、こうした想像力をどのようにして養うのか、あらたな「教育」のあり方を議論します。


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地球の問題というと、温暖化防止、汚染対策などが思い浮かび、石炭、石油など化石燃料の削減、再生可能エネルギーの導入、というシナリオに結びつくのですが、それだけでなく、それぞれの国、地域の経済、教育、文化なども大きく関わります。

周辺領域を含めて、俯瞰すると、新たな、いろいろな切り口が見えてきそうです。

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地球温暖化防止のパリ協定も、参加各国の主たる思惑は、

アメリカはOPEC諸国の影響力低下、中国は深刻な大気汚染対策、ヨーロッパ諸国は、以前、ウクライナとの交渉不調のため、ヨーロッパへつながるパイプラインを止めたロシアへの対抗措置、

など、地球温暖化防止とは異なるところにありそうです。

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南蛮菓子の伝来と貿易―グローバル・ヒストリー的に

イタリアと日本、国交樹立150周年によせて




時代は室町、安土桃山までさかのぼります。種子島に鉄砲が伝来、フランシスコ・ザビエルのような宣教師が日本にわたってきた時代です。

インターネット、テレビどころか、写真もない時代に、西洋の宣教師が、西洋の文化、リスボン、ローマの反映を伝えようとしても、当時の日本人は、生れた村を一生出ることもない生活をしていましたので、「作り話」として、全く信じてもらえません。

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この頃、都には、それなりに海外の情報も伝わり、文化も洗練していたようなのですが、中央と地方の格差は、今とは比べ物にならないレベルでした。


と書きました。

「当時の日本人は、生れた村を一生出ることもない生活をしていました」という状況は、室町、安土桃山どころか、江戸、明治、大正、昭和の戦前まで変わりませんでした。

山本コウタローさん、体験的戦後史




室町、安土桃山時代に南蛮船が日本に来るようになってから、西欧の進んだ文明が伝わりました。ただ、それを知ることができたのは、一握りの上流階級に限られました。

その状況は明治に開国し、文明開化と呼ばれた時代になってもそれほど変わりませんでした。

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ところが1953年にテレビ放送が始まり、当初日本の放送局は独自に番組を作ることができなかったので、ポパイ、奥様は魔女、など、主にアメリカの番組を放送しました。

その結果、上流階級だけでなく、中産階級も、華やかで、楽し気なアメリカの生活を見るようになり、大いに憧れることになりました。


外務省旅券統計

を見ると、日本人のパスポート保有率は24%と、まだまだ低いのですが、海外の状況を知り、行くこともできるようになりました。



時間とは何だろう?絶対的時間と圧縮される時間、空間


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古代アテネでは、戦争に勝ったことを人が街まで走って帰って伝えました。これがマラソンの起源です。

19世紀中頃に電信が実用化し、瞬時に情報を遠方に送信できるようになりましたが、発信、受信できるのは、設備があるところ、送受信できる情報量も限られました。

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1905年の日露戦争の時、日本近海を航行するバルチック艦隊を目撃した宮古島の久松五勇士は、通信設備がある石垣島まで15時間、170キロの距離を必死に漕ぎ、さらに30キロの山道を歩き、15時間かけて、八重山郵便局から那覇の郵便局本局、沖縄県庁を経由して東京の大本営へ伝えられました。

1970年代前半までは、家庭の電話がまだ普及しておらず、郵便局から電信を発信してもらい、最寄りの郵便局から配達してもらう、電報が一般に使われていました。

携帯電話普及初期には通話可能域は限られ、通信できる内容も通話、メールくらいでしたが、衛星、光回線など、通信インフラが飛躍的に向上し、今ではスマートフォーンにより、個人が世界中どこにいても、どこへでも通話だけでなく、映像、動画の送受信が可能です。

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交通でも、東京〜福岡間は、江戸時代は徒歩で数か月、昭和30年代には特急で18時間半、飛行機ができると2時間になりました。

昭和30年代には最低でも1週間の出張だったのが、日帰り圏になっています。

また、昭和30年代に「三種の神器」と言われる、テレビ、洗濯機、冷蔵庫が開発、普及し、主婦の家事が軽減し、食品の長期保存が可能になり、また、映像が日本中同時に見れるようになりました。

技術の進歩により、単に時間が短縮されるだけではなく、到底不可能なことが可能になりました。

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これは、時間が短縮されている、というよりも、時空が圧縮されている、という感じでしょうか。


海外への渡航は、まだまだ大変ですが、通信は瞬時にできるようになり、海外のサイトにアクセスしたり、通販で購入することは日常行うことになりました。



「日本再発見」構造が変わる時、合理化、効率化は延命策に過ぎない、新たな価値を見出すこと


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筑豊地方の炭鉱は400年の歴史がありましたが、炭鉱は次第に深くまで掘らなければ石炭が取れなくなり、落盤事故もあり、露天掘りの海外産の石炭を輸入する方がコストが安くなりました。

