2012年11月

2012年11月28日

東大駒場祭で藤原帰一先生の公開講座「外交は世論に従うべきかー内政優位の政治と国際関係」があるので聞きに行きます

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ところが、会場の東大駒場理想の教育棟のホールは超満員、立ち見で聞くことになります

15時からの講演の予定ですが、15時過ぎても、始まりません

「遅れるのは仕方ないが、いつから始まるのか、アナウンスしないのか」という社会人の怒号に緊張感が走ります

ところが、やはり社会人が「そんな堅い事、言わなくてもいいじゃない」と切り返し、一気に会場の雰囲気が和らぎました


敵対する関係国だけでなく、アメリカのような友好国であっても、沖縄のアメリカ軍基地のように、世論と外交は、必ずしも一致しません

交渉にあたる担当者は、相手国と国内世論の板挟みになります

これは何も国と国の関係に限ったことでなく、企業と企業など、組織と組織の間の交渉、折衝で見られることです

対立する相手方と組織内世論のバランス、同様の立場である相手方担当者、周辺事情を考慮しつつ、少しでも有利な条件を勝ち取ろうとすることになります

交渉する当人にとっては、有利な条件を何とか得た、と思っても、国内世論は低い評価だったりして、

「せっかくあんなに苦しい状況下で交渉したのに」

なんてことも少なくありません

というように、適用範囲が極めて広い、重要な講演です


ところが、前に書いたように、会場は超満員のため、立ち見で、しかもパワーポイントを使わずに、A4で1枚のレジュメで先生が話をされるので、十分にメモは取れません

備忘録的に、レジュメを見ながら、再現していくことにします

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イマニュエル・カントの『永遠平和のために』が基礎的知識として挙げられます

外交では戦争状態になってしまうことを避けるのが基本でしょう

この書では、

・一緒に生活する人間の間の平和状態は、なんら自然状態ではない。自然状態は、むしろ戦争状態である。それゆえ、平和状態は、創設されなければならない。

・平和のための基礎となる政治体は、共和制でなければならない。共和制のみが、各人の自由と平等を基礎とする政治体制であるから。

戦争状態にならないためには、国家間の合意以上に、国内体制を重視しています。安定した民主主義同士で行われた戦争はない

この共和制には、君主の権利が憲法によって制限される立憲君主制も含まれます


次にハロルド・ニコルソンの『外交』

世論に従う事は結果として国益を損ない外交を混乱させる危険性があると指摘しています

ハロルド・ニコルソンはイギリスの外交官で第1次世界大戦のパリ講和会議に参加していますが、この講和会議で、アメリカのウィルソン大統領の「アメリカ世論が許さない」という発言に反発しています

外交とはむしろ世論の興味を把握しつつも対外的問題にどう対処しうるかが重要であると主張しました

アメリカに於いては早い時期から「democracy」が確立され、選挙制度が独立当時から制定され、大統領は常に議会の承認が必要とされる立場にありました。

ウィルソン大統領は世界大戦を避けるために、このパリ講和会議で、国際的平和維持機構として国際連盟の設立を提唱しましたが、アメリカ議会がこれを批准せずに、アメリカ自体が国際連盟に参加しない、という事態になりました

外交は世論を十分に踏まえた上で、なされるとしても、世論は時として(特に選挙の前は)、国際情勢、現実を無視した「勇ましい世論」が国内で展開され、外交がそれに惑わされる、のは、最近のアジア情勢でもよく目にするものです

藤原先生は

「内向き時代への決別とグローバル国家への脱皮」

で、


世論の陥りがちな様々な危険性を回避するためにも、より客観的現実に基づいた事実を把握するには、国内からの視点だけで捉えるのではなく、外からの目線が必要であり、円熟した世論形成が重要である。


公開講座のプレインタビュー

で、


民主政治という制度からして政府は国民の考えに従うのは当然です。これは外交政策についても例外でいいはずがない。外交は世論に従うのは当然だ、それ以上議論する余地がない、という考え方があります。

国際関係の基本は、自分の国の利益をできる限り大きくしながら同時に安定を維持していくことですが、国際間で信頼関係が保たれる、ということはある安定には違いありません。

そうすると、世論に外交が従うべきだという考えは、場合によってはこの伝統的な国際関係の安定を壊してしまう可能性があるわけです。この問題は今に至るまで何度も具体的問題として現れています。

つまりこの問題は出口のない問題なんです。


と話されています

外交とは可能性の芸術である。状況が激しくうねる中で、一瞬のチャンスを捉えて可能性を追求する

で、


昭和初期の日本は軍部主導で、日米開戦のまっしぐらのような印象がありますが、実は日米開戦前夜まで、日米双方で開戦回避の努力もされていました

第1次世界大戦では、セルビアでのオーストリア皇太子暗殺事件が引き金となり、複雑な各国の同盟関係により、ヨーロッパ各国は戦争回避へと懸命の努力をしたのにもかかわらず、ヨーロッパを戦場をする大きな戦争になってしまいました

その教訓は十分に承知しながらも、必ずしも望まない当事者同士が戦争せざるを得ない状況に追い込まれる。これは今も当てはまる教訓です


「外交とは可能性の芸術である。状況が激しくうねる中で、一瞬のチャンスを捉えて可能性を追求する」という言葉で締めくくります




2012年11月27日

東京都美術館フォーラム2012美術館コミュニケーションデザインー「わたし」から始まる、物語の共有

の日比野克彦さんのお話をもとに書きます

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アート・コミュニケーションとコミュニティー・デザイン

に書いた

東京都美術館と東京藝術大学は、美術館の場を活かした活動をしながら、コミュニケーションを広げ深めていくアート・コミュニティ形成のプロジェクト

に日比野さんの思いがこもっています


・美術館の教育普及事業から、美術館の場を活かした活動をしながら、コミュニケーションを広げ深めていくアート・コミュニティ形成のプロジェクトへ

・美術館が持っているエネルギーを人々と結びつける。コトと人(地域)、モノと人(展示室)、ハコと人(建物)、美術館のある生活をもっと面白くする

・鑑賞(一方向)し、分析を伝え、客観説明の従来の美術館を、対話(双方向)し、全体を描き(物語)、主観的理解(共感)する、これからの美術館へ

・アート、コミュニケーションなど、日常何気なくやっていることを意識して行うことは難しい

・作品や美術館の場を活用し、対話や学びの機会を作り、生きる力につながる価値の発見と再構築を促進する

・アート作品は家にこもらないとできないが、家に閉じこもっているだけでは、大きくならず、広がらない

・気付く(観察力)、話す(表現力)、形にする(実行力)アイデアを思いつかなければ始まらない。話すことで共感が得られ、パブリック化し、コミュニティーを創る。実行してこそ、何かが起こる

