2015年09月

2015年09月29日

ハワイ、マウイ島、オアフ島に行ってきました。9月の中旬から2週間ほど、1年の1/24という、結構長い期間ですが、あっという間でした。

「TAK」さんは、ブログに旅行のことはあまり書きません

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スイス、ヴェネツィアの旅

のように、別のブログにしています

旅行のブログにアクセスする人は、

・これから行こうと計画されている方

・同じ場所に行ったことがある方

がほとんどで、それ以外の人には、関心がある情報ではありません。

「いいところでしたね」「もう少し足を伸ばすと、こういう穴場もありますよ」「私もひどい目に遭いました」などなど

旅行のブログにも反響はあります。

これはこれで楽しいのですが、話題が旅行だけで、それ以外に広がらないのです。

それゆえ、産学官、異分野の融合、創発のコミュニティー形成を目指す「TAK」さんには、あまり役に立つ情報発信ではありません

そのくせ、1テーマを書くのに、紀行文と写真の選定で30分から小一時間かかります。

ただ、旅行とは非日常的な行動の典型例です。そこで、気づいたこと、感じたこと、行ったことは自分の大切な行動記録です

「国家の品格」の藤原正彦氏のお父さん新田次郎氏が「アルプスの谷 アルプスの村」という紀行記を1979年に書いています。スイスへ行くのに、4回も乗り継ぎをしなければならない時代の貴重なもので、むさぼるように読みました

時代は進み、今では個人が簡単に海外紀行記を発信できます

そんな訳で、個別の旅行記はFacebookなどで写真をシェアしながら、紹介するとして、全体の概略の旅行記を書いてみます。

ハワイには一度だけ行ったことがあります。

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実は9・11の直前2001年の8月末にハワイのオアフ島に行きました。1週間帰国が遅ければ、足止めされていたところでした。

今回はオアフ島だけでなく、マウイ島にも行くことにしました。

「TAK」さんが子供の頃のクイズ番組の商品がハワイ旅行でした。当時は一生に一度はハワイ旅行、というのが人々の夢でした。

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1.アイランドリゾートは本島だけでなく、離島をメインに

タヒチに行くなら本島ではなくボラボラ島、フィジーに行くなら本島ではなくマナ島、をメインに、と言われます。

リゾート開発初期の段階は、本島がリゾートなのですが、開発が進むにしたがって、本島は高層ホテルが立ち並ぶ都市と化し、

リゾートの雰囲気はなくなってしまい、離島がリゾートになります。

ハワイのオアフ島とマウイ島も、その本島と離島の関係です。

ワイキキビーチを中心に高層ホテルが立ち並び、アメリカ、アジア人でごった返す、喧噪のオアフ島と、

ゆったりした時が流れる、リゾートホテル、プライベートビーチのマウイ島、という感じでしょうか。

ワイキキのオアフ島だけでは、ハワイの半分も楽しめない、そんな感じです。

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2.アメリカの食事は高いけれど、量が多いので、2人で1人前食べればよい

アメリカの大規模な金融緩和のせいでしょうか?前回の2001年滞在時に比べ、確実に物価が上昇しています。

ランチプレート、チーズバーガーなどが15ドル(1800円)くらいします。

今は1ドル120円くらいですが、ざっと日本の2倍でしょうか。

ただ、量が多いのです。

食べ盛りの青少年男子でなければ、とても食べきれません。

2人で1人前でちょうどいい、感じです。

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3.ビールは1ダース(12本)、半ダース(6本)売り

日本ではビールは1本ずつ売っていますが、ハワイではほとんどが1ダース(12本)、半ダース(6本)売りです。

ただ、ビールは例外的に日本よりも安くて、350mlのキリン一番搾りが1ダース(12本)で9ドル(1080円)、1本90円と日本の半額以下で買えました。

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4.アメリカ人のしゃべる英語はわからない?

えっ、何言っているの?って感じでしょうか?

英語にはイギリス人、アメリカ人が話す「英語」と世界共通語としての「英語」があります。

スプツニ子!さん×向井千秋さん、サイエンス、アート、キャリアで考える未来のかたち 





MITは世界中から人が集まるので8割はヘタな英語


と書いたとおりです。

CNNのニュース、トークショーで話されるスピードは150語/分くらいです。これくらいだと、ついていけます。

ところがディベートになると、ずっと早口で、200語/分くらいになり、ついていくのが難しくなります。

アメリカ人同士の会話のスピードは、この200語/分くらいで、聞き取るのが難しく、半分くらいしか、わからなかったりします。

通常、日本人に話す時は、150語/分くらいにスピードを落としてくれるので、特に問題はないかもしれません。

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5.ハワイでは日本語が通じる?