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炭鉱はいつかは復活するのではないか、という漠然とした期待があったようです。しかし、現実は厳しく、弱者から廃業し、最強の数社だけ生き残りました。

徹底的な合理化、効率化を行った、最強の三井三池炭鉱でさえ、石炭から石油への流れ、海外露天掘り採掘の低コストには勝てず、やがて閉山します。


市場は日本国内だけではなく、世界レベルで動いています。

この炭鉱の事例のように、長い歴史があり、繁栄した事業も、海外との競合により、衰退していくこともあります。

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<待って>、<遅れて>、<つまず>いて:希望・時間・挫折


人々は、市場経済メカニズムなど、よくわからずに、いやおうなしに、市場経済の中に置かれています。


「俺は国際経済など、無縁だ」とうそぶいたところで、食料、燃料など、海外からの輸入品ばかりで、国際経済の影響を大きく受けます。

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ということで、人間の活動が地球レベルで影響する時代、ということで考えることが大切なようです。




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2017年01月22日

宇宙の起源、生命の起源、とは?起源への問い

東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と東京工業大学地球生命研究所(ELSI)との合同一般講演会「起源への問い」


宇宙・地球・生命の起源について、今どこまで解き明かされているかその最先端のサイエンスをわかりやすくお話しするとともに、起源を問うとはどういうことなのかという根源的な話題について、サイエンティストと哲学者が対話します。


という案内が来ました。

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宇宙の起源とは?生命の起源とは?そもそも「起源とは何か?」起源の直前と直後で何が、どう違うのでしょうか?

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例えば、宇宙の起源について考えます。

夜空の無数の星は、太古の昔から多くの人が見てきました。

その中から、水星、金星、火星、木星、土星の5つの星だけ、他の星と動きが異なることを見つけたことは凄い、と思います。

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肉眼で見るしかなかった星などの天体ですが、400年前のガリレオ・ガリレイが望遠鏡を発明し、本格的な宇宙、天体の観測が始まります。

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さらに、300年後、1917年のアインシュタインによる一般相対性理論により、宇宙、天体の理論的検討が可能になりました。

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1929年にはハッブル天文台により、これまで「無限で不変」と考えられていた宇宙が膨張していることが発見されました。

これにより、宇宙の起源「ビッグバン」が検討されるようになります。

科学により、自然法則が解明され、真理が明らかになっていくはずが、「ダーク・マター」「反物質」など、未知のことがどんどん出てきます。

さらに、よくわからないのが、宇宙の起源「ビッグバン」が138億年前にあったとするならば、では、それより前はどうだったのか?

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最近、こういったテーマに関心があり、

地球と生命の謎 〜生命の起源はどこまでわかったのか?

にも書いたのですが、

配布資料がなかったのですが、開催通知が面白かったので抜粋し、掲載します。

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「物理学からみた宇宙の起源」

宇宙に始まりがあったとする考え方は古代からありましたが、これを科学的な方法で検証することができるようになったのは過去1世紀のことです。

宇宙物理学の観測技術が発達したことで、この20年の間に初期宇宙についての理解は飛躍的に進歩しました。

本講演では、宇宙に始まりがあったとする科学的な証拠を概観し、最新の観測と理論の伝える宇宙開闢の姿を解説します。

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「現在から過去を知る ? 45億年の時間旅行?」

プレートテクトニクス理論は、地球科学でおそらく初めての予言性を持った理論です。

これは、長期間プレートが同じ方向に同じ速度で動いているという観測に基づくものです。逆に過去を推測することも可能です。

例えば現在、大西洋は年間数センチずつ左右に拡大しています。

そこで、時計の針を2億年分逆に回すと大西洋がなくなり、南北アメリカ大陸とヨーロッパ・アメリカ大陸がぴったりとくっついて超大陸パンゲアが出現するというわけです。

ただし、この方法で遡れる時間は限られていて、地球が出来た45億年前のことを知ることは不可能です。

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一方、地球内部に観察される異状な構造の中には、地球の中心に金属のコアが集積した時や、地球を覆っていたマグマの海が冷えて固まっていったプロセスでできたものと考えられるものがあります。

