2015年11月

2015年11月26日

行動科学の知見を活用した政策とビジネス

という案内が来ました。

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エネルギーを節約し、健康を増進するには、人々の生活における行動変容が欠かせません。

行動科学の知見を利用した「ナッジ」(突っつく、今日のおすすめはこれ、お一人様2個限定販売など)とよばれる、人間の行動の「くせ」を利用して、「良い方向」へ導くことを検討します。

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「ナッジ」とは、上に書いたように、「突っつく」とでも言えばいいでしょうか?

「今日のおすすめはこれ」「お一人様2個限定販売」など、

別に、割引など、経済的なインセンティブを提供するわけでもなく、

選択を強制する訳でもないのですが、人々の行動を、予測可能な形で、望む方向へ導こうとするものです。

実は、社会のいろいろなところで見られます。

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例えば、男性トイレ、便器の中央に排尿しないと、便器の周囲が汚れます。

このように、中央に虫の絵が描かれた便器があります。すると、言われたわけでもないのに、虫をめがけて排尿し、結果として、便器の周囲が汚れません。

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駅の階段、上り、下りの矢印を表示しているのですが、もっと効果が高いのが、足跡のマークだったりします。

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サンドウィッチ屋さん、今日のおすすめ、当店のNo.1,2商品が表示してあります。

別に、必ずしもこれらの商品を買う必要はないのですが、ここから選ぶ人が多いのです。

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個数限定の商品販売。実は価格はセールス価格、割引価格ではありません。

ただ、お一人様2個限定販売、と表示されると、1個でよいのに、2個買ってしまう人が多いようです。

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もっと顕著、というよりも、露骨なのが、臓器提供ドナーの比率でしょうか?

スウェーデン、フランスなど、90%を超える国々がある一方、デンマーク、日本など10%に満たない国々があります。

これは国々の意識が異なる、というよりも、「反対の場合は、□にマークしてください」「賛同の場合は、□にマークしてください」

のように、意思表明の方法の違いによるものです。

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これは、行動経済学を考える上で、重要な要素である、現状維持(ステータス・クオ)バイアスで、

日常生活の中の行動経済学、グローバル・ファイナンス




「代金は1週間前までに払う」と「代金は、カードから引き落とされ、1週間前までのキャンセルならば、代金を返却する」

は、全然異なります。

商品が気に入らなかったら、返品してください。代金はお返しします」という謳い文句があります。

返品はほとんどないそうです。

商品を買った状態が、現状になるため、それを崩そうとはしない、人々は結局、現状維持を選んでしまう

これを行動経済学で、現状維持(ステータス・クオ)バイアス、と言います。


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得るよりも失う方が悲しい だから現状維持?




「チェンジ」「変革」が最近キーワードになっています。

現在の状態から、別の状態に変わることによって、何がしかのコストがかかります。

どういうことかと言うと、あなたは今の状態がいいにせよ、よくないにせよ、今の状態に慣れています。

その慣れている状態から、別の慣れていない、新しい状態に移るには、コストがかかります。

また、あなたが新しい状態に移ると、何らかの変化が起きるでしょう。

いいにせよ、よくないにせよ、その変化は、あなたの責任です。現状のままでは、その変化は起きません。

「チェンジ」「変革」には得るもの、失うもの、がありますが、上に書いたように、得たうれしさ、よりも、失った悲しさ、の方がずっと大きいのです。

こうして、人々は結局、現状維持を選んでしまう。

転職に踏み切れない、異動希望を出せない、などなど


に書いてあります。

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人々の行動を変えるには、その人々の心を変えようとする前に、まず、デザイン、設定をし直すと、よさそうです。

「ナッジ」については、以下の資料がわかりやすいと思います。

省エネルギー・節電促進策としての“ナッジ”とマンションでの実証







2015年11月24日

東京都美術館×東京藝術大学とびらプロジェクトオープンレクチャー「人々を排除しない参加型デザインへ!」

という案内が来ました。

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案内文によると、

多様な人々が集い、対話を通して、「つくる」と「考える」を繰り返し、自由な発想で物事を捉え直すことにより、新しい価値を発見することを目指すものです。

創造的で、かつ包摂的なこうしたデザインのプロセスは、これからの美術館の在り方に大きなヒントを与えてくれます。

とあります。

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これについては、

コミュニティーデザイン、人がつながり、活動する仕組みとは?




コミュニティーというと、以前は地域コミュニティーのような、集まりが考えられましたが、インターネットの時代になって、地域という、空間的な制約を超えて、時には国境も超えて、人々が集まるプラットフォーム、

組織が「壁」があり、出入りが制約され、閉ざされている、のに対し、コミュニティーは、オープンで、出入りが自由、なのが特徴だったりします。

ハードからソフトという流れが主でしたが、最近、逆にハードの重要性が見直されてきました。


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将来への架け橋としての博物館、美術館、図書館




「箱物」行政と言うと、建築物を作って、職員も雇うのだけれど、ほとんど利用されず、税金の無駄遣い、のような言われ方をしていたことがあります。

ところが、最近では博物館、美術館、図書館などの「箱物」が元気です。

来る人を待っているだけではなく、活動の幅を広げて、いろいろなイベントを行っています。

「箱物」のいいところは、とにかく、人が集まる、物理的な「場」があること

共通のテーマに関心がある人が集まると、人と人のネットワークが生まれ、また、新しい動きが起きます


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文化の醸成に大切なのはふれあいの場




文化的環境の整備を目的に帝国劇場が作られたが、劇場で上演される演劇もさることながら、実際にはより重要だったのが、開幕までの時間を過ごす場、通路では政財界の知名人、文化人が挨拶を交わし、談笑するサロンの役目を果たした、ということ


ということで、人が集まる「場」の重要性が見直されてきています。

ネットの時代だからこそ、リアルな「場」が大切だったりします。


コミュニティーが選択されるのか、

「場」が、人が集まり、栄えるのか、人が去っていき、寂れてしまうのか、

は、「何をやる場なのか?」に加えて、「どんな人が集まっているのか?」が大切だったりします。

楽しそうな人が集まっていると、多くの人が集まってくるし、閉鎖的な内輪感がすると、去っていきます。


と書きました。

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東京都美術館と東京藝術大学は、美術館の場を活かした活動をしながら、コミュニケーションを広げ深めていくアート・コミュニティ形成の「とびらプロジェクト」を行っています。

