2010年08月

2010年08月30日

創職時代の生き方で、


みんないろいろ違うことをやってるんだけど、全員に共通するのが、自分で自分の強みをいかして、仕事を創り出しているってこと

今後社会は、逃げの果てから創る時代に突入していくだろう。組織社会からネットワーク型社会へ移行していくと考えている。

その時、非常に重要になる概念が、「創職」なのである。

創職とは起業とイコールの概念ではない。

創職とはもっと広い概念なのだ。

就活を迎えて「自分がやりたいことがわからない」という学生さんが多いのですが、「自分のちょっとした強みとネットワークをいかして」できることならば、見つけられるのではないでしょうか?

実は、学生さんよりも社会人の方が深刻です。

若い社会人ならば、「こんなつまらない仕事をするために、この会社に入ったのではない」

中高年ならば、「こんな敗戦処理の職場ではなく、花形部署に行きたいが、もう無理」「子会社に来て、かなり経つが親会社には、もう戻れない」

だからこそ、「自分のちょっとした強みとネットワークをいかして」できることを探しませんか?

例えば、社会人大学院生とは「社会人」と「大学院生」の2つの仕事をこなしているし、MOT(技術経営)は研究、技術について、製品化につなげ、知的財産化もすると言う意味で、「創職」かもしれません


と書きました。

これは、「創職」について考えるヒント、きっかけでした。


慶應義塾大学SFCの金正勲先生の言葉にこれらを方向付けるものがありました。


●自分が社会に対し提供できる独自の価値は何なのかを常に問い続けるのが人生だと思う。問われるのは自分の存在意義。


●与えられた領域で頑張るのではなく自分が勝負する領域の設定を自ら行うことがこれからの創造時代を切り拓く人材の条件。


つまり、「与えられた環境で精一杯頑張る」という従来の日本の伝統的な生き方ではなく、「自分が社会に対して価値を提供できる領域を、自分で作る」スタイルが、これからの創職時代の生き方では、ないでしょうか?

「言っている事はわかるけど、具体的にどうしよう?」なんて声が聞こえてきそうです

これも、考えるきっかけとして、何でも楽しいという友人が参考になると思うので、掲載します


受験勉強が楽しいという友人がいた。

数学と現代文はパズルだし、物理や化学や生物や地学なんてさ、物体や宇宙や、物体の動きとか、そんな宇宙の根本的なところの話で普通に知ることが楽しいし、倫理なんかも人間の根本的なことだから楽しいし役立つし、しかも過去の超天才、超有名人たちのエッセンスだけピックアップして体系化して知れるんだから倫理なんてマジで超お得じゃん!

現代社会とか政経なんて普通に新聞読む時とか実生活に即役立つし、歴史なんて、俺らと同じ人間の今までのビッグニュースを集めたもんだし、しかもなんせ歴史はマジで起こった事なんだぜ、楽しいよ。

理科も、架空の事じゃなくてマジで今のここにある物体の仕組みの事で、リアルありまくり。全部即役に立つじゃん。楽しいじゃん。

古文も、日本に文字とか文章とかの文化が生まれてから今までの超有名作がピックアップされててマジ便利。楽しい。漢文もそうだよ。だから勉強って超楽しいよ。ついつい夜までやっちゃうんだ。やめようと思ってもなかなか「あとちょっと」とかいってやめらんなくてさー


大体奴はそんなようなことを言っていて、周りの皆は「理解できねえ」と苦笑いしていた。俺も含めてだ。

そして奴は、東大へ行った。





2010年08月28日

夏のシンポジウム Ziba × Stanford d.school × 東京大学i.school イノベーション思考にメソドロジーは可能か?に参加しました

夏休み最後の土曜日の午前中だというのに、会場の東大福武ホールは超満員

「TAK」さんもテニスを休んで、参加します

東京大学i.schoolは「あなたをイノベーティブ」を目標とした東大の新しい教育プログラムです

年に6回ワークショップがありますが、現役東大大学院生しか、参加できません。卒業生も参加したいのに、残念です

そんな訳で、年に3回行われる公開シンポジウムで、うかがいい知るしかありません

「人間中心イノベーション」は、イノベーションを技術革新と捉えず、人間の知覚・習慣・価値観の根本的な変化を伴う現象と位置づけます。

これらの変化は結果として現れるものであって、はじめから「狙って」アプローチすることは難しいものです。

しかし、人間は往々にして、イノベーションを確実に得られるものとして、求めようとします

Zibaの戦略担当ディレクター・濱口秀司氏から、イノベーションを見分ける3つの方法が提案されました

1)見たこと・聞いたことが無い

2)与えられた時間内に実現可能

3)議論を生む(反対vs賛成)

