2011年11月

2011年11月28日

東大の駒場祭

京論壇駒場祭講演会&パネルディスカッション

で、

テーマ1「若者はなぜ海外に出ろといわれるのか?」

テーマ2「若者はどのように生きるべきか~社会の要請と若者自身の視点から~」

が話し合われました。「TAK」さんは参加する予定だったのですが、直前にアクシデントがあって、参加できません

残念に思っていたところ、パネリストの一人前参議院議員の田村耕 太郎氏の

中国で最も有名な日本人が駒場で吠えた!「日本人の海外留学はローリスク、ハイリターンだ!東大生よ、いまこそ世界へ出よ」

が掲載されたので、適宜抜粋しながら、リライトしてみることにします


会場は、3時間半近くの長丁場にも関わらず、大勢の立ち見が出るほどの大盛況。高校生から初老の紳士まで幅広く駆けつけて頂いたが、大半はやはり大学生

「若者はなぜ海外に出ろといわれるのか?」

東大生からの反論が“らしく”っておもしろかった。

「留学のリスク・リターンがあわない」「留学はお金がかかる割に就活で評価されない。いや評価されないどころか時間的に就活の足かせになりかねない」


円は強いし、日本人はどこへ行っても好かれているから、最強のパスポートを持っている。ビザも免除だったり、取りやすい。


最も切実だったのがすでに海外体験のある、早熟型天才君の反論。彼は高校生。模擬国連に加えて、小学5年生で英検一級を取ったりと、彼は相当に優秀。アメリカや中国だったら、間違いなく飛び級ですでに大学を卒業しているくらいの早熟度

「僕は模擬国連まど色々な国際体験を積んできました。そこで世界の同世代のエリートと呼ばれる人たちとも交流してきました。変な人たちばかりなんです。自分勝手というか、あまり公共心もなく、知識や教養も感じられずレベルも高いと思えませんでした。東大に行った方がもっと知識や教養があって公共心もある同世代と出会えるような気がします」


まじめに勉強している日本の高校生なら多分18歳の時点では世界最高レベル。18歳でピークだったものが、日本の大学に入れば、22歳時代ではボトムアウトしている可能性がある。ぜひアメリカの名門大学も視野に入れて欲しい


あんなにできる高校生を飛び級がほとんどない日本の悪平等教育の中に置いておくのは本人にとって退屈だと思う。できる人材は早いうちから社会の為に活かせるよう飛び級や学際交流研究をさせた方がいいと思う。本人にも社会のためにも

「「大学」って何だろう? −学生目線で話し合う理系高等教育とは−」 に参加しました

で書きましたが、


アメリカは中学、高校、大学までの教育は日本よりもレベルが低いが、大学院では、日本を大きく上回る


是非大学院では、全世界から優秀な人々が集まるアメリカにチャレンジして欲しいものです


質疑応答での中国人留学生の指摘が会場を沸かせた。彼女も東大生

中国なら『「若者よ世界へ出ろ』なんてパネルは成立しません。だってみんな猛烈に外へ出たいんですから。中国人はたくさんのハードルとリスクがありながら外へ出たいんです


まだまだ参加者からいろいろな感想が出てくると思います。上記のように参加できなかったので、参加者の方々のご意見を集めて、伺いたい、と思います





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2011年11月25日

秋元康講演会 まとめ編@三田祭

がとても面白くまとまっています

元ライブドア 堀江貴文さんがゲストの公開船曳ゼミに参加しました

で、ホリエモンから秋元康のことを伺ったのですが、この時はブログに書かなかったので、それも交えながら書きます

まず、秋元康さんと言えば、AKB48でしょう


「エンタメと根拠」

エンターテイメントは何が当たるか分からない。AKB48も、最初はみんなから当たるなんて思われていなかった。しかし、秋元さんは当たると信じていた。しかし、エンターテイメントに根拠などない。

では、なぜソニーはメジャーデビューを決心したか。それはAKBの女の子たちが特別かわいかったから、とかではなく、秋元さんの昔のおニャン子の実績を買ったからだった。


秋元康さんはおニャン子の実績からAKB48が当たることは確信していたそうです。

ただ、おニャン子の時には、契約上の関係から収益のほとんどをフジテレビに取られてしまった。

そこで、AKBはマスメディアに頼らずに、アキバの劇場からスタートして、当初は観客の方がAKBより少ないような状況を経て、現在に至っています

秋元さんが決めてしまうのではなく、一般からの選挙で決める手法は、双方向のソーシャルメディアの時代にマッチしたものです


「みんながいく野原には、もう野いちごはない」

アイドルがはやっているから、アイドルを始めよう。そんなふうに、今当たっているジャンルで、今からあてようとするのはもう遅い。だってAKBですら当たるのに何年もかかったのだから。野いちごがたくさん欲しいなら、今だれもいってないところに行かなくては。


「勘違いしている人=スター?」

昔、ある女優と秋元康が食事にいった。その当時、その女優は全く売れていなかった。でも、彼女はその食事にサングラスとマスクをつけて登場した。そして、席に座る時も「壁側じゃあ、顔がバレてしまうから」などと言った。「誰もお前のことなんか気付かないよww」と思うほど、とんだ勘違いだった。

でも、彼女は今では有名な女優になったという。

板野友美もそうである。まだそんなに人気がないときに、車から降りてたった5メートル移動するだけなのに、デカイサングラスと、ふわふわの毛皮のコートをきてきたりする。

そんな「根拠のない自信」をもち「ある意味で勘違い」してる人が売れたりするそうだ。

「自分にはちょっと大きいかな、立派すぎるかなという服を着る。そうすると、自分がそれに合うように成長していける」

自分で自分の服(可能性)の大きさをきめてしまうと、そこまでしか大きくなれない。

板野友美やその女優のように「自分で自分に大きな服を選び、そしてまだ似合わないうちから堂々と着ていく人」が、そのうち、その服に負けないような人になっていく


これはホリエモンに聞いた話と符合します


●仕事への向かい合い方で、成功が決まる。負けず嫌い、がいいかも?