この「とびらプロジェクト」については、

東大情報学環「Educe Cafe:アートが引き出すコミュニティ」に行ってきました

アート・コミュニケーションとコミュニティー・デザイン

に書きましたので、見ていただければ、と思います。

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では、早速、今日伺ったお話をまとめます。

新しいアイデアは、既にあるものの、新しい組合せ、それぞれの想いを差し出して、新しいアイデアをつくっていく

専門家だけでなく、様々な人々が美術館に集まり、一緒に考えていく時代

与えられた仕事をするのではなく、アート・コミュニケーター自身が、自分たちの働き方、役割を創造していく

クリエイティブ・インクルージョン、創造的包摂

日本の博物館は文化の棺桶、立派な展示品はあるが、来場者とのコミュニケーションがない

5つのアクセス、物理的、認知的、感情的、感覚的、文化的

エクストリームを理解すると、メインストリームのイノベーションが可能になる。

作品と個人の関わりには、歴史、ストーリーがある

情報のデザイン、読む雑誌で、その人の趣味、読む新聞で、その人の読み書き能力(スポーツ新聞、日経新聞)がわかる

美術館、博物館が共通のスペース、対話が始まる場所となり得る

表現と社会、個人と社会、これからのデザインを予測することは難しい

デザインと工学が融合する場、コミュニティー・スペース

Tシェープ、幅広い知識と、深い専門性、日本では教養教育の後に、専門教育を行うが、イギリスでは学部で専門を掘り下げ、大学院で、掘り下げた専門性をつなげる

つながっているところが、一番印象に残る

つながるためには、少しクリエイティビティーを下げる。クリエイティビティーにプライドがあると、口を出させない。つながるために、少し下げる

表現が、「自分探し」になり、深く掘り下げている。つながるためには、広げる

独立した生活、社会の中での「居場所」、必ずしも就労ではない

作品の質は、道具をよくするだけで、上がることもある

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社会とのリンクをつくる

魚が来るのを待つのではなく、自ら魚を釣る方法を見つける

世の中には、自分と他者しかいない。私の中のあなた、あなたの中の私

絶対唯一の真理である科学と違って、アートは人によって、感じ方が違う。自分もわからないことがある

アート、自分の世界観を他者に伝える、他者の世界観を受け留める

デザイナーには社会的責任の意識が必要

アート、ビジネスから社会的責任へ

ビジネスの場では「現場」はとても少ない

一人では、独り相撲、対話する相手が必要

大学、企業、美術館の連携、それぞれの場だけでなく、第3の場で行う

美術館、博物館は、作品が人と人の間にある

現状維持が無理で、工夫が必要ならば、間違ってもいいから、取りあえず、やってみる

子供がアートプロジェクトに参加すると、両親、祖父母も参加する、という仕掛け

「出会い」と「別れ」、「出会い」にはフォーカスが当たり、語られるが、「別れ」はそれ以上に感情が動くのに、あまり語られない

美術館、人を呼び込もう、連れて来よう、とはするが、外に出て行こう、場をつくろう、とはしない。閉鎖的

わかりやすく区分けすることが排除することになってしまうことがある。しかし、区分けをなくすと混乱する

「よかれ」と思った、「思いやり」が排除につながることがある。プライドは棄てたくない

誕生日など、みんなが持っているものは、排除のしようがない

思いやりを断っているのではなく、別のアプローチを望んでいる

1がダメなら2、2がダメなら3、次々にアプローチを考えるのがデザイン

デザイナーにとって、一番大切なのが、チャレンジ

当初は、インクルージョンは福祉施設の範疇とされ、美術館が取り扱うことすら、難しかった

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発散していて、まだ、伺ったお話が、自分の中でまとまっていません。

美術館はコモン・スペース、作品を展示するだけではなく、作品を媒介に、多様な人々が集まり、対話を通して、「つくる」と「考える」を繰り返し、自由な発想で物事を捉え直すことにより、新しい価値を発見することを目指す「場」

今後、どう発展していくのか、楽しみです。






2015年11月20日

東京銀杏会20周年記念講演会「日本『再創造』−プラチナ社会に向けたイノベーション−」

という案内が来ました。

東京銀杏会とは、東京地区の東大卒業生の同窓会

その20周年記念講演会で元総長の小宮山宏先生の講演を伺います。

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小宮山先生のお話は、

知の創造的摩擦 東大前総長小宮山宏先生から現役東大生へ

大学発教育コンソーシアムシンポジウム「大学発」→「社会発」へ「21世紀の教育とプラチナ社会」

に書いたのですが、抜粋すると、


19世紀以前の世界は生存に必要なモノが不足しており、その解消が最大の課題でした。その課題を解決したのは、工業でした。18世紀英国の産業革命から始まった工業は、欧州、米国、日本へと広がりました。

1990年のベルリンの壁の崩壊後、世界中で市場経済化、工業国化が進展しました。世界中が豊りましたが、新たな問題を生むこととなりました。

第一に、地球規模の環境問題です。特に温暖化の問題は地球の存続に関る問題となっています。

次に高齢化です。経済的豊かになると、出生率が下がり、寿命が伸びます。結果として高齢化が進みます。すでに日本では顕在化していますが、これは日本だけの問題ではありません。今世紀中ごろには新興国も含めほとんどの国がそうした状況を迎えます。

図は世界の平均寿命の推移です。高齢化は日本だけの問題と思われがちですが、実は世界全体が急速に高齢化しています

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3つ目は需要不足です。生活に必要なモノが一通り揃っている先進国では、技術革新による生産性の向上と新興国からの安価な輸入品の増大が相俟って、慢性的な需要不足状態になります。これは雇用問題を引き起こしたり、金余りの結果、バブル経済とその崩壊を繰り返す原因となったりするのです。

図は世界各国の一人当たりのGDPですが、先進諸国の間でそれほど大きな差は見られないことがわかります

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「地球環境問題を解決した元気な超高齢社会」が21世紀の世界が必要としている社会モデルです。 環境問題や高齢社会というと、どうしても後ろ向きのイメージがあります。まず、それを払拭することが必要です。そこで、これら2つの課題を高いレベルで解決した社会を「プラチナ社会」と命名することを提案したいと思います。

需要不足の問題ですが、減税などで消費財の需要を喚起する方法は長続きしません。プラチナ社会の実現を通じて新たな産業を創ることが必要です。プラチナ社会を実現するということは、快適な社会を創るということです。


日本を見直すと、欧米以外の唯一の先進国であり、高度経済成長を実現し、また、そのプロセスで生じた公害という弊害を克服し、天然資源に恵まれないにも関わらず、2度の石油ショックを克服しています。

小宮山先生は、プラチナ社会の必要条件として、

・エコロジー(公害克服、生物多様性、地球環境)

・資源の心配がない(省・新エネ、一次産業、循環型)

・老若男女が参加(生涯成長、複数機会)

・心もモノも豊かで(文化、芸術、文明、GDP)

・雇用がある社会(イノベーションによる新産業)

を挙げられています。

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これらを達成するプロセスとしては、以下に述べたとおりです

課題を設定しなければならない時代


明治以降、日本は欧米に追いつく、のが目標でした。

目標のモデルが明確に決まっているので、そこへ行くプロセスは簡単です。

言わば、レールに乗っているようなものです。

あとは、いかに早く、安く行くか?効率化だけの問題になります。

日本が欧米に追いついた、のかもしれませんが、社会の変化が激しく、欧米がモデルになり得ない、というのが実情かもしれません。

とすると、目指すモデルがありません。自分でモデルを設定しなければなりません。

それまでの制度、慣習にとらわれることなく、全く新しいモデルを思い描き、それを達成していく。

自分で課題を設定して、最新技術を積極的に取り入れ、解決していく、これからの時代に必要なのはこういう人材であるようです


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東大小宮山前総長熱中講義「知識の構造化〜資源自給社会を考える」


