2012年09月

2012年09月28日

君ワク カフェ〜君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか

という案内が来ました

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現代ビジネス「知の大国アメリカ〜ランド研究所から」

を連載している田村耕太郎さんから最新著書「君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?」の内容を基にお話いただく、ということで参加しました

田村さんは上記連載でも、グローバル化の世界で生きていくためには、海外へ、を強く主張されています

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会場には学生さんの姿も目立つのですが、それ以上に社会人男女、それも中高年に達する年齢の人たちの姿が多いようです

今日はどんなお話が伺えるのかしら?楽しみです

・日本人のパスポート保有率23%、イギリスは70%、アメリカは20%、ただ、アメリカは世界中からいろいろな人が来るので、国の中に世界があるようなもの 

・自立、責任、決断が必要な時代になる。成長している、ムラ社会では、これらがなくても何とかなった

・国の経済力が落ちてくると、他の国が離れていく 

・将来どういう社会、時代になっているのか?予測して、そこからバックキャストして準備する。すなわち、先取りして準備する

・最悪を想定しておけば、どんな事態になっても、対応できる。根拠のない、楽観主義は無責任

・自動車の運転は、危険を伴い、かつ、それ以外に何もできない、非生産的な時間。自動車運転の無人化の研究開発が進んでいる

・コンピューターが人間のすることをどんどん奪っていく。計算、情報処理だけでなく、プロセス思考、アートなども。人間ができることにフォーカスしないと失業の恐れ

・日本が今の日本のままなら、日本にずっといるのもよいが、日本は好むと好まざるを問わず、変わっていくことになる。日本にしか、いられないリスク

・世界中の同世代と仕事を奪い合うことになる。彼等は英語ができる

・世界中どこでも働けるサバイバル能力を身につけておくことによる、リスクヘッジ 

・イノベーション、異なるものをつなげて、新しいものを生み出すこと。学問も、異なる分野をつなげることにより、新たな価値が生まれる

・何をやりたいか、何を学びたいか、やってみないとわからない

・旧制高校、大学の全寮制、学生同士が生活の中で、意見をぶつけあうことにより、互いに成長することができた。学生運動で寮が廃止され、意見をぶつける場がなくなった

・英語、キーボードは世界のデファクト・スタンダードの強み

・新興国、通信インフラが未整備という弱点をモバイル通信発達という強みに換えた

・リバース・イノベーション、新興国の低コスト技術が発達して、先進国に入り込み、先進国の技術を駆逐する

・円高の今が海外に行くチャンス

・迷っているうちに、ハードルは上がっていってしまう。早く決断を!

・肉食猛獣に囲まれて、鍛えていく

・海外に行くと、日本に生まれたことを感謝することが必ずある

・ロールモデルを探せ、多様性に慣れろ、教養と科学思考を磨け


エネルギッシュなお話に会場全体が魅了された感があります。是非、ワクワクする世界を見ながら生きていきたいものです




2012年09月27日

東大、早稲田、慶応などの大学院で、経済、金融、企業戦略などを教えている宿輪純一先生の勉強会

宿輪ゼミ「国際経済金融情勢と主要金融商品の解説」

に参加しました

月2回のペースで、国際経済、金融について、誰でも参加できる自主ゼミを行っていただけるのはありがたいことです

会場は学生から中高年まで、幅広い世代の参加者です。宿輪ゼミは開始から6年、「TAK」さんが参加してから4年が経過しますが、内容、運営に着実な進化を感じます

レベルは学部生レベル、一般にはちょっと難しくて、大学院生にはちょっと物足りないくらい、オーディエンスにうまくあわせています

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さて、経済、金融は、いやでも、リアルタイムで国境を超えてやってくるのだから、基本理論、メカニズムをしっかり押さえて、あたふたせずに対応したいものです

