2014年05月

2014年05月28日

ディズニー映画「アナと雪の女王」が大ヒットしています。

『ハリー・ポッターと賢者の石』を抜いて、『千と千尋の神隠し』、『タイタニック』に次いで、日本歴代興収第3位です。(2014年5月26日現在)

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『アナと雪の女王』12年ぶり興行収入200億円突破

キーワードは「自分事」! 「アナ雪」がヒットした“必然”の理由

「TAK」さんは、まだ「アナと雪の女王」を見ていないけれど、大ヒットの理由の一つが、映画の中でエルサが歌うテーマ曲

「レリゴー〜(Let it go)」

「ありのままの〜」


でしょう。

映画は見なければならないが、テーマ曲は、意識しなくても、聞こえてきます。気に入ると、では、見てみようかな、となります。

どうすればムーブメントを起こせるか?いい事例、と考えます。

個人の生産性を加速させる情報活用のあり方

に書きましたが、人に行動を促すのは、


認知(Awareness)、興味(Interest)、欲求(Desire)、Memory(記憶)というプロセスを経て、行動(Action)というAIDMAモデル


作品自体の内容もさることながら、テーマ曲が人々に行動を促す、記憶にとどめる、意味でとても重要です。

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記憶に残る名画は、ほとんど例外なく、テーマ曲も素晴らしく、映画は忘れられても、テーマ曲だけ聴き継がれているものも少なくありません。

「卒業」ではサイモンとガーファンクルが手掛けた、サウンド・オブ・サイレンス、ミセス・ロビンソン、スカボロフェアが、いまだに映画を見ていない世代にも、聴き継がれているし、

「避暑地の出来事」は映画は最近では、ほとんど放映されませんが、テーマ曲の「夏の日の恋」は、スタンダード曲になっています。


余談ですが、「レリゴー〜(Let it go)」はスペルを見るまで、(Let it go)とは、わかりませんでした。

ビートルズの「レリビー〜(Let it be )」もそうでしたが。

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日本でのヒットは、日本語の歌詞が、曲、リズムに合って、親しみやすいことが大きい、と思います。

「レリゴー〜(Let it go)」も素晴らしいのですが、日本語の歌詞の「ありのままの〜」は、単なる、日本語への吹き替え、ではなく、「新しいバージョン」になって、日本の時代にマッチするものになっています。

「レリゴー〜(Let it go)」「ありのままの〜」


ありのままの姿見せるのよ ありのままの自分になるの

私は自由よ これでいいの 少しも寒くないわ

ずっと ずっと 泣いていたけど

きっと きっと 幸せになれる

もっと輝くの


厳密な英文解釈では、「レリゴー〜(Let it go)」の日本語訳は「ありのままの〜」ではありません。

ただ、映画の主旨を、メロディーに合わせて、歌詞をあてはめていけば「ありのままの〜」が、しっくりきます。

高い目標を掲げて、思い切り、背伸びをして、頑張れ!

とせかされていたのが、

「ありのまま、でいいんだよ」

と言ってくれた。

ここに、もの凄い、安心感、落ち着きを感じます。

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『アナと雪の女王』の歌詞翻訳者、高橋 知伽江さんが語る見どころ


現在公開中の日本版では、女優の松たか子さんがエルサを演じています。彼女の歌唱力、そして英語から日本語に吹き替えられているはずなのにキャラクターの口とぴったり合っていてまったく違和感がありません。

主題歌の"Let It Go"であれば、「Let It Go, Let It Go」の部分をどう訳すかです。

自分を押し殺して生きてきたエルサが、はじめて「ありのままの」自分を受け入れようと決意するフレーズ。美しくて力強いと思います。

「ありのままの」なのです。


海外発の作品を、作品のよさを、損なうことなく、それ以上に磨き上げ、日本バージョンに創り上げた、いい事例です。



2014年05月26日

最近、各大学が年に1回、卒業生をキャンパスに招く、ホームカミングデーが盛んにおこなわれるようになりました

「TAK」さんは、東大の大学と大学院、東工大の大学院を修了しましたが、東大のホームカミングデーは12回目を数え、毎年10月に行われます。

東工大はホームカミングデーは5月に開催され、今年で3回目、第1回から参加し、その様子は、

東工大ホームカミングデー・池上彰教授特別講演に行ってきました

東工大ホームカミングデーに行ってきました

に書いてあります。

第3回東工大ホームカミングデー

の通知が来ました。

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2つの大学のホームカミングデーに出るので、自然と比較することになります。

正直言って、10回以上会を重ね、法、経、工、理、医学部を持つ総合大学の東大に比べ、3回目の東工大は、運営、イベントに不慣れ、は否めません。

もっとも、東工大は日本の理工系大学のトップとして、東大と向き合う立場が宿命ですから、その特徴を活かしてほしいところです。

第2回目参加記の

東工大ホームカミングデーに行ってきました

と大きな違いはないものの、少しずつ変化の兆しも見られるので、これをもとにしながら書いてみます。

大岡山キャンパスは、たくさんの卒業生でにぎやか、と言いたいところですが、今年も「閑散」としていて、人の姿は、まばらです。

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ホームカミングデー、年に1回、卒業生に懐かしいキャンパスに来てもらう、普段着でありながら、ちょっと「よそゆきの場」です。

昨年は総合受付のスタッフも、ろくにおらず、

「何のおもてなしもできませんが」と言いつつ、さりげない心遣いがある「場」と思うのですが、これでは、本当に「何のおもてなしもありません」

という状態だったのですが、今年は、たくさんのスタッフが「こんにちは」と迎えてくれて、「おもてなし」の気持ちを感じます。

学生のコーラス、バンドの演奏でのお出迎えもありました。

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ただ、やっぱり気になったのが「基調講演」でしょうか?

