2009年03月

2009年03月30日

以前、ソニーグループにいた天外伺朗さんから伺ったお話です


「伝わりにくいものを、伝えようと努力すればするほど、伝わらない。」

パラドックスとしか言いようのない本質があります。

世の中には、「感覚としては分かるけれども、言葉にするとピンとこない」概念があるものです。

無理して論理で理解しようとするから分からなくなるのであって、感覚で理解できればよいものだってあるのです。


この週末は、花冷えで、土日とも午後は青空が広がり、暖かくなりましたが、午前中は曇っていて、冬の寒さでした。

「TAK」さんは、休日の午前中にテニスをするのですが、寒くて、身体が堅くて、困りました。

どんなスポーツでも、身体が堅くなっていると、いい結果は出ません。

もっとやわらかく、もっとやわらかく、なんて、考えていると、ますます身体が堅くなってきます。

こんな時、どうすればよいのでしょう?


これって、前に考えたことがあるな?と思っていたら、以前ブログに書いていました。

自分でも参考になるので、再掲します。

努力逆転の法則について

「せっかく努力をしたのに、求めていたのと反対の結果を招いてしまう」ということありませんか?

●「眠ろう、眠ろう」として結局朝になってしまった

●「緊張すまい、すまい」と努力してよけい緊張してしまった

●「うまくやらねば」と頑張りすぎて、失敗を招いてしまった

これは「うまくやらねば」という欲求が強くなりすぎ、結果に対する不安が強くなり、結局、逆効果となるようです。

これを努力逆転の法則と言い、フランスの研究者エミール・クーエが提唱したものです。

努力逆転の法則は以下の通りです。


●意志と想像力が対立する場合、勝つのは常に「想像力」。例外はない。

●意志と想像力が対立する場合、「想像力」は意志の2乗に比例する。

●意志と想像力が同調する場合、生ずる力積は両者の積



では、「努力逆転の法則」にならないためには、どうすればいいのでしょう?

まず、気になることを「否定する」のではなく、認めましょう!

「うまくやらなければ」ではなく、「うまくいかなくとも、仕方ない」と開き直ることも大切です。

想像力は誘導することができます。

●さりげなく、快く

●肯定的表現で

●反復を繰り返す

あせらずにやりましょう!


2009年03月29日

WBCの日本優勝の酔いがさめて、じっくり見ていくと、組織と個人、のビジネス上のケーススタディーがいろいろ見えてきます。

いくつかを見ていくこととします

●味方と敵が交錯する場合、「身を引く」のがよい!

今回のWBCでは、韓国の主力打者のイー・スンヨクが早々に欠場を表明しました。

イー・スンヨクは巨人の選手です。

WBCと日本のペナント・レースは、全く別物、「それはそれ、これはこれ」です。建前としては。

でも、自分が所属する巨人の原監督が、WBC日本監督を務める時に、「自分のいつものボスである原監督と戦い、負かす」ということができるでしょうか?

イー・スンヨクの決勝打で日本が負けたなら、原監督が日本中から、ボロクソの評判になってしまいことだってあるのです。

逆に、韓国の国内では、日本vs韓国戦で、イー・スンヨクが凡退して韓国が負けた場合、「日本からのスパイ」呼ばわりされかねません。

打っても、打たなくても、日本が勝っても、韓国が勝っても、すなわち、どんな場合でも、イー・スンヨクはつらい立場、になってしまいます。

こんな時には、「嵐を避ける」のが一番です。

上記のように、イー・スンヨクは早々に欠場を表明しました。


●組織の結果と個人の希望、存在意義の衝突

優勝の瞬間のマウンドには、ダルビッシュではなく、藤川球児がいたかったでしょうし、原監督だって、抑え投手として、藤川投手を召集した以上、藤川投手にいてほしかったのではないか?と思います。

でも、組織としての勝利、という結果を残すために、原監督は、藤川ではなく、ダルビッシュという選択をしたのでしょう。

ダルビッシュは、先発が主な役目です。そのダルビッシュが抑えもやってしまうのであれば、藤川は「存在意義が薄れた」ことになってしまいます。

記者会見、ニュースでは、「もっともらしい、立派な説明」がされていましたが、本音では、悔しくてたまらなかった、でしょう

実は、どこの組織でも渦巻いています。組織の結果を優先するか?個人の希望、存在価値を貫くか?難しい問題です


●通常業務と短期のビッグイベント

WBCに対して、どれだけの報奨金があるのか?知りませんが、監督も選手も、通常業務は所属チームでのレギュラー・シーズンであり、生活費もそちらで稼ぎます。

すなわち、生活のベースはこちらです。

WBCのような注目度が高く、日本だけでなく、広く世界も見ているイベントは、大幅なキャリアアップのチャンスでもあり、また、大幅に評価を下げてしまうリスクもあります。

