2009年02月

2009年02月27日

ビジネスマンからは、文学、芸術は、とかく、ビジネスとは縁が薄い、趣味の世界、と思われがちです。

でも、文学、芸術は物凄い表現力を持っていて、その時代だけでなく、後の時代の人々にまで、大きな影響を与えます。

科学技術が専門的でわかりにくいのに比べ、文学、芸術は誰にでもわかりやすく表現できる、という優位性があります。

こんなことを考えたのは、与謝野馨財務兼金融担当大臣の祖父母、与謝野鉄幹、晶子、特に、与謝野晶子の作品から思い浮かびました。


与謝野鉄幹、晶子が活躍したのは、約100年前。女性の社会進出など、とても考えられないような時代です。

晶子は鉄幹が慶応義塾の職を得るまでの、失業期間に生活を支えていたりします。

時代は日露戦争の真っ只中。御国のため、天皇のために、戦って、戦死することが国是として、当然と考えられていた時代でしょうか?


君死にたまうことなかれ

ああおとうとよ、君を泣く 君死にたまふことなかれ

末に生まれし君なれば   親のなさけは まさりしも

親は刃(やいば)をにぎらせて  人を殺せと をしへ(教え)しや

すめらみこと(皇尊)は、戦ひに おほみづからは出でまさね  


これは、戦争に出征しようとしている弟への歌です。

親は、おまえに人を殺せ、などとは教えていない。

天皇は戦争になど、自分では行かない。

なのに、おまえが戦争に行って、死ぬことなんか、ない。


と言っています。

いいでしょうか?2008年の現代の価値基準ではありません。

100年前に、当時の政治、軍部への反対を言い切って、発表しています。しかも女性が、です。

ブログ、メール、どころか?テレビ、ラジオすらない時代、にです。

出版、印刷、という手法しか、自分の意見を表現する手法はなかった、時代でしょうか?


政権へのアンチテーゼだけではありません。

恋の歌は、とてもストレートな表現です。


みだれ髪

やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君

乳ぶさおさへ神秘のとばりそとけりぬここなる花の紅ぞ濃き

みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす


夫となる鉄幹への想いをつづったものでしょうか?

あえて現代訳にはしませんので、自分で解釈してください。

現代の表現としても「結構すごいこと」を100年前に、女性が表現して、出版しているのです。


「文学とは物凄い表現力を持っている!」と、あらためて、感じ入りました。





2009年02月26日

久し振りにソウルオリンピック シンクロ・デュエット銅メダリストの田中ウルヴェ京さんの「アスリートのためのキャリア・トランジション勉強会」に参加します。

今日のゲストはJOCキャリアアカデミー キャリアカウンセラーの小川みどりさんです。

小川さんは、リクルートで、多くの大学生の就職相談にのったり、社員のキャリアカウンセリングにも対応していました。

また、陸上部の創部時代から、有森裕子さんの出版のサポートや高橋尚子さんらと交流を持っています。

退職後は、フリーライターとして女子競技を中心に、ソフトボール、レスリング、陸上、スピードスケートなどの競技の取材のために、世界選手権など海外遠征多数。

小川さんと京さんの間でいろいろなお話がありました。


●監督、コーチが変わらないと、選手は変わらない。

これを読むと、「そんなことないだろう!」と思います。事実、会場からも質問が出ました。

野球、サッカーなどでは、選手の招集、起用について、監督、コーチに絶対の権限があります。

それゆえ、監督、コーチの構想に自分が入っていなければ、キャリアが描けません。

サッカーのワールドカップ、野球のWBCの選手の選抜、起用を見れば、確かにその通りです。

それゆえ、選手が監督、コーチの指導法、構想を超えて育っていくのは、難しいようです。

「引退したい」と相談してきた選手が、実は続けたいのだけれど、ヘッドコーチと反りが合わない、なんとことはよくあるそうです。

こういう場合は、まず、本人の考えを整理することが大切、ということです。

また、メディアへのインタビューでファンに好印象を与える選手と、????という選手がいます。

これもコーチから自然に学んだ礼儀、マナーの影響が大きいそうです。

例えば、マラソンの高橋尚子選手のインタビューはさわやかな印象ですが、小出監督の指導が見られるそうです。

アスリートほどではないですが、ビジネスマン、学生でも、気付かぬうちに上司、先生の考えの範囲内で、行動しているかもしれません。

指導者の役割は、思いがけなく大きいようです。


●メダルでキャリアが開けるか?

