2019年08月09日

「2番じゃいけないんですか」スーパーコンピュータ「京」から「富岳」へ

夏の気象災害を解き明かす!スーパーコンピュータ「京」から「富岳」へ

という案内が来ました。

11


スーパーコンピュータ「京」を一躍有名にしたのが、当時の民主党蓮舫行政刷新担当相の「2番じゃいけないんですか」でしょうか

c35fbda7-s


技術、学問、社会は絡み合いつつ、一体となって進むから、面白い!





スーパーコンピューター「京」は民主党政権下で、事業仕訳の対象になり、話題となりました。

「1番でなきゃ、いけないんですか?」

の質問が印象的です。

70adcd05-s


科学技術、その中核となる、スーパーコンピューターは世界中がしのぎを削りつつ、急速な進歩を遂げています。

現時点で1番でも、すぐに追いつき、抜かれていきます。

f0ffd57c-s


最低限、現時点では最新鋭のスーパーコンピューターを活用しなければ、とても科学技術立国など、おぼつきません。


12


当時は世界一だったスーパーコンピュータ「京」ですが、科学技術の進歩は凄まじく、また、その進歩に合わせて、社会、人々のニーズも進み、後継機が必要となりました。

後継機の「富岳」は富士山の意味ですが、「京」の100倍の性能を発揮する予定です。

IMG_20190808_152022


災害は毎年必ずやって来る、防災技術とは、生きる、を支える科学技術




「天災は忘れた頃にやって来る」とは、寺田寅彦の言葉ですが、この頃は、都市が少なく、小規模で、被害自体も少なかったのでしょう。

都市化に伴い、建築物、インフラが整備されると、「天災」と言うよりも、地震、津波、台風、豪雨など自然現象と人、人が作った建築物、インフラとの対応になります。

忘れた頃、どころか、地震、津波、台風、豪雨など災害毎年必ず起こります。

IMG_20190808_131358


これは、都市開発が進んだ結果、以前は、人が住まなかったため、台風、豪雨があっても、人が住んでいなかったため、人、人が作った建築物、インフラの被害がなかったものが、顕在化した結果と考えられます。

IMG_20190808_134113


あるいは、地震、台風で、人、建築物には、被害がなくても、その後の停電による2次被害、あるいは、交通機関の乱れによる、帰宅難民などの被害が甚大です。

災害対応に限らず、最先端の他分野技術、特に衛星、通信、ネット技術をいち早く取り入れる重要性を感じます。


IMG_20190808_132637


気象衛星どころか、富士山レーダーもなく、ろくなコンピューターもない時代、枕崎台風、狩野川台風、洞爺丸台風、伊勢湾台風などでは、1000人を超える死者、行方不明者が出ました。

特に1959年の伊勢湾台風では、5000人を超える死者、行方不明者が出て、早期に台風の動きをキャッチし、予測、予報する必要から、日本で一番高い地点、富士山に富士山レーダーが設置されました。

この時の気象庁の富士山レーダー設置の責任者が、『若き数学者のアメリカ』の著者、藤原正彦氏のお父さんの新田次郎氏です。

e4f7fa9d


富士山レーダーは、その後、その役目を気象衛星に引き継ぎますが、衛星から観測してもなお、台風の進路、影響範囲の予測は難しいものです。


実測とシミュレーションの協調


毎年、台風の進路には大きな注意を払いますが、太平洋高気圧の張り出し、位置、強さ、さらに海水温の高さ、偏西風の流れ、強さなどに影響され、進路予測は大変難しいものです。

最近、感心するのは、大変難しい状況ながらも、台風ぐ近づくにつれて、正確な予測が行われるようになりました。

IMG_20190808_150405


これは、コンピューター、解析モデルの急速な進歩に加えて、人工衛星、地上観測点からの観測データがリアルタイムで得られて、解析がリニューアルされていくためです。

今では、上記のようにリアルデータを取り入れながらの、コンピューター・シミュレーションの信頼性が向上し、これまでの知見と異なる予測であっても、発表されるようになりました。

IMG_20190808_151746


人工知能に大学、産業、ビジネスはどう対応する?




以前は、シミュレーションは初期条件、境界条件を入力して、結果を得て、得られた結果を実験結果と照合しました。

実験結果をシミュレーションに入力していくことは、「シミュレーションを実験に合うように操作している」と、いぶかられたものです。

15


しかし、最近では、リアルタイムで得られるデータを逐次、入力していくことにより、実際を反映した結果を得る「データの同化」が一般的になり、初期条件、境界条件、方程式そのものが、よくわかっていない時でも、正確な予測ができることが知られています。


IMG_20190808_155255


東大地球表層変動研究センター・サイエンスカフェ「地球温暖化と台風」に参加しました




シミュレーションでは実測値との比較を必ず行います。

シミュレーションの初期の段階では、実測値からパラメーターを算出して、実測値に合わせるような「操作」を行うことも、しばしばあります。

13


現在のモデルでは、このような実測値に合わせる「操作」を特段行わなくても、観測とよく合致する状況が導かれるそうです。

すなわち、シミュレーションにより予測が行える状況です。

ただ、シミュレーションができるのだけれど、理論的な背景、導出が未整備な状況、とのことです。



122


スーパーコンピュータ「京」から「富岳」へ、今後の一層の科学技術の進歩が楽しみです。



stake2id at 19:23│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
livedoor プロフィール

「TAK」さん

最新記事
Archives