2017年08月21日

「写真ワークショップVol1.?写真と心理学を考える?」

という案内をいただきました。

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「被写体の心理」に関する研究内容をベースとして、写真と心理との関係について楽しくお話できたらとおもいます。

特に、「撮られることが苦手・・」という方にご参加頂けたら嬉しいです。

また、人を撮る機会のあるフォトグラファーの方にもぜひご参加頂ければと思います。

人を撮ることが好きな方、もっと人の撮影が上手くなりたいと思っている方、ぜひお気軽にご参加ください。

撮影技術や知識とは一味違う、被写体とフォトグラファーとの関係性や撮影環境による被写体への影響などを理解した上での人物撮影のあり方や意義について、皆さんとお話できればと思います。

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ここ10年あまりの間に、写真はフィルムからデジタルに急速に変化しました。

フィルムの時代には卒業式、運動会、旅行など、非日常の記録のための写真が主でした。フィルム、現像は有料で、写真の枚数も限られていました。

それが、急速にデジタル化し、Instagram,FacebookなどSNSへの投稿、シェアが普及し、日常生活の表現、シェアの手段、媒体へと進化しています。

また、これらの写真をアーカイブ化することにより、特に意図することなく、日常、非日常の生活が記録されていきます。

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この主催者の方のイベントには何度か参加したことがあり、その様子は、

コスカ写真展「cuteait for you(かわいい人物写真)に行ってきました

Marco展“イツモ”のわたしから“ハジメマシテ”のわたしへ

に書いたのですが、

カメラがアナログからディジタルに変わり、フィルムも現像も不要になり、さらには携帯電話、スマートフォーン、タブレット端末に組み込まれ、常に持ち歩き、どこでも簡単写真が撮れて、しかも発信できるようになりました。

これにより、記録アーカイブ(いつ、どこに、誰といて、何をしていたのか)が、特に意識することなく、形成されていくようになりました。

また、写真には「記録アーカイブ」に加えて、「表現・アート」の機能も持ちます。

絵を描く、アニメをつくる、のは、才能がないと難しくても、写真ならば、もちろん、うまい、へたはあるものの、誰でも撮れます。

写真はアートのハードルを下げ、誰でもできるものにしてくれています。

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写真は撮影者も被写体も、予想だにしない本質を、時として表現することがあります。

ひとりひとりが見せる、本人も気付かない、一瞬の表情を、特徴を引き出しつつ、表現しているのが楽しかったです。


またFacebook,Twitterのアイコンだけでなく、個人の情報発信、紹介用のホームページなどに、有名人ではなくても、個人の写真が使われる時代になってます。

ウェブ上の写真で印象が決まってしまったりします。

こういう写真は普段着よりも、ちょっと「よそゆき」にメイク、ファッションに気を付けることが大切だったりします。

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身体に出る、身体はウソをつかない、バロメーター、表現手段としての身体

に書いたように、

身体、感情はウソをつきません。

本人の意図とは関係なく、無意識、反射的に本心、本音、実態を表現します。

その一瞬の、本人も気づかない、本人の表情、表現を映し出すのが写真だったりします。

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自分と対象とのインタラクション、さらに、その受け手へのコミュニケーション

に、写真家篠山紀信氏のお話、


写真は直感、ひらめき。光の照射、撮影する方向などは当然検討するが、結局は一瞬のひらめき、直感、臨機応変

被写体がどう撮ってほしいか?感じ取る

最初に撮った1枚を、何枚撮っても超えられないことがよくある

一芸に秀でた人は、それだけではないところを見せたがる

写真家と被写体の間の壮絶なコミュニケーションがある、しかし、それを表現するのは難しい。そういう時は演出する

風が吹き抜けていく感じで、自分の存在が感じられない、写真を撮りたい


と書きました。

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表現、シェアの手段、媒体、さらにはアーカイブとしての写真、撮影者と被写体、受け手の関係の進化が楽しみです。








2017年08月09日

外交政策におけるシンクタンクの役割−アイデアからアクションまで−アメリカ大使館主催
という案内が来ました。

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世界はめまぐるしい変革の時代に突入しています。

日進月歩の技術開発、近代化とグローバリゼーション、各国で広がる大衆迎合主義(ポピュリズム)の台頭、そして政策と実践として築かれた国際的な規範への挑戦。

これまでになく世界中の人々が繋がり、個人が様々な影響力を持つようになった世の中で、その変化の波は国境を越えて進んでいます。

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それでは、このような進化の時代に各国はどのように適応すべきなのでしょうか?

本講演では、こうした時代の変化にシンクタンクのような政策研究機関が果たす役割について、専門家達を迎えて考察します。

シンクタンクはどのように機能し、アイデアをアクションへと深化させ、課題の克服に貢献できるのか。

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製品、サービスを販売するのに、研究開発部隊がいるように、外交だけでなく、通商、農作物、科学技術などにも、政策を立案し、実務を行う部隊だけでなく、一歩引いた立場から、幅広い視野で俯瞰し、政策、戦略を立案する機能が不可欠です。

基本的には政策、計画立案と実務は密接に連携していることが望ましいのですが、現在のアメリカ・トランプ政権の温暖化政策のように、政権を批判する場合もあります。

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以前は実務を行う政府、官僚機構が政策、計画立案を行っていたのですが、社会構造が複雑になり、時代の変化が急激になると、

実務からは一歩引いた立場で、幅広く全体を俯瞰し、現に起きている事象の理論的背景を踏まえつつ、政策、戦略を立案する機能が必要になりました。


そこで、実務と、主に大学で行われている理論研究をつなげる役割としてのシンクタンクが、

アメリカでは1910〜1920年代、ヨーロッパで第1次世界大戦が勃発し、戦費をまかなうことができなくなったヨーロッパ諸国が金本位制を放棄し、紙幣を乱発した時代に始まり、

1960〜1970年代の米ソ冷戦時代、宇宙開発、核兵器開発競争の時代に大幅に増えました。

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日本では1970年代に、シンクタンクの原型が始まりました。

日本では、官僚機構、特に大蔵省、通産省、外務省などは優秀な官僚が集まり、政策立案にも長けていましたが、

ベトナム戦争の疲弊により、アメリカが金とドルの交換を停止する、ニクソンショック、さらには、第二次世界大戦後の通貨の枠組みであったブレトン・ウッズ体制が終結させ、固定相場制度を軸にした通貨体制から、金融政策の独立性が高い変動相場制度へ移行しました。

それまでは欧米を追随していればよかったのですが、独自の政策、計画を立案する必要が出てきました。

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この辺の事情は、

宿輪ゼミ「国際経済金融」変動相場制開始から40年、通貨政策は?