「ハワイでは日本語が通じるから、英語が話せなくても大丈夫!」

と、まことしやかに言われます。

ワイキキビーチを中心に高層ホテルが立ち並び、アメリカ、アジア人でごった返す、喧噪のオアフ島と、

ゆったりした時が流れる、リゾートホテル、プライベートビーチのマウイ島、と書きましたが、

確かに、オアフ島では、至る所から日本語が聴こえます。まるで日本にいるみたいです。

でも、日本語はもちろん通じません。




2015年09月28日

今年の夏は7月末から8月初めにかけて、連日35℃を超える猛暑日が続いたかと思えば、

立秋を過ぎたころから、ぐっと涼しくなり、

8月末には、もう秋のような涼しさです。

残暑の中で、ゆく夏を惜しむ、夏の終わり、が結構好きなのですが、今年はその季節感もありません。

「TAK」さんは例年通り、9月中旬から遅い夏休みを取りました。

最近は、ヨーロッパのリゾート、アイランドリゾートに凝っていて、

6年前はギリシャのニコノス島、サントリーニ島

5年前はスペインのイビザ島

4年前はイタリアのカプリ島からスイス・アルプス

2年前は、南太平洋のタヒチ

昨年はフランスのコートダジュール、プロバンス、パリ

に行ってきました。

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大学生の皆さんと話していて、「どこへ行きたいですか?」なんて話になったことがあります。

大学を卒業して、毎年1度ずつ、海外旅行に行くとすると、「TAK」さんは、もう数十回、海外旅行に行ったことになります。

すると、「行きたい場所」は最初の何回か、で行ってしまいます。

それからは、もう一度行きたい場所、新たに興味がわいた場所、に行きます。

そんな訳で、スイスに5回、イタリアに4回、フランスに3回、タヒチに2回、ほど行ってます。

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今年はどこへ行こうかしら?

次に行く場所の候補地のリストアップは、行ったばかりの海外旅行の余韻がおさまった頃から始めます。

スペイン、マレーシアからタイ、アフリカのマダガスカル島、を候補地に挙げました。

ところが、この頃から、ISISなどイスラム過激派の活動が活発になります。

行ったばかりのフランスで、立て続けにテロ事件が起こったのは衝撃的でした。

パリのシャルル・ドゴール空港を警察官だけでなく、自動小銃を持った兵士がパトロールしているのを見た時、

「なんと大げさな」と思ったのですが、大げさでもなんでもなく、適切な対応でした。

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イスラム過激派のテロの危険がある、スペイン、マレーシアからタイ、は候補から除外しました。

最近もタイのバンコクで爆弾テロがあったり、ヨーロッパでは難民が列車に殺到するなど、

いろいろ問題があるようです。

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アフリカのマダガスカル島は、Treasure Island と呼ばれ、手づかずの大自然と珍しい動植物と青い海

ところが、外務省の渡航情報で黄色表示の「十分注意」となっています。

マダガスカル大使館で開催された、アフリカの魅力を知るセミナー「マダガスカル 奇跡の島の魅力と人々の暮らし」に参加したのですが、

講師の方々は、上記の「手づかずの大自然と珍しい動植物と青い海」の素晴らしさについて話すばかり、

外務省渡航情報「十分注意」には全く触れません。大使館の方々から、一言でも安全について、発言がほしかったところです。

そんなことで、アフリカのマダガスカル島も候補から外れ、候補地選定は、ふりだしに戻ってしまいました。

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安全なアイランドリゾートはないかしら?

こんな時代に完璧に「安全」はないかもしれません。

こうなったら、海外旅行の原点に戻るのがよさそうです。ハワイにしました。

ハワイには一度だけ行ったことがあります。

実は9・11の直前2001年の8月末にハワイのオアフ島に行きました。1週間帰国が遅ければ、足止めされていたところでした。

今回はオアフ島だけでなく、マウイ島にも行くことにしました。

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「TAK」さんのバカンス・スタイルとしてパソコンは海外旅行には持って行きません。

のんびりしたいので、ブログは更新しませんし、twittwer、Facebookもしばらくしません。

さすがにスマートフォーンは持っていきました。

メールは読むことが出来ますので、急ぎの案件だけ返事をする感じです。

しばらく発信がありませんでしたがが、そんな事情でしたので、ご心配なく!