名前は挙げませんが、前回のオリンピック日本代表選手の中には、オリンピックでの不首尾のため、選手生命まで危うくしてしまった選手もいます

このようなビッグイベントを活かせるか?どう活かすか?大きなポイントです


●指揮官の構想との一致、不一致

あるプロ野球選手OBから、伺ったことがあります。

「プロ野球に入った選手は、二軍選手でも、かつては、皆、エースで4番、その地域では有名なスター選手だった」

そんな中で、レギュラーをとり、一軍に定着し、WBC候補になるような選手は、超一流選手でしょう

ところが、誰が監督になるかで、選手の構想、起用は異なります。

誰が監督になっても、選ばれるのは、イチロー、松阪、城島、ダルビッシュ、岩隈ら、超一流選手を超えた、ほんの一握りのスーパースターだけでしょう

超一流選手といえども、選ばれないことだってあります。

そんな時、不平、不満を言ったところで、仕方ありません

他の道を探して、進んでいく、しかありません



と、いろいろ「組織と個人の課題」も見せてくれたWBCでした


2009年03月27日

卒業式東京大学から、卒業式の様子を知らせてくれました。

小宮山総長の送る言葉も、さることながら、2名の卒業生代表の答辞が、なかなか胸を打つものでした。

上記URLにも掲載されている、公開事項ということで、かなり長くなりますが、紹介します。


理学部    穂坂 秀昭さん


振り返ると、大学での時間は瞬く間に過ぎて行きました。

その中で私たちは諸先生方のご指導を受け、大いなる知恵を得ました。そして何より、かけがえのない多くの友人を得ることができました。

その友人たちと共によく遊び、そして勉強に励んだ時間はとても楽しく、有意義で、この上なく贅沢なものでした。

卒業に際して喜びを覚える一方で、友人達との別れに、寂しさを感じずにはいられません。

しかし、いつまでも過去を名残惜しむことは許されません。

程なくして私たちはそれぞれの道を歩き始めますが、その前途には未解決の問題が山積みとなっています。

多種多様な問題が噴出している昨今、東京大学の卒業生である私たちの果たすべき役割は、ますます大きくなってきているものだと思います。

私たちは東京大学で得た知識・技術を元に、互いの分野の垣根を越えて協力し合い、待ち受ける困難な課題に立ち向かわなければいけません。

入学式の日、小宮山総長は次のようにおっしゃいました。「先頭に立つ勇気を持て」と。

いま改めてこの言葉を噛みしめ、先頭に立ってより良い未来を切り拓いていけるように、今後更なる努力をすることを、ここに決意致します。



文学部   長崎恭子さん

春の風が爽やかなこのキャンパスに立ち、卒業という事実と対峙するとき、私たち一人ひとりの胸中には、さまざまな想いが去来しているに違いありません。

入学後間もなく、私は日中韓の学生の国際交流を目的としたビジネスコンテストを企画するサークルに所属しました。

そこでの出会いと経験から、色々なものの見方や考え方の存在を知りました。大学生の身で起業している先輩に会ったときには衝撃を受けました。

多くの社会人の方々に支援していただき、感謝を学びました。中国や韓国の学生とのやり取りの難しさに悩んだこともありました。

友人と、互いに励ましあいながら徹夜をしたことも、一晩中喧嘩ごしの議論をしたこともありました。議論に議論を重ね、意思決定を積み重ね、コンテストを成功させました。

この活動を通して得たものは、ものごとを見る視点の多様性と、その視点を相対的に捉える力が、意思決定の質に大きく影響を与えているのではないか、という気付きでした。

文学部に進学後、専攻した社会心理学の研究のひとつに、意思決定に関するものがあり、視点の多様性と相対化に結び付けて、卒論のテーマとしました。

色々な人とのコミュニケーションを多くとる人は、自分を客観的に認知する視点を持ち、かつ相手の立場・視点に立って考えることができるため、他人の意見に安易に流されて行動を決めることが少ない、ということが分かりました。

人は、人との意思疎通の中で、新しい視点を発見・客観化し、自分の判断軸のひとつとして血肉にするのだと思います。

今、日本の社会は、大きな転換点に到達しようとしています。法律、教育、医療、福祉、産業、金融、ありとあらゆる分野で戦後に作られた古いシステムが機能しなくなり、問題が起こっています。