一昨年はニュースキャスターの池上彰さんの特別講演があり、講堂が満員でした。

昨年の基調講演は、東京スカイツリーのお話を建設に携わった企業、卒業生である経営の方がなさったのですが、会場はガラガラ。

東京スカイツリーの話も、利用開始から1年たった段階では、どこかで聞いたことがあり、「賞味期限切れ」です。

基調講演とは、誰もが知っている、旬な著名人が行い、集客を高める意味があります。

企業の経営陣は、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、カルロス・ゴーン氏などを除けば、著名人ではありません。

今年は、卒業生のNTT東日本社長と地球生命研究所の先生のお話でしたが、「基調講演」には、正直言って、物足りない感じでした。


ホームカミングデーの「基調講演」を卒業生で、行いたい、のは、よくわかりますが、

上記のように、基調講演とは、誰もが知っている、旬な著名人が行い、集客を高める意味があります。

卒業生での講演にこだわるよりも、旬のテーマの話ができる講演者にお願いするのがよさそうです。

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お酒を飲み、食べ物をつまみながら、交流する「全体交流会」があるのですが、参加費は卒業生3000円、学生1000円で事前振込みで、当日参加の場合は、卒業生4000円となっています。

昨年までは、事前参加申し込みのみで、当日参加は不可、だったので大きな進歩です。

事前振込みの方が取り扱いが便利なのはわかりますが、こういったイベントで、交流会に参加するかどうか?は、「久しぶりに、懐かしい友達とあって、もう少し話がしたい」など、当日の、予想できない事情に左右されます。

「TAK」さんは参加しませんでしたが、やはり、参加者はとても少なかった、と聞きました。


さて、東工大ホームカミングデーについて、辛口の感想を書きました。

卒業生ネットワークとコミュニケーション




同窓会ネットワークとは、昔を懐かしがるためだけでは、もったいない、ものです。

卒業生というつながりで、必ずしも同じ時期ではない先輩後輩も時代を超えてつながることができれば、強力な社会インフラになります。


と書きました。

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卒業生ネットワークとは大学の重要な社会インフラです。ホームカミングデーとは、その重要な社会インフラを形成する、卒業生に来てもらう、大切なイベントです。

まだまだ、運営、イベントに不慣れで、参加者の少ないのですが、それは仕方がないこと、とにかくやることに意義があります

初期の段階のホームカミングデーの特徴は、高齢卒業生と在校生、若年卒業生が目立って、その中間がポッカリあく、ことでしょうか

回を重ねるごとに、次第に、来なかった年代層も戻ってくるようになります

10回以上回を重ねる東大がそうでした。


東工大の、来年度の取り組みに期待します。






2014年05月22日

第21回東大ワールドカフェ「 弱くても勝てます 〜 開成高校野球部の経験から」

という案内が来ました。

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東大ワールドカフェについては、

東大ワールドカフェ、卒業生ネットワーク、学部・世代を超えた「ナナメのつながり」を創り、続けるには


に書きましたのでご参照ください。

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開成高校には、東大を目指す生徒は、たくさん集まりますが、甲子園を目指す生徒は集まりません。

開成高校野球部は東東京大会に出場することになります。東東京大会は早稲田実業、帝京など、甲子園でも活躍する強豪校がひしめく激戦区です。

その東東京大会で、開成高校野球部は、さすがに優勝して、甲子園出場は無理ですが、ベスト16、ベスト32に勝ち進んだことがあります。

普通に考えると、開成高校野球部は、「予選1回戦コールド負け」が順当です。

対戦相手も、相手が開成高校ならば、「楽勝」と思うのではないでしょうか?

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開成高校野球部監督青木秀憲先生から、お話を伺うことにします。

まず、青木先生から、

「 弱くても勝てます」と言われていますが、もちろん、「弱くては勝てません」

とありました。

もちろん、弱かったら、強豪校とは試合になりません。実力は劣っても、接戦、そして、勝つことがある、ためには、「弱くては」ダメです。

開成高校は「TAK」さんも卒業生なので、よく知っていますが、都心近くに位置する割には、広いグラウンドがあります。

でも、中学、高校が共同で使用する、硬式野球部だけでなく、軟式野球部、サッカー部、陸上部なども使用するため、

硬式野球部がグラウンドを使用できるのは、週1回だけです。

上に書いたように、開成高校には、東大を目指す生徒は、たくさん集まりますが、甲子園を目指す生徒は集まりません。

それゆえ、中学時代に名選手でならした選手など、いません。

これは、時間、設備、人材で制約がある場合に、どうすればよいか?ということです。

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(1)制約があり、制限される以上、どうすればできるか、やり方を「工夫」する

グラウンドを使用する練習は週に1回しかできませんが、投球練習、トスバッティング、キャッチボール、ランニング、身体トレーニングなど、は工夫すれば毎日できます。

(2)優先順位付けを徹底して、「やらないこと」を明確にする

プロ野球レベルではなく、予選レベルの高校野球を分析すると、

・投手の制球がなければ、そもそもゲームにならない。

・打撃を軽視すると、1点取るどころか、ヒット1本打つにも苦労する。得点力が「0」では、いくら守備が頑張っても、勝ちにつながらない。 

・守備は、最低限、「打ち取った打球」はしっかり処理すること。

であることがわかります。

150kmを超えるボールを投げるエース、ホームランを連発するスラッガー、ファインプレーを連発する内野手、外野手、など

望むべくもありません。

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投手が崩れると、ゲームにならないので、投球練習場所は毎日確保し、部員の半数に投球練習をさせて、ゲームが成立する投手数を確保します。

