2017年07月02日

「場のイノベーション」あるいは「イノベーションの場」

研究・イノベーション学会「場のイノベーション」

という通知が来ました。

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「場のイノベーション」とは、専門的職能集団によりデザインされた「場」(空間、環境、組織、関係、体系)の実現により捻り出される変革を総称する事象です。

従来の組織を超えた、そして、分野を超えた「場の形成」が大切であると知りつつも、巨額の資金を投下した各種の連携スキームは時として成功し、時として失敗してきました。

人口の減少期に入った日本社会は、人口の増加期の中にあるグローバルな各国の環境との調和を図りつつ、自らの先端性を意識する必要があると考えます。

この時節を心得て、「場のイノベーション」に関する研究を深める機会を設け、実践的協創スキームに組み込まれた種々の機能について共有したいと思います。


とあります。

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多様な人が集まり、知が交流する「場」の大切さ、その「場」で生まれるイノベーションについては、これまでも書いてきましたが、こういったテーマを提起する母体となる集団により、「場」「イノベーション」の定義が多少、ではなく、全く異なる、ということでしょうか。

工学、ビジネス、社会科学、芸術、人文科学、教育、など、いろいろな集まりが「場」「イノベーション」について考えています。


今日は工学、研究開発系ということで、出たお話をまとめます。

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場がないと活躍できない。

自分が活躍できる場を自らプロデュースする。

オープン・イノベーションの場。最初はうまくいく。他の人も同じことで悩んでいたのか、ということがわかる。競合が起き始めると隠し出す。

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「自分の研究」以外では、アタマを使っていない。

タコツボ「組織、分野、学会、師弟関係」から出ていかない。

若手研究者は任期付きが多く、論文が確実に書けるテーマを扱わざるを得ず、チャレンジがしにくい。

ビッグプロジェクトに慣れていない。

成果=研究者(人)×設備(予算)×知的交流密度(回数・質「場」の持つ魅力)

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大型共用研究施設という「場」(CERN、カミオカンデ、SPRING8、スーパーコンピューター「京」など)

企業、社会の架け橋としての大学、研究機関

科学技術のハブからイノベーションのハブへ

一社、一研究機関、一大学では対応が難しい。企業は、実は、自分の課題がわかっていない。

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今日の研究会はキックオフで、まだまだ課題がありそうです。

今日は出なかった、「TAK」さんがこれまで考えてきたことを書きます。

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急速に変革する時代・環境で活躍するのはプロデューサー

がっちり固定された、伝統的な枠組み、よりも、流動的な環境、学問の主流よりも、学問と学問の境界の、いわゆる学際的な領域に活動の場所がありそうです。

スティーブ・ジョブスの有名な「点と点をつなげる」ですが、少し追加が必要です。

点と点が、平面的につながっているよりも、立体的につながっていた方が、面白いことにつながります。

また、一見、ランダムに見えるハブ人材のネットワーク同士が、実は、地下水脈で、強力かつ密接に、つながっていたりします。

分野は違っても、想いを同じくする人は、どこかでつながります。

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プロデューサーと、場の守り立て、がイノベーションを活性化する

急速に変革する時代・環境で活躍するのはプロデューサー

現在の環境下(ヒト、モノ、カネ)で、円滑、迅速かつ多方面に成果を生み出し、活かすには、誰と誰の協力が必要で、すぐに算段して、協力を取り付け、巻き込み、プロジェクトに加わってもらいます。

誰でも彼でも、とにかく参加してもらうのではありません。必要かつ十分な人に参加してもらいます。余計な人の参加は無駄であるばかりか、有害です。

そのため、プロデューサーは多方面とつながっていることが必須要件です。

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ネットワーク、ハブというよりもヒトデのような人

ネットワーク構築では、いろいろな場とつながっている「ハブ人材」の重要性が取り上げられますが、

「ハブ」であることに加えて、多方面にわたり、「こんなのがありますよ」と教えてくれる「ヒトデ」のような人、

が、さらにいいかな、と思います。

ただし、「こんなのがありますよ」と教えてくれる、まででOKです。

紹介、マッチングまで、「おせっかい」でされてしまって、自分には合わない場合、かえって面倒だったり、関係を損なうこともあります。

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コラボレーションはプロジェクト毎に




実際のところ、孤独な個人作業だけで達成されたものは少なく、じつは「ふたり」で行なわれたものが多い

ひとりでは、できることは限られているし、くじけやすかったりします

でも、「コンビ」になると、ずっと強くなります

ことを成すには、「コンビ」が最強です。あなたには、「コンビ」の相手がいるでしょうか?


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場と人のネットワーク、継続と質の担保が大切

「多様な人たちの場」と言いながら、完全にオープンにすると、必ず質が低下します。

質が低下した場からは、人々が立ち去り、さびれていきます。

例えば、オープンにしたところ、とんでもない参加者がいて、せっかくのイベントが台無し、あるいは、楽しみにしていた人たちががっかり、ということは、よくあることです。

「誰が、あの人呼んだの?」「もう、連れてこないで」

なんてことになります。

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場を継続させ、守り立てるには、上記のフィルタリング以外にもデザイン、仕掛け、制御、エネルギーが必要です。

これは、自然の「エンタルピー現象、エントロピー増大」の法則に似ています。

放って置くと、荒れて、さびれていきます。




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