2014年02月

2014年02月25日

ブログ、Twitterなどのソーシャルメディアをよく使う人なら、

社会派ブロガー“ちきりん”さん

のことを知っている人も多いのではないか、と思います。

いろいろな社会問題について、独自の切り口から、展開し、ブログには相当のアクセス数があります。

ところが、その正体は謎のまま、一体どんな人なのだろう?と思っていたら、

ちきりん氏講演会「社会と未来を知るためのビジネス書」

という案内が来たので、早速参加することにしました。

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ただ、謎の人なので、撮影は禁止です。残念。

あまり正体について書くわけにもいかないので、早速出たお話をまとめます。

・昔は、新聞、本くらいしか、情報収集手段がなかった。

・「時間」は自分にとっての最大の資産。つまらない本を読むために費やす時間はもったいない。1冊まるまる、しっかり読む本、パラッと読む本、など厳選する。

・書評、どんな本が出版されているのか、知るには役に立つが、本の内容を知るのには、あまり役に立たない。

・飛行機、新幹線に乗る、など、本を読むことくらいしかできない時に、本を読む。

・本屋で立ち読みした時は気に入っても、じっくり読むと気に入らないことがある。

・よい「本」を読むと、自分で考え始めて、なかなか読み進むことができない。

・小説よりも現実の方が面白い時代、読む本はビジネス書が多い。

・新しい事実を提示してくれる、気が付かなかった視点を与えてくれる、言語化してくれる、「本」がよい「本」

・読む本を厳選しないと時間がもったいない。単位時間あたりの生産性を重視。 

・「勝つ」と「勝ち続ける」の違いとは?

・自分がこれまでやってきたことを、しっかり言語化できると凄い。逆に言えば、しっかり言語化できない人がほとんど。

・自分がしていることに対して、「なぜ」と問われて、しっかり言語化して答えられるか?

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・ミシュランに載る、一流店。接待で使われえる、領収書で対応。食事に来るのではなく、ビジネスのついでに食事。美味しそうには食べない。シェフはやる気をなくす。

・日経平均、バブル期は40000円、今は15000円、つまり、小刻みな変動に合わせて売り買いするのではなく、長期に持っている人は損している。日経平均には載らない成長株に投資すべき。

・アップル、グーグル、マイクロソフトなどの企業は国境を超え、国家よりもはるかに世界に影響力を持つ。

・「本に書いてあったこと」と「本を読んで考えたこと」は、かなり違う。

・「自分が考えたこと」をブログを読む人に伝えたい、理解してもらいたい。どうしても伝えたい、強いメッセージを感じるか?がポイント。 

・読書から思考へ、情報 → 影響 → 未来

・インプットのための読書は、それほど時間がかからないが、アウトプットのための読書で、実際にアウトプットするには、時間がかかるので、たくさんは読めない。

・アウトプットが目的の読書、メッセージは一つで十分、全部理解できる必要はない、良い本は一気に読めない。

・キュレーション・サービスを使うと、選択プログラムにより、似たような情報しか集まらなくなる。

・学生のアルバイト、インターン、辞めても特に問題はない。どの仕事が向いているのか?は、この時期に見つけるとよい。社会人になってからでは、辞めるのが難しくなる。

・「考える」とは、アウトプットを出すこと。すぐに書いて言語化する。頭の中だけで、書かずに考えるのは難しい。 

・書いてみたけれど、うまく書けていない、伝わりそうもない。他人の反応、知恵をもらう、ことにより、自分も伝えようと努める。 






2014年02月24日

今回のソチオリンピックは男子フィギュアスケート、男女ジャンプ、複合、女子モーグルなど、数多くのドラマがありました。

女子フィギュアスケートは、終盤を締めくくる圧巻でした。

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浅田真央選手に日本中が期待したものは、キム・ヨナ、リプツカヤを破っての金メダル

ショートプログラムには、トリプルアクセルを決めて1位で折り返し、失敗しても2、3位の金メダル圏内、どんなに失敗しても4、5位、との想定でした。

16位という結果は、想像すらできないものでした。

午前4時過ぎの出場なので、さすがに中継では見られず、朝早起きの「TAK」さんは5時に起きるので、速報をテレビで見ることにしていたのですが、

どのテレビ局も報道していないのに、異変を感じました。

フリー演技では、とにかく実力を出し切ってほしい、と願うものの、このまま調子の出ないまま、終わってしまうのではないか、という心配もありました。

真央ちゃん、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を味方につけてほしい。

あの、ジュニアから一般の部に移った、チャイコフスキーのくるみ割り人形「花のワルツ」の頃のように、笑顔でトリプル・アクセルを決めてほしい。

最終グループではなくで、第2グループで出場する真央ちゃんを見たのは初めてです。

6分間の公式練習でも、他のグループ内メンバーとの実力差は歴然としてました。

フリーの演技

では、トリプルアクセルをしっかり決めて、会心の演技で、自己ベストを更新、ただ残念ながら、メダルには届かず、6位入賞

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自己ベストながらフリー3位

ですが、第2グループは、その後、有力選手が出場することから、どうしても採点が厳しくなります。

最終グループだったら、メダルだったかもしれません。

浅田真央選手がフリーで滑る直前に「真央ちゃん頑張れ〜!」

が印象的でした。実はこれは男子フィギュアスケートで金メダルを受賞した羽生結弦選手のものでした。

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各選手の演技
公式サイトの動画

で見ることができます。

16位という、放心状態の結果から、次の日には立ち直って、自己ベストを出す、には、本当にびっくりしました。

どうしようもない状態でも、あきらめて、自暴自棄になってはいけない。その状態を踏まえつつ、立て直すことの大切さを教えてくれました。


真央ちゃんの笑顔で、日本中に笑顔が戻って来ました。

銀メダルを「がっかり」され、6位入賞をこれほど感激されたオリンピック選手が、かつていたでしょうか?