打撃は確実に順番で回ってきますが、守備はボールが飛んでくるか、わからりません。確実に機会がある、打撃を重視します。

ヒットを打つだけでなく、「時々長打が打てる」ことが大切です。

そうでないと、相手の外野は前で守り、2塁からシングルヒットで生還、犠牲フライなどができなくなります。

ノックよりも、キャッチボール、トスバッティング、手で転がしたボールを正しいフットワークで取ります。これと30mボールを投げられれば、打ち取ったボールは処理できます。


「一人一人は弱くても力を合わせて」ではなく、強豪校の厚い壁に風穴を開けます、誰かを作り、風穴があいたら、全員で攻め込みます。

野球は投手が中心の競技、投手に風穴があくと、案外勝負になります。打撃が大切です。投手を中心とした攻撃野球。 

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ただ、一時は快進撃があった開成高校野球ですが、最近は問題も出てきているようです。

・指導者の理論がまとまると、選手が自ら理論を構築しなくなってしまうことがある。 

・勝つことではなく、指導者に言われたとおりに動くことが目的化してしまうことがある。

・失敗を恐れるあまり、自分が完全に安心、納得しないと、身体が動き出さないことがある。 

・大きな成果を求めて、ギャンブルするよりも、無難な結果を求めることがある。

・失敗への耐性の低下、一度失敗すると、へこんで立ち直れない。 


こうした問題を、フィードバックする形で再構築することから、また快進撃が期待できるのではないでしょうか?

こう考えると、時間的、設備的、人材的な制約があるからこそ、方策を工夫します。

そう考えると、「制約」は、人間の知恵の源かもしれません。




2014年05月21日

東大イノベーション・サマープログラム五月祭企画

という通知が来ました。

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東京大学i.schoolの主催する東大イノベーション・サマープログラム(TISP)は五月祭にて、東京大学i.school式メソッドを用いたイノベーション教育ワークショップを行います。

本企画は、MIT、UCバークレー、オックスフォード、ケンブリッジ、北京大など世界のトップ大学から学生が来日する8月のサマープログラム

本編に先駆けて、プログラム内容を事前に知り・体験できるワークショップとして開催致します。


東大五月祭は学園祭の雰囲気を味わえるのですが、質の高い講演、ワークショップが盛りだくさんで、楽しみです。

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さて、東京大学i.schoolは、



i.schoolが目指すのは、これまで世界に存在せず、誰も生み出しえなかった、新しい答えを創り出す人材の育成です。

分野・領域の枠を越えて、横断的・統合的な視野を持つ。論理的な思考の先に、クリエイティビティを羽ばたかせ、いままでにない発想を産み出す。

人間中心に考え、人間の幸福を見据えて行動する。

イノベーション ?-画期的な価値の創出につながる新しい変化 ?-を創り出す人間こそ、 21世紀の行政・産業・学術をリードする人間になる。

i.schoolはそう考えています。


という考えのもとに運営されています

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東京大学i.schoolのシンポジウム、イベントは、

「人間中心イノベーション」は結果として現れるもの

東大i.schoolセミナー「理解を価値に変える」

東大ischool冬のシンポジウム「新興国からはじまるグローバルイノベーション」に行ってきました

東大i-school 春のシンポジウム「イノベーションは学びのプロセス」に参加しました

「ビジネスデザイナーの時代?デザイン思考をどう実践するか」に参加しました

東大ischool innotalk「Design thinking」ドイツの事例より

のように参加していますが、

今日は、通常では半日、あるいは1日かかるコースを1時間にコンパクトにまとめています。

会場には30人くらいの学生だけでなく、社会人もあつまり、5、6人ずつのグループに分かれます。


どのようにイノベーション創出を目指すのか?

人間中心イノベーションやデザイン思考の方法論を用いてどのように実践的なイノベーション創出に繋げていくのか?


東大ischool innotalk「Design thinking」ドイツの事例より

に書きましたが、


デザイン・スクールとしては、スタンフォード大学のd.school(Institute of Design at Stanford)

が有名です

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d.schoolでは、デザイン思考はどんな仕事・プロジェクトにおいても重要だという思想のもと、経営、情報技術、法律など多様な学科の学生が履修します。

「問題解決のためのデザイン思考における5 つのプロセス」が重要だということ。

empathy:課題の対象に感情移入する

define:問題を定義する

ideate:アイデアをたくさん出す

prototype:プロトタイプを作る

test:試験し、フィードバックを得る

このプロセスは、モノづくりだけでなくあらゆる問題解決の過程で応用できます。そして、d.schoolではこのプロセスを実際にクラスを通して経験していくことができます。


などをベースに、イノベーションとは?イノベーションの起こる仕組みとは?の説明があり、5、6人のグループで、それぞれが考えたアイデアをシェアして、コメントしあいます。

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すると、他の参加者からのコメントで、自分が気づかなかった点に気づいたり、逆に自分のコメントが他の参加者の新たな気づきを促したりします。


