2007年08月

2007年08月31日

ちょっと前に渡辺淳一氏の「鈍感力」という本が発売され、小泉純一郎前総理が絶賛していました。

多くの書評によると、



ナイーヴすぎる人はもろく傷つきやすく、挫折することがままあるが、したたか
な、よい意味での鈍感力をそなえることが、必要なのではあるまいか。



また、渡辺淳一氏のオフィシャルブログによると、



鈍感なのは生きていくうえで、強い力になる、ということです。

たとえば会社で上司から叱られたり、なにかいやなことがあってもすぐ忘れて、前向きにすすんでいける人、肉体的にも、よく眠れて、目覚めもよく、なんでも好き嫌いなく食べて消化できる。

こういう力こそ、本来の才能を育み、大きく花開かせる原動力になるのです。

ひりひりと傷つき易い、鋭く敏感なものより、たいていのことではへこたれない、鈍く逞しいものこそ、現代を生き抜く力であり、知恵でもあるのです。
 


ということだそうです。


ちょっと、これには追加説明が必要です。

人間が状態、変化を認識して、感情が生まれ、行動を起こす、という一連の過程は、

例えば、

・物事の状態、変化をキャッチするセンサー

・そのセンサーからの情報に対する感情、行動などの反応

と分けることができます。

「物事の状態、変化をキャッチするセンサー」は鈍感であるより、敏感である方がよいのです。

これは生物が危険から回避する基本的な能力です。敏感であれば、敏感なほど、危険を未然に、あるいは危険が小さな状態で察知でき、回避できます。

「小さな変化」を見逃すと、病気でも、経済状態でも、組織の不正でも、犯罪でも、あとあと大変な事態を招きます。


さて、問題なのは、人間はセンサーがキャッチした情報に自動的、無意識的に反応してしまい、(特に怒り、悲しみなどのネガティブな)感情が生まれてしまう、ということです。

上記の例のように、他人から言われたささいなことで、腹がたったり、傷ついたり、小さなことにくよくよするよりも、少しくらい鈍感な方がいい、というのでしょう


こう考えると、どうでしょう?

センサーは「小さな変化」を敏感にキャッチしても、それに対して自動的、無意識的に反応をするのではなく、反応を自分でコントロールして、決めてしまえばどうでしょう?

早急な対応が必要な「小さな変化」をキャッチしたら、さっさと反応し、他人から言われた、どうでもいい、ささいなことをキャッチしても、反応しないで受け流す、などなど

敏感な人は、自分の感情の動きにも敏感です。ですから、自分の感情にも早く気づくことができます。

「鈍感力」とは「変化、状態の察知は敏感だけれど、反応は自分でコントロール」ということかな、と解釈しています。


言うのは簡単でも、実際には、感情は自動的、無意識的に反応してしまい、難しいことはわかっています

でも、感情は自動的、無意識的に反応してしまうけれど、考え方は自分でコントロールできるのでは?

これを話し出すと、長くなるので、また別の機会にします






2007年08月30日

失敗に学ぶ、とは?で書いたように、

新しいこと、難しいことにチャレンジすれば、失敗は避けられません。

失敗は成功の源です。失敗からいろいろ学んで、成功につなげていきます。

過去の失敗から、学ばずに同じ失敗を繰り返すことが、本当の失敗です。

「失敗学」という言葉を最初に作ったのは、畑村 洋太郎 工学院大学特別専任教授(失敗学会会長)です。

畑村洋太郎教授は、失敗は個人や組織の手抜きやインチキで起るのではなく、産業や社会の成熟と密接に関連しており、マニュアルの形骸化や組織の縦割りから隙間領域が生じ、それから種々の失敗が生じていることを示しています。

そんな畑村洋太郎教授から、記念講演会「失敗学のすすめ」という通知をいただきました。


開催日時 2007年9月14日(金) 14時00分〜16時00分

開催場所 工学院大学新宿キャンパス・3階アーバンテックホール

入場料 無料(先着280名)、申込不要

主催 工学院大学エクステンションセンター

お問い合わせ

工学院大学エクステンションセンター
〒163-8677 新宿区西新宿1-24-2
TEL: 03-3340-0946 / FAX: 03-3342-3150
e-Mail: ext_center@sc.kogakuin.ac.jp

ということです。


ところで、畑村洋太郎教授は以前、東大の機械工学科の教授をなさっておられました。

「TAK」さんも学生時代に受講して、「優」の評価をいただきました。

「あれが最大の失敗だった」とか、言われたらどうしよう?






