2015年05月25日
クリエイティブ・スタジオという実験場から。創造(Think)と実験(Do)の間、いまどんな変化が起こっているか?
クリエイティブ・スタジオという実験場から。創造(Think)と実験(Do)の間、いまどんな変化が起こっているか?
という案内が来ました。
クリエイティブ・オフィスとして2010年にオープンしたKREI/co-lab西麻布の5周年パーティー
創造と実験のためのクリエイティブ・スタジオとして2010年に西麻布にオープンしたKREIは、おかげさまで5周年を迎えることとなりました。
コクヨグループのクリエイティブセンターとインディペンデントクリエイターの集合体co-lab(コーラボ)のシェアオフィス、創造性を触発するイベントスペース”KREI SALON”で構成されたコラボレーションスペースであるKREIは、「OPEN SOURCE STUDIO」の名の下、これまで知の交流やプロジェクトの共同推進など、オープンソース形式でさまざまな実験やイベントを実施してきました。
この5年でクリエイティブな働き方や、共創をコンセプトにしたワークスペースが続々と増えており、さらに5年先となる2020年には都市のあり方、働き方や暮らしの価値観も変わっていくことを見据え、このたびKREIは新しいコンセプト「WORKSHOP HOUSE」を掲げることにいたしました。
オープンソース・スタジオという実験場からワークショップのメソッドやアプリケーションがあるハウスという場へのリニューアルを機に、海外から来るクリエイティブな人たちのサロンとしても、場の価値を高めていきたいと考えています。
ところが、会場に駆けつけると、「WORKSHOP HOUSE」が手書きで、「WORKSHOP KITCHEN」に書き直されています。
「楽しくて、ためになった」で終わってしまうワークショップではなく、実務につなげるには、「箱もの」のハウスではなく、何かが生まれるキッチン。
ということでビールとローストビーフを食べながら、ワークショップ・キッチンを楽しんでます。
さて、イノベーションは「いいアイデア」が生まれる、だけではなく、そのアイデアが実行されてこそ、意味があります。
多様性に加えて、強烈な原体験、メンバーの共感、情熱によるオーナーシップ、アイデアが実現されるメカニズムの熟知が必要です。
最近「TAK」さんが関心があるのは、
アイデアは実現されてこそ、イノベーションが起きる。アイデアのままではダメ、
ということでしょうか。
本日のパネラーの田村大さんは、東京大学i.school共同創設者エグゼクティブ・フェローで、
「シリアル・イノベーター」大企業でもブレイクスルー・イノベーションを起こせる?
「イノベーションは大企業では起きない」は本当か?
などに、
齋藤敦子さんは、WORKSIGHT LAB. 上席研究員で、
「コミュニケーションから理想の働き方を考える」とは、「働き方をデザインし直す」
外とのつながりで発想するオフィス
でお話を伺っています。
今日はどんなお話が伺えるのか、楽しみです。
では、早速出たお話をまとめます。
>
ハウスは所詮「箱もの」、キッチンから何かが生まれる
ワークショップ、往々にして、「楽しくて、ためになった」だけで終わってしまう。実務に結びつけるには?