これに「対象へのインパクト」を掛け算する

賢い人たちが集まると、「議論を生む(反対vs賛成)」が苦手です。合意点、落とし所を探って、議論を避けます

イノベーションは、問題解決のプロセスではなく、破壊のプロセスです

単純⇔複雑、具体⇔抽象の視点のシフトが提案されました。

このような「イノベーション思考」は、再現可能なものでしょうか。

難しいでしょう、だって、「イノベーション思考」が再現可能ならば、これさえマスターすれば、誰でもイノベーションが得られます

でも、メソッドではなく、方法論「メソドロジー」として扱うことができるかもしれません

スタンフォード大学d.schoolのMichael Shanks教授からは、

・イノベーションは効率、機能とは結びつかないことが多い

・特定のフィールドではなく、フィールド同士の結びつきを見る

・MBA(Master of business administaration)よりも MFA(Master of fine arts)が重要になる

というお話がありました

コンセプトはたくさんある。そのコンセプトを実現する戦略は1/100になってしまう。それを実行するのは、さらに1/100になってしまう。

ブランドとイノベーションとデザインを融合できないか?

「人間中心イノベーション」は結果として現れるもの、の糸口はつかめたけれど、しっかり理解するには道半ばの、「夏のシンポジウム イノベーション思考にメソドロジーは可能か?」参加でした






2010年08月24日

「TAK」さんはブログに「こんなイベントに参加しました」「こんなイベントがあります」「今、こんなことに興味があり、考えています」と書きます。

すると、自然にそれに関連する情報が集まってきます

夏休みの間は、参加するイベントは少なく、書くことも、あるテーマに絞るよりも、スポット的に書いてます

すると、集まる情報も多方面アラカルトになります

でも、ひとつひとつが興味深いものです

早速紹介します


・縁ある方々が次々に海外に行ったり仕事やめたり、就活やめて院めざしたり…と人生過渡期。周囲がこういう状況だと刺激を受けて、自分も活性化します

・研究において致命的なミスが見つかったとき、長期的には絶対に良い事のはずなのに、短期的にはかなり凹む。有限の時間を生きる人間の脆さよ

・勉強は自分がしたいと思ったときが学び時。年齢も立場も関係ない。学ぶ姿勢を持ってる人は輝いてる。

・他の世代と積極的に付き合う人は、どの世代でも外向き

・何を美しいと思うかがその人の持つ価値観となるならば、美的意識を磨くことを怠ってはならない。

・情熱とスキルと市場が重なり合うところ。それがあなたにとってのスウィートスポット

・ツイッターやると朝が楽しみになります。朝早起きをし、情報を集めようとアンテナをはるようになりました

・いかにうまく反論するかで人の心は動かない。

・教育系イベントに出て感想が「よい出会いがありました」って。出会いは大切なんだけど、まず「自分はこれがやりたい」があってほしい 

・イベントで人を集めるには「コンテンツ」か「人(講師や演者)」か「場」のどれかで人を惹きつける必要がある

・人生に必要な出会いは、出会うべき時に出会えるようになっている

・恋人ができないと嘆いている人は、そもそもチャレンジしないのでは?

・アイデアを絞り込んで洗練させてストーリーを考えだすまでに、労力と時間がかかる。β版でいいから、早く実物をつくるといい

・「習うより、慣れろ。」いくら頭で分かっていても経験が伴わないと意味がない

・活気のある研究室って実は実際行ってみるとすぐわかる。研究所なんかでも衰退しているような所は一目瞭然

・自信、ていうのは、すべての力の源泉

・大言壮語な、非常に前向きな言葉でスピーチを締めくくる。自分たちにもできるかもしれない、錯覚に陥りつつある自分。人生に対して、世界に対して、ポジティブな気持ちを持たせてくれる。

