2012年12月

2012年12月25日

企業間フューチャーセンターThanks Party

に参加しました。

会場は原宿の表参道から少し入った隠れ家のような、おしゃれなお店です

121225原宿


このパーティーには初対面の人もたくさん参加しているのですが、バイオリンの生演奏があったり、とても工夫を凝らせた内容なので、すぐに打ち解けて話せるようになります

この企業間フューチャーセンターが行っているフューチャー・イノベーション・カフェ

が東大で行われたのが参加するきっかけだったでしょうか?

その時の参加記を

ワールドカフェ「学び」に参加しました

に書いたのですが、


このワールドカフェはNEC、日産、パイオニアの3社合同のイベントがベースになり、さらに一般からも公募したものだったそうです

どの会社も、人もうらやむ超一流企業ですが、その会社生活に満足できない人たちが、このイベントに参加しています

「この会社に就職して数年になります。仕事は面白いし、給料もまずますだし、特に不満があるわけではないのですが、「このままで、いいのか?」と考えて、このイベントに来ました」

「この会社では、そこそこ通用すると思うのですが、外でも通用する価値をつけたいのです」


書くかどうか?迷ったけれども、思い切って書いちゃいます

大学院に集まる社会人・学生との対話に慣れている「TAK」さんにとっては、このワールドカフェでの対話は物足りないものでした

考えが「浅く」て、内容の深みが不十分なのです。

日ごろ、大学院でグループワーク、ケーススタディーをしている人たちとの考えの視点、深さの差を感じました


人もうらやむ超一流企業に働きながらも、今後のキャリア、日々の生活への不安、不満を感じつつも、話される言葉が「考えが「浅く」て、内容の深みが不十分なのです。」と、ちょっと厳しい評価を書いています

さらに、そのシリーズでの参加記

「ワールドカフェ 組織 by 大企業若手主体」に参加しました

では、


・参加者はワールドカフェに参加するよりも、とにかく自分の話がしたくて、それを誰かに聞いてほしかった

・自分が属する企業が、事業部間の足の引張合い、本社と現場のコミュニケーションの悪さを指摘して、中高年者がいなくならないと組織は変わらないと。あなたも相当組織に染まっているんだけれど自分ではわからない

・このワールドカフェも先日参加した東大ワールドカフェも参加者の多くが「他人の意見を否定しない」などのマナーを守らないが、東大の方がずっと「まし」だった。東大と大企業、問題は後者に根深そう


「「他人の意見を否定しない」などのマナーを守らない」と、さらに厳しい評価を書いています

職場でもない、家庭でもない、第3の場サードプレースを、せっかく企業連携でやりながらも、このままでは、この集まりは、各企業の内輪の愚痴を言い合うだけの場、になっていくのではないか?そんな懸念も感じました


ところが、広がった参加者同士の、それぞれのコミュニティーを巻き込んだコラボが始まり、

フューチャーセンターは「未来」ではなく「今のこの瞬間」を大切にする


ある企業内にあったものが、複数の企業間で運営するなど、企業人が中心でしたが、教員、学生、アーティストも加わり、多様化が進み、気づき、生まれるアイデアも広がってきました。


さらに、丸の内エコッツェリア

とのコラボが行われたり、ある回の参加者にバイオリニストがいて、生演奏をしていただけるようになりました

121225バイオリン


コラボレーション:あなたが変えると、あなたも変わる?


あなたが変えると、あなたも変わる。「武器としてのコラボレーション」発見の連鎖が起こるチームはイノベーションが生まれる


と書きましたが、このコミュニティーでは、他コミュニティーからの参加者とコラボレーションが、コミュニティーの広がりの連鎖を生み、コミュニティーを多様かつ柔軟にしているのを実感しました

「武器としてのコラボレーション」これから何があるのか?楽しみです





2012年12月18日

最高の居場所ライブ「伝える力を磨く!TEDxTokyoディレクターによるプレゼンテーションコーチング井口奈保さん」@表参道

という案内が来ました

約30年もの歴史を持つアメリカ発祥の

TED(Technology Entertainment Design)

は、これまで有名無名問わず「世界に広める価値のあるアイデア」を持つ人たちに、講演の機会を提供して来ました。

プレゼンターは約20分の持ち時間を上手に使って、世界中の聴衆に自分の考えを伝えます

TEDxTokyoディレクターとしての井口奈保さんの活動ぶりは

井口奈保さん & TEDxTokyo

に書かれているのですが、

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私の仕事は「コミュニケーションプロセスデザイナー」です。

「より多くのアイデアを出したい」「より人間関係を深くしたい」「本音を言い合える場したい」「時間内に結論を出したい」「イノベーションの起こる組織にしたい」など、あらゆるニーズがありますから、それらに合わせて”コミュニケーション”の”プロセス”をデザインしていきます。

「あるがままの自分」を受け入れ、そんな自分を体現していくための環境と信頼ある人間関係を築く – これが、私が目指す境地です。

人間らしい生き方とは何か。社会や文化で規定された枠ではなく、生まれながらにして持っている自分らしさとは何か。それらを探求するために、私はこの「コミュニケーションプロセスデザイナー」という仕事を作りました。

私はこの仕事を通じ、個人が自身の内にある価値観に触れてその人に合ったキャリアを発見すること、また同じような想いを抱く人々が、共感し支援し合うコミュニティを育成することをお手伝いしています。

またイベントをプロデュースしたり、組織をデザインをしたり、リーダーとなってプロジェクトを執行したりと、コミュニケーションに関する幅広い活動をしています。


とても参考になることが多そうで楽しみです

今回のライブでは、まず井口さんからプレゼンに関するレクチャーを受け、そのレクチャーを踏まえつつ、みんなの前でプレゼンをしたい9名を募り、各プレゼンターに2名サポート役として入り、3人でプレゼンを作っていくワークを行いました。

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・「自分が言ったことは相手が理解している」「相手が言ったことを自分は理解している」という思い込みのもとのコミュニケーションが誤解を生む

・話し手、聞き手がはっきりしている時は伝えやすく、伝わりやすいが、通常の会話では、話し手と聞き手が行ったり来たりして、不明確なのが、ミスコミュニケーションの原因

・プレゼンテーション:与えられた時間内に、コンテキストに沿った形で、メッセージを伝えきる

・プレゼンテーションのコンテキスト:プレゼンテーションをする背景、設定されているテーマ、なぜ自分をプレゼンターに選んだかという主催者の意図、オーディエンスは誰か?