プログラムは1時間の短縮バージョンで、ウォーミング・アップした状態で終わってしまい、ちょっと「もやもや」した状態です。

実は、東大i.schoolのイベントに参加して、「よし、これだ!」と明確にわかったことはありません。

いつも、もやもやしながら、終わります。今日もそんな感じです。

これから自分の中で統合していきます。





2014年05月20日

東大五月祭企画

グローバル化時代の日本の教育「変わる世界で、変える人に」

という案内が来ました。

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「グローバル化時代」における日本の教育はどうあるべきなのか。

「グローバル化」という社会の流れをどう捉え、何を教えたらよいか

ゲストスピーカーの3名が、

元文部科学副大臣鈴木寛氏、百ます計算などの「陰山メソッド」で知られる陰山英男氏、「2012年度ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出された小林りん氏

と一言も二言もある人たちで楽しそうです

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東大五月祭は学園祭の雰囲気を味わえるのですが、質の高い講演、ワークショップが盛りだくさんで、楽しみです。

鈴木寛氏のお話は、

政策シンクネット、政策研究分野の大学間および産学官連携


小林りん氏

日本発の新たなリーダーシップ、情熱と使命感をもったチェンジメーカー

に書いてありますので、そちらも参考に願います。


さて、いつもは「TAK」さんのメモをまとめていくのですが、今日は発言が多すぎて、また、ゲストがとても「予定調和」を図るような顔ぶれではなく、発散し、まとまりません。

そこで、

教育NPO ROJE(日本教育再興連盟)

のTwitterのツイートから、全体の関するパート、各ゲストの発言を抜粋していきます。

すすかん

●鈴木寛氏

・「グローバル化」は英語教育を広めることではない。

・文部科学省によるグローバル化の定義:人、物材、情報の国際的移動が活性化して、各国が他国や国際社会の動向を無視できなくなっている現象。

・文部科学省によるグローバル人材の定義:国際的な産業競争力の向上や国と国の絆の強化の基盤として、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材。

・グローバルな舞台に積極的に挑戦できるということが大切

・日本に決定的に足らないのは、外国語で、ケンカができて、仲直りができる、そんな人材

・アジア、中東では、日本の素晴らしい技術を求める声が高まっている。日本のグローバル人材の需要が高まっている。

・2020のオリンピックへ向けて、急速にグローバル化が進む。

・ケンカして、一晩しっかり語り明かして友人になる。そして、ともに一つのプロジェクトを完成させてこそ同志になれる。

・できないことは、できないと認めるべき。先生自身が、苦手なグローバルコミュニケーションに挑むその姿勢が、子どもにとっても学びになる。

・かつては心配されていた、留学に行くと就活スケジュールに支障が出るということは、徹底的に改革した。今では留学にいくことは不利どころか有利になる。

・世の中の人は、学生の学力を見ているというよりも、「何かに挑戦できるのか」というところに注目している。

・海外への留学生は、男女比が1:2になっている。女子学生はまったく内向きでない。

・留学の必要を感じていない約半数の学生は、逆に、自分の隣の人はもうグローバル社会に踏み出していると危機感を覚えるべき。

・日経の企業はそのままではいずれ買収されてしまう可能性が高い。必ず、株主、上司、部下に外国人が増えていく。

・文化の対立のある場面では、相手を否定する「敵」という認識から互いに必要な「ライバル」の関係を構築することが必要。

・指揮者を例に出すと、オーケストラのメンバーのように楽器は弾けないが、誰よりも耳がいい。グローバルなリーダーも、メンバーの声をしっかり聴くことができる必要がある。

・指揮者は曲について誰よりも知っている。そのような学びの姿勢が必要である。世の中の多様な存在について、真摯に学ぶことがこれからの時代では大切。

・リーダーシップは、様々な板ばさみの不協和音の中から始まる。そこをどのようにハーモニーにしていくか。

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●陰山英男氏

・日本は、今まで、資源さえあれば作れないものはなかった。しかし、これから先、人口が減っていくなかでは、それは通用しない。

・ロンドンにいったとき、「フルイングリッシュはいない」と言われた。移民の多さに愕然とした。そこで行われている地理教育は、小学校3年生時点から、世界地理を扱っていた。

・時代を開くリーダーは、海外との交流を軸にアクションしている。

・日本の英語教育は失敗だとよく言われるが、それは話せないことが原因。話す機会がないのに、話せるはずはない。今後、日本の中では英語で話す機会が増えていく。今の時代そのものにはあっていなくても、英語学習の発展は必然のもの。

・今の教育の最大の問題点は、「問題がおきないように気をつけすぎている」こと。問題が起きないと、そこから学ぶことができない。

・今までに学んだ英語は、十分に高度なものなのだが、使ったことがないと、頭の中から引っ張り出すことができない。

・英語を使いこなすには「慣れ」が必要。その手段としては、留学が有効。 もちろん目的意識のない留学には意味はないが、短期間でもとにかく出てみること!

・制度がもつ問題点を把握しながら、その中での振る舞いを決められる人。何をもって人々の幸せとなるのか、ということを考えられる人。 そして、そのような人材は前提として国際的な視点を持っていなけらばならない。

・多様性というのは、今の価値観が通用しなくなるということ。日本は強い国であるが、マンパワーは減っている。そこからの脱却には、国際的な視点が欠かせない。

・英語によって中学入試が変わり、学校の権威の衰退が起こる。

・ICT教育が進むと、学校の先生で対応できないことは増えていく。

・一定のカリキュラムにしたがって、一定の教育を行うという前提が崩れている。

・子どもたちは、ICTのスキルで、先生を凌駕している。

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●小林りん氏

・国外に行く人にしかグローバルは関係ない、というのは短期的な視点である。国内にいても、グローバル化の波は押し寄せてくる。

・英語ができればよいというわけではない。英語はツールに過ぎず、多様な価値観に対応する力が必要。

・社会を変革するには、貧困層だけへの対応だけでは不十分。グローバルリーダーの育成が必要。新しい価値観を世に打ち出せる、グローバルな舞台で戦えるリーダーが必要。

・高校時代、全寮制で必ず別の大陸の人と同じ部屋という決まりだった。そこで学んだ多様性は、授業で学べるものではなかった!