経済、政策、国際社会の振り返りから見るアベノミクス


アメリカのニクソン大統領が1971年8月に金とドルの交換停止、いわゆるニクソンショックがありました。

これは、アメリカが1960年代後半のベトナム戦争などによる、財政支出を受けてインフレーションの加速や貿易黒字減少など、景気過熱気味で経常収支が悪化するアメリカは、歳出が増大する一方で歳入が減少し財政赤字が急拡大し、急増する失業者を前に国内雇用維持のためには財政支出が必要と考えられており、ジレンマに悩まされます。

ドルと金と交換するのであれば、ドル紙幣を大量に発行することはできません。そこで、金とドルの交換を停止しました。これによりドル紙幣は、政策的に発行できるようになりました。

さらに、1971年12月に、いわゆるスミソニアン協定のより、1ドル360円から308円に切り上げられ、1973年2月14日に、第二次世界大戦後の通貨の枠組みであったブレトン・ウッズ体制が終結させ、固定相場制度を軸にした通貨体制から、金融政策の独立性が高い変動相場制度へ移行しました。


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ブレトン・ウッズ体制とは、第二次世界大戦後の通貨の枠組みですが、第1次大戦(1914〜1918年)前は、アメリカだけでなく、ヨーロッパ、日本も、紙幣を金と交換できる、金本位制を採用していました。

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1914〜1918年の第1次世界大戦前は、アメリカ、ヨーロッパは金本位制という、金と通貨が交換できる制度でした。

これにより、通貨の価値は金で保証されていました。

戦争には、兵器、物資、食料など、大量の需要が発生します。

主な戦場はヨーロッパでしたが、直接の戦場ではなかったアメリカ、日本には大量の製品の発注があり、工場はフル稼働で生産し、設備増強しても、生産が追いつかないほどでした。

アメリカ、日本の企業は大儲けし、「戦時成金」が発生しました。

この発注に大量の通貨が必要なため、金本位制は一時中断していました。

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それゆえ、通貨の価値は下がっていました。

さて、戦争が終わり、平和がやってきました。

アメリカ、ヨーロッパは金本位制を再開し、日本も行いました。

ところが、戦争でふくらんだ通貨は、もはや金とはバランスしません。

順調な経済をもたらしていた、兵器、物資、食料などの発注もなくなりました。

そこで起きたのが、1929年のウォール街に端を発した世界大恐慌です。

結局、この世界大恐慌を乗り切ることができたのは、第2次世界大戦の勃発まで、待たねばならなかったでしょうか?


に書いています。

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日本のシンクタンクは官庁の所属の他、三菱、野村総研あるいは銀行系、生保系など、いくつかのシンクタンクがあります。

政策、計画立案をシンクタンクが行うのか、官庁が行うのか、時代、社会、政権の動き、と共に推移しています。

基本的には政策、計画立案と実務は密接に連携していることが望ましいのですが、

社会、時代、地政学的な情勢により、その関係は大きく、激しく推移します。

現在のアメリカ・トランプ政権の温暖化政策のように、政権を批判する場合もあります。

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アメリカでは民主党と共和党の政権交代がありますが、政権につくと官僚として実務、政権から外れると、シンクタンクで政策研究、

というスタッフが多くいます。この形式がよいか、悪いか、いろいろありそうですが、この制度のおかげで議員、官僚が即戦力、政策通で、素人が大臣、副大臣、政務官に就くケースが多い、日本とは異なるようです。




2017年08月06日

夏の疲れは身体に出る、無理は身体に出る、気持ちは身体、特に顔に出る、などなど

本当に身体は正直なようです

痛みを検知し、病気、けがなどのセンサリング機能としての身体、

無理して働いた、あるいは、酒を飲み過ぎた、結果が現れるバロメーターとしての身体

気持ちは身体、特に顔に出る、状態表示としての身体

少し異なる視点からは、「理屈ではなく身体で覚えろ」など、学習媒体としての身体

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これまでに考えたことを整理してみます

アートとクリエイティブティーのトーク「身体は「うそ」をつかない。」


身体は「うそ」をつかない。

表現する自分の身体、自分の身体なのに、自分が思うように動かない


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タコツボでの局所最適を目指すのではなく、全体を俯瞰して、win-winな関係を


感覚を回復する。感じ取ったことについて考え、受け止め、自ら変化する。

ただし、「感覚を回復させよう」という意識が感覚を停止させるジレンマ。

感覚を捉えようとするのではなく、感覚を含め、何かを捉えようとする態度を放棄する。


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身体、感情、直感は、うそをつかない、正直なバロメーターで、未解明な神秘な部分がほとんどですが、

「未解明な神秘」のブラックボックスのままにしておくのではなく、構造化、言語化して、少しでも解明していくのが学問の役割だったりします

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無意識、反射的をどうやって言語化、再現するか?


