2019年07月

2019年07月28日

社会科学、アンケート、インタビューから計測したデータの分析、検証へ

「TAK」さんの専門は、工学、中でも技術経営ですが、人文科学、社会科学の研究会にもよく参加します。

人文科学、社会科学を学ばなければ、技術、工学をどう開発し、社会実装し、生活を進展させるか、など、わかりません。

ただ、やはり、それぞれに学問の手法が異なります。

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経済とは、人の行動を予測し、一歩先を行くこと




経済学は、理工学などと異なり、実験環境を整備することが難しいために、実験は難しい、とされていましたが、

「ゲームの理論」が提案されてから、実験経済学、行動経済学と呼ばれる学問が生まれました。


と書きましたが、

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工学では、知りたい事実を、実験により導出することができる一方、社会学、経済学などの社会科学では実験は難しく、アンケート、インタビューなどの手法が多く取られます。

アンケート、インタビューは、回答者の立場に立つことがありますが、実際のところ、事実、正確ではないことがよくあります。

アンケート、インタビューは、質問項目のデザインで決まる、と言われます。

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例えば、アンケートの主催者は知り合いであることが多く、ネガティブ、マイナスの回答はしづらいものがあります。

また、自由回答欄の記述は面倒と感じることもよくあります。

インタビューでは、なおさら本当のことは言いづらく、よそゆきの回答になります。

「TAK」さんは、社会科学の専門ではありませんが、このような事実、正確ではないデータを分析しても、真実の結果は得られないのでは、と考えます。

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フランシス・ベーコン「知識は力なり」実験と観察に基づく個々の事実から法則・結論を導き出す帰納法を提唱





フランシス・ベーコン(1561年ー1626年)イギリスの哲学者、神学者、法学者。

「知識は力なり」の名言で有名。

真の知識に至るには、正しい認識の妨げになる偏見・先入観を排除しなければならないと説き、さらに実験と観察に基づく個々の事実から法則・結論を導き出す帰納法を提唱しました。

実験と観察に基づく個々の事実から法則・結論を導き出す帰納法を提唱し、自然哲学者として知られていて、知識を得るだけではなく、得た知識を論理で統合し、実践する、実践知の提唱者としても有名です。

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自然科学を専攻していたわけではなく、政治、法学の分野の人で、名門に生まれ、13歳でケンブリッジ大学のトリニティーカレッジで学んだが、当時のスコラ哲学的方法に強い不満を抱いた。

その後パリに留学し、1584年には下院議員となり、検事総長を経て大法官となり(1618)最高位にまで登りつめたが、汚職のかどですべての官職と地位を追われ(1621)

という経歴だったりします。

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政治、法学の分野に身を置きながら、自然科学に関心を持つのは、奇異な感じがするかもしれませんが、

現在でも、経済、金融などで、ICT、人工知能など最新鋭の科学技術の導入が欠かせないように、

16,17世紀のイギリスの政治、法学の分野では、自然科学により、真の知識を得ることが欠かせなかったようです。


と書きました。

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スマートシティー、人口が集中する都市を、快適生活空間にデザインする

スマートシティー、すべての情報はつながる社会




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人の動きはGPS、SNSから、人々の感情は、街のカメラ、SNSから、リアルタイムで観測できます。

スマフォのGPSから、あなたの位置情報、行動履歴は記録され、スマフォの電子決済から、購買履歴が記録され、SNS、グーグルなどの検索、アクセス履歴も記録されます。

街の防犯カメラの記録には、あなたの映像も記録されます。

つまり、もはやプライバシーなどありません。

やましいことをするとすぐにばれるので、もうできない訳ですが、一方で、「先週会ったのは誰だったっけ?」なんて検索は簡単にできます。


と書きました。

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どこにいたのか?何をしたのか?どういう決断をしたのか?は、

アンケート、インタビューをしなくても、PC、スマフォなどに記録されています。

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もちろん個人情報、プライバシーの問題はありますが、

あいまいな記憶、羞恥心による粉飾などの不正確を伴うアンケート、インタビューから、

測定、計測、記録されたデータによる分析、検証へ進展していくのでは、と考えております。




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2019年07月22日

お茶大生による「ビジネスプラン発表会」に参加しました

お茶大生による「ビジネスプラン発表会」

という案内が来ました。

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「こんなビジネスあったらいいな」「これってビジネスにならないかな?」

マーケティングを学んだお茶大生3チームが、独自に考案したビジネスプランを発表します!

