2013年09月24日

「農業」は「高度食料生産業」に急速に移行中

弥生時代に大陸から稲作が導入されて以来、米作が日本の産業の基幹でした。

これにより、水田をつくり、定住が可能になり、毎年の収穫高の予測が可能になり、計画経済社会へ移行します。

ただ、この農業従事者を苦しめたのが、ひでり、大雨、冷夏などの異常気象です。

異常気象と言うと、地球温暖化の影響のように言われますが、実は大昔からあって、その頃の方がずっと深刻でした。

コメの収穫が少ないと、当然、価格が上昇し、米騒動、打ち壊し、などの社会不安もありました。

江戸時代には、青木昆陽が琉球、長崎を経て伝わった甘藷(サツマイモ)の試作に成功して、飢饉にあえいでいた農民を救ったり、

明治以降も、主に東北地方の稲の冷害対策として、陸羽132号、藤坂5号など、冷害に強い稲が開発されました。

130924甘藷


東大知的資産新ビジネス塾「知財戦略はめまぐるしく進化する」




高度農業先進国オランダ、農業が工場で行われ、ソフト産業化


その数学は現場を超え、現場を動かす


年によって、ワインの味わい、質は大きく異なります。これは、ソムリエ、テイスターたちの領域とされてきました

ワインの味わい、質に影響をもたらすのは、気温、降水量など、ぶどう栽培、収穫時の気象条件でしょう

毎年の気温、降水量などの気象条件のデータと、その年のワインの味わい、質を分析すると、ある相関関係がでてきます

すると、気象データを分析することにより、まだソムリエがテイスティングすらしていないワインの質の予測が可能になります

現場の感覚だけでなく、データを記録、管理し、分析することにより、正確な予測が可能になります


「現場に足を運べ」「現場を見ろ」と言われます。これは、とても大切なことです。でも、それだけでは不十分です

データを計測可能にし、記録し、分析することにより、現場にいる人が気づいていなかったことが発見できたり、予測できたりします


と書きました。


つまり、豊作、美味しい味覚をもたらす気象条件を観測から入手し、それを人工的に再現すれば、

日照り、大雨、冷夏などの気象条件に左右されることなく、最高の条件で農業が行えるのではないか?

なんて考えていたら、

130924農業


山梨県のワインファームでセンサーを活用した農業支援を開始


ワインファームでセンサーを活用した農業、ブドウの最適な収穫時期や色素の度合いの見極めに活用

経緯を聞くと、ある山梨のワイナリーが「山梨がボルドーより凄いと証明して欲しい」ということがきっかけでした。

知ってのとおり、山梨のワインは葡萄出荷の残りからワインを作っていた歴史です。ワインの葡萄自体も海外からの輸入で作ったりしていました。

その後、気象状況を調べ、様々なセンサーと連動したぶどう畑を作りました。既にヨーロッパなどで受賞をしたりし始めています。やっていたのは、これだったか。と今になって判りました。

うん、ひょっとしたら富士通ワインは、ボルドーを抜くかも・・・


なんて記事がありました。

「農業」は間違いなく、データを駆使し、生産条件をコントロールし、品質管理を行う「高度食料生産業」に急速に移行中です。





stake2id at 22:44│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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