これらを手掛かりに地球の成り立ちを紐解くことができるのです。

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「古代ギリシア哲学から問う起源(アルケー)」

西洋の自然科学と哲学は紀元前六世紀にギリシアで生まれたとされています。

そこで万物の「起源(アルケー)」が問われ、私たちの住む「宇宙(コスモス)」の成立を歴史的・原理的に探求する営みが始まりました。

本講演ではその哲学探求を紹介しながら、起源から考える思考がどのような意味を持ち、現代の私たちの生き方や世界の見方にどのような可能性を示すのかを議論していきます。

科学を超えてその基礎を求める「形而上学」について、「ある、ない」「なる(生成変化)」「一、多」「時間、永遠」「知る」「美」といった問題から考えます。

そこから現代科学への新しい視野が拓けてくるのではないかと期待しています。






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2017年01月17日

超小型衛星の利用拡大、民生用部品の利用

民生用部品を利用することにより、コストを大幅に抑え、超小型衛星の利用拡大を図ろうとしたミニロケットですが、残念ながら、打ち上げは失敗に終わったようです。

通常、衛星の打ち上げ失敗では、100億円以上が宇宙に消えてしまうのですが、今回は5億円程度で済んだようです。

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ミニロケット打ち上げ失敗 民生用部品との関係が焦点


JAXA=宇宙航空研究開発機構が新たに開発した世界最小クラスのミニロケットは、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられましたが、機体からのデータが途中で得られなくなったため飛行を中断し、打ち上げは失敗しました。

コストを抑えるため、実験的に使われている民生用の部品が関係しているかどうかが焦点

超小型衛星の開発チームの代表で、東京大学の中須賀真一教授「失敗はいけないが、継続することが重要だ」原因を究明したうえで、民生品の利用の拡大を進めるべき


これについて、以前、上記の東京大学の中須賀真一先生からお話を伺ったことがあります。

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東大ワールドカフェ「超小型衛星が拓く未来」に参加しました


人工衛星は宇宙開発だけでなく、気象観測衛星「ひまわり」、通信衛星など、日々の生活に不可欠なものになっています。

ただ、人工衛星プロジェクトは上記のように数百億円もかかるため、国家、国際プロジェクトで対応することになります。

すると、衛星でやりたいことがあって、公募されることはあっても、採択されることは、極めてまれ、になります。

衛星、ロケットは特注品ですから、部品も特注品が使われます。特注品用のロットで少量の生産ですから、部品は極めて割高になります。

ところが、特注品の代わりに、同様の性能を持つ民生用部品を使うと、コストをぐっと抑えることができます。

このように、シンプル化することで50分の1程度のコストになると、ぐっとハードルが下がります。

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上記のように、コンピューターも1980年代前半までは、科学技術、銀行、証券、放送など、高度なビジネスにのみ、利用されていましたが、

その後、低コストのパーソナル・コンピューターが使われ始め、インターネットの時代になり、コンピューターの利用が草の根レベルまで普及し、利用法も当初予想もされなかったほど多様化することになりました。

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時点での衛星利用は既に利用されている気象、通信、上空からの撮影、などが主体ですが、

衛星プロジェクトがクラウドファンディングなどで、個人レベルで行われるようになれば、

現時点では予想もできない利用法が開発され、スマートフォーンなどと結びついて、

個人が衛星を利用する時代がもうそこまで来ているかもしれない


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すべてにおいては完璧を目指さない「ほどよし」


超小型人工衛星「ほどよし」は、ヘリコプター1機分の低コストで保有することが可能であることが、2014年10月に東大で開催された科学技術交流フォーラムで紹介されました。

これまで数百億円かかる高性能人工衛星を、目的に合った機能にシンプル化することで50分の1程度のコストと高い信頼性を確保することができたのです。

更に、これらの超小型衛星をネットワーク化することで高次の機能も発揮できるのが特徴です。

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これは、メインフレーム・コンピューターから、低コストのパーソナル・コンピューターに変換し、ネットワーク化していくのと同様です。

このように一つの衛星をシンプル化して「ほどほどがよい」機能にしながら、多様な組み合わせも可能になってきたことで、柔軟な活用が可能となります。

携帯データと衛星観測による地理情報や気象情報、衛星通信と地上波通信を組み合わせるなど、その利活用のアイディア次第で、防災やスマートシティの実現に必要な様々な価値を創造して行ける可能性を秘めています。

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超小型人工衛星であっても、すべてを最高品質の部品で創り上げようとすると、コストは高いものになってしまいます。

それゆえ、「ほどよし」が目指そうとする、ハードルを下げることによる、多くの参入による、多様な組み合わせ、は期待できなくなってしまいます。

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追求したいポイントについては、最高品質を担保しつつ、周辺部分は、通常の品質確保により、低コストを実現します。

誤解がないように言っておきますが、決して「安かろう、悪かろう」ではありません。

必要な品質は確保しつつ、最高品質は追求したいポイントだけに絞ることによる、低コストの実現です。


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国のお金ですから、大切に使うのはもちろんですが、技術開発、中でも宇宙開発に、ある程度の失敗は避けられません。

今回の失敗を教訓に、超小型衛星、ミニロケットの利用拡大が進むことを期待します。





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2017年01月13日

シミュレーション科学とは?理工学の手法から生活を広げ、豊かにする手段に

シミュレーション科学ってなんだ?