のんびりしてきました。

旅行中感じたこと、日本に帰って来てから感じたこと、をゆっくり発信していきます。










2015年09月13日

MOTオープンハウス「イノベーション科学の創成へ ―2016年4月、東工大MOTが変わる―」

という通知が来ました。

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最近の東工大MOTオープンハウス、セミナーの様子は、

イノベーションをサイエンスするー東工大MOTは進化します

東工大MOTオープンハウスに行ってきました。東工大MOTは進化し続ける

東工大MOTは「文理の壁」を超えられるか?

に書いてきましたが、3か月に1回の頻度で開催していることに、東工大MOTのやる気、を感じます。

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「MBA、MOTは、今ではビジネスには使えない。」のような言葉をよく聞きます。

これは正確ではありません。

社会、時代、技術が急激に変化しています。

それなのに、以前のMBA、MOTのテキスト、カリキュラムを持ってきて、適用しようとしても、ムリがあるのは当然です。

それゆえ、各大学等教育機関のMBA、MOTのカリキュラムも大きく変化したり、あるいは新たなプログラムが加わっています。

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MOT教育コア・カリキュラムの開発

MOT 教育ガイドライン

があり、それに沿う形で、

技術をビジネスにするのに必要な、技術経営、知財、品質、マーケティング、ファイナンスなどの科目で構成されていました。

これらがMOT(技術経営)のエッセンスであることに変わりはありません。

ただ、エッセンスを学んだだけでは、変化が急激な時代での対応には不十分です。

今回の改革では、バイオ、技術政策、データ・アナリシス、ゲームの理論などの科目が加わり、エッセンスに加えて、いろいろな展開が広がる選択肢が増えました。

欲を言えば、デザイン思考に関する科目がほしい、というところでしょうか?


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このオープンハウスには、MOT(技術経営)で学ぶことを考えている、多くの社会人の方が参加してます。

一見すると、もうすぐ定年ではないか、という年齢の方もたくさんいます。

社会人の方がMBA、MOTに参加する動機は、

「このままではいけない。キャリアアップ、キャリアブースト、キャリアチェンジをしたい。

そのためには、とにかくビジネススクール」

というものが多いようです。

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今回のオープンハウスでは修了生の講演がいくつか、ありました。

MOTの、技術をベースとした企業戦略、マーケティング、ファイナンス、知的財産などのお話に、加えて、

修了生が何を、どう学んで、何を身に着け、どう活かしているか、

というお話が大切です。

ビジネススクール、どんなクラスメートと一緒に学ぶのか?が大切

に書いたように、


ビジネススクール修了生の方からお話を伺うと、

「MBAコースではマーケティング、ファイナンスなど、ビジネス、経営の基本をコンパクトに学ぶことができます。

学んだことに加えて、大切なのが、グループワークなどを通じて、

自分以外の他の人々の考え方を知ることができます。

この多様な人々との学ぶプロセスが大切です。

ただ、最も役に立っているのは、一緒に学んだ人々との人的ネットワークです。

これは何物にも代えがたいものです。」

というお話が返ってきます。


どうやって、イノベーションを起こすか、技術をビジネスに結びつけるか、多様な人々とのグループワークが想定を超えるアイデアを生み出します。

修了生がビジネススクールの価値を高める―「知識」と「ネットワーク」の創造


ビジネススクールの価値は、修了生の活躍によって決まります。 



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実はこれで、締めくくりたいところですが、もうひとつ話したいことがあります。

最後に、各研究室の研究内容の紹介がありました。

ただ、MOT(技術経営)に来るのは、上に書いたように、研究がしたいからではなく、

・技術をベースとした企業戦略、マーケティング、ファイナンス、知的財産などがコンパクトに学ぶ、

・どうやって、イノベーションを起こすか、技術をビジネスに結びつけるか、を身に着ける

そうすることによって、キャリアアップを図るために来ます。

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そうであるならば、研究内容を紹介するよりも、

技術をベースとした企業戦略、マーケティング、ファイナンス、知的財産のコア・プログラム、

あるいはモデル・グループワークなどを紹介した方がよいのでは、と考えます。

MOT(技術経営)とは研究主体よりも、上記のような高度なコアプログラムを提供し、修了生をキャリアアップさせることが主目的では、と考えます。

東工大MOTは「文理の壁」を超えられるか?