ほとんどのビジネスはどうすれば成果が出るか?少なくても理屈の上ではわかります。それが出来るかどうかは別として。

成功の方程式が一番見えにくいのが、芸能界でしょうか?何が当たってブレークするのか?実はよくわかりません

ただ、成功している芸能人は、間違いなく、負けず嫌い、だそうです

ホリエモンは初めてミュージカルにチャレンジしたそうですが、共演者でやはりミュージカルに初挑戦する、安田美沙子さんを例に挙げていました

安田美沙子さんは、グラビア・アイドルから女優へと転身しましたが、とてもきれいな方です

ただ、グラビア・アイドル、女優の基準では、美しさ、かわいさで特別に抜きんでている訳ではありません。

言い方はよくないですが、売れないアイドルでも、このくらいかわいい人は、ごろごろいます

ミュージカルをやるのですが、歌もうまくありません

ただ、仕事への向かい合い方が「半端ではない」そうです

何でも一生懸命やらなければ、どこが当たるか?わからない芸能界で、とにかく、半端なく、向かい合っているそうです


そして、極めつけが

・天職か天職じゃないかの差は苦労が楽しいか楽しくないかで判断できる。




なんとなく、まとまりがありませんが、とても参考になるお話でした





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2011年11月24日

六本木ミッドタウンで行われた慶應義塾大学SFC Open Research Forum 学問ノシンカ

に参加しました

同じ時間帯に、学びの対話ワークショップ、創造するアーキテクチャ、アーキテクチャとしての恋愛、科学技術の未来など、興味深いセッションが目白押しなので、どれに出ようか?悩んでしまいます

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今回は「アーキテクチャ」をキーワードをとらえて、「創造するアーキテクチャ」「アーキテクチャとしての恋愛」に参加します

「アーキテクチャ」とは、Wikipediaによると

もともとは建築の言葉で、建築の様式、建築物の構造や設計法工法を含めた全体を意味するものでしたが、
建築以外にも広く使われるようになり、基本設計、設計思想、設計概念を意味する

となっています

デザイン、アーキテクチャなどは、もともとの意味から進化を進めている最中の言葉、です

このフォーラムでは、アーキテクチャについて、以下のような話がありました


「創造するアーキテクチャ」

・コンテンツ(内容)とアーキテクチャ、アーキテクチャは流れていく仕組み、仕掛

・AR拡張現実疲れが起き始めている。1,2年前は、イベント中のtwitterが盛んだったが、最近明らかに減っている。みんなでリアルタイムで実況するだけで面白かった時代は終りつつある。創造が生まれるにはリアルな場が必要になった

・アイデアキャンプ、忙しい人たちが時間を作って、とにかく集まって話し合う(と泊り込みも含めて)仕事以外になにかやりたい社会人の参加が多い 

・ローカルミニマムでもいいから、何かやっているうちに見えてくることがあるかもしれない。ただ、局地戦で終らせたくはない(リトルピープルの時代)

・デザイン、完全に自由であるよりも、ある程度、制約がある方が、クリエイティビティーが発揮される

・ひとつの体制に身を委ねるよりも、自分の分身をいくつか作って、バーチャルを含む複数社会で生きる時代

・とにかく伸びている時は、さらに伸びるために、アーキテクチャ、システム、を柔軟に改善しようとするし、改善することが出来る時期


「アーキテクチャとしての恋愛」

・人は心が動くことが好き、だから恋が好き

・恋愛のアーキテクチャ ≒ 恋活

・就職氷河期と時期を同じくして、結婚氷河期に。今まで若い人々同士の結婚を支えたいたのは企業だった。一流大学から一流企業へ進めば、それほど苦労なく結婚できた

・就活、婚活などの○活は、受験の方法論で人生イベントを乗り切りたい、という願い。若い人たちには、実は、受験の方法論しか、慣れた方法論がない

・恋活することで、より心が動かなくなっていく

・情報誌に掲載されることで、掲載される情報を生み出そうと、ちょっとした工夫が出てくる

・就活、婚活は、外見をよく見せようと固めてしまう。すると、その人本来の面白みがなくなってしまう



考えるヒント、ネタはいろいろもらいました。これらを少し熟成させて考えてみることにします





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2011年11月21日

学生団体STeLA

が主催する

シンポジウム「「大学」って何だろう? −学生目線で話し合う理系高等教育とは−」

に参加しました

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案内文によると、


「大学で学んでいることは将来役に立つのだろうか?」

「今何を学ぶべきなのか?」

「大学を出てどのような人間になりたいのか?」

このような違和感や疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

一方で、日本全体に目を向けてみると、大学全入時代とも言われる現代において、教育や学生の質の低下、定員割れ、大学の統廃合など、大学教育をめぐる様々な問題が起こっています。

また、産業界では外国人学生の採用が盛んになり、私たち国内の学生にとっては就職活動などの競争が激しくなり、「大学で何を学ぶべきか」は重要な問題になっています。

その中で各大学や文部科学省は、現代の大学教育のあるべき姿について模索し、リーディング大学院や修士論文の廃止によるQualifying examの導入など様々な施策によって大学教育を変えようとしています。

大学教育に関する様々な関係者大学教授、高等教育システムの専門家、文部科学省官僚、政策プロデューサー、そして学生をお呼びして、「理系高等教育のあるべき姿」、「現状の問題点」、「教育改善のための取り組み」について討論して頂きます。

当日シンポジウムにお越し頂いた方の疑問や意見を直接ぶつける場もあります。

異なる立場からの視点に触れることで「わたしにとっての大学って何だろう?」ということを考える貴重な機会です。



タイトルには「理系高等教育とは」とありますが、何も理系に限ったことではありません。

修士、博士に進むのが理系の方が多く、ポスドク問題など理系で顕在化していますが、そもそも文系、理系という分類自体、もやは適切ではないかもしれません

「「大学」って何だろう?」のようなテーマは先生から、大学新入生へ、大学進学を考える高校生へ、という形では、よくありますが、先生に加えて、行政、大学院生が加わったものは、あまりありません

会場は6割学生、4割が社会人というところでしょうか?