・聞く力、受け止める力、鑑賞する人の力を引き出すのがアーティスト

・聞く力の大切さ、聞いてくれる人がいるから話せる。相手が聞く気がないと、話せない

・聞くこと自体が面白くないと聞けない。聞き手が引き出すことによって、話し手が次の言葉を用意する

・出会いは勘と縁。ただし、出会ってから、お互いに変わっていく


121127日比野


ここにさらに、明日を超えたところにある「明後日」が加わります

「明後日(あさって)」の社会目指して



「明日」は何をすべきか?目標が明確で、そこから逆算して、今日の行動を計画します。

例えば、天気予報でも「明日」の天気予報は、外れることがあっても、ある程度の精度はあり、それにしたがって、レジャー、運動会の予定を決めます。

ところが「明後日」は、今日と地続きではありません。ぼんやりしています。「明後日」の天気予報は参考にはするけれど、もっと正確な情報は「明後日」が「明日」になってから入手します。「明後日」が「明日」になって、予報がそのままのこともあれば、変わることもあります。

例えば、「明後日の方向に飛んでいく」とは、予期していない方向へ、という意味でしょうか?

「明日」の行動、活動の結果が大きく影響するので、「明後日」から逆算することは難しく、今日、明日の行動の結果次第だったりします

キャリアプラン、ライフプランでは中長期的に決まっている計画、目標を作ります。

いつ大学に入学するのか?就職するのか?時期はほぼ決まっています。現時点で行きたい大学、会社の希望はあるでしょう。

東大に行きたい、スタンフォード大学のMBAに行きたい、外資系コンサルタント会社に就職したい、などなど

そのために、今日、明日何をするか?は明確です。でも、「明後日」以降の結果は、上記のように、今日、明日の行動の結果次第だったりします

直近の「今日」「明日」とずっと先の「未来」は明確に決まっていても、それをつないでいく「明後日」以降は、ぼんやりしています

「今日」「明日」を積み重ねていくうちに、中長期的に決めておいた計画、目標を意図的に変える場合も、あるいは不本意ながら変える場合もあります

こう考えると、明確にスケジューリングされている「今日」「明日」にも、「明後日」の性質を持つものが多いのではないでしょうか?

現時点では、こうする予定だけれど、地続きではないので、変わるかもしれない、かなり近い将来「明後日」


121127明後日


いささか前置きが長くなりました

日比野さんのお話をベースに書きます

・アート作品は人々を集めることができる。美術館は様々な価値観を共有できる非日常の空間。学校・職場と家庭の間の第3の場

・美術館に集まる様々な人たち同士の出会いにより、さらに新しいコミュニティーが生まれる

・「明日」は見えるところにある。今日と地続きの計画された「明日」、「明日」に向かって頑張ろう。一方、明日を超えたところにある「明後日」はよく見えず、ぼんやりしている

・見えるものを追うだけでなく、身近のよく見えないところを探すと、隠れていた「いいもの」が見つかったりする

・アートを鑑賞しつつ、「描く」というアクションをすると、新しいことが生まれる

・コミュニケーションのきっかけのデザイン。参加者が名札を書いて、スタッフが首からかける。これだけのことで、「場」にエネルギーが生じる

・参加者が何が起こるのか、ワクワクできることが大事。「場」が始まるまでのプロセスが大切

・ディジタル社会では、作品をアップロードした時点で、誰もが共有できるようになる

・コミュニケーションをテーマにしたアートが出てくる。展示、鑑賞の方法も変わらざるを得ない




2012年11月26日

東京都美術館フォーラム2012美術館コミュニケーションデザインー「わたし」から始まる、物語の共有

という案内が来ました

121126美術館


案内文が素敵です


あなたは、作品をじっくり見る中で、「物語」に出会ったことがありますか?

その「物語」を語り合ったことや、ほかの誰かの「物語」に興味を覚えたことはありますか?

一人ひとりの「物語」が誰かと誰かがつながるきっかけをもたらしているのだとしたら

人をつなぐ拠点となり得る美術館のコミュニケーション・デザインについて一緒に考えてみませんか


東京都美術館と東京藝術大学は、美術館の場を活かした活動をしながら、コミュニケーションを広げ深めていくアート・コミュニティ形成のプロジェクトを行っています

これについては、

アート・コミュニケーションとコミュニティー・デザイン

に書いておきました。

さて、会場の東京都美術館はニューヨーク・メトロポリタン美術館の展示もあり、雨天にも関わらず、大盛況です

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平田オリザさん、大貫妙子さん、日比野克彦さんらのトークが魅力的です

ただ、すべてをとても1回のブログに書ける内容ではないので、適宜リンクを活用しながら、それぞれの方のお話を1回ごとのブログに書きます

まず、平田オリザさんの「他者とつながりを生む拠点としての美術館」です

平田オリザさんは劇作家、演出家として活躍され、大阪大学コミュニケーションデザインセンター教授も務めておられ、

藤浩志×平田オリザ「ワークショップで世界を変える?」

にワークショップに関する講演を書いております

宮澤賢二、井上ひさしの話から入ります

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・職業芸術家は一度滅びねばならぬ。誰人もみな芸術家たる感受をなせ。個性の優れる方面において各々止む無き表現をなせ。然もめいめいそのときどきの芸術家である(宮澤賢治「農民藝術概論綱要」)

・われらの師父たちは乏しいながら、かなり楽しく生きていた。そこには芸術も宗教もあった。今われらにはただ労働が生存があるばかりである。宗教は疲れて近代科学に置換されしかも科学は冷たく暗い (宮澤賢治「農民藝術概論綱要」)

