2007年11月

2007年11月28日

最近、大学のキャンパスを歩いていると、次のようなポスターを見かけます。

「企業人としてのキャリアアンカーを学ぶ」仕事についての本当のこと〜私はなぜ仕事をするのか?

上記は東京工業大学のものですが、他の大学でも見かけます。

大学生の皆さんが、企業の第一線で働く先輩が、日々何を見て、どんなことを感じ、考えながら働いているのか、間近で聞くもの、ということです。

通常の就職セミナーでは、聞くことができない、先輩たちの表情・気持ち・エネルギーなどから、たくさんのことを感じ取る、のが目的です。


「私はなぜ仕事をするのか?」は、とても難しいテーマです。

「「TAK」さん、なぜ仕事をするのですか?」

と聞かれたら、答えに困ってしまいます。

まずは、「生活費を稼ぐため」、きれいごとは置いておいて、実際問題、この通りです。

次に、産学官プロデューサーの活動が、

・いろいろな人の活動を有機的につなげて、世の中のためになるから

・いろいろな人に会うことができ、いろいろな知識、情報が入っておもしろいから

・所属する企業の利益になるから

と、わかったような、わからないような、回答です。


きっと、大学生の前で話すのは、講師の先輩たちにとっても自分自身のキャリアを見つめ直す、いい機会では?と思います。






2007年11月27日

創造的な活動には、インフォーマルなコミュニケーションが重要です。

たまたま居合わせた人とのコミュニケーションが予期せぬ結果へと結びつきことがあります。

「未知の隣人」との出会いが、創発への第一歩でしょう。

ただ、たまたま「未知の隣人」との出会いは、単なる「偶然」に任せていたら、実現はしないでしょう。

あらかじめ予定を組むと、それは「必然」になります。

そう考えると、ぎっちり、ガチガチに組まれたスケジュールは窮屈に見えてきます。

企業でも、大学でも、同じ組織の一員でありながら、「未知の隣人」はたくさんいます。

ある目的でその場に集まった「その時・その場」で結ばれる関係は、ものすごいパワーのコミュニケーションを生み出すことがあります。

タイトなスケジュール、よりも、インフォーマルな「場」をどうつくるか?が大切かもしれません。





2007年11月26日

アメリカのイリノイ大学シカゴ校のライフサイエンス分野の博士課程の友人のメールより紹介します

(アメリカの大学院生はよく勉強する?)

日本での学生生活を思い出してみると、私は常から気になっていたことがありました。

それは試験のたびに、自分がどれだけ最低限の努力によって試験をパスしたか、というような変なプライドを持つ人が多かったということです。

試験前にも「全然勉強していないよ」というような台詞を口にし、試験にパスして、自分が効率よい人間だというような態度を取ります。

勉強が好きです、とか一生懸命勉強しています、という態度を取ると、そんなに勉強しなくても卒業できるのに、という目で見られることがありました。

そういう態度に私は違和感を持っていました。

どうして、自分が勉強しなくても成績が良いというフリをしたいのか、と。

アメリカに来てからみんなが懸命に勉強をしているのを見て、その自然な態度に、私はこちらの方が肌にあっていると思いました。

試験前なのに勉強していない人(あるいはフリをしている人)がいれば、周りの人たちは「あなたはなんで試験前なのに勉強していないの?」と言います。

勉強するために大学院に来ているのだから勉強するのは当たり前で、勉強しないのであれば、大学院に来る意味がないのです。

そういう純粋な気持ちを表せる環境が私は自然だと思い、居心地がよく感じました。

試験があるたびに、誰もが真剣に勉強していました。


(厳しいアメリカの大学院)

