2018年12月28日

産学官プロデューサーは、「つなげる」だけでなく、プレーヤー兼任で価値を生み出す

「TAK」さんは産学官プロデューサーですが、その役割が大きく変わってきました。

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MOT(技術経営)、この1年を振り返る2017




MOT(技術経営)のためには、異分野技術を「つなげる人」「伝教師(エバンジェリスト)」の役割が注目されるようになりました。

ところが、ネット、SNSの時代が進展して、研究室の「タコツボ」性は残りながらも、異分野の技術が、つなげる人がつなげなくても、勝手につながってしまうようになりました。

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異分野技術を「つなげる人」「伝教師(エバンジェリスト)」の役割は、「つなげる」だけでは意味がなくなり、つながる側の各個別技術をしっかり理解して、「これ面白いじゃん」と思ったら、どの方向へ研究を進めて、どの技術とつながり、どのように社会実装するのか?ストーリーづけ、出口戦略も構想できることが求められるようになりました。


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理工系の論文は英語で書く。引用、閲覧数が桁違い




「TAK」さんは産学官プロデューサーで研究者ではありません。

共著の出版、論文掲載はありますが、ファースト・オーサーは、しばらくありません。

久しぶりにファースト・オーサーで論文を書く機会がありました。

査読付きの国際学会に、もちろん英語で投稿しました。

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すると複数のジャーナルから掲載のオファーがあり、引用、閲覧数が桁違い、なのが驚くほどでした。

科学技術の進歩は世界規模で進んでいます。

日本語で論文を書いても、引用、閲覧は日本国内しか期待できません。

ところが、英語で書いておくと、世界中から引用、閲覧があります。


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研究、技術開発成果は、直接的に活用されなくても、特許、論文にしておく




研究、技術開発が残念ながら自社製品に活用されず、

「俺たちの、あの苦労はなんだったんだ」

といじけてしまい、やけ酒にふける技術者が少なくありません

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ここで腐って放置して、捨ててしまうのではなく、一応のカタチまでまとめておくと、のちの別件に利用できることがある、という事例は枚挙にいとまがありません。

一方、このまま放置しておくと、他の人々にさらわれて、そこで製品の主力技術として花咲き、

「あれは、俺たちの技術なのに」

と悔しがっても、後の祭りです。

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とにかく、研究、技術開発成果は、直接的に活用されなくても、特許申請する、

あるいは、論文に書いて、公知として、公開します。

すると、別件で利用できたり、または、他の人に活用されて、悔しい思いをすることはなくなります。

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大学院生、どんな人材が望まれるか?


スーパーカミオカンデで、「μニュートリノがτニュートリノに変換したのでは?」という計測結果は多くの人が目にしたのでしょう。

当時の素粒子標準理論と相容れない、この観測結果について、ほとんどの人は「観測の失敗、計測のミス」と片付けたのでしょう。

取りあえず、この観測結果を論文にして投稿した梶田先生が、後にノーベル物理学賞を受賞することとなりました。


繰り返しになりますが。研究、技術開発成果は、特許、論文など、にしておきましょう。


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産学官プロデューサーは、これまでは、異分野技術、さらには産学官のそれぞれ立ち位置が違う人たちを「つなげて」、それぞれが単独ではできない成果を出すことがミッションでした。

成果を論文にする場合には、それが得意な研究者の方に執筆をお願いしていました。

ところが、新分野が次々に開拓されていく現在は、必ずしも新分野の専門家がいる訳でもありません。

「TAK」さんが、具体的に携わっている分野では、例えば、再生可能エネルギーの導入では、次世代の太陽電池、蓄電池、パワーエレクトロニクスの開発の専門家はたくさんいます。

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ところが、それらを建築物など、人々の生活、社会に適用する、など、これからの分野となると、専門家と呼べる人はほとんどいないのが現状です。

誰もいない、ならば、自分でやるしかありません。

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ここで立ち止まって、考えてみました。

「つなげる」だけでなく、価値を生み出す、のが、産学官プロデューサーの、これからの役割ではないか。

今年を振り返りつつ、来年は、新しい役割をどんどん進めていきます。






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