・苦悩する先進国、その原因は「内需の不足」(植民地が作れた時代はよかった)、需要不足の背景は自動車、建築物など人工物の飽和

・フロントランナーは試行錯誤するが、後追いはマネをすればよく、成長スピードはずっと早い。ただ、追いつくのは簡単だが、追い抜くのは難しい

・スティーブ・ジョブス、人はほしいものが、実は何だかよくわからない。作って見せることによって、ほしくなる

・世界史に残る日本の偉業 1.公害の克服、2.エネルギー危機(2回の石油危機)の克服

・健康度変化パターン、70%は70歳以降に健康が徐々に悪化、10%は80代後半まで健康で、自立、20%は60代前半で健康を害し、自立を失う

・人間は死ぬ2年前までニューロンが増え続ける。健康な高齢者は知的で健康な活動ができる

・シルバーイノベーション、高齢者の経験の多様性を活かして、知恵の継承、人づくり、心豊かな社会創りに参加してもらう、高齢者自身も社会も元気になる


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都市変革プログラム「「低炭素社会の実現」と「高齢社会の克服」の解決」


・21世紀の構造変化:知識の爆発、人工物の飽和、グリーン、シルバー、アジア、小さくなる社会・ウェブ社会

・20世紀は科学のひとつの発明(ペニシリン、トランジスターなど)だけで、その後、大きな展開がある時代だったが、21世紀は科学が社会と相乗的に発展する時代(インターネット)

・知識は爆発的に増加したが、社会の問題・課題も増加し、どの知識がどの社会問題に貢献するのか?よくわからない時代に

・日本の平均寿命:61歳(1950)先進国中最短 → 81歳(1999)先進国中最長、寿命が長寿化したこと自体はとてもよいこと

・高度経済成長により発展途上国から先進国になった日本、韓国、中国。教育が大きな役割を果たしている

・以前は王侯貴族のみが所有していた衣食住、移動手段、情報を一般市民が所有する時代に

・課題の発見、解決のためのモデルの構想や、その実装に向けて迅速な行動が出来る人材の育成が急務

・多様性への適応力、俯瞰的な視野、幅広い教養を持ち、世界の知識コミュニティーで活躍できるグローバル人材の育成が急務


これらの中で、今後ポイントになりそうなのが、高齢者の活用でしょうか

栄養状態、医療の進歩により、高齢者と言っても元気で活動的な人が多く、知力、経験は素晴らしいものがあります

これらの高齢者を、いわゆる15歳から64歳までの生産年齢人口が支えるのではなく、高齢者が社会の生産活動に参加することが期待できます

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自動車、テレビなど、耐久消費財と言われていたものは、高度成長時代には、人々が豊かになったら、「ほしい」、という憧れのモノでしたが、

今では行き渡って、特に人々が「ほしい」と思うものではなくなり、むしろ、「手放す」ようになってきました。

食料危機、エネルギー危機が叫ばれて久しいですが、実は、

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高度食料生産業への農業イノベーションは生産だけでなく、流通、消費も巻き込み多彩

医食農イノベーション、グローバル・フード・チェーンへ

に書いたとおり、


20世紀後半から食料は生産力が過剰、余っているのではない、生産調整。


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電力システム改革のポイント

に書いたとおり、


ずっと右肩上がりだった電力需要は、リーマンショック、東日本大震災を経て減少に転じています。

それゆえ、震災以降、原子力発電がほとんど稼働していないにもかかわらず、電力需要をまかなうことができています。

少子高齢化による人口減少、家電機器の省エネ化が進む中、電力需要は「増加」ではなく、「減少」が予想されます。


つまり、消費型の需要は、既に飽和し、むしろ減少に転じています。

文化、知恵、サービスなど価値創造型の需要の創出が今後のポイントになりそうです。




2015年11月19日

社会起業家を生み出すアメリカの取り組み@アメリカンセンターJAPAN

という案内が来ました。

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案内文によると、


「社会起業」という言葉が徐々に浸透してきた日本。

東日本大震災以降、社会の課題を事業で解決するため、起業という形で社会に貢献しようとする若者が増えているという。

しかし資金や人材の獲得といった面でサポートが得られず、事業の継続が難しくなるなど、課題も尽きない。

次々と起業家が誕生し続けるアメリカ。起業家を生み出す環境の違いはどこにあるのか。

起業家をとりまくアメリカの環境はどうなっているのか

そして、その環境がどのように社会変革を促進しているのか


とあります。

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「次々と起業家が誕生し続けるアメリカ」とありますが、そのプロセスは決して、容易いものではありません。

この辺の事情は、

市民の力で社会を変えるコミュニティ・オーガナイジングとは?

「物語」が人々をつなぎ、社会を変える

アメリカの若き女性リーダーから「行動すれば、社会は変えられる」アメリカ流・変革(チェンジ)のつくり方

などに


・アイデアを具体的に実行する戦略にする。

・小さな仕事を着実に行うことで、信頼を得て、次第に大きな仕事を得て、多くの人を巻き込む。

・その他大勢から抜け出すには、他者とどうやって違いを作るか?

・「アイデア」を「声」にして、「行動」する。

・「アイデア」問題を特定→解決策を検討→行動を組織し、実行する。

・自分の思いは社会には届かない。では、どうすれば届くか?いろいろな人を巻き込んで、活動をオーガナイズする。 

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・大学のキャンパスは、同じ思いの若者を集めて、アイデアをふくらませるのに、良い場所。

・個々の活動を、どうつなげて大きなムーブメントにするか?

・Twitterで同じ時間帯に一斉に発信すると、驚くべき効果。

・ソーシャル・メディア、友達同士で話し合うことが基本。そして、その輪をひろげてゆく

・ムーブメントは一気につくられることは「稀」で、1ステップずつ作っていく。

・技術は進み、社会は変わり、「絶対に変わらない。」と考えていたことも「変わる」。

・よいリーダー、人々の本音を本音ベースで聞くことができる人、ビジョンを持って、人々を引き付ける人。

・一人だけでは行動は難しい。仲間を探すこと。 


と書いたとおりです。

小さな草の根活動ですが、ある時期から、ぐっと加速する、勢いを増す、ことがあります。

これについては、

トランジション(変遷)・マネジメントはイノベーションを超えるか?

を見ていただければ、と思います。

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このような前提で、早速出たお話をまとめます。


明治以来の先人の努力、苦労で、市民が選挙する権利を獲得したにもかかわらず、その権利をうまく行使することができず、棄権する者も多い

「学ぶ」豊かさを当たり前に持ってから、「学ぶ」を「自信」に変換できなくなってしまった

学校外の学びは、大切な創造性を発揮する機会。ただし、チャレンジを評価されにくい。

参加者の中で主催者側になりたい人とが少なからずいる

社会によいことをする、のではなく、自分によいことが社会にとってもよい、仕組みづくり

アメリカの市民活動は資金、人々を巻き込み、政治力を伴う

これは、一夜で得たものではなく、建国から着々と積み重ねてきたもの

アメリカは新しい国だが、民主主義の歴史は日本よりも長い

日本の民主主義も戦後だけではなく、明治以降、自由民権運動、大正デモクラシーなどの時期があったが、長くは続かなかった

高度経済成長時代の名残の昭和の日本型社会「やりたくない仕事でも、苦しくても、やっていれば、後で必ず報われる」が崩壊し、
報われる保証がなくなり、逆説的に、型を破ってチャレンジする人が増えてきた。