東工大MOTは「文理の壁」を超えられるか?チャレンジの時が来ているようです。


と書きましたが、研究と高度プログラムのバランスをうまく図ることが大切なようです。




2015年09月09日

入社して初めての上司、3年目くらいの仕事経験が大切、と言われても




1.入社する会社は自分が選ぶことができたとしても、配属先の職場、上長、担当する業務、プロジェクト、一緒に働く人々は、自分では決めることができない。

これは何も入社する会社に限ったことではありません。例えば、入学する大学、学部、学科は自分で決めることができたとしても、学習する科目を担当する先生、あるいは、一緒に学ぶクラスメイトは自分では決めることができません。

つまり、自分がコントロールできることは、ほんの一部で、本人にはコントロールできない要素が伴う環境下での対応、となります。

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2.上記にも書いたとおり、どこで働けばよいか、事前にわかるのではなく、結果として、ここで働いてよかった、そうでなかった、とわかること、でしょうか。

中原先生のブログにある、「入社してからはじめて出会った上司、3年目くらいまでにした若いときの経験って、意外に、その後、ひきずると思うんですよ」とは、中堅、シニアの人が、後から振り返って感じた記述でしょう。

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つまり、キャリアとは、本人にはコントロールできない要素が伴う環境下で、事前にはよくわからず、結果としてわかる状況で形成していく、ということでしょうか。

さらに付け加えるならば、事前にある程度のキャリア計画はあるとしても、刻々と変化する時代、状況に合わせて、計画も修正していかなければなりません。


人生とは、何かを計画しているときに起きてしまう「別の出来事」である




人生とは、何かを計画しているときに起きてしまう「別の出来事」である (シリア・ハンター)

人生は、「計画」をいつも超えていきます。

だからといって、「計画をしないこと」が知性的態度とはいえないのですが、人生を愉しむためには、一方で「計画」をしつつも、他方では「計画を超えること」を受け入れ、新たに変化することを厭わぬ姿勢が求められます。


と書いたとおりです。

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後から振り返って、「あれがターニング・ポイントだったな」と感じることがあります。

ただ、その当時は、「たまたま」だったりすることがほとんどです。

つまり、重大な人生の決断、よりも、「たまたま」がターニング・ポイントだったりします。

もちろん、振り返ったときは、いろいろな理由をつけたり、説明できたりします。でも、その時は、「たまたま」だったりします

直感の大切さ、反面で、その危うさも理解しつつ、即興の世界の中を、プランBを用意して、偶然をたぐり寄せつつ、構築していくのがキャリア


と書きました。

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これらについて、「答え」は見つかりません。

ただ、ヒント、手掛かりになりそうなサイトをいくつか見つけました。

定年退職した「最高にできる鬼上司」が後悔した、たったひとつのこととは?


たくさんの失敗もしたし、こうすればよかったということはある。

だけど、それぞれの選択は、その時の限られた範囲で最善と思って選んだこと。オレがそれぞれの選択をした。

その選択の積み重ねがオレそのもの。失敗も成功もなく、選択した事実だけがある


自律的にまい進する組織づくりの肝は”インティマシィ”


CEOとは「会社のチア・リーダー」人生は壮大な実験だ


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キャリア構築に「正解」はなさそうです。今日の「正解」が、明日には陳腐化していきます。

キャリア構想と社会の進展のギャップ


人々は技術の進展、社会の変革は十分に認識しつつも、一方では、キャリア構想は「高度経済成長期」から、それほど進歩がない。官庁、大企業に就職し、組織内で出世して、高いポジションを得ること、と考えています。

社会が変革している以上、当初描いたキャリアも修正、変更していくことになるはずなのですが、なぜかキャリアプランは当初描いた「高度経済成長」の頃のまま

官庁、大企業に就職し、組織内で出世して、高いポジションを得ることを目指す

ではうまくいくはずがありません。


と書いたように、社会の変化に人々の考えがついていきません。

上記のように「人生は壮大な実験」のようです。



2015年09月03日

東大、早稲田、慶応などの大学院で、経済、金融、企業戦略などを教えている宿輪純一先生の勉強会

宿輪ゼミ「国際経済・金融情勢」

に参加しました。

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前回の参加は、

中国成長減速、人民元連続切下げ、天津爆発、アメリカは金利引き上げ、で、国際経済はどうなる?