制御理論を人間に適用する場合には、目、鼻、皮膚などの知覚センサーを基に、脳が手、足などを制御する、ではうまくいきません。

目、鼻、皮膚などが知覚センサー以外の計測センサーを付加する

に加えて、無意識、反射的などのブラックボックスを言語化、構造化する、ことが必要です。

「言葉にしにくい」ことを言語化し、「理屈ではなくて、身体で覚えろ」と言われていたものを、理論化します。

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脳波、脳血流を計測したところ、超高周波音は耳ではなく、全身で聴き、感じていることが分かった。つまり、耳だけで聴くのではなく、全身を使って聴いているのです。

脳は目から入った情報だけで判断するのではなく、目から入った情報をこれまで自分が蓄えてきた知識と照らし合わせて判断します。

目で見て、耳で聴く、のが基本ですが、実はそれだけでなく、全身の感覚を駆使して、これまで自分が蓄えてきた知識と照らし合わせて、状況を知覚、認識し、判断して行動しているようです。

錯覚は変に見えて不思議と言うだけでなく、外界を心に映し出す近く情報処理の本質を解明する格好の材料でもある。

また、錯覚を利用することで芸術作品に臨場感を与えるし、視界を明瞭にする技術にも応用できる。


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自分で守る健康社会、健康の自分ごと化


これまでは「患者の自覚症状により、通院する」というパターンでしたが「計測データから未然に対策」が現実のものになりつつあります。


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とりとめがありませんが、「未解明な神秘」のブラックボックスの「身体」を少しでも解明していきたい、と思います。



2017年08月04日

早稲田大学伊藤比呂美氏講演「アメリカと私、「日系」人としての私」・「人生相談ライブ!万事OK」

という案内が来ました。

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伊藤比呂美さんは、文化芸術活動において著しい貢献を認められ、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞しています。

今日は日系アメリカ人、人生相談の2部構成です。

どちらも、外から見るのと、実際に当事者になった場合では、全く違うことだったりします。

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「アメリカと私、「日系」人としての私」

アメリカ、トランプ大統領就任で、揺さぶりが起きて、いろいろな問題が露呈したが、一時期の激動は治まって、トランプに揺さぶられるのではなく、トランプは放っておいて、それぞれが進むべき方向へ進んでいる。

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日系アメリカ人、太平洋戦争中のため、日本語を話さない時期が長かったため、二世三世は、あまり日本語を話せない

パスポート、ビザのオーバーステイは「犯罪」と同等。いろんな局面で著しく不利になるので、絶対にやらないこと

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海外に駐在する日本人、駐在している国のことにはあまり関心がなく、日本への帰国のことだけを考える人が多い。

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「人生相談ライブ!万事OK」

本当の「自分」がみつからない、というが、「自分」なんてあるのか?状況に応じて、フレキシブルに生きていくのが人生ではないか。

例えば、子供が生まれて、生活が変わった人は、しばらくは、元の生活は取り戻せない。

人の気持ちは変わる瞬間がある。でも、いつ変わるかは、わからない。

受け入れられないならば、受け入れなければよい。

放っておく。言いたい時だけ、言いたいことを言う。ただし、追い詰めない。

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「死後も意識がある」そう考えるのが宗教。すると、死が怖くなくなる

自分で直接、自分に対応するのではなく、自分を外から客観視して、対応する。

理不尽なことに遭いそうになったら、逃げる。理屈は置いておいて、とにかく逃げる。

50歳を過ぎると、今、抱えている、いろいろな悩みから解放されて楽になる。ただし、新たな悩みを生まれるのだが。

「断られる」たびに、自分が拒絶された、と感じるが、実はそうではない。繰り返し、断られても、自分が拒絶されたのではない。

寝る時に、今日良かったことをひとつでもいいので、思い出す。

朝、思いついたことを必ずやる。

付き合わなくて済むならば、付き合わない。いやなことはやらない。

歳を取って、性格が改善することは、ますない。通常、もっとひどくなる。

母と娘の問題。最終的には、娘が折り合いをつけて、許す。

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人生相談では、同じ質問でも、相談者の状況によって、答えが全く違うことがあります。

答えは最終的には本人が見つけるしかないのですが、

「自分のことがわからない」ときに「自分ひとりで考え込む」と「胃液」しか出てこない理由!?

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自分のことがわからなくなって、自分一人で考えこんでしまっても、何も出てきません。

こういう時は、「他人という鏡」を通して、自分を見つめるのがよさそうです。

自分では、自分が見えないので、他人から見てもらい、ヒントを得ることができそうです。





2017年07月28日

稲田防衛相 辞任を表明 PKO日報問題で引責

民進の蓮舫代表が辞意表明

7/27(木)に稲田防衛大臣、蓮舫民進党代表という二人の女性大物政治家が相次いで辞任を表明することとなりました。

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稲田防衛大臣は行革担当大臣の時に

30代・40代の若手や女性を中心とした「国・行政のあり方に関する懇談会」

1.中央に机がない。

2.タブレット端末から意見を発信できる

3.Twitterハッシュタグで発信可能

な、ユニークな懇談会に取り組んでいて、楽しみにしていただけに残念です。

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行革担当大臣とは、新たなことに取り組む「攻め」のポストです。

伝統、慣習にとらわれることなく、新しいことにチャレンジし、変革が起これば、評価され、多少の失敗は許されます。

そもそも、失敗しない、とは、新しいことにチャレンジしないことであり、そちらの方が糾弾されます。

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防衛大臣は、「守り」のポストです。

北朝鮮の脅威への対抗、アメリカとの軍事同盟、国連PKO参加による、国際紛争解決、平和維持などなど

新たなことに取り組みつつも、とにかく失敗が許されません。手堅くいくことが求められます。

つまり、行革担当大臣とは、求められる資質、成果が、ずいぶん異なります。

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参議院選挙、自民大勝ではなく、民進に政権担当能力はないが、一応の抑止力




「1番でなきゃ、いけないんですか?」

は民主党が政権担当能力に欠けることを象徴する言葉で、強く国民の印象に突き刺さりました。

それが、現自民党安倍政権が安保法制などで、強気に出られる原因かとも感じます。

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この蓮舫行政刷新担当大臣の言葉以外にも、

厚生労働大臣なのに、年金の名寄せ問題を指摘しただけで、十分な改善もできず、医療行政は全くわからない長妻大臣

国際舞台で各国首脳が歓談する中、全く浮いている、野田総理大臣

震災による原発事故で、必死に対応している現場をわざわざ乱しにいく菅総理大臣

などなど

「自民党の横暴はストップさせたい」「さりとて、民主党は政権担当能力がない」

今回の参議院選挙では、国民の苦渋の選択を映し出す結果となりました。


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蓮舫民進党代表代行、「 岡田克也代表、本当につまらない男だと思いました。」社会人としての基本的礼節を疑う