遅まきながら、日本にもアメリカのような市民活動の流れが出てきた

望む就職先、70〜80年代、官僚、大企業、銀行、商社、90〜00年代、外資系コンサルタント、金融、2010年以降、グーグル、NPO

起業の成否は、資金力と密接に結びついている

草の根活動に、大企業が加わると、一気に加速する。今後は草の根運動だけでなく、企業を巻き込むことがポイントとなる

企業の理念も、利益追求のみ、から、社会貢献の要素への展開に変わりつつある

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アメリカの社会起業、市民活動は上に書いたとおりですが、ここでは、

・日本型社会構造の変化

・草の根活動の加速

が面白いポイントです。

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経済成長からキャリアを考えるとわかりやすい




人々は技術の進展、社会の変革は十分に認識しつつも、一方では、キャリア構想は「高度経済成長期」から、それほど進歩がない。官庁、大企業に就職し、組織内で出世して、高いポジションを得ること、と考えている。

「安定した雇用慣行」「右肩上がりの経済」と「疑似家族的な職場の雰囲気」の中で、「深く意味を探求せずとも」仕事ができたのに、それができなくなり、「意味」が揺らぎ、喪失している。

「不要とされる不安」におびえながら、目の前の仕事を「こなすこと」に、人々が辛さを感じている。


と書きましたが、このような日本型社会構造の変化が人々の社会起業、市民活動への移行を促しているようです。

その社会起業、市民活動もボランティア、プロボノなどの草の根活動だけでなく、

企業を巻き込むことにより、一気に加速、展開することが最近目立っています。

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ミドリムシのユーグレナ出雲さんが伊藤忠とのパートナーシップによって一気に飛躍した事例を紹介した

ブレークスルーはベンチャーと大企業のパートナーシップ




中高年のモティベーション、貧しかった、から、自動車、高級なモノがほしい。若年者のモティベーション、ほしいものは特にない。儲かるからやる、というよりも、世の中にインパクトを与えたいからやる。

ベンチャーだけでは難しく、途中で大企業とのパートナーシップが欠かせない

自社主義よりもコラボの方がイノベーションが起こる。

パートナーシップに大切なのは信頼。これがないと、大切な情報は提供できない

オープンイノベーションのためには信頼関係が不可欠。最新の技術を取ってやろう、では、成り立たない

ゼロからやることは難しい。ポテンシャルを持つパートナーと組む。

うまくいった事例を発信することで、大企業のマインドセットが変わる


と書いたとおりです。

日本型社会構造の変化がアメリカをモデルに社会起業、市民活動をどう展開していくか、楽しみです。



2015年11月16日

『建築の際』刊行記念トークイベント

という案内が来ました。

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「建築の際」、「際」で閉ざすのではなく、「際」でつながる。互いに異質なものが接合し、時にぶつかり合い、反発し、時には融合し、収斂と拡散を繰り返していく。

というのが主旨でしょうか?

「際(きは)」とは、何かと何かの境界部分ですが、鋭い、尖った感じで、人が滞在することは難しそうです。

一方、以前の研究会では「縁側(えんがわ)」という言葉が使われました。

「縁側(えんがわ)」とは、建物の内側でも外側でもない場所で、人々が集まって、他愛ない話を交わします。

ちょっと、この「縁側(えんがわ)」を振り返ってみます。

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メディアとコミュニティー「えんがわでのワークショップから」


昔の農家には、家の座敷の外側に「えんがわ」がありました。

近所の人がやって来て、家に上がるのではなく、「えんがわ」に座る。

お茶を飲んで、お茶菓子を食べて、他愛のない世間話をする。

そして、お互いに頃合いを見計らって、「それじゃ」と帰って行く。

家の中でもない、外でもない、境界領域の「えんがわ」がありました。

マンションのような集合住宅になって、堅固なドアが家の外と中を厳格に分ける、今の時代には、住宅の「えんがわ」はなくなってしまったのかもしれません。

でも、社会の「えんがわ」は、どうでしょうか?


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「情報があふれかえる社会」から「表現が編みあがる社会」へ


メディア・エクスプリモの研究プロジェクトでは、ワークショップを提唱しています。

ワークショップで、異分野の少人数がコラボをし、一緒に手を動かす。

このプロセスの中で、信頼関係が生まれる。

そして、それぞれが持ち寄った知恵、スキルをバラして、組み替える、違った視点から同じ表現を見る

何かが集まった混沌としたものの中から結晶化し、何かの表現にする。

さらには、それらの表現を流動化させ、混沌とした状態にする。

このサイクルを繰り返す。

個人の表現と共同作業としての集合表現を往復する。

その中で、表現が編みあがってくる。

参加者は「情報の消費者」から、「情報の表現者」へと変わっていきます。

さらに、このプロセスは1回限りのワークショップではなく、継続できることが大切です。


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コミュニティーデザイン、人がつながり、活動する仕組みとは?


ネットの時代だからこそ、リアルな「場」が大切だったりします。


この「縁側(えんがわ)」を考えていた頃から、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアが急速に発達し、

リアルとバーチャルの「境界」のあいまい、というよりも混在、一体化し、「社会の縁側(えんがわ)」も移り変わってきました。

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では、一方の「際(きは)」はどうでしょうか?

早速出たお話をまとめます。


東大福武ホールと道の間の「壁」建物はガラス張り、外を通る人と目が合う。遮断する「壁」ではない。間、隙間を持った、内側と外側を媒介するメディアである。

研究者は根本的に自己中心的である。放っておくと内輪で固まる。

「際」内と外とで脱領域的で、野放図なつながり。

「際」互いに異質なものが接合し、異種配合を起こしながら、思考の収斂と拡散を繰り返し、新たなものが生み出される。

「際」際の建築、大学/社会の「際」、諸学問の「際」、教員/学生の「際」

「際」Border(境界)、Edge(端、鋭さ)、Frontier(先端)、Limit(限界)、Verge(ふち)

「際」を捉え直す、生物と建物、自然物と人工物、形態とプロセス

集団的制作、専門家と非専門家、ワークショップ

文理越境の研究・教育、専門性と学際性

農耕、建築、生物の中で人間しかできない

20世紀の建築、空間を作って、その中をコントロールし、生物がその中で絡まっていく。

21世紀の建築、外と内をつなぐ、絡まりしろをつくる、意味が連鎖されていく

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人々は常に人々を必要とする

テキストではなく、写真を送受信することによるコミュニケーション、特には目的を定めないコミュニケーション

20世紀はマスメディア、21世紀はウェブメディア

ネット上に自分の情報が蓄積されていく、時間による発酵、発酵と腐敗の違い

スマフォは情報の、その場、リアルタイムでの送受信は強いが、情報表現の作成は今ひとつ

情報は差異を生み出すモノ

生命は情報系、遺伝子は情報システム、生物は利己的に自己の情報を伝達していく

生命というシステムと組織というシステムのアナロジー

個人の作家性と集団のコラボレーション、多様性と集団としてのアイデンティティー

形態と機能と行動、行動の変化により、機能、形態も変化していく

学際的研究課題、テーマが片付くと不要になる。存続のためにやると、つまらなくなる

木陰など、利用する生物は、その本来の機能など、考えない

個性と個性の絡まりが、新たな個性を生み出す

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ソフトウェア、ユーザーと共進化、シンプルにそぎ落としたバージョンをリリースし、ユーザーのフィードバックで機能を付加していく

