2016年10月12日
急速に変革する時代・環境で活躍するのはプロデューサー
“個人・若者・女性の活躍時代”「プロデューサー育成講座」
という案内が来ました。
「TAK」さん自身が産学官プロデューサーですから、少し解説してみます。
現在の環境下(ヒト、モノ、カネ)で、円滑、迅速かつ多方面に成果を生み出し、活かすには、誰と誰の協力が必要で、すぐに算段して、協力を取り付け、巻き込み、プロジェクトに加わってもらいます。
誰でも彼でも、とにかく参加してもらうのではありません。必要かつ十分な人に参加してもらいます。余計な人の参加は無駄であるばかりか、有害です。
そのため、プロデューサーは多方面とつながっていることが必須要件です。
ネットワーク、ハブというよりもヒトデのような人
に
>
ネットワーク構築では、いろいろな場とつながっている「ハブ人材」の重要性が取り上げられますが、
「ハブ」であることに加えて、多方面にわたり、「こんなのがありますよ」と教えてくれる「ヒトデ」のような人、
が、さらにいいかな、と思います。
ただし、「こんなのがありますよ」と教えてくれる、まででOKです。
紹介、マッチングまで、「おせっかい」でされてしまって、自分には合わない場合、かえって面倒だったり、関係を損なうこともあります。
>
です。
プロデューサーは「リーダー」であってもよいですが、必ずしも「リーダー」である必要はありません。
誰かを「リーダー」に仕立てたり、どこかから連れてきたり、「フォロワー」が寄ってくる環境をつくっていきます。
プロデューサーは、何でもかんでも自分でやっているようではダメです。かと言って、何でもかんでも他人任せ、もダメです。
メンバーの方々の活動が有機的につながるように、仕掛け、仕組みを設定することが大切です。
Educe Cafe 仕掛学:遊び心を問題解決につなげよう
に
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「〜させる」のではなく、「〜したくなる」ように仕向けるためのキッカケ、それを「仕掛け」と呼んでいます。
部屋が散らかっているのなら、部屋を片付けさせるのではなく、部屋を片付けたくなるように仕向ければいいのです。
「仕掛け」とは「デザイン」に似ています。
「仕掛け」も「デザイン」も人間が考え、設定しますが、一度「仕掛け」「デザイン」出来上がると、今度は人間が、その「仕掛け」「デザイン」に従って行動することになります。
「ナッジ」とは、別に、割引など、経済的なインセンティブを提供するわけでもなく、
選択を強制する訳でもないのですが、人々の行動を、予測可能な形で、望む方向へ導こうとするものです。
人々の行動を変えるには、その人々の心を変えようとする前に、まず、デザイン、設定をし直すと、よさそうです。
>
と書いたとおりです。
多方面の、多くの人が参加するプロジェクトでは、目に見える形で、成果が社会に実装されると、やる気がさらに出てきます。
「社会に役に立つことを研究する・学ぶ」と「研究成果を社会に活かす」の違い
に
>
研究、学びを大学の中で完結させることなく、その成果を社会に適用し、実装し、さらには他へも水平展開を図る
「研究成果を社会に活かす」と似た言葉に、「社会に役に立つことを研究する・学ぶ」があります。
「社会に役に立つことを研究する・学ぶ」は既に、社会で顕在化しているニーズについて、研究する、学ぶ、こと
一方、「研究成果を社会に活かす」は、その研究成果について、社会で顕在化しているニーズは、特にはなく、研究者と社会の人々がコラボしつつ、その研究成果の活用について、探り、新たな可能性を見出していく、ことになります。
多くの人が顕在化していない、潜在的なニーズの開拓、は苦手なのですが、ここからイノベーションが生まれ、新たな価値、分野が展開していく可能性があります。
>
と書いたとおりです。
何か新しいことを始めるにはパートナーの存在が不可欠です。
コラボレーションはプロジェクト毎に
に
>
実際のところ、孤独な個人作業だけで達成されたものは少なく、じつは「ふたり」で行なわれたものが多い
ひとりでは、できることは限られているし、くじけやすかったりします
でも、「コンビ」になると、ずっと強くなります
ことを成すには、「コンビ」が最強です。あなたには、「コンビ」の相手がいるでしょうか?
>
さて、コンビですが、
夫婦とは基本最小のコラボレーション・ユニット
に書いたとおり、
>
共通のビジョン、目標は共有しつつも、ふたりが、過度に一致し過ぎるよりも、適度に視点が「ずれて」いる方が、相補うことができたりします。
>
アップル副社長ハイディ・ロイゼン「人生は、本当に本当にきまぐれ」
に
>
有名なのは、スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学卒業式でのスピーチ
点と点をつなげる、ということです。
将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。
>
スティーブ・ジョブスの有名な「点と点をつなげる」ですが、少し追加が必要です。
点と点が、平面的につながっているよりも、立体的につながっていた方が、面白いことにつながります。
また、一見、ランダムに見えるハブ人材のネットワーク同士が、実は、地下水脈で、強力かつ密接に、つながっていたりします。
分野は違っても、想いを同じくする人は、どこかでつながります。
さて、いろいろとプロデューサーについて書いてきましたが、プロデューサーはどこでも活躍できるわけではありません。活躍できる環境があります。
偶発的な出来事、自走的な流れ、を起こすには計画的・人為的な「場」が不可欠
イノベーション、ネットワークが起きるための仕組み、仕掛けとは?
