2016年07月09日

建築デザインという学問

「東大高校生のための金曜特別講座」建築デザインという学問

という案内がきました。

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講師の川添善行さんのお話は、

「研究者の仕事術」公開インタビュー



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「建築の設計とは、人々が帰りたいと思える風景をつくりだすこと」と語る川添さんは、建築家であり、建築デザインとまちづくりの研究者でもあります。最近のプロジェクトとして、人々が交流するお寺、長崎ハウステンボスの地元造船技術を活かした実験住宅、地元の歴史を語り継ぐ集会所、東京大学新図書館など、建築と社会をつなぐ設計事例をいくつかご紹介いただきます。

インタビューを通してこれまでのプロジェクトの内容を深堀りし、更にはそうした仕事をどのようにしてつくってきたのか?どんな仲間と一緒に仕事をしているのか?新しいまちづくりのアイデアはどこから来るのか?なぜ大学で活動するのか?など、川添さんの「仕事術」にフォーカスし、ざっくばらんにお答えいただきます。

ゲストの川添善行さんは、東京大学生産技術研究所の講師ですが、見た感じ、話し方が、あまり大学の先生らしくはなかったりします。

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建築には、単にデザイン、構造、設備だけでなく、これまで生きてきた全人格が反映される。

・デスク(個人作業)とテーブル(共同作業)のバランス

・人生は有限なので、できないことをなんとかしようと時間をかけるよりも、できる人に依頼する。

・建築の仕事は依頼を受けることで始まる。当初は自分で仕事を選べない。 

・挑戦しなくても、世界、新分野が切り拓かれればよいが、通常、挑戦せざるを得ない。

・クライアントと対することで、自分だけでは知らない、情報、知恵が得られる。


のように伺ったことがあります。

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建築についても、これまで、

建築:エンジニアリングとアートが出会い、人が住む場所


建築とは、クライアントのニーズに基づき、建築家のアイデアを形にし、外観、意匠などのアートと、耐震性などの強度、通気性などのエンジニアリングを融合させ、かつ、人間が快適に暮らす、という、極めて複雑な製作物です

実際に作った後は、気に入らなくても、大規模な修正は難しいものです。ここが、大規模ハードの難しいところですが。

それゆえ、模型、ハードのみならず、コンピューターグラフィック上で模型も大切です

建築をつくることは、現実に学び、現実を押し広げることである


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「建築の際」「際(きは)」と「縁側(えんがわ)」


「建築の際」、「際」で閉ざすのではなく、「際」でつながる。互いに異質なものが接合し、時にぶつかり合い、反発し、時には融合し、収斂と拡散を繰り返していく。

「縁側(えんがわ)」があいまいで、混在、一体化しているのに対し、「際(きは)」は移ろいつつ、内と外の交流はありつつも、一応の境界はありそうです。


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建築的思考を演劇、アート、ファッションに展開する


建築は、人が居住する建物、場、の設計、製作であり、工学的な構造計算、人の居住に適した冷暖房、照明、給湯などの設備設計、意匠など、デザインを総合的に行うものです。

理論、原理に従い、精密な計算を行いつつ、それを、人の居住という視点から、設計、建設していきます。

まさに、人間とエンジニアリングが出会う場所です。


のように考えてきました。

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さて、今日はどんなお話が伺えるのかしら?早速出たお話をまとめます。


建築という学問は、構造、照明、空調など各分野の計算と人間の感性、見た目の美しさなど、すべてを統合して行う。

建築物には必ず敷地がある。クライアント、機能も違う。二つとして、同じ建築はない。

Physics 物理、Engineering 工学、Architecture 建築など、明治時代に導入された際に、多くの言葉が日本語に置き換えられたが、Design デザインには「設計」と置き換えられたが、最近になって、しっくりせずに「デザイン」となっている。実は、Architectureも当初は造家とされたが、しっくりこないため建築となった。

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以前は、黄金比など、いいポロポーション、整数比の建築が「いい建築」とされた。これは地域依存性がないのだが、本来は地域依存性があるはず。場所ごとに最適な建築。

建築物はなくなってしまうと、二度と創ることはできない。保存も大切。「食事、酒が美味しい」ところは、いい街を残す。

社会の在り方と建築の在り方がシンクロする。ひとつの建築物が社会の在り方をつくっていく。

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19世紀までは自然、風土をもとにする建築。20世紀は機械、文明による建築。21世紀はこれらを融合する建築。

正直さ、知識、情熱、人への感受性、これらを持っていると仕事はうまくいく。

建築は新しい技術を常に取り入れながら、常に人間と密接な関係を持ちながら進歩していく。

人間は安定を求めつつ、変化、環境からの刺激も求めている。

建築、デザイナーだけでなく、作業に携わる人すべてが、思いを同じくすることが大切。




stake2id at 19:23│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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