特に、金融の大河は、濁流となって実態経済を直撃しました。しかし私たちは、決して悲観論に屈しません。大きな変化の先に希望を見ます。私たちの世代は、瓦解した社会システムを、新しいパラダイムと一貫したコンセプトで再設計し、社会に浸透させていく役割を担っているのです。明治維新後に新しい日本を作った偉人たちように、活躍すべき時なのだと思います。

4月から就職する会社では、金融の民主化という切り口からこの社会システム再構築に貢献していきたいと考えています。現状の資本主義やお金そのものに対するパラダイムを変えるのは容易なことではありませんが、決して逃げ出さず、視座を変え、視点を変え、解を創造していきたいと思います。その積み重ねが、私の人生を作るのでしょうし、そうやって未来は創造されていくものだと思われてなりません。

私たちは今日、この東京大学を卒業します。今後さらに学問の道に進む者も、実社会において職業上の目的に邁進する者も、明日からの人生の節目においてその都度、ここで学んだことの意義をかみ締め、それぞれの分野で活かし、一人ひとりが託された使命を精一杯果たします。

4年間、ありがとうございました。終わりに、皆様の御健康と東京大学の輝かしい発展をお祈りいたしまして、答辞とさせていただきます。



「さすが、わが後輩」とでも言いましょうか?

本当に頼もしい、社会に旅立っていく若者たちの抱負です。

大学で学んだこともさることながら、友達をはじめとする、人との出会い、が忘れ得ぬものとなっている、ことが述べられています。

「TAK」さんも社会に旅立つ後輩たちにエールを送ることにします。


皆さん、卒業おめでとうございます

今、希望に満ち溢れながらも、まだよく知らない社会へ旅立つことに、多少の不安もあるかもしれません。

もちろん、これから皆さんが進む道は順風満帆ではないでしょう。

うまくいかないこと、思うようにいかないこと、つらいこと、がたくさんあることと思います。

そのチャレンジングな課題に対し、皆さんの若い力で、一歩一歩解決していくことが、これからの社会の進歩につながっていきます。

毎日のように会っていた友達とは、残念ですが、しばしのお別れになってしまいます。

でも、友達はいつまでもたっても友達です。

いや、時が経つにつれ、ずっと重みが出てきます。

4年間に、語り合い、笑いあい、時には喧嘩し合った、友達とのつながりはいつまでも大切にしてください。

母校は、いつでも、皆さんを温かく迎えます。卒業してからも、時にはキャンパスを訪れて、後輩たちとのひと時を楽しむのもよいのでしょう




2009年03月26日

「WBC日本優勝おめでとう!」に日本中が酔いしれました。

なぜ今回の侍ジャパンは強かったのか?

・松阪、ダルビッシュ、岩隈、杉内ら投手陣の充実

大リーグを相手にした好投では、伝説となっているのが、戦前の巨人軍沢村栄治投手が静岡・草薙球場で、ベーブ・ルース、ルー・ゲイリックらの強打者を相手に、0-1で敗れた試合でしょうか?

半世紀を超えた伝説でしたが、侍ジャパンの投手陣は世界トップクラスであることを見せてくれました

・大砲不在な反面、どこからでも打てる、切れ目のない打線

「大砲の前にランナーが出れば」というワンパターンではなく、どこからでも火がつくのでいつでもチャンスが作れる打線

などなど

いろいろな勝因はありますが、ここでは敢えてイチローにフォーカスします

今回予選の前の合宿、オープン戦の段階から、イチローの不振が伝えられました

予選に入っても、ヒットが出ず、チャンスをつぶして、「イチローで打線が切れる!」「イチローをスタメンから落とせ!」

など、散々な評判でした

しかし、準決勝、決勝と、次第に調子を取り戻し、決勝戦の10回3−3 2アウト2、3塁での2点タイムリーヒットは、さすがスーパースターでした

本人も試合後のインタビューで言っていましたが、「ここで打つか?凡退するか?日本中が見ていて、凡退したら、とんでもないブーイングが待っている」ことを一番感じていたのがイチロー本人でしょう。

このような場面が回ってきて、しかも、そこで結果を出すのが、スーパースターなのでしょう

イチローは破竹の勢いの伸び盛りの選手ではありません

はっきり言うと、もう全盛期は過ぎつつある、スーパースターから転落しないよう、必死な選手、というところでしょうか?(厳し過ぎるでしょうか?)

