2017年02月06日

知の融合をもたらすのは、人と人のつながり

「地球の想像力」地球レベルで考える時代に

で書いた

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地球の想像力 人新世時代(Anthropocene)の学び

では、

「知の開放から知の跳躍へ−社会との協働によるオープンサイエンスと橋渡し人材の役割」

というお話がありました。

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オープンサイエンスというように、学問が領域毎に閉じるのではなく、門戸を開いたとしても、学問同士を結びつけて、融合させるのは、エバンジェリスト(伝教師)と呼ばれる人々だったりする。

エバンジェリスト(伝教師)は研究者がなってもいいし、研究者以外でもよい。

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これについては、これまでにいろいろ考えてきました。


学問の融合と破壊的イノベーション


「学際的研究拠点において多様な知識を統合する」について、生命科学を例にとり、考えてみます。

生命科学は生物学だけでなく、物理、化学、数学、コンピューター科学、工学を融合していくことで、極めて高度な学問となりました。

学問領域における、様々な分野間の融合は不可欠です。

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生命科学は以前は生物学と呼ばれていました。

理科の中では、生物学は物理学、化学に押されて、ちょっとマイナーな存在でした。

医学部に進学を予定する高校生でも、生物学よりも物理学、化学を選択することを進められていました。

「医学部に進むと必ず生物は学ぶことになる。

むしろ、物理学、化学を学んでおかないと、実験の原理、実験装置の仕組み、データの分析がわからなくて困る。」

などと言われたものです。

さて、生物学は、その後、物理学、工学、統計学など、他分野学問が入り込んで大きく進展します。

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生物学(バイオロジー)だけでなく、バイオテクノジー、バイオケミストリーなども含んだ「生命科学」に進展し、理系の基礎学問ではなく、文系にも不可欠な学問分野になりました。

東大の理系では、以前は「生物学」は選択でしたが、現在、「生命科学」は必修で、文系学生にも受講者が多いようです。

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ある学問において、他の分野と融合する部門は、多くの場合、主流ではなく、亜流と言われる部門です。

そして、当初、生物学のある分野がコンピューター科学を取り入れようとする場合、主流からは「何やってるんだ」と嘲笑されます。

しかし、やがて、新しい分野を取り込んで、例えば、

東大地球表層変動研究センター・サイエンスカフェ「遺伝子解析技術の最前線と展望」に参加しました

に書いたゲノム解析のように、大きく飛躍します。

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これって、クレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」

に書かれている

「性能、品質の改善」である「持続的イノベーション」「連続イノベーション」

ガラッと様相、パターンが変わってしまう「破壊的イノベーション」「非連続イノベーション」

に似ています。

主流部門で行われるのが「持続的イノベーション」。亜流部門で他分野と融合する形で起こるのが「破壊的イノベーション」

当初は嘲笑されていた亜流部門が破壊的イノベーションを起こし、大きく飛躍します。


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新しい出来事は、人との出会いから始まる



研究もビジネスも、幅を広げ、継続させ、キャリアを切り拓くのは、人のネットワーク


研究の幅を広げ、継続させ、キャリアを切り拓くには、研究、勉強と並行的に人のネットワークを構築していくことが大切。

ひとりで研究するよりも、プロジェクトに参加して研究すると、テーマも広がり、人のネットワークも構築でき、キャリアの可能性も広がる。

他の人々に話すと、自分の考えが整理でき、理解が進み、思いがけない切り口から、進展することがある。

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「新しい出来事が起こるときというのは、アイデアより、人との出会いからはじまることも多い」

便利なSNSのおかげで、リアルな場に参加する機会が減っています。

わざわざ時間をつくって、スケジュールを調整して、時間とお金をかけて、イベント、集まりに参加して、

でも、それだけ手間暇かけて、参加したのに「外れ」のイベント、集まりだったりすることもある

そのリスクを避けると、リアルな場は厳選して、SNSで情報収集となる

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でも、やっぱり、新しい出来事が起こるのは、リアルな場での人との出会いから






stake2id at 19:46│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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