以前にも同じ発表会があり、その様子は、

アイデアをビジネスに展開してみる、展開したビジネスを人前でプレゼンする、ことが大切


「こんなビジネスあったらいいな」「これってビジネスにならないかな?」

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お茶の水女子大学は、

次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)

の協働機関に選定されています。

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変化が激しい時代におけるデザインの役割、「技術イノベーションをいかに人間的にするかの方法」、「デザインとビジネス戦略を繋げる」、「インタラクティブなコミュニケーションや商品をデザインするためのメソッド」「デザインとビジネスを融合する」「ユーザー価値と経済価値を繋げる」などなど、

技術、イノベーション、ビジネス、コミュニケーションなど、いろいろな分野、あるいは分野融合を起こす方法として、デザインに対する期待は高まっています。

このように社会、時代が急速に進展する中、従来の大学の仕組みでは対応が難しい事例が出てきています。

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これは、東大、東工大のようなトップ大学でも例外ではありません。

EDGE-NEXTの他大学の事例は、

共創エコシステムの形成、次世代アントレプレナー育成


東工大
アイデアをプロトタイプにし、社会に実装すると、何かが始まる

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東大
人間中心イノベーションと技術革新のかかわり

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などに書いてあります。


EDGEプログラムの各大学のビジネスプランを伺うと、大学ごとのカラーが出ていて、興味深いです。

技術リッチなもの、ユーザーサービスのもの、新たな需要を生み出すもの、などなど。

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いつも感じることですが、

・来るたびに確実にレベルアップしています。急速に伸びるステージにあります。プログラムとしての進化が着実にでています。

・プレゼンのアピール、タイムマネジメントは、プロのビジネスマン、研究者顔負けのレベルです。

とても学部生とは思えません。プレゼンの練習を相当積んだことが伺えます。


興味深かったのが、質疑応答です。

公開イベントなのですが、学内ということもあり、厳しい、というよりも、

こうするともっとよくなるよ、この辺も検討するといいんだけれど、

という、優しい質問が目立ちました。

「これ、いいんじゃない」のレベルから「もう一歩でビジネス」まで来ているので、次はスモールスケールでいいから、実際にやってみて、実際にフィードバックを得る段階にきています。

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今後の展開について、無責任な私見を述べると、

お茶の水女子大学の中にとどまるのではなく、何人かの代表が

・スタンフォード大学d.schoolなどを訪問し、実際の起業成功例を学ぶ

・EDGEプログラムから継続しているEDGE-NEXTの先進大学とのコラボ

などがあると、さらに進展するのかな、と感じました。

今後の展開を期待します。




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2019年07月17日

スマートシティー、移動は自動運転大型ドローンで

スマートシティー、人口が集中する都市を、快適生活空間にデザインする



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都市が快適生活空間であるためには、居住空間だけでなく、交通、物流、さらには余暇を過ごす空間も快適であることが求められます。


時間とは何だろう?絶対的時間と圧縮される時間、空間

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絶対時間の進捗は太古の昔から変化はありません。

「機械、エネルギーを使って、時間を速める。20世紀は時空短縮の世紀。技術はより速くを目指す。ビジネス、時は金なり。」

産業革命による交通革命、インターネットによる通信革命などにより、時間のスピードは劇的に速くなっている。人間の身体のリズムと社会のリズムを調和させるのは大変です。

時空の短縮、圧縮が最も顕著なのが、通信でしょうか。

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古代アテネでは、戦争に勝ったことを人が街まで走って帰って伝えました。これがマラソンの起源です。