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今をときめくシミュレーション科学。日本の誇るスーパーコンピュータ「京」はもちろんのこと、最先端の科学研究においてはシミュレーション研究を欠くことができません。

生命現象から宇宙の果てまで、シミュレーションならどんと来いです。

でも、ちょっと待って。シミュレーションって、そもそもなんでしたっけ?

戦国武将や飛行機のパイロットになれるシミュレーションゲーム、恋愛シミュレーションなんてのもありますね。

銀行に行けば住宅ローンのシミュレーション、サッカーの試合を見てればゴール前でのシミュレーション。

シミュレーションったら、シミュレーション。これをずばりと言い当てて、その概念の全体像を俯瞰するには、いったいどこから語り始めるのが良いのでしょう。


という案内が来ました。

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「シミュレーション」の定義が、人によって、まちまちで、難しくて、それによって、話がかみ合わなかったりします。

そこで、「TAK」さんとしての定義をすると、

コンピューターの発達に伴い、

物理、工学において、実験だけでは再現し切れない現象を、自然条件に即して忠実に再現する手段として使用されるようになった。

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経済とは、人の行動を予測し、一歩先を行くこと

フォン・ノイマン(1944)「ゲームの理論」、ジョン・ナッシュ(1950)「ナッシュ均衡」などが提案されてから、実験経済学、行動経済学と呼ばれる学問が生まれ、経済、社会のシミュレーションも行われるようになった。

これら学問的なシミュレーションにおいては、自然条件、社会条件に即して忠実に再現することを確認した上で、

次に、ある自然条件、社会条件を想定して、その状況下での現象を「シミュレーション」する。

ここまでは、条件に即して忠実に再現する「シミュレーション」です。

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例えば、小説を読む、という行為も、小説に、自分の人生を掛け合わせて、独自のイメージを描いて、世界を生み出す、のですが、これも広義の「シミュレーション」と言えます。

さらに、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)あるいは錯覚を活用して、それぞれの人にカスタマイズし、独自のイメージを描いて、世界を生み出す「シミュレーション」も考えられます。

すなわち、「シミュレーション」が、狭義の理工学の研究、開発手法から生活を広げ、豊かにする手段へと大きく変貌しようとしている、とも言えます。

このイベントでは、登壇者、参加者の「シミュレーション」についての定義、見解が、人によって、まちまちで、議論はまとまらず、発散していきました。

おそらく、それが主催者の狙いだった感もあるのですが。

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そこで、ここでは、このイベントで、出た話ではなく、「TAK」さんの考えていることを書いてみます。

1.コンピューターの急速な進化(現象の忠実な再現)

2.スマフォなど、人が持ち歩くコンピューター端末の誕生(いつでも、どこでも「シミュレーション」が可能に)

3.VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの進化(現実の現象の再現だけでなく、個々にカスタマイズした拡張、仮想現実の展開)

がポイントと考えます。


まず、1.コンピューターの急速な進化(現象の忠実な再現)

工学の自然科学化から社会科学化、そして人間科学へ


建築物、船などは、昔からありましたが、その設計、建造に、科学的知見が取り入れられるようになったのは、日本では明治以降、世界でもニュートン、ベルヌーイ、ライプニッツらの自然科学的知見が出てくる近代になってからで、それまでは大工、職人の経験、勘によるものでした。

産業革命以降、蒸気機関による鉄道、船、飛行機あるいは鉄、コンクリートによる建築物ができると、飛行機の空気による揚力、抵抗、船と波の相互作用、建築物の耐震、耐風など、これまでは考える必要のなかった、新しい自然と人工物の関係が生まれてきました。

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この、新しい自然と人工物の関係は、理学ではなく、主として、これら鉄道、船、飛行機、建築物、をつくった工学が担当することとなりました。

そこで、流体力学、材料力学などの学問が生まれました。

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鉄道、船、飛行機、建築物をつくる、工、技術に対して、新しい自然と人工物の関係の評価は、工、技術よりも、むしろ観察に近い自然科学的手法が取られます。

これは、自然科学の知見を取り入れて、モノ、技術を創りだす、という方向から、創り出したモノ、技術を自然科学的手法で評価する、という、一種のパラダイムシフトを生むことになります。