・教師が「多様性」に触れる。「イノベーション」に触れる。という場を増やしていくことが、グローバル人材の育成にとても重要。

・留学して得た経験は、自分は「井の中の蛙」だということ。今までまんべんなく勉強してきたが、自分の武器はなんだろうか、ということ。

・高校時代の留学で学んだことは、若く失敗のできるうちに失敗をする経験が非常に学びになるということ。

・2度目の留学では、初めての留学で得た漠然とした使命感の先にある目的を意識することができた。

・3度目の留学は、社会人になってから。そのときにはじめて、学問をする必要性を感じてはっきりとした目的をもっていくことができた。

・多様性。問題設定能力。リスクテイク。というスキルに加えて、自身の不完全さを認めること。これがリーダーには必要。

・自分の苦手なことを把握し、それを補えるチームを作ること。





2014年05月16日

スペシャリストとゼネラリストの狭間で

というサイトに興味深い記述がありました。

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日本の大企業がよくやる部署グルグル回してゼネラリスト育成する方法は、あるいみ「その企業のスペシャリスト」を育成するのに役立ちますが、ひとりの人として見ると「その企業でしか生きられない半端なスキルの人」になる可能性が高い

一方で、特殊な専門スキルのみを何年も続けて行く事は、特定領域におけるスペシャリストになりうる可能性は多分にありますが、あまりに周辺の仕事を知らなさすぎて「仕事を作り出す能力」に欠ける

スキルを活かすために与えられた仕事はできるのですが、それ以外の事はできないため、仕事が発生する現場のように曖昧模糊とした状態だと処理できずフリーズしてしまう

スペシャリストと名乗ることを許された人は「それだけをやれば良い」という風潮がどこかに有ったように感じますが、“だけ”をやった結果、案件にフィットしない場合はアサインされず終いになるか、または“だけ”をひたすらやり続けるため、あまりに少数化してしまい代替が効かないまま過酷な職場環境になっていく


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研究さえできれば幸せ、は大丈夫?




研究者、技術者には、

「私は研究さえできれば幸せ。これを知っているのは世界で自分だけ、の感激は何物にも代えられない」

「私は開発さえできればいい。新しい技術の開発の楽しさは、給料、地位には代えられない」

という人がたくさんいます。

研究者の中には、「研究はおもしろくて仕方がない」「自分は給料をもらうために研究しているのではない。知的好奇心から研究している」という人がたくさんいます。

これはとても幸せなことなのですが、研究にはお金がかかります

大学、公的研究機関であれば、国から、民間企業の研究機関であれば、その企業から研究資金が出ています

出資者に対して、その出資に見合う研究成果を出して、その成果の説明をしているでしょうか?

という話をすると、途端に機嫌が悪くなります

「知的好奇心から研究しているのだから、そんなことよいではないか?」

そうはいきません。お金をもらっている以上、その出資者に対して、説明責任があります

「研究さえできれば」「開発さえできれば」という、幸せな状況が許容される社会は、既に終わってしまっているのでしょう。


と書きました。

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「TAK」さんも研究者、技術者をやったことがありますので、上記のような、研究、開発をやっていて、ハマった時の喜び、楽しさはよく覚えています。

個人としての知的好奇心をくすぐるものではあるのですが、少し離れた位置から俯瞰することも大切です。

「この研究は面白いけれど、企業として、社会としての重要度を考えると、もっと違う分野の研究をすべきではないか?」

あるいは個人のキャリア開発としても、

「この分野のスキルをさらに掘り下げるよりも、当初は苦しくても、新分野へ乗り出した方がキャリアが広がるのではないか?」

などなど。

上記のように、「それだけをやれば良い」「この研究さえできれば幸せ」にある「だけ」「さえできれば」

という考え方は、知的好奇心を隠れ蓑に、結果として、個人の可能性を限定、狭めるもの、になってしまいます。

それよりも、既に持っているスキル、技術を足掛かりに、他の分野へ応用して、分野を広げていく方がよさそうです。

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中堅エンジニアから技術経営層への脱却




従来の工学系教育は、学部から大学院修士に進むにしたがって、専門分野を限定し、その分野を深く掘り下げ、最先端の研究、開発を行う、というものでした。

最先端の研究・技術開発には、このプロセスが不可欠なのですが、変化の速い社会では、他領域で注目すべき技術が生まれて、研究していた分野の価値が薄れる、陳腐化する、など、このスタイルの欠点が以前から指摘されていました

一方、MOT(技術経営)と呼ばれる分野は、一つの技術を掘り下げるのではなく、全体を俯瞰し、必要な技術を組み合わせ、マーケティング、ファイナンスなども取り入れて、商品化、実用化、ビジネス化に結び付けます

工学系でありがちなのは、大学院生が自分で有望なテーマを発掘するのではなく、研究室で、あるいは先輩が担当したテーマが既に決まっており、「問題発見」が省略され、既に決められた問題の「解決」だけを求められるケースでしょうか?