19世紀中頃に電信が実用化し、瞬時に情報を遠方に送信できるようになりましたが、発信、受信できるのは、設備があるところ、送受信できる情報量も限られました。

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1905年の日露戦争の時、日本近海を航行するバルチック艦隊を目撃した宮古島の久松五勇士は、通信設備がある石垣島まで15時間、170キロの距離を必死に漕ぎ、さらに30キロの山道を歩き、15時間かけて、八重山郵便局から那覇の郵便局本局、沖縄県庁を経由して東京の大本営へ伝えられました。

1970年代前半までは、家庭の電話がまだ普及しておらず、郵便局から電信を発信してもらい、最寄りの郵便局から配達してもらう、電報が一般に使われていました。

携帯電話普及初期には通話可能域は限られ、通信できる内容も通話、メールくらいでしたが、衛星、光回線など、通信インフラが飛躍的に向上し、今ではスマートフォーンにより、個人が世界中どこにいても、どこへでも通話だけでなく、映像、動画の送受信が可能です

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交通でも、東京〜福岡間は、江戸時代は徒歩で数か月、昭和30年代には特急で18時間半、飛行機ができると2時間になりました。

昭和30年代には最低でも1週間の出張だったのが、日帰り圏になっています。


と書きました。

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通信に関しては、電話、メールだけでなく、動画、写真、音楽も世界中どことでも、スマフォを使い、いる場所で、瞬間的に送受信できるようになりました。

一方で、交通については、便利にはなっているものの、航空機、電車などは、20年前から、それほどの進歩は感じられません。

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通勤通学時の満員電車、狭い空間に長時間拘束される、エコノミークラス

など、多くの場合、移動は苦痛を伴い、その苦痛を伴う移動を減らすべく、ネットを活用した、リモートワークなどが進められています。

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また、買い物でも、行かなくても、重い荷物を運ばなくても済む、ネット通販が進んでいます。

ただ、移動は苦痛であっても、移動した先での、デート、旅行、友達との会話、会食などは楽しいもので、苦痛であっても、移動は避けられません。

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ドラえもんの「どこでもドア」があり、ドアを開けると、行きたい場所へ着ければいいのですが、当分難しそうです。

せめて、移動に伴う「苦痛」をなくして、移動の間にやりたい作業ができる、楽しい時間が過ごせる、とよさそうです。

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近未来では自動車の自動運転、その先の未来では、大型ドローンの自動運転、により、

せめて、移動に伴う「苦痛」をなくして、移動の間にやりたい作業ができる、と、大きく生活が変わりそうです。

加えて、逆走、睡眠、アクセルとブレーキの踏み間違え、など、人間のミスに起因する事故はなくせそうです。










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2019年07月13日

有酸素運動だけでなく筋肉トレーニングも

東大身体運動科学シンポジウム「新時代における骨格筋とトレーニングの科学」
という案内が来ました。

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「理屈じゃなくて身体で覚えろ、根性で練習」が伝統だったスポーツの世界は、科学的理論、分析の導入による向上のポテンシャルが大きく面白い分野です。

「理屈じゃなくて身体で覚えろ」と言われていたスポーツを科学的に解明していくと、アマチュアでも簡単に楽しめそうです。

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以前は、長時間継続する有酸素運動(エアロビクス)が大切とされていましたが、それに加えて、筋肉トレーニングが、運動を行うための運動器、体温を保つ熱源、内分泌器官として、大切さが見直されています。

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筋肉トレーニングが不十分だと、肥満、糖尿病、冷え性につながってしまいます。

ただ、加齢による筋力の低下は否めません。

継続してトレーニングして、加齢への抵抗を試みることが大切そうです。

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スポーツを科学的に解明する取り組みは、早大、慶大などでもあり、

