2008年12月20日

東京大学はどのように教育力を高めるか?

東京大学工学系大学院第1回先進的工学教育講演会「新たな教育方法に向けて」に参加します。

この講演会は教授会室で行われます。

教室の前後の席と席の間隔がエコノミー・クラスならば、教授会室はさしずめビジネス・クラスでしょうか?快適です。

そして、教授会室は立錐の余地もない、と言いたいところですが、参加者はまばら、挨拶に立つ保立工学研究科長もちょっと困り顔。

さて、教養学部の山本泰教授から「いかに教育力を高めるか?」という基調講演があります。

でも、講演の内容は「いかに教育力を高めるか?」というよりも、「東京大学、これからどうすべきか?」というものでした。


学力とは既に知っている知識の量ではありません。学ぶ力です。

人材育成とは教育よりもはるかに広いものです。

・先生から学ぶ

・自分で学ぶ

・学生同士で学ぶ

など、いろいろな形があります。

でも、「先生から学ぶ」だけが検討の対象になっているのではないでしょうか?

「自分で学ぶ」「学生同士で学ぶ」を考える場合、動機付け、学生同士のコミュニケーションも大切なのです。


実は、東京大学の教養学部は昔からある程度応えています。

文一〜三、理一〜三という区分はあるものの、○○科のような専攻、専門は入学前には決まっておらず、2年次に決まります。(この進学振り分けにも問題があるのですが)

この教養学部では文系、理系の学生が一緒にいますから、「将来の志望を異にする多様な仲間たちと出会い、友情を深める」ことができます。

但し、1、2年生が駒場、3、4年生が本郷とキャンパスが分かれているため、先輩、後輩のふれ合いが少ない、という欠点もあります。

東京大学は放っておいても、全国から優秀な学生が集まります。

だから、あまり大学側が学生を集める努力をしません

こう言うと、反対する東大の先生がたくさんいるでしょう。「私たちは懸命に全国の高校生に東大の魅力をアピールしているのです」

でも、北大は北海道の雄だけれども、北海道は人口が少ないので、全国から学生を集めなければならない

大阪大学は、放っておくと、優秀な学生が京大に流れるので、特色を出さなければならない

一橋大、東工大はMBA、MOTなどの実際にビジネスに役立つコースで、アカデミックな東大に対抗しようとしている

などなど

その東大も国際レベルでは、それほど高いものではありません。

ハーバード大学、スタンフォード大学を蹴って、東大に来る留学生はいないのではないでしょうか?


先生方から正直な話が聞かれました。

「実は、学生への教え方なんで教わっていないんです」

「だから、昔、自分が先生から教わった教え方をベースに見よう見まねなんです」


先生方の正直な状況、でも、何かしなければならないと考えていることだけはわかりました。




stake2id at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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