まずは最近の国際経済情勢のまとめです

・アメリカの量的緩和QE3は、小規模な、住宅ローン担保証券の買取で、期限・金額も決めていない、逆に言えば、いつでも止められるもの

・アメリカの量的緩和QE3は、量的緩和というよりも、住宅市場のテコ入れのため。雇用が回復しないと、住宅市場は回復しない

・不動産バブルの崩壊は、日本では企業・法人の破綻だったが、アメリカでは個人の破綻。低所得者向けのサブプライムローン破綻によるリーマンショック

・アメリカの量的緩和QE3は、織り込み済みだったとしても、アメリカの株価は下落している。金融緩和は経済強化にはあまり有効ではない

・日本でも、日銀が金融緩和を行ったが、日本株はアメリカ株以上に下落した

・日本はエコカー補助金が終ったことで、下押しになる。補助金は将来の需要を先食いする、給料の前借のような政策

・日本は構造改革が進まず、格差が広がるとして、規制緩和も進まない

・中国はPMI(製造業購買担当者景気指数)が不景気状態を示し、景気の先行きに不安

・尖閣諸島問題は、貿易の手続きなど、日中だけでなく、世界の実体経済に影響が出てくる可能性がある

・インドのシン首相が進める規制緩和などの改革姿勢が評価されている一方、改革は軋轢も富まない、デモやストライキのおそれも

・欧州ではスペイン国債がこれ以上格下げになると投資不適格(ジャンクボンド)になる危機

・ドル円為替は78円割れで日銀の介入が予想されるため、動きづらい


さて、国際経済のニュースを聞くときに、簡単なメカニズムを知っていると、わかりやすいです

・経済指標はGDP(経済成長)とCPI(消費者物価指数)の2つ

・ドイツ国債金利がマイナスとは、ギリシャ、スペインなど金融不安定な国民が買う、金融危機で、現金で持っているのは怖いので買う、等により、価格が上昇し、金利が低下

・インフレ率は金利と連動し、雇用はGDPと連動する

・株は動きが早い。半年先の景気指標である 

・株価が上がると国債が下がる、株価が下がると国債が上がるという、逆の連動関係

・金融リスクが高まると新興国から先進国へ、リスクが下がると、先進国から新興国へ、金が流れる


今日は習慣、幸せ、についての話もあります

・人間力=知力+コミュニケーション力+自己管理力

・オーラを発する人は、哲学+自己肯定力+世の中に役立てる(と思っている)力、特に後者2つが減ってくるとダメ

・お金をかけなくとも、早起きや毎晩のストレッチ、洗面所の鏡磨きなど、ちょっとした習慣で幸せは訪れる

・幸福維持装置の構成は、他人目線を排除した自分のための時間を過ごすこと、自分なりの達成感を得られること





2012年09月25日

The Future of Language Learning 2012 Exploring the benefits of new technologies for the classroom

というイベントに参加し、同じ頃、

東大赤門学友会

から会報「懐徳」が送られてきて、その中の「駒場の英語教育の流れ」を読むと、上記イベントが別の意味で味わえたので、これらを掻い摘んで書いてみます


The Future of Language Learning 2012 Exploring the benefits of new technologies for the classroom

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は、技術、メディア、特にインターネットの進歩により、外国語、特に英語の学習が変化していくか、について、が議論されました。

参加者は日本で英語を教えている外国人の方が多かったのが印象的です

技術、メディア、特にインターネットの進歩により、学習形態、方法が変化していくのは、何も外国語に限ったことではなく、学習全般に言えることです。

これについては、

BEATセミナー「デジタル読解力を育てる情報教育」に参加しました

に書きましたので、ご参照ください。

その中でも、外国語、特に英語が、顕著な影響が期待され、現に現れている、とも言えます。

では、お話をまとめてみます

・グローバル社会、英語というconnecting言語ツールを手に入れることにより、世界中の人とつながり、世界で何が起こっているのか?知ることができる

・インターネットを主体とした、技術、メディアの進歩により、語学の学習も大きく変わろうとしている 

・地方で生活していると英語を学ぶモティベーションが低いが、実は、地方こそ、英語をマスターすることにより、世界から手に入れられるものが大きい

・サーバー、ソフトのインストールなど、これまではお金がないと、技術、メディアを使いこなせなかったが、今は、ウェブ上のメディア、クラウドなど、利用が容易になった

・技術、メディアは急速に進歩したが、それを学習に取り入れるかは、教育者の理解によるところが大きく、遅れているところも多い

・語学教師は、英語など語学を身につけることにより、得られるものを明確に説明できると、学習者のモティベーションにつながる

・学習プロセスへのインターネット、メディアの導入は威力が大きい反面、学習者が使い慣れていないと、バリアになってしまう

・語学学習はインターネット、メディアの進歩により、変化が予想される学習分野のひとつだが、最も顕著な変化が期待される分野でもある

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パネリストの方々には、少し失礼かもしれませんが、上記内容は、ある程度、「予想されたもの」です

ただ、インターネット普及以前の時代の、特に大学での英語教育を振り返ると、非常に興味深いものがあります

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東大赤門学友会会報「懐徳」によると、


1990年代より以前は、1〜2年の教養課程において、週2〜3コマの英語の授業がありましたが、それらはテキストの日本語訳がほとんどで、リスニング、スピーキングなどは、ほとんどありませんでした