民進党のイメージを思いっ切り、私が代表にさせていただくことで変えたい。

私は岡田克也代表が大好きです。ただ、1年半一緒にいて、本当につまらない男だと思いました。

人間はユニークが大事です。私にはそれがあると思います。ぜひ、みなさんのご支援をいただければ。


との発言がありました。

いいでしょうか?タレント、芸能人時代の蓮舫さんが、テレビのトーク番組で、受け狙いでの発言ではありません。

参議院議員で、民進党代表代行である、蓮舫氏が、民進党代表選に向けての日本外国特派員協会での記者会見で行った発言です。

社会人としての良識、基本的礼節が疑われる発言です。

もし、男性政治家が、「本当につまらない女だ」等と言おうものなら、

当の本人が先頭に立って、「セクハラ発言だ、女性蔑視だ、撤回しろ」と大騒ぎになっていたことでしょう。


蓮舫氏については、政治家よりも、タレント、芸能人が適任のようです。


「ポストは人を育てる」という言葉があるように、慣れない環境で、とにかく新たな能力、知見を身に着けつつ、成長していくのが、人間かもしれません。


ただ、防衛大臣、野党第1党党首とは、そんな悠長なことは言っていられない立場であることも間違いないようです。

人材の適材適所について考える機会になりました。




2017年07月27日

日米の野球史−パイオニア達に聞く異文化体験から得た教訓

という案内が来ました。

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明治初頭にアメリカ人教師によって野球が日本に伝えられて以来、今では野球は日本で最も人気のあるスポーツとして国民の生活に浸透しています。

時に野球はスポーツの枠を越え、日米の架け橋として様々なドラマを生み出してきました。

「助っ人」と呼ばれる外国人選手の活躍は多くのファンの記憶に刻まれ、日本のプロ野球史を鮮やかに彩ってきました。

また、これまでに多くの日本人選手達がメジャーリーグでプレーし、「侍ジャパン」によるワールドベースボールクラシック(WBC)優勝に象徴されるように、日本人選手達はその活躍の舞台を世界へと広げています。

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「日本人初のメジャーリーガー」として世界への扉を開いた村上雅則氏、80年代に読売巨人軍に在籍し「ファンに最も愛された外国人選手」とも言われるウォーレン・クロマティ氏をお迎えし、日米の野球史を振り返るだけでなく、彼らの異文化体験から得た教訓についてお話し頂きます。

彼の異文化での挑戦にはどのような壁があり、そしてそれをどのように乗り越えてきたのか。

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スポーツでも研究でも、文化がグローバルに発展するには、人の行き来が不可欠です。

今では、大リーグで日本人選手が活躍することは珍しくありませんが、実質的なパイオニアが野茂英雄さんでしょうか。

そのずっと前に、「日本人初のメジャーリーガー」となった村上雅則さんという方がいます。

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古くは、戦前には、静岡・草薙球場で沢村栄治投手が、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックといった大リーグでも球史に残る強打者を相手に9三振を奪い、ルー・ゲーリックにホームランを打たれ、0-1で惜しくも敗れる、という名試合がありましたが、その後、長嶋茂雄、王貞治選手らの全日本チームも大リーグには全く歯が立ちませんでした。

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そもそも、当時の球場の広さは、日本ではホームベースから外野フェンスが90m、アメリカは115mで、「土俵」からして、勝負になりませんでした。

上記のように、「助っ人」と呼ばれる外国人選手が日本に来るようになりましたが、必ずしも全員が活躍する訳ではありませんでした。

セシル・フィルダーという阪神の「助っ人」は1年で退団しましたが、大リーグ復帰後、本塁打王、打点王のタイトル二冠を2年連続で獲得し、

「そんな凄い選手だったのか?」と驚いたものです。

活躍するかどうか、は、本人の実力に加えて、本人が活躍できる環境かどうか、も大きいようです。

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日本人のグローバルへのチャレンジには、2段階あります。

ひとつ目は、国際大会、国際試合へ参加すること。これにより、国際標準に合わせて、また、世界のトップレベルの実力がわかります。

ふたつ目は、スポーツでも研究でも、最も盛んなところへ飛び込んで、そこで戦うこと。

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クロマティさん、村上さんのお話に共通するものがありました。

お二人とも、周到な準備、計画をして、海を渡ったのではなく、突然、目の前に転がってきた機会をとにかくつかんだこと。

自分が居心地の良い場所を一度離れて、チャレンジすること。すると、必ず、言語、文化の違いなどにぶち当たります。

「ファンに最も愛された外国人選手」クロマティさんですら、ブーイングの嵐、の時期がありました。

それを克服すると、次のステージに進みます。

日本でも、アメリカでも、プロ野球の選手になるくらいの選手は、高校までに、ある程度の成功は収めています。

それで慢心してしまうか、そこをスタート地点と考えるか、で大きな違いが出ます。








2017年07月23日

定例研究会「東洋的知性の再生:学術・芸術・宗教・生活の実践的再統合を目指して」(安冨 歩 教授)

という案内がありました。

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報告者は1986年から2年半、住友銀行に勤務し、バブルを発生させる仕事に従事した。

そこから、優秀なはずの人々が集まって、破壊的な愚行を行う理由を研究するようになった。

その目的で、大日本帝国を滅亡に導いた満洲事変以降の過程を理解すべく満洲国の金融史を研究し、同時に有効な貨幣理論を構築すべく複雑系科学に着手した。

そこから人間が魂の自由を失い、ロボットとなったときに集団的暴走が起きると考え、モラル・ハラスメントを研究し、その具体的な様相として原発危機をめぐる「東大話法」の概念を提唱した。

また、このような状態から離脱する道を探り、『論語』、『老子』、親鸞、マイケル・ジャクソンの思想、『星の王子さま』などを研究し、同様の観点からクラシック音楽の名曲を解読する作業を行った。

この模索の結果、「神秘」を前提として語りうるもののみを語るというヴィットゲンシュタインの提案を真剣に受け止めるべきだと考え、「合理的な神秘主義」を提案した。

現在はこのような線に沿った知性を実践的に回復する必要があると考え、前近代的な総合的知性を実現する道を探っており、音楽活動、絵画制作、ホースセラピーの実践などに取り組んでいる。

本報告では、この過程を簡単にレビューしつつ、この後の方向を展望する。


安冨 歩 教授のお話は、多岐に及び、とてもすべてをカバーしきれないので、少しずつ取り上げ、これまで考えてきたことをベースに考察します。

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エッセンスをまとめると、

優秀な人たちが集って、なぜ破滅的な愚行に走るのか?