以下に出た話を書きます

・大学教育の受益者は「学生」と「社会」であるべき。すなわち、大学教育を受けた学生が結果として社会に利益をもたらす

・アメリカでは、授業、グループワーク、議論で、黙っているヤツは存在価値がない 

・「教育」は「共育」、教員は学生を教育する際に、自分自身も大いに学ぶ

・高度な自己実現に必要なもの → 人間力、想像力、コミュニケーション力 これらを身につけるには、人のお世話をすること

・日本の大学では、教育法のトレーニングを受けていない研究者がいきなり准教授などの教員になり、教育を行うことになる

・工学教育、研究において、設計、加工など、楽しくて、発想の源になるとことろ、外部業者にアウトソーシングするケースが多いが、これはもったいない

・イベントの企画、運営をやると、想像性、創造性の教育につながる。どうやって参加した人に楽しんでもらうか?等。イベントの企画、運営をやると、学会でのプレゼンが格段にうまくなる

・「運が悪かった」という言い訳は、事前の想像力が不十分だった、ということ 

・大学での教育は普遍的な教養人を育成すること。文系、理系という概念はよくない。アートへの造詣、身体的理解も大切

・現在の大学教育は、教養教育、政治経済教育を軽視し、特に、理系は専門研究に特化し過ぎ

・自ら考えて行動することを学ぶ。したいことを複数、同時並行で進める。とにかく行動することが大切

・優先順位をしっかりつけて、「しない」ことを明確にする 

・面白くて、楽しい大学とは、「楽な」大学とは全く違う

・アメリカでは博士号を持つ専門家が政策立案を行っている。日本ではあまりない

・アメリカでは大学院は博士という認識。内容よりも方法論、アプローチを重視する。日本に限らず、アジア諸国は記憶力重視でパターンマッチングが得意

・アメリカでは社会、企業が博士を高く評価する。日本のキャッチアップ、技術導入型企業は、ほとんど博士を必要としない

・アメリカでは、人生の目的を明確に持ち、手段の選択肢として、博士を取得する 

・企業の人事戦略、人は採用してみないとわからない、とすると、年齢および給与が高い博士は、それだけでもリスキー

・京大「自由な校風」を隠れ蓑に、大学院は自分で学ぶところ、と学生に言い放ち、十分な指導を行わない教員もいる

・アメリカでは准教授から教授への昇進の選考基準に、教育能力、予算獲得能力が評価される。日本では研究業績で評価される

・研究費は研究に充てることに決められており、教育に使う訳にはいかない。また次年度支給されるかは不明なので、雇用には充てられない

・教授は夕方のゼミなどでは、学生に食事、軽い酒をおごってやりたいが、教授の収入は同年代の大企業の管理職に比べ、ずっと安い

・狭いムラ社会では自分よりも優秀な人がいると、叩き潰そうとするが、広い世界のに、自分よりも優秀な人が至る所にいるのであれば、協調する方がよくなる 

・大学の学問は自分の知力を上げること。すぐに役に立つとは思わない方がよい。大学は専門学校ではない

・東大には、何だかんだ言っても、将来リーダーの立場につく人が多い。こういう人たちと、いろいろ考え、話し合うことは大切

・20代前半の就職活動の時に、どうするか?よりも、その後10年、20年どう生きるか?考えて学ぶことが大切

・研究室は、個人のキャリアよりも研究室の業績至上主義。他の研究室に移る人、就職する人への処遇はよくなくなる、ことが多い

・自由であることの不自由。自由であることは大変難しい

・リーダーシップは講義を受けるだけで身につくものではない。実践で試してみることが欠かせない

・アメリカは中学、高校、大学までの教育は日本よりもレベルが低いが、大学院では、日本を大きく上回る

・中国、韓国は日本よりもずっと優秀な学生が、日本の1/5の初任給で雇用されている。日本の国際競争力の低下は避けられない

・日本の大学は海外への就職支援をするとよいのでは?マーケットは世界市場 

・教育、特に高等教育は日本の競争力の源泉。高等教育を受けた学生は研究だけでなく、政治、経済、貿易にも進んで欲しい

・平均レベルを上げるだけでなく、トップレベルをさらに引き上げる教育が必要 

・リーダーは孤独、どれだけ自分と向き合えるか?


実はこのシンポジウム、当初は比較的単調なものでした。

講師の大学の先生、行政関係者の話が、まあ、面白いかな、くらいのものでした

ところが、パネルディスカッションになり、STeLAの大学院生スタッフが2名、特に女性スタッフが加わると会場の空気ががらっと変わりました

自分が所属する、あるいはしてきた研究室の問題、研究とSTeLAの活動の両立、などに踏み込むと議論がぐっと深くなりました。これこそ、学生目線です。すると、今まで壇上と会場に距離があったのが、一体になりました。はっきりわかりました。身体で感じるほどでした

一方向ではなく、双方向にするためには、発信側に聴衆側の代表を入れる、という工夫が、意図したか、しないか、はわかりませんが、なされていました

場つくり、場を活性化するには、というポイントからも参考になりました

主催、企画したSTeLAの大学院生スタッフの方々、参加者の皆様、ご苦労様でした





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2011年11月17日

イー・ウーマン社長の佐々木かをりさんは

「ギブ&ギブンの発想―自分が動く、世界が変わる」

という著書を読んで以来、大変関心を持っていました


ブログでも

手帳をどう使いますか?