スーパースターと呼ばれる選手は、一度は、破竹の伸び盛り、を経験しています。

この時期は、何をやってもうまくいき、結果がどうやっても出てしまいます

どのコースに、どんなボールを投げたって、打たれてしまいます。

しかし、全盛期を過ぎると、スーパースターと言えども、そうはいきません。

かつては、簡単に打てたボールが、飛ばなくなります

十数打席ヒットの出ないイチローなんて、かつては考えられなかったでしょう

しかし、そんな状況でも、ここ一番の場面を呼び込み、結果を出すのが、スーパースターです。


「TAK」さんは、野球はあまり知りませんので、テニスで例えます。

全盛のチャンピオンは負けません。数十連勝したり、数十勝一、二敗という、勝率です。

そんな彼ら彼女らも、やがて若手の台頭に、試合を落とすようになってきます。

しかし、ウィンブルドン、全米オープンなど、主要な大会は、必ず取ります。

これらのタイトルを取れなくなったときが、「引き際」の目安です


イチローがこれから、どのようなプレー、活躍をするのか?

スーパースターの今後を楽しみにしましょう!





2009年03月23日

表現、伝達、記録の手段としての映像、メディア で紹介した東海大学芸術工学部の「メディア表現のための学習プログラム」がおもしろいので、もう少し紹介します。

どこまでが「自分」で、自分と社会の境界では何が起こっているのか?「表現とは何か?」を考えることが、「自分」を読み解く鍵かもしれません。

課題1:自分という存在のメディア

知らず知らずに相手に合わせ、作って生きている自分を取り戻す。

自分の外にある価値基準に近づくことで、社会に参加しようと努力して来てしまった不自由な自分と向き合い、身に着けてしまった余計な情報や観念を取り除いていく。

心と身体と意識を静かに見つめ、透明な自分自身を見出す。

表現の始まりにあるのは、自己という存在のメディアを意識化させること。

何にも影響されない本当の自分を見つめる勇気を持つこと。

自分を大きく見せようと飾ることなく、仲間になろうと取り繕うこともなく、誰かに依存したり外に問題のありかを求めたりしてはいけない。

すべての原因は自分の中にある。


課題2:自分への告白

たとえ恐ろしい現実でも、目をそらさずに見つめなければならないことがある。

決して知りたくないことにも、直面せずにはいれない時がある。

自分にとって望ましい現実と出会うように願い、自分に都合のいい出来事との関係を求めながら、自らの記憶が自分自身によって編集されていくことはないだろうか?

現実から自分を遠ざけたいと感じるが、生命は切実でいとおしい。

社会で起こる矛盾や何処かで起こる紛争に、当事者ではない私たちは、感覚を鈍化させて対応している。

自分自身の現実を正視して、正直に自分に告白してみよう。

「私」から逃げないために。


課題3:自分へのまなざし、他人へのまなざし

自分が知っているはずの自分は、果たして本当の自分なのだろうか?

自分の肉眼で、直接、自分の顔を見ることはできない。

自分とは、自己の内的イメージを投影した想像上の自分、自分が生み出した仮想の自分を演じているだけの存在なのかもしれない。

いくつもの仮面を取り替えながら、自分のモードを切り替えて生活しているのかもしれない自分の本当の姿を探ってみよう。

自分が知っている自分はどんな姿で、他人が知っている自分はどんな姿。

他者へまなざしを通して、自己へのまなざしを探る。



どれもやってみるとおもしろそうです。

ひとりでやってもいいですが、友達を何人か誘ってシェアしながらやると、もっとよさそうです。




2009年03月22日

劇作家の平田オリザさんから伺ったお話です

コミュニケーションという言葉を理屈っぽく定義するとすれば、

「自分のメッセージを相手に伝え、相手がそれを理解したというメッセージを自分が受け取ること」

ということになります。つまりコミュニケーションは、双方向のメッセージ交換です。

この時に、相手の人となりが分かり、何を考え、何をしようとしているかまで共感しないと、相手の言うことが理解できないというのが、これまでのコミュニケーションの考え方です。

「若者は、場を読むことに命を懸けている」

というのが、心理学者の諸富祥彦先生が分析する当世若者像です。

すべてが分からないとコミュニケーションできないという特性を表しているのかもしれません。

場を読むことに命を懸けながら、こころを病む人々が増えているという現象は、分かり合えることができないことまでも、分かり合おうとするあまりに、分かってもらえないことで過剰なまでに自信を喪失している人々が如何に多いのか如実に示しているように思えます。