レオナルド・ダ・ヴィンチのように前近代の知識人は専門を区切らなかった。専門化され、分断化された近代的知性が引き起こした問題を知性の回復により、乗り越える。

自立できている人とは、頼れる友達がたくさんいる人。つまり、自立とは信頼できる他者に依存すること。

型にはまった人間で作る組織が機能しなくなると、ますます型にはめようとして、さらに機能しなくなる。

タナぼた、は、待ち構えていても降ってこない。降って来たぼたもちに、気づき、拾える体制を整えることが大切。

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現代社会における、「優秀な人」とは、世界をモデル化、記号化し、モデル化、記号化した仮想現実上での操作に優れた人

モデル化、記号化した仮想現実上で答えを、現実社会で行おうとしても、障害があり、うまくいかない

うまくいかないことを、記号化操作でごまかそうとすることにより、破滅的な愚行につながる。(バブルの崩壊、戦前の軍部独走など)


感覚を回復する。感じ取ったことについて考え、受け止め、自ら変化する。

ただし、「感覚を回復させよう」という意識が感覚を停止させるジレンマ。

感覚を捉えようとするのではなく、感覚を含め、何かを捉えようとする態度を放棄する。


物事に対する考え方が異なると、コミュニケーションが成立するのが難しい

初対面など、知らない人とのコミュニケーションのための手法が、基本的な礼節

理論から入るよりも、まず実際に触れてから、理論を取り入れる

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感覚、感じていることに集中してみる。

絵筆を動かしていると、絵の具が「こう描くといいよ」と教えてくれる。

脳にスッと入ってくるものと、来ないものがある。


意図されずに、隠蔽されている。意図すると、ばれる。

立場をなくすことを極度におそれ、取り繕おうとする。

どうやって、○○すればよいか?そこには答えがない。解決策は思わぬところから、たまたまやってくる。

学問がタコツボ化することは耐えがたい。

研究が進むと、そっちの世界に行ってしまう人が、少なからずいる。

自分自身でない、違和感があるものを手放していく

暴力に基づく関係性から離脱する

人を「型」はめることで、秩序を形成していく。

差別したい精神構造が、まずあって、きっかけがあれば、飛びつく。

子供の心に宿る、魔法、奇跡、神秘、無邪気、これらが創造性の種、社会生活の中で失っていくことがもったいない

口に出さないと忘れてしまう。


あまりに多岐に及び、すべてをこれまで考えてきたことと結びつけるのは、無理ですが、すこしずつやってみます。

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専門分化し、分断され、タコツボ化した、「優秀な人々」は、タコツボ内で、あるいはタコツボでの価値観に基づき、タコツボ間で、

自分を他者より、優位な立場に置こうとし、立場を失うことを極度におそれ、ありとあらゆる手段を駆使し、ごまかそうとする。

一方で、学問、組織など、全体を俯瞰する人は、基本的な礼節をわきまえ、他分野の人と信頼関係を構築し、

それらの人々に依存することにより、自立した生活ができる

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問題は「タコつぼ」ではなく 「タコ」だった !?




研究室は「タコつぼ」と呼ばれます。

その「タコつぼ」の研究室で、一般社会から隔離して、博士まで行くと、社会では通用しなくなる

同じ「タコつぼ」に集まる人は、それなりに価値基準は近かったり、似ていたり、しますが、もちろん人によって異なります

ところが、「タコつぼ」は、その中の人たちに、「タコつぼ」の価値観を強要します

その「タコつぼ」の価値観により、「タコつぼ」の中のタコたちを分断し、タコたちは優位性を比較しあい、差別、衝突します

「同期の○○は主任に昇格したのに、自分は平社員のまま」

その「タコつぼ」の外の人たちにとっては、どうでもいいことが、「タコつぼ」の中のタコにとっては一大事です

「タコつぼ」の中のタコだけでなく、「タコつぼ」同士が優位性を比較しあい、差別、衝突することもあります

「昔は○○社が業界ナンバーワンだったが、今では我が社が抜いた」

すっかり、「タコつぼ」の価値観にはまったタコは、つぼを厚くして、外界からの反撃をかわし、「タコつぼ」の価値観を達成することで満足感に浸ります


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言葉遣い、身なりは、その人の品格を物語る


相手よりも自分を上、優位に置こうとする考えの危うさ

エリート意識の定義が難しいのですが、いやったらしいのが、自分を相手よりも上、優位に置こうとする関係性の構築法でしょうか

初対面、あるいは、面識が浅い時期に、呼び捨て、あるいは「君づけ」で、自分を相手よりも上、優位に置こうとする人を数多く見かけます。

ただ、これは東大に限ったことではなく、大企業、官庁関係のイベントでよく見られます

変化の激しい社会では、会社の格、会社での立場など、いつ逆転するか、わかりません。年齢も含めて、

人と人の関係は、みな、フラット、対等と考えた、言葉遣い、関係性構築がよいのでは、と考えます。

自分を相手よりも上、優位に置こうとする人は排除されています。



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話しやすくて、つながっているから、機会が舞い込んでくる


1.物腰が柔らかくて、話しやすい。上から目線、口調ではなく、対等の会話。「君」ではなく、「さん」で話す。柔らかい物腰ながら、断る時は断る。決して感情的になることはない。