2007年08月29日

相撲の横綱・朝青龍の問題がもめています。

怪我の治療・静養のため、巡業を休んで、モンゴルに帰国し、モンゴルで元気にサッカーをやっていた、というのには正直呆れます。

もともと、横綱としての品位、品格には問題が指摘されていました。

本人は「横綱は勝てばいいだろう、強ければいいだろう」と言っていました。

しかし、偉大なスポーツ選手は少年・少女が目指すモデルにもなります。

若い頃はともかく、名選手と呼ばれるようになる頃には、行動、言動も見本となるようになったものです。


それはさておき、ここでは別の視点から、話します。

推測ですが、

「どうせバレないだろう。バレなきゃ構わない。」

という考えがあったのではないでしょうか?

しかし、携帯で動画が記録でき、YouTubeに掲載すれば、世界中誰でも見ることができます。

あるいは、もっと簡単に携帯で写真をとって、メールに添付するだけで、いろんな人に伝わります。

電話で抗議しても、通報しても、本人が「知らない、記憶にない」と言い張れば、それが通っていましたが、写真、動画を示されると、どうにもなりません。


こんな話も聞きました。

入学試験は長時間かかります。受験者の皆さんだけでなく、監督者も長時間拘束されます。

実は、監督自身、本を読んだり、メールをチェックしたり、「内職」がしたいものです。あるいは、睡魔に襲われて思わずうとうとしてしまう監督もいました。

以前の「古きよき時代」には、これらは「許容」されて(?)いました。

ところが、最近では、監督にこのような行為があると、試験当局に複数のメールによる通報があり、厳しく処罰されます。


今の時代、あなたの行動はバレている、という前提で行動した方がよさそうです。

「どうせバレないだろう。バレなきゃ構わない。」は高くつくかもしれません






2007年08月28日

「労働市場の構造変化と多様な働き方への対応」というフォーラムの案内が独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)から送られてきました。

ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた社会システム、雇用環境の整備や、多様な働き方における生活の質の向上、キャリア形成支援や職業・キャリア情報提供システム等、キャリアデザインには興味深いテーマが並びます。参加申し込みの〆切は明日8/29です。

プログラムの内容を一部紹介すると、

・変容する雇用システムの実態

経営戦略や企業統治構造の変化を背景に、多くの日本企業において、長期雇用の後退と成果主義の普及という大きな変化が見られました。こうした実態について、「失われた時代」を振り返るとともに、日本企業の雇用システムの未来について考えます。


・正社員・非正社員の雇用区分を越えて〜これからの人材活用の課題〜

正社員・非正社員の枠組みを取り払った、新しい人材活用の方向性とそのための課題に関して議論します


・中高年齢者のためのキャリア・ガイダンス─ツールの開発と活用を通して」

職業や将来のキャリアについての見通しをもつためには、自己理解を深めたり、自分自身の能力や興味などの特性を知ることが重要です。

中高年齢者のための自己理解ツール、ガイダンスツールの開発と活用を通して、中高年齢者の再就職やキャリア形成にどのような援助が可能であるか考えます。

・育児と仕事の両立

育児と仕事の両立について、企業・家庭・地域社会による支援の相互関係を中心に、体系的な両立支援の構築に向けた課題を議論します


日  時 平成19年9月7日(金) 9:50〜16:30 (開場 9:20)

会  場 ベルサール九段 (東京都千代田区九段北 1-8-1 住友不動産九段ビル3F) 会場アクセス

参加費 無料(要予約) 入場券が必要です。

申込締切 8月29日(水) ※定員に達し次第、締め切らせていただきます。

ということです。






2007年08月27日

池田久美子昨年5月に日本記録の6m86を跳び、「日本人初の7mを跳ぶ女性?」と期待されていた池田久美子選手が、大阪で行われている世界陸上大会で6m42の記録に終わり、予選25位で上位12位に入れず、決勝進出を逃がしました。

インタビューをするキャスターも、インタビューをうける池田久美子選手もつらかったでしょう。両者とも涙声でした。

もちろん池田選手は昨年5月の日本記録からさぼっていた訳ではありません。

このレベルのアスリートですから、厳しい身体トレーニング、プレッシャーに負けないメンタルトレーニング、7mを超えるジャンプのイメージトレーニングなどに精力的に取り組んでいたはずです。

でも、結果は伸びるどころか、後退したものとなってしまいました。

私たちは、「努力していれば、結果は伸びる」右肩上がりの成果、を暗黙の了解、としています。

でも、これは淡い期待にすぎません。

実際には、一生懸命努力しても、練習しても、結果がついてこない、こともあるのです。

もちろん、ここであきらめたり、やけになってはいけません。

冷静に現状を分析して、何が悪かったのか?どうすればいいのか?考えるのでしょう。

「努力していれば、結果は伸びる」訳ではありません。

でも、努力を放棄すれば、結果は必ず落ちていきます。

池田久美子選手のこれからのリカバリーおよび一層の飛躍を期待します。




2007年08月26日

「TAK」さんの家電製品が寿命を迎えています。

材料は、欠陥のない健全な材料を、想定されている正しい使い方で、使用していても、必ず耐用年数があります。「いつまでも壊れない」ということは材料力学的にあり得ません。

機械工学が専攻であった「TAK」さんには、当然のことです。


最近、壊れたものはMDプレーヤーのコントローラー、ヘッドホーン

プレーヤー本体はなかなか壊れませんが、周辺部品は周期的に壊れます。消耗品でしょうか?