日本ではメダルは最後のゴールと考えられますが、世界では、メダルはキャリアの最初の一歩、と位置づけられます。

それゆえ、選手は現役時代から、メダルを取って引退後の自分のキャリアを描きます。

あるマラソンのメダリストは、

「メダルでキャリアが開けると思ったが、何もなかった。恨まれて、出たくもない駅伝に出なければならなくなっただけ」

とこぼしています。

メダルをゴールと位置づけ、その先のことを考えないのか?キャリアの最初の一歩、と考えるのか?大きな差が出そうです。


●何かを極めた人は、目標が決まれば、早い!

メダリストは、とにかく、ひとつの事を極めています。

その後、しばらく、悶々とする時期があります。

でも、次の目標が決まれば、最短距離で行けるそうです。


●とにかく、取り掛かることが大切!

大学生の就職活動でも、アスリートのセカンドキャリアでも、「まだ知らない世界」を探します。

それゆえ、その分野の真実など、初めはわかりません。

初めは間違っているかもしれません。でも、とにかく、取り掛かり、次第に真実を見つけていくことが大切です。


●前のキャリアのアイデンティティーを消すことはない!

例えば、アスリートが芸能活動を始める、など、新しいキャリアを始めるときに、「前のことは、すっかり忘れて」と言いますが、何もゼロクリアすることはありません。

前のキャリアで得たものを活かしながら、キャリアトランジションしていけばよい、のです。


●人生は「意義」と「楽しみ」がある仕事をしている時、幸せ!

田中ウルヴェ京さんの閉めの言葉でした。本当にその通り、と思います。


いろいろ考えることが多くて、まだ考えがまとまっておらず、雑駁ですが、こんな勉強会でした




2009年02月25日

社会人大学院は春休みですが、大学では、いろいろなイベントが行われています。

その中でも、びっくりするようなビッグネームのシンポジウムの案内が来たので、紹介します。

シンポジウム「「博士」のキャリアイノベーション」

講演は、脳科学者の茂木健一郎氏と青色発光ダイオードの中村修二氏です。

茂木氏は、脳機能学者としてだけでなく、テレビ番組の司会やコメンテーター、文芸・美術評論家等多分野で活躍されていることでたいへん注目されている研究者です。

中村氏は,青色発光ダイオードや青紫色半導体レーザーの製造方法などの発明・開発者として世界的に著名な研究者です。

この二人の講演が無料で聞けます。凄いですね!


日時:平成21年3月10日(火)13:00 〜17:00

場所:東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館 ディジタル多目的ホール


●茂木健一郎氏:脳科学者・東京工業大学連携教授

講演「脳と創造性〜The brain and creativity」

●中村修二氏:カリフォルニア大学 サンタバーバラ校教授

講演:「米国学生(博士課程)の現状」


申込みは: eplip@jim.titech.ac.jp までメール
〔樵 ⊇蠡 あれば役職、を記入して下さい。  例:「 ‥豺太郎 東工学研究科 ポスドク 」

もちろん、東工大関係者以外でも参加できますが、満席になり次第、締切です。

平日の昼間ですが、すぐに満員になりそうですね!