・専門家は、知識がある分、それがかえって、アイデアを考える際の制約になってしまい、逆に、その分野の経験が浅い人の方が自由な発想ができる。

・MITの研究結果によると、ある課題を解決しようとするとき、その分野の専門家を集めたチームよりも、多様なバックグランドのメンバーを集めたチームの方が成功する。

・同じような訓練を受けた人々は、結局、同じ山を登る(同じように課題を把握して、同じような解決方法を導き出す)ことになる。

・漫画家の絵が漫画家になってから上手くなるのは、「プロはプロになってからプロになる」という渦巻きの育ち方の法則に従っている。

・人生で挫折があったとか、逆境があったとか、そういう人でないと興味が持てない

・恋愛は、お互い弱い存在でなければ成立しない。強者は他者を必要としない。お互いに弱い存在であり、お互いに傷つけられうるからこそ、あこがれ、惹きつけられ、そしてかけがえのない関係となりうる

・会社は成功している間、経営者がまずい決定を下しても勢いがあるから気付かれない。そこが衰退の第一段階の始まり。




2010年08月23日

理工系大学院生の異分野交流会という通知が来ました


案内文によると、

異分野の最先端ではどのようなことが研究されているのか、

異分野の大学院生はどのような進路を考えているのか、などなど

みなさんの研究内容(もしくは興味の対象)をお酒の肴に、大学院生間のネットワークを広げていきませんか?


「TAK」さんは別件があるので、参加できませんが、異分野の学生と交流を広げたい方は、是非参加してはいかが?



【テーマ】50人の大学院生によるiPad争奪戦!!

【日時】2010年9月11日(土)17:40(受付開始)〜21:00

【場所】ベルサール西新宿
http://www.bellesalle.co.jp/bs_nishishinjuku/event/access.html

【参加資格】理工系大学院生であること

【募集定員】50名

【参加費】2500円(軽食、飲み物、景品代含む)

【準備】
研究内容(もしくは興味の対象)を5分間で非専門家にわかりやすく説明するためのスライドをパワポなどで作成し、A4サイズに印刷して当日持参して下さい。

【内容】
(1)参加者をAグループ、Bグループに分けます。持参したスライドをパーテションに貼付けます。

(2)Aグループ発表、Bグループ聴講&評価

(3)Bグループ発表、Aグループ聴講&評価

(4)各グループの代表(2名)が準備したスライドを利用して最終プレゼンテーションを行う。

(5)見事、優勝した人にはiPadを贈呈します!(その他、特別賞などなどもあります。)

【募集締切】8月27日(金)

【申込先】

【お問い合わせ】ibunyakoryu@gmail.com




2010年08月16日

大学生、大学院生は8月、9月は夏休み

ゆっくり時間が取れる夏休みは、普段はできないことをやるチャンスです

「シリコンバレー、ボストン・エリアにヒアリングに行こう!」

という大型のプロジェクトから

「専攻ではないけれど、気になるテーマの調査をしよう」

「地域のフィールド調査をしよう」

など、まとまった時間を使った計画がある、と思います

社会人の夏休みは1週間から長くても2週間

まとまった休みは旅行などに使います

学生のような夏休みは、残念ながら取れません

社会人大学院生の夏休みは、もっと複雑です

昼間のオフィスはあるけれど、平日夜間、土曜日の大学院は休みです

大学院があると、授業に加えて、課題図書、資料を読んだり、レポートを書いたり、グループワークをしたり、と帰宅から就寝までの時間で、これ以外にするのは食事と入浴くらい、それも短時間に済ませなければなりません

これが取り合えず、休みの期間はなくなります。

もっとも、特別講義とか、自主ゼミとかがあるので、完全な休みは8月中旬の2週間でしょうか

この期間を全く休んでしまうのは、寸暇を惜しんでいる社会人大学院生としては、もったいないことです

「TAK」さんは、こんな感じで使います

(1)行動記録の整理

人間の記憶はあいまいです。

自分が何を考え、何を、どこまでしたのか?記録しておきます。

すると、秋以降の行動計画の立案、修正が簡単に出来ます

「TAK」さんは考えたこと、行動の記録をブログに書いていますが、これらは断片的です

これらを、結びつけて整理しておきたいものです

(2)読みたい本を読む

社会人大学院生は本は十分に読んでいる、と思うでしょうが、

課題となっている図書以外はなかなか読む時間がありません

夏休みの期間に読みたいものです


8月中旬の東京湾花火大会が終ると、夏休みも終わりが見えてきます

残り少ない夏休み、有効に使いたいものです





2010年08月13日

今週は夏休みを利用して、ハーバード、スタンフォードのサマープログラム、キャリアプログラムに参加している人たちがいます

その人たちのリアルタイムレポートを参考にしながら、キャリアデザインと進め方、文系と理系、という切り口でまとめてみます


(ハーバード、スタンフォードからのメッセージ)