・プレゼンテーションのテーマの選び方:自分にしか話せないこと、自分の根底にある価値観とつながるもの、感情が豊かになるもの 

・プレゼンテーションのテーマの拡散と発掘で形成していくこと:自分を形成していることを掘り下げる、自分の価値体系と行動、自分が伝えたいこと、伝えるべきこと

・プレゼンテーションの秘訣:時間厳守、簡潔に、無駄を省く、自分らしく、感情・生の気持ちをこめる 

・プレゼンテーション、口からではなく、身体から声を出す。声が聞こえないと聴衆がストレスを感じる

・プレゼンテーション:ほぐれた笑顔、身体はほぐれていても、顔がほぐれていないことが多い

・プレゼンターが緊張していると、場全体が不安になる

・現時点で持っているものを、すべて引き出すのがプレゼンテーション

・プレゼンテーターがラップアップを始めると、聴衆がそれに気付いて、終わりのモードになる。持ち時間はすべて使い切る

・アイデアを説明するだけでなく、なぜ、そのアイデアが自分から出てきたか、説明する


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このライブに参加しながら気づいたことがあります。

・「自分」だけプレゼンしている「自分」が見えない

公開研究会「Ba Design Lab」に参加しました

に書いた

・自分のことを「自分」が話すのではなく、自分から少し離れた、もうひとりの自分が「自分」を見ながら話す 

が参考になりそうです

・「伝えたいこと」と「伝わること」のギャップ、ずれ、は、完全にはなくすことはできない。無理になくそうとするのではなく、利用するのもいい手

「伝えたいこと」と「伝わること」のギャップ、ずれ、をなるべく小さく、というのが一般的でしょう。でも、ギャップ、ずれ、はなくせません。ならば、あることを前提にコミュニケーションを行うのもいいかもしれません

コラボレーション:あなたが変えると、あなたも変わる?

に書いたのですが、

・プレゼンターが自分の考えをきっちり伝える時よりも、聴衆がプレゼンを聞きながら、あれこれ考え出す時に、創造的なプレゼンテーションになる 

プレゼンを聞いた後は、考えがしっかり伝わって、すっきりしている時と、いろいろ考えて、もやもやしている時があります。

聴衆に自分の考えをしっかり伝える、だけでなく、聴衆にいろいろ考えさせるのも大切なコミュニケーションです


という、いろいろ考えさせられるイベントでした





2012年12月17日

井庭崇×瀧本哲史 「武器としてのコラボレーション」

という案内が来ました


あなたがいくら「優秀」でも、それだけで社会は変えられません。

あなたがいくら「非凡」でも、それだけでは幸せになれません。

あなたが変えると、あなたも変わる。「武器としてのコラボレーション」


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井庭先生、瀧本先生のお話は以前にも伺ったことがあり、その様子は、

新しい時代における『創造的な学び』:グローバル社会で活躍するための戦略と実践

「武器としての決断思考」瀧本哲史氏講演会(五月祭)に参加しました

に書いてあります。

二人の先生のコラボがどうなるのか?楽しみです


・社会の推移:消費社会(Consumption)→情報社会(Communication)→創造社会(Creation

・創造社会:あらゆる人々が、自分たちで、自分たちの認識、モノ、仕組み、そして未来を創造する社会

・「弱いつながり」転職において親、兄弟、親戚などの「強いつながり」よりも、ちょっとした知り合いなど「弱いつながり」の有効性が示されたが、イノベーションの付加価値についても同様の傾向 

・東大、有名私立校以外の地方高校出身、留学生など、学生は多様化してきたが、多様化した学生を受け入れるインフラが未整備 

・創造的であるとは、人間的であることに他ならない(ミヒャエル・エンギ)

・本格的な創造とは、対象に深く潜りながら、その内にある流れをつかまえて、成長させていくこと

・創造:自分と対象の間の「主」「客」の境界はあいまいになり、自分自身を創り出していく

・私が書く、という行為は、私をどこへ連れて行き、どうなるのか?私自身にもわからない

・ある目標を設定して、構造主義的につめていっても、新しいモノは生まれない

・付加価値は、目標が明確な時よりも、むしろ多少、不明確な時に、やっているうちに得られることが多い

・プレゼンターが自分の考えをきっちり伝える時よりも、聴衆がプレゼンを聞きながら、あれこれ考え出す時に、創造的なプレゼンテーションになる 

・戦わないと既存のものは壊れていかない。戦いながら新しいモノを創っていく

・大学のカリキュラム、大学が用意したメニューを埋めていくのではなく、自分が主体的に選んでいくと面白い 

・「東大で学ぶ」と考えるよりも「東大とコラボする」と考えると面白い

・発見とは既にあるものに、意味づけを見つけること。発見の連鎖が起こるチームはイノベーションが生まれる

・多様な人々からなるコミュニティーのイノベーション、多様であっても、他のメンバーの言語を理解できることが大切、これがないとバラバラ

・本当にクリエイティブな場では、場の誰が創ったのか、混然としてわからない

・議論の場では、往々にして、イノベーティブなアイデアが生まれることよりも、自分のアイデアを説明して、自分のアイデアが通ることに固執する

・事例を抽象化することにより、共通する部分と異なる部分がわかる。抽象化は一つの事例ではできず、複数事例を検討し、他者とのシェアが不可欠

・具体事例を持つだけでなく、複数事例をもとに抽象化し、自分の中で再構築することにより、自分の手法を持ち、いろいろな場面に適用することができる

・コラボレーションは、抽象化と具体化、発想と実行を行ったり来たりしつつ行われる

・コラボすることにより、互いに理解し、変化し、結果を出すことができる。個人ではハイォーマンスだが、チームで働くのが苦手な人は、コラボを試みるとよい

・ネットワークを活用したコラボがあちこちで起こると面白い

・よいプロジェクトの前と後では、個人もチームも大きく変化する

・カリスマリーダーにより変わる時代から、参加者のつながりで変わる時代へ

・ゆるやかなつながりは、ビジョン、目標の共有により起こり、参加、離脱が自由

・グループディスカッション:自分のアイデアを説得し、優位に立ち、通そうとするのが一番ダメ、メンバーの意見をつなぐハブの役目が大切

・人はコラボレーションをすることによって初めて相互を理解出来る。ネットワークに価値がある。

・ちょっとしたアイデアを出して政治に参加していくことが必要。「誰にいれる・どの党にする」という投票行為以外の関わり方。

・投票に行けば政治に参加した、だからこれで政治との関わりはいったん終わりだ、という意識があるのは問題。ロビー活動など、投票以外の政治活動の場にも積極的に参加することがクリエイティブにつながる