2009年02月23日

大学時代の友人のクリエイト・レストランツ岡本晴彦社長から、テーブルの出来事(レストラン短編集) という本をいただきました。

実際に岡本社長のレストランであった実話に基づく、心暖まるストーリーで、すぐに読み終えてしまいました。

岡本社長の、あとがき、が気に入ったので、紹介します。


「外食産業で働くのはちょっとキツイ」と言われることがあります。

毎日同じ作業の繰り返し。立ち作業の上、お客様を待たせないよう、走り回る日々。

ピーク時には先輩の厳しい声が飛び、人手不足の時は休みも返上。

お客様から厳しいお叱りをいただくことも、しばしば。

でも、レストランの現場には、そこを職場とした者しか体験することができない素晴らしい瞬間があります。

見逃してしまいそうな些細な出来事、日々の何気ない仕事の中に、心を揺さぶられる大切な瞬間、思いがけない発見があります。

毎日、たくさんのお客様を店に迎える。そこには、新たな出会い、笑い声、感動、小さな幸せがあるのです。

大切な瞬間は突然訪れます。

手間ひまかけて、渾身の料理を作り、お客様の笑顔に出会えたとき。

出店の準備をし、幾多のトラブルを乗り越えて、オープンにこぎつけたとき。

心にしみいる大切な瞬間に味わう、友との絆、自信、仲間への感謝、お客様からいただく感謝は何ものにも代え難いものです。

また、レストランには、いろいろな個性と情熱が渦巻いています。

将来自分の店を持つ夢を持っている人もいれば、料理の腕を磨きたい人、

様々な思いでレストランに関わる大切な仲間と、心の琴線に触れる瞬間を共にする。

真心で人の感性に触れれば、感謝と感動が生まれます。

忙しい日々の中で、新しく発見することや様々な経験を大切な仲間と分かち合い、人間として大きく成長して行く舞台。

それが職場としてのレストランの醍醐味なのです。




2009年02月22日

開成開成中学・高校合同大同窓会なるものが開催されました。

高校の同窓会って、通常3年生の時のクラスで行われます。

でも、仲のよかった友達は1、2年生の時に同じクラスだったりして、同窓会に行っても仲のよかった友達はあまりいないから、どうしよう?なんてこともあります。

そんなことを考えてか?学年全体の同窓会をやる、という案内がきました。

1クラス50名、8クラスありましたから、計400名、それに先生を加えると、連絡がとても大変、どうするのかしら?

でも、とにかく開催されたのです。幹事の皆様方、本当にご苦労様です。

場所は、ホテル、レストランではなく、開成高校の食堂を使います。

お酒、食べ物のケータリングサービスを使えば、安上がり、でしょうか?

さて、ところでみんな集まるかしら?時が経つにつれ、同窓会って、出にくくなることもあります。

でも、学年全体の同窓会なんて、これが最後かもしれません。

「TAK」さんも、風邪で体調が最悪なのを、おして、出席します。

来るわ、来るわ、みんな集まってきます。100名はいるでしょうか?

みんな変わらない、と言いたいところだけど、これだけ集まると、仲のよかった、クラスが一緒だった人しか、名前と顔が一致しません。みんな、それなりに年を取りました。それが、時の流れでしょうか?

今でこそ、開成中学・高校は全国でも最難関ですが、「TAK」さんが入学した頃は、東大合格者が全国で3〜7位くらいを推移しており、難関校ではあったけれど、最難関ではありませんでした。

「だから、「TAK」さんも受かったのね!」って???

ただ、「TAK」さんが卒業する頃、東大合格者が全国1位になりました。

開成は特別の教育をする訳ではありませんでした。

ただ、志、学業レベルの高い生徒が集まると、互いに作用しあって、放っておいても、いい結果が出るのでしょうか?

ちょうど、入学試験、合格発表が終わってからしばらくした時期で、入学手続きをしている中学入学生の父母の姿も見られました。

この人たちが、思わず、手を止めてしまうような現実もあります。

開成中学・高校入学が、その後のバラ色の人生を保証するものではない、ことをこの合同大同窓会が物語っています。

順風満帆の人生を送ってきた者など、ほとんどいないでしょう。皆、艱難辛苦を乗り越えて、ここにいます。

この不況の影響は、開成卒業者にも例外なく、襲い掛かります。

今日、集まった100名の3倍の人間が、事情があって、ここに来ていないのです。

でも、そんな厳しい現実があっても、やさしく迎えてくれるのが、出身校なのでしょう。

校歌、応援歌を合唱していると、懐かしい日々がよみがえって来ます。

だからこそ、こんなにみんな集まるのでしょう。

数年(数十年?)振りに、先生方ともお会いすることが出来ました。

音信不通になっていた、仲のよかった友達とも、ネットワークの回復ができました。

あっという間の、懐かしいひと時でした。

集まった皆様、幹事の皆様、ほんとうにご苦労様でした。




2009年02月20日

社会人大学院が春休みなので、普段の行動範囲の東大、東工大から足を広げて、東京理科大学MOT(技術経営)平日夜間体験授業へ出かけます。

MOT(技術経営)は、基礎研究、応用研究から、開発、商品化、事業化まで、横断的に扱いますが、理工系の大学院から始まっていることが多く、技術は強いけれども、経営は弱い、傾向があります。

東京理科大学MOT(技術経営)は一橋大学の元商学部長である伊丹敬之教授、弟子の西野和美准教授を加え、経営教授陣を強化しています。

体験授業は、

・坂本 正典教授:コモディティ化と闘う ―手持ちリソースの見直しー

・宮永 博史教授:顧客を創造する −SWOT分析はなぜ役立たないか−

です。

会場は、盛況で満員です。MOT(技術経営)関連イベントは、最近はいつも満員です。

集まった人々は、30代から50代まで、男女比率は8:2というところでしょうか?