浅田真央は単なる選手ではなく、みんなにとって、「自分の身内、アイドル」家族、友人と同じ「真央ちゃん」なのです。

注目されながらメダルを逃した選手に冷淡だったメディアが、メダルを手にできなかった選手にも、メダル以上に大切なことがある、と賞賛を送るようになったのが、今回のソチオリンピックの最大の収穫かもしれません。

Bronze Medalist Denis TEN's message to Mao Asada

My heart breaks for Mao. We used to train together & she's not only a truly gifted skater, extreme hard-worker but also a wonderful person. via @Tenis_Den

日本だけではありません。世界中の名スケーターから、ショートプログラム16位の後に、激励の言葉が届いています。

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まだ、あまり時間がないので、自分の中でまとめ切れていないので、とにかく書きます。

フィギュアスケートに見る、ライバル同士の競争と協働


女子シングルは、全日本選手権で優勝した鈴木明子選手、グランプリファイナルで優勝し全日本選手権3位の浅田真央選手、全日本選手権で2位に入った村上佳菜子選手


グランプリファイナルで優勝しながら、12月終わりの全日本選手権で3位です。

かなり調整は遅れていたのでしょう。

【メダリスト会見】羽生選手「日本人らしい人間になれるように」


浅田さんもそうですが、オリンピックの怖さを知っていると思うので、その中でどれだけ楽しめるか、そういうことがすごく大事だなと感じました。(羽生結弦)


キャリアトランジション勉強会:人生の分岐点に 八木沼 純子さん




選考会の日に、たった4分間に、調子をピークに持って行って、実力を出し切らなければ、オリンピックには出場できません


と書きましたが、さらにオリンピックでメダルを取る、入賞するには、本番のショートプログラム、フリーの演技の時にピークを持ってきて、実力を出し切らねばなりません。

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年齢制限で出場できなかったトリノオリンピック、銀メダルのバンクーバーオリンピックを振り返ると、

2009年11月09日 くるみ割り人形 「花のワルツ」と「行進曲」


フィギュア・スケートの浅田真央選手の調子がいまひとつです。バンクーバー・オリンピックを控えているのに心配です

前回のトリノ・オリンピックの時には、年齢制限で出場できませんでしたが、そのシーズンの浅田選手の好調振りには、世界が驚きました

チャイコフスキーのくるみ割り人形「花のワルツ」にあわせて、軽々と笑顔でジャンプを決めていく浅田選手は他のお姉さん選手たちの脅威であったかもしれません。


2009年12月27日 安定感があるからチャレンジできる!


フィギュアスケートの全日本選手権で浅田真央選手が優勝して、バンクーバーオリンピック代表の座を射止めました。

11月9日に「くるみ割り人形 「花のワルツ」と「行進曲」」で、


浅田選手に「花のワルツ」の頃の笑顔が戻ってくるのか?楽しみです。


と書きましたが、実は、「オリンピックイヤーにこんな調子じゃ、無理だな」と半分諦めていました。

復活、本当におめでとう。

すばらしい演技に感激している時に、勝った、負けた、の話はしたくないのですが、キム・ヨナに勝つ可能性があるのは真央ちゃんだけでしょう。

バンクーバーオリンピックが楽しみです。


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バンクーバーオリンピックでは、

ライバル同士の足跡 浅田真央vsキム・ヨナ


ショートプログラムの出来は、互角だったけれど、フリーの演技は、日本人の「TAK」さんが見ても、キム・ヨナの方が安定感、表現力があって上でした。

「真央ちゃんの後半のミスさえ、なかったら」

と言う人もいます。

でも、あのミスは、トリプルアクセルを2回飛んだための疲れがもたらしたものであり、起こり得るミスであったでしょう。

真央ちゃんが飛んだ難度が高いトリプルアクセルとキム・ヨナの3回転+3回転の点差がおかしいのでは?という指摘もあります

ただ、それは競技のルールであり、充分承知していたことです。

真央ちゃんはオリンピックイヤーの最後の最後に間に合わせるように調子を戻して、復活したけれど、残念ながらキム・ヨナには届かなかった。

今回のフリーの曲が、重厚なラフマニノフの前奏曲ではなくて、絶好調の時のチャイコフスキーのくるみ割り人形「花のワルツ」だったら、どううだったか?

