2025年01月08日

箱根駅伝で給水した八田秀雄教授の退職記念エッセイが掲載された、東京大学の教養学部報

東大でも箱根駅伝に出場できる?

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乳酸は疲労物質ではないと言い続けて40年

<送る言葉> 乳酸おじさん

運動時の疲労の原因と長らく言われてきた乳酸だが、先生はミトコンドリアで酸化されてATP産生に利用されるエネルギー源であることに着目し、運動時の乳酸代謝に関する研究に取り組まれた。

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<駒場をあとに> 乳酸、陸上、グランド、ほどほどに継続してきました


ずっと同じことを続けてきたというと、一心不乱に努力してきたかのように思われるかもしれませんが、自覚的にはそんなことは全然なく、むしろ大した努力もせずほどほどに続けてきた、というのが本音です。日々しっかり研究を進めていくことは大事ですが、それは努力というほどのことでもないと思います。

私は高校の時にはバレーボールをやっていて関東大会まで行けましたが、結構根性バレーでした。その時にスポーツも合理性が必要なことを逆に学びました。

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大学受験では、自分なりにトコトン勉強し合格はできましたが、武道館での入学式が終わった時にこれから頑張るぞではなく、なんか疲れたなあ、という気持ちだったことを覚えています。

この高校時代の経験もあってか、表面的に「努力する!」というのが嫌になっていったようです。

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また日本でよく言われる努力というのは、長時間取り組むという意味合いが多いように思います。つまり質より量です。

しかしトレーニングの科学で考えてみると、量もある程度は大事だが、やはり大事なのは質です。

そんなことで、私は研究でも日々の暮らしでも、一般に言われていることにこだわらず、ほどほどの自分なりのやり方で合理性は求め、教育も研究もそして会議も効率よく短時間で終えることに努め、それでも継続はして、波乱のない人生を送ってきたということになるでしょうか。

その中で、人のあまりやらない研究を継続してきたということは、よかったのでしょう。




stake2id at 17:21│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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