2019年02月25日

災害は毎年必ずやって来る、防災技術とは、生きる、を支える科学技術

防災科学技術研究所平成30年度成果発表会「平成30年の災害が教えてくれた教訓」
という案内が来ました。

11


「天災は忘れた頃にやって来る」とは、寺田寅彦の言葉ですが、この頃は、都市が少なく、小規模で、被害自体も少なかったのでしょう。

15


都市化に伴い、建築物、インフラが整備されると、「天災」と言うよりも、地震、津波、台風、豪雨など自然現象と人、人が作った建築物、インフラとの対応になります。

忘れた頃、どころか、地震、津波、台風、豪雨など災害毎年必ず起こります。

これは、都市開発が進んだ結果、以前は、人が住まなかったため、台風、豪雨があっても、人が住んでいなかったため、人、人が作った建築物、インフラの被害がなかったものが、顕在化した結果と考えられます。

あるいは、地震、台風で、人、建築物には、被害がなくても、その後の停電による2次被害、あるいは、交通機関の乱れによる、帰宅難民などの被害が甚大です。

94566ef6-s


災害時の停電と太陽光発電、蓄電池システムについて


発電所から送電線を経て、各需要家に送電、という従来の送電システムでは、上流側の発電所、送電所が被害に遭うと停電が発生します。

停電が起きると、夏場の暑い時期にエアコンが使えない、冷蔵庫の中の食品が腐ってしまう、頼みのスマフォすら、電池が切れると使えない


76be18c3


基幹インフラとて、落ちることはある


携帯電話がかけられない、つながらない、メールが送受信不能、だけでも、大変困るのですが、ネットとつながっている端末機器としてのスマフォも機能せず、QRコードが読めない、地図が読めない、

など、被害は通信分野にとどまらず、物流、交通など、広い分野に及びました。


ab1fc896


一方で、衛星、通信技術の進歩により、地震、津波、台風、豪雨などそれぞれの自然現象への、予測、事前準備、被害情報収集、復興準備の対応も進み、また、毎年あるので、新しい災害システムの実テスト、フィードバック、改善も進んでいます。

また、被害情報収集、復興準備が国、各自治体、自衛隊など、指揮系統が違うと、バラバラで共有されない、被災地に必要なものが届かず、不要なものばかり集まる、という問題もあったのですが、通信技術の進歩により、リアルタイムの災害状況プラットフォームが構築され、こういった問題も解決に向かっています。

「忘れた頃にやって来る」災害だと、「いつ来るか、わからない災害のために無駄なお金を使って」と揶揄されることもありますが、毎年来るので、その重要性の理解も進んでいます。


IMG_20190222_125616



早稲田地球再生塾「人間とロボットが協奏する社会とは?」

に書いたように、

また、ドローンなどロボット技術の発達により、被災直後の対応、被害情報収集など、人の対応が難しいものをロボットの対応により、迅速にできるようになりました。

34be5391-s


工学研究は、人との出会いによる他分野、新技術、コンピューターの進歩の取り入れ


先生の研究は、「水災害の犠牲者を一人でも多く減らす」という目標にむけて、河川、積雪の観測から始められた水資源に関するご研究を発展させ、地球規模の水循環変動観測の推進に多大な貢献をされました。

先生が始められた頃の、河川、積雪の研究は、いくつかの地点のフィールド調査、定点観測が中心でした。

cca86ab9-s


しかし、広域、定量的かつ、中長期的な観測、予測を行うには、急速に発達してきた、航空機、衛星による観測が不可欠になりました。

河川、積雪の研究と航空機、衛星の研究は、全く分野違いで、通常はコラボする機会がありません。

逆に言えば、この全く分野違いの、航空機、衛星の研究者を巻き込むことができたことが先生の研究を大きく飛躍させることになりました。

14


衛星により、大量の観測データが得られますが、そのデータを解析するには、最先端の大型計算機、プログラムが不可欠です。

先生の研究は、学問としての進化だけでなく、水循環の高度予測により、渇水、洪水の予測による被害軽減など社会にも大きく貢献してきました。

周囲の人々との立ち位置を考えつつ、実質をしっかり支えることが、良好な信頼関係構築につながり、それがさらに大きなスパイラルを生みます。


13


災害対応に限らず、最先端の他分野技術、特に衛星、通信、ネット技術をいち早く取り入れる重要性を感じます。

とは、言っても、災害対応に終わりはありません。

今後の進展が楽しみです。



stake2id at 19:42│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
livedoor プロフィール

「TAK」さん

最新記事
Archives