浅田真央vsキム・ヨナのライバルの構図はこれからも続くでしょう。


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まとまりがありませんが、

ソチオリンピック名言集

の町田樹選手の言葉で締めくくります。

「オリンピックは、こうも大きい存在だったと、当たり前ですけどオリンピックという舞台に立って実感しました。精一杯このオリンピックを頑張ったつもりですし、たくさん失敗もあったし良いこともあったし、すごく貴重な経験をさせて頂きました」(町田樹)




2014年02月20日

東大、早稲田、慶応などの大学院で、経済、金融、企業戦略などを教えている宿輪純一先生の勉強会

宿輪ゼミ「最近の国際経済・金融情勢」

に参加しました。

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前回参加した

久しぶりの宿輪ゼミ「アメリカの量的緩和縮小はいつ?日本の消費増税、最近の国際経済・金融は?」

は11月でした。

それ以降、海外を見ると、アメリカの金融量的緩和の縮小が取りざたされ、新興国から資金が流出し、その結果、インフレを招いています。

また、これまで世界の景気をけん引してきた中国景気に減速が見られます。

この間までは貿易黒字国だった日本ですが、今は貿易収支は赤字です。

アベノミクスによる円安で輸出が好調なはずなのですが、原発トラブルにより、増加した燃料費など、
輸入品の円安による高騰が、これを上回っています。

今日も、量的金融緩和策についての復習から始めます。

経済の教科書では、市場に流通する通貨の量を調整するのが、政策金利(昔の公定歩合)であり、

好景気の時にはインフレ防止で金利を上げ、逆に、不況時には、デフレ対策で、金利を下げる、というものでした。

ところが、政策金利がほぼセロに近いゼロ金利状態では、これが機能しないため、ゼロ金利の状態で、市場にさらに資金を供給するという政策がとられます。

これが量的金融緩和策です。

久しぶりの宿輪ゼミ「剥げ落ちたアベノミクスの期待/米国の量的緩和解除に注目」

にも


・金融の量的緩和とは?本来は金利の上げ下げで、市場に出回るお金の量をコントロールするのだが、金利がほぼゼロに近いため、量でコントロールせざるを得ない 

・アメリカの金融の量的緩和、余ったお金が株式市場に流れている。緩和が解除されると、金融が引き締まり、株価が下がる 


と書きました。

しかし、「紙幣」を大量に市場に供給するのであれば、「紙幣」の価値が急落するのでは、と考えるのが自然です。

金本位制の時代には、紙幣は金と交換されることで、その価値を担保していました。

紙幣が金と交換されない現在は、紙幣が大量に出回れば、ハイパーインフレで、文字通り、紙屑同然になってしまうリスクも、ないわけではありません。

復習の意味で、この辺の事情を振り返ると、

1973年2月14日に固定相場制から変動相場制に移行してから、40年になります。


経済、政策、国際社会の振り返りから見るアベノミクス

に書いたのですが、


アメリカのニクソン大統領が1971年8月に金とドルの交換停止、いわゆるニクソンショックがありました。

これは、アメリカが1960年代後半のベトナム戦争などによる、財政支出を受けてインフレーションの加速や貿易黒字減少など、景気過熱気味で経常収支が悪化するアメリカは、歳出が増大する一方で歳入が減少し財政赤字が急拡大し、急増する失業者を前に国内雇用維持のためには財政支出が必要と考えられており、ジレンマに悩まされます。

140220ドル円

ドルと金と交換するのであれば、ドル紙幣を大量に発行することはできません。そこで、金とドルの交換を停止しました。これによりドル紙幣は、政策的に発行できるようになりました。

らに、1971年12月に、いわゆるスミソニアン協定のより、1ドル360円から308円に切り上げられ、1973年2月14日に、第二次世界大戦後の通貨の枠組みであったブレトン・ウッズ体制が終結させ、固定相場制度を軸にした通貨体制から、金融政策の独立性が高い変動相場制度へ移行しました。


ブレトン・ウッズ体制とは、第二次世界大戦後の通貨の枠組みですが、第1次大戦(1914〜1918年)前は、アメリカだけでなく、ヨーロッパ、日本も、紙幣を金と交換できる、金本位制を採用していました。

この辺の事情は、

希望とデザイン

に、


1914〜1918年の第1次世界大戦前は、アメリカ、ヨーロッパは金本位制という、金と通貨が交換できる制度でした。

これにより、通貨の価値は金で保証されていました。

戦争には、兵器、物資、食料など、大量の需要が発生します。

主な戦場はヨーロッパでしたが、直接の戦場ではなかったアメリカ、日本には大量の製品の発注があり、工場はフル稼働で生産し、設備増強しても、生産が追いつかないほどでした。

アメリカ、日本の企業は大儲けし、「戦時成金」が発生しました。

この発注に大量の通貨が必要なため、金本位制は一時中断していました。

それゆえ、通貨の価値は下がっていました。

さて、戦争が終わり、平和がやってきました。



アメリカ、ヨーロッパは金本位制を再開し、日本も行いました。

ところが、戦争でふくらんだ通貨は、もはや金とはバランスしません。

順調な経済をもたらしていた、兵器、物資、食料などの発注もなくなりました。

そこで起きたのが、1929年のウォール街に端を発した世界大恐慌です。


結局、この世界大恐慌を乗り切ることができたのは、第2次世界大戦の勃発まで、待たねばならなかったでしょうか?


