2016年01月19日

「みんなの防災会議」に参加しました

みんなの防災会議ードローンバードの可能性ー

という案内が来ました。

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防災対策は行政、自治体だけが行うものではなく、自分たちがつくり、やっていくもの。

何十年に一度のためではなく、日頃から楽しく、リアルに、今すぐでも実践したくなる、おしゃれな防災が行われつつあります。

これまで、地震、それに伴う津波、暴風雨、洪水、土砂災害などの対策は、実際に災害が起きた時には、クローズアップされ、注目を浴びるのですが、ひとたびおさまってしまうと、人々の心から忘れ去られてしまう傾向がありました。

命を救うためのデザインプロジェクト、OLIVEをスタートし、防災×デザインの世界を切り拓いてきたNOSIGNER太刀川瑛弼さんらにより、東京全世帯に配布され、その充実した内容と完成度が大きな話題を呼んだ

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「東京防災」

(1) 大震災シミュレーション(地震発生の瞬間から避難、復興までをシミュレート)

(2) 今やろう 防災アクション(今すぐできる災害の備え)

(3) そのほかの災害と対策(地震以外の東京に潜む様々な災害と対策の解説)

(4) もしもマニュアル(災害発生時に役立つ知恵や工夫をイラスト付きで解説)

(5) 知っておきたい災害知識(災害に関する知識のまとめ)

(6) 漫画 TOKYO“X”DAY(かわぐちかいじ氏オリジナル漫画)

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あるいは、

防災ガール法人化パーティー、防災は行政の取り組みだけでなく、多様な人々の協力、ネットワークが欠かせない


で紹介した

「防災をもっとオシャレでわかりやすく」をコンセプトに、これからの災害に向けて防災を広める、全国・海外にいる20~30代の防災意識高い女性のコミュニティー「防災ガール」

など、

上にも書いたように、防災対策を何十年に一度のためではなく、日頃から楽しく、リアルに、今すぐでも実践したくなる、おしゃれな防災とする動きが出てきています。

さらには、科学技術も急速に進んでいて、ここにあげたドローンなどは、災害時の情報収集、救援に有効な手段となりそうです。

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まずは出たお話をまとめます。

・防災対策は行政、自治体にまかせるものではなく、自分たちがやること。

・防災技術、イノベーションの活用は防災分野だけにとどまらない

・防災対策は災害が起きてからの対応ではなく、起きる前の準備対応から

・世の中にはデザインが足りない

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・災害時に大切なのは、知識力、想像力、団結力

・防災対策のイメージ「ダサい、面倒くさい、楽しくない」これを転換する

・文字情報だけでな見ない。写真、イラストを取り入れる

・防災グッズ、ダサいものではなく、プレゼントしたいものに

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・文字だけで何十ページもある被害想定は誰も見ない。ビジュアルに。

・平常時、緊急時を問わず、自分の力で生き抜く

・災害発生後48時間生き抜くと生存率が急激に上昇する

・一度経験すると対応が早い

・活動するだけでなく、活動のプラットフォームが大切

・最終アウトプットをデザインするだけでなく、メディア、戦略を含めて、上流から下流まで、全体を行う

・表面的にカッコいい、カワイイって、結構重要

・イノベーションとは新しい関係性をつくること。デザインとはつくった関係性を表現すること。


「TAK」さんは現在はMOT(技術経営)を専攻していますが、ずっと以前、阪神大震災(1995年)頃は耐震工学を専攻していました。

そこで、防災についての考えを少し書きます。

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自然は同じことを再現する、さて人間はどうする?

防災における、過去の記録の重要性と工学の役割

防災における工学、特に土木工学の果たすべき役割をあらためて考えさせられます。

防災は、もちろん工学だけでなく、社会学、法学、医学など、いろいろな分野が統合すべきものだが、災害発生時の人々の安全を担保するのは、やはり主として工学の役割ではないか、と考えます。

工学により、ある程度のところまでは安全を確保できますが、すべてに対応できるわけではありません。

津波、土石流など、工学で対応できないものに対しては、過去の事例をしっかり踏まえ、早めの対応をするしか、現時点ではできません。

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想定外のことから学ぶのが工学の進歩

防災研究の難しさ(平常時には無用の長物?)

防災対策は文理融合で!

これからの防災対策とは?

(1)防災対策は、まず使うことはないのだけれど、万が一の時の安心のため、にする

防災も保険も、基本的に、「まず使うことはないのだけれど、万が一の時の安心のため」にします。

安心、安全は生活の基本です。それゆえ、防災対策は欠かせません。


(2)なるべく日常使うもので、防災対策を行う

いつ来るか?わからない(自分には来ないかもしれない?)災害のためにそんなにお金をかけられるか?

という主張が常にあって、防災対策予算は減額されます。

また、

防災設備を使おうとしたのだが、いざという時、使い方がわからなかった、壊れていて使えなかった

防災グッズを持ち出したが、懐中電灯が切れていた、食料は腐っていた

なんてことがよくあります。

できる限り、日常使うものを災害時にも使う、ことが大切です。

(3)できる限り、ハードで対策

時代は、ハードからソフト、の流れです。

ただ、防災は技術に基づくハード対策が基本です。

地震で建物が倒壊したら、大雨で堤防が決壊したら、いかにソフト対策を充実させても、相当な被害が出ます。

まずは、できる限りは技術によるハード対策が担保し、それを超える部分をソフト対策で、ということではないでしょうか?

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「地震で建物が倒壊したら、大雨で堤防が決壊したら、いかにソフト対策を充実させても、相当な被害が出ます。まずは、できる限りは技術によるハード対策が担保し、それを超える部分をソフト対策」

あるいは行政が行う災害、防災対策などは極めて重要です。

ただ、やはり上記のように、工学、行政である程度のことは担保できますが、想定を超える大災害では限界があります。

さらには、日ごろからの意識、準備がとても大切です。

災害時に、食料、医療、通信、エネルギー、インフラなど、どの部分がネックとなるのかは、事前に想定はできません。

加えて、人は自分の経験、想像の範囲内だけでしか、準備ができません。

それゆえ、多様な人々の協力、ネットワークが欠かせません。

震災の議論をする時には、難しい顔をして、深刻に議論しなければならないのでは、という思いがあるのかもしれません。

むしろ、「防災をもっとオシャレでわかりやすく」のような「ノリ」が、草の根レベルの普及には欠かせません。





stake2id at 19:39│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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