それでも容赦なく、毎回半分の人を落とすテストもありました。

そのような大きなプレッシャーは、私も大学院に入るまで想像していませんでした。

それだけ厳しい基準で学生を落第するので、カンニングをしている人がいれば、学生が先生に報告します。

一度大学院に入ってしまえば、努力さえしていれば先生に認められるだとか、努力さえしていればPhDが取れる、というわけではありません。

今考えれば当然のことと思いますが、実際に目の前で何人ものクラスメートが退学を余儀なくされているのを見て、正直なところ驚きました。

私の学年で10人のクラスメートがいましたが、最終的にPhDを取ったのは、なんと私一人でした。

私の学年は、退学率が高かったようですが、他の学年でも半数以上の人たちは何かしらの理由で退学しました。



アメリカの大学院の厳しい現実を教えてくれました。







2007年11月25日

アメリカのイリノイ大学シカゴ校のライフサイエンス分野の博士課程の友人のメールより紹介します


アメリカの大学院に行ったことで、人と人のつながりが重要であることを益々感じるようになりました。

「この人と一緒に仕事をしたい」と相手が思わなかったら、長い関係は望めないでしょうし、信頼関係もできないでしょう。

アメリカに住んでいる間に、どれだけ「この人と将来一緒に仕事をしたい」と思わせるか、がとても重要だと思います。

これは、実力とか、人徳だとか、相手が感じる「ケミストリー」が問題で、簡単に行えるものではありません。

例えば多くの人が「正直な人」に共鳴するでしょうし、「思いやりがある人」に惹かれるでしょう。

また、仕事をする上では、「実力がある人」は何と言っても魅力的でしょう。

アメリカの社会は人と人のつながりを重視する社会であるから、常に回りに評価されていることを忘れない方がよいと思います。







2007年11月23日

会議、打ち合わせ、委員会などのスケジュール調整は大変です。

多忙なメンバーが、集まることができる調整をするには、1ヶ月くらい前にスケジュールを決めます。

ところが、1ヶ月たって、実際に会議を行う時になると、状況が変化しており、そのメンバーで会議を行う意味はなくなっている、なんてことも珍しくありません。

こう考えると、「スケジュール」「時間割」という仕組みはとても窮屈です。

何が何でも、「当初の予定通り」にこだわると、せっかくの機会を逸してしまいます。

そうは言いながら、ある程度、「スケジュール」「時間割」が決められているからこそ、日々の生活が秩序をもって、スムーズに運ばれるのも事実です。

通常、スケジュールのダブル・ブッキング、トリプル・ブッキングは避けるべきことです。

「来る予定の人」が来ないのは、本当に困りものです。

でも、大人数の規模の勉強会、出欠自由のセミナー、など自分の出欠が影響を及ぼさないものは、無理に事前にひとつに絞らずに、いくつかを用意しておいて、その時の状況で最適のものを選ぶ、なんていいかもしてません。

アラカルト: la carte(フランス語)食堂などで、客が自由に選んで注文できる一品料理。

とあります。

メニューが予め決まっているコース料理のスケジュールだけでなく、アラカルトの時間割もあると、楽しそうです。





2007年11月22日

「TAK」さんは原油高を冷静に分析していました。

昨年の12月には、原油が株式、債券と同様、投資先? では、


「需要が増え、供給が減り、在庫が減れば、価格が上がる」、一方、「需要が減り、供給が増え、在庫が増えれば、価格が下がる」のが、これまでの経済の原則でした。

ところが、現在は年金ファンドなどの資金が株式、債券だけでなく、原油に投資されているのです。

つまり、原油が株式、債券と同様、投資先になっているのです。

しかも、現在の原油よりも3ヶ月、6ヶ月先のいわゆる先物・原油の方が高いので、費用が多少かかっても在庫を持っていた方が有利なのです。



と自慢する訳ではないですが、1年前に現在の状況を予言しています。

ただ、この分析は産学官プロデューサーとして、「評論家」的です。

つまり、自分は「蚊帳の外」、影響はないだろう、と、たかをくくっています。

ところが、「TAK」さんも原油高の直撃を受けることになりました。

会社の売り上げは伸びているのですが、原材料費が急激に上がったため、差し引きの利益が減って、ボーナスが減りそうなのです。

そんな馬鹿な!!!

消費者物価がじわりと上がっています。

原油高の消費者物価への影響ですが、第1次石油ショック(1973)では21%上昇し、第2次石油ショック(1978)では8%上昇しました。

消費者の収入が減りそうなのに、物価が上がったのでは、消費が冷え込んで、結局、それほど物価は上がらないのでは?というのは甘いでしょうか?






2007年11月21日

昨日、アメリカのイリノイ大学シカゴ校のライフサイエンス分野の博士課程の友人の日本が不満な女性はアメリカへ留学?を紹介しました。

アメリカへ留学するか?どうか、は、ともかく、女性のキャリアには結婚、妊娠、出産をどうするか?という問題があります。

と考えていたら、シンポジウム「理系女性のキャリアと子育て」という案内をいただきました。

出産・育児を経験し、その後も研究を続けている大学教員と、現在子育てに直面する女性研究者の方々を招いて、出産・育児などによるキャリアの中断やその後のキャリアに対する課題について議論するそうです。

・大学で育児と仕事を両立する理系女性。

・企業で育児と仕事を両立する理系女性。

・今まさに子育てがスタートした理系女性。

ぜひご参加ください!