「理屈じゃなくて、身体で覚えろ」を科学的に分析し、フィードバックする課題

「理屈ではなく、身体で覚える」スポーツに科学的理論、ビッグデータを取り入れる


「TAK」さんが学生の頃のスポーツは、巨人の星、アタック・ナンバー1などのスポーツ根性アニメの影響を受け、「理屈ではなく、身体で覚えろ」「根性で練習だ」というものでした。

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この考え方は、今となっては時代遅れですが、当時は合理性がありました。

「TAK」さんはテニスをやりますが、

「テイクバックして、軸足を踏み込んで、軸足の前でインパクト」

などと意識して、考えながら、やっていては、いいショットなど打てません。

それよりも、実際に生のボールを打ってみて、体感しつつ、身体で修得する方がずっと上達しました。

ただし、初心者から初級、中級になると、自己流になり、上達が止まってしまいます。

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現在は、スマフォで動画が簡単に撮れて、コンピューター、センサリング技術も発達しています。また、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)も実用化されています。

トップアスリートの動画を見るだけでなく、身体的機能、メカニズム、動きの分析もできます。

すると、トップアスリートのプレーを見て、脳裏に焼き付けるだけでなく、プレーの視覚、聴覚、打感などの触覚を、実際にVR(仮想現実)で体験することもできます。

「理屈でなくて、身体で覚えろ」「根性で練習」だった、スポーツに科学に基づく理論、ビッグデータ、VRによる再現等を取り入れることができそうです。

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このシンポジウムでは、オリンピックの金メダリストと、6位入賞者の身体的機能、メカニズム、動きの分析結果が示されました。もちろん、両者ともトップアスリートです。単に見ただけでは、素人には違いはわかりません。

ただ、金メダリストと6位入賞者では、厳然とした差があります。差のポイント、例えば、一瞬の脱力などを見ると、納得します。

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つまり、さらに上を目指すトップアスリートには、科学的理論、ビッグデータの分析が欠かせません。


「理屈じゃなくて身体で覚えろ、根性で練習」のスポーツの世界に科学的理論、分析の導入


選手は科学的データを提供されるよりも、「コツ」をつかんで、競技、演技がうまくいくことが大切だったりします。

この「コツ」をつかむのが、これまでは手探り、試行錯誤で、さらに暗黙知、感覚で伝えられていたのですが、体系化、言語化するとよさそうです。

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トップアスリートのプレーをVR、モーションキャプチャー、筋電センサーなどにより再現し、自分とのギャップを埋めていく段階です。

トップアスリートとて、「完璧」ではありません。

流体力学、機械力学などを駆使することにより、さらなる向上が望めます。


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「理屈じゃなくて、身体で覚えろ」では、「局所最適」止まり、緊張すると失敗するのはフィードバックが機能しないから?


伺って、興味深かったのは、

・「理屈でなくて、身体で覚えろ」だと、局所最適は達成できても、全体最適は達成できない。小さい頃は、できてしまった天才少年・少女が挫折するのは、そのため。

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・自己流練習では経験できない、上級者、プロの動きを、機械を使って行うと効果がある。

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・練習は効果がある。ワンパターンではなく、リズムを変えた練習を行うとさらに効果がある。

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・緊張して、うまくいかなくなるのは、フィードバックが機能しなくなるため。

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トップアスリートは、トレーニングにより、筋力、瞬発力、動体視力なども優れているので、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)だけでは、アマチュアが再現するのは難しかったりします。

ここでは、伝統工芸の人間国宝の方の紙漉きの技術が対象になりました。

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人間国宝の方の動きをモーションキャプチャーで記録し、また、筋電センサーを貼付させていただき、筋肉の動き、力の大きさを記録します。

この記録をアマチュアの方々にヘッドフォーン、振動モーターにより、信号で与えます。

「考えるな、身体で覚えろ」を地で行きます。

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すると全員ではありませんが、かなりの方々が人間国宝の方に近い動きができるようになりました。