マイクロソフトですら、オープンソースを利用している

設計者、利用者側の立場をわかろうとするが、いわゆる利用者が参加すると、思いもよらなかった指摘、フィードバックがある

被災地など、個性が要求されないシーンでの個性の発揮

専門家は絡まりしろを持っているにもかかわらず、排除しようとして、最初は面白いが、2,3度するとつまらなくなる

分化していった専門領域が、逆に融合を始めている

ネット上の流れ、生き物のように、権力者ですら、制御できない

問題の解決・・工学的、問題の設定・・・人文的

当初、規模が小さく、皆が理念を共有している時から、規模が大きくなり、制度化してくると、理念が薄れ、組織の維持が目的化していく



「縁側(えんがわ)」があいまいで、混在、一体化しているのに対し、「際(きは)」は移ろいつつ、内と外の交流はありつつも、

一応の境界はありそうです。

「際(きは)」と「縁側(えんがわ)」キーワードになりそうです。







2015年11月14日

NEC C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2015破壊的イノベーション、新たな成長事業をどのように生み出すのか

という案内が来ました。

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講師のハーバード・ビジネス・スクール教授クレイトンクリステンセン氏は

世界的に有名な著書「イノベーションのジレンマ」の著者です。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき




「顧客のニーズを十分に聞く」

「目的、計画を明確に」

してきた巨大企業が、

「この技術って、何に使えるか?わからないけど、おもしろいんじゃない?」

という新参企業にやがては駆逐されてしまう、事例がたくさん掲載されています。

ハードディスクが14インチから8インチ、5.25インチ、3.5インチ、2.5インチ、1.8インチへと新しいものが開発されました

それに伴い、コンピューターも大型コンピューターからミニコンピューター、ディスクトップ・コンピューター、ノート・パソコンが開発されました

当初、例えば、ノートパソコンはディスクトップ・コンピューターに比べ、容量が小さく、計算速度も遅く、すなわち性能は劣り、価格も割高です。

優れているのは、軽量化、小型化ということでしょうか

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大型コンピューターのユーザーは言いました

「今後ほしいのは、もっと大容量で、計算速度が速いコンピューターです」

「軽量化、小型化など、どうでもいいことです。コストも大切です。割高など、到底認められません」

これが顧客の意見でしょうか。

市場の大きさ、見込まれる利益なども、明確、具体的に算定できます。

これは大企業の役員会を通りやすいでしょう


一方、誰が使うのか?購入するのか?市場規模も、具体的な見込み顧客も見えないミニコンピューター

でも、もしかしたら、これっておもしろいんじゃない?

「これっておもしろいんじゃない?」では、大企業の役員会は通らないでしょう


でも、やがて「これっておもしろいんじゃない?」が新たな顧客ニーズを生み出し、巨大企業を駆逐します。

企業だけでなく、個人でも「顧客のニーズを十分に聞く」「目的、計画を明確に」が大切、と言われます。

その通りです。でも、これだけではないかもしれません。

「何に役に立つか?わからないけど、これっておもしろいんじゃない?」という感覚も必要かもしれません


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ビジネスモデル学会「価値創造型イノベーション」に行ってきました




・高機能化がイノベーションではない。単なる高機能化は、誤ると、高コスト、低収益につながる

・既存商品を高機能化し続けようとしても、どこかで不連続な変化に、置き換わられる。アナログカメラ→デジカメ、携帯電話→スマートフォン

・イノベーションのジレンマ、商品の機能を向上させても、顧客のニーズを超えてしまい、進化するローコスト商品に置き換わられてしまう

・技術革新がないとイノベーションではない、と思いがちだが、iPhoneのように既存部品の組合せでもイノベーションは可能

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・破壊的イノベーションの持続例:レコード→ラジカセ→ウォークマン→iPod→iPhone

・コンビニエンス・ストア:売れ筋以外の商品を置く、深夜営業をする、などは、一見すると採算を悪化させる。こういった発想は現場からは出てこない。トップダウンの発想

・アップル、スティーブ・ジョブスの天才、カリスマ性ばかりが目立つが、大種類の部品を低コストで調達するロジスティックに支えられている

・かつての自動車産業は系列、優秀なサプライチェーンに支えられる、裾野産業であったが、今は、グローバル市場からの調達がキーポイント

・音のディジタル化、圧縮。確実に音質が低下するので、技術者は避けようとしたが、電車の中で音楽を聴くユーザーには何の問題もなかった

・成功した大企業、事業部、部門は、ある種の利権団体になってしまい、既得権を守ろうとして保守的になり、新しいチャレンジはしにくくなる

・破壊的なイノベーションは、残念ながら、コツコツ改善の努力をする現場からは出てこない。現場から距離を置いて、全体を俯瞰する場所から生まれる

・破壊的なイノベーションは主流、利権団体ではなく、非主流から生まれる


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イノベーションのジレンマ、破壊的なイノベーションの指摘は、世界中に大きな影響を及ぼしました。

ただ、そうである一方、世界中の大企業が、それにうまく対応できていないのも現実です。

さて、伺ったお話のベースは上記のとおりですが、今日いただいたポイントは、

・R&Dは主に技術開発にフォーカスし、マネジメントにはフォーカスしない。イノベーションのカギはマネジメントにある。

・理論は実用的でない、と言われるが、原因と結果を結びつけるもの、マネジメントには有効。

・イノベーションには3種類ある。1.破壊的イノベーション、2.成長的イノベーション、3.競争イノベーション。経済的効率は3>2>1の順であるため、破壊的イノベーションを起こすのが難しい


他にも、いろいろ参考になるお話がありましたが、まとめ切れませんので、おりおりお話していきます。




2015年11月12日

応援したくなる、信頼できる人、がポイント




産学官プロジェクトでも、「信頼できる」が最も大切なポイントです。

どんな仕事でも、模倣、盗作するような人は信頼できません。そのような人とは、絶対にコラボは組みません。


と書きました。

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人と人とのネットワークが大切な現代社会において、基本となるのがこの「信頼」です。

今日は、この「信頼」について考えてみます。

期待学:多方向の、「期待」の醸成、「期待と現実のギャップのフィードバック」により社会は動く




●期待は累積を反映する、上昇していっても飽和する

ある人に仕事を頼んで、良い出来であったとします。「期待を上回る」です。

すると、次回の期待値は高まりますので、成果が同じ出来であったとしても、「期待と現実のギャップ」は小さくなります。

一般には、受注者はクライアントの高い希望にこたえようと、出来もよくなりますが、無限によくなる訳ではなく、飽和します。

なお、逆に「期待外れ」が続くようであれば、もう仕事は来なくなるでしょう。

累積した高い期待がある場合でも、時として「期待を下回る出来」である場合もあります。

累積されている期待が十分に高い場合は、これまでの実績から許容されますが、「期待を下回る出来」が続くとせっかく築いた期待を失ってしまいます。

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●「期待を上回る」よりも「期待外れ」の方がずっと悲しい

得るよりも失う方が悲しい だから現状維持?