コーヒーメーカーも壊れます。ケーブルの接触が悪くなり、暖まらなくなったのが前回。

今回は保温板の材料が、見る見る間に劣化して、ぼろぼろになりました。


壊れたものは部品を交換するか、買い換えるか?です。

これらは、壊れてから交換すればよいものです。


ところが、壊れてからではなく、壊れる前に修理、部品交換しなければいけないものもあります。

昨年、ヴェネツィアで、スーツケースのキャスターが壊れてしまい、困り果てました。

これは旅行の前に、検分して、危ないと判断するならば、旅行の前に修理、部品交換しないと困ります。

そんな目で見ると、旅行かばんの取っ手がそろそろ寿命です。買い換えておくことにしましょうか。


こう書いていくうちに、壊れてから、壊れる前、ではなく、小さな異常を発見次第、対応しなければならないものもあることに気づきました。

割れ窓理論「Broken Windows Theory」は米国の心理学者であるジョージ・ケリング(G.L.Kelling)博士が提唱したもので、

建物の窓ガラスが割れたまま放置されていると、凶悪な犯罪が増える、

そこで、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止する、

という理論です。

ニューヨーク市では地下鉄の無賃乗車や落書きを「割れ窓」に見立て、これらを徹底的に取り締まった結果、劇的に犯罪が減ったとされています。

犯罪、病気、トラブルなどは、「まあ、これぐらい、いいや」ではなく、小さなものを見つけ次第、対応した方がよさそうです。

壊れてから交換するもの、壊れる前に交換するもの、小さな異常を発見次第、対応するもの、使い分けていきましょう!






2007年08月23日

食品メーカーの方から伺ったことです。

「いつまでも変わらぬうまさ」と謳っていますが、

ずっと同じ味ではお客様から飽きられてしまいます。

それゆえ、味は少しずつ変えています。


スポーツの選手、コーチからも同じことを伺いました。

同じ内容の練習を繰り返していると、身体が慣れてしまい、力が伸びません。

それゆえ、トレーニングの少しずつ内容、強さを変えています。


ビジネスマンの仕事もその通りでしょう。

同じ内容の仕事を繰り返していると、能力が伸びないので、育成のため、職場、仕事を異動させて、他の能力をつけるようにします。


このように、意識的に変える方がいいことがあります。


但し、変えない方がいいこともあります。

人間には、特有のリズムがあります。

朝型の人、朝は苦手な人

ひとりでコツコツやるのが好きな人、みんなで「わっと」やるのが好きな人

よくない習慣を直そうとするのはいいことです。

酒癖が悪い人は、是非なおして下さい

自分の特有のリズムは、あなたに適したリズムです。

無理に変えても、なかなか難しいものです。

それよりも、自分にあったリズムを活かした方が、いいようです。




2007年08月22日

お盆休みも明けて、産学官プロジェクトも再開。

まだまだ暑い日が続いていますが、送られてくるイベントの通知は「秋もの」が主流。

その中でも、「講演、発表、質疑応答はすべて英語で行います」というイベントが急激に増えてきました。

「留学しないから」「外資系の会社には就職しないから」英語は使えなくてもいい、という時代から、日本にいても英語が使えないと機会を逸してしまう時代になりつつあります。

その中で、おもしろいものがあったので、紹介します。


特別講演会「超一流ジャーナルにアクセプトされる科学論文の書き方」


どんなにすばらしいアイディアを思いついたとしても、どんなに実験がうまかったとしても、また、たとえどんなにすばらしい発見をしたとしても、よい論文が書けなくては成果として認められません。それが科学の世界の冷徹な掟です。

日本の科学研究レベルはかなり向上し、科学研究予算も十分とは言えないまでも年々増加しています。しかし残念ながら、それに見合うだけの論文が生まれていないのが我が国の現状です。

つまり、日本の科学者は、英語論文を書くのが苦手なためにかなり損をしているのです。

そこで今回、お茶の水女子大学と理化学研究所の共同企画として、世界の注目を集めるNatureグループのジャーナルで実際にレビュー(査読)に携わる編集者をお迎えして、世界の超一流ジャーナルにアクセプトされるにはどうしたらよいかをテーマに、
講演会を開催するそうです。