140220通貨

アメリカ「財政の崖」

アメリカでは、2013年以降、

・実質的な増税:前大統領ブッシュ政権下で導入された大型減税策が2012年末で期限切れとなる

・強制的な歳出削減:2013年1月から大規模財政赤字削減が強制発動される(国防費を中心に10年間で最大1兆2000億ドル)

が予定されており、何も対策をとらなければ、アメリカ経済はマイナス成長となり、景気後退に陥る危険性があります。

大統領と議会の激しい応酬の結果、減税措置の延長、歳出削減の延長、で何とか、この「財政の崖」を乗り越えています。もちろん、根本的な対策にはなっていません。



アメリカ「雇用統計」

アメリカ労働省が毎月第一金曜日に発表する雇用に関する統計で、アメリカ経済の状態を知る上で、極めて重要な指標です。

失業率、非農業就業者数を中心として、製造業就業者数、小売業就業者数、週労働時間、賃金インフレの状態を示す平均時給など10数項目が同時に発表されますが、特に重要なのは、失業率、非農業就業者数です。失業率は経済の状態の反映に少し遅れがありますが、、非農業就業者数は遅れがなく、すぐに反映され、よりタイムリーな指標と言えます。

さて、前置きが長くなりましたが、国際経済、国際金融について、検討する時は、このくらいの前提はしっかり整理してからでないと、表層だけなぞって、本質は理解できないことになってしまいます。

上記事項を踏まえて、出た話をまとめます。


・世界の金融市場は「永遠の0」ゼロ金利が続く。 

・イエレン新FRB議長、アメリカの量的緩和、縮小はするが、急激な縮小は行わない。これまでのペース。市場から好感でアメリカ株が買われる。

・アメリカの量的緩和縮小をにらんで新興国から資金がアメリカに流出し、新興国通貨が安くなり、インフレ。

・G20主要議題、ツーリスト・インベスター、旅行者のように市場に気軽に入ってきて、出ていく。通貨が安い時に入ってきて、高くなると抜けていく。

・アフリカ諸国は農産物が足りない。為替の影響をもろに受ける。

・通常、暑い夏、寒い冬は、景気が良くなるが、アメリカは雪のため、景気が悪化。

・アメリカの経済成長率3%、財政赤字は最大時の1/3に減少。

・アメリカの年金は半分以上を株式で運用。しかも自社株買いが多い。

・アメリカは法律を変えないと国債が発行できない。共和党は前回、債務問題で連邦機関を停止に追い込んだことを反省して軟化。 

・TPPは経済協定よりも、むしろ対中国軍事同盟。それゆえ、中国は入らないし、中韓対応と強く連動する。

・南欧諸国の不良債権処理、海外資産売却による。そのため、ユーロが安くならず、底堅い動き。

・政治が安定しないと、経済も安定しない。

・日本、経常収支が赤字になると、国債が買えなくなり、一気に売却される可能性も。

・日銀の金融政策決定会合、量的緩和の副作用の議論が出てきている。

・円安は貿易赤字には効かない。工場は既に海外進出済み。

・工場の海外進出、国内の雇用が減り、法人税も減る。海外で利益を上げると、日本へ送金するよりも海外で再投資する。

・ヨーロッパの農業国、フランス、オランダ、特にオランダは農業へのITの導入が進んでいる。

・原発トラブルの影響で、燃料の購入費が上昇、さらに円安で上昇、貿易収支が悪化する。 

・日本の関税、米780%、砂糖330%、小麦250%、牛肉40%、バター360%、自由貿易国と言うよりは社会試技国の関税。

・保護では産業は強くならない。

・消費税引き上げ前の駆け込み需要、予想よりも少ない。1〜3月のGDPで、その次の引き上げ時期を判断する。

・中国は金融規制が厳しい、これは陰に銀行の暗躍を助長する。中国は成長率が8%を下回ると、問題が出てくるが、公共投資が飽和して、バブルが崩壊しつつある。

・日本は変動よりも安定を好む。むしろ、固定でないと、いけない、と考えている。為替は変動するのが当然だが、固定すべきもの、と考えている。 

・目標は達成することよりも、達成していくプロセスに「幸せ」を感じる。 




2014年02月17日

男子フィギュアスケートは、日本選手は羽生選手が金メダル、町田選手が5位、高橋選手が6位入賞と素晴らしい出来でした。

しかし、ロシアの団体優勝に大きく貢献した、プルシェンコ‎選手がショートプログラムを棄権して引退するなど、波乱含みの幕開けになりました。

フィギュアスケートに見る、ライバル同士の競争と協働



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フィギュアスケートのソチオリンピックの代表選手は、

男子シングルは、全日本選手権で優勝した羽生結弦選手、2位の町田樹選手、全日本選手権は5位ながらも世界ランキング3位の高橋大輔選手

男子では、小塚崇彦選手、織田信成選手を含めて、誰が選出されるか?