この自然科学から技術へ、技術を自然科学で評価、という両方向を使いつつ、技術は進歩していくことになります。


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多分野の研究が生み出す、応用と相乗作用


(1)プロトタイプを再現して、データを取得し、包括的にながめると、「問題」と思っていたのとは、違うところに、真のポイントが見えてくる。

(2)工学の進歩は、コンピューターの進歩を取り入れて加速する。

(3)段ボールに埋もれている、古い資料をデジタル化して、ウェブにアップすると、思わぬ反応があり、単に昔を懐かしむだけでなく、新たな発見がある。


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数学は理性の音楽、数楽しましょう


19世紀まで数学と物理に明確に区別はなかった。当時の数学は紙と鉛筆でする学問。20世紀初め、非線形問題などについて、ポアンカレですら、人力による定量的追求を放棄し、数学は定性的、理論的な研究が指向される。


産業革命以降、取り扱う問題が、膨大、複雑になり、まだコンピューターがない当時の、紙と鉛筆では対応しきれなくなり、定量的追求を放棄し、上記のように、数学は定性的、理論的な研究が指向されるようになります。

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数学は理性の音楽、数楽しましょう


20世紀後半、コンピューターの発達により、定量的追求だけでなく、これまで見えなかった時空間が可視化され、人々が容易にイメージできるようになり、応用する道具としての数学だけでなく、研究対象としての数学も急速に進むことになった。


コンピュータと「巨大頭脳」


産業革命以降、蒸気機関による鉄道、船、あるいは飛行機が発明、開発されていくのですが、人間が計算を行う限界をはるかに超えるようになりました。

1940〜50年代にリレー式、真空管式など大型コンピューターが出現し、人が行っていた大量の計算を瞬時で行うようになりました。

これまで、大勢の人が数か月かかっていた複雑な計算を瞬時に行ってしまうこと自体、当時劇的だったのですが、コンピューターは情報を処理し、計算し、結論を出し、選択することができるのだから、自ら考えることができる、という考えが出てきて、1956年には人工知能という言葉が生まれます。

最近、話題の人工知能ですが、生まれは1956年とかなり古いものです。


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多分野の研究が生み出す、応用と相乗作用


「TAK」さんが学生だった1980年代、科学技術の計算には、大型計算機が利用され、工学部の学生はプログラム言語としてFORTRANが必修でした。今から考えれば、「過去の遺物」なのですが。

パソコンは工学部には普及を始めていましたが、インターネットはまだなく、また、パソコンもメーカーが違うと、例えば、NECのパソコンのデータは富士通のパソコンでは使えない、つまり互換性がない、という、今では信じられない時代でした。

実験データを手入力して、グラフ化するなどの作業をパソコンで行っていました。

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機械、建築系の学生は「製図」が必修でしたが、CADがようやく始まった段階で、なんと鉛筆、あるいは烏口と呼ばれる道具を使って墨で描く、作業でした。

つまり、構造、耐震、流体などの個別の計算を大型計算機で行い、この結果を手作業で「製図」に落とし込む、

という、極めて非効率な作業を、当たり前のように、行っていました。

一連の作業はやがて、パソコンにより、自動化、システム化する設計に急速に変貌します。


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「理論を現象で検証する」から「現象から理論を導き出す」へ


100年前のアインシュタインは、一般相対性理論を構築し、重力の源があると、周りの時空にゆがみが生じることを発表し、3年後の日食で、実際に、星から来る光は、太陽のそばを通る時に屈折すること検証しました。

一方、梶田先生は、スーパーカミオカンデでの観測結果より、ニュートリノ振動、つまり、小さいながらもニュートリノに質量があること、を発見しました。

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拡張現実と予感のセンシング、インターネットからセンサーネットの時代へ




仮説を構築し、検証する枠組みが成り立たなくなっている。それよりも、大量高速で、試しにやってみて、うまくいったポイントを数値的に記録しておき、まず成立させた上で、なぜ成立するのか?論理的に考察していく方が手っ取り早い。


科学の世界でも、「仮説を構築し、検証する」スタイルから、「現象から論理的に考察」に移行している


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大学のイノべーションとシンギュラリティ


コンピューターが発達した時代に、大学教育に積極的にコンピューターを取り入れたのは理工系、あるいは経済学部くらいでした。

しかし、インターネットの時代になり、理工系だけでなく、法、経済、文学、医学など、すべての学部で、インターネットを取り入れるようになりました。

例えば、法学部でも条文を読み、解釈するだけではなく、判例のデータ分析などが必要です。

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人工知能については、当初は「パターン認識」を学ぶ機能で、この段階では人間には絶対に勝てなかった、のですが、

インターネットの時代になり、データベースも充実し、大量高速に検索、照合し、間違いを学習するようになると、人間を超える例が出るようになり、

人間の脳の思考回路を参考にした「ディープ・ラーニング」が適用されてから、人間を超えるのは時間の問題、と考えられています。


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次に、2.スマフォなど、人が持ち歩くコンピューター端末の誕生(いつでも、どこでも「シミュレーション」が可能に)


人間と人工知能の競争?協奏?協創?