 第一線の研究者やポスドクの方はもちろん、これから論文を書こうとしている大学院生や広く理系の学生の方にも一度は是非聞いてほしい内容です。


1.日時:2007年9月20日(木) 14:00〜17:00 (開場 13:30)

2.場所:お茶の水女子大学 徽音堂(大学講堂)

3.参加費: 2,000円(学生・大学院生 無料)


申し込みはこちらから






2007年08月19日

防衛省の事務次官人事で大臣、次官が官邸まで巻き込んでもめました。これを自分には関係ない、他人事と思いますか?

もしかしたら、あなたの周りにも似たようなことはありませんか?

概要は以下の通りです。


小池百合子防衛相は在任4年を超えた守屋武昌次官(62)を退任させ、後任に警察庁出身の西川徹矢官房長(60)をすえる方針だった。

人事案を事前に聞かされていなかった守屋氏が猛反発し、後任を自ら推す生え抜きの山崎信之郎運用企画局長(60)に差し替えるよう求め、激しく対立していた。

結局、小池、守屋両氏とも後任として推していなかった同省生え抜きの増田好平人事教育局長(56)を充てることを決めた

75年防衛庁入庁の増田氏は守屋氏よりも4期下で、異例の抜てき人事となる。

異例の次官若返り人事で72年入庁の西川氏ら増田氏より年次の高い官僚は退任する見込みで、省内にも動揺が起きている。


ポイントを整理します。

・前任の久間防衛大臣が、長崎への原爆投下の不適切発言で辞任。後任に小池百合子防衛相が就任。

・次官人事を巡って、候補者当人たちは蚊帳の外で、大臣、次官が意地と面子の対立。決着がつかず、官邸が調整。

・生え抜きと、他省庁出身、どちらから選ぶか?

・73〜75年入省の人たちは、当初の次期次官72年入省であれば当分在任できたが、決着案の次期次官75年入省という結果、とばっちりで退任せざるを得なくなった


実は、防衛省だけでなく、企業、大学など、どこの組織でも、似たような話ばかりです。

・新任係長を、どの課の候補者から選ぶか?

・ポストが空いた准教授を、生え抜きから選ぶか?他大学から選ぶか?


あなたの人事は、あなたではなく、あなたが手が届かない「上の人たち」が決めます

そして、本人の能力、これまでの業績などではなく、「上の人たち」の意地と面子で決まってしまうこともあります。

官庁だけでなく、企業でも、大学でも、おおよそ組織と呼ばれる所では、「他人に決められてしまうあなたの人事」という問題がつきまといます。


それがいやで、フリーランス、起業あるいは、議員に立候補する人もいます。

ただ、起業したり、フリーランスになっても、あなたの業績を決めるのはクライアント、顧客

議員を選挙で選ぶのは選挙民


「自分の人生を自分で決める」と言いたいのですが、実際は本当に難しいことのようです



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2007年08月17日

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科の寺本義也教授から伺ったお話です。

30代のうつ病が急増しているそうです。

企業で35歳と言えば、課長代理、係長、主任、早い人はそろそろ課長、というところでしょうか?

企業は最近10年、不況によるリストラのため、新卒者の採用を控えてきました。

35歳前後の人は、ずっと下の世代が入ってきませんでした。それゆえ、いつまでたっても一番若手です。

一番の若手ゆえ、プレゼン資料の作成、企画書の作成、予算の説明資料つくり、などを、入社からずっとやらざるを得ませんでした。

課長代理に昇進しても、下の世代が入ってきませんでしたから、部下はおらず、いつまでも自分で資料を作るしかありません。

ここにきて、団塊の世代の大量退職に備えて、新卒者を大量に採用するようになりました。

「新卒者を大量」でようやく手があく、かと思うとそうはいきません。

新卒者が戦力に育つには、時間がかかります。そして、新卒者の教育も「35歳の課長代理」の仕事になります。

では、「35歳の課長代理」は悲惨か、というとそうでもないそうです。

それより下の世代は、就職氷河期で、希望通りに就職できず、ニート・フリーターになってしまっています。

ニート・フリーターは以前は若い人たちの問題とされていましたが、就職率が回復した最近の新卒者は、ニート・フリーターにはならずに、さっさと就職しています。

結局、就職氷河期に就職できなかったニート・フリーターがそのまま30代に「高齢化」しています。


30代の中堅、若手は今後、キャリアをどのように構築していくのか?問題提起はしたものの、答えは簡単にみつかりそうにありません。






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