名人芸の伝承は、言語の記録によるものがほとんどですが、言語で表現されたことを実際に身体で実現しようとしても難しかったりします。

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であれば、「理屈でなくて、身体で覚えろ」を地で行って、身体で名人芸を再現してしまうのも手です。


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トップアスリートの演技の高速記録、再現は現在の技術で容易にできるようになり、

Youtubeなどにトップアスリートの演技がアップされており、容易に見ることができます。


また、どうすれば速く走れるか、速いサーブが正確に打てるか、などは、

流体力学、機械力学などを駆使すれば、簡単に最適解を求めることができます。

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つまり、トップアスリート、あるいは科学的理論に基づいた理想の動き、と、現状の自分の動き、そのギャップは定量的、視覚的に抑えることができます。

ところが、では、そのギャップをどうやって埋めるのか、は個々人にゆだねられ、科学的手法がが難しい、という課題が浮かび上がってきました。

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選手だけでなく、アマチュアでも、既に確立された、安定した動きがあり、それと違う動きをすることは難しいものです。

一度確立した動きを、一度、崩して、再構築するのですが、通常、ここで大きく調子を崩します。

新しい、理想の手法をマスターできる保証もありません。

上に書いたように、筋電センサーで、理想の動きを記録し、にヘッドフォーン、振動モーターにより、信号で与え、再現するのがよさそうですが、まだまだ開発途上です。




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2019年07月12日

東京大学制作展 “eanact oneself”に行ってきました

東京大学制作展 “eanact oneself”

という案内が来ました。

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あなたは見ていますか?それとも観ていますか?

enactとは、哲学における思想「Enactivism(エナクティヴィズム)」に由来します。

Enactivismとは、

人の認知とは、頭の中で処理されて構成されるものではなく、自らの行動によって構成されるものである

という考え方です。

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情報社会の現代において、

それぞれの自己(one's self)が、受動的・反射的になる(React)のではなく、能動的に行動(Enact)すること

とはどういうことなのか。

東京大学制作展の様子は、

東京大学制作展 “Destlogy”に行ってきました

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東京大学制作展 “WYSIWYG?”に行ってきました

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東京大学制作展「FAKE FUTURE」ありえない未来を考えることで本質を見出す

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東京大学制作展「補序線」に行ってきました

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東京大学制作展「わたしエクステンション」に行ってきました

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に書いたのですが、

インターネット、スマートフォーンなど、今では当たり前の技術も、1990年代前半には思いもつかなかった世界です。

今は、まだ先端技術である人工知能、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)が、生活の一部になる時代も、もうそこまで来ている、かもしれません。

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住宅を新築する、リフォームする場合、建築業者と図面で協議するのではなく、3Dスクリーンで、完成画像を確認し、VR(仮想現実)で完成した住宅に入ってみる、

練習ではできるのに、試合では緊張してしまう、アスリートはVR(仮想現実)で、試合の環境を再現しつつ、練習する、

これまで旅行したところを、撮っておいた写真、動画を使って、VR(仮想現実)で、もう一度、旅行を再現してみる

などなど、少し考えただけでも、できることがたくさんありそうです。

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最先端の技術はものすごいスピードで進んでいる。

「それらの技術や概念が、ものすごい極端に進歩した未来はこう変わる」という「スペキュラティブな世界観」を提示するのが今回の制作展のコンセプトである「FAKE FUTURE」なんですね。

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一見ありえない未来だけど、そのありえない未来にこそ、本質が見えてくるんじゃないか。

「ありえない未来を考えることで本質を見出す」

「ありえない未来」にこそ、未来の本質のヒントが隠れているのかもしれません。


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石器からiPhoneにいたるまで、古今東西の技術は、「わたし」を拡張してきました。