体験授業と言うことで、内容は極めて簡単な企業のケーススタディーの紹介です。

いつもながら、平日夜間のMOT(技術経営)体験授業に集まる様な人たちは、元気で、活発で、黙っていることなく、自分から挙手して、発言します。

ところで、このイベントは体験授業よりも、直前に迫った入試説明会が主眼だったようです。

つまり、「体験」とは、異文化の体験ではなく、あくまで入学体験であったようです。入試を受けないのであれば、迷惑であったかもしれません。

でも、そうであれば、体験授業が終わったところで、一度区切って、入試説明会を実施してほしいのですが、そのまま流れていき、とても退席し難い雰囲気です。

というよりも、ほとんどの人が入試を受ける予定なのでしょうか?

「TAK」さんは入試は受けませんが、この際なので、少し聞くことにします。

感想を率直に書きます。関係者の方、気を悪くされないよう、お願いします。


●教授陣が発展途上

東京理科大学MOT(技術経営)だけでなく、東大、東工大にも言える事です。

MITのスローン・スクールのような長い歴史に比べると、まだまだ浅く、体験授業に出てくるエース級の先生方々はともかく、入試説明会で挨拶したスタッフ陣を見ると、教授陣が発展途上という感じが否めません。

日本のMOT(技術経営)全体の教授陣の強化が望まれます。


●平日夜間に集まる社会人は元気!

これも、東京理科大学MOT(技術経営)だけでなく、東大、東工大にも言える事です。

平日夜間に集まる社会人は元気で、活発で、既にある程度の、基礎学習はしています。



●筆記試験、英語試験がないけれど?

出願時に小論文を提出し、試験は面接でプレゼンをすることになっています。これだけあれば、その人物は十分に評価できるでしょう。

ただ、筆記試験、英語試験がないけれど、いいのでしょうか?

グローバル社会を対象とする以上、英語を扱います。

また、MOT(技術経営)は学生同士の相互啓発が重要なので、レベルを保つために、筆記試験による「足切り」があってもいいのではないでしょうか?

上に書いたことと、矛盾するようですが、余計な心配でした。


●やっぱり私立は学費が高い!

「子供が国立の大学に入ってくれないと経済的に困る」とは、よく聞きますが、社会人大学院も同じです。

国立大学のMOT(技術経営)に比べると、相当高くなっています。
















東大、早稲田の大学院で、経済、金融、企業戦略などを教えている宿輪純一先生の勉強会に久し振りに参加します。

宿輪ゼミは原則毎月第3水曜日の夜に行われますが、社会人大学院のため、若いスタッフの目の輝き 3回目の宿輪ゼミ 以来、1年近く足が遠のいていました。

宿輪先生はひとつのテーマに限定したり、パワーポイントを使うことなく、90分の間に、最近の経済・金融情勢、経営と組織、幸せ、シネマといろいろなテーマが話されます。

「TAK」さんはいつものように前列に座って、聞かせていただきます。

今日のポイントをいくつか挙げます

●「恐慌」も「鬱」もDepression

世界中が100年に一度の大恐慌に見舞われています。

「恐慌」は英語でDepression、これは「鬱」という意味もあります。

世界中が鬱状態に陥っているのかもしれません。


●オバマ新政権への高い期待と現実の直視

アメリカのオバマ新政権へは、世界中から高い期待がされています。

しかし、「期待が高い」とは、期待を裏切った場合の失望が大きい、ということでもあります。

そのくらいのことはオバマ新大統領だって、十分承知済みです。

高い期待に沿おうと無理して、大きな失望をもたらすのではなく、世界中に「軽い失望」を与えながら、厳しい現実に着実に対処していくのではないか?


●今年は「体力強化」の時期

今回の不況は、四半期でマイナス12%という、厳しいものです。

ちょっとや、そっとでは回復しないでしょう。

だからこそ、今年は収益が出せる体質に、体質を強化する時期でしょうか?