イー・ウーマン社長の佐々木かをりさんは手帳を「人生脚本」と言っています。

自分が主役、脚本家として、「人生というドラマをすべて自分が作り、どうにでもコントロールする」そうです

佐々木さんは、手帳を「アクションプランナー 行動計画書」と名づけ、

●子供の歯医者、学校の保護者会、スイミングスクール、その他、不意のイベント

をすべて1冊の手帳に書き込み、それに加えて、

●企画を思いついた時は、「いつ誰にそのアイデアを言うのか?」をその人と会う時に、

●買いたい書籍を、買いに行く日時を決めて、その日時に、

書いておきます。

行動する日時を書く、だから、「アクションプランナー 行動計画書」なんだそうです。


1日が終わった時、

「決めていたことができた、ハッピーな1日」が

増えていくことが楽しみだそうです。



のように紹介させていただいてます


その佐々木さんのお話を

東大学部・大学院共通の講義「アントレプレナーシップ」

で伺えることになったので、最前列で聞きます

今日の講義のタイトルは『起業家に必要なマインド 〜ダイバーシティ視点』〜イー・ウーマンの視点から〜

とあります。


早速お話を書いていきます


・通訳、翻訳の会社を立ち上げようとしていたら、久米宏氏のニュースステーション(視聴率20%以上)のレポーターを紹介される。テレビ局の名刺が将来の仕事につながるとスタジオを見学。勧められるままキャスター席に座るとスタジオが明るくなった

・テレビ朝日のレポーターの話が来た時、つまりチャンスが来た時、どんな仕事か?給料は?などは聞かずに即答でOK。相手が自分にオファーした以上、自分に向いている、いい仕事のはず

・この番組でレポーターをしたい、と言ったら、2週間後に採用通知。実はレポーターのオーディション直後でたくさんの人が応募したが、結局採用されたのはオーディションに応募していない自分

・テレビ朝日ニュースステーションのレポーターで20数カ国のレポートをし、途上国の人権問題に携わることが出来た

・お世話になった方々に必ず年賀状を出し続けることが、きっかけになって、翻訳の仕事をもらい、それがテレビ朝日のレポーターにつながった

・チャンスとは毎日の小さな活動の積み重ねの結果。周囲の人々が自分にチャンスを持ち込んでくれる可能性が生まれる

・チャンスをつかむにはタイミングが重要。聞いた時に、即行動がタイミングを逃がさない。まず、やってみることからチャンスをつかむ可能性が生まれる 

・「マス」の縮小化 → 個性ある消費者の誕生 → 賢い消費者、貢献したい消費者の増加

・ダイバーシティとは単に企業における女性活用ではない。人種、性別、年齢、経験、宗教、LGBTなど、社会は多様化している。決してひとつではない 

・ダイバーシティ&インクルージョン、ダイバーシティーが社会を創る。これは社会運動ではなく、企業の重要な経営戦略。同年代の男性の取締役会による決定など、ひとつに偏るのはリスクがある

・働く = work とは機能する、役に立つ、という意味

・I statement 「私はこう思う」など、私に限定して話す。「みんな」「日本は」「べき」はやめる。これらは他人の批判、評価で自分のことを話していない。他人の批判、評価ではなく、自分の考えを述べる

・I statement 自分の考えを述べる時、健全なダイバーシティー社会が成り立つ。逆に言えば、ダイバーシティー社会では、自分の意見をしっかり持って、述べることが大切

・リーダーシップ&フォロワーシップ、ダイバーシティーチームで働くためには、決まったことには、自分の意見が取り入れられなかった、としても、フォローすることが大切

・「知っている、関心がある」ニュースは頭に入ってくるが、そうでないニュースは頭に入って来ない

・network = net(網) × work(機能する)、人と知り合い、出会っただけでは、Netmake、大切なのは知り合い、出会いのネット(網)を活かすこと。そのためには自分が他の人の役に立つこと

・自分を幸せにする責任は、自分にある。誰もが幸せになる権利がある。ところで、誰があなたを幸せにしてくれるか?「あなた」しかいない 

・自分が幸せな時、自分だけでなく、周囲も幸せ。やる気が出る、周囲にも優しくなる、よいことをしたくなる。高い目標を立てる、等

・Responsibility = Response × Ability 責任と言うよりも、対応能力。うまく行かない時に、自分に幸せを取り戻す

・幸せの方程式、「期待している行動」 = 「実際の行動」 これをひとつひとつやることで、幸せになることが出来る

・手帳:アクションプランナーで将来の自分を予約して、実際の行動をそれに合わせていく

・あなたがいてよかった、という、あなたならではの貢献をすることが、アントレプレナーシップ

・アメリカでもフォーチュン500の中で女性社長は15社のみ

・以前は、20代の女性が企業と言うだけでマスコミの取材ネタになったが、もやは、そういう時代ではない。とてもいいこと


佐々木さんへの質問は留まることなく続きます。

でも、佐々木さんは授業終了の時刻が来たところで、一旦、質問を打ち切って授業終了とし、質問がある人は、自分はまだいるので、個別にきて下さい、と、おっしゃいました。

中にはゼミなど、次の予定が入っていて退室したい人もいます。ただ、多くの講師は質問に気をよくして、終了時間を気にすることなく、延々と続けてしまいます。

すべての講演講師が見習いたいマナーで終了した、素晴らしい講義でした




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2011年11月15日

トークセッション「今、必要なファシリテーター型リーダー」
に参加しました

ファシリテーターとは、Wikipediaによると、


会議やミーティング、シンポジウム、ワークショップなどにおいて、議論に対して中立な立場を保ちながら話し合いに介入し、議論をスムーズに調整しながら合意形成や相互理解に向けて深い議論がなされるよう調整する役割を負った人