あなたが1万円もらった、とします。もちろんうれしいですよね。

逆に、あなたが1万円なくした、とします。当然悲しいですね。

さて、1万円もらった、うれしさと、1万円なくした、悲しさを比べてみます。

同じ1万円なのだから、うれしさと悲しさは同じ、でしょうか?

普通、「1万円なくした、悲しさ」の方がずっと大きいのです。

同じものを、得たうれしさ、よりも、失った悲しさ、の方がずっと大きいのです。


と書いたのと同じで、「期待を上回る」よりも「期待外れ」の方がずっと悲しい、です。


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信頼は期待に応えることによって、築いていきます。

そして、信頼が形成されると、それにより物事が回っていきます。

一度、信頼を築いたからと言って安心はできません。築いた信頼を壊さないようにしなければなりません。

多少の「期待外れ」は形成した信頼でカバーできますが、大きな「期待外れ」は形成した信頼を一気に壊すことになります。

この場合のリカバーは大変難しくなります。


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ところで、すべてにおいて、最高品質で期待に応えようとすると、難しくなります。

すべてにおいては完璧を目指さない「ほどよし」




超小型人工衛星であっても、すべてを最高品質の部品で創り上げようとすると、コストは高いものになってしまいます。

追求したいポイントについては、最高品質を担保しつつ、周辺部分は、通常の品質確保により、低コストを実現します。

誤解がないように言っておきますが、決して「安かろう、悪かろう」ではありません。

必要な品質は確保しつつ、最高品質は追求したいポイントだけに絞ることによる、低コストの実現です。


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と書いたように、追求したいポイントについては、最高品質を担保しつつ、周辺部分は、通常の品質確保、が無理なく、信頼を継続するためには大切なのかもしれません。


コラボレーション、組むのは『目的地が同じ人』ではなく、『この人とバスに乗りたい人』恋愛にも似ている




継続的に事業成長させるためには、誰と同じバスに乗り込めばよいのでしょうか。

それは『目的地が同じ人』ではなく、『この人とバスに乗りたい!』と思える人なのだと思います。

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どこに行きたいかでなく、『誰とイキたいか。』を軸に一緒に乗り込む人を選ぶ、ということです。

この人とイキたい!という気持ちさえあれば、目的地が変わったとしても一緒にイケるならどこでもいい!

と合理性を凌駕した領域にイキつくので、すぐに方針転換、マーケットの変化に順応した機動力の高い組織が組成されます。


と書きました。

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信頼関係が構築されると、それをベースに物事が動き、回り始めます。

何をする、何を言う、という内容よりも、「この人がすることだから」「この人が言うことだから」

という信頼をベースに物事が進みます。

信頼はブランド、と言えるかもしれません。

自分が信頼される人になることはもちろんですが、自分の周囲に、どれだけ信頼できる人のネットワークがあるか、が大切になりそうです。





2015年11月08日

東京大学駒場図書館ブックトーク「国際合意はいかにして成立するのか −ASEANから学ぶ−」

という案内が来ました。

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東南アジアの秩序形成や経済統合を進めると同時に、アジア太平洋あるいは東アジアの地域協力の中核を担う存在として注目を浴びるASEAN。

ASEAN諸 国は対立する利害をいかにして調整し、合意を形成してきたのか。

議長国の役割に着目してこの問いに挑み、ASEAN研究の魅力と国際合意形成をとらえる視点を語ります。


国際社会では一国で生き残ることは難しく、他の国々との協調、連携が欠かせません。

これについては、

目まぐるしく変化する国際情勢と安全保障、憲法の問題

国際社会でのパートナーシップとは、複雑で、常に動き、変化する生態系




国際機関が機能するためには、まず日本がしっかりすること。国がしっかりしていない状況で、国際機関に頼っても無理。

国際社会では単独で生きることは難しく、グループを作って、入ることが求められる。グループは、国連安保理、G7など、一度できると排他的になり、新規参入は難しい。

例えば、国連安保理、新しい常任理事国の参加は、自分たちの特権が、いくらかでも損なわれることを意味する。

蚊帳の中で決められることで、蚊帳の外の者に、都合がよいことはありえない。

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多数決ではなく、コンセンサスにより決まる。いくつかの大国が仕切る。

国際社会では、強い国と組むしかない。

米中関係は、振り子のように、行ったり来たり、を繰り返す。

日米関係は、過去に難しい問題はあるものの、それをいたずらに蒸し返すのではなく、前向きの議論を進めてきた

日本は非武装も単独武装も難しく、1950年代の日米安保は先見性のある、現実的な対応だったかもしれない。

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日本人が国際社会で活躍するためには、逆説的ですが、日本という国がしっかりしていなければなりません。

そうでなければ、国際社会でも説得力がありません。

国境のない世界、と言われますが、国際紛争の時など、役割を果たすのは、最終的には国家になります。

グループを作って、グループ内のメンバーに優遇する。グループ同士で、綱引きをしたりする。なるべく強い人についた方が有利。

国際社会と言っても子供の社会と変わらなかったりします。


と書きました。

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日本は古くは日英同盟、現在は日米同盟と、世界最強の国とパートナーシップを組んでいます。

東南アジア諸国は地域の国々が連携することにより、協力体制を築いています。

東南アジア10か国から成るASEAN(東南アジア諸国連合)は,1967年の「バンコク宣言」によって設立されました。

原加盟国はタイ,インドネシア,シンガポール,フィリピン,マレーシアの5か国で,1984年にブルネイが加盟後,加盟国が順次増加し,現在は10か国で構成されています。

地域内の協力体制、日中韓の東アジアでは難しいことが、東南アジアのASEANでは、ミャンマー、ラオスなど難しい国もあるのに、できています。

また、アジア太平洋経済協力(APEC)などを通じて、域外の大国、アメリカ、中国、日本にも影響を与えています。

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また、

TPP(環太平洋パートナーシップ)協定とは?その影響は?

に書いたように、


当初はシンガポール,ニュージーランド,チリ及びブルネイの4カ国による、こじんまりとした協定だったものが、

2010年にアメリカ、オーストラリアが加わることにより、大きな経済圏になり、さらに、マレーシア,メキシコ,カナダ及び日本が交渉に参加し,

世界の国内総生産(GDP)の約4割を占める巨大な経済圏へと拡大していった


です。

ASEAN(東南アジア諸国連合)には、アメリカ、中国のような大国はなく、シンガポールのような先進国がある一方、ミャンマー、ラオスなど難しい国もあります。

最近の南沙諸島での中国での行動についても、利益が相反する沿岸国ベトナム、フィリピンと、中国の支援を引き出したい内陸国ミャンマー、ラオスでは、見解、対応が異なります。

そこでの合意形成、その履行、影響力の拡大には参考にすべきものがありそうです。

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では早速、出たお話をかいつまんでまとめてみます。

・多数決ではなく、コンセンサスにより決める。

多数決で決めた場合、少数派は「自分たちは反対」と反発し、決定を必ずしも守りません。

交渉、譲歩、妥協しつつも、全会一致のコンセンサスで決まったものであれば、参加者は、それを守ることになります。

・対立課題についての議長国の役割

上記の南沙問題のように、参加国が対立する課題もあります。

こういった場合、当事者同士の話し合いは平行線をたどり、解決は難しい、と考えられます。

ここで議長国の調整力が大切になります。

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・意地と面子よりも、合意を逃す不利益を防ぐ

コラボレーション:あなたが変えると、あなたも変わる?