「すべてを分かり合えないことを前提に、分かり合える共通項を探しだす」

相手のことがよく分からない、考え方も理解できないし、気も合わない。

だけれども、なんとか共有できるところを見つけて上手くやっていこう


平田さんが主張するコミュニケーションがこれからは大切なのかもしれません。




2009年03月20日

今日は、第8回社会技術フォーラム 智(knowledge)・技(arts)・絆(communication)科学技術コミュニケーション社会の創造の話を書きますが、長くなるので、

A面ブログ:智(knowledge)・技(arts)・絆(communication)を築くために、今何をすべきか?

B面ブログ:科学技術コミュニケーション社会の創造


とテーマを分けます。

両方読んでくださいね!


今年2009年とは、

・ガリレオによる天体観測から400年
・ケプラーの第1、2法則から400年
・ダーウィン生誕200年
・ダーウィンの「種の起源」から150年

という記念すべき年だそうです。

そういうことで、会場は科学に関心がある方で、満員なのですが、参加者が高年齢で、しかも、男性が圧倒的に多い、という、状況です。

「TAK」さん、残念ですねって!

冗談はさておき、主催者側は、若い人たち、特に女性の参加を期待しているのでしょうが、新学期の直前の春休み、では、学生さんの参加が望める時期ではなかったようです。

市民が智(knowledge)と技(arts)を共有し、人間の絆(communication)を築くことにより、変動する社会や環境の課題に共に立ち向かっていくために、今何をすべきか?どんな話が聴けるでしょうか?


基調講演の、

安西祐一郎 慶應義塾長からは、

・知っていることは、主観的経験を通して、知識になる(ローレンツ)

・知は力なり(ベーコン)

・知識は目的ではなく、手段である(ドラッカー)

・時代が進み、知識(knowledge)は確実に増えているが、智恵(Wisdom)はどうだろうか?(ラッセル)

・智恵が形成されるには、信頼関係が欠かせない

・技術と人を組み合わせることが大切


北原和夫 国際基督教大学教授からは、

「科学技術の智」とは、

・学問の体系をやさしく伝えるのではなく、

・生活に活かすための「智恵」である。

・頭、身体、心を動かして共に行動するための知識、技能、考え方

というお話がありました。


ところで、上に書いたように、最近は社会人の学習意欲が旺盛です。

パネル討論の司会の公立はこだて未来大学の 美馬 のゆり先生 から、

社会人学習者は、

・実利的である

・動機を必要としている

・自律的である

・関連性が必要

・目的指向が高い

・豊富な人生経験

である、という紹介がありました。


さて、会場から興味深い質問がありました。

「今日のフォーラムでは、理系教育の試みについて紹介がありました。

私は理系出身で、理系の教育を受けてきました。

でも、今、振り返ると、古典、歴史など、社会科学、人文科学の教育をもっと受けていたら、人生がもっと豊かになったのでは?と思うのですが、いかがでしょうか?」


「TAK」さんは、どんな回答が聞けるのか?楽しみにしておりました。

ところが、

「今からでも、遅くありません。本を読んでください。

鎌倉時代のお坊さんに夢で見たことを記録して、人生を2倍生きた人がいます」

という回答でした。

鎌倉時代のお坊さんのお話はおもしろい、として、これでは回答になっていません。


「理科離れ」が指摘され、理数系教育の強化が叫ばれています。

では、その分、英語などの外国語教育、古典、歴史など、社会科学、人文科学の教育は削減してよいのでしょうか?

そうではなく、理系学生が、外国語教育、古典、歴史など、社会科学、人文科学を身につけることが、大切なのではないでしょうか?

専門分化し、全体感がつかめない理学研究者、経済性、マーケティングをわかっていないエンジニア、などが、「理科離れ」の一因になっていないでしょうか?

「理科離れ」対策には、逆説的ですが、理数系教育の強化よりも、古典、歴史など、社会科学、人文科学の教育が大切かも知れません。


智(knowledge)・技(arts)・絆(communication)を築くには、まだまだ、課題が多いようです。

では、「科学技術コミュニケーション社会の創造」はどうでしょうか?