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身近なことでも、例えば、休日の行動を決める(テニスなどに外出するか?雨なのでうちにいるか?)天気予報。

以前は早朝のテレビの天気予報の気圧配置、アメダス、予報から判断していましたが、今では、ネットの雨雲の動きの予想で決めます。

数時間前からの時系列データと現在のデータに基づく予想ですから、人間の判断よりもはるかに精度がよいです。もちろん外れることもありますが。

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電車を乗り継いで、どこかへ行く場合、予め、乗り換えのプランはありますが、スマートフォーンの路線検索を念のため調べると、思いもかけなかった、ずっとよい乗り換えプランが提供されて、びっくりすることがあります。


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さらに、3.VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの進化(現実の現象の再現だけでなく、拡張、仮想現実の展開)

読書、演劇、映像を鑑賞することによって、起こる想像、感情の動き、も広義の「シミュレーション」ということができます。

これについては、

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楽しい読書、から、ゾクゾクする、人生に食い込む読書へ




小説には映像、音声がない分、それぞれの読者が独自のイメージを描いて、手触り、触感がある世界を生み出すことができます。

太宰治の小説に、自分の人生を掛け合わせたり、谷崎潤一郎の倒錯のエロスの世界に入り込む人も少なくない、と思います。


アーティストの表現と受け手の共感、想像




映像文化が普及してから、表現が豊かになった半面、言葉の表現がもたらす、想像は薄くなってしまった感がある。

記憶はアクセスされるたびに、書き換えられるが、人々の記憶の中で、どういう文化が形成されていくか?興味深い。

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人々が行う表現としては、小説、随筆など言語による表現、映画、ドラマなど映像、演劇による表現、音楽、美術など、様々な表現法があります。

すべてにおいて、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの五感に訴えるものです。

近代から現代にかけて、映画からテレビ、インターネットの普及につれて、映像技術が急激に進展、普及し、必ずしも専門家でなくても一般市民でも写真、動画などの映像を発信できるようになりました。

映像による描写は、わかりやすいのですが、反面、これまで、言葉の表現が、受け手にもたらしていた想像を薄くしてしまった感もあります。

一方で、言語だけでは伝わりづらかったものを、映像によって、ぐっと伝わりやすくなり、受け手に新たな想像をもたらすこともあります。

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谷崎潤一郎の「痴人の愛」、太宰治の「人間失格」などは、何度か映画化されましたが、小説の境地を見いだせることはなかった感があります。

谷崎潤一郎の「痴人の愛」では、それぞれの読者が抱く「ナオミ」のイメージと、実際に「ナオミ」を演じる女優が設定された段階で、違和感を感じてしまうことになったのでは、と思います。


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この状況にVR(仮想現実)、AR(拡張現実)が導入されると、どうなるでしょうか?

複合現実感技術、リアル世界とバーチャル世界の融合




バーチャルリアリティとは、コンピュータの作り出した空間の中に入り込み、そこでいろいろな体験をしようという技術のことです。

また,複合現実感技術は、現実空間にコンピュータによる情報を重ねたり,コンピュータに現実空間の情報を取り込む技術で,HMD等を用いることで現実空間で現実以上の体験を実現することができます。

これらの技術では、コンピュータと現実、コンピュータと人間のより密接な関係を実現する様々な技術が 研究されています。

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・これまでの情報通信技術は視覚、聴覚主体だったが、触覚、嗅覚などの感覚のインターフェースも開発する。

・人間の嗅覚は50%くらいしか正確ではない。視覚で違うものを与えると、そちらに引かれる。 

・ジュース、内容物は同じでも色を変えると味が変わる。

・拡張されるリアリティー、例えば、記憶は、見たもの、聴いたものを記録することにより、トレース、追体験が可能になり、正確性は確実になる。

・モノの限界、モノが残せるのは形だけ。動きや働きは残せない。バーチャルリアリティーでこれらを再現することが可能になる。

・リアルをバーチャルに取り入れる、バーチャルをリアルに取り入れる、の双方向が可能である。 


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さらに、錯覚も導入されるとどうなるでしょうか?