・ハーバードPhDでも普通に年収が5-600万の人が結構いる。失業も普通。米国学歴+クリエイティビティと言いたいが、実際は学歴+コネ。中国、韓国、インド、モロッコ、スーダン、イラン、イラク、タイ、フィリピン、私の周りの移民の国も日本より学歴社会

・スタンフォードの入れ替わりの早さを知った。教授がいきなり製薬会社に行くとか、ポスドクが契約が一年で終わるとかね。

・Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。Bクラスの人は、Cクラスの人を採用したがる。── シリコンバレーの格言

・米国の高校でパブリックスピーキングが必修。全校生徒の前でスピーチを発表せねばならず、緊張した

・ハーバードのサマープログラムですが、朝8時から夕方5時くらいまでびっしり予定が詰まっていて忙しい。

・日本人学生数はバブル時代が絶頂期。企業や大学からのからの派遣で大勢来られてました。韓国や中国からの学生は個人が多い。ハーバード大学の傍のスーパーも、圧倒的に韓国インスタントラーメンの方が日本のラーメンより多かった

・海外に出た人は日本を捨てたと日本にいる人には言われるが、僕が知る限り海外にいる人は日本の事を真剣に考えている人ばかり。地理的には日本にいながら、心では日本を捨てている人のほうが圧倒的に多い


(キャリアデザインと進め方)

・諦めたら、そこで終る。諦めなければ、可能性が残る。可能性がなくなったならば、未練は捨てて、次の方策を考える。

・仕事は、「できるか」「できないか」ではなく。「やるか」「やらないか」だけである

・生きる、それは自分の運命を発見する事である

・やらないで後悔するよりも、やって後悔するほうがずっとよい

・自分の人生の責任は自分で取る

・自分の評価というものは、絶えず自分と向き合っているからその変化に気づきにくい。その点他人の評価というものは、断続的な見え方になるので、その変化がよくわかる。

・露出が多いと、直接的および間接的なフィードバックも増える。笑って受けられるフィードバックばかりではない。峻厳な気持ちになることもある。身を切られるようなやつもある。

・努力は、苦労だと思ったら苦痛、達成感を得るためのプロセスだと思ったら、身になる部分は大きい。ただ、そのコントロールがとても難しい

・「拡張による学習」とは、仕事や組織の実践の中で、現状の矛盾に出会いながら、対象との継続的な対話を進め、活動の新たなツールやモデル、コンセプトやヴィジョンを協働で生み出すことによって、制度的な境界を越えた自らの生活世界や未来を創造していくこと

・人は誰でもが気づかない内に「自分を理解して欲しい。」と思っています。私は、その貴方の思いを受け止めたいのです。

・行動をしてこそ、何かが起きる。何かが変わる。どんなに強い思いも自分の中にあるだけでは何も起こらない。想いは行動のための一因に過ぎない。

・日本社会や企業に不満や憎しみがあるのは依存の裏返し。依存しなくなるにつれ、日本社会の将来への不安や日本の労働環境の悪さが気にならなくなった。嫌なら帰らなければいいし、それでも日本がいいなら帰ればいい。

・人はみんな何かしらの創造性をもっているし、その創造性を発揮する機会を望んでいる。

・女子トイレにいる時の女子は、外界でまとったメッキが一時的にはげている。だから結構性格が出る。女子トイレで気遣いのできる女子は、本当に親切な人。

・がんばることは長続きしない。続けるためには楽しむ要素を入れること。楽しみがあれば続ける事が苦痛ではなくなります。


(文系と理系)

・高等教育の中で諸悪の根源は、文系理系を分けた入試制度ではないだろうか?