会議でも、対話でも、打合せでも、話し合いの場で、人々が一番気にするのが、

「自分の考えを他の人々に説得し、話し合いの結果として、自分の主張が通ったか?」

だったりします。

これは「意地と面子」の文化です

コラボレーションとは、「意地と面子」を脱却して、複数の人々の間で「新しいもの」が生まれるプロセス、「新しいもの」を生み出していく中で、変わっていく自分と他の人々のフォーカスしていくことでしょうか


と書きました。

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国際舞台でも、国内世論を気にするあまり、「意地と面子」にこだわり、みすみす、合意による利益を逃してしまうことがあります。

妥協できない、譲歩できないポイントはもちろんあります。

それらを踏まえた上で、どこを妥結点、落としどころとして、決裂による不利益を防ぎたいところです。

・付与されている権限よりも築いていく権限

上記のように、対立国同士の調整には議長国が大きな役割を果たします。

ただ、議長国の権限とは、しっかり決まっている性質のものではなく、協議、交渉のプロセスを経ながら、築いていくもののようです。



合意の形成と、その履行、影響力の拡大のプロセスは、国際社会だけでなく、いろいろな場面で使えそうです。



2015年11月05日

東大、早稲田、慶応などの大学院で、経済、金融、企業戦略などを教えている宿輪純一先生の勉強会

宿輪ゼミ「国際経済・金融情勢」

に参加しました。

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前回の参加は、

世界経済けん引役のアメリカ、中国共に減速、TPP大筋合意で貿易促進の見込み、で世界経済はどうなる?

で10月上旬でした。


この時からのポイントは、

・中国経済の減速、株価の乱高下、その対策としての金融緩和が一段落し、GDP年率8%以上の成長から、
6.5〜7%の中高速成長、という新しいステージに、中国は経済成長対策として、長い間行っていた一人っ子政策を撤廃

・TPP(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement 環太平洋戦略的経済連携協定)大筋合意を見通す形で、日中韓首脳会議が行われ、TPPに参加していない中国、韓国と日本の間で自由貿易協定(FTA)が提案される

などでしょうか?

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中国の経済減速については、

中国株急落、予想される危機感が現実味を帯びるまで中国旅行客は「爆買い」国際経済も

に書いたとおり、


中国経済に関しては、株価については、当局の規制、介入があるので、当面は乱高下が予想されますが、

・上海、鉄道、道路などのインフラが整備され、公共事業の余地がもうない

・中国国内では製造業、不動産がバブル崩壊の可能性

ということで、中長期的には減速方向にあることは間違いありません。


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TPP(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement 環太平洋戦略的経済連携協定)の概要は、

TPP(環太平洋パートナーシップ)協定とは?その影響は?

を見ていただくとして、

書いたように、日米それぞれとEUとの間、あるいは、中国、韓国と日本の間で自由貿易協定(FTA)が協議され、貿易協定の一層の促進が予測されます。


世界の市場は次のステージ、アメリカの金利引き上げ、ドル高、へ移行していくことになります。

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さて、ではゼミで出たお話をまとめます。


アメリカ

10/28のFRB(連邦準備制度理事会)では金利引き上げは見送られたが、12/15,16の次回FRBでの金利引き上げの可能性が示唆された。これは市場に打診する目的の発言。

雇用統計(予想 非農業分野増加(景気の最新値バロメータ)18〜20万人(20万で好況、10万で現状維持)、失業率(景気の通常バロメータ)4.9%(5.5%で完全雇用(働く意思のある人は職に就いている))賃金上昇率2.5%)がよければ、金利引き上げの可能性。

GDPの伸びが1.5%であまりよくない。国内消費(自動車、住宅)は堅調だが、中国、新興国の景気がよくないために、輸出が不調

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日本

インフレターゲット(物価上昇率2%)目標からGDP拡大に政策転換。国民が物価上昇に敏感で、嫌っており、インフレターゲットは難しい

そのため、物価上昇率が低いにもかかわらず、金融の追加緩和を見送り

アメリカでは株保有者が国民の8割だが、日本は2割しかおらず、金融緩和による株価上昇の影響が少ない。

7〜9月はGDPマイナス成長

メガバンクの貸し出しは逆ザヤで銀行が厳しく、地銀(常陽+足利、横浜+東日本)など経営基盤整備

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)大筋合意で、農業が厳しくなる

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欧州

ルフトハンザ副操縦士による墜落事故以降、フォルクスワーゲン不正など、ドイツが不調

11/18にフランクフルトに人民元建て取引所設置など中国に接近


中国

政策の大転換

8%以上の成長から、6.5〜7%の中高速成長へ、一人っ子政策(人口増に農業生産が追い付かなかったための政策)を撤廃し、経済成長重視


シンガポール

貿易が主要産業、財政黒字なのに国債発行(金利を発生させるため)

金融の緩和、引き締めは行わない。為替レートで輸入品物価をコントロール


オーストラリア

追加緩和、資源国のため、景気が悪化


金融市場

為替

ドル円:ややドル高

ユーロドル:ややユーロ安

新興国:ドル高現地通貨安

株式

米株:やや高

日株:やや高(企業決算が好調)

債券

国債:金利やや低い(市場で不足)

商品

金:安、原油:安







2015年11月01日

日本認知科学会・芸術と情動分科会「ことばの表現が生まれる舞台裏」@東大

という案内が来ました。

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案内文によると、


小説家や戯曲作家の体験談や小説創作過程や即興演劇過程の認知科学的分析等に基づいて,小説や戯曲,演劇等のことばを用いた芸術表現が生まれるプロセスについて考察します。

言葉の表現を最終形態とする小説から,身体表現を通して実演される演劇まで,異なる様相を持ったことばの表現の生成過程の共通点と相違点について示唆が得られると思われます。


文字として記述された言葉が読者に感情、思考をもたらす小説、せりふとして音声となった言葉と演技が観客に働きかける演劇、など、言葉の威力はすさまじい、ものです。

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また、本日のスピーカーの堀田あけみさんのデビュー作「1980アイコ十六歳」は女子高生の生活に入り込んで読みふけった記憶があります。


小説については、いろいろ考えたことがあり、それらについては、

楽しい読書、から、ゾクゾクする、人生に食い込む読書へ




Youtube、スマートフォーンのおかげで個人でも映像、動画が手軽に扱うことができるようになりました。

映像は鮮明でわかりやすい反面、逆に人間が想像する機会を奪ってしまったのかもしれません。

映像があふれる今こそ、小説から言葉を紡いで、イメージし、自分だけの世界を創り上げ、主人公の体験を疑似体験する、想像も大切かもしれません。

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まっとうするものの言葉 Resilience 朝吹真理子さん