そうすれば、時期が来れば、回復も順調に行くでしょう。


●「決められた」幸せから離れると幸せになる?

設定した目標が達成されるのはうれしいことですが、予想外の収穫が得られるのはもっとうれしいことです。

あるいは、目標を設定した枠組みを、あえて外してみると、意外な発見があるかもしれません。

「会社で出世する」「売り上げを伸ばす」など、人には、疑いもしない当たり前のレールの上を走っています

時には、なぜそのレール上を走っているのか?見つめてみるといいかもしれません。


さて、久し振りに参加して、うれしいこととさびしいことがひとつずつありました。

うれしいことは、このゼミが着実に進化していること。

ゲストも招いて、いろいろな話題が聞けそうです。

さびしいことは、約1年前に熱く夢を語ってくれた若いスタッフと会えなかったことです。

もう卒業なのか?春休みなのか?ちょっと残念でした






2009年02月18日

stanfordスタンフォードの友人から、メールが来ました。

おもしろい内容なので、紹介します。


アメリカ人の教員と話している時に、彼が言いました。

「韓国人の学生はあまりに多すぎる。カフェに大人数でたむろして邪魔でしょうがない。しかも、韓国人同士で固まってばかりで、他の学生と交わろうとしない。」

実際、多くの韓国人学生が図書館やカフェの前に集まって、韓国語で会話しながら、タバコを吸っている光景を目にするのは日常茶飯事です。しかも、今まで、韓国人と他の国の人間が混ざり合っているグループを、ほとんど目にしたことがありません(日本人、韓国人、中国人は私でも見分けがつかないことがあるので、ここらへんの区別は微妙ですが・・・)。

日本人学生がアメリカの大学に溢れていたバブル期にも、きっと同じことをアメリカ人から言われていたでしょう。
 
「当時は、日本人留学生が最大勢力だったが、日本人同士で固まってばかりで、他の国の学生から顰蹙を買っていた。

アメリカ人学生らが、”日本人の学生を減らしてくれ”と学校側に要望していたぐらい」

何が言いたいかというと、同じ民族ばかりで固まって、周囲と溶け込めなくなる理由は、語学や文化の問題というより、「単に数が多すぎること」にあるのではないか、ということです。

ある民族のパイが異常に大きくなってしまうと、大きなコミュニティができて、他の国の学生と交流するインセンティブがなくなってしまいます。

「日本人学生はすぐ日本人同士でつるむ」と日本でよく言われますが、スタンフォードに来て以来、つるんでいる日本人に会ったことがありません。それは、日本人が成熟したからというより、つるもうと思っても、日本人が少なくなって、つるめないからでしょう

「私はアメリカという異文化に来たのだから、日本人とは付き合わない」というのは偏狭な考え方で、留学は、”日本人同士”という点でも貴重な出会いの場です。

個人として見ると、日本人留学バブルが崩壊した今の状況は、悪くありません。日本人がまばらなので、ベタベタすることもなく、ドライなわけでもなく、ちょうど良い距離感で日本人同士が付き合えるという環境です。久々に再会すると、つい話し込んでしまったりします

個人的には、日本の学生が留学するならば、今が結構いいタイミングなのではないか?と思っています。

「「TAK」さん、日本の学生さんたちに是非、留学を勧めていただけませんか?

日本人学生バブルの頃に比べて、ハードルも低くなっているので、チャンスですよ!」





2009年02月17日

中川財務大臣が辞任しました。これも「怒るより、笑っちゃう」というものでしょうか?

元大臣をたたくブログが多いのでは?と思いますが、

「TAK」さんは、たたくのはちょっとだけにして、いろいろ思うことをつづります。


●世界大恐慌下のG7への参加者とは?

アメリカのオバマ政権のティモシー・ガイトナー財務長官は元ニューヨーク連銀総裁として一連の金融危機への対策にも通じており、

日本の大使館勤務の経験があり、日本語と中国語が堪能です。

日本の大蔵大臣も古くは、高橋是清、井上準之助のように日銀総裁経験者だったし、福田康夫前総理の福田赳夫氏も大蔵大臣を務めましたが、主計局長を経験しています。

100年に一度の世界大恐慌下のG7とは、経済、財政の世界中の専門家が集まり、対策を話し合う場です。

ところが、日本は経済対策は白川日銀総裁以下にまかせて、財務大臣は飾り、ということでしょうか?