・キーワード「冒険」 その世界において何か変化が起きていて、でも、目的地は何かわからない…。 その中で何をしたらいいかわからない。冒険が始まってから目的が変わる。

・冒険は出たくない人は出なければいい。でも出たい人には困難がつきまとう。成功者はまわりにいないし手探り

・つくる為のキッカケをつくる… そういう場所をつくろう

・短期決戦は自分のペースに引き込むこと

・コラボレーションの設計が唯一可能なのは「どんな人を集めるか」投資先を「メンツ」で選ぶ。

・理想論やキレイ事を語る人がいなくなったら世界はただ沈んでいくばかり

・自分の能力を高めるだけでなく、まわりの人と協力してものを創造する

・部分と部分の足し合わせで全体はできない。違う個性が個々に創って行く必要がある

・クリエイティブであることには制限が必要。言語というフレームワーク内でなければクリエイティブな小説も発表できない



複数の人々の間で、インタラクティブに考えをシェアするのが、コラボレーションでしょうか

これまで複数の人間が集まると、自然に行われてしまうのが「序列つけ」であったり、会議でも、対話でも、打合せでも、話し合いの場で、人々が一番気にするのが、

「自分の考えを他の人々に説得し、話し合いの結果として、自分の主張が通ったか?」

だったりします。

これは「意地と面子」の文化です

コラボレーションとは、「意地と面子」を脱却して、複数の人々の間で「新しいもの」が生まれるプロセス、「新しいもの」を生み出していく中で、変わっていく自分と他の人々のフォーカスしていくことでしょうか

この対談は、結論を導いて、それを聴衆に教えるのではなく、聴衆を巻き込んで、一緒に考えさせることを意図しています

参加者はすっきりした表情ではなく、もやもやしているのは、そんなせいかもしれません





2012年12月14日

東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会、MBAリーダーズフォーラムなどに参加して感じたことを、

社会人大学院生、ネットワークが、「点・線」から「面的・立体的」に展開

に書いたのですが、海外大学院では、どんな様子か、気になっていました。


ハーバードハーバード大学ニーマンフェロー

スタンフォード大学ビジネススクール「超一流”MBA校”で戦う日本人」

に面白い記事がありましたので、紹介します

121214ハーバード


ハーバードハーバード大学ニーマンフェロー


ハーバード大学に身を置くことは、毎日、知のシャワーを浴び、脳がダンスしているような、興奮を覚える日々である。

授業といっても、学生はすでに指定された本、論文、記事などを読み込んだ上で参加する。だから、先生の講義を聴くというよりも、各自が持ち寄る知見をさらに次の次元へと積み上げる場が授業であり、先生は補足を入れ、議論を深めるための促進役である。

また、キャンパスでは、連日、数百にもおよぶ、講演会、セミナーなどが開かれ、学者や研究者はもとより、政府・政策関係者、世界の国家元首やリーダー、また、今まさに社会を動かしている旬の人物をはじめ、ありとあらゆる人たちが、彼らの経験や知識をシェアし、対話の機会を与えてくれる。

それとは別に、ニーマンフェローのみを対象としたイベントもある。毎週水曜日には、各界で活躍する人々をゲストに迎えるセミナー(ノーベル賞受賞者から著名作家、映画監督など)があり、月に1度の金曜日にはジャーナリズムを考えるための参加型講座がある。

これ以外にも、オフレコでのディスカッション(クリントン政権の財務長官を務めたローレンス・サマーズ元ハーバード大学学長、米国の4大統領のアドバイザーを務めたデービッド・ガーゲン教授など)や、テーマに沿った朝食会、昼食会、晩餐会。加えて、ジャーナリスト・トレーニング(写真・ビデオ撮影や編集、コンピューターを使ったデータ分析など)、リーダーシップ講座(スピーチ、交渉術、リーダースキルなど)、様々なシンポジウム、ドキュメンタリー上映会などもあり、毎日「世の中にはすごい人がいる」「こんな面白い考え方があるのか」と大いに触発される日々であった。



スタンフォード大学ビジネススクール「超一流”MBA校”で戦う日本人」

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スタンフォード大学ビジネススクールのカリキュラムは、コミュニケーションスキルに重点が置かれている。「会社を起業したとき、最も大切なのが人のマネジメント」。

「Leadership Lab」(リーダーシップ演習)授業では、6人ずつに分けられたチームごとに、2年生が1人つき、1年生の演習の相手役となる。特徴的なのは、この演習に担当教授はいないこと。急成長している組織の中で経験する「修羅場」をどのように乗り切るか、ロールプレイ演習で学んでいく。

欧米、特にアメリカでは、難しい局面に立たされたとき、人とのコミュニケーションに最も気を使わなくてはいけない。組織のリーダーは、組織のマネジメントを最優先に考えるべきで、そうすることで、初めて、働く人たちが製品やサービスの向上に集中できる。

大学周辺の起業家や投資家は、「スタンフォード大学ビジネススクールの学生です」と名乗れば、忙しい時間を割いてでも、必ず会ってくれる。それは、スタンフォードの学生が「世の中を変える」可能性を持っていることを、信じているから。

一流のグローバルリーダーシップとは、国や文化の垣根を超えて、人を導いていくこと。そのために、リーダーとしての人格を磨くことが大切。リーダーシップを学ぶには、理論よりも実践。だからこそ、スタンフォードでは、ロールプレイ演習を重ねる。



国内のMBA、MOTなどの横断的なカリキュラムの大学院、特に東大、東工大などでは、この状況には、はるかに及ばないものの、目指している方向は同じかな、と思います。

ハーバード大学、スタンフォード大学には、全米のみならず、世界中から優秀な人々が集まります。

東大、東工大に、ほしいのは、もっと多くの留学生かな、という感があります

なぜ、留学生かと言うと、

東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会に行ってきました

に書いた通り、


異業種であっても、日本の大企業に勤める人たちって、どこか考え方が似ています

東工大MOT(技術経営)のよいところは、学生の存在でしょうか

社会人には当然で気にも留めない「常識」に、「どうしてですか?」と聞かれると、「そう言えば、どうしてだろう?」とあらためて問い直します

さらに留学生の方から、日本人の「常識」を問い直されると、さらに考えが広がります

異業種の方々が「平面的な広がり」なのに対し、学生、留学生の方々は「立体的な広がり」と言えるでしょうか?