錯覚を活用してリアリティ、感情をコントロール


・拡張現実、視覚的な情報の付加だけではなく、私たちが感じるリアリティーを変える

・ファンタ、10数種類あるが、すべて無果汁。缶の色とジュースのにおいが違うだけ。示されているフルーツの果汁は入っていない。

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・かき氷、シロップの味は同じ。イチゴ、メロンは、色と香料の違い

・見た目と味とにおいがセットになっている

・拡張満腹感、見た目を大きくすると食べる量を減らすことができる

・ポテトチップ、食べる量は袋の大きさに比例する

・コップの見た目の長さ、幅を変えると、飲む量が変わる

・皿の大きさにより、食事の量が変わって見え、食べる量も違う


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海外旅行を計画する際に、「これまで行っていない場所で、行きたいところ」と、「既に何度か行ったところで、もう一度行きたいところ」があります。

予算、時間を考えると、前者を優先し、後者については、これまでに行った際に撮った写真を活用して、付近で行かなかったところの写真も引用し、VR(仮想現実)で体験できれば、なんて考えます。

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相当発散しましたが、「シミュレーション」について、理工学の手法から生活を広げ、豊かにする手段に、という観点から考えてみました。




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2017年01月09日

熊本地震調査から、耐震技術への提言

昨年1年を振り返ると、4月に熊本地震、夏に東北豪雨、年末に糸魚川の大火、と大きな災害がありました。

日本の建築技術は優れたものでありますが、上記のような大きな災害があるたびに、いくつかの課題が浮かび上がってきます。

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熊本地震について、元・耐震技術者の視点から




耐震工学とは、過去の地震被害を踏まえ、その被害を防ぐ対策を行い、その対策の有効性が検証され、また、新たな被害が指摘され、その対策を行う。その繰り返しだったりします。


と書いたとおりです。

図13


平成28年度「国土技術政策総合研究所 講演会」

「過年の地震被害に重ねる2016年熊本地震による建築物被害」

に計14次の被害調査結果を踏まえて、被害調査事例だけでなく、今後の耐震技術への提言がなされているので、見てみることにします。


熊本地震について、元・耐震技術者の視点から

に書いたように、「TAK」さんは元・耐震技術者で、現・耐震技術者ではありません。基準、考え方が現行のものと一致しない場合もあることは予め、お断りしておきます。

図1


さて、地震は太古の昔からあり、そのたびに人々、建築物は被害を受けてきましたが、科学的な検証、対策がなされるようになったのは、明治以降でしょうか?

明治時代の横浜地震、濃尾地震が科学的な検証、対策の始まり、関東大震災で水平震度法のような耐震設計が世界で初めて提案されました。

東南海、南海地震が話題になっていますが、前回の東南海地震は昭和19年、南海地震は昭和21年と戦中戦後の混乱期に起きました。地震は人間の都合、国際情勢など考慮してくれません。

図2


1978年の宮城県沖地震で、仙台など、都市が被害を受けた地震であり、建築物、橋梁、ライフラインなどの人工物の被害のメカニズムが明らかになりました。

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その結果として、新耐震基準(1981)が作成され、これについては、その後の阪神大震災、東日本大震災でも有効性が確認されています。

1995年の阪神大震災では、新耐震基準(1981)に加える形で、2000年に「仕様の明確化」がなされました。

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また、阪神大震災では、地震発生後3〜4日後に、通電火災が相当数あり、地震による停電後の、通電再開について、必ず、一度ブレーカーを落とす、など、地震後の対応についての教訓もありました。

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東日本大震災では、津波への対策があらためて指摘されることとなりました。

ただし、工学は津波に対して、新耐震基準のような明確で、わかりやすい対策基準は提示していません。と言うか、技術的、経済的に現実に即した、有効な対策が提示できないのが実情です。

高さ20mの防潮堤を数kmにわたって、莫大な費用を支出してつくる、ということにはコンセンサスが得られていません。

一方で、東日本大震災では、津波被害により、耐震上の課題が埋もれてしまった感もあります。

ただ、免震設備、エスカレーター、天井など設備の被害も明らかになってきました。

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さて、4月14日21時26分頃、熊本県熊本地方で発生したM6.5の地震『平成28年熊本地震』が「余震」で、16日午前1時25分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするM7.3の強い地震が「本震」とされました。わずか1日半の間に震度7、6強、7の地震を経験することとなりました。

図4


そのため、現地入りした、先遣調査隊が震度7の本震を経験することとなりました。

その結果、震度7、6強の地震に何とか持ちこたえていた建築物が、その後の震度7の本震で壊滅的に破壊してしまうことが報告されました。

図6


建築物の被害と、建築年度、新耐震基準(1981)、2000年「仕様の明確化」を見ると、建築年数の新しさも重なり、新耐震基準(1981)、2000年「仕様の明確化」後の建物の被害が少なくなっています。