にも書いたのですが、がっちり固定された、伝統的な枠組み、よりも、流動的な環境、学問の主流よりも、学問と学問の境界の、いわゆる学際的な領域に活動の場所がありそうです。
という案内が来ました。
「TAK」さん自身が産学官プロデューサーですから、少し解説してみます。
現在の環境下(ヒト、モノ、カネ)で、円滑、迅速かつ多方面に成果を生み出し、活かすには、誰と誰の協力が必要で、すぐに算段して、協力を取り付け、巻き込み、プロジェクトに加わってもらいます。
誰でも彼でも、とにかく参加してもらうのではありません。必要かつ十分な人に参加してもらいます。余計な人の参加は無駄であるばかりか、有害です。
そのため、プロデューサーは多方面とつながっていることが必須要件です。
ネットワーク、ハブというよりもヒトデのような人
に
>
ネットワーク構築では、いろいろな場とつながっている「ハブ人材」の重要性が取り上げられますが、
「ハブ」であることに加えて、多方面にわたり、「こんなのがありますよ」と教えてくれる「ヒトデ」のような人、
が、さらにいいかな、と思います。
ただし、「こんなのがありますよ」と教えてくれる、まででOKです。
紹介、マッチングまで、「おせっかい」でされてしまって、自分には合わない場合、かえって面倒だったり、関係を損なうこともあります。
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です。
プロデューサーは「リーダー」であってもよいですが、必ずしも「リーダー」である必要はありません。
誰かを「リーダー」に仕立てたり、どこかから連れてきたり、「フォロワー」が寄ってくる環境をつくっていきます。
プロデューサーは、何でもかんでも自分でやっているようではダメです。かと言って、何でもかんでも他人任せ、もダメです。
メンバーの方々の活動が有機的につながるように、仕掛け、仕組みを設定することが大切です。
Educe Cafe 仕掛学:遊び心を問題解決につなげよう
に
>
「〜させる」のではなく、「〜したくなる」ように仕向けるためのキッカケ、それを「仕掛け」と呼んでいます。
部屋が散らかっているのなら、部屋を片付けさせるのではなく、部屋を片付けたくなるように仕向ければいいのです。
「仕掛け」とは「デザイン」に似ています。
「仕掛け」も「デザイン」も人間が考え、設定しますが、一度「仕掛け」「デザイン」出来上がると、今度は人間が、その「仕掛け」「デザイン」に従って行動することになります。
「ナッジ」とは、別に、割引など、経済的なインセンティブを提供するわけでもなく、
選択を強制する訳でもないのですが、人々の行動を、予測可能な形で、望む方向へ導こうとするものです。
人々の行動を変えるには、その人々の心を変えようとする前に、まず、デザイン、設定をし直すと、よさそうです。
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と書いたとおりです。
多方面の、多くの人が参加するプロジェクトでは、目に見える形で、成果が社会に実装されると、やる気がさらに出てきます。
「社会に役に立つことを研究する・学ぶ」と「研究成果を社会に活かす」の違い
に
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研究、学びを大学の中で完結させることなく、その成果を社会に適用し、実装し、さらには他へも水平展開を図る
「研究成果を社会に活かす」と似た言葉に、「社会に役に立つことを研究する・学ぶ」があります。
「社会に役に立つことを研究する・学ぶ」は既に、社会で顕在化しているニーズについて、研究する、学ぶ、こと
一方、「研究成果を社会に活かす」は、その研究成果について、社会で顕在化しているニーズは、特にはなく、研究者と社会の人々がコラボしつつ、その研究成果の活用について、探り、新たな可能性を見出していく、ことになります。
多くの人が顕在化していない、潜在的なニーズの開拓、は苦手なのですが、ここからイノベーションが生まれ、新たな価値、分野が展開していく可能性があります。
>
と書いたとおりです。
何か新しいことを始めるにはパートナーの存在が不可欠です。
コラボレーションはプロジェクト毎に
に
>
実際のところ、孤独な個人作業だけで達成されたものは少なく、じつは「ふたり」で行なわれたものが多い
ひとりでは、できることは限られているし、くじけやすかったりします
でも、「コンビ」になると、ずっと強くなります
ことを成すには、「コンビ」が最強です。あなたには、「コンビ」の相手がいるでしょうか?
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さて、コンビですが、
夫婦とは基本最小のコラボレーション・ユニット
に書いたとおり、
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共通のビジョン、目標は共有しつつも、ふたりが、過度に一致し過ぎるよりも、適度に視点が「ずれて」いる方が、相補うことができたりします。
>
アップル副社長ハイディ・ロイゼン「人生は、本当に本当にきまぐれ」
に
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有名なのは、スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学卒業式でのスピーチ
点と点をつなげる、ということです。
将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。
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スティーブ・ジョブスの有名な「点と点をつなげる」ですが、少し追加が必要です。
点と点が、平面的につながっているよりも、立体的につながっていた方が、面白いことにつながります。
また、一見、ランダムに見えるハブ人材のネットワーク同士が、実は、地下水脈で、強力かつ密接に、つながっていたりします。
分野は違っても、想いを同じくする人は、どこかでつながります。
さて、いろいろとプロデューサーについて書いてきましたが、プロデューサーはどこでも活躍できるわけではありません。活躍できる環境があります。
偶発的な出来事、自走的な流れ、を起こすには計画的・人為的な「場」が不可欠
イノベーション、ネットワークが起きるための仕組み、仕掛けとは?
にも書いたのですが、がっちり固定された、伝統的な枠組み、よりも、流動的な環境、学問の主流よりも、学問と学問の境界の、いわゆる学際的な領域に活動の場所がありそうです。