・広場があればなあ。どこの村にも広場があればなあ。村の人々が祭りをしたり、談合をぶったり、神楽や鹿踊を楽しんだり、とにかく村の中心になる広場があればどんなにいいかしれやしない。 井上ひさし「イーハトーボの劇列車」

・どんな村もそれぞれが世界の中心になればいいのだわ。そして農民が東京を向かなくなる日が来れば、自然に村の中に広場ができるわ。だって農民は村を見つめるしかなくなるもの。 井上ひさし「イーハトーボの劇列車」

・日本中で主要街道沿いに郊外型ショッピングセンターができて、旧市街地がさびれた。いいものが安く手に入るようになった反面、人々が集まるコミュニティーとしての旧市街地がなくなった

・経済活動的にはムダな人たちが、社会にとって、セーフティーネット、情報伝達者としての機能を果たしていた

・地域に市場原理が導入され、効率化が進み、ムダが排除され、社会の重層性がなくなった 

・コミュニケーションは効率的ではない、ムダな部分が大切であったりする。

・地方ほど市場原理が導入されると、売れるものしか残らなくなる

・美術館、図書館、学習の場で静かにしなければならない。そのままでは、コミュニティースペースにならない

・学校、職場以外にも、人々が行く場所がある、重層的な社会であれば、「いじめ」問題も、それほど深刻にはならないかもしれない

・90年代に企業がグローバル化により、低コストのアジアに進出するようになり、企業城下町など、企業と従業員の強固なコミュニティーが崩壊した

・「誰もが誰もを知っている」強固な共同体から、「誰かが誰かを知っている」緩やかなネットワーク社会へ、日本社会を編み変えていく。文化、美術、芸術、スポーツなどがキーになる可能性

・コミュニティースペースにより、通常ならば、出会うことがない人々が出会うことができる

・文化活動に参加することにより、人々の孤立を防ぐことができる

・外からの集客に頼る博覧会から、地域の特性を活かしつつ、国際的アーティストが参加する芸術祭へ移行し、多くの人が参加。越後妻有アートトリエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭など

・金沢、兼六園だけでなく、金沢21世紀美術館により、観光客がV字回復。市民参加型で、市民との知り合いがリピーターになりやすい

・八戸ポータルミュージアム、文化による市街地活性化、中心市街地の人の通行量が30%増加し、空いていた23店舗が新規開設

・日本の農業はクリエイティブ産業。高付加価値で高価格を目指すビジネス化が必須

・地域の特性を活かした自立を目指す「文化の自己決定能力」がないと、地域は衰退する

・以前は公共事業により、地域にお金が回ったが、郊外型大型店の進出により、お金が地方で回らず、すぐに東京など大都市に還流してしまう

・大阪大学、医学部、工学部など、理系の学生に演劇、ダンスなどをやってもらう。必修化の予定

・医療コミュニケーションの教育は古くから行われていたが、医者と患者の場所、距離、配置、壁の色などデザインも重要

・ワークショップ、定着してきたが、日本語にはなっていない。参加者の関係をフラットにし、予測不可能にする

・先生は、予測可能な、教える、正解を求める、をしたがる。美術、音楽など表現の教育ですら。子供から出てくるものを待つ勇気




2012年11月22日

東大、早稲田、慶応などの大学院で、経済、金融、企業戦略などを教えている宿輪純一先生の勉強会

宿輪ゼミ「通貨制度の仕組と国際経済金融情勢」

に参加しました

月2回のペースで、国際経済、金融について、誰でも参加できる自主ゼミを行っていただけるのはありがたいことです

120720経済グローバル


会場は学生から中高年まで、幅広い世代の参加者です。宿輪ゼミは開始から6年、「TAK」さんが参加してから4年が経過しますが、内容、運営に着実な進化を感じます

レベルは学部生レベル、一般にはちょっと難しくて、大学院生にはちょっと物足りないくらい、オーディエンスにうまくあわせています

さて、衆議院選挙が間近で、民主党から自民党への政権交代が確実視される状況の中で、

自民党の選挙公約

「大胆な金融緩和でデフレ・円高から脱却(GDP成長率3%以上、物価上昇2%以上)」

がうたわれています。

不況で税収が増えない中での、金融緩和ですから国債発行を発行することになります

今回はここから入ります

なお、このテーマについては、

「大胆な金融緩和でデフレ・円高から脱却」とは?

に書いておきましたので、お読みいただければ、と思います


・先進国の成長目標目安:GDPの伸び3%、物価上昇率2%とは、実質成長1%

・物価上昇率だけが目標ではダメ。所得が伸びず、物価が上昇すると悲惨

・建設国債(インフラを整備する国債)と赤字国債(歳入の不足を補う国債)とは、既に陳腐化した区分け。国債は結局は歳入の不足を補うもの

・通貨の量を増やしても、回らなければ意味がない。むやみに通貨量を増やすとハイパーインフレになり、通貨の価値が急激に下落するおそれ

・ハイパーインフレの事例:第1次世界大戦後のドイツ・エンテルマルク、ベルサイユ条約による大量の賠償金支払いのため、大量に紙幣を増刷し、1兆倍のハイパーインフレ

・先進国ではイギリスだけがインフレ目標を設定。欧州危機の際に、ポンドが離脱したことに鑑み、ヨーロッパの経済の中心国ドイツに沿う形にするため

・各国の中央銀行(アメリカ連邦準備制度、ヨーロッパ中央銀行、日銀、など)金融政策よりも、いまやヘッジファンドの役割

・国債残高GDP比、日本236%、ギリシャ170%、フランス90%、ドイツ80%、日本はギリシャよりもGDP比で、多くの国債を発行している

121121一般政府債務残高対GDP比率


・自民党の日銀法改正を視野に入れた金融緩和策の発表により、結果として、円安に進んでいる

・政治の意義:富の再配分から改革へ。働くより、生活保護が得、では、 社会はよくならない

・GDPの構成比:個人:企業:政府、日本:6:2:2、アメリカ:7:1.5:1.5、中国:2:2:6

・高度経済成長、モノが持てなかった人たちが持てるようになり、購買することによる成長、一つの国に1回しかない

・アメリカ:「財政の崖(実質増税、歳出カット同時に3%マイナス)」の回避が期待され、NY株が続伸

・アメリカ:感謝祭で休日モード、11月23日(ブラックフライデー、「暗い」ではなく「黒字」の意味)クリスマスシーズンの始まりで、年間の小売の1/3がこのシーズンに