オペレーションからイノベーション、デザイン+エンジニアリング、ここ1、2年でずっと変わった
企業、大学だけでなく、自治体もソーシャルイノベーションに動いてきた
イノベーション、まだアイデアを出す段階、イノベーションはアイデアを生み出すのは出発点、ビジネスにつなげてこそ意味がある
企業では研修ワークショップをたくさん行っているが、ワークショップは盛り上がるが、実務にはつながっていない
ワークショップ、未経験者だけのアイデアではハードルを越えることはできない。実務者を入れる。ただ、実務者だけだと、陳腐なアイデアになってしまう
経営者がゴーサインを出すのは、「自分がやってきて熟知している20%」「よくわからないが担当者にかけている80%」
東大ischool修了生ですら、結局、既定の大企業への道を歩み、当初は尖っているが、やがて普通のビジネスマンになってしまう
大企業でイノベーションを連発するシリアル・イノベーターは、いいアイデアを持っているのだが、不遇を経験する。いいマネージャーに恵まれると、それを活かそうと外部ネットワークにつながり、外から企業トップに逆流していく
イノベーションは外部ネットワーク、多様な人々がいなくても、ひとりでもできる。
イノベーションは、最初から最後まで、統合思考で、一人がすべてのプロセスに関わって実現する
人が少ない時に、何でもやらざるを得ない状況の人は強い
オーナーシップがないアイデアは実現されない
経営者は合理的で賢い説明よりも、その気になっている人の説明に説得される
ダイバーシティーを語る時は、対極にある、価値観、生き方の共有も考える。
「合宿をやる」盛り上がっていると互いの共感、これがあると継続できる。原体験が大切
批判を受けて、試しもしないで、修正してしまうと、仮説検証ができない
イノベーションの種は観察から得る。
動きながら学ぶ、正しい姿勢を発見する。止まっていてはダメ、揺れながら考える
メンバーの共感により、自分事として取り組む。メンバーのアイデアを他のメンバーが引き出していく
オニオンピール、自己紹介後に、自己紹介で隠していたことを問い詰めていくと、本音で話せる
他者の発言に対し、「これって、こういうことだよね」は禁句。「わからない」をみんなで追及していく
インプットが大切、インプットが悪いとアウトプットもよくない
>
これまでのイノベーションの議論は、「イノベーションを生み出す」ことが主流でした。
多様な、専門外も含めた人々の考えが交わるところで、イノベーションが生まれる、などなど
確かに、斬新的な、いいアイデアは生まれるのかもしれませんが、これだけでは実現されません
ワークショップ、あるいはMOT(技術経営)のグループワーク、などでも、「これって、面白いね」「いいアイデアが出たね」「楽しくてためになった」
などはいくのですが、それで終わってしまうことがほとんどです。
アイデアを実現するには、そのアイデアにオーナーシップを感じる人が、実現に向けて、奔走することが必要になります
オーナーシップを感じる人を増やすには、合宿のような、強烈な共有体験が必要だったりします
いろいろなヒントをもらったキッチンでした
という案内が来ました。
クリエイティブ・オフィスとして2010年にオープンしたKREI/co-lab西麻布の5周年パーティー
創造と実験のためのクリエイティブ・スタジオとして2010年に西麻布にオープンしたKREIは、おかげさまで5周年を迎えることとなりました。
コクヨグループのクリエイティブセンターとインディペンデントクリエイターの集合体co-lab(コーラボ)のシェアオフィス、創造性を触発するイベントスペース”KREI SALON”で構成されたコラボレーションスペースであるKREIは、「OPEN SOURCE STUDIO」の名の下、これまで知の交流やプロジェクトの共同推進など、オープンソース形式でさまざまな実験やイベントを実施してきました。
この5年でクリエイティブな働き方や、共創をコンセプトにしたワークスペースが続々と増えており、さらに5年先となる2020年には都市のあり方、働き方や暮らしの価値観も変わっていくことを見据え、このたびKREIは新しいコンセプト「WORKSHOP HOUSE」を掲げることにいたしました。
オープンソース・スタジオという実験場からワークショップのメソッドやアプリケーションがあるハウスという場へのリニューアルを機に、海外から来るクリエイティブな人たちのサロンとしても、場の価値を高めていきたいと考えています。
ところが、会場に駆けつけると、「WORKSHOP HOUSE」が手書きで、「WORKSHOP KITCHEN」に書き直されています。
「楽しくて、ためになった」で終わってしまうワークショップではなく、実務につなげるには、「箱もの」のハウスではなく、何かが生まれるキッチン。
ということでビールとローストビーフを食べながら、ワークショップ・キッチンを楽しんでます。
さて、イノベーションは「いいアイデア」が生まれる、だけではなく、そのアイデアが実行されてこそ、意味があります。
多様性に加えて、強烈な原体験、メンバーの共感、情熱によるオーナーシップ、アイデアが実現されるメカニズムの熟知が必要です。
最近「TAK」さんが関心があるのは、
アイデアは実現されてこそ、イノベーションが起きる。アイデアのままではダメ、
ということでしょうか。
本日のパネラーの田村大さんは、東京大学i.school共同創設者エグゼクティブ・フェローで、
「シリアル・イノベーター」大企業でもブレイクスルー・イノベーションを起こせる?