3〜4年の専門課程、大学院では、英語の授業は、ほとんどなくなります。

学生は英語を自主的に勉強するか、入試の時に身につけた、どんどん衰えていく英語力に頼るか、しかありませんでした



大学における英語教育改革 その1(英文学の新しい位置付け)

によると、


1990年代に入ると、東大駒場で前代未聞の英語教育改革が起こる。1993 年に8人の教員によって始められたその改革は、「『実用としての教養』…つまり、『実用対教養』という対立の構図の中で、共に痩せ細ってしまった『実用』と『教養』のどちらにも背を向けて、『視聴率のとれる教養』、『内容のある実用』を目指した」改革だった。


とあります


少人数でインタラクティブに、先生と学生がディスカッションする授業で、学生は事前に授業のビデオを見て、予習していかなければ、授業についていけなかった、というものです

1990年前くらいであれば、ビデオ機器の使用は既に可能だったと思われますが、外国語学部以外の一般学生に対しては、英語の授業は、文学部の先生による、テキストの日本語訳が主体でした

外国語に関するビデオのコンテンツ、メディアが充実し出したのは、インターネット普及以降のことです

その後、大学院入試にはTOEFL、TOEICを要求されるケースが増え、2006年にはセンター入試にも英語リスニングが導入され、英文解釈、英文法主体の英語教育から、実用英語への流れが加速されます

この流れを振り返るとわかるのは、1990年以前に大学時代を過ごした、40才以上の人たちの多くは、自主的な勉強をしていない場合、衰えていく大学入試対策の勉強以外に十分な英語教育を受けていないことになります

ただ、この年代の方々はインターネット、スマートフォーン、スカイプなどは使い慣れています

インターネットを主体とした、技術、メディアを駆使して、『実用としての教養』の英語を勉強するのは、大学生だけでなく、この年代の方々も加わりそうです





2012年09月24日

講演会「学びのこれからを考える〜佐伯胖氏に聞く5つのキーワード〜」

という案内が来ました

案内文によると、


格差社会における早期の学習意欲の喪失や根源的な問いの消失による思考停止社会など、これらの「学び」の貧困を打開するために、「学び」とは何かを追求してきた佐伯胖氏の言説を通して、これからの「学び」を考えます。

時代ごとに大きな影響を与えた氏の著書5冊の中から1つずつキーワードを選び、そのキーワードを改めて問い直すことで見えてくる「学び」のこれからを考えていきます。

<5つの著書とキーワード>

『イメージ化による知識と学習』 東洋館出版社(1978年)より “擬人的認識論”

『わかり方の根源』 小学館(1984年)より “自己原因性感覚”

『「学ぶ」ということの意味』 岩波書店(1995年)より “学びのドーナツ論”

『共感』 ミネルヴァ書房(2007年)より “共感と共振”

『まなびを学ぶ』 東京大学出版会(2012年)より “まなびほぐし”



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この講演会は青山学院大学教授の佐伯胖先生が話し手、同じく青山学院大学教授の苅宿俊文先生が聞き手、という形で進むのですが、話があちこちに飛び、追っかけていくのが大変でした。ただ、エッセンスは通っているので、それを追っていきます


・自分を「モノ」として世界に投入して、活動し、体験することにより、世界の在り様を理解する。「モノ」としての自分を見る(擬人的認識論)

・「わかろうとしている」状態は「わかっている 」でもなく、「わからない」でもなく、その中間で、人は常に「わかりつづけようとする」。人はあることが「わかる」と安心するが、一方、それが「わかる」ことにより、新たな「わからないこと」が生まれる(自己原因性感覚) 

・「わかった」ことも大切だが、「わからない」ことを受け入れることも大切。不確実、不可解の中で、事実、理由を求めていらいらすることなく、半解の知識でよし、とすることができないため、事実、理由から離れて存在する「素晴らしい真実」に気付くことができない

・自己を無にして対象と同一化し、対象の内部で働く力を感じ取る。それが「想像力」による「真実」の把握

・学校ではまず「教える」ことから始めてしまう。「教える」と「学ぶ」は違う

・学び = 勉強 +遊び、学びは本来、面白いし、面白くなければ、続かない

・「勉強」とは、納得なき知、答えが出せればよい、これでは、やがて忘れてしまう 

・専門性は物事の見方を、知らず知らずに閉塞し、取り込まれてしまっている。「当たり前」を解きほぐし、学び直すことが大切


この中で、一番実感するのが、

「「わかった」ことも大切だが、「わからない」ことを受け入れることも大切。不確実、不可解の中で、事実、理由を求めていらいらすることなく、半解の知識でよし、とする」

でしょうか?

