2018年12月02日

「自分の身体」という暗黙の周囲、世界を評価する基準が変化すると、どうなる?

「理屈じゃなくて、身体で覚えろ」では、「局所最適」止まり、緊張すると失敗するのはフィードバックが機能しないから?

に書いたセミナーのシリーズ

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東京大学大学院情報学環ヒューマンオーグメンテーション学(ソニー寄付講座)第4回存在の拡張

の案内が来ました。

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ヒューマンオーグメンテーションは、人間とテクノロジーを一体化させて人間の能力拡張を行うことを意味します。

具体的には、知覚の拡張、身体能力の拡張、認知能力の拡張、存在の拡張など幅広い能力拡張を目指し、それぞれに関わるAR・VR、ロボティクス、人工知能やヒューマンインターフェースといった分野を研究していきます。

ヒューマンオーグメンテーションの考え方ではこうした学問分野を能力拡張のための技術として捉え直し、IoA(Internet of Abilities・能力のインターネット)を中心に据えた社会構築を目指していきます。

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自分の身体、例えば、外見、声、大きさ、性別などは、普段は意識していませんが、周囲、世界を測る、暗黙の「基準」となっています。

例えば、小さな食器にしただけで、食べ物が相対的に大きくなり、食べる量が減るといいます。

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そうであるならば、自分の身体、外見、声、大きさ、性別など、周囲、世界を測る、暗黙の「基準」を変化させると、周囲と自分のインタラクションはどう変化し、そのインタラクションの変化をどう感じるでしょうか?

Yutuberのように、自分の声、外見を違う性別、例えば、自分が中高年の男性であれば、若い女性の音声、外見にすると、周囲の反応、自分の認知も変化します。

デジタル技術を駆使して、これを積極的に活用するとものすごい変化が起きそうです。

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以前伺ったお話と合わせて書きます。


複合現実感技術、リアル世界とバーチャル世界の融合




バーチャルリアリティとは、コンピュータの作り出した空間の中に入り込み、そこでいろいろな体験をしようという技術のことです。

また,複合現実感技術は、現実空間にコンピュータによる情報を重ねたり,コンピュータに現実空間の情報を取り込む技術で,HMD等を用いることで現実空間で現実以上の体験を実現することができます。

これらの技術では、コンピュータと現実、コンピュータと人間のより密接な関係を実現する様々な技術が 研究されています。

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・これまでの情報通信技術は視覚、聴覚主体だったが、触覚、嗅覚などの感覚のインターフェースも開発する。

・人間の嗅覚は50%くらいしか正確ではない。視覚で違うものを与えると、そちらに引かれる。 

・ジュース、内容物は同じでも色を変えると味が変わる。

・拡張されるリアリティー、例えば、記憶は、見たもの、聴いたものを記録することにより、トレース、追体験が可能になり、正確性は確実になる。

・モノの限界、モノが残せるのは形だけ。動きや働きは残せない。バーチャルリアリティーでこれらを再現することが可能になる。

・リアルをバーチャルに取り入れる、バーチャルをリアルに取り入れる、の双方向が可能である。 


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錯覚を活用してリアリティ、感情をコントロール




感覚器には異常がないにもかかわらず、実際とは異なる知覚を得てしまう現象が「錯覚」である。

錯覚は、限られた情報から現実を最大限理解するために、脳が作り出した工夫の結果として生じる。

「見間違いや思い違いなど、ネガティブな印象の強い錯覚であるが、これを積極的に活用することで、私たちの感じる感覚やリアリティ、感情をコントロールすることも可能になる」

匂いと見た目を変えて食べ物の味を変える技術、見た目を変えて満腹感を変える技術、見るだけで楽しくなれる鏡の技術など、

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・拡張現実、視覚的な情報の付加だけではなく、私たちが感じるリアリティーを変える

・ファンタ、10数種類あるが、すべて無果汁。缶の色とジュースのにおいが違うだけ。示されているフルーツの果汁は入っていない。

・かき氷、シロップの味は同じ。イチゴ、メロンは、色と香料の違い

・見た目と味とにおいがセットになっている

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・拡張満腹感、見た目を大きくすると食べる量を減らすことができる

・ポテトチップ、食べる量は袋の大きさに比例する

・コップの見た目の長さ、幅を変えると、飲む量が変わる

・皿の大きさにより、食事の量が変わって見え、食べる量も違う

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・リアリティーの3要素:自律性、対話性、臨場感

・知覚された事象と事実は異なることがある。脳が合理的に、都合よく解釈している

・心理は感覚から生まれる。心理が感覚に影響する。感覚で心理を作ることができる。

・操作された鏡(わからないくらい微妙にCGで笑顔、悲しい顔にする)笑顔にすると楽しく、悲しい顔にすると悲しく感じる

・悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい


この分野の進展が楽しみです。




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