2014年02月17日

「病院」がトヨタを超える日、大変革を迎えつつある医療

『「病院」がトヨタを超える日』著者 北原茂実氏講演会〜正しく思い、正しく考え、そして想いを形にすること〜

という案内が来ました。

140217医療


医療が大変革を迎えつつある、のは、間違いありません。

2048年の医療「医療を変えることは未来を変えることである」

に書いたように、


ゲノム以降の生命科学、(見つける、測る わかる生物学、システム生物学)、(操る、創る 創る生物学、合成生物学)

・医療の進歩、ゲノム等のバイオ技術だけでなく、光学、情報通信、ディジタル化など、「医療の可視化」によるものが大きい

・高解像度カメラにより、今まで見えなかったものが見えるようになった

・高解像度カメラなど光学、情報通信、ディジタル化技術の進歩により、患者の患部を直接見る以上に、治療箇所が的確に見えるようになった

・電子カルテ、医療情報データベースによる、情報共有は個人情報の問題は大きいものの、間違いなく全体のレベルアップにつながる

・医療にビジネスと言うと、人が困っていることで金儲け、と悪く思う人も多いが、ビジネス化は公的資金に頼らず、物事を動かすメカニズム

・インターネットのように「これがなかった時代など想像できない」という医療イノベーションは何になるか?現時点ではわからない

・病気になる前に健康を気づかせることは難しい。自覚できない

・ゲノムにより、自分に将来起こりうる病気をある程度、予測することができるが、外的条件も相当大きい

・健診は「わかって対処できること」にメリットがある。わかっても対処できないことは健診すべきか?

・医療は非日常ではなく、日常の延長

・マイクロチップを人体に貼付することにより、血圧、脳波などを24時間モニタリングする

・医師が症例データベースにより、患者の症状をその医師の経験の範囲内でなく、広く照合し、診察する

などは既に行われつつあります。

これまでは「患者の自覚症状により、通院する」というパターンでしたが「計測データから未然に対策」が現実のものになりつつあります。

光学、情報通信、ディジタル化などにより「医療が可視化」され、3Dプリンターにより、「可触化」されつつあります。

光学、情報通信、ディジタル化などによる「可視化」、3Dプリンターによる「可触化」など、医療だけでなく、社会全般で起こりつつある技術の進化が医療の進歩にも大きくかかわりそうです。


もう既に、

Googleがスマート コンタクトレンズを開発、血糖センサと無線内蔵の医療用

涙に含まれるグルコースを監視することで、糖尿病患者に血液検査より楽な血糖値管理の方法を提供するとともに、今後はLEDを内蔵して、着用者に血糖レベルの急激な変動を警告する機能も検討しています。

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人間のすべての健康状態を計測してくれる世界最小最薄のスキンセンサー

イリノイ大学の研究者たちが、皮膚に直接接着できる世界最小最薄のセンサーの開発に成功した。このセンサーは体温はもちろんのこと、皮膚の乾燥状態、血流、筋肉の疲労具合など、様々な健康状態を測定・管理することが可能

140217continuous-temperature-monitor


のように、ディジタル化、ネットワーク化により、「患者の自覚症状により、通院する」から「計測データから未然に対策」が現実のものになりつつあります。


一方で、

医療は他分野とのコラボで大きく展開する

に、


東大駒場シンポジウム「進路選択は先人の経験をつなぎあわせて、自分の中で再構築」




医学部、医者は、他業界と違って、つぶしがきかず、付き合いの幅も狭く、閉鎖的な社会である。同窓会が異様に強い。


と医学部の先生から、予め紹介がありました。

そんなためか、医療系学生が

医療学生ラウンジ

などを作って、


閉鎖的な医療系学生の大学生活にイノベーションを!

そしてその先に医療とヘルスケアにイノベーションを!

尖った人材の発掘と育成を通じて、医療をよりよいものに変えること。


などの活動をしています。


と書いたように、医療の世界は、まだまだ閉鎖的であることに加え、医療のビジネス化、産業化、などと言うと、弱者切り捨てか?のように、目くじらを立てる人がいます。

140217医療費


食料でも、家電製品でも、交通でも、社会保障ではなく、ビジネス、産業として行われていますが、いわゆる「弱者」であっても、これらのサービスを享受できています。

むしろ、多数の「弱者」を顧客とできないようでは、ビジネスとして成立しないでしょう。

社会保障制度としての医療が、崩壊しつつある今こそ、医療の産業化が求められます。

また、グローバル化が急速ですが、医療についても同様で、優れた日本の医療を海外に展開する、

看護師などの不足は、海外の優れた人材に来てもらう、など、が必要です。



さて、いささか前置きが長くなりました。早速出たお話をまとめます。

・社会の固定概念は変わる。スキージャンプ、以前はスキーをそろえ、両手を身体にぴったりつけた。今はV字ジャンプ。

・社会を支える柱、1.農業を中心とする第1次産業、2.教育、3.医療・社会保障、4.司法。農業、教育が成立していないと、医療・社会保障は成立しない。

・医療とは、いかにして人が良く生き、良く死ぬか、そのすべてをプロジュースする総合生活産業。医療は病院の中だけでなく、社会の中で行う。

・保険は、人口ピラミッド、右肩上がりの経済、ほとんどの人が大丈夫、という条件で成立する。今の健康保険は、保険ではなく、収入に左右される目的税。

・結果、成績を公表したら、No.1の病院に患者が殺到してしまう。 

・医療の産業化、すべての市民が顧客であることを考えれば、ビジネスは成立する。ただし、現時点ではマネジメントの視点が欠けている。

・医療を考える上で重要な視点。1.マクロ経済についての理解、2.テクノロジーの未来を見通す力、3.モラル感覚 

・施しでは人も社会も救えない。 

・起こったことに対する後始末だけではなく、そもそも、そのようなことが起こってしまうシステムを変える。

・需要者と供給者が一体化すると、協力関係が生まれ、少なくとも、不正はなくなる。

・コンピューター、ネットによる自動問診システム、これにより、初期診断、薬の処方ができれば、医療行為の8割が対応できる。つまり医者も大量に不要になる。

・正しく知ること、正しく想うこと、想いを形にする力を持つこと。 

140217ネットワーク


・コンピューター、ネットによる自動問診システム、これにより、初期診断、薬の処方ができれば、医療行為の8割が対応できる。つまり医者も大量に不要になる。

と書きましたが、さらに、

東大イノベーション政策研究会「サービス工学の概念と実践」に参加しました

に書いたように、


医師による診断はこれまでは、その医師のそれまでの経験の範囲内での診断でしたが、検査データを、大規模データベースと照合すれば、診断はずっと容易になります


医療が大変革を迎えつつあるのは間違いないのですが、

どう変革し、その後、どのような社会が訪れるのか?楽しみです。




stake2id at 20:57│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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