で8月中旬でした。

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この時からのポイントは、

中国株価について、政府が大規模に介入し、一段落したかに見えていたのですが、

その政府のコントロールも効かない形で、激しい乱高下を繰り返し、

その影響は世界に及び、

安全通貨と考えられている円(短期的にはそうかもしれませんが、中長期的には?)

が買われ、ドル円が1日で5円も動き、円高となり、その後、ドルが買い戻されました。

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中国株急落、予想される危機感が現実味を帯びるまで中国旅行客は「爆買い」国際経済も

に書いたとおり、


中国経済に関しては、株価については、当局の規制、介入があるので、当面は乱高下が予想されますが、

・上海、鉄道、道路などのインフラが整備され、公共事業の余地がもうない

・中国国内では製造業、不動産がバブル崩壊の可能性

ということで、中長期的には減速方向にあることは間違いありません。


世界の市場は次のステージ、アメリカの金利引き上げ、ドル高、へ移行していくことになります。


いつも言っていることですが、織り込み済みのはずの、予期される事項が、いよいよ現実味を帯びてくると、金融市場は、起こるはずのことが、起き出すと一気に進む、ので、手遅れになる前に、早めに対応したいところです。

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アメリカの金利引上げの重要な判断要素が雇用統計です

アメリカ「雇用統計」

アメリカ労働省が毎月第一金曜日に発表する雇用に関する統計で、アメリカ経済の状態を知る上で、極めて重要な指標です。

失業率、非農業就業者数を中心として、製造業就業者数、小売業就業者数、週労働時間、賃金インフレの状態を示す平均時給など10数項目が同時に発表されますが、特に重要なのは、失業率、非農業就業者数です。失業率は経済の状態の反映に少し遅れがありますが、、非農業就業者数は遅れがなく、すぐに反映され、よりタイムリーな指標と言えます。

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さて、今年は戦後70周年ということで

近現代史を振り返り、なぜ戦争へ突き進んだのか?探る

などの検証も試みましたが、経済・金融についても振り返ってみます。

国際テロ危機の中、ヨーロッパではギリシャの経済危機、ウクライナの軍事危機、中国は減速、さて、国際経済は?

宿輪ゼミ「国際経済金融」変動相場制開始から40年、通貨政策は?

経済、政策、国際社会の振り返りから見るアベノミクス

に書きましたが、


アメリカのニクソン大統領が1971年8月に金とドルの交換停止、いわゆるニクソンショックがありました。

これは、アメリカが1960年代後半のベトナム戦争などによる、財政支出を受けてインフレーションの加速や貿易黒字減少など、景気過熱気味で経常収支が悪化するアメリカは、歳出が増大する一方で歳入が減少し財政赤字が急拡大し、急増する失業者を前に国内雇用維持のためには財政支出が必要と考えられており、ジレンマに悩まされます。

ドルと金と交換するのであれば、ドル紙幣を大量に発行することはできません。そこで、金とドルの交換を停止しました。これによりドル紙幣は、政策的に発行できるようになりました。

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さらに、1971年12月に、いわゆるスミソニアン協定のより、1ドル360円から308円に切り上げられ、1973年2月14日に、第二次世界大戦後の通貨の枠組みであったブレトン・ウッズ体制が終結させ、固定相場制度を軸にした通貨体制から、金融政策の独立性が高い変動相場制度へ移行しました。

ブレトン・ウッズ体制とは、第二次世界大戦後の通貨の枠組みですが、第1次大戦(1914〜1918年)前は、アメリカだけでなく、ヨーロッパ、日本も、紙幣を金と交換できる、金本位制を採用していました。

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1914〜1918年の第1次世界大戦前は、アメリカ、ヨーロッパは金本位制という、金と通貨が交換できる制度でした。

これにより、通貨の価値は金で保証されていました。

戦争には、兵器、物資、食料など、大量の需要が発生します。

主な戦場はヨーロッパでしたが、直接の戦場ではなかったアメリカ、日本には大量の製品の発注があり、工場はフル稼働で生産し、設備増強しても、生産が追いつかないほどでした。