熱いドラマが繰り広げられました。

男子も半年ほど前までは、高橋大輔選手に圧倒的な存在感があったのですが、羽生結弦選手、町田樹選手の短期間での急成長には驚くばかりです。

特に町田樹選手は、少し前までは、一般にはそれほど知られた存在ではなく、厚い選手層に食い込んでのオリンピック出場には感心します。


これまでの世界選手権、オリンピック

グランプリファイナル


全日本選手権

羽生結弦選手の結果

町田樹選手の結果

を見ると、まるでソチオリンピックに照準を合わせたかのように、羽生結弦選手、町田樹選手が短期間で急成長したことがわかります。

140217選手団

キャリアトランジション勉強会:人生の分岐点に 八木沼 純子さん




選考会の日に、たった4分間に、調子をピークに持って行って、実力を出し切らなければ、オリンピックには出場できません


と書きましたが、さらにオリンピックでメダルを取る、入賞するには、本番のショートプログラム、フリーの演技の時にピークを持ってきて、実力を出し切らねばなりません。

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【メダリスト会見】羽生選手「日本人らしい人間になれるように」


浅田さんもそうですが、オリンピックの怖さを知っていると思うので、その中でどれだけ楽しめるか、そういうことがすごく大事だなと感じました。(羽生結弦)


にありますが、団体のショートプログラム、個人のショートプログラムで、まるで精密機械のように正確に4回転ジャンプなどを決めていた羽生結弦選手が

フリーでは転倒など、信じられないミスがありました。

「どよめきを打ち消すきっかけがほしい」

中盤で「ロミオとジュリエット」の曲が流れてから、ようやく本来の調子に戻りました。

続いての最大のライバルである、パトリック・チャン選手にも、ダブル・アクセルを失敗するなど、信じられないミスがありました。

各選手の演技は公式サイトの動画

で見ることができます。

羽生とチャンのジャンプ毎の得点比較

を見ると、全体の「どんぶり勘定」ではなく、それぞれの要素についての基礎得点、加点減点、その積み上げとしての総合得点がよくわかります。

男子フィギュアスケートの公式結果

を羽生選手とチャン選手の2強が頭抜けていて、町田選手、高橋選手を含む3〜7位の選手で、熾烈な3位争いを演じたことがわかります。

さて、「それぞれのオリンピック」と書きながら、まだまだ、感激にむせんで、情報を整理、集約するところまで、出来ていません。

ところで、トリノオリンピックに4位入賞し、現役を続行している

村主 章枝さん

の高橋大輔選手の演技への感想で締めくくります。

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高橋選手のフリーの後半、解き放たれたスケーティングには、感動した。

怪我で思うように練習ができなかったのか、不安の表情がずっとあり、心配だった。

思うように準備ができなくて、それでも臨まなければいけない試合ほど、不安な試合はない。逃げることもできない。

それが、フリーの後半、解き放たれたのか、吹っ切れたのか、自由に滑っている姿を見て、改めて、スケートっていいなと思った。

技術だけではなく、人として、どうあるべきか、心の勉強ができるのがスポーツをする、本当の意味なのかもしれない。

今回のオリンピックを通じて、沢山の人がスポーツにふれ、始めてくれたら、本当にいいなと思う




2014年02月12日

ソチオリンピックの開催期間中は、朝起きると、まず深夜に行われたソチオリンピックの結果が楽しみです。

今シーズンのワールドカップ13大会中10勝をあげ、金メダルが有力視されていた高梨沙羅選手が、まさかの4位

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一方、うれしいニュースではスノーボード男子ハーフパイプで平野歩夢選手が銀メダル、平岡卓選手がが銅メダルを獲得しました。

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さて、結果に一喜一憂してしまう毎日ですが、これを「期待学」から見てみると、面白そうです。

期待学:多方向の、「期待」の醸成、「期待と現実のギャップのフィードバック」により社会は動く

顧客の「期待」を先読みすると、やりたいことができる

より抜粋します。


●「期待を上回る」よりも「期待外れ」の方がずっと悲しい

得るよりも失う方が悲しい だから現状維持?




あなたが1万円もらった、とします。もちろんうれしいですよね。

逆に、あなたが1万円なくした、とします。当然悲しいですね。

さて、1万円もらった、うれしさと、1万円なくした、悲しさを比べてみます。

同じ1万円なのだから、うれしさと悲しさは同じ、でしょうか?

普通、「1万円なくした、悲しさ」の方がずっと大きいのです。

同じものを、得たうれしさ、よりも、失った悲しさ、の方がずっと大きいのです。


と書いたのと同じで、「期待を上回る」よりも「期待外れ」の方がずっと悲しい、です。

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●行動を起こす、モティベーションの維持に「他者からの期待」は必要、ただし過剰だと辛い