理由、原因、事実が明確にわからない状況は、いらいらします。「明確な情報がほしい」と思います。「明確な情報」が入手できれば、取り敢えず、安心します

ところが、「明確な情報」など、あることの方がまれだし、また「明確な情報」だと思っても、刻々と状況は変化していきます。

「「わからない」ことを受け入れる。半解の知識でよし、とする」ことができると、ずっと楽に生きられそうです


さて、講演会終了後に、講演会をネタに、参加者同士の交流会がありました。

ただ、会場の東大福武ホールは、会場の内の移動が難しかったりします。

「場」つくりには、机、椅子、通路の配置も大切です。この辺はまだまだ課題のようです





2012年09月13日

東大、早稲田、慶応などの大学院で、経済、金融、企業戦略などを教えている宿輪純一先生の勉強会

宿輪ゼミ「国際経済金融情勢と宿輪式チャイナのすべて」

に参加しました

月2回のペースで、国際経済、金融について、誰でも参加できる自主ゼミを行っていただけるのはありがたいことです

会場は学生から中高年まで、幅広い世代の参加者です。宿輪ゼミは開始から6年、「TAK」さんが参加してから4年が経過しますが、内容、運営に着実な進化を感じます

レベルは学部生レベル、一般にはちょっと難しくて、大学院生にはちょっと物足りないくらい、オーディエンスにうまくあわせています

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さて、中国が世界の巨大マーケットと言われるようになってから久しいですが、低労働コストによる「世界の工場」から、労働賃金上昇により、購買力が高まり、「世界の市場」に変貌しました。

この中国の実態、課題、今後については興味深いものがあります。

この変貌する中国を中心に国際経済を見てみましょう


・最近はBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)諸国の経済成長も減速して、世界の経済のけん引役はASEAN(東南アジア)諸国

・選挙が近づくと、損をする人が出る国内構造改革よりも、安易な外国叩き、に出がち。雇用は製造業が多く、自国通貨を相対的に安くしたい

・ECB(欧州中央銀行)が南欧国債を無制限に購入するプログラムに合意し、世界のリスク許容性が高まり、アメリカの株価の代表指標であるダウ工業株30が上昇 

・アメリカの雇用統計が予想よりも少なかったため、追加量的緩和の期待が高まっているが、量的緩和は輸血と同じで一時的しのぎとしては有効だが、中長期的な体力強化にはつながらない

・アメリカの雇用は予想を下回ったが、消費、住宅の数字は強い

・世界で干ばつが起こり、穀物価格が最高値を更新する中、日本も減反による生産調整から増産に切り換えるべきでは?

・日本国内のGDPの堅調な伸びは、震災からの復興需要によるものが大きい 

・ANAのソウル便は以前の半額で、韓流スターは、日韓のトラブルに困っている 

・韓国は、地場産業育成のためには、大企業の抑制を行う(キムチの生産など) 

・中国経済成長の頭打ち、EUの経済トラブルと中国国内の金融引き締めが原因。豚肉消費が多く、その資料であるトウモロコシ価格の上昇もキツイ 

・中国経済成長は減速が伝えられながらも、年8%の予想と堅調。経済成長が輸出から内需に移行。人件費15%上昇による生産競争力の低下を、市場購買力にシフトする形で、消費拡大

・中国は過去に4兆元の金融緩和がインフレをもたらしただけ、という失敗を経験。短期的な経済刺激策の限界を味わい、中長期的な構造改革に取り組んでいる 

・輸出への依存割合、日本2割、韓国8割、中国4割、民間消費の割合、アメリカ7割、日本6割、中国3割

・中国の課題:不動産バブルの抑制、富の偏在、少子高齢化の進行(一人っ子政策はいずれ解消?)、労働コストの上昇

・日本企業の中国への進出:製造業からサービス業へ、モノを作る場から売る場へのシフト

・中国は世界中の企業が集まる市場であり、競争は厳しく、スピード感が早い 

・一時期、アジア統合が検討された時期があったが、今は各国が拡大している時期で、通貨危機が去り、統合の時期ではない

・中国の金融政策:預金準備率、国による流動性吸収、金利引き上げ、貸出規制など、様々な手法を活用している 

・中国の人民元は国際化を目指すと言うよりも、海外での使用を許可する、というイメージ。穏やかな上昇を続ける、と予想される





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