派閥順送りではなく、経済、財政の専門家に財務大臣になってほしいものです。

もっとも、慶應義塾大学教授に戻った竹中平蔵元経済担当大臣の最近の活き活きした姿を見ていると、日本の大臣に専門家はなじまないようですが。


●人前に出なければならない職業

大臣だって、生身の人間です。体調がすぐれない日だってあるでしょう。でも、そんな時だって、四六時中、マスコミが付いて回ります。

「TAK」さんの周りにも、マスコミによく出る人がいます。

彼ら彼女らを見ていて思うことは、どんなに体調が悪い日でも、テレビに出る時、人前で話す時は、なにくわぬ素振りで出ています。本当に感心します。

人前で仕事をする人は、そうでなければならないんでしょう。

「TAK」さんは、とてもその域はほど遠いようです。

調子が悪い日の授業の後には、「「TAK」先生、今日は風邪でもひいているんですか?」なんて心配をかけています。


●お酒と体調

「TAK」さんは、お酒はあまり強くありません。深酒もしません。だから、お酒で困ることはあまり、ありません。

全くないのではなくて、「あまりない」のです。

年に2回くらい、二日酔いの体調不良に悩むことがあります。

飲んでいて、お酒がおいしくない時は、もちろんすぐに飲むのを止めます。

問題は、飲んでいる時は、いい調子なのですが、飲み終わった時くらいから、おかしくなる時でしょうか?

本人は気付いていないけれど、おなかの風邪などをひいている時、などです。

こんな時は直るまで、静養するしかありません。本当に、どうしようもないのです。

自分の体調は、自分でコントロールできる程度にしたいものです。


つれづれ思うことですので、発散しています。ご了承願います。

もちろん、「TAK」さんは、しらふです。






2009年02月15日

知的財産マネジメント研究会に行きます。

すると、分科会の司会の女性から「「TAK」さんじゃないですが?」と呼び止められました。

見ると、現在、「TAK」さんが、在学している大学の社会人大学院生の方です。

「私、ここで分科会の幹事をしているんです」

このように、いろいろネットワークが広がっていくのは、楽しいものです。

さて、今日のテーマは、

・日本企業のこれからの知財戦略(元オムロン知財部長 岡本清秀氏)

・経験者が語るカーブアウトの光と影(株式会社半一 代表取締役 元三菱重工 坂本仁志氏)


21世紀は知的財産の時代、と言われますが、製薬メーカー、電機メーカー以外では、知的財産を取り扱う部署は必ずしも優遇されていません。

事業戦略、研究開発戦略、知的財産戦略の三位一体の戦略、と言われていますが、先の2つに比べ、相対的な劣位は否めません。


岡本氏から2つほど、参考になる話をいただきました。

・電機メーカー各社の会合がある時、通常、大企業ほど、席次が高い。だが、知的財産の会合では席は対等。

大企業が中小メーカーから、特許、ライセンスで、攻撃されることも珍しくない。

知的財産担当者の各社対等な立場を活用して、事業の調整だって出来る。

・「課題を認識する力」「提案する力」「人をつなげるネットワーク力」の3つを持っている人はどこで働いても力を発揮する。


坂本氏からは、原子力、タービン、造船、航空機などが主力の三菱重工で、半導体事業というコアではない事業を起こす難しさが語られました。


・新規事業は期待される時期もあれば、本業回帰で撤退する時期もある。

社内に理解できる人間も少なく、上層部の説得も難しい。

・「半導体事業の顔」となる人材をベンチャー社長にスカウトしたが、失敗した。

大企業の研究開発部長級は、ベンチャーの経験もないし、企業経営の経験もない、ベンチャーの経営には適していなかった。

・自らも結局、三菱重工からスピンアウトして起業することになった。

起業する場合は、意図している場合も、予期せずにやむを得ずと言う場合、もあるだろう。

ただ、起業が成功するためには、前職で信頼で獲得した顧客の方々がそのまま起業した会社に移行し、その顧客から新しい顧客が広がっていくことが欠かせない。

 ゼロからの起業では、しばらく収益が上がらず、コアの事業と、営業活動を同時に進めねばならず、難しいのではないか?


いろいろと実りの多い研究会でした。




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