仕事のモティベーションを維持する上で、顧客、上司、同僚など「他者からの期待」は必要でしょう。

誰からも期待されていなくては、やる気がしません。

しかし、「他者からの期待」が過剰だとプレッシャーになります。

オリンピックのメダリストから伺ったことがあります。

「オリンピックの前に、ファンの方から「メダル期待してますよ」と言われることがあります。

もちろん、好意で言っていただいていることはわかるのですが、とてもいやでした。放っておいてほしいのです。」


●スーパースターは、過剰な期待のプレッシャーの中で、しっかり期待に応える

顧客の期待にしっかり応えると、顧客の期待は、さらに高まっていきます。

顧客からの期待が過剰になると、プレッシャーになります。

メダリスト、名選手はたくさんいますが、人々の記憶、歴史に残る名選手

例えば、柔道の山下泰裕選手、野球の長嶋茂雄選手などは、ファンが期待するここ一番の大舞台で、プレッシャーをはねのけ、結果を出してきました。

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●「期待をはるかに上回る」は初回あるいは単発の時のみ

「期待をはるかに上回る」はうれしいものです。

しかし、この結果をもとに、次の期待が形成されますから、「期待と現実のギャップ」は小さくなります。


●「期待を大きく上回る結果」の後には、続く、ふさわしい結果が必要

「期待を大きく上回る結果」とは、あまり期待されていない時に、出しやすいものです。

ここで、大切なのは、それに続く結果を残すことです。

それをしないと「まぐれだったのね」で終わってしまい、「一発屋」になってしまいます。

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●努力なくしては、「予期せぬ結果」も起きやしない

努力なくしては、「予期せぬ結果」も起きやしない


「創造は記憶に似ている」記憶は、関連付けられて、編集されていく、そうです。

結果が決まりきってはいない。しかし、全くの何が起こるか?不明でもない。偶有性と呼ばれる、半ば規則的で、半ば偶然の出来事、が面白そうです。

「努力なくしては、「予期せぬ結果」も起きやしない」




2014年02月09日


難題のない人生は『無難な人生』
難題のある人生は『有り難い人生』


バンクーバー五輪直後の

上村愛子公式ブログ

からの言葉です

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難題のある人生は有難い人生「上村愛子選手 公式ブログ」

に書いたように


モーグルというスキー競技は1988年のカルガリ大会でオリンピック公開競技に、1992年のアルベールビル大会から正式競技になりました。

当初は日本人にはあまりなじみがありませんでしたが、1998年の長野オリンピックから一躍人気が出ました。

ただし、人気が出たのは、競技が行なわれた後の、夜のスポーツニュースからです。開催された日だって、中継はされていましたが、リアルタイムでは誰も見ていなかったでしょう。

当日は、ジャンプのノーマルヒル競技があり、原田選手、船木選手に期待が集まっていました。しかし、原田選手は5位、金メダルが期待された船木選手は惜しくも銀メダル。日本中にため息が漏れていました。

そんな時に、夜のスポーツニュースで届いたのが女子モーグル里谷多英選手の金メダル。

エアーは大きなコザック、切れのいいターンで好タイムが出ました。

この好タイムに動揺し、その後の上位選手が転倒など、崩れていく、「実力による、ラッキーな金メダル」だったでしょうか?

ここから、モーグル、特に女子モーグルの人気が出てきました。

長野オリンピックにも当時、高校生だった上村愛子選手は出場していました。当時第7位。今後の成長が期待されていました。


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上村愛子選手は長野オリンピックから5回連続オリンピックに出場、7位、6位、5位、4位と毎回入賞、今回のソチオリンピックも4位入賞ですが、残念ながらメダルは取れませんでした。

高校生だった「上村愛子ちゃん」も結婚して、今では、もう大人の女性です。

実力のピークは、おそらく前回のバンクーバー・オリンピックの頃で、ワールドカップでも上位入賞を果たして、メダルを獲得できるのでは、と考えられていました。

今回の結果


を見てみます。

モーグルは複雑で予選で20名に絞り、さらに決勝1回目で12名、決勝2回目で6名に絞り、決勝3回目でメダルを争います。

それまでの結果、例えば、決勝3回目ではそれまでの結果は、加味されません。

上村選手の成績を見ると、決勝2回目を最下位の6位、しかも7位とわずか0.03点差で通過しています。

記録だけ見れば、4位入賞は「上出来」かもしれません。

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そんな時に、再度見た、上村愛子選手のブログ


傍から見ている「一緒に見て、都合の良いときだけ、感動、感激はするかも知れない第三者」と、実際に取り組む「本人」の迫力の違いを感じました。

傍から、冷徹に「可哀想だけど、順当な結果だ」などというコメントの意味のなさ、むなしさ

実際に世界の大舞台で、4年に一度だけ、かすかなチャンスをつかんで、活かしていく「本人」の気迫

抜粋して紹介します

でも、実際に見ることをおすすめします


どうして、こんなにも沢山の人が私を支えてくれるのに

なんで、結果は残せないんだろう。

メダルはいつもちょっとのところで届かない。

答えのない答えは考えないほうがいいのか。
もしくは、開き直ったら楽になれるのか。


難題のない人生は『無難な人生』難題のある人生は『有り難い人生』

私はその後者を歩いてると。

オリンピックを夢見て、オリンピックでのメダルを夢見て、ずっと戦い続けてきました。

毎年、毎日、新しい考え方や新しい行動、いろんな自分を発見してきました。

自分のこうありたいと思うとおりの自分、自分の嫌いな自分

成功したときの喜び、失敗したときの悔しさ悲しさ、心が折れるとき、また立ち向かうとき

オリンピックのメダルをとることは、自分自身に課せていた責任でした。

周りの方からの大きな支援とご協力。

それにお返しが出来るのは、やはり、結果が全てだといまもそうおもいます。

そういった点では、大きな、プロジェクトを最後は自分の手で、失敗に終わらせてしまいました。

ものすごくつらかったです。

けれど、私を支えてくださったみなさんは、最高にプロフェッショナルな人たち。

私には、おおきなプロジェクトを、大成功に収める力は少し足りなかったけれど、その為の準備は万全だったし、私たちの技術が世界一なんだ!と胸を張って滑ったことはたしかです。

自分を支えてくださった、全ての皆様に心から感謝します。

昨日は、最高に楽しかったです!

最高の舞台で、自分の技術に自信を持って、いいスタートをきり、私らしく滑り切って、ゴールができて、本当に幸せでした!