開催日時:2007年11月27日(火) 14:00〜16:45

会 場:ベルサール三田 ルーム1

対 象:一般(一時託児所併設)

参 加 費:無料

ということです。





2007年11月20日

アメリカのイリノイ大学シカゴ校のライフサイエンス分野の博士課程の友人のメールより紹介します


北米の大手製薬企業やバイオテク企業相手にビジネスをすることが多いのですが、そこで強く感じるのは、重要な地位についている女性のexecutive(重役)の多さです。

「女性の活躍が目立つ」という表現をすでに超えていて、強いリーダーシップのある人物には、男性であろうと女性であろうと、関係なく活躍できる、ということがよくわかります。

その反面、日本の環境はまだまだ、と思います。

先日大阪で、私が講演をしました。その後、講演をした3名と、投資家を交えてランチョンが行われましたが、そこに集まった30名くらいのなかで、女性が私一人でした。

セミナーの際に、いろいろなサポートをするために同室していた女性たちは、別の控え室でお昼を取っていて、ランチョンには参加しませんでした。

日本のビジネス関連部門、研究部門、金融の企業、それぞれ、今後は女性の活躍が少しずつ増えていくのではと予想されます。

しかし、まだまだしばらくは女性にとって活躍できる場が少なく、「面白くない」環境が続く、かもしれません。

女性で、研究や仕事の環境に不満を持っている方は、早めにアメリカに出てきて、自分を鍛えながら、楽しく、やり甲斐を持って仕事をすることをお勧めします。


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2007年11月19日

新たにコンビニエンス・ストア、レストラン、などの出店を検討する時は、詳細なマーケティング・リサーチが必要になります。

各年代別に、若い女性、中年男性、などが、どの時間帯に、何人くらい通るのか?人々の動き、流れは、を調査することが必要です。

ところが、これが不要な商売があります。

JR、私鉄のSUICA、PASMOです。

これにより、若い女性、中年男性、などが、どの時間帯に、何人くらい通るのか?自動的に、正確にわかります。

平日の夕方は?休日の昼頃は?特に調べなくても、自動的にデータが集まります。

このデータにより、適切な駅に、ショッピング・センター、レストランを作ればよいのですから、「マーケティング・リサーチ不要の商売」です。

駅は、通過点からショッピング・センターに急速に変わろうとしています。鉄道業は運輸業から小売業へ変わりつつあります。

JR、私鉄も、SUICA、PASMOを導入した際には「プリペイによる運賃の確保、検札機通過時の迅速化」くらいしか、想定しなかったのではないでしょうか?




2007年11月18日

グロービス経営大学院研究科長の田崎正巳さんから伺ったお話です。

ベンチャー企業を起業する、のが一種のブームになっています。

ベンチャーを起業し、軌道に乗せるには、いくつかのハードルがあるようです。

起業し、経営者になる人にはIT、バイオなどの技術者がいます。

「私には長年培ってきた技術があり、これには自信があります。

ただ、資金集め、株式の上場、特許などライセンスの取得、営業、人事、経理などは、よくわかりません。」

こういう方々が少なくありません。

ただ、技術だけでは企業経営はできません。

それゆえ、「資金集め、株式の上場、特許などライセンスの取得、営業、人事、経理など」の専門家を雇う、ことになります。

ここが最初のハードルです。

起業を志す人と、集まってきた人の間には、どうしても気持ちに温度差があります。

「そんなことはない!俺たち同志は熱い決意で結ばれている!」と言う人もいると思います。

ちょっと冷静になって考えてください。本当にそうですか?

一般論ですが、公認会計士などの資格をもった「資金集め、株式上場」などの専門家は、「ベンチャーでひと山当てよう!」とベンチャー企業の起業で、ベンチャーを渡り歩く人も少なくありません。

起業者は「技術が専門で、それ以外はよくわからなくて」も、「何が脱税で、違法になるか?」は理解していないと、大変なことになります。

最初のハードルを無事超えて、あなたと数人で始めたベンチャーも順調に成長し、従業員も増えていきます。心配していた資金も数億円規模で集まります。

ここが2番目のハードルです。

資金が集まる、従業員が増える、ということと、経営が安定し、順調である、ということは、全く別のこと、です。

ところが、最初は「自分は技術は専門だけど、経営はわからない」と謙虚だった、あなたも次第に自信がでてきます。自信が出てくるのはよいのですが、自信過剰になってしまうおそれもあります。

資金が集まり、従業員が増えて、「俺も立派な経営者だ」と、鼻が高くなっていきます。

そして、技術よりも、売り上げ、利益など、目に見える数字に気がいきます。

村上ファンド、ライブドア、NOVAの例を見るまでもなく、危険な兆候なのですが、自信過剰なあなたには見えません。

あなたは経営陣から追放されるだけでなく、知らないうちに刑法犯になっていかもしれません。

ネガティブな話に聞こえるかもしれませんが、起業するのに最低限気をつけること、ということでした。






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