日本人同士ではどうしても発想が限られ、バイアスがかかります。この見えない枠、バイアスを破り、グローバルに展開してくれるのが、留学生の視点だったりします

留学生に関する資料

を見てみると、留学生比率は東大8%、東工大10%です。

秋入学が検討され、海外の大学との交流が促進されることが、「知のシャワーを浴び、脳がダンスしているような、興奮を覚える大学院の日々」への一歩かな、そんな気がしました




2012年12月13日

「M&Aによる企業価値向上」講演会@一橋大学大学院国際企業戦略研究科

という案内が来ました

121213一橋


新規事業を始めたり、新分野に展開を図る場合、自社で新たに始めるのは大変です

ノウハウ、スキルを持つ人材を探したり、設備を導入したり、販路を開拓したり、と気が遠くなるようなプロセスで、時間とお金が莫大にかかります

それならば、すでに実績が出ている企業を買収した方が手っ取り早い、という訳です

また、同業者同士でも、生産設備、研究開発、流通部門などを統合化した方が効率的であったり、

グローバル化、巨大化する市場に対応するには、企業規模の拡大を図る必要があります

そのような背景で、世界的に企業間のM&A(合併・買収)が日常的に行われるようになりました


さて、企業を買収するには、まず対象企業の価値を正しく評価することが大切です

これについて、本当に勉強したい人は専門書なり、

企業価値評価

企業価値と株主価値

などをご覧ください

企業価値とは?考察メモ

に、



これまでは企業の経営状態を評価するには、バランスシート(B/S)、損益計算書(P/L)、売上規模、利益率、ROI(投資収益率)、シェアなどが使われてきました。

最近は、これらに加えて、

企業価値(本業が将来生み出すキャッシュフローを現在価値に割り引いた総額)

事業価値(事業が将来生み出すキャッシュフローを現在価値に割り引いた総額)

が使われるようになっています

110901企業価値


バランスシートに示された資産・資本・負債はこれまでに投下された資本の結果であり、これも重要ですが、将来その企業、事業が生み出すキャッシュフローの評価が、より重要になっています

この背景には、企業・事業のM&Aが珍しくなくなり、企業・事業の売却、買収を行うに際して、これらを適切に評価することが求められ、これらの手法が整備されてきた、とも言えます

簡単に言うと、

企業価値 = 事業価値 + 投融資(時価)

になります。

投融資の評価は市場価格などにより、比較的簡単に行うことが出来ます

難しいのが、事業価値の評価で、

・DCF(ディスカウント・キャッシュフロー法):事業価値を将来キャッシュフローで求める方法

・類似企業比較法:同業他社例を参考にする方法

・類似取引法:取引価格を参考にする方法

があります。

DCF法をベースに他の手法を織り込むケースが多いようですが、

・DCF法を使うにしても、5年以上先のキャッシュフローなど、実際のところ、困難

・類似企業比較法、類似取引法と言っても、事例が少ない

などの問題があります

ただ、このプロセスが論理的でないと、交渉相手に安く叩かれることになり、しっかりした評価が大切です


と書いておきました

ただ、仮に「企業価値が正しく評価できて、価格が算定された」としても、必ずしも、その価格で取引される訳ではありません。

売り手側と買い手側の交渉で価格が決まったり、決裂したりします

今日の講演では、主に、この「売り手側と買い手側の交渉」のお話があります

会場は超満員でこのテーマの関心の高さを伺わせます


では、早速出たお話をまとめます

・世界の企業の時価総額(2011年12月)1位エクソン、2位アップル、3位P&G、日本はトヨタの45位が最高、業界ごとでも日本企業の時価総額は海外トップ企業に比べて小さい

・サッカー(110m×70m)→ハンドボール(40m×20m)→バスケットボール(28m×15m)市場(グランド)が小さくなればプレーヤーは減らざるを得ない

・「現金」が「物」になる。事業価値と資産価値は異なる

・オーナー、経営者により、資産は同じであったとしても、企業価値は異なる(事業計画、その実行力など

・株式を上場するのは資金力、信用力をつけるため、株式上場は最終ゴールではない

・円高は製造業にはマイナスだが、海外企業のM&Aにとってはプラス、一面だけから見ると危険

・企業買収、相手が大企業、オーナー企業、ファンドのいずれかにより、対応が異なる

・大企業:合議制で時間がかかるが、方針の大幅な変更は少ない。売却金額には合理的な説明が必要だが、金額そのものには比較的淡白。契約書は法務部と厳格なやり取り

・オーナー企業:オーナー自身が決定するため、決断がスピーディーだが、急変することもある。売却金額には執拗にこだわる

・ファンド:そもそも売却が前提、IRRと投資倍率で下限が決定(通常IRR30%)投資期間5年、回収期間5年が通常

・売買条件は売りたいか、買いたいか、で決まる




2012年12月12日

「No English No Job? Vol.02 〜実際のグローバル英語とは〜」@レアジョブ

という案内が来ました

案内文によると、


グローバル企業で働きたいけれど職場での英語に不安がある方に、より実践的にビジネスにおける英語への理解を深められる場を提供したいと考えております。

ゲストによる講演や参加者同士英語でのディスカッションを通して、これから恐れずにグローバルキャリアに挑戦していけるきっかけとなるような、同じ志・不安を持つ仲間たちと意見・思いが共有できるような機会にしたいと思います。