皆様、本当にありがとうございました。

愛子


今回は愛子さんから、どんな話が聞けるのか、楽しみです。



2014年02月08日

東大情報学環の中原淳先生の

新規事業は「チャンス」でもあり「危機」でもある!?


1)新規事業の「先の見えなさ」こそ、人を伸ばすことや、組織をつくることのチャンスである

2)新規事業が軌道にのり、「先が見えはじめ」、量的拡大をめざすときになってくると、「次の危機」は、もうすでにはじまっている

「新しいことをなすとき」は、まことに苦しいことでありますけれども、一方で、チャンスなのです。

新規事業が初期の立ち上げの混乱期をへて、安定推移していくと、メンバーの仕事のあり方が変わってきます。個人の仕事の多くがスケールアップへの様々な雑事にとられ、ルーティン化していきます。

ピークに達してから、ものを考えるな

ピークを超えたあとで、ものを考えても100万年遅い

ピークの少し前に、次のピークをつくれ


を読んで、「実績」と「開発」のバランスについて、考えてみました。

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ビジネスマンは「実績」が勝負です。

「実績」が出せるのは、得意な分野、すなわち、既に十分に能力、スキルを開発した分野です。

新分野に挑戦する時には、能力、スキルが未開発な分野ですから、すぐには「実績」が出ません。

まずは、能力、スキルを開発することから始まります。

「実績」は出せずに、慣れない分野で能力、スキルを開発していくのは、ビジネスマンとしては苦しい状況です。

「実績」が出ないので、評価、査定は下がります。

一方、新しい能力、スキルが身に付いていきます。

これについて、以前考えたことをまとめてみます。

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「結果を出すこと」と「能力の幅を広げること」


希望する会社に就職できたとしても、必ずしも希望する部署に配属される訳ではありません


やりたい仕事に就いたのならば、やる気も高くて、いろいろ勉強もするので、自然に、いい結果が付いてきます

では、やりたくない仕事についた場合は、どうでしょうか?

もちろん、あまりやる気は高いわけではないので、なかなか結果は出ません

ただ、後に大きな業績を出す人は、「やりたくない仕事」を少なからず経験しています

例えば、研究開発をやりたかったのに、生産管理の仕事に就いた場合、と例に取ります

既に持っている研究開発の能力に加えて、これまで、あまり知らなかった生産管理のスキルをつけていくことになります

すると、能力、スキルの幅が広がります

すなわち、それまでは研究開発しかできませんでしたが、生産管理のスキルも加わって、相乗作用も出てきます

あまり好きではなく、得意ではないので、なかなか結果は出ないかもしれませんが、能力の幅は確実に広がります

という具合に、やりたくない仕事についたとしても、「能力の幅を広げる」チャンスなのです

腐ってしまってはもったいないことです

上の例では、研究開発だけでは優れた業績を出しても事業部長レベルまでしか通用しません

経営層を目指すのであれば、ファイナンス、労働管理、マーケティングのスキルも必要です


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実際のところ、「あなたにとって理想的な働き方」とは?


50代で事業部長の場合、「組織のらしさ」で頑張って、役員、常務を目指すのがよいのか(1期で退任することも少なくない)?それとも、それまでに培った知識、技術、人のネットワークをもとに「個人の持ち味」を活かした方がよいのか?難しい選択です


データサイエンスが先導するマーケティングイノベーション・クラウドのビッグデータを価値に変える


人材の育成には、適切なタイミングに、適切な経験を積ませることが大切。


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居心地のよさと悪さのバランス


US Steelの元副社長のMr.Greerから伺ったお話です

「居心地の悪い環境を求めよ。居心地のよい場所では能力は伸びない」

人は各々の環境、社会の中で、自分の「居場所」を見つけ、作り出します。

そして、その「居場所」が、居心地がよく、快適なもの、にしようとします。

力が十分に発揮できるのは、居心地がいい環境で、得意なことをしている時です。

一度、居心地がよくなると、その状態をなるべく維持しようとします。

しかし、自分が得意なことをやっている時は、ろくに努力をしなくても、それなりに成果が出ます

それゆえ、居心地がいい居場所、では、自分の能力は止まったままで、伸びません。自分の幅も広がりません

ずっと自分が得意なことだけしていればよいのですから、幅は広がらず、能力は止まったままです

そんな時、居心地のよい場所をあとにして、新天地を求めます

新天地は慣れていませんから、今までの得意パターンは使えず、なかなか成果は出ません。もちろん居心地はよくありません。

でも、新しい能力が着実に伸びていきます

ただし、繰り返しますが、なかなか成果は出ません。成果は、新しい分野が得意分野になっていくにつれ、出てきます


敢えて、自分が不慣れな、居心地の悪い場所へ移って、常に新しい能力を見出し、伸ばすことの大切さを教えていただきました。

安定志向、現状維持志向が何も日本人に限ったことではない、ことがわかりました。

誤解してほしくないのは、居心地の悪い場所では、なかなか成果は出ません。

居心地の悪い場所を得意分野にしていくプロセスで、能力がついて、成果が出てきます。




2014年02月03日

東大i.school2014年冬のシンポジウムFuture of Japan Innovation

という案内が来ました。

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今や、「イノベーション」という言葉は、どのような組織のどのような立場の人であれば、その言葉を聞かない日はないと言っても過言ではない程に、大きな課題として認識されるようになりました。

i.schoolでは、このタイミングで敢えて、「日本発のイノベーションを実現するにはどうしたらいいのか?」という大きな問いに、再度真っ正面から向かい合う機会を設けます。


「イノベーション」という言葉がよく使われますが、「日本発のイノベーション」「大企業からのイノベーション」と言うと、なぜか否定的な気分になってしまいます。

「イノベーション」とは、シリコンバレーのような、野心に富んだ、起業家たちが集まり、エコシステムがあるところからでないと、生まれない、という先入観があるのかもしれません。

今回の基調講演は、Ziba戦略担当役員・濱口秀司氏です。

以前、夏のシンポジウム Ziba × Stanford d.school × 東京大学i.school イノベーション思考にメソドロジーは可能か?