とあります

ところが、

イベント主催者の熱い思いは、どう伝える?押し売りは厳禁




ファシリテーターの役目は、場の雰囲気、参加者の発言を活性化することです。

断定的なものの言い方、参加者の発言の否定、怖い顔をするようでは、ファシリテーターをする資格がない、と言わざるを得ません



東大ワールドカフェとは、世代を超えた卒業生の交流の糸口


ファシリテーターは有志がボランティアでやっています。したがってガッツあふれる人たちです

カフェなんて、どこ吹く風、場の活性化どころか、ひとりでしゃべりまくって、反対されようものならば、徹底的に抗論する人もいます


と書いたように、「ファシリテーター型リーダー」と言うよりも「リーダー型ファシリテーター」と言う感じで、

ファシリテーターの役割をすべき人が、場の活性化、参加者の発言を促す、よりも、自分で場を仕切って、自分の考えを押し付けようとする人が多かったりします

正直「ファシリテーター」という役割が、まだ認識、定着していない感があります


こういった状況で、「ファシリテーター型リーダー」にどういう話が出るのか?


以下に出た話をまとめてみます


・楽しくて、面白くて、役に立つ、が、末永く続けられる仕事の秘訣 

・どうすれば別々の会社が合併してうまくいくか?→共通の目標をたてて、それに向かう計画をつくり、実行する。体験をみんなで共有する

・知識を教えるのはバーチャルで出来る。体験はリアルでなければ出来ない 

・会社を直す処方箋は多くの場合、社内にある。多くの会社は歯車の空回り、ベクトルが合っていない

・ギャップ分析:理想と現実のギャップを見つけて、それを埋める。ポジティブアプローチ:強みを見つけて、それを伸ばす。後退期には、後者で自信を取り戻すのが有効

・強みは同じ事を繰り返しているだけでは得られない。非日常的な要素が必要 

・共通の体験をすることは、当初は「目的が不明」など敬遠される。しかし、実際にやると、やれば出来る、ことが体験できて、満足する

・Knowではなくunderstand 「知る」よりも「わかる」、「わかる」が「出来る」につながり、さらに日常的に「している」になる

・ファシリテートとは難しいことを簡単にして促進すること。「出来ない」と思っていることにチャレンジさせて「出来る」を体験させる

・自信をなくしている人には「頑張れ!」よりも、過去に成功した体験を振り返ることにより、自信を取り戻すことが有効

・ポジション対ポジションでは、大概、対立構図になる。感情、思いを伴う会話から心が通じる

・すぐに答えられるものでなく、心の内側を探す答えが真実の答え

・「待つ」は人を育てる上でのキーワード、成長にはそれぞれスピードがあり、無理に加速しようとしてもうまくいかない。「待つ」ことが大切

・自分が自分の限界を作っている。ビジネスの心肺機能、高地トレーニングで早く走れるのと同様、少し無理なことをするうちに出来るようになる

・多くの人は他人の話を聞くこと、共有しつつ話すことに慣れておらず、「どれが正しいか?」「何をすべきか?」決める議論になってしまう。話しやすい場、リラックスできる場つくりが大切

・場つくり、とは、テーブル、椅子の配置を変える、照明の明るさを変える、など小さなことが大切 

・部下の能力、組織風土など状況に応じたリーダーシップが求められる。うまい人は、いろいろな役を演じる。演じ分けられる人がこれからのリーダー 

・末席でもいいから「場」に出ることが大切。それが経験になる 

・いい、と思うリーダーがいたら、観察して、いいところを真似する、盗む。意識して真似をやってみる

・自分の周りだけでなく、全体を観ることが出来ることが大切

・まず走る、走るとスペースが出来て、他の人が走ることが出来るようになる。とにかく走らないと変わらない


いろいろ参考になる話がありました。

でも、では「ファシリテーター型リーダー」とは、と言うと、明確に言い得ることは難しくて、敢えて言えば、

「部下の能力、組織風土など状況に応じたリーダーシップが求められる。うまい人は、いろいろな役を演じる。演じ分けられる人がこれからのリーダー 」

という感じでしょうか

「ファシリテーター」という役割が、まだまだ認識、定着していない、という感じが一層濃く残った、というところでしょうか?





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2011年11月14日

国際会議で発表、討論を行ったりして、TOEICは900点を超える「TAK」さんですが、それでも英語の悩みは尽きません

母国語以外の言語は、継続的なトレーニングをしなければ、ある時点で相当な能力を身につけたとしても、確実に落ちます

英語も幼い時期に母国語同様に身についた以外の、例えば2年間の海外MBA留学などでは、 帰国後に放置しておくと、英語力は落ちます


英語に限らず、語学では「読む」「聞く」「話す」「書く」の能力が求められます

このうち、「読む」「聞く」は書店にあふれる録音した媒体付きの語学雑誌から自分の力にあったものを選んで、通勤時間等に読む、聞く、を継続的にすれば、いいでしょう

「書く」は海外とのやり取りにメールが使われることが多いので、この返信をすることで対応できます。海外とのメールのやり取りがない場合は、日記を英語で書く、という手もあります


困るのが「話す」です。これは相手、あるいは場、が必要です。

一人で鏡に向かって英語を話すのでは、誰もそれに応えてくれないので、なかなか続きません

と思っていたら、知り合いの学生さんからTEDee Tokyo

という集まりを紹介されました

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システムは簡単でTED(Technology Entertainment Design)