・人文社会系の人は「卒論」を軸に話を聞くとその人のコアに近づけるけど、工学自然科学系の人は「卒研」の話を聞いてもさっぱりその人の本質に迫れない、ということだった。「研究室で割り当てられた」としか言えない。

・「卒論」が「卒研」が不発の場合はバイトやサークルやプライベートな話題で何かコツンとぶつかるものがないかなーとジャブを繰り返してみるとそれなりにヒットする部分はある




2010年08月07日

最近、社会変革、社会イノベーション、社会起業、と言う言葉をよく聞きます。

・教育・環境・貧困・医療・福祉などの分野で次々に現れ、市場メカニズムのみでは解決できない社会的課題に対して、事業的な方法論で解決を行う

・企業経営においても社会性が今まで以上に重要視され、社会の大義(コーズ)実現と企業活動の連携をはかる

などを行うこと、とされています。

投資が社会にもたらすもの〜インパクト・インベストメントの可能性〜に書きましたが、


これまで、貧困や環境などの社会的な課題に対して解決を図るためには寄付、ODA(政府開発援助)が使われていました。

寄付は出資したら、全額まるまる返ってきません。寄付した人は、「自分は社会によいことをしている」という満足感がありました

これは、継続は難しく、サイクルとはなりません

投資に対しては、リターンがなければサイクルは回りません。

では、1%程度のリターンがあったらどうでしょう?

金融商品のリターンに比べれば、ずっとリターンは低いですが、銀行に預けておくのと変わりません

ならば、インパクト・インベストメントに投資してもいいよ、という人も出てくるかもしれません

投資しながら、社会によいことが出来ます


大富豪ならば継続的に寄付することは可能でしょうが、社会を巻き込む活動にするのであれば、継続できるビジネスにする必要があります

ノーベル平和賞受賞のグラミン銀行総裁ムハマド・ユヌス氏もソーシャル・ビジネスについて

Business for others, but not charity.(他者のためのビジネスであって、寄付ではない)

と言っています

ビジネスは対等な立場で行われますが、寄付とは優位な立場にある者が、劣位の立場の者に対して行う行為です

社会起業家講演会で、あるNPO法人の活動の紹介がありました

代表の女性からのタイ、カンボジアでの貧困、児童買春の実態、それに対する取り組み、貧しい村にみやげ物の縫製工場を作る、などは、

迫力に満ちたものでした。自らの経験は説得力があります

ところが、ある時点から会場が白け始めました

「皆さんにもタイ、カンボジアの実態を改善させるためにできることがあります。

月額○○円で登録すれば、そのお金が最貧国の貧困撲滅に使われます」

なんだ、結局、寄付による資金集めか?

寄付による出資集めは楽です。寄付した人は、「自分は社会によいことをしている」という満足感があるし、集めた方は返済する必要がありません

でも、寄付による満足は、直接の効果は見えない間接的なものだし、継続的に行われるものでもありません

これは、少し意地悪に解釈すると、

「最貧国支援のメカニズムは自分たちが作ったから、あなたたちは寄付さえすれば、私たちがそのお金を有効に使ってあげる」

と言うものです


同様に途上国支援の活動でも、学生主導で数々の途上国向け製品を開発してきたマサチューセッツ工科大学のD- Lab によるSee-Dコンテストが感動を生んだのは、


日本から途上国の低所得者層の生活水準向上を実現する商品、事業をより多く生み出すことを目的とし、途上国のユーザーと日本の企業・大学のエンジニア・デザイナーが一体となって、ユーザー中心の製品開発・事業構築を行う