時代が進むにつれて、わたしにできることはどんどん広がっていきます。

今や、電話やネットのおかげで遠くの人にもわたしの声や思いは届き、Googleマップによってわたしの土地勘は世界の隅々にまで及びます。

技術に媒介されることで、わたしや社会そのものがますます便利に、自由に、広がっていくのです。

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一方で、拡大とともにその境界は曖昧になっています。

「ネットの声」と紹介された「わたし」のつぶやき、Amazonに薦められて買った「わたしの欲しいもの」、「わたし」の代わりに会議に「出席」してくれるロボット…。

一体、どこまでを「わたし」と認めればよいのでしょうか。

「自分」という言葉があります。 自らを分けると書いて、自分。

制作展では「わたしエクステンション」というテーマを通じて、「自分」つまり、わたしと社会とそれらを拡張させていくさまざまな技術との境界について問うてみたいと思います。


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視覚、聴覚、触覚あるいは記憶について、

目で見る、耳で聞く、手、身体で触れる、脳で記憶する、だけでなく、

人間のあらゆる感覚に、コンピューターが深くかかわるようになりました。

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コンピューターは人間のツール、道具ではなく、

既に、拡張された人間の機能の一部となっています。

そして、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)で体験したこと、と、実際の生活で体験したことの「境界」はあいまいになり、

すでに、その区別はつかなくなりつつ、あります。

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VR(仮想現実)、AR(拡張現実)は現段階ではまだ、特殊なツールですが、

コンピューターでの検索が、脳の検索を補助、代替し、既に人間の機能の一部となっているように、

VR、ARが人間の機能の一部となる日も、もうすぐそこまで来ている感がします。








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2019年07月05日

「脳科学と感性科学の融合」で何が起きる?

早稲田地球再生塾シンポジウム2019「脳科学と感性科学の融合」

という案内が来ました。

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人の内面をインサイド空間とすると、現実/仮想空間はアウトサイド空間として捉えることができ、それらが繋がることで、本来の人を中心とする社会の在り方が見えてくる

人の感性や意識空間をアウトサイド空間と繋げる研究は、人が昔から追い求めている究極的な問いに対する答えを我々に与えてくれる


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早稲田地球再生塾「人間とロボットが協奏する社会とは?」

にも書いたとおり、

工学の目的が、人々の生活を豊かに、便利に、快適にするものであるならば、脳科学と感性科学は、有効な評価手法です。

実は、人は自分がどう感じ、どう考え、どう思っているのか?よくわかりません。

他人のことは、よく見え、よくわかるのに、自分のことだけ、わからなかったりします。

見栄とか、意地と面子もあり、本当のことを認めたくなかったりします。

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そうであるならば、自分を計測の対象とみなし、脳科学、感性科学を駆使し、センサーで計測するのがよさそうです。

調査でよく使用するのが、アンケートですが、自分の本当の気持ち、考えもわからない回答者の回答を

そのまま信頼して使うのも、バイアスがありそうです。

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AI(人工知能)×脳科学でどんな展開が拓かれる?




fMRI、脳波計により、脳がどういう反応をしているのか?が、計測できるようになりました。

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人と人工物の新たな関係性を目指して、人工物はAR(拡張現実)




ネイマール選手のプレー時の小脳の活動は、他の人々に比べて、はるかに小さい。

新しい道具を使う、新しい使い方をする時には、小脳が活動する。学習するにつれて、小脳の活動は小さくなる。


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と書いたのですが、脳科学、感性科学の研究会に参加して感じることが、

計測がどんどん簡易、容易になり、計測装置も手軽、軽量に、

実験室でなくても、生活しながら、ウェラブルに近い形で、計測できるようになってきている、ということでしょうか?

