2017年08月13日

社会人大学院生、どんな人材が望まれるか?

大学院生、どんな人材が望まれるか?

を書いたのですが、社会人の方からの質問が多いので、今回は社会人大学院生について書きます。

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まず、社会人大学院生には、会社から派遣され、業務として大学院に行く、公費の場合と、会社で働きながら、原則として勤務時間外に、私費で大学院に行く場合、があります。

大学から、どちらが望まれるか、というと、身もふたもないかもしれませんが、圧倒的に公費派遣です。

なぜかというと、公費派遣の場合、大学と企業の共同研究に近い形で、企業の実験設備、装置、あるいは調査データを大学の利用することができたりします。また、派遣された人だけでなく、企業のチームからの支援が期待できます。

派遣された人は、会社の業務として、腰を落ち着け、研究することができ、その研究成果は、会社から評価されます。

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一方、私費で大学院に通う人は、原則として勤務時間外の対応となります。

以下、主に、この私費で通う人について書きます。

この方たちからの質問で多いのが、

「仕事と勉強・研究って、どう両立させればいいですか?」

社会人大学院、仕事と勉強・研究の両立は?

に書いたのですが、

結論から言うと、仕事と勉強・研究の両立は不可能です。

では、どうしているのか?と言うと、すべてに全力投球するのではなく、ここ一番だけ全力投球し、あとは、そこそこで対応する、折り合いをつける、ということでしょうか?

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MIT、産業界、東大が連携したグローバル人材プログラム報告会



MITをはじめ、ハーバード、スタンフォードでも大学院生といっても、一度、社会に出てから大学に戻ってきた、あるいは、社会人として働きながらの大学院生が多くて、30,40代で社会経験豊富な大学院生が少なくありません。


と書きました。

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アメリカの社会人大学院生と日本の社会人大学院生で、明らかに違うな、と感じることがあります。

アメリカの社会人大学院生は、やはり私費通学の方が多いのですが、仕事と学業が「つながっていて」、勉強したことが「仕事の、ここに使える」、あるいは、仕事の経験が「調査研究のここに使える」と連携、相乗作用が常に、随所に見られます。

一方、日本の社会人大学院生は、勤務時間外に、私費で来ている以上、仕事は仕事、学業は学業、と割り切っているためか、その連携、相乗作用も、あまりなく、「今の日本の業界の現状では」のように、せっかく学んだことを活かすことなく、これは学びの場だけのこと、と限定してしまっている感がします。

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東大TMI(技術戦略学)、今年から入試問題の変更から見る、目指す方向について




東大、東工大、一橋大、慶応、早稲田など、多くの大学院で社会人を受け入れています。

社会人の経験、考えが若い学生に有意義なのに加え、若年層の減少という理由もあります。

ただし、社会人比率は25%が上限、それを超えるとグループワークなどで、飛びぬけたアイデアが抑えられ、現実路線になってしまう傾向があります。


と書きました。最初の頃は、若い学生に、社会人の考え、経験が有効、と歓迎されたのですが、増えてくると、「そんなこと社会では通用しない」と学生の発想を抑えたり、「自分たちは仕事があるから」とグループワークを学生に押し付けてしまう、一部の心無い社会人がいて、増やすよりも、上記のように、ある程度、比率を抑えたい、考えもあります。

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キャリアアップのため、起業のため、学び直しのため、社会人が大学院で学ぶ理由には、いろいろあると思いますが、せっかくの機会なので、仕事と学業を「つなげて」最大限に活かしたいものです。







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