2.必要は発明の母、であるだけでなく、必要があり、頼むことから交流が始まる。交流には必要、大義名分など、きっかけが必要。きっかけを作って、交流するのがうまい。

3.一方的ではなく、必ずwin-winの関係を構築



もう少し、掘り下げて考えてみます。




2017年07月19日

語り、紙、マスメディア、ネット、通信媒体の変化に伴う文芸、コミュニケーションの変化

に書いた

東京大学現代文芸論研究室創設10周年記念シンポジウム「文学を読む・語る・動く」

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では、Facebook,InstagramなどSNSによる友人同士の経験情報の共有、

かつ、SNSによる「友達」の拡張、一度会っただけで、以前は友達になりえなかった人と、アカウントを交換し、毎日情報共有、

以前だったら情報が途絶えていた、かつての同級生と、日々、近況の交換

の影響により、自分の経験だけでなく、友達の経験が、自分の経験に融合する、ことがテーマになりました。

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青春時代を形成した読書は?




読書とは、自分が生活する世界とは、違う世界の中で、、主人公が体験し、考えることに、自分自身を掛け合わせつつ、疑似体験することができます。

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青春時代を形成する書物とは、

ゲーテの「若きウェルテルの悩み」、夏目漱石の「三四郎」

庄司薫の「赤ずきんちゃん、気をつけて」、柴田翔「されどわれらが日々」

などが「TAK」さんの場合です。

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これらは、

楽しい読書、から、ゾクゾクする、人生に食い込む読書へ




単なる「楽しみ」ではなく、人生に深く、食い込んで、関わり、変えるような影響を持った書物

自分がいる時空間とは違うが、つながっている、似たところがある、リアルな世界がある。作家が想像、創造した世界で、自分と掛け合わせながら、疑似体験する

小説には、手触り、触感がある世界が書かれており、疑似体験することができる

言葉はイメージをつくることができる。想像力が一つの世界を創り上げる、最大の力

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小説には映像、音声がない分、それぞれの読者が独自のイメージを描いて、手触り、触感がある世界を生み出すことができます。

太宰治の小説に、自分の人生を掛け合わせたり、谷崎潤一郎の倒錯のエロスの世界に入り込む人も少なくない、と思います。

自分と共感できるポイントを持ちつつ、そこから、新たな想像をもたらし、「別の自分」を体現できる、小説が求められている、そんなことを感じました。


と書いたとおりです。

自分の人生は、ひとつだけ、自分の周辺、範囲、例えば家族、友達、学校、職場などの時空間だけです。

ところが、小説では、自分の時空間を超えて、小説の世界の主人公の生活を疑似体験できます。

自分の時空間を超えて、と書きましたが、自分とある部分で共通点を持つ主人公だと、浸りきって疑似体験でき、さらに、その疑似体験が、自分を形成していきます。


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「自分の人生は、ひとつだけ、自分の周辺、範囲、例えば家族、友達、学校、職場などの時空間だけです。」と書きましたが、

上記に書いたとおり、

Facebook,InstagramなどSNSによる友人同士の経験情報の共有、

かつ、SNSによる「友達」の拡張、一度会っただけで、以前は友達になりえなかった人と、アカウントを交換し、毎日情報共有、

以前だったら情報が途絶えていた、かつての同級生と、日々、近況の交換

の影響により、自分の経験だけでなく、友達の経験が、自分の経験に融合していきます。

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アイドル、芸能人も握手会などのリアルイベントが増えただけではなく、

Twitter,FacebookなどSNSに書き込みをすると、返信があったりして、友達感覚になってきています。

小説が作り出す空間について、

「自分がいる時空間とは違うが、つながっている、似たところがある、リアルな世界がある。作家が想像、創造した世界で、自分と掛け合わせながら、疑似体験する」

と書きましたが、「自分がいる時空間」自体が拡張して、さらには、アイドル、芸能人ともつながっています。

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東京大学制作展2017「すきま」




VR(仮想現実)、AR(拡張現実)で体験したこと、と、実際の生活で体験したことの「境界」はあいまいになり、すでに、その区別はつかなくなりつつあります。

夢か、現か、は、もうどちらでもよく、融合して混然一体になっています。


と書きましたが、「空間、経験の拡張とアイドルの近接による経験の融合」する中で、どう展開していくのか楽しみです。





2017年07月18日

東京大学現代文芸論研究室創設10周年記念シンポジウム「文学を読む・語る・動く」

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という案内が来ました。

文学を<読む> 

文学を<語る>??「物語」と「私」の距離 

文学を<動く> ??exile(亡命)・extraterritorial(脱領域)・errantry(彷徨)  

などのテーマについて、各パネリストからお話がありましたが、

文学だけでも、古典から現代、純文学から大衆文学、日本文学だけでなく、外国文学まで、幅広いのに加えて、

文学の背景となる、文章の表現方法、文章が表現される媒体である、音声、紙、活版印刷、マスメディア、ネットなど、

いろいろな要因が働いてきます。

これらについて、一度には紹介しきれないので、少しずつ書いていきます。

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宮下志郎「書物史のために」(2002年)

古代ローマでは、朗読会が現在の著作の出版に相当していたように、文学の受容も音を介しての行為であった。

中世の武勲詩(シャンソン・ド・ジェスト)も、「平家物語」と同様、読み書きができない聴衆が、吟遊詩人による弦楽器の演奏と朗誦に耳を傾ける「語り物」であtった。

中世文学とは、広場の言語、口誦的な言語で成り立つところの、共同体を拠り所としたもので、作品は必ずしも、テキストという支えを前提としていなかった。

ヨーロッパの場合、12世紀から13世紀を境にして、書かれたものの重要性は圧倒的なものになって、テクスト受容の世界に変動が生じる。

黙読(修道院の写本工房から始まった)が広がり始める。

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中世は「音声が唯一のマスメディア」の時代であった。

信者たちは教会の司祭や広場の修道士の説教を通して、音声を媒介として聖書に接していた。

活字本と黙読の出現により、「紙の言葉」は聴くだけのものではなく、書かれたものとなった。

黙読は密やかなる観想を通じて、神との個人的な交わりを生む。

文学もまた変身し、広場から室内に、共同体から個人の内心へと侵入していく

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現代は、紙媒体からネットへの流れが急速で、そこばかりに目が行きますが、古くは、文字、紙ができる以前、あるいは発明されても、普及する以前は、音声によるコミュニケーションが主体で、記録も語り部など、音声により、伝え継がれていました。