B面ブログ:科学技術コミュニケーション社会の創造をご覧下さい。





2009年03月18日

「夢を形にする力」〜コーチングを人生に活かすに参加します。

講師は、

小巻 亜矢さん(NPO法人ハロードリーム実行委員会代表理事)

本間 正人さん(日本コーチ協会東京チャプター顧問)

小巻さんのミッションは「64億人の笑顔」

誰もが夢を持ち、笑顔で暮らせる社会を実現するために、未来を担う子供たちと子供を応援したい大人、学生と企業、日本と世界など、さまざま架け橋になる活動を展開されています。

お二人から伺ったお話は、書ききれないので、いくつかかいつまんで書きます。

まず小巻さんんから

●やりたいことをやらない理由はない。

「こうなったら、いいね!」ということは、たくさんある。

やりたいことをやらない理由はない。ただし、起こった事の責任は取る。

障害はいろいろあるけれど、やりたい気持ちが降って来る。


●人生はあきらめなければ、いくつからでも輝ける

人生はあきらめなければ、いくつからでも輝ける

何かできるんじゃないか?自分はこのままでは終わらない!

自分を信じること!


本間さんから、

●笑顔になることで、楽しくなる

普段は怒った顔つきの人でも、笑顔を作ると、使わない筋肉を使うことによって、楽しい感情が起こります

楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔になるから、楽しくなるのです。

豊かな表現力を身につけるには?で、


普段は使わない新しい表現を身に付けることで、自分では気づかない、 まったく新しい感覚・感 情・感性を得られることもある


と書きましたが、その通りのようです。


●子供に「なぜ今の仕事に就いたか?」説明してみる

子供から笑顔で、「なんで今の仕事をしているんですか?」と聞かれた、とします。

「いろんな会社を受けたんだけれど、みんな蹴られて、ここの会社しか入れなかった」

「本当はいやだけれど、生活費を稼ぐため」

とは言えないですよね

自分の仕事に、「立派な理由」を見つけて、説明するのでは?と思います。

そうです。あなたが、今やっている仕事には、そういう立派な理由があるんです。


●夢は外にリソースがある

コーチングでは、答えは自分の中にある、と言います。

「やりたいことが見つからない」「自分探し」と自分の中を探します。

でも、夢って、外の人から、不意に気づかされることの方が多いのではないでしょうか?

自分の枠の範囲内では気づかなかったことが、外から気づかされることの方が多いのではないでしょうか?

ただ、この時の外の人は、「否定しない人」「なるべく多様な人」がいいみたいです。


●夢は外に出して、いろいろな角度から光を当てる

夢は自分の中に秘めているよりも、外に出して、いろいろな角度から光を当てると、思いがけないサポートがあったり、実現に近づきます


●核心を突いたネイミング

「核心を突いたネイミング」があると、わかりやすくて、いろいろな人を巻き込むことができます


といろいろ学ぶことが多かった勉強会でした





劇作家の鴻上尚史さんから伺ったお話です。

「整体師の先生から聞いたのだけど...」と前置きされて、ユニークなボディワークを教えてくれました。

・椅子に座り、靴を脱いで、全身をリラックスさせる。

・5本の足の指を大きく開く(実際に開けなくても、開いた感じでOK)

・親指と小指を大地に着けたまま、残りの3本の足指を浮かす感覚をイメージする

というものです。

よろしければ試してみてください。こうすると、ふくらはぎに微妙な力が入るかわりに、足裏全体から力が抜けて、軽い浮遊感のような感覚を得ることができます。

「通常では感じることができない不思議な感覚を知ることができる」と鴻上さんは言います。

「感情を豊かにすれば表現が豊かになるというけれども、その逆もある。

 普段は使わない新しい表現を身に付けることで、自分では気づかない、

 まったく新しい感覚・感 情・感性を得られることもある」


上のボディワークは、「まったく新しい感覚」のひとつを簡単に体感するために紹介してくれた表現のひとつでした。




2009年03月16日

あなたの最大の関心事は何ですか?

仕事のこと?今度始めるプロジェクト?なかなか軌道に乗らない事業?もうすぐ発表になる異動、昇進?

恋人のこと?合コンのこと?別れた元カノのこと?

いろいろなことに関心があるでしょう?

ところで、あなたの関心が行き着くところは、結局、「自分」ではないでしょうか?

そうです。誰でも最大の関心事は「自分」のことです。

であるならば、自分にとって重要な情報はデータベース化しておくと、便利です。

・自分が出来る仕事

・自分が好きな食べ物

・自分が好きな女の子

・自分が読んだ本

・自分の今までの判断での失敗

などなど

これらを記録して、いつでも引き出せるようにしておくと、とっても便利です。

「自分データベース」作ってみませんか?




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