・中国:国民の所得の伸びにより、外需主導から内需主導へ変革中

・香港株(国内の他、海外でも購入可能、国際指標)、上海株(国内でしか買えず、国内要因で変動する)であり、国際指標としては前者

・BRICS諸国、先進国への輸出による成長が鈍化、元気なのは内需により成長している東南アジアだけ。中でも、ミャンマーはインフラ未整備であり、急成長中

・「人間力」知識量、コミュニケーション力、自己管理能力、生き方(哲学)、人だけでなく国、企業も同様

・為替変動の要因:国(通貨)=会社(株価+社債)と考える・経常収支(黒字?赤字?)経済成長率(売上が伸びていれば、経常収支、株価が上がる)、金利、財政赤字 

・通貨量の増加は価格・金利の低下につながる

・通貨の国際化:通貨が流通する地域を増やす。

・通貨制度:変動相場制(先進20カ国程度)、固定相場性(途上国)後者では特定の通貨に固定するが、経済成長は同じではなく「ズレ」があるので、固定相場性には無理がある

・経済のトリレンマ:自由な通貨制度、自国の金融政策、自由な資本移動、3つすべての達成には無理があり、どれか一つを捨てざるを得ない


アメリカでは大統領選が終わり、オバマ大統領の再任でこれまでの経済政策が堅持され、景気回復も堅調で、欧州も一応の危機は出しつつある中、中国との関係が冷え込み、GDPが減少傾向の中、総選挙を迎える日本の経済政策が当面の課題のようです。




2012年11月20日

夢を語る、発言する、行動を起こすことが、最初の一歩

に、


「職場を最高の居場所にしていく」と言っても、自分が変わることはできるけれど、職場、組織を変えるのは大変で、時間がかかり、あまり効率的ではないのでは?

ということで、実は「職場を最高の居場所にしていく」活動には当初、少し「懐疑的」でした

ところが、です。会場に着くと、会場の熱気が異様なのです。

やりたいことがある人が「やりたい」テーマを立候補して、関心がある人たちが話し合うセッションがあったのですが、1時間足らずの時間で、「やりたい」と立候補したテーマの数々が、サポーターの出現により、実現していきました。

この場は、単なる記念講演会ではなく、やりたいこと、志を持った人たちが、熱い思いをもって集まった場所だったようです


と書きました。


つまり、「職場を最高の居場所にしていく」とは、

家庭でもない、職場でもない、「第3の場 サードプレイス」

などでの社外での越境学習などは、それなりの実績を持つ人たちが、「第3の場 サードプレイス」での活動をさらに充実させて、満を持した状態で、

抵抗勢力だらけで、社外での越境学習には冷淡な、社内、職場に乗り込んで、

最も変えるのが難しい、社内、職場ですら、「最高の居場所」にしてしまおう、というものだったのではないか?と考えています



フロンティア人材は「社外のネットワーク」と「社内の合意形成力」を併せ持つ

に、


「社内で認められリーダーになっていく、内向きの人」と「社外ではネットワークが強いが、社内では浮いている人」の両方の長所を併せ持つ人がフロンティア人材、組織には必ず抵抗勢力がいる。組織で何かを行うには、推進、説得、合意形成が不可欠です。

産学官プロデューサーをやっていて感じるのですが、民間企業に所属している方で産学官に幅広いネットワークを持っている方が、よくいます。

こういう方々は産学官、異分野交流型の研究会、勉強会の委員長、主査、幹事などの取りまとめ役を務められ、参加者からの人望も厚いのが特徴です

多くの場合、名刺は「部長」ただ、社内では部下がいない「部長」、部に何十人もいる「部長」の一人だったりします

社外でこれだけ大活躍されているのですから、社内でも部署間の取りまとめなどに大活躍されているのでは?と思いきや、社内では「浮いた」存在だったりします。

「社外の皆さんはわかってくださるのですが、社内、特に経営層はなかなか理解してくれなくて」が口癖だったりします


勉強したことは発信することが成果への第一歩




「私が社外の勉強会に参加するようになったのは、業務上のニーズを感じて、とか、社外の知識を社内に導入、というよりも、

社内あるいは私自身が感じている「閉塞感」を何とか打破しようとするため、でした。

今、担当している業務は私の希望とは違うもので、それは組織人としては仕方がないのは当然ですが、

では、自分がやりたいことについて、社外で勉強しよう、と考えたわけです。もちろん、私費、時間外です

社内へのフィードバックは、勉強会の打診、メールによる配信など、何度か試みましたが、反応は冷淡でした

「ちゃんと仕事に専念しろ」「暇なんだね」などなど


東大中原淳研究室ミニ講演「越境学習と新たな「キャリア」 」に参加しました 




越境して学習することに加えて、学習したことを持ち帰り、活用することが大切

社外の勉強会が、社内からの逃げ場、参加目的が不明確、勉強会参加自体が目的化してしまうとうまくいかない

社外に出るだけでなく、社内に足場があることが重要


と書いたのが、

夢を語る、発言する、行動を起こすことが、最初の一歩

に、


「職場を最高の居場所にしていく」


でつながりました。


社内、職場の閉塞感が、社外、サードプレースでの活動の源泉になっていることが、かなり多いようです

社外、サードプレースでの活動が充実してきたのなら、次のターゲットは社内、職場、かもしれません

抵抗勢力だらけでも、対応が冷淡でも、そこから逃げては、いけないのです

そして、その最も対応が難しい社内、職場が「最高の居場所」になった時、コミュニティー、社会はぐっと変化するのでは?

そんな感じがしたイベントの振り返りでした





2012年11月19日

最高の居場所[NPO設立 記念ライブ」

という案内が来ました


「職場を最高の居場所にしていく」とあります。そして、コミュニティー、世界を最高の居場所にしていく

多くの人が、職場に最も多くの時間を割いている。しかし、多くの人にとって、職場は、「最も、最高の居場所にしにくい」場所ですらある。

働く場が「最高の居場所」だったらどんな人生になるだろう?