夏に同様のイベントがあり、その様子は、

「No English No Job Vol.01 〜今年の夏がキャリアを変える〜」@アメリカ大使館宿舎、に参加しました

に書いています

120807TED1


ここでも書いた通り、

グローバル社会、社会のグローバル化、という言葉が、今では珍しくありません

これは「日本は今後、少子高齢化、人口減少で市場として伸びないので海外市場を目指せ」のようなニュアンスがあります。

ただ、海外に出なくても日本にいても、市場が国内だけでなく、海外が市場になるし、製品だけでなく、金融、サービス、さらには人材もどんどん海外から日本に入ってきます

それゆえ、日本にいたとしても、社会のグローバル化は必然です

この流れをネガティブにとらえるのではなく、積極的に活用するのがよさそうです

121212TEDee1


このイベントでは、

・海外留学経験がないながらも、独自の勉強法によってわずか3年で同時通訳者になられた小熊弥生さんとSkypeを通じ、アメリカとの中継

・4〜5名のグループで20分の英語ディスカッション

・TEDを20分視聴

・先ほどとは別の4〜5名のグループで20分の英語ディスカッション

という流れで進んでいきます

友達同士ではなく、ひとりで参加した学生さんが多いのですが、4〜5名のグループをつくってディスカッションするので、一人で参加しても、話す相手がいなくて「壁の花」なんてことはありません

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セッションが終わると、ビール、ピザを片手に簡単なクリスマス・パーティー、どんどん友達ができていきます

というクリスマスシーズンの楽しいひと時でした





2012年12月11日

大学発教育コンソーシアムシンポジウム「大学発」→「社会発」へ

という案内が来ました

大学発教育援コンソーシアム

とは、


「小・中・高等学校の先生方に大学から生まれる新しい知識やその教育方法を発信し,みんなで教育の質を高めること」

「その目標に賛同する大学・機関でつくるコンソーシアムの活動を推進すること」

を目標に、

・多様な教員養成の仕組みと高度かつ継続的な研修を提供する。

・大学の知により教育内容の変化をリードし,教科内容の縦と横を連携する。

・大学を核としたネットワークのネットワークとして,成果を共有・発信する。

等の行動をしています


興味深い内容が並びますが、時間がないので、東大前総長小宮山宏先生「21世紀の教育とプラチナ社会」を聞くこととします

121211小宮山


小宮山先生のお話は、少し前まではテーマが「課題先進国 日本」でしたが、最近は「プラチナ社会への期待」になっています。


「プラチナ社会」とは聞き慣れない言葉ですが、

プラチナ社会の実現で新産業を創造せよ

を参照しながら検討します


19世紀以前の世界は生存に必要なモノが不足しており、その解消が最大の課題でした。その課題を解決したのは、工業でした。18世紀英国の産業革命から始まった工業は、欧州、米国、日本へと広がりました。

1990年のベルリンの壁の崩壊後、世界中で市場経済化、工業国化が進展しました。世界中が豊りましたが、新たな問題を生むこととなりました。

第一に、地球規模の環境問題です。特に温暖化の問題は地球の存続に関る問題となっています。

次に高齢化です。経済的豊かになると、出生率が下がり、寿命が伸びます。結果として高齢化が進みます。すでに日本では顕在化していますが、これは日本だけの問題ではありません。今世紀中ごろには新興国も含めほとんどの国がそうした状況を迎えます。

図は世界の平均寿命の推移です。高齢化は日本だけの問題と思われがちですが、実は世界全体が急速に高齢化しています

121211寿命


3つ目は需要不足です。生活に必要なモノが一通り揃っている先進国では、技術革新による生産性の向上と新興国からの安価な輸入品の増大が相俟って、慢性的な需要不足状態になります。これは雇用問題を引き起こしたり、金余りの結果、バブル経済とその崩壊を繰り返す原因となったりするのです。

図は世界各国の一人当たりのGDPですが、先進諸国の間でそれほど大きな差は見られないことがわかります

121211GDPpercapita


「地球環境問題を解決した元気な超高齢社会」が21世紀の世界が必要としている社会モデルです。 環境問題や高齢社会というと、どうしても後ろ向きのイメージがあります。まず、それを払拭することが必要です。そこで、これら2つの課題を高いレベルで解決した社会を「プラチナ社会」と命名することを提案したいと思います。

需要不足の問題ですが、減税などで消費財の需要を喚起する方法は長続きしません。プラチナ社会の実現を通じて新たな産業を創ることが必要です。プラチナ社会を実現するということは、快適な社会を創るということです。


日本を見直すと、欧米以外の唯一の先進国であり、高度経済成長を実現し、また、そのプロセスで生じた公害という弊害を克服し、天然資源に恵まれないにも関わらず、2度の石油ショックを克服しています。

小宮山先生は、プラチナ社会の必要条件として、

・エコロジー(公害克服、生物多様性、地球環境)

・資源の心配がない(省・新エネ、一次産業、循環型)

・老若男女が参加(生涯成長、複数機会)

・心もモノも豊かで(文化、芸術、文明、GDP)

・雇用がある社会(イノベーションによる新産業)