アメリカ、日本の企業は大儲けし、「戦時成金」が発生しました。

この発注に大量の通貨が必要なため、金本位制は一時中断していました。

それゆえ、通貨の価値は下がっていました。

さて、戦争が終わり、平和がやってきました。

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アメリカ、ヨーロッパは金本位制を再開し、日本も行いました。

ところが、戦争でふくらんだ通貨は、もはや金とはバランスしません。

順調な経済をもたらしていた、兵器、物資、食料などの発注もなくなりました。

そこで起きたのが、1929年のウォール街に端を発した世界大恐慌です。

結局、この世界大恐慌を乗り切ることができたのは、第2次世界大戦の勃発まで、待たねばならなかったでしょうか?


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さて、前置きはこれくらいにして、ゼミの話をまとめます

9〜10月の重要事項スケジュールが目白押し

9/3中国抗日戦争勝利70周年軍事パレード(北京)(中国としては株価を安定させたい)

9/4アメリカ雇用統計(予想 非農業分野増加(景気の最新値バロメータ)22万人(20万で好況)、失業率(景気の通常バロメータ)5.2%(5.5%で完全雇用(働く意思のある人は職に就いている)))良い結果が予想され、利上げの機運が高まりそう

9/4〜5 G20財務省・中央銀行総裁会議(トルコ・アンカラ)(先進国のG7と異なり、新興国も含むG20はまとまらない。以前はアメリカが貿易赤字で、新興国が黒字、という構図だったが、アメリカの金利引上げ予測により、新興国の資金が引き上げられ、インフレ予測、という状況)

9/11世界経済フォーラム夏季ダボス会議(大連)(爆発があった天津に近い)

9/14,15 日銀金融政策決定会合(現在の日本は、国民が物価上昇に敏感でインフレになりにくい、追加金融緩和はなさそう)

9/16,17 アメリカFRB連邦市場委員会(金利引上げの可能性?30%程度)

9/20 ギリシャ総選挙

9/22 プラザ合意30周年

9月末 中国習近平主席訪米(南シナ海やサイバー セキュリティーなどの問題)

10/8,9 IMF、世界銀行総会(当初、中国は人民元の主要通貨SDR入りを望んでいたが審議が12月に延期)

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中国

政府の介入にもかかわらず株価の乱高下が止まらない

銀行の預金準備率を引き下げることにより、貸出に回す資金を増やし、資金供給量は5倍になるほどの金融緩和

人民元売り規制、買い介入、により外貨準備高が4兆ドルから3.5兆ドルに減少

11月にAIIB(アジアインフラ投資銀行)発足、人民元、中国ゼネコンのプッシュでヨーロッパ諸国が失望する懸念

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アメリカ

アメリカFRB連邦市場委員会9/16,17、10/27,28、12/15,16、に開催、いずれかで、金利引上げが発表される予想

アメリカ雇用統計(予想 非農業分野増加(景気の最新値バロメータ)22万人(20万で好況)、失業率(景気の通常バロメータ)5.2%(5.5%で完全雇用(働く意思のある人は職に就いている)))良い結果が予想され、利上げの機運が高まりそう

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日本

内閣支持率が38→46%に上昇、株価が上がると内閣支持率が上がり、政治、軍事で下げる

現在の日本は、国民が物価上昇に敏感でインフレになりにくい、追加金融緩和はなさそう

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ヨーロッパ

中東、アフリカの経済状況悪化で、難民が増加、経済好調のドイツを目指す。ドイツはEU諸国で均等な負担を要望

ウクライナ債務削減合意、ただし、EUに加盟していないため、EU諸国からの援助が得られない

EU圏失業率19か国平均10.9%、ドイツ4.7%、ギリシャ25%

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新興国

東南アジア諸国、タイの爆弾テロ、中国の景気減速を受けて、景気減速4.2%

ブラジル、オリンピックを来年に控え、通常は好況の時期にもかかわらず、マイナス成長


商品市場

原油(ピーク147ドル)、鉄鉱石70%下落


金融市場

為替

ドル円:ややドル高

ユーロドル:ややドル高

新興国:ドル高現地通貨安

株式

米株:やや安

日株:やや高(年金機構など年金を扱う機関が購入するため株価が基本的に安定)

債券

国債:金利やや低い

商品

金:安、原油:安



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