志と問いを持った素敵な仲間が集い、持ち寄り、つながり、感動し、世の中に広がっていく---。

そうした営みが、世界を最高の居場所にしていくと信じています。

同時に、コミュニティーの場が参加者の皆さんにとって「最高の居場所」になれば、言うことありません。


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組織と個人の問題については、目標が一致する部分と、利害関係が対立する部分が、不可避的にあります。

これらについては、

組織の変革はトップでなくても起こせる。穏健な過激派は穏やかな変革を目指す

実際のところ、「あなたにとって理想的な働き方」とは?

トークライブ「あなたにとって理想的な働き方とは?」に参加しました

社会の本質を探るとやはり「ヤバい経済学」

に書いてあります

また、だからこそ、

家庭でもない、職場でもない、「第3の場 サードプレイス」

が語られたりします。

各自と職場の「ずれ」が、各自の成長、新分野への挑戦の源泉であったりします。そして、その「ずれ」がある限界に達した時に、別の職場へ移る、のではないか

また、自分が変わることはできるけれど、職場、組織を変えるのは大変で、時間がかかり、あまり効率的ではないのでは?

ということで、実はこの活動には当初、少し「懐疑的」でした

ところが、です。会場に着くと、会場の熱気が異様なのです。この辺の事情は後で説明します

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まずは、出たお話です

・ノウハウ本に書かれている「こうやれば、うまくいく」実際にやってみると、なかなかうまくいかないことが多い 

・壁にぶつかって、苦闘し、克服した事例は、そのままは適用できないが、参考になる

・「自分」に光を当て、特徴、問題点、課題を明らかにしてくれるのは「他人」、「自分」には見えない

・過去の栄光にすがりついて、生きていくのは寂しい。エネルギーがあるのに、使えないのは、もどかしい

・職場でも家庭でもない、サードプレースの活用により、新たな展開が開けることがある

・会社の風景、ちょっとしたことで「白黒」が「カラー」になることがある。最初から諦めてしまっては何も始まらない

・社会の問題は複雑に絡み合っている。ひとつひとつの問題を解いただけでは、社会はよくならない

・現在から未来を予測するのは難しい。未来を想像して、現在に向かってバックキャスティングしてくるのは簡単。想像だけでOK

・いいアイデアが世の中を変えるのではない。そのアイデアを生み出す「思い」が大切。「思い」があれば、次々にアイデアが浮かんでくる

・うまくいくかどうか、わからないけれど、とにかく言い出して、始めちゃう人がいると、応援する人が出てきて、大きなムーブメントになることがある。成功を狙ってやるのとは違う

・ずっと同じメンバーで話していても新しいアイデアは出てこない。蝶々のように、組織間を動いて回る存在が不可欠

・Discover(発見する)Design(デザインする)Dream(夢見る)Deliver(分配する)Destiny(自然に広がっていく)

・言い出して、やってみると、いろいろなものがついてくる

・夢は超えていくもの Someday over the rainbow

・「飛び降りる」ことが「翔く」ための一歩

・働くことは、一本のレールの上を走るのではなく、障害物競走、クロスカントリーのように、レールをはみ出し、外れ、障害を乗り越えていく

・自分がやりたいことを、自分の頭の中で言語化することは難しいが、他人のアシストで引き出してもらうとうまくいく

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OST(オープン・スペース・テクノロジー)

という手法で、やりたいことがある人が「やりたい」テーマを立候補して、関心がある人たちが話し合うセッションがあったのですが、

1時間足らずの時間で、「やりたい」と立候補したテーマの数々が、サポーターの出現により、実現していきました。

この場は、単なる記念講演会ではなく、やりたいこと、志を持った人たちが、熱い思いをもって集まった場所だったようです

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ゲストの本間正人さん、


フューチャーセッションズの野村さんが長年つとめた会社をお辞めになって、独立した時に「落ちるような気持ちで、一歩を踏み出した」という発言が心に残っています。

「言い出ーシップ」とおっしゃいますが、勇気をもって夢を語る、発言する、行動を起こすことが、最初の一歩は小さかったとしても、次第に大きな動きになるのだと思います。


ある参加者の


とても強烈に響いた一言。

『飛ぼうと思って飛んだわけじゃない。落ちるかもしれないと想って一歩を踏み出してみたら、気付いたら、飛んでいただけだ。』

フューチャーセッションズの野村さんが言った。本間先生が、『鳥の巣立ちですね。』と言った。

勇気とはなんだ。勇気とは、なんだ。

飛べると確信して飛ぶことだろうか。飛べると確信するまで飛ばないことか。


また参加することにします




2012年11月16日

今週は講演、セミナーにほとんど参加していません。

講演、セミナーは自分が不明な分野について、専門家からわかりやすく情報を入手することができるのですが、スケジュールの調整が可能か?往復の時間がかかる?など、時間と労力がかかります

そこで、今日は創造的なライフスタイルについて、twitter、Facebookの1/27〜2/1の情報より、まとめてみます




・娯楽は娯楽でなくなった。娯楽は現実をやんわりと包み込むだけ

・自由はバランスの問題。純粋な、それ自体独立して存在する自由などありはしない。その意味で、自由は愛に似ている。愛もまたそれ自体としては存在せず、ぼくら人間の関係性のなかにしか居場所がない

・「アイデアを生み出すワークショップデザイン」1. アイスブレイク:「今日は新しい発想が出来るかもしれない」と思わせる仕掛け2.「生まれたアイデアをワークショップ後に実行してもらうには?」「リフレクションの仕掛けが重要」

・海外留学の意味は、全く知らない世界に飛び込むという体験にある。「留学前の自分には想像できないようなことを学ぶ」

・デザインだけでなく、思考の過程を説明できることが必要(佐藤可士和)