現代ですら、読み書きができない、文盲の人は少なくありません。

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上記のように、文字、紙の媒体、写本により、テキストが普及していきますが、これが爆発的に広がるきっかけとなったのが、1400年代中頃のグーテンベルグの活版印刷技術の発明でしょうか。

テキスト文書の大量印刷により、一部の特権階級しか所持できなかったテキスト文書を大衆が所持できるようになりました。

期待学研究会「経営デザインと期待」


グーテンベルグの活版印刷、やがて宗教改革、産業革命につながった。


その後、ラジオ、テレビなどのマスメディアが登場します。

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地域社会から世界へ:20世紀のメディアとコミュニティー


1920年代にラジオが登場した時、そのメディアが新しいコミュニケーションを巻き起こした。

毎日、同じ時刻に流される全国ニュースは、それまで小さな地域社会に生きていた人々を瞬時に国家や世界の出来事に結びつけ、日本人という国民としての意識や世論を醸し出す媒体となった。

地域の祭りや労働と結びついて伝統的に継承されてきた民謡とは違い、全国各地の若者が同じ流行歌を口ずさみ、レコードを買う、という現象が同時多発的に生じ、親の世代を大いにまどわせた。



山本コウタローさん、体験的戦後史


●テレビの絶大な威力、中産階級が欧米世界の生活を知る

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室町、安土桃山時代に南蛮船が日本に来るようになってから、西欧の進んだ文明が伝わりました。ただ、それを知ることができたのは、一握りの上流階級に限られました。

その状況は明治に開国し、文明開化と呼ばれた時代になってもそれほど変わりませんでした。

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ところが1953年にテレビ放送が始まり、当初日本の放送局は独自に番組を作ることができなかったので、ポパイ、奥様は魔女、など、主にアメリカの番組を放送しました。

その結果、上流階級だけでなく、中産階級も、華やかで、楽し気なアメリカの生活を見るようになり、大いに憧れることになりました。


など、全国に一斉報道など、即時性、普及性は大きなインパクトがありました。


メディアの進化、変遷「社会を変えるメディアを創造する」


ラジオは音声によるものです。

録音装置が豊富な現代ですら、音声は、原則として、その場で消えていきます。

残るのは、文字です。

それゆえ、この時代は、ラジオと新聞が、うまく補完する形で共存していました。

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ラジオの音声と、新聞の文字、はお互いに補完する形で共生していました。

テレビ放送が始まると、ラジオの衰退は起こりましたが、衰退が予想された新聞は、予想に反して伸びていきました。

テレビの映像と音声は、録画・録音して後で見る人は多いですが、情報は原則としてその場で消えます。

文字で残る新聞とは共存の関係でした。


通信、放送共にガラッと変わったのはネットが普及してからでしょうか?

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セックスに関するタブーがあるから、芸術、文学になる、というパラドクス


テレビによるマスメディアの時代から、インターネットの時代になって、

テレビをにぎわせていた、巨乳露出系アイドルが廃れ、インターネットには、おびただしい数のアダルトビデオが無料で流れています

セクシャリティーあるいはエロスは、家族、友達など他の人とテレビで鑑賞するものではなく、個人専用のインターネットで、鑑賞するのが適していることの表れ、と考えます。

時代、社会、技術の進歩にもよるのですが、単純に、「セックスに関するタブーがなくなって、オープンに」という訳でもなさそうです。

ネット以前は通信に手紙、電話が使われ、即時性から電話が主流でした。

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情報・電力・金融をデジタル技術で融合した電力ネットワークイノベーション


電話の時代には、送信者がかけた時に、受信者が受け取ることが原則で、双方の都合により、うまくいかないことが多かったものです。

ところが、インターネットと情報のメモリーによる蓄積により、メールで双方が都合の良い時間帯に、情報がやり取りできるようになりました。

最近では、通信には電話よりもメール、LINEなどのSNSが使われ、音声よりも文章による通信が主体になってます。

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まとめると、通信を含めた情報の受信、発信は、個人がプライバシーを保ちつつ、行われ、受信、発信される情報は、文章が主体で写真などを伴います。

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すると、受信、発信される内容だけでなく、情報を受信、発信する関係であること、受信、発信すること自体が、
リアルで会った時に、挨拶する、ハイタッチする、ハグする、意味を持つようになってます。

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このように文章を読む、書くことの重要性が高まっている状況では、文学の役割は、文学作品を鑑賞する、文学作品により、主人公の人生を疑似体験する、だけではなさそうな感がします。

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まとまりがなく、発散気味ですが、語り、紙、マスメディア、ネット、通信媒体の変化に伴う文芸、コミュニケーションの変化を考えると面白そうです。




2017年07月10日

東京大学新図書館計画「アカデミック・コモンズ」

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東京大学は教育と研究のための新たな拠点として、本郷キャンパス総合図書館を大幅に拡充する東京大学新図書館計画「アカデミック・コモンズ」を推進します。

図書館前広場の地下に新館を建設し、伝統ある本館は外観を保存したまま内部を全面改修する、というものです。

次の世代に受け継ぐ、新学術拠点の建設。その実現に向けてさまざまな取り組みが始まっています。

本館前広場の地下に、新館を建設、約300万冊収容可能な巨大な自動化書庫をつくります。

このため本館では、より多くの本を手にとることが可能なスペースが生み出されます。

電子情報と実物の本との間を自由に往き来する「ハイブリッド図書館」が誕生します。

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完成:川添善行による東京大学総合図書館 別館 + ライブリープラザ