を挙げられています。


これらを達成するプロセスとしては、以下に述べたとおりです

課題を設定しなければならない時代

明治以降、日本は欧米に追いつく、のが目標でした。

目標のモデルが明確に決まっているので、そこへ行くプロセスは簡単です。

言わば、レールに乗っているようなものです。

あとは、いかに早く、安く行くか?効率化だけの問題になります。

日本が欧米に追いついた、のかもしれませんが、社会の変化が激しく、欧米がモデルになり得ない、というのが実情かもしれません。

とすると、目指すモデルがありません。自分でモデルを設定しなければなりません。

それまでの制度、慣習にとらわれることなく、全く新しいモデルを思い描き、それを達成していく。

自分で課題を設定して、最新技術を積極的に取り入れ、解決していく、これからの時代に必要なのはこういう人材であるようです


東大小宮山前総長熱中講義「知識の構造化〜資源自給社会を考える」

・苦悩する先進国、その原因は「内需の不足」(植民地が作れた時代はよかった)、需要不足の背景は自動車、建築物など人工物の飽和

・フロントランナーは試行錯誤するが、後追いはマネをすればよく、成長スピードはずっと早い。ただ、追いつくのは簡単だが、追い抜くのは難しい

・スティーブ・ジョブス、人はほしいものが、実は何だかよくわからない。作って見せることによって、ほしくなる

・世界史に残る日本の偉業 1.公害の克服、2.エネルギー危機(2回の石油危機)の克服

・健康度変化パターン、70%は70歳以降に健康が徐々に悪化、10%は80代後半まで健康で、自立、20%は60代前半で健康を害し、自立を失う

・人間は死ぬ2年前までニューロンが増え続ける。健康な高齢者は知的で健康な活動ができる

・シルバーイノベーション、高齢者の経験の多様性を活かして、知恵の継承、人づくり、心豊かな社会創りに参加してもらう、高齢者自身も社会も元気になる


都市変革プログラム「「低炭素社会の実現」と「高齢社会の克服」の解決」

・21世紀の構造変化:知識の爆発、人工物の飽和、グリーン、シルバー、アジア、小さくなる社会・ウェブ社会

・20世紀は科学のひとつの発明(ペニシリン、トランジスターなど)だけで、その後、大きな展開がある時代だったが、21世紀は科学が社会と相乗的に発展する時代(インターネット)

・知識は爆発的に増加したが、社会の問題・課題も増加し、どの知識がどの社会問題に貢献するのか?よくわからない時代に

・日本の平均寿命:61歳(1950)先進国中最短 → 81歳(1999)先進国中最長、寿命が長寿化したこと自体はとてもよいこと

・高度経済成長により発展途上国から先進国になった日本、韓国、中国。教育が大きな役割を果たしている

・以前は王侯貴族のみが所有していた衣食住、移動手段、情報を一般市民が所有する時代に

・課題の発見、解決のためのモデルの構想や、その実装に向けて迅速な行動が出来る人材の育成が急務

・多様性への適応力、俯瞰的な視野、幅広い教養を持ち、世界の知識コミュニティーで活躍できるグローバル人材の育成が急務


これらの中で、今後ポイントになりそうなのが、高齢者の活用でしょうか

栄養状態、医療の進歩により、高齢者と言っても元気で活動的な人が多く、知力、経験は素晴らしいものがあります

これらの高齢者を、いわゆる15歳から64歳までの生産年齢人口が支えるのではなく、高齢者が社会の生産活動に参加することが期待できます

高齢者参加のプラットフォームの一つが大学などの教育機関だったりします。

21世紀の大学は20代前半の若者の教育だけではなく、産業界と行ったり来たりする生涯全般を含んだ教育機関になるのではないでしょうか

今後の展開が楽しみです




2012年12月05日

コミュニティー再考「女縁・男縁・選択縁」上野千鶴子先生@法政大学建築フォーラム2012

という案内が来ました。

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上野千鶴子先生のお話は、このブログでも

上野千鶴子vs渋谷知美「男(の子)に生きる道はあるか?」

上野千鶴子ゼミ書評セッション『絶望の国の幸福な若者たち』に参加しました

個の自立とコミュニティーという他者依存のバランス

に書いていますが、今日は建築との関係から、どんなお話が聞けるのか?楽しみです

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・おひとり様は災害弱者、老後は問題だらけ

・ムラ共同体=地縁+血縁、特に農村、漁村は地縁による近隣労働共同体、生業の共同があるからこそ、村八分の効果がある。近代化はムラの解体、隣、近所が知らない人では村八分にならない

・ムラ共同体から選択縁の社会へ、包括帰属ではなく部分帰属

・空間的近接の人同士が必ずしも親しい訳ではない

・選択縁とは知縁、情報縁、志縁、結縁、媒介縁など、加入、脱退が自由、強制力がなく、包括的コミットメントを要求しない。脱(地、血、社)縁の人間関係 

・絆(切るに切れない)よりも縁(ほどいたり、結んだり)

・新しいコミュニティーの「この指止まれ」の発起人は転勤族の妻だったりする。地、血縁から引き抜かれた人(デラシネ)。男には社縁がある。地、血縁にうんざりした人がコアメンバーとして参加

・ひとつのテーマでFace to Faceで保てる人数は7〜15人

・マルチ帰属型アイデンティティー「人格」とは所属する中間集団における役割の総和。帰属集団の間のコンパートメンタリゼイション(隔離と操作)アイデンティティーのリスク管理「あっちがダメなら、こっちがある」これができない学校、ムラ社会でイジメが起こる

・介護保険:家庭内でタダ働きだった女性による介護労働が、市場における支払い労働になり、男性も参入するようになった

・男は男に認められたい。男同士は死ぬまでパワーゲーム。男は男より女に弱音を吐きやすい。男は女性の集団に参入するのが秘訣かもしれない

・危機に瀕した男性が取る行為:現状否認「まさか」、現実逃避「考えたくない」嗜癖「はまる、おぼれる(酒、ギャンブル、女)」抑圧委譲「あたる、切れる」

・居場所作り、コミュニティー・カフェ、街の縁側、集まってお茶を飲むだけ、参加者は資格、理由、口実が不要、共にいる=共食共同体(家族のミニマムの定義)

・男を引っ張り出すには、引っ張り出される男のための「口実」が必要

・昔の女性にとって、嫁ぎ先は監視付きの職場、ゆっくりできるのは実家だけだった

・やりたい人がやる。やりたい人はやりたくない人を強制しない。やりたくない人はやりたい人の足を引っ張らない 

・「役に立つ」より、楽しい。明日の解放よりも今日の充実。報酬=活動のおもしろさ+関係の豊かさ、NPOのマネジメントは、ポジション、給与が報酬の企業よりもマネジメントが難しい

・人が集まる「空間」は必要、ただし、住居に近接する固定空間である必要はない。15分以内の移動圏内に複数の「空間」があればよい

・ネット上のコミュニティーは、リアルで会うことにより、維持、強化される。物理的、身体的接触は必要

・ある程度の距離の大切さ、あまり近過ぎると、すべての情報(恥ずかしい、隠したい情報も含めて)が筒抜けになるので、避けられる

・被災地には、外部からボランティアという「まれびと」が入ることが活性化につながっている

・建築物は一度作ると、数十年間使う。建築後にはエンドユーザーの声を取り入れにくく、また、建築前にはエンドユーザーは想像が難しく、固定的で柔軟性を欠く

・建築物、建築家にとっては、完成すると終わり、エンドユーザーにとっては、完成した時点から始まる。これが両者間の乖離の原因



話題が豊富な上野千鶴子先生は、多様なテーマに話が及びますが、ここでは「選択縁」にフォーカスすると、

・ムラ共同体から選択縁の社会へ、包括帰属ではなく部分帰属

・選択縁とは知縁、情報縁、志縁、結縁、媒介縁など、加入、脱退が自由、強制力がなく、包括的コミットメントを要求しない。脱(地、血、社)縁の人間関係 

・マルチ帰属型アイデンティティー「人格」とは所属する中間集団における役割の総和。帰属集団の間のコンパートメンタリゼイション(隔離と操作)アイデンティティーのリスク管理「あっちがダメなら、こっちがある」これができない学校、ムラ社会でイジメが起こる