・あるワークショップで1年後の自分への手紙を書いて読んでみたら、あまりに実現し、当たっているのでびっくりした

・結論めいたことよりも、参加者各自が課題を持ち帰り、それぞれ考え、活動することが大事

・工学から社会科学に移り、絶対の真理がなく、社会、時代と共に推移する現実に当惑気味。だから面白いのだけれど

・短期間に集中して、その分野を徹底的に分析すれば、誰でも専門家に 

・即興とは、参加者各自が言葉にできる考えをしっかり持っているからできること、音楽も即興演奏は実力がないとできない

・行動の量を増やすのは、若い人に重要なことで、「仕事で作業量を増やす」と作業量を増やし続けることを意識したほうがいい、「ただし時間内で」という意識で

・最良の選択をすることが大事だけれど、もっと大事なのは選んだ選択を最良にすること

・産業革命はブルーカラーの仕事を奪い、IT革命はホワイトカラーの仕事を奪う。どこで価値を出すか、が今後のポイント

・創造性に関してのパラドックス、制限があるほど創造性が高まる。「障害物」があったほうが、物事を大局的に眺める傾向が高まり、発想が拡大する。

・結果とプロセスでは、重要性の質が異なる。混同しないこと。例えば、入学試験では、合格しないことには始まらない。結果が大切。また、受験勉強で身につけた学力がなければ、大学での勉強についていけない。プロセスも大切

・できる範囲で、無理ない範囲でやってみよう、と言うが、それでは能力は伸びないし、新分野も開けない。できる範囲で、無理ない範囲から始めて、苦しいけれど、自分の能力を少し超えるところまでチャレンジする。その繰り返しで、能力は伸びて、新分野が開けていく

・タイミングを見計らわなければならないことを除いて、今できることは今やること。後に延ばすと、負担が大きくなるか、対応が難しくなる

・「模索しながらやりとげる能力」「できる人を見つけて連れてくる能力」が必要 

・なぜそう考えたのか?という思考過程、さらにはなぜそう感じたのか?という感情過程。言語にしにくいものを言語化しておくと、いざという時に、再現が可能で役に立つ

・私たちは人生をあまりに厳格に考えすぎていないか? 自分に規制をひき、他人の目を気にして、起こりもしない未来を思い煩ってはクヨクヨ悩んだり、構えたり、落ち込んだり。間違いをおかそう。チャンスをつかみ、 行ったことのない場所にたくさん行こう

・議論やディベートというのは、意見を交換しあって一人では辿り着けない結論に至る為のものであって、論破ゲームではない。相手を論破することに快感を覚えるよりも、他人から自分にはないものを引き出して、自分だけでは到達しえないところに至るほうがずっと有益 

・「PC開く前に何をするか」っていう習慣の重要性。PCを開くとPC関連のことしかしないから、開く前にそれ以外のことはすませておく 

・顔の表情をアホ顔にすること。目の力を抜くために、半眼の変な顔をすること。顔の筋肉を緩めるのは、ラクになります

・アイディアが山ほどでてくる子供達みてたら、今の日本の大人に必要なのは、こんなバカバカしいいぐらいのイマジネーションなんじゃないかって

・客観を研ぎ澄ますと一般化してしまい普通になるけれど、主観を研ぎ澄ませば先鋭化して特徴的になる。イノベーションには個人の想いを突き詰め主観を研ぎ澄ます事が重要




2012年11月12日

「個人も会社も成長するワークライフバランス」佐々木常夫氏(東レ経営研究所)講演会@東大

という案内が来たので、参加しました

講師の佐々木常夫氏は、


私には子どもが3人います。長男は自閉症という障害を持って生まれました。学校はトラブル続きで、いじめや不登校の問題もありました。高校3年時には幻聴が始まり、一時は入院させなくてはならないこともありましたが、退院後は一人暮らしを始めています。

妻は1984年に急性肝炎で入院し、3年間で5回入院しました。1997年には肝硬変とうつ病で3回入院しました。その後、入退院を40回くらい繰り返しています。2000年には自殺未遂をしています。


という環境で、東レの取締役、東レ経営研究所社長を務められています

経営トップの方のセミナーは何度も参加しましたが、皆さん、家族についてもいろいろな事情を抱えつつも、それを出されませんが、佐々木氏のようにご自身の事情を上記のように公開されているところに、まず、驚きを禁じ得ませんでした

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なお、このお話は何度もお話になられているようで、Googleを検索すると、

個人も組織も成長するワークライフバランス(経済産業研究所)

個人も会社も成長するワークライフバランス(巻頭レポート)

個人も会社も成長するワーク・ライフ・バランス(さいたま市CSRセミナー2011)