を参加者で見て、それに対する意見を英語で交換する、というものです

TED(Technology Entertainment Design)の内容は、相当高度なものが多いです

それゆえ、初心者にはちょっと難しいです。

参加者も留学等海外経験者、留学生が多くて中上級者向きです

都内どこかしらで、毎日行われており、都合のよい場所、都合のよい時間帯に参加すればよいので、参加しやすいものです

「TAK」さんも週に1〜2回参加しています

参加してから、自分でもわかるほど、英語のスピーキングがスムーズになりました

耳、頭、口の連携で英語を話すというメカニズムがなかなか使われていません。それゆえ、錆びついています。これは使うことによって維持管理できます

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「TAK」さんは9月に2週間ほど海外旅行しています。

ただ、海外旅行で使う英語は、バス停、駅はどこか?とか、このレストランは何が美味しいか?何時までやっているか?とか、せいぜい難しくてもフライト・ホテルの宿泊のトラブル対応くらいでしょうか?

このくらいの英会話は中上級者は対応可能です

しかし、TPP加盟について、国際社会の中でどう考えるか?今後のグローバル社会での経済成長についてどう考えるか?等は、日常会話レベルでは難しいものです

これらは日頃から、英語で考えて、移り変わっていく話題、話者にリアルタイムでついていき、話すトレーニングが欠かせません

また、この集まりは英語のスピーキングだけでなく、英語を通じた友達作りにも有効で、大学、世代を超えた友人が、英語スピーキングという共通の関心テーマを通じて作ることができます

英語のスピーキング、英語を通じた友達作り、に関心がある方は是非ご参加ください



エンパワード ソーシャルメディアを最大活... ジョシュ・バーノフ
あなたにもオーラは見える テッド アンドリューズ
Ted: Technology Ente... Docurama
英文スピードリーディング 上級編 鳥飼慎一郎/神谷雅仁/Geoffrey Tozer/Braven Smillie


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2011年11月09日

東大本郷キャンパスで行われた

日本基礎心理学会公開シンポジウム 「恋愛の基礎心理学」

での話しの続きです

公開シンポジウム 「恋愛の基礎心理学」に参加しました

では、


●恋愛の6つの類型 Ludus(楽しい)、Pragma(手段)、Storge(穏やかな感情)、Agape(相手に尽くす)、Eros(一目ぼれ)、Mania(激しい感情)

●恋愛の入り口は友愛的会話、1浅い話題から深い話題へ、2テンポを合わせる、3ネタを用意しない、4相手の話を聞く、5最も大切なのは相手に関心、興味を持つ


●異性との交際

・1980年、2000年の大学生の異性交際調査の比較:携帯電話、メールの普及による連絡の頻度、性的行動を早期付き合い段階で取る、ことは変化が見られるが、恋愛の入り口は友愛的会話であることに変化は見られない

・恋愛の一次元性、その行動に移った際には、その前段階の行動はほとんど取っている

・性行動の時代的変化:個人の意識だけでなく、社会、文化の影響を大きく受ける。例えば、1997年援助交際報道活発化に伴い、性行動経験が早まったが、その後の報道鎮静化により、横ばいか、やや遅延傾向

・若い男女が恋愛、セックスに興味を持たない。世界的に見ても日本は最低水準。社会が豊かになって、恋愛、セックス以外にもやりたいことがたくさんある、ようになった

・若い男女が恋愛、セックスを避ける理由:対人関係の負担、急変を避ける意味もある

・20歳前後の性意識は年齢を重ねてもキープされる


など、恋愛に関する類型、基本的な背景、最近の傾向を書きました

それ以外にも社会、時代による恋愛、結婚に関する事例の紹介がありました



・ダーウィンの悩み:1859年「種の起源」しかし、同種のオスとメスの違いは進化論では説明できない

・ダーウィン 1871年「人間の進化と性淘汰」オスとメスでは適応的な形態、行動が異なる。争う性がオス、選ぶ性がメス


・一夫多妻制は狩猟から農耕など、富の蓄積と相関。保有する富の量と妻の数は相関。結婚は男性同士が互いに女性を配分するための取り決め(レヴィ・ストロース)

・日本における一夫一婦制の確立は明治中期の日清日露戦争(夜這いは兵の戦意喪失につながるため制限)、戦後GHQによる村落的性行動(夜這い、祭りの乱交など) の制限


・かつての生物行動学:子孫を残すために雌雄が最も協力し合う場面が配偶う、今の生物行動学:争い、選択、独占等で雌雄対立が最も顕著に表れるのが配偶 

・動物行動学からの予測:異性との性的妄想は男性の方が多い、プロポーズは基本的に男性から


・性的嫉妬は文化を超えて、男性の方が強い。文化によっては、配偶者を人前に出さない、ベールで隠す、女性の浮気を強く罰する

・女性がファッションで着飾り、化粧で美しく見せ、女性同士が恋人を巡って争いあうのは、動物行動学では示唆されない、人間特有の現象

・嫉妬の性差:男性はパートナーの肉体関係により嫉妬、女性はパートナーの精神関係により嫉妬 

・配偶者選びの共通点と性差:共通 性格、価値観、気が合う 男性がパートナーに求めるもの 容貌、女性が求めるもの 稼ぎ

・配偶者選びにおける人間と他動物の最大の違い:人間はペアの絆が、つかの間、ではなく、長期にわたる 


・人間と他動物(チンパンジーなど知的類人猿も含めて)の決定的な違い:相手の気持ちに立つことができること、ヒト以外の動物ではほとんど見られない

・相手の気持を無視した、思いやりのない恋愛は破綻する可能性が高い 

・動物行動学からの推論:想いが通じないときに、切替が早いのが女性、いつまでも引きずるのが男性

・人は傷つくと成長できる。傷つくのを避けていては成長できない。恋愛で傷つくのは成長できるひとつの手段 


さて、ここまで書いてきたように、基本的な類型、背景にある学説、これまでの傾向はこのように表わされるのですが、

社会が大きく変化する中で、これまで成り立っていた恋愛、交際、結婚についての傾向が、これからも当てはまるのか?