・小説を書く動機をよく聞かれるが、「書きたいテーマ、伝えたいことはない」からスタート。何かを伝えたくて小説を書くことはない。

・文学は文字により、読者に想像を引き起こす。絵画、写真、映像がない分、それぞれの読者に独自の強いイメージを描かせることがある

・小説を書くというよりは、モノを創っている。手段、媒体が文字。あなたに向けて手紙を書いている

・絵画、彫刻はすべて同時に鑑賞されるが、小説、音楽はある時間の経過と共に、伝わり、初めと終わりが同時に鑑賞されることはない

・読者は小説を自由に読む立場、傲慢な存在で構わない。どんな名作であっても、自分にフィットしない日は3行で飽きることがある

・読者と全く違う場所、空間、時間にいる作者が書いたものが、読者に深い感銘、懐かしさを引き起こす、時空を超えた共鳴現象が起き得る不思議がある

・瞬間瞬間に移り変わる水面に映し出されるものが「真実」。ちょっと前とちょっと後で全く異なることがあるが、それぞれが真実。

・生を受けるとは、本来、両親の生殖行為の結果であり、本人の意思とは全く関係がない、受動的なもの。しかし、受動的に生を受けながらも、主体的に生きていくことになる

・「なぜ小説を書くのか?」という問いかけは、答えがない問いかけ。「なぜ生きるのか?」と同じもの


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文学、言語による表現の可能性、無限性


文章とは言語という媒体を使って、自分が表現したいことを表現するアート、ということができます。

アートとは音楽、絵画、写真、彫刻などの媒体を使って、自分が表現したいことを表現するもの、でしょうか?

作品を作る時は自分の概念を具現化させて自分の世界を構築させようという出発点から始まる

無から有を生む、というものよりも、既に自分が抱いている、持っているコアをベースに未知のものを創造していく

作品が重視されがちだけれども、アーティストにとっては、作品以上に創造するプロセスが重要であったりする

研究も既存の研究成果(自分、他者を含めて)をベースに、ある特定の分野を掘り下げて、探究し、真理を発見したり、仮説を構築し、何らかの手法で検討したりして、未知のものを創造して、自分の世界を構築していく

文章を書く場合、絵画、写真のように、風景、人物、モノ、事象を、言語という媒体を使って、表現する場合があります。

この場合、風景、人物、モノ、事象を忠実に観察し、その結果を言語を使って表現することになります。

これはサイエンスの観察、観測に似ています。

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写真の場合、同じ被写体であっても、写真家によって、全く異なる印象を受けるように、同じ風景、人物、モノ、事象の記述であっても、筆者により、全く異なる記述になる場合が少なくありません。

風景、人物、モノ、事象を記述するだけでなく、自分の考え、アイデアも言語という媒体を使って表現します。

上記のように、無から有を生む、というものよりも、既に自分が抱いている、持っているコアをベースに、

いくつかのものを組み合わせて、新しいアイデアにする。これは工学に似ています。

あるいは、既にあるものを改良する。これは農学に似ています。

文章は言語が主体ですが、言語だけでなく、写真、イラスト、動画、音楽なども使うことができます。

文章には、読者がいて、読者に理解してもらうことが前提の文章(広告、企画書、ポスターなど)、自分のために記録する文章(ノート、日記など)があります。

文化、思想を表現する媒体が、言語ですから、外国語のように、異なる言語体系で表現される文化、思想も当然異なるものになります。

異なる言語体系で表現される文化、思想を翻訳することは、単なる言語の置き換えではなく、文化、思想の背景を踏まえることが必要になります。


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・「人生の1冊は何だったか?」という問い。いろいろな書物から影響を受けているが、あえて1冊を選ぶとすれば?最も影響を受けて、人生を変えた書物は?

・単なる「楽しみ」ではなく、人生に深く、食い込んで、関わり、変えるような影響を持った書物は?

・「物語」と「小説」の違い

・物語:必ずしも本だけでなく、出来事、考えを「語る」こともある。

・小説:自分がいる時空間とは違うが、つながっている、似たところがある、リアルな世界がある。作家が想像、創造した世界で、自分と掛け合わせながら、疑似体験する


・小説は冒頭が大切、ここから始まる、読者を引き込む「場」

・小説は交響曲のように、モチーフが繰り返される。このモチーフを読み解く。

・小説の世界を、自分の頭の中に映像化できるか?が、ポイント

・小説は、あらすじを読むのではない。

・小説とは、人生の症状、異変を書いている。

・テーマをいくつかの事例で示そうとする。

・小説を書くことにより、人生を問い続ける

・すぐに結末を求めるのではなく、イメージを創って、疑似体験する

・小説には、手触り、触感がある世界が書かれており、疑似体験することができる

・映像、音声があふれている世界だからこそ、イメージ、映像化が大切

・言葉はイメージをつくることができる。想像力が一つの世界を創り上げる、最大の力

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書物を読む、と言っても、最近では小説よりも、ビジネス書を読む機会が増えています。

すると、短時間に、ななめ読みで、要旨だけつかむ、ことが大切で、小説のように、一つ一つの言葉、文体をゆっくり味わい、主人公が置かれている世界を想像し、味わう、ことが減っています。

小説には映像、音声がない分、それぞれの読者が独自のイメージを描いて、手触り、触感がある世界を生み出すことができます。

太宰治の小説に、自分の人生を掛け合わせたり、谷崎潤一郎の倒錯のエロスの世界に入り込む人も少なくない、と思います。

さて、「人生の1冊は何だったか?}という問い、あえて1冊を選ぶとするならば、楽しい読書、ではなく、食べることも、寝ることも忘れて、むさぼるように読みふけった、人生に深く、食い込んで、関わり、変えるような影響を持った書物、だったりします。


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いささか前置きが長くなりましたが、出たお話をまとめます。

・小説は、何をどう書くか?

・小論文を書くようになると、どう書くか?意識し始める。

・小説は書ける人は書けるようになるが、書けない人は書けないまま、教えて書けるようになるものではない。

・あらすじだけ書いてストーリーが進むのでは、小説にならない。

・告白のシーンはクライマックス、状況、周辺、もの、など、読者が疑似体験できるように

・クライマックスだけが連なってもダメ、つなぎのパートも大切

・日本語がおかしい、読んでリズムがない、作品が多い

・ゼミは3回目には人間関係が固まっていて、入ることは難しくなる

・プロは書きたいことを書くのではなく、興行、収入、売り上げ、などを考えて書かざるを得ない

・面白いこと、ネタを書き留めておく。日付、シチュエーションなど、思い出して再現できるように

・題材に出会って、どう反応するか?

・推敲の目的は不要な言葉を削除するだけでなく、新しいものを創り出す

・演劇には二重のコミュニケーションがある。劇中人物同士のコミュニケーション、観客とのコミュニケーション

・熟達した俳優、役として、俳優として、観客として見る

・書けなくなった時は、「あてはめる」と書けるようになる

・エッセイは何度も書き直すが、小説は書き直さない

・書き出す時に、ラストシーンが見えていると、よい作品になる

・受け手のことを考えるのがエンターテイメント、それを考えないのが純文学

・作品は読者のもの、書き手の意味沿わない解釈があっても、それは当然のこと

・体験した上での、理論の重要性

・今の時代を描くボキャブラリーと、昭和の時代を描くボキャブラリーでは、当然異なる

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クリエイティブなライフスタイルとは?




文学、芸術などは飯のタネではなく、道楽でなければならない。儲けようとすると、読者、見る者に媚びようと、世辞の一つも考える。すると、自分が表現したことが表現できなくなる(夏目漱石)


まだまだ考えるところがたくさんありそうです。





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