などにも掲載されていますので、全体についてはそちらをご覧いただければ、と考えます

さて、この東大の講演会は「学生が主な対象で、一般参加もOK」というものですが、参加者は一般参加の方が多くて、男女半々くらいでしょうか。


早速出た話をまとめてみます

・身体が風邪を引くように、心も風邪を引くことがある

・ビジネスは予測のゲーム。資料は簡素に、仕事は常に先を読んで

・ワークライフバランスは、仕事の進め方の改革をやって、はじめて達成できる

・よい習慣の継続は才能を超える

・仕事は最短コースを選ぶ、拙速なくらいでよい

・自らが行った業務に対して、冷静な評価を行うことにより、次のレベルアップにつながる

・仕事はそのプロセスでの努力も理解するが、最終的には、結果で評価される

・仕事に関する事務処理、制度、資料などはシンプルなほど、良い

・整理整頓を行うことが、仕事の迅速性につながる

・経営者の視点から、自分の業務を俯瞰し、幅を広げ、内容を深め、高度化し、付加価値をつける

・他人の意見はよく聴きつつ、自己の主張は明確にする

・向上心は仕事を面白くする

・他者を大切にする人は、まず、自分を大切にする

・タイムマネジメントは時間の管理ではなく、仕事の管理。大事なことは何かを正しく理解すること

・プレイイングマネージャーは効率が悪い。マネージャーはプレイよりも、各プレーヤーの育成、管理が大切

・段取りは仕事にかかる時間を半減させる

・スケジュール化の癖をつける

・最初に品質基準を決め、過剰な品質を防ぐ

・締め切りを設定して、メリハリをつける

・仕事にいきなり着手するのではなく、まず、全体構想を描く

・報告書は予め様式を決めて、着手時に書けるとことは書いておく

・優れた成果物の繰り返し、積み重ねは、時間を節約するだけでなく、手軽な学習法で、さらに自分の中で再構築することにより、イノベーションにつながる

・仕事はその場で片付ける、拙速を旨とする。議事録はその日のうちに、出張レポートは帰りの飛行機、新幹線で。ただし、時には「寝かす」ことが有効

・口頭より文書が時間を節約する

・長時間労働は、プロ意識、バランス感覚の欠如

・メールは正確、簡潔に

・人は決め付けて構わない。そして適宜修正する

・会議は最小限に。ミーティングは頻繁に

・目の前の仕事を頑張り、ちょっとしたものでも、付加価値をつける

・コミュニケーションと信頼がビジネスの両輪

・上司は自分の評価、異動を行う人物。2段上の上司は、それを覆す人物。正しく「コントロール」することが大切

・ノー残業に反対したのは部下。「こんな重要な仕事を残して帰れるか(実はそれほど重要ではない)「残業代がなくなる」「家に早く帰ってもやることがない」 

・「上」との対立は賢く行うこと。「上」は査定、異動の権限を持っている

・会社は個人の動き、考えだけでは、変わるのが難しい。トップの仕組みづくりが不可欠

・ワーク・ライフ・バランスはバランスというより、マネジメント

・経営戦略としてのダイバーシティー:異質な人の思想を受け入れ、活用する組織は強い。ダイバーシティーの前提は個人が自分のブランドを確立する

・仕事、生き方などのキャリアは節目で棚卸しをする

・仕事は「形式」から入るのが有効な場合も多い。(定時退社日など)

・長時間労働は残業が「習慣」になっている場合が多い

・紙に書くと、考えを整理することができる

・自分を磨くために働く。磨いて幸せになる

・まず、「欲」を持って仕事をする。ただし、「欲」だけで仕事を続けるのは難しい。「欲」が磨かれて「志」になる

・「あなた」は人生の主人公、その座は誰にも譲ってはいけない

・逆境こそ、自分を鍛えるステージ

・運命を引き受けること、それが生きること

・沈黙は「金」ではない。正確な言葉、表現を行うこと

・身につけた知識は自分の行動に落とし込んで、「価値」が出る

・「起きたことすべてに意味がある」けれども、「起きたことすべてが正しい」訳では必ずしもない


経営者の方々の講演を伺うと、共通することと、食い違うことがあります

佐々木氏は、

・業務の効率化(本だけ読んでる人は仕事ができない)

・計画の重要性(段取りは仕事にかかる時間を半減させる)

を述べてますが、

「変化の時代 人と社会の行方」に参加しました

の資生堂名誉会長福原義春氏の


・企業にゆとりがなくなり、一見何を仕事にしているのか?わからないが、知恵を持つ、「有識者」を置いていられなくなった

・企業の人員のゆとりがなく、最低限の人員で対応するため、企業文化の世代間伝承が途切れてできなくなった


一橋フォーラム「三菱商事からレストラン事業で独立 クリエイト・レストランツ岡本晴彦社長」に参加しました

の三菱商事からレストラン事業で独立した螢リエイト・レストランツ岡本晴彦社長の


・計画5%、実行95%(すぐにやる!)


とは、少し異なるものがあります

佐々木氏は、入社以来ずっと国内、スタートアップではなく、東レという大会社、特筆すべきが、上記のような家庭環境でしょうか。長男と奥さんの病院訪問を「はしご」しなければならないような環境下でのご経験です

上記のお話の中から、早速使えるものを、行動に取り入れたいものです





2012年11月08日

アキバイノベーションカレッジ オープンセミナー「実世界ログが巻き起こすイノベーション」

という案内が来ました

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ライフログ、という言葉をよく聞くようになりました

Wikipedia

を見ると、


人間の生活・行い・体験(Life)を、映像・音声・位置情報などのデジタルデータとして記録(Log)する技術、あるいは記録自体のこと

ライフログには、ユーザが自分で操作して記録する手動記録と,外部デバイスにより自動的に記録する自動記録がある。

前者の手動記録は、詳細で自由度の高い記録が可能であり、ブログやメモなどのように記録にユーザの主観的意見を含めることができる。

後者の自動記録は、ウェアラブルデバイスを装着して、画像・動画・音声・位置情報といったデータを常時記録するというものである。


とあります。

少し前までは、ブログ、SNSなどに個人が書き、記録する文書、写真などを指しましたが、最近は、GPS付きスマートフォーンなどにより、個人の移動、購買、消費などの活動が、本人が意識する、しないにかかわらず、自動的に記録されるようになった、ことを指すことが多い、ようです

これについては、

人間・テクノロジーの未来「インタラクションからインテグレーションへ」




・Google検索、世界の事はわかるが、自分のことは検索できない。「昨日何を食べた?」「1週間前に会ったあの人の名前は?」など。これが自動的に記録され、必要な時に引き出せると、人間の機能が驚異的に向上する

にあるように、カメラ付きのメガネで視線が追ったもの、食べたものをを自動的に記録する、簡単なイア・センサーで聞いた音、話したことを録音する、など、

人間の行動が自動的に記録され、かつ、検索できる、可能性ではないか?と思います

さらには、思ったこと、考えたこと、感じたこと、などが、自動的に、記録され、検索が可能になれば、人間の行動、生活は劇的に変化する、と思われます

SFの世界ですら、起こり得なかったことが、現実化しつつある


と書きました

今日のお話は、講師の東大廣瀬通孝先生のお話の後に、ホストの一橋大学妹尾堅一郎先生の絶妙なやり取りで、実世界ログが巻き起こす可能性について、お話が進行します

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・ムーアの法則:シリコンデバイスの演算速度は18ヶ月で2倍、ギルダーの法則:通信素子の速度は9ヶ月で2倍

・ディジタル計算機の仕組み、メカニズムはほとんど変わらないが、急速に高速かつ大量データが扱えるようになった。この大量高速が質を変え、創っている。量的変化はある限界を超えると質的変化をもたらす

・データ容量・処理量:1980(K:文字、数字)→1990(M:静止画)→1990(G:動画)→2000(T:立体動画)→2010(P:タイムマシン)ハードの進化はソフト、サービスの質を変える

・モバイル化はコンピューターと人間の関係を180度変えることになった。コンピューターのある所へ人が行く→人にコンピューターがついていく

・コンピューターの変化:Institutinal(施設、制度化)→Personal(各自、個々)→Intimate(個人専用の) 