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怖いけれど、黒歴史を探っていくと本質が見つかる




どんな輝かしい個人にも黒歴史があります

通常、黒歴史は、あえて見ないように隠しておく、触れない、ことにしていることがほとんどです。

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順調な時は、それで問題ありません

でも、今何か、行き詰っている、壁にぶち当たっている

そうでなくて、絶好調、順調でも、リスクマネジメントとして、

ちょっと怖いけれど、黒歴史を探ってみる

と書きました。

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もう既に脳科学、感性科学が、本当の自分を計測する社会が来ているようです。







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2019年07月01日

建築物、修繕、リフォームからファシリティー・マネジメント

スマートシティー、人口が集中する都市を、快適生活空間にデザインする

スマートな街づくりはIT、ロボットがデジタルで

で書いたスマートシティーには、人々が生活し、居住する建築物があります。

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建築物・住宅のIoTは家電から、センサーは内蔵ではなく、人体ウェラブルで

IoT・AI最新テクノロジーで変わる未来の暮らし、暮らしの豊かさとは

ユビキタス社会は既に到来、IoT、IoSの社会へ


すべてのモノがインターネットにつながる、のではなく、インターネットのように、すべてのモノ、サービスがつながる。

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建築的思考を演劇、アート、ファッションに展開する


建築は、人が居住する建物、場、の設計、製作であり、工学的な構造計算、人の居住に適した冷暖房、照明、給湯などの設備設計、意匠など、デザインを総合的に行うものです。

理論、原理に従い、精密な計算を行いつつ、それを、人の居住という視点から、設計、建設していきます。

まさに、人間とエンジニアリングが出会う場所です。


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人々が住み、働く場こそ、人工知能、IoTの活用を


人が住み、働くのは、住居、オフィスなどの建築物です。

その建築物は、耐震、耐風、防火などの安全性に加えて、暖冷房、換気、照明、給湯、冷蔵など、様々な機能が働いています。

それらの機能は独立ではなく、複雑に関連しています。

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IoT、人工知能が注目される今、人が住み、働く、住居、オフィスなどの建築物において、暖冷房、換気、照明、給湯、冷蔵の制御を人間がそれぞれ個別に手動で行うのは、もはや時代遅れ


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建築技術については、藁葺き、茅葺きの家(実はこれは換気、通風性能に優れ、暑さ対策がなされていました)から耐震、防火、断熱機密性能が急激に向上し、木だけでなく、鉄、コンクリートなどの材料も利用されるようになってから、久しいです。

間取りについては、土間、縁側がなくなり、2LDK、3LDKなどになってから久しいでしょうか?

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むしろ、人々の生活を変えたのは、エアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、などの設備でしょうか。

冷蔵庫の出現により、食糧の買い置きが可能になり、テレビにより、自宅にいながら、世界中のニュース、エンターテイメントが楽しめるようになり、エアコンにより、夏の暑さ、冬の寒さをしのげるようになりました。


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これまで、人々が居住する住宅は、当初は賃貸でも、やがては所有する、という形態がほとんどでした。

しかし、最近では、大きな金額を支払って、固定された場所必ずしも所有するのではなく、

ライフスタイル、家族人数、勤務地などに応じて、フレキシブルなシェアなどの形態をとることが増えてきました。

これは日本だけではなく、世界的な傾向です。

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戸建てでも集合住宅でも、住宅、建築物のメンテナンスは、古くなった個所、部材を修繕して元の状態に、

全体的に古くなった場合、リフォームという手法が主流でした。


ただし、居住者、生活者の要求水準はインターネット回線、防犯カメラ、センサーなどのセキュリティー、

など、時代と共に推移していきます。

上記の暖冷房、換気、照明、給湯、冷蔵の機能、制御あるいは、建築物へのIoT、人工知能の適用なども含まれます。

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すると、修繕、リフォームといった従来型の建築物のメンテナンスでは対応しきれなくなり、

ファシリティー・マネジメントという、新しい考え方が生まれてきました。


スマートな街づくりはIT、ロボットがデジタルで

で書いた


BIM Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)

コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、

建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューション


に新たな機能を加え、居住者の要求に応じた価値を担保していくことが大切になります。








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