など、上野先生から選択縁の種類、特徴、形成のしかたについて、いろいろな話がありました

コミュニティー「3人寄れば、社会が動く?」

にも、


シェアハウス、あるいはコミュニティーの時代へと移行しています

このコミュニティーとは、昔のムラ社会、企業社会のように地縁血縁、上下関係でがんじがらめ、離脱不能、入ってくるよそ者には冷たい、のではなく、入るのも出るのも自由で、ゆるやかなつながり、が特徴です


と書きました。

ただ、がんじがらめのムラ社会共同体から選択制のゆるやかな、加入・離脱可能なコミュニティーに移行しつつも、職場、学校など、ムラ社会共同体は残ります

かつては、すべての科目が必修で、取りたくなくても取らざるを得ず、単位を落とすと、落第だったのが、取りたい科目を選べる選択科目の割合が増えてきた、という状況でしょうか?

選択科目が増えてきたけれども、必修科目は残ります。むしろ、選択科目が増えてきたからこそ、必修科目にどう対応するか?がクローズアップされたりします

職場という、難しい場所ですら、最高の場所にしてしまう




社内、職場の閉塞感が、社外、サードプレースでの活動の源泉になっていることが、かなり多いようです

社外、サードプレースでの活動が充実してきたのなら、次のターゲットは社内、職場、かもしれません

抵抗勢力だらけでも、対応が冷淡でも、そこから逃げては、いけないのです

そして、その最も対応が難しい社内、職場が「最高の居場所」になった時、コミュニティー、社会はぐっと変化するのでは?


と書きました。

選択科目の学習状況が、当然、必修科目にも影響します。

今後どのように進展するのか?楽しみです。




2012年12月04日

「TAK」さんは学生の時に東大、社会人になってから東工大を修了しているので、両方の大学の同窓会に関わってます

卒業生は大学にとって重要な資産であり、また、卒業生にとっても出身大学は重要なプラットフォームである、
という考え方は共通したものですが、卒業生と大学をつなぐ同窓会、在校生との交流会の進め方は大学によって全く異なります

東大の同窓会については、

卒業生ネットワーク、学部を超えた「横のつながり」世代を超えた「ナナメのつながり」から何かが生まれる

に書いてあります。

今日は東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会について書いてみます

なお、5月にも同様の会があり、その様子を

東工大MOT(技術経営)卒業生・在校生交流会に行ってきました

に書いてあります

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MBA、MOTでは卒業生、在校生、先生を含めたネットワークが大切です。欧米のビジネススクールではこのネットワーク形成を非常に重視しているのですが、東工大MOTは、もう一歩、の感があります

このようなMOT交流会は年に1回程度は開かれており、以前、

東工大MOT(技術経営)同窓会フォーラム

に書いた考えが、今も通じるので、少し長いのですが、再掲します


東工大MOT(技術経営)は2005年よりコースを開設しました

当初は、募集定員に応募者が満たず、それでも、コースについていけないと想定される数名を落とす、という、何とも情けないスタートでした

今では、入学選考は約3倍の倍率となかなかの難関、学生は年に1回、社会人は2回、入試がありますが、2回、3回受ける人も珍しくありません

その結果、めでたく参加できる人もいれば、残念ながら、そうでない人もいます

そういう意味では、このコースに参加できること自体、幸せなことなのでしょう

できたばかりのコースなので、卒業生のその後の活躍が出てくる段階では、まだ、ないようです

そんな意味で、卒業生同士のネットワーキングのためにも同窓会フォーラムが開かれました

東工大MOT(技術経営)の特徴は、学生、社会人、留学生より構成される、ということでしょうか?

「TAK」さんは、以前は、慶應丸の内キャンパス、グロービスなどのMOT(技術経営)コースに参加したことがあります

産学官プロデューサーの「TAK」さんは、社外の方々とお会いする機会には恵まれているのですが、どうしても関連する業界に限られます

そんな時に、お会いする異業種の方々のお考えは新鮮でした

ところが、そんな新鮮さも、そのうち、慣れ、飽きがきます。

時間外に慶應丸の内キャンパス、グロービスなどのMOT(技術経営)コースに参加する方は、意欲的な方々なのですが、ほとんどが大企業の方々です

異業種であっても、日本の大企業に勤める人たちって、どこか考え方が似ています

本で読んだマイケル・ポーターのSWOT分析、クリステンセンの破壊的イノベーション、3C(「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」)分析、などを得意気に振り回す・・・

東工大MOT(技術経営)のよいところは、学生の存在でしょうか

社会人には当然で気にも留めない「常識」に、「どうしてですか?」と聞かれると、「そう言えば、どうしてだろう?」とあらためて問い直します

さらに留学生の方から、日本人の「常識」を問い直されると、さらに考えが広がります

異業種の方々が「平面的な広がり」なのに対し、学生、留学生の方々は「立体的な広がり」と言えるでしょうか?