社会全体は、ともかく自分の恋愛、交際、結婚はどうなの?ということが関心事項でしょうか?

これまでの背景を踏まえた上で、では、これから自分は、社会、時代の変化の中で、どうしていけばよいのか?描いていくことになるでしょう

「男子が草食化した、よりも、女子の知性化が急ピッチ」という仮説





男性の女性観に変化が出てきたのではないか?と思います。性的対象としての女性から、知性の対象の女性へとの変化です

平たく言えば、

「こんな聡明な女性と性的行為に時間を使うなんてもったいない。そんな時間があれば、知的対話を楽しみたい」

なんて感じです

世の中では「男子が草食化した」と言われています

でも、女性の知性化が進んで、性的行為よりもよっぽど楽しく、有意義に過ごすことが増えた、のが実態ではないか?という仮説を立てています


一度、この仮説を検証したいのですが、さて、どうすればよいでしょう?






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2011年11月08日

ブログのタイトルを「恋愛の基礎心理学」などとすると、とんでもないアクセスがあるので、こんなかんじにしました

東大本郷キャンパスで行われた

日本基礎心理学会公開シンポジウム 「恋愛の基礎心理学」

に参加しました

11108基礎心理


案内文によると、


心理学は人間や動物の行動を科学的に研究することで「こころ」を理解しようとしてきました。

このイベントは,そうした心理学が,実験や調査を通じて,恋愛の問題にどう切り込んでいけるのかを考え,そうした話を通じて基礎研究の面白さに触れて頂くものです。

挨拶の場を借りて,私も具体的に「目が合う」という誰もが一度はワクワクしたことがある体験が,ほんとうなのか,それとも単なる思い込みなのかという問題を語ってみたいと思っています。


心理学は長い歴史がある学問でありながら、動物実験、あるいは人間による被験者実験も数多く行われながらも、なかなか実用に役立つ結果にはつながっていない感があります

社会環境の変化の方が著しく、学問が付いていけていない、感もします

ただ、背景にある理論、学説をまとめてみると、基本法則のようなものが見えてきます


シンポジウムでは基本的な学説、類型が提示されましたが、恋愛だけでなく、社会生活にも適用できそうなので、入門編として掲載してみます


「目が合う」という誰もが一度はワクワクしたことがある経験が本当なのか?単なる思い込みなのか?4m以上離れると、人間の視覚は相手の目の動きを検出できないので実は妄想?


●恋愛の6つの類型 Ludus(楽しい)、Pragma(手段)、Storge(穏やかな感情)、Agape(相手に尽くす)、Eros(一目ぼれ)、Mania(激しい感情)

1.Ludus:楽しい、プライバシーを守る、同時に複数の恋人を持つことが可能。近くに恋人がいなければ、近くにいる人を恋人にする。源氏物語の光源氏

2.Pragma:恋愛を目的ではなく、手段と考える。基準を持って対応する。普段は関心を示さないが、必要な時は強い関心。金色夜叉

3.Storge:穏やかな感情、長く続く、遠距離恋愛に耐えられる 

4.Agape:相手に尽くして見返りを求めない、人魚姫

5.Eros:一目ぼれ、会った瞬間に身体が震える、相手の美しさをほめる、ロマンティスト

6.Mania:感情が激しく揺れ動く、嫉妬、愛情の確認をしたがる、自分に自信がない、自信を取り戻すと、このタイプは弱まるが、恋愛が終わることもある

恋愛の類型による男女の差:女性の方が恋愛を楽しむ、日本では相手に尽くすのは男性、アメリカでは性差がない、女性の方がパートナーを慎重に(あるいは打算的に)選ぶ


あなたの恋愛はどのパターンにあてはまるでしょうか?



●恋愛の入り口は友愛的会話、1浅い話題から深い話題へ、2テンポを合わせる、3ネタを用意しない、4相手の話を聞く、5最も大切なのは相手に関心、興味を持つ

1.浅い話題から深い話題へ、同性同士、恋愛の中盤以降ではこうなるが、初期では、天気の話から一気に趣味の話等、急に深くなることがある

2.テンポを合わせて ダメな人は相手と話のテンポを合わせない、話題を急に移したり、戻したりする

3.ネタを用意しない ネタを用意すると、それを話すことに意識が行ってしまい、結果として相手の話を聞かないことになる

4.相手の話を聞く 相手が話す継ぎ目でうなづく、相手の話で感情がこもっていた言葉を繰り返す

5.最も大切なことは相手に興味、関心を持つ。そうすれば相手の話を聞く。そうでないと、自分の話ばかりすることになる


恋愛に限らず、コミュニケーションの基本かもしれません



●異性との交際

・1980年、2000年の大学生の異性交際調査の比較:携帯電話、メールの普及による連絡の頻度、性的行動を早期付き合い段階で取る、ことは変化が見られるが、恋愛の入り口は友愛的会話であることに変化は見られない

・恋愛の一次元性、その行動に移った際には、その前段階の行動はほとんど取っている


・性行動の時代的変化:個人の意識だけでなく、社会、文化の影響を大きく受ける。例えば、1997年援助交際報道活発化に伴い、性行動経験が早まったが、その後の報道鎮静化により、横ばいか、やや遅延傾向

