2011年09月02日

コミュニケーションを科学する〜井戸端会議の中の構造とは?

国立情報学研究所で行われた

「未来を支える情報学 コミュニケーションを科学する〜井戸端会議の中の構造とは?」

に参加します

110902コミュニケーション


市民公開講座ということで、会場には中高年と言うよりも高齢者が圧倒的に目立ちます。会場は満員で男女比は2:1というところでしょうか

案内文によると、


なんとなく井戸端会議に参加していて、「あ、次はこの人がしゃべりそう」と 感じたことはありませんか?言葉尻のイントネーション、相手がこっちを見ている、手振り身振りなど・・・。

日々のコミュニケーションの中ではいろんな情報が飛び交っています。

コミュニケーションを科学的に分析する方法をご紹介します


今、一番関心が高いテーマがコミュニケーションでしょうか?

扱いづらかったコミュニケーションにも様々な科学的な手法が適用され、アプローチされるようになってきました。

ただ、では実際に社会で有効な成果が出ているか?というと、まだ難しい段階です

そもそも、「コミュニケーション」の定義が難しく、あいまいで、

・実際に会って話す、電話・メールなどでのやり取り、ソーシャル・メディアの利用

・言語で表現された内容が正しく伝わったか?非言語(表情、素振り、口調、行間など)の影響

・ビジネス等で指示の伝達を見るのか?インフォーマルな共感などを対象とするのか?


で、目的、手法さらには使う科学的アプローチも違ってきます


今回の講座では、

・リアルで複数の人が対面して、特に主要な目的はない、いわゆる井戸端会議を対象としています

・科学的手法としては、カメラ、録音の記録装置を使って観察

・接触など視覚、聴覚的に観察できることが対象で、共感・ラポールなど人の心の分野は対象といていない

とコミュニケーション全般を扱うものではなく、範囲を区切ったものです


では、以下が講座で出た内容です


井戸端会議(多人数インタラクション)はいつの間にか始まって、いつの間にか終っている

井戸端会議は背景(どんなコミュニティー、どんなメンバー、どんな話題)によって、全く異なる。また、目的、ゴール、知識や情報の蓄積はあいまいで、一般に発散する方向

会話には、発話されなくても、知識や情報として、話し手と聞き手の間で交わされることがある。言葉だけを見ていてはダメ

対面的かかわりとは、同じ状況に居合わせて二人以上の人々がお互いに知覚的・視覚的焦点を維持しようとすること(E・ゴッフマン)

人間は同じ場所に居合わせると、お互いに話しかけるようになることがあるが、これは焦点の定まらない相互作用から焦点が定まった相互作用へ移行する際の例(E・ゴッフマン)

三人以上の参加者がいるところでは、同一状況の中に複数の出会いがもたれ、多くの焦点をもった集まりとなる(E・ゴッフマン)


会話は単に話し手と聞き手ではなく、

話し手(話している人)、受け手(話している人の発話を受け取っている人)、傍参与者(話しての発話を受け取っていないが会話に参加している人)、傍観者(会話を外から見ている人)、盗み聞き者、

に分けられる

会話は基本的に一人が話す。誰かが割り込んだとしても、二人とも話し続けることは、ほとんどなく、どちらかがやめて、一人が話し続けるか?二人ともやめて、誰か別のひとりが話し始める

話し手は文、節、句、単語など、少なくとも完結するまで話す権利がある単位があり、この単位が終ったタイミングが話し手が円滑に移行できるポイント

話し手の移行は、話し手が次の話し手を指定すること、あるいは、次の話し手となりたい者が自己選択することにより、なされる

傍観者が外側から会話に参加するには、話し手、受け手(話し手の発話を受け取っている人)、傍参与者(話し手の発話を受け取っていないが会話に参加している人)に承認してもらうことが必要



コミュニケーションがどう行われているか?これまではブラックボックスで個人の経験で語られることが多かったのですが、撮影、音声の記録を行うことでデータによる分析が出来るようになりました

特に目的がない、井戸端会議だけではなく、実際の会議、ワークショップ、研修、授業などにも適用すると面白そうです

なお、講師の参考文献として

孤立者検出のための立食形式パーティー映像のハンドアノテーション分析

が面白そうです



stake2id at 10:58│Comments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加

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1. 科学の表現方法  [ 哲学はなぜ間違うのか? ]   2011年09月04日 21:27
科学の表現方法は物質現象を正確に予測することができる点で非常に優れていることは事

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