「専門を限定し、掘り下げる」と「全体を広く俯瞰する」の、2つの方向で、何も前者が悪くて、後者をすべき、と言っているのではありません。

ただ、これまでの工学系教育は、あまりに前者に傾いており、後者の視点を取り入れないと、前述のように、卒業生は、技術経営層ではなく、中堅エンジニアにおさまってしまいます

技術の研究、開発に携わるだけでなく、その技術を活用して、どのようにビジネスを行うか?という視点も欠かせません


と書きました。

技術も、時代も、社会も移りゆきます。

ある分野、技術のスペシャリストは、ある時代にはもてはやされるかもしれませんが、やがて、陳腐化、廃れる、かもしれません。

それよりも、旬な技術、スキルを駆使する方が楽しそうです。

なにも自分でスキルを習得しなくても、スキルを持っている人を知っていて、集めるのもよさそうです。

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理工系大学こそ、リベラル・アーツが大切

に書きましたが、


イノベーティブな最先端の研究活動を行うには、アイデアの基盤となり、視野を広げ、俯瞰的な思考のベースとなる、リベラル・アーツが大切です。

英語と数学の基本的素養は必須で、これを大学入試が重視するのは当然だが、大学入学後の学業および学業外生活には、それ以外に文学、音楽、美術の鑑賞、表現など、入試に関係ないとされる領域が大きく影響する。修士、博士ではその影響がさらに拡大する


なんて仮説も立てています。なんとか検証してみたいです。





2014年05月13日

アメリカ大使館主催:トークライブ「若手女性活動家が語る?、アメリカ流・変革(チェンジ)のつくり方」

という案内が来ました。

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アメリカ民主党の全国青年組織のトップとしてオバマ大統領が再選された2012年選挙での記録的な若者の参加実現に大きく貢献したエミリー・サスマン氏の講演です。

会場のアメリカンセンターjapanは留学説明会、講演、研究会など、いろいろな活動をしており、これからも、よく来ることになりそうです。

ただ、セキュリティーのチェックが厳しくて、空港のような、所持品チェック、金属探知機通過があります。

会場は若い学生さんで超満員です。

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変革(チェンジ)、流れ(ムーブメント)を作るという意味では、

やはり、オバマ氏を大統領に導いた、ハーバード大学講師のマーシャル・ガンツ氏のお話を

「物語」が人々をつなぎ、社会を変える

に書いていますが、参考のため、一部を再掲します。


・コミュニティ・オルガナイジングとは、オバマ大統領選出に向けて、組織が機能するようにデザインすること 

・リーダーシップとは、他人を巻き込む責任を取ること。動機、価値を理解すること。失敗を繰り返しながら、行動し続けること。

・リーダーの役割は、フォロワーに解決策を答えることではなく、一緒に解決策を見つけること。

・リーダーシップは生まれつきの部分も大きいが、トレーニングして身に着けるものでもある。

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・自分の意見を持ち、他者に話し、意見を交換する。まず、自分の意見を持つこと。 

・行動することによって、理解され、また他者を理解することができる。 

・他人に何をすべきか?教えるのではなく、気づかせる。

・事前に望んだことと実際とは、どうしても違いが出る。よかった点、改善すべき点をチェックする。失敗は学ぶ機会である。

・キャンペーン活動にはリズムが大切。リズムを作り、活用することが大切。

・途中で自分たちが世の中にもたらした価値を振り返る。

・ほとんどの起業は失敗から始まる。つまり、失敗から学ぶことが成功の始まり。

・失敗から学ぶこと自体をシステム化して、日々の活動のプロセスに組み込む。

・ネット上では国境、人種、性別、年代を超えたやり取りができる。ただし、それを実社会の改善に活用してこそ、意味がある。アラブの春のように。

・意見の違いはあることが健全であり、その中で、どうやって合意を築いていくか?

・変われるものは変わるし、変われないものは変わらない。変われないものを無理に変えようとしても、時間の無駄。

・100%の合意は難しくても、50%の合意は図ることができるかもしれない。

・自然科学と異なり、社会運動は予測がつかない。適切なことを適切なタイミングで行う。モティベーションを保つことが大切。

・どこの世界にも世代のシフトがある。上の世代に諦めないこと。

・希望とは信じること。諦めないで、可能性を信じること。変わることに抵抗があるかもしれないが、変化は着実に進む。


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エミリー・サスマン氏からはどんなお話が伺えるのでしょうか?早速出た話をまとめてみます。

・いろいろなことに取り組んでいるが、方法はそれぞれによって違う。

・アイデアを具体的に実行する戦略にする。

・小さな仕事を着実に行うことで、信頼を得て、次第に大きな仕事を得て、多くの人を巻き込む。

・その他大勢から抜け出すには、他者とどうやって違いを作るか?

・「アイデア」を「声」にして、「行動」する。

・「アイデア」問題を特定→解決策を検討→行動を組織し、実行する。

・「声」若い人が利用するメディアを使って、同じ方法で伝える。そうでないと、若い人には伝わらない。

・若い人、社会保障などには関心が薄い。スーパーボールのスター選手などが出演するビデオを作って周知。

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・ワシントンに3000人の若者を集めて、関心のあるテーマごとにグループを作り、話し合う。それぞれの参加者がネットワークを作り、活動が始まる。

・自分の思いは社会には届かない。では、どうすれば届くか?いろいろな人を巻き込んで、活動をオーガナイズする。 

・大学のキャンパスは、同じ思いの若者を集めて、アイデアをふくらませるのに、良い場所。

・個々の活動を、どうつなげて大きなムーブメントにするか?