・若い男女が恋愛、セックスに興味を持たない。世界的に見ても日本は最低水準。社会が豊かになって、恋愛、セックス以外にもやりたいことがたくさんある、ようになった

・若い男女が恋愛、セックスを避ける理由:対人関係の負担、急変を避ける意味もある


・20歳前後の性意識は年齢を重ねてもキープされる


異性との交際のような極めて個人の意識によるもので、かつ、個々人で全く異なるものでありながら、社会、文化の影響を大きく受ける、のは、当然と感じながらも、調査結果が出されるからわかるもの、という気もします


まだまだシンポジウムの内容の半分も書けていません。残りはまた後日





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2011年11月07日

東大エネルギー・環境シンポジウム エネルギーと環境の調和した発展を求めて

に参加します

案内文によると、


3.11東日本大震災という未曽有の事態に直面し、今我が国のエネルギーのあり方が大きく変わろうとしています。

この厳しい状況の中で、どのようにして持続的な経済成長が可能なのかを考えます。

また温暖化を中心とする地球環境問題は全世界的課題であり、我が国固有の事情にかかわらず対応していかなければなりません。

地球温暖化問題の正しい理解のための情報と現在の内外の状況を改めてご説明し、次エネルギーと環境の調和をはかりつつ日本は何を目指してどのように進むべきかについて、さらに経済性と両立させながらいかに実現を目指すか、その打ち手についてご紹介します。


震災対策、原発問題、環境・エネルギー問題、いずれの話も興味深いのですが、

一橋大学 米倉誠一郎教授の「創発的破壊:日本のパラダイム・チェンジ」が面白かったので、これを中心に書きます



・大震災後、教職員、学生の安否を確認したが、連絡の取れない学生は、ほとんど大学に来ない学生

・大学として活動するには、教職員、学生の自主的活動の支援、調整はすぐにできる

・ボランティア活動に対しては、物資、交通手段の支援が中心。オーガナイズしようとすると活動の機動性を削ぐ

・福井俊彦キャノングローバル戦略研究所理事長(元日銀総裁)安田講堂は入学式、卒業式で入ったのみ。卒業53年後に初めて安田講堂で講演することになった

・先進国の経済は18世紀半ばの産業革命以降の産業資本主義で、公的債務の処理を後回しにしてきて、今、飽和、限界に来ている。新たなパラダイムが必要 

・日本に必要なのは、成長と財政再建、これらは既存の延長ではなく、新しい需要を掘り起こす。それに加えて、震災からの復興

・国際会議では先進国は中長期に、途上国は現在、近未来にターゲットを置く。途上国は先進国は世界の資源を利用して発展してきた、と主張

・科学の不確実領域では感性に基づく想像力が社会の意思決定に大きく影響する

・悲観論者はあらゆる機会に困難を見出す。楽観論者はあらゆる困難に機会を見出す(チャーチル)


・日本のGDPは中国に抜かれ、3位になったことよりも、一人当たりのGDPが30年前と同様の15位になったことが問題(1995〜2005 3位)

・日本の国の借金は約1000億円。税収は予算の41%、予算の22%を借金返済に充てている

・日本の人口は減少、少子高齢化。若い人は自動車などかつての所有物を欲しいと思っていない。内需拡大による景気回復は期待できない。需要は海外に見出すしかない

・ヨーロッパの視点とは18世紀半ばの産業革命以降のもの。アジアはもっと長い歴史を持っている。この経験は重要

・マツダの自動車は、原爆で壊滅した広島で作られている。誰がこれを想像し得ただろうか?

・戦前日本、天然資源に恵まれず、海に囲まれた耕作面積の少ない島国、人口は過密 → アジアを含めた海外の植民地に展開するしかない

・戦後日本のパラダイムチェンジ、資源を輸入して加工して輸出、島国とは良港に恵まれた貿易立地、優秀な労働力と巨大なマーケットが内需として存在

・製鉄業は戦前の原料立地(八幡、釜石、室蘭)から消費者立地(千葉)へ。原材料は港を利用して輸入すればよい。東京の復興が急務だった

・終戦時は、中高年(井深大37歳、本田宗一郎39歳、松下幸之助51歳)が大きな時代感と決断力で、大量生産・大量販売に基づく大衆消費社会への新たなチャレンジに挑んだ

・堤康次郎は東京大空襲(昭和20年3月10日)で、戦争は負ける、天皇制は廃止、皇族、華族は土地を手放す、その土地にホテルを作る、と考え、実際に赤坂、高輪にホテルを作った

・アポロ計画:ビジョンにそもそも根拠は要らない。優しいからやるのではない、困難だからやるのだ(ケネディー大統領)

・アポロ11号が月に行く前に、ケネディー大統領は暗殺される。NASAのアポロチームはケネディー大統領の呼びかけに応えたMIT、スタンフォード、ハーバードの学生で、平均28歳。ビジョンに必要なのは根拠やリーダーではなく、若者たちの情熱

・カリスマ的リーダー待望論は敗北主義、必要なのはカリスマではなく、プロフェッショナル

・創発的破壊が時代の本質、複雑なアリ塚は女王アリかたの指示で出来上がるのではない。個々のアリの小さな営みの総和で出来上がる

・独裁政権が打倒されたエジプト、リビア、チュニジアに明示的なリーダーはいなかった。facebookなどのソーシャルメディアに各自が呼応した 

・3%のコストダウンは難しいが、30%のコストダウンなら出来る(松下幸之助)3%は今までの延長線上、30%はイノベーションが必要

・アジアの喧騒のような急成長は長続きはしない。持続的な成長へ

・温暖化ガスの削減、日本は自国の削減よりも、技術を輸出して、大排出国の削減に貢献する方がはるかに有効

・電気自動車は太陽光発電を蓄電する電池としても利用される。自動車のパラダイムが変わる


ヒントはいろいろありそうです。逆説的に言えば、大震災が契機なのかもしれません

産業資本主義が飽和、限界に達した現在、日本のパラダイム・チェンジ(創発的破壊)が欠かせないようです







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