「イノベーションは大企業では起きない」は本当か?
などに、
齋藤敦子さんは、WORKSIGHT LAB. 上席研究員で、
「コミュニケーションから理想の働き方を考える」とは、「働き方をデザインし直す」
外とのつながりで発想するオフィス
でお話を伺っています。
今日はどんなお話が伺えるのか、楽しみです。
では、早速出たお話をまとめます。
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ハウスは所詮「箱もの」、キッチンから何かが生まれる
ワークショップ、往々にして、「楽しくて、ためになった」だけで終わってしまう。実務に結びつけるには?
オペレーションからイノベーション、デザイン+エンジニアリング、ここ1、2年でずっと変わった
企業、大学だけでなく、自治体もソーシャルイノベーションに動いてきた
イノベーション、まだアイデアを出す段階、イノベーションはアイデアを生み出すのは出発点、ビジネスにつなげてこそ意味がある
企業では研修ワークショップをたくさん行っているが、ワークショップは盛り上がるが、実務にはつながっていない
ワークショップ、未経験者だけのアイデアではハードルを越えることはできない。実務者を入れる。ただ、実務者だけだと、陳腐なアイデアになってしまう
経営者がゴーサインを出すのは、「自分がやってきて熟知している20%」「よくわからないが担当者にかけている80%」
東大ischool修了生ですら、結局、既定の大企業への道を歩み、当初は尖っているが、やがて普通のビジネスマンになってしまう
大企業でイノベーションを連発するシリアル・イノベーターは、いいアイデアを持っているのだが、不遇を経験する。いいマネージャーに恵まれると、それを活かそうと外部ネットワークにつながり、外から企業トップに逆流していく
イノベーションは外部ネットワーク、多様な人々がいなくても、ひとりでもできる。
イノベーションは、最初から最後まで、統合思考で、一人がすべてのプロセスに関わって実現する
人が少ない時に、何でもやらざるを得ない状況の人は強い
オーナーシップがないアイデアは実現されない
経営者は合理的で賢い説明よりも、その気になっている人の説明に説得される
ダイバーシティーを語る時は、対極にある、価値観、生き方の共有も考える。
「合宿をやる」盛り上がっていると互いの共感、これがあると継続できる。原体験が大切
批判を受けて、試しもしないで、修正してしまうと、仮説検証ができない
イノベーションの種は観察から得る。
動きながら学ぶ、正しい姿勢を発見する。止まっていてはダメ、揺れながら考える
メンバーの共感により、自分事として取り組む。メンバーのアイデアを他のメンバーが引き出していく
オニオンピール、自己紹介後に、自己紹介で隠していたことを問い詰めていくと、本音で話せる
他者の発言に対し、「これって、こういうことだよね」は禁句。「わからない」をみんなで追及していく
インプットが大切、インプットが悪いとアウトプットもよくない
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これまでのイノベーションの議論は、「イノベーションを生み出す」ことが主流でした。
多様な、専門外も含めた人々の考えが交わるところで、イノベーションが生まれる、などなど
確かに、斬新的な、いいアイデアは生まれるのかもしれませんが、これだけでは実現されません
ワークショップ、あるいはMOT(技術経営)のグループワーク、などでも、「これって、面白いね」「いいアイデアが出たね」「楽しくてためになった」
などはいくのですが、それで終わってしまうことがほとんどです。
アイデアを実現するには、そのアイデアにオーナーシップを感じる人が、実現に向けて、奔走することが必要になります
オーナーシップを感じる人を増やすには、合宿のような、強烈な共有体験が必要だったりします
いろいろなヒントをもらったキッチンでした