新館の工事が完成し、見学会があったので、参加しました。

文献検索といっても、紙の論文よりも、ネットでの電子論文の検索が主流になり、実際の図書館に行くのではなく、図書館のサイトにアクセスし、そこから電子論文の検索を行う機会が多くなったのですが、貴重な古い文献を保存するアーカイブ、あるいは、その保存してある貴重な古い文献を電子化し、記録する場所、あるいは、知を検索する人々が集まる場所、としての図書館の役割は大きく広がっていきます。

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この辺の事情は、

将来への架け橋としての博物館、美術館、図書館

図書館は、知を求める人を集め、つなげて、知を還元する、知の集積センター




「箱物」行政と言うと、建築物を作って、職員も雇うのだけれど、ほとんど利用されず、税金の無駄遣い、のような言われ方をしていたことがあります。

ところが、最近では博物館、美術館、図書館などの「箱物」が元気です。

来る人を待っているだけではなく、活動の幅を広げて、いろいろなイベントを行っています。

「箱物」のいいところは、とにかく、人が集まる、物理的な「場」があること

共通のテーマに関心がある人が集まると、人と人のネットワークが生まれ、また、新しい動きが起きます

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文化の醸成に大切なのはふれあいの場




文化的環境の整備を目的に帝国劇場が作られたが、劇場で上演される演劇もさることながら、実際にはより重要だったのが、開幕までの時間を過ごす場、通路では政財界の知名人、文化人が挨拶を交わし、談笑するサロンの役目を果たした、ということ


と書いたこととも重なります。

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・図書館は単に本を借りる場所ではなく、知を求める人を集め、つなげて、知を還元する、知の集積センターである。

・図書館は本を貸し出すだけの場所ではなく、コミュニティーの中心として、情報を創造、発信し、人々の将来への架け橋の役割。

・社会、予測される将来が変化していくのに対応して、図書館の役割、人々に提供するサービスも変化していく。

・技術:日々もの凄いスピードで進化しており、新しい技術を使いこなすこと

・経済:もはや国内ではなく、グローバルな影響が前提、対岸の火事ではない

・すべての人が学習者、すべての人々が学習する社会

・情報は民主主義の通貨である。(トーマス。ジェファーソン)図書館は情報を持つ者と持たない者のギャップを埋める。 

・組織を離れると情報へのアクセスが難しくなる。図書館が情報へのアクセス機能を代替する。

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・図書館、学習と発見のための場所。本、情報があるだけの場所ではない。

・情報を消費する場所ではなく、情報を生産、創造、発信する場所としての図書館

・コミュニティーの構成、分解、再構成は、日常的に行われている。

・コミュニティーをつくる、つなぐ、促進する場所としての図書館

・リアルな場だけでなく、ウェブ上にイベント情報、写真を掲載し、人々が集まり、情報を交換する場を作る 

・コミュニティーの作り手としての図書館、人々が集まり、関心あるてーまについて、情報交換、促進を行う役割 
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・人と関わり、関係を構築する。

本の情報を求めて、人々が集まる場所であった「図書館」

インターネットの時代、情報を提供できるのは「本」以外にもたくさんある

情報を求めて集まった人々を対象に、いろいろなイベントの可能性

集まった人々の間に、新たなネットワークが生まれる

いろいろな可能性が、ありそうです


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資料のデジタル化の持つ、とてつもないパワー、可能性


多分野の研究が生み出す、応用と相乗作用


資料は、東大の倉庫、図書館、研究室の段ボールに埋もれています。

これらの中には、当時の状況を知る、だけでなく、科学技術的に重要なものも数多く含まれています。

これらの資料を一般公開、よりも、むしろ、デジタル化してウェブに公開すると、思わぬ展開が生まれることがあります。

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文書の場合、スキャナーだけでなく、HTML化して置くと、ベターです。

つい最近まで、資料は紙ベースでした。これらを文書、画像のデジタルデータとすると、貴重なアーカイブとなるだけでなく、ウェブで公開することが大切なようです。


文書、写真をデジタルで作成し、保存、時にはSNSでシェア、などは、既に生活に組み込まれています。ただ、スマフォで写真を撮って、SNSにアップする時代になったのは、ここ数年のことです。

その前の時代の、紙媒体の資料、写真などは、引き出しの中に、さらに古いものになると、段ボールに入ったまま、放置され、場所を取るため、内容をよく見ることもなく、ある時期に廃棄、となっていることが多い、と思います。

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紙媒体の資料、写真のデジタル化のメリットについて、あらためて記述します。

(1)紛失することが極めて少なくなる。

重要な書類、写真で、大切に保管しているものであっても、引っ越し、思わぬ災害、により、紛失してしまうことがあります。

デジタル化することにより、PC、USB、クラウドサーバーなど、複数個所に、場所を取ることなく、保存することが可能になり、紛失リスクは著しく減少します。

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(2)検索が容易になり、知識が活用される

紙媒体に書かれている知識は、上記のように、段ボールに埋もれていて、他の人々のみならず、所有者すら、活用しません

「確か、あそこに書かれていた」とは思っても、大量の書類の山に立ち向かうのは、躊躇されます

デジタル化、と言っても、PDFにした状態では、これとあまり変わりません。PDFではなく、OCRにより、内容が検索できるHTMLにしておくことが大切です。

逆に言うと、活用しにくい知識は、活用されません。

自分の論文、文書であっても、主に1990年代のWindows95よりも前の、紙でしか保存していない文書は、活用されません。

これは、「もったいない」ことです。

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(3)他の人々とのシェア、意見をもらうことが容易になる。

書類、写真は紙媒体をデジタル化することで、ウェブにアップする、メールに添付する、ことで、他の人々とのシェア、意見をもらうことが容易になります。

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さて、ここまで紙媒体の資料、写真のデジタル化のメリットについて、容易に想定される「入り口」について書きました。

この「入り口」を入っていくと、いったい何が起きるのか、まだよくわかっていません。

ただ、「現在は思いもつかない、とてつもないことが起こるのではないか、そんな感じがします。







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