2016年10月31日

人工物のデザインを生命の進化から学ぶ

ノザイナーかたちと理由

という案内が来ました。

IMG_20161029_145044789


「もし全てのデザインが自然の模倣なのだとしたら。あるいはデザインという行為そのものが、自然の進化を無意識にシミュレーションする行為だとしたら」という仮説から「デザインは、物の生物学だ」、という考えに基づき、人工物と自然物を対比させ、かたちの奥にある理由やデザインを発想する

15


デザイナーのNOSIGNERさんのお話は何度か、伺ったことがあり、その様子は、

誰もがデザインする時代


デザイン、アートなどは、芸術的才能、美的センス、クリエイティビティーが優れていることが前提条件で、一般人にはとてもまねできない

というイメージがあります

それゆえ、「誰もがデザインする時代」とはデザイナー、アーティスト、芸大・美大生は「あり得ない」と反発するかもしれません

ただ、プロのデザイナー、アーティストは多様性を標榜しているにも関わらず、実は頭が凝り固まって、固定的、保守的だったりして、新しい展開は期待できなかったりします

一方、CG(コンピューター・グラフィクス)のソフトウェアは、デザイナー、アーティストの暗黙知とされていたものも相当部分取り入れ、操作も簡単で、一般人が取り扱うハードルは随分下がっています

14


NOSIGNER氏によると、デザイナーの仕事とは、


一見するとわからない、その物や状況が持っている要素や魅力を掘り出し、見える形にすることで、その本当の価値を明らかにする

やわらかい発想をするには、自分たちの目の前にあるものを、一見無関係の何かと関連性を見つけてつなげるか?考え、何でも疑ってみることが大事


ということです。


db81fcd4-s


次代を牽引するカルチャー・リーダーシップを考える

「自分のなんで実験室」トークセッション。アート、デザイン、科学がぶつかり合うとどうなるか?

「みんなの防災会議」に参加しました

にも書いてきました。

ascent_1_SS


さて、進化論はダーウィンが『種の起源』(1959年)で、「生き物は変化していく」と書きました。

その変化は「生存競争」と「自然淘汰」の中で徐々に起こります。

さて、「生存競争」「自然淘汰」は「適者生存」と、しばしば混同されます。

「適者生存」とはイギリスの哲学者ハーバート・スペンサーが著書『社会進化論』のなかで使った言葉です。

ダーウィン進化論に生じる誤解



スペンサーの適者生存は先ほどの資本主義の話と同じで、梯子のてっぺんを目指していくための勝ち残り競争が前提となっています。

対してダーウィンが唱えた「自然淘汰」は、環境に適応しているか否かが生存と繁殖にかかわるということです。


dna_no_setumei


当初は、標本などの似た部位を分類することにより、進化の系図をつくっていましたが、最近ではDNA分析により、進化の系図を進めます。

すると、以前考えられていた進化とは、異なる進化であることがわかったりしています。

IMG_20161026_162640583


さて、生物の進化と人工物の進化は、同じことろもあれば、異なるところもあります。

生物の進化が45億年と、非常に長い期間を経ているのに対し、人工物は古くはピラミッド、城壁などもありますが、その多くは産業革命以降、インターネットについては1990年代以降、

と極めて短い期間で起きています。

馬車から自動車、アナログのLPレコードからデジタルのCD、MD、さらにはダウンロード、アナログのフィルム式カメラからデジタルカメラ、への推移は、あっという間に起きました。

a062bc36


突然変異のような破壊的イノベーションがあっという間に起きるのが特徴です。

また、城壁の、切削技術、建築技術を年代を追って見ていくと、進化よりも、むしろ退化していることもあったりします。

自然界の現象を観察し、進化の過程の文脈で、デザインを解体、融合、あるいは再構築すると面白いかもしれません。

17


対談だったので、まとまっていませんが、出たお話を書いてみます。

・進化とはポジティブのみには進まない。

・絶滅せずに、生き残った理由とは?

・ゲームチェンジャーのプロトタイプを造り続ける。

・人間は常に不安定であり続ける。

・完全に完成したものよりも、未完成も物が美しかったりする。

・他人が起こしたい変化のサポートと、自分が起こしたい変化の推進の関係

・デザイナーは、進化論(生命生物に限定したものではなく)を学ぶべき。








stake2id at 19:28│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
livedoor プロフィール

「TAK」さん

最新記事
Archives