図7


施工の不良による被害は当然として、基準通りに、適切に施工したにもかかわらず、被害事例があります。今後の検討が待たれます。

図14


新耐震基準(1981)では、

・建物供用中に何度か遭遇する、中地震に対しては、ほぼ被害がないこと

・建物供用中に1度遭遇するか、どうかの、大地震に対しては、ある程度の被害は仕方ないが、倒壊・崩壊はせずに、人命被害は出さない

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ことが求められます。

東日本大震災、熊本地震のマンション被害を見ると、構造躯体としては大きな問題はないものの、非構造壁に大きな被害があり、補修では難しく、結局、立て直さざるを得ないものが多くあります。

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耐震基準は、取りあえずクリアしているものの、人々の意識としては、東日本大震災、熊本地震のような大地震であっても、マンションについて、人命の確保は当然として、ある程度の補修をして住み続けたい、というのが本心ではないでしょうか?

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耐震基準強化などは、すぐには難しいかもしれませんが、住宅等級など対応が必要かもしれません。

図9


ところで、1995年の阪神大震災の前後から、地震動を逃がしてしまう、建築物に免震装置の設置が進んでいます。

ところが、東日本大震災、熊本地震では、免震装置自体の被害がいくつか報告されています。

免震装置自体の設置の耐震性確保が求められていますが、免震マンションに住んでいるからと言って、大地震に対して安全、とは限らないことに注意が必要です。


取りあえず、現時点の資料からまとめてみました。




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2017年01月01日

2017年新年の抱負、MOT(技術経営)からイノベーションの創発、社会実装へ

明けましておめでとうございます。

昨年は周囲のみなさんにご協力いただき、様々な活動を行ってきましたが、今年もよろしくお願いします。

例年、新年の抱負を掲げるのですが、今年も抱負を述べさせていただきます。

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産学官連携における研究開発、技術開発の成果を、埋もれさせてしまうことなく、社会に反映、実装する、ビジネスにつなげることをMOT(技術経営)の視点から行っていた活動ですが、

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1.技術を駆使して、新たなビジネスとする、MOT(技術経営)の考え方が、社会に十分に普及、浸透し、MOT(技術経営)という言葉自体が、陳腐化する一方で、進展する科学・技術の社会実装が待ったなしの急務である。

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2.進展する科学・技術の社会実装が当初、予定されていた分野以外において、著しい成果を生み出すことが少なくなく、専門技術の進化に加えて、周辺技術、他分野技術の理解、把握、さらには科学技術だけでなく、人文、社会科学、サイエンス、アートなどの幅広い知識、リベラルアーツの素養も求められる。

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3.科学・技術と言えども、新たなテーマ、プロジェクト、発想、アイデアをもたらすのは、新たな人との出会い、懐かしい人との再会、など人と人の信頼に基づくつながり、である。

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4.プロジェクトのテーマ、実用性、便益もさることながら、プロジェクトの運営のデザイン、仕組み、仕掛け、が成功、失敗を左右する。

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5.スピードアップが求められる一方で、タイミングを見計らう、社会、時代の流れ、方向を正しく観察する、ことも大切で、表面の短期的な動きだけでなく、国際関係、経済、金融の潮流にも理解が必要。

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6.年々、研究予算などの環境が厳しくなる一方で、いろいろな分野の最先端の研究者、学生から年長者まで、幅広い年代の人々、海外からの留学生も集まるプラットフォームとして、大学の役割が再認識されつつある。

ことがわかってきました。



これらを踏まえて、今年の活動としては、

1.研究者、アントレプレナー、オーガナイザーよりも、むしろ、個々の活動をつなげ、社会に実装するプロデューサーの役割を強化する。

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2.活動の範囲をMOT(技術経営)、特定の学会、研究会に限定することなく、科学技術だけでなく、人文、社会科学、サイエンス、アート、リベラルアーツへの拡大を継続します。

いきなり、未知の学会、研究会に行くのは辛そうなのですが、実は先方の主催者、コア・メンバーに一人でも知り合いがいるとスムーズにいきます。

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3.上記の活動を行うには、複数の、他分野のコミュニティーに参加することが欠かせません。

ただ、どのコミュニティーも生態系があり、そこに存在する意義、価値がなく、ぶら下がっているだけでは、居場所がなくなります。それぞれのコミュニティーに価値をもたらす存在であるよう、努めます。

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4.活動には参加することと、同様に記録することが大切です。記録することにより、他者との経験のシェア、あるいは自分が振り返ることができます。

参加したイベント、研究会については、できる限りブログに記載します。

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5.年に一度の海外旅行へは今年も行きます。ただ、最近は国際テロの影響で、行ける場所、期間が限定されて、しかも、安全に特段の注意が必要です。

そんなわけで、行ける場所のうち、行きたい順番に行きます。


以上、とりとめがありませんが、今年もよろしくお願いします。






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