さて、そんな東工大MOT(技術経営)ですが、ちょっと不満もあります

倍率3倍の入試を突破してくる社会人は、ほとんど大企業出身の方々です。ただし、私費参加ですが

ベンチャー、中小企業の人たちは、そもそも大学院に行っている余裕などないのでしょう

上に書いたように、異業種であっても、日本の大企業に勤める人たちって、どこか考え方が似ています

大企業から参加した方々は、MOT(技術経営)修了後に、起業するわけでも、転職するわけでもなく、ほとんどが、もとの大企業に戻っていきます

そこで、MOT(技術経営)での勉強はどのように活きているのか?定かではありません。

聞くと、皆、口をそろえて「役に立っています」というのですが、どのように役立っているのか?よくわかりません。

もしかしたら、せっかく受けたMOT(技術経営)での勉強も、しばらくすると、埋もれてしまうのかもしれません

授業に、シリコンバレーのベンチャー、ベンチャーキャピタルの方々が講師に来ることがあります。

この方たちのお話は、本当に興味深いものです。一度はやってみたい、と思います。もちろん、リスクは高いのですが

社会人大学院は、平日夜間、土曜日の授業と、働きながら参加しやすいものになっていますが、参加しやすい分だけ、結局、修了後リスクを取った行動が少ない、気がします

シリコンバレーのベンチャー、ベンチャーキャピタルの方々が講師でも、学生でもよいから、もっと参加するプログラムにならないか?

これが、東工大MOT(技術経営)を、さらにダイナミック、エキサイティングにする秘訣では?と考えています


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集まった卒業生、在校生は20名弱と、ちょっとさびしい感がありますが、2005年4月にできたばかりで、毎年卒業生が30名として、卒業生全体で180名と想定すると、それほど少ない数字でもないかもしれません

こういった歴史が新しい同窓会では、取り敢えず、「安定して継続して、集まれる場」を構築することが、まず大切です。1,2回だけ何とかやっても、継続できなければ意味がありません

こういった交流会で、懇親会だけすると、知っている人としか挨拶をせずに、せっかくのネットワークが広がりません

それゆえ、ゲームなどで、知らない人ともテーマを設定して話して、知り合いになる、などの仕掛けがよさそうです

そして、「卒業生」と「在校生」という壁をなくし、両者が混然一体となっている状態にします。そうでないと、幹事メンバーの引継ぎがうまくいかないと、継続できません

さらに、全体の人数がまだ少ないので、このメンバーだけでやろうとしても、活動が広がらなかったりします

そこで、活動は卒業生・在校生に限定したクローズなものだけでなく、一般からの参加もOKなオープン企画も取り入れることが大切です

さらには、独自企画だけではなく、他団体とのコラボレーションによる、ペースメーク、人の交流も欠かせません


東大のように産業界、行政、など各界にあふれる人材をどう活用するか?という同窓会も楽しいですが、東工大MOTのように、歴史の新しい同窓会をどう創っていくか?というもの、また全く違う楽しみがあります

やれることが、いろいろありそうです




2012年12月03日

MBAリーダーズフォーラム「日本経済を救う女子力」

という案内が来ましたので、参加しました



主催団体のJapan MBA Forum

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は、

Japan MBA Forum (J-MBA) は、現在ビジネススクールに通っている人、また既にMBAを取得し活躍されている人で構成される国内最大のMBAネットワークです。

国内MBAの活性化と社会的な評価の向上を目指して活動しています。

組織の活動理念

1.国内MBA/MOTの活性化と社会的評価の確立。

2.国内におけるMBA/MOTの人的ネットワークの構築と発展を目指し、社会貢献出来る基盤を作ること。

3.日本のMBAが世界において誇れる地位を確立すること。

ということです


さて、今日のテーマは「日本経済を救う女子力」

昭和の味「ホッピー」で有名な老舗飲料メーカー・ホッピービバレッジ社長・石渡美奈さん、

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そして、日本テレビ「アメリカ横断ウルトラクイズ」にて約2万人中8位になったという異色の経歴をもつ、日経ウーマン等で話題の女性の起業家、株式会社ブルーミング・ライフ代表取締役・温井和佳奈さん

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の講演と国内各校でMBAを取得された女性の方々によるパネルディスカッションがあります


では早速出た話をまとめます


・年商20億円程度のオーナー中小企業では、景気、など外的要因よりもお家騒動など、内的要因が業績に大きく影響する

・中小企業が育つには、人材育成が欠かせない

・技術は真似できても、育てた社員は真似できない

・仕組み、仕掛けは真似できても、社風は真似できない

・ビジョンを共有するだけでなく、アクションを起こす共鳴がほしい。動いてこそ、組織、社会が変わる

・概念化力→創造力→文化伝承力

・グレイナーの企業成長モデル:組織は危機を乗り切るために、一定の変革と革命を行わなければならない。 危機を乗り越えて新たな成長段階へと進む。

・成長には機会と練習が必要

・ソクラテス「自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い」「真の知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始まる」

・ビジネススクールでは「誰か」に出会える。ネットワーク

・ビジネススクールで習う理論は、これまでの成功理論。イノベーションは、ここから新しい理論を創りだして、生まれる

・硬直した組織もあれば、そうでない組織もある。力を発揮できる場を求めることも大切

・学びから逃走した子供たち、まだ、何も知らない子供に「自分らしい生き方」と言っても無理

・能力を発揮させるチャンスを与えられると、ぐっと伸びる人がいる

・MBA取得が始まり。MBA取得に価値があるのではない、MBA取得後に何ができるようになるか?に価値がある

・MBAに限らず、大学は卒業後にどんどん戻っていけばよい

・企画とは、問題解決であり、夢の実現

・価値を伝えるには、感動と共感が大切

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女性ならではの、

・女性は男性社会の中で、目立つ、覚えられる、可愛がられる、というメリットもある。雑誌などのメディアに出るチャンスもあり、仕事、次のキャリアを呼び込むこともある

・女性のMBA取得、結婚、出産から遠ざかった、と判断されてしまう

というお話もありました


MBA取得を目指す、以上に、MBAをどう活かす、がポイントで、ゲスト、パネリストのお話は大変参考になるのでは、と思います

なお、以前参加したJMBAに企画を

MBA、MOTを取得したら、飛び出さないと グロービスGSC & Japan MBA Forum 共同企画に参加して

に書きました。

現役MBA生、MBAを取得したばかりの方の



「会社が終ってから、私費でMBAプログラムに参加して、帰宅後、グループワーク、レポートを深夜、明け方までやります。

正直言って、きついです。

でも、こんなに頑張ったのに、会社ではMBA取得を全く評価されないのです。

昇進、昇格どころか、全くの横滑り、却って、閑職に廻されてしまった感じです

ハーバード、スタンフォードでMBAを取得したのなら、こんなことはないでしょう

国内のMBAは日本では評価されないのでしょうか?」


というお話なども参考になるかと思います









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