・Twitterで同じ時間帯に一斉に発信すると、驚くべき効果。

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・ソーシャル・メディア、友達同士で話し合うことが基本。そして、その輪をひろげてゆく

・例えば、政治が、自分とは無関係、対岸の火事、では、関心がわかない。どうやって、自分と関わるのか?他人事ではなく自分事なのか?語るのが「ストーリー」 

・ムーブメントは一気につくられることは「稀」で、1ステップずつ作っていく。

・技術は進み、社会は変わり、「絶対に変わらない。」と考えていたことも「変わる」。

・なぜ、世界、社会を変えるのか?現状に不平不満があるのなら、少しでもよくしたい。

・一揆とは、暴動ではなく、体制の矛盾、欠陥に対して立ち上がったこと。意味が体制側にすり替えられてしまったが、日本人は、決して体制に従順なだけでなく、力を合わせて声を上げることもした。

・よいリーダー、人々の本音を本音ベースで聞くことができる人、ビジョンを持って、人々を引き付ける人。

・一人だけでは行動は難しい。仲間を探すこと。 

なお、エミリー・サスマン氏のインタビューは以下の英語サイトにも掲載されています。

How to Become an Activist





2014年05月12日

5月10日に政策研究大学院大学で行われた知的財産マネジメント研究会(Smips)知財キャリア分科会では、

『今後の科学技術イノベーション政策の方向性と「夢ビジョン2020」』

がテーマでした。

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特許、ライセンスといった知的財産をコアとしつつ、「夢ビジョン2020」のようなテーマも扱うのが、この研究会の楽しいところです。

夢ビジョン2020

とは、

2020年を単に五輪開催の年とするのではなく、新たな成長に向かうターゲットイヤーとして位置づけ、東京だけでなく日本社会を元気にするための取組を『夢ビジョン』として打ち出し、社会総掛かりで実現していく

ということで、文部科学省では、他府省庁に先駆け、省内の中堅・若手職員が中心となって、省内アイディア公募のほか、若手のアスリートやアーティスト、研究者らとの対話を実施しながら夢ビジョン取りまとめたものです。

これをざっと見るとわかるのですが、

日本が発展途上であった、前回1964年東京オリンピックは、国が主導し、高速道路、新幹線などのインフラ整備を行う、ことが重点でしたが、日本が先進国として成熟した2020年東京オリンピックは、国が主導するというよりも、いろいろな民間、市民レベルの活動が始まる、活性化するように、国がサポートする、というもの、と考えます。

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例えば、この研究分科会でも、

夢ビジョン2020

をもとに、参加者から、いろいろな夢、抱負が語られます。

2020年東京オリンピックは、決してトップアスリートだけの2週間のイベントで、他の人たちは観戦するだけ、ではなく、

日本だけでなく、世界中の人たちが、かかわるイベントになる、と考えています。

6年後と言うと先のようですが、6年前を考えれると、実はあっという間です。

「TAK」さんの2020年東京オリンピックに向けた、思いは

2020年東京オリンピックに向けて、文化の力で日本を元気に

に書きましたが、抜粋して、再掲します。


2020年オリンピック東京開催決定おめでとう。

前回の東京オリンピックを、おぼろげながらも覚えている最後の世代として感激もひとしお。

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「あの時」を言葉で表現するのは難しいが、日本中が、得も言われぬ興奮に包まれていました。

あの感激がもう一度体験できるなんて幸せです。

東京五輪。「七年後どうしてる?」と弾む声が聞こえる。ちょっと先の未来をみんなが楽しみにすること自体が久しぶりな気がする。

後悔の過去と憂鬱な将来ばかりじゃない。未来というものの本来の価値を少し取り戻そうとしているような気がして、なんだか嬉しい。

目標とは本来、自分で組み立てていくもの、かもしれません。

だけど、実際には、これがなかなか難しかったりします。

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7年後の2020年には東京オリンピック、その時に自分はどうしてる?じゃあ、今からこれをしなくちゃ、これを準備して、なんて、外的要因で決めていくのもありでしょう。

さあ、7年後の2020年には東京オリンピック、その時、皆さんは何をしてますか?

「TAK」さんは、見るだけではつまらない、何かかかわりたい、と思っています。

2020年に開催される東京オリンピックでは、スポーツの祭典であるとともに、同時に文化・芸術面での催しも数多く行われる予定となっています。

2020年東京オリンピックにスポーツで参加できるのは、ごく限られた、トップ・アスリートだけですが、文化・芸術活動であれば、誰だって、参加できそうです。

「カルチャー・リーダーシップ」というムーブメントが、2012年のロンドン・オリンピックを盛り上げるだけでなく、その後の文化芸術活動へとつながっっていきました。

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前回1964年の東京オリンピックは新幹線、首都高速道路など、高度経済成長の基盤となるインフラ、設備の整備をもたらしました。

この時の日本は発展途上国でしたが、現在は経済的にも技術的にも、成熟した先進国です。

2012年ロンドン・オリンピックのように、文化芸術活動を成長戦略として位置づけ、オリンピックを盛り上げるだけでなく、オリンピックを契機として、その後の文化芸術活動へとつなげていく、という方策が考えられます。




2014年05月09日

経済成長からキャリアを考えるとわかりやすい




高速で回転している物体が、多少の外乱があっても、安定して回転し続けるように、このように「うまく回っている」時は、多少のトラブルがあっても、うまくいってしまいます。

ところが、回転が遅くなった物体は、ちょっとした外乱でも、不安定になります。


と書いたように、好調な時は、多少のトラブルがあっても、うまくいきます。

問題は、調子が落ちてきたな、と感じた時に、そのまま崩れてしまうのか?立て直すことができるのか?だったりします。

これを復原力、回復力、あるいはレジリエンスと言ったりします。

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これについて、これまで少しずつ書いてきました。

『体感する数学』とは?