自分たちが生み出した商品、事業を通じて、直接的に途上国支援をすることができ、その効果が確認でき、かつ、それがビジネスになる、からです。


目的は同じであっても、方法をうまく選ばないと、共感も賛同も得られない

それがわかったイベントでありました




2010年08月06日

「リーダーのためのキャリアデザインカフェ」を主催しているのですが、キャリア形成、構築に対する考え方が、急速に多様化、変化しています。

もちろん、キャリア形成に「これが一番」という王道はないし、決められたレールに乗って行けば、運んでくれるものでもないし、各人によって価値観は違います

そもそも、「リーダーのための」と言っておりますが、リーダーを目指すのがよいのか?だって、わからなかったりします

そうは言っても、皆さんが一歩踏み出す、行動を起こすヒントはいろいろあります。

それについて、以下に紹介します



・自分らしいキャリアを形成している人に見られる3つの行動 「主体的ジョブデザイン行動」「ネットワーキング行動」「スキル開発行動」

・物事を始めるきっかけはそんなに形式ばったものでなくて良い。目標がしっかり見えたらそれに向かって進んでいこう。きっかけになったものは後から思い出せば良い。

・心強くなるための最初の一歩は、自分の弱さを認めるところから始まる。

・我らの最大の光栄は、一度も失敗しないことではなく、倒れるたびに起きあがることにある。

・人生は往復切符を発行していません。ひとたび出立したら、再び帰ってきません

・自分は探すものじゃなくて、創るもの。

・すぐれた科学者は一芸に秀でた人間というよりも、むしろあらゆる視野を兼ね備えた教養人です。この幅広く、多角的な視点を持つということが、創造性の原動力になるのかもしれません。

・自分が1番自分らしくしている時、本人は意外と気づかなかったりする。そんな時に情報を伝え合える<仲間>が大切。好ましい事も、好ましくない事も対等に言い合える仲間は自分の器を広げてくれる

・負けず嫌いには2種類ある。1つは「他人に負けたくない」。そして、もう1つは「自分に負けたくない」。ボクは後者を選んできたつもり、そして今後も選ぶつもり。問題に対して、真剣に真っ正面からぶつかっていく。

・夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ。

・希望を作り出すのは想像力だ。想像力は物語る力だ。物語る力は生きる力だ。

・こんがらがった思考は、整理された机の上でこそ整理できる。散らかった机の上では、頭の中も散らかってゆくばかり。

・人間の本質は危機にあって現れる。ピンチのときこそ自分の言動に注意しよう。それを乗り越えれば、ピンチが成長に繋がります。

・立ち止まっていたら、決して前には進めない

・チャンスって突然にしかやってこない。いつでもすぐにつかめるように準備してなきゃ。

・個人ではこんなにもおもしろい人がたくさんいるのに組織になるとおもしろくなくなる。

・成功してる未来が見えたら今の努力を怠るだろう。失敗してる未来が見えたら今すぐ諦めるだろう。弱い自分には見通しの悪い未来の方がちょうど良さそうだ。

・私にはできる!」と思い込むことで、潜在能力が引き出される。

・まず行動して、ダメであればまたその対策を考えれば良い。開拓するヒトはやはり行動を重視する

・偉大な実績はすべて、猛スピードだったからこそ成し遂げられた

・野球部の監督の一言「野球をやめるのは自由だ。だけど毎日をダラダラ過ごすんじゃないぞ。お前が無駄に過ごした今日は、昨日死んだ人が痛切に生きたいと願った明日なんだ」

・知によって治めて人が集まって来ても、仁がなければ結局失うことになる。知と仁が備わっていても、荘、つまり威厳をもって臨まなければ人民はいうことを聞かない。知があり仁があって荘をもって臨んでも、礼がなければ人民を動かすことができない。

・弓はゆるめないと強く引くことはできない。人間の心も同じで、緩んだ時間があって、緊張した時間のテンションがより高まる。いつも緊張してばかりでは、本当に重要な場面で高いテンションを発揮することはできない

・本気ですればたいていな事はできる。

・想像力を養うために人は何をすべきかと言えば、それはもう出来るだけ多くを経験することしかないのではないかと思う。






2010年08月05日

シンガポール国立大学MOT研究科のHang教授のDistruptive, reverse innovation 特別セミナーでのお話です

クレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」はMOT(技術経営)に関わる方であれば、読んだ方が多いのでは、と思います。

この中で「破壊的イノベーション」という言葉が出てきます


最初に挙げられた例が8インチディスクによるメインフレームコンピューターで
ユーザーのニーズは、より処理速度が速く、大容量のコンピューターをというものであった

そのため、ずっと低価格だが、性能が劣るのミニコンピューター用の5インチディスクが普及してきても、相手にしなかった

やがて、5インチディスクの性能が急速に向上し、メインフレームコンピューターにも利用できるようになると、顧客はずっと低価格の5インチディスクに乗り換えて、8インチディスクは廃れた

既存のユーザーの意見ばかりを重視し、低価格だが、性能が劣る新技術を無視していると、やがて市場から排除される

というものでしょうか?