・ライフログ:記録のコストがほとんど0まで低下、大量の情報が苦もなく、記録、収集できる。→実世界の様々な情報を記録、追体験できる技術がどんどん進化

・ライフログの活用:マーケティング、健康管理、ものづくり(工程、作業管理)など

・人間の「記憶」は、あいまいで、記録と照合すると、かなりの違いがある

・食物の映像などからのカロリーの推定はかなりの誤差。食事にかけた時間からの取得カロリーの推定の方が精度がよい 

・従来の概念:シグナル(意味がある情報)ノイズ(意味がない情報)という区別、しかし、大量記録では、情報に意味があるか、ないかは状況によって異なる。意味は状況に依存して、相対的に発現

・熟練者は、一般に技術の言語化が苦手で、知識は暗黙知のままにされがち。暗黙知をそのままにしておくと、活用が難しい。ライフログは暗黙知を形式知にする可能性を持つ

・ライフログ:当初は記録の大量化による、「意図しない」データの取得を活用していたが、最近は、知識の取得→構造化→活用により、「意図的なデータ取得」を計画的に行う

・バーチャル:実際には存在しないが、存在するのと同等の効果を発揮する

・レシートログ:レシートには物品、金額などの購買記録以外にも、場所、時間などが記録されており、そこから様々な推測、再現が可能

・単なるシミュレーションではない、行動と直結したリアルタイム予測は、予測の精度よりも、その予測により、行動がどう変わったか、が重要

・問題が顕在化した時には、もやは対策が難しいことが多い。精度がよくなくても、未来予測ができれば、兆候を察知することにより、事前に対策が可能になる

・人にとっての時間:(1)固定化、予約された時間(授業、講演など)(2)タスク:自分の裁量で、時間、労力を投入し、あるタスクを行う(3)自由な時間、(2)の定型化、モジュール化、による自主管理が大切

・ライフログにより、「過去」の追体験(リフレクション)、「未来」の先行体験(プロジェクション)が可能になり、かつ、両者が同時並行で行われる。追体験できる「過去」、先行体験できる「未来」は、「現在」である

・行動のリアルタイム予測、ネガティブな事象が起こらないように、行動を変えることが大切。予測が当たらないにようにする、ことが大切

・20世紀のコンピューターは効率的、大量処理、エネルギー型技術、21世紀のコンピューターは分散型、多様性の中での効率、エントロピー型技術 



2つほど考えたことがあります

先に書いたように、「個人の移動、購買、消費などの活動が、本人が意識する、しないにかかわらず、自動的に記録される」になり、しかも、その記録の相当部分がオープンになります。

過去の行動の再現、未来の簡易予測、それに基づく、行動の変更、などは、既にある程度実現しています

これを今後どう活用していくか?が、大きなポイントのようです


スポーツの名選手などのビデオの再現などは既に使われていますが、熟練者の行動のライフログを分析することにより、これまで暗黙知であったことが形式知化され、取得できる可能性がでてきました

どう進展していくのか?楽しみです




2012年11月05日

東京大学で開催された

「日本のエネルギーの今後と持続する発展」

に参加しました

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2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く原子力発電所の事故により、原子力発電を中心にしたこれまでの日本だけでなく、世界のエネルギー政策は大きく変わろうとしています。

おおまかに言えば、一時期、盛んだった地球温暖化防止の議論が、やや下火になり、
代わって、エネルギーセキュリティー、原発の可否、再生可能エネルギーの導入、が活発になっています

ただ、ややもすると、こういった議論は、しっかりした分析を行うことなく、感情論に流されがちです

事実とそれに基づく分析をした上での判断が大切です

「国際的視点から見た日本の電力」に参加しました

電力自由化の課題、イギリスの事例より

も参考に見ていただければ、より経緯がわかりやすいと思います


・政府・民主党「2030年代原発ゼロ方針」発表直後に核燃料サイクル政策、中国電力・島根原発3号機、大間原発建設工事継続という矛盾。閣議決定見送りとは、総選挙、政権交代後、仕切り直し

・2030年代のエネルギー・ミックスは原子力を独立変数にするのではなく、〆得顕椎愁┘優襯ー拡充の速さ、⊂淵┘優襯ーの進行度合い、石炭火力のゼロ・エミッションの進行度合い、から、引き算で原子力のウェイトを決める

・再生可能エネルギーには、地熱、小水力、バイオマス、風力、太陽光など、制約条件、特徴がそれぞれ異なるので、適切に組み合わせることが大切

・省エネルギー・節電の「見える化」が第4の電源となり得る

・天然ガス、シェールガスによる価格低下、油価リンク離脱(アメリカ2ドル)と脱原発によるLNG争奪(日本18ドル)が同時に起こっている、おかしな現象

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・石炭火力は世界最大の電源(41%、アメリカ49%、中国79%、インド69%)日本の石炭火力技術の海外移転が切り札になり得る

・電力料金値上げは、産業競争力の低下、製造業の海外移転により、国内の雇用喪失、貿易収支赤字、税収減と「負のスパイラル」

・原子力の稼動が難しいため、火力が増大し、燃料購入費が増大するため、電力の値上げは避けられない

・2011年度は沖縄電力以外は赤字で、電力会社合計で1兆5000億円の赤字、燃料費は東京電力では総費用の43%を占め、この増大で財務内容が急速に悪化

・2011年度の日本の貿易収支、輸入68.11兆円、輸出65.55兆円で2兆5000億円の赤字。2002年までは自動車輸出と化石燃料輸入がほぼ同額だったが、後者が急増

・日本人の欠点:事実、状況の定量的分析、判断をすることなく、雰囲気で物事を決めてしまう

・火力発電の高効率化:第1世代蒸気タービン〜40%、第2世代コンバインド・サイクル(蒸気タービン+ガスタービン)〜55%、第3世代トリプル複合発電(第2世代+固体酸化型燃料電池)〜70%

120806発電効率


・設計・製造・研究の三位一体で画期的な製品が生まれる。どれが欠けてもダメ

・アメリカではシェールガスにより、東部の石炭が余剰となり、安価購入のチャンス


シェールガスはアメリカでは値崩れのため、掘削を中止していたりしますが、これは当然LNG価格にも反映されてくるでしょう

ただ、天然ガスはジェット燃料には使えない、自動車の燃料もほとんどがガソリン、など、石油に比べると、特に運輸部門では利用が難しく、油価リンク離脱のような現象も起きてきます

この辺の事情ももう少し見極めたいです




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