・失敗は傷つく。失敗から立ち直ると強くなる。


レジリアンス(逆境からの立ち直り)は、しなやかさ

レジリアンス(逆境からの立ち直り)は、しなやかさ

強いメンタルは必要ないと

もっとも大事なのは、しなやかなメンタル

強いメンタルは、壊れやすい

頑強で少しくらいのことではへこたれないメンタルもいいかもしれません

でも、頑強なメンタルは、プッツリ折れてしまった時に立ち直れないかもしれません

ちょっとしたことでへこたれてしまうかもしれないけれど、すぐに立ち直ることが出来る「しなやかな」メンタルの方がずっと実用的かもしれません


鈍感力とは?落ち込みからの復原力

一流大学に合格した人たち、プロ野球のドラフト会議で指名された人たちは、みんな傑出して、優秀です。

しかし、その中で、めきめきと伸びていく人と、消えていってしまう人がいます。

どんなに優秀で、才能がある人たちだって、必ず失敗すること、うまくいかないこと、壁にぶち当たること、があります。

この時に、くじけてしまうのか?立ち直ることができるのか?が、この差、違いにつながります。

渡辺氏によると、この落ち込んだ状態から立ち直る復原力を「鈍感力」というのだそうです。

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「つまづく」ことの大切さ

「つまづく」ことにより、問題が発見され、解決策が検討されます。

つまづかなければ、そもそも問題が認識されません。

試験にずっと合格している人は、「不合格」のことなど、意識しません。

失恋をしたことがない人は、「失恋」のことなど、意識しません。

「つまづいた」経験がないまま、生きてきて、初めて「つまづいた」人は動転します。

一方、以前「つまづいた」ことがある人は、問題を認識していまし、「免疫」もできています。

「はしか」は一度かかると、もうかかることはありませんが、何度も「つまづく」ことはあります。

何度も不合格になる人、失恋する人もいます。

でも、「つまづいた」経験から免疫で強くなって、つまづきにくくなり、また、つまづいても、立ち直ることができます。


優勝争いする選手とそうでない選手の差は?

トッププレーヤーでもミスショットはあります。審判のミスジャッジもあります。観客の心ないマナーによる、集中の妨害もあります。

トッププレーヤーでも、これらによって、感情、心理は乱れます。

ところが、優勝争いする選手は感情、心理が乱れても、次のポイントが始まるまでに、すぐに立ち直ります。

そうでない選手は、感情、心理が乱れたまま、次のポイントに入ってしまいます。

これが、優勝争いする選手とそうでない選手の差なのです。


テキサスに次のようなことわざがあります。

「カウボーイがどれだけ馬から落ちても問題ではない。大切なのは、落ちた時にどれだけ立ち直るか?である」



大学生研究フォーラム「学生のうちに経験させたいこと、経験したいこと」

将来の「夢」が敗れた時に、立ち直り、「夢」を再構築するレジリエンスが不可欠。


という具合でしょうか。

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これに関して、日本競泳代表平井ヘッドコーチのブログが参考になるので、少し長いですが、抜粋して紹介します

結果が出ない時こそ、視野を広げる意識を!


感謝の気持ちがなぜ、競技の結果に結びつくのか、想像できない選手もいる。

過去の実績を振り返っても、それに気づくことができている選手ほど結果を出しています。

自分の競技のことしか考えられないような、視野が狭く浅慮な選手ほど、置かれた環境を当然のように思い、そうしたサポートが見えていない。残念ながら結果に結びつかない。

結果を残せる選手ほど、視野を広く持ち、あらゆることから貪欲に学ぼうとするので人間的成長が伴い、思考の幅が広がる。

負けたとしても、落ち込んで自信を失うというマイナスな考えで終わらず、課題を見つけて「自分はまだ伸びしろがある」と喜ぶような、負けを成長に変えられる考え方につなげる。

slump

スランプに陥ると不安から焦りが生じて、視野が狭くなる。

すると、競技に直接関わるような"一次的要素"しか頭に入らなくなります。

「競技力アップ」「スランプ脱出」にまつわる要素が第一になり、直接つながらないように思えるものには一切関心がなくなる。

そんな選手ほど、競技以外のやるべきことが疎かになってしまい、生活そのものがだらしなくなってしまいます。そのような状態では競技に集中できない



社会の中で生き抜くための最低限のルールをしっかり守ってこそ、周囲からの信用を得ることができ、生活基盤や気持ちもスッキリ整って日々の練習にも集中しやすくなる。

どんな雑務でも後回しにせず、すぐ片付けられる人間ほど、結果に結びつけている

記録が伸びている時は成長意欲が高まり、自主的にいろんなことを吸収したくなるもので、視野は自然に広がります。

調子が悪い状態が続くと視野は狭まり、競技に関係なさそうなことは極力やりたくなくなる。

焦る気持ちは分かりますが、世界が狭まり、周りが見えなくなると、考え方が凝り固まってしまう。

脱出どころか負のループに陥ってしまう。



レジリエンス、復原力、回復力については、もう少し考えてみたい、と思います。




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