これと似たものに、リバース・イノベーションと呼ばれるものがあります

リバース・イノベーションとは?に書きましたが、


アジア諸国では、日本、欧米と同じ品質の製品は必ずしも必要とされません。

むしろ、多少、品質は落ちても、価格の安いものが好まれます。

もちろん、このアジアの安い製品を日本、欧米に持ち込んでも、売れませんでした。

ところが、このアジアの低コスト製品の品質が急激に上がってきました。

機能は、欧米のものに比べると、はるかに少ないのですが、多すぎる機能はそもそも使っていませんでした。

そこで、当初は欧米向け製品からスペックを落としたはずの低コストのアジア製品が、逆に欧米市場に入ってくるようになりました。

つまり、これまでは欧米の技術をアジアに導入していたのですが、逆にアジアの技術が欧米に導入されるようになりました。

これが、リバース・イノベーションでしょうか?


さて、破壊的イノベーション、リバース・イノベーションにより、何が起きるでしょうか?


「大学」×「技術」×「BOP」- 日本発、世界を変えるイノベーションに書きましたが、



「BOP」とは、「Base of the Pyramid」、いわゆる貧困層市場の開拓です

世界銀行によると、1日1.25ドル以下で暮らす人々は今なお約14億人、世界人口のおよそ25%にものぼるという厳しい現実があります。

BOPビジネスとは、この14億人あまりからなる貧困層市場を対象としたビジネスです

事業により、1日1.25ドル以下で暮らす貧困層の人々の収入が2倍になれば、生産力、購買力が出てきます。

ひとりひとりの額はわずかでも、数が大きいですから、総額としてはまとまったものとなり、ビジネスとして成り立ちます。

同じ投資でも、先進国に行うよりも、発展途上国で行う方がはるかに効果が大きい、ものがたくさんあります


アメリカ、ヨーロッパ、日本など先進国の市場は飽和しており、大きな成長は見込めません。

中国、インドは成長市場ですが、アフリカ、バングラデシュ、東南アジアのBOP市場には、さらに大きな潜在的な成長が見込まれます。

このBOP市場には、性能は劣るが、ずっと低価格でシンプルな技術が望まれます。

その技術が進展し、やがてリバース・イノベーションにより、先進国市場にずっと低価格で押し寄せてきて、既存技術を駆逐する

これは、将来に起こることではありません。モジュール化された電気自動車などで、既に始まっていることです


これから、どのような変革が起こるのか?楽しみです




2010年08月03日

このところ、産学官プロジェクトもMOT(技術経営)大学院も夏休み

少し退屈気味の「TAK」さんです。もっとも、別件で大忙しなのですが(汗!)

でも、夏休みでも、いろいろな通知が来ます

東京大学から、

夏のシンポジウム Ziba × Stanford d.school × 東京大学i.school イノベーション思考にメソドロジーは可能か?


という案内がきました


i.schoolがこれまで一貫して主張する「人間中心イノベーション」は、イノベーションを技術革新と捉えず、人間の知覚・習慣・価値観の根本的な変化を伴う現象と位置づけます。

しかし、これらの変化は結果として現れるものであって、はじめから「狙って」アプローチすることの難しさは容易に想像できましょう。

生活者のニーズやウォンツを具現化することにとどまらず、これまで世に存在しない価値を創造するためには、論理思考を超えた思考の羽ばたきが大切です。

しかし、このような「イノベーション思考」は、再現可能なものでしょうか。人から人へと移転可能な「メソドロジー」として扱うことができるのでしょうか。

「夏のシンポジウム」では、イノベーション思考のメソドロジーの可能性をめぐって、ビジネス、学術の双方から、実践的な議論を進めます。

学術を代表して、スタンフォード大学のMichael Shanks教授を迎えます。

Shanks教授は、考古学を専門としながら、同大学d.schoolなどで歴史的な俯瞰視点を前向き思考(未来思考)に援用する、創造的意思決定の研究教育に携わってきました。


スタンフォード大学のThe Idea Lab: A Look at Stanford's d.schoolについては、d.schoolのLaunchpadを終えてをお読みください

日時>2010年8月28日(土)

9:00受付スタート

9:30シンポジウムスタート

12:30終了

会場>東京大学 福武ラーニングシアター

参加>どなたでも参加できます。参加費無料

言語>日本語、英語。同時通訳付き








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