でもお話されていますので、まずそれを復習してみます。

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「人間中心イノベーション」は、イノベーションを技術革新と捉えず、人間の知覚・習慣・価値観の根本的な変化を伴う現象と位置づけます。

これらの変化は結果として現れるものであって、はじめから「狙って」アプローチすることは難しいものです。

しかし、人間は往々にして、イノベーションを確実に得られるものとして、求めようとします

Zibaの戦略担当ディレクター・濱口秀司氏から、イノベーションを見分ける3つの方法が提案されました

1)見たこと・聞いたことが無い

2)与えられた時間内に実現可能

3)議論を生む(反対vs賛成)

これに「対象へのインパクト」を掛け算する

賢い人たちが集まると、「議論を生む(反対vs賛成)」が苦手です。合意点、落とし所を探って、議論を避けます

イノベーションは、問題解決のプロセスではなく、破壊のプロセスです

単純⇔複雑、具体⇔抽象の視点のシフトが提案されました。

このような「イノベーション思考」は、再現可能なものでしょうか。

難しいでしょう、だって、「イノベーション思考」が再現可能ならば、これさえマスターすれば、誰でもイノベーションが得られます

でも、メソッドではなく、方法論「メソドロジー」として扱うことができるかもしれません

スタンフォード大学d.schoolのMichael Shanks教授からは、

・イノベーションは効率、機能とは結びつかないことが多い

・特定のフィールドではなく、フィールド同士の結びつきを見る

・MBA(Master of business administaration)よりも MFA(Master of fine arts)が重要になる

というお話がありました

コンセプトはたくさんある。そのコンセプトを実現する戦略は1/100になってしまう。それを実行するのは、さらに1/100になってしまう。

ブランドとイノベーションとデザインを融合できないか?

「人間中心イノベーション」は結果として現れるもの


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さて、会場には定刻に到着しましたが、会場は文字通り超満員です。

社会人参加者が8割を占めます。企業にイノベーションが求められていることの反映かもしれません。


今日はイノベーションを生む方法として、

1)バイアスを視覚化する。バイアスは視覚化、構造化すると壊しやすくなる。

2)パターンを壊す。

3)強制発見する。

の方法が提案されました。

組織の中にいると、意識することなく、そのバイアスがかかっていますから、これはなかなか難しそう、だったりします。

イノベーションを生み出して、実行するには、

イノベーション(発想)→内部マーケティング(説得)→外部マーケティング(導入) 

という順序で行われます。

日本の社会、企業内の組織の壁によるイノベーションの阻害が指摘されますが、それ以前にイノベーティブなアイデアが生まれくい土壌なのではないか、と言う指摘です。

さて、イノベーションを起こす場所ですが、

ビジネスデザイン、皆が頑張っている所ではない所で頑張る方がずっと有効。例えば、PCのCPU速度で各メーカーが頑張っている時に、DELLはPCをカスタマイズで成功。

というお話がありました。

これを見つけるには、

制約条件理論、一連の工程のボトルネックになっている個所を発見し、その直前にリソースを投入し、作業スピードを調べる 

のがいい、とのことです。

基調講演に続いて、パネルディスカッションがありましたので、出た話をまとめてみます。

・日本はいろいろな意見をいきなり、ひとつに絞ることなく、バランスを取るところが良い。

・日本語で書くと、グローバルでは使えない。グローバルで勝負したいなら、最初から英語で書く。

・日本はマネをするが、アメリカでは突出する。

・大企業発のイノベーションは諦めている風潮。本当に大企業を変えることはできないのか?経営の発想である創造、選択、集中のうち、創造が欠落してしまっている。

・プロトタイプを使って、成功で人を引き付ける。お祭りで終わらせず、しっかり継続する仕組みを作る。 

・プロトタイプ: functional 実証できる。動く。 design 動かなくてもいい。こんな感じ。 contextual 文脈を証明。

・ベンチャーも結局は大企業になることを目指している。

・ベンチャーはIPOよりも実際は買収されることによるEXITの方がずっと多い。

・研究は真の解を求めるけれど、ビジネスは限られた時間、リソース内での最善解を求める。

・プロジェクトでイノベーションが始まるのは前半、枝葉末節よりも根源的な事柄を扱うため。 

・プロジェクトにおける情報収集、ある程度集まらないと収集を続けるべきで検討を始めてはいけないという雰囲気。検討を始めるのは結局〆切が迫ってから。


「イノベーションを実現するためには、バイアスを壊す」の糸口はつかめたけれど、しっかり理解するには道半ばの、「冬のシンポジウム Future of Japan Innovation」参加でした



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