2017年02月

2017年02月28日

先週末の2/25(土)、26(日)は国立大学の前期2次試験

天候に恵まれ、交通機関の乱れもなく、受験生の皆さんは、日頃の実力を発揮できたこと思います。

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さて、合格発表の3/10前後までは、やきもきしながらも、取りあえずは一段落している時期かと思います。

ところが、あんまりのんびりしている場合でもないのです。

新入生の皆さん サークル新歓イベントに乗り遅れないように




4月は連休前までに、クラス・オリエンテーションと仲間づくり、学習科目の履修届、サークルの入部、など、やることが目白押しです。


と書きました。

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入学で浮かれていて、友達、通学等の環境が激変する、この時期に、上記のことが、輻輳、複層的に、リアルタイムで進行し、あなたが躊躇していると、あなたを取り残して、どんどん進行していきます。


新入生歓迎合宿、コンパなどが行われる4月下旬〜5月の連休を過ぎると、どのサークルも新歓イベントは一段落、となります。

それゆえ、この時期を逃すと、入るタイミングを逸してしまう感じになってしまいます。


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大学で何を学び、何を経験するのか?


大学生は課外活動で何を学ぶのか?




高校まではクラスメート、部活、塾というコミュニティー、

社会人になると会社というコミュニティーが中心で、比較的構造が単純です。

実は大学時代が、クラス、サークル、アルバイト、研究室、ボランティア、インターンなど、活動、コミュニティーが、最も輻輳化、複層化している時期かもしれません。


と書きました。

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大学時代は、このクラス、サークル、アルバイト、研究室、ボランティア、インターンなど、活動、コミュニティーが、最も輻輳化、複層化している時期なのですが、休学、留年すると、大きくバランスを崩すことになります。

同学年の友達と活動、イベントがずれたり、就活、卒論など、悩み、考えるテーマもずれてきます。

その結果、一緒に遊ぶ、活動をする、飲みに行く、友達をなくしてしまうことにもなります。

卒業式に参加しない学生の最大の理由が、「休学、留年したために、友達がいない」ことだったりします。


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上記では、「休学、留年したために、友達がいない」を書きましたが、

スタートダッシュに乗り遅れてしまうと、そもそも友達ができず、楽しそうにサークル、クラスで過ごしている他の学生を、うらやましく眺めつつ、「ひきこもり」なんてことにもなりかねません。

「ひきこもり」は少し大げさかもしれませんが、スタートダッシュで乗り遅れると、リカバリーが難しく、大学生活自体が充実しないものになってしまいます。

大学で何を学ぶのか?




「TAK」さんの価値観では、大学生活で大切なことは、「勉学・研究」「友達作り」「恋愛」でしょうか?

このうち、先生が教えてくれるのは、「勉学・研究」だけ。

他の大切な、「友達作り」「恋愛」は、自分で方法を探さなければなりません。

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大学では勉学が第一ですが、振り返ってみると、勉学よりもサークル活動などの課外活動、友達、恋愛などが記憶に残っています。

「TAK」さんも含めて、多くの社会人が、勉学については、社会に出てから、ニーズを明確にしたうえで、大学院に再入学して、勉強し直す人が増えています。

もちろん、「友達作り」「恋愛」だって、社会人になってからもしますが、大学時代のサークル活動などの課外活動、「友達作り」「恋愛」は、この時期にしかできない、貴重なものです。


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東大キックオフ会議、東大駒場の生活をよりよいものに




駒場の人文・社会科学の幅広い、豊富な人材、講義が非常に素晴らしいのですが、駒場の時はその良さをわからずに講義をさぼってしまい、大学院、あるいは社会に出てから、必要性、重要性に気づいて、聴講に来ることがよくあります。

教養課程で勉学をさぼってしまい、専門課程で思い直してしっかり勉強したとしても、教養科目の欠如は補うことができません。

タイミングを逃してしまうと、取り戻すのが難しいことがたくさんあります


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2016年度の東大入学式で、小川教養学部長より

自ら広く体験し、迷うこと、課題を「解く」よりも「発見する」こと


教養学部での2年間は、これをどう過ごすかによってその後の長い人生が変わると言ってもよいほど、大切な期間です。

まず、自分の世界を拡げる努力をしてください。それは、できるだけ広い学問分野に触れ、その中に入り込み、迷いを重ねることです。


の祝辞がありましたが、この大切な時期を迎えるにあたって、準備が必要です。

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2次試験の次は入学準備を 東大生協が入学準備説明会を開催

合格後のスケジュール 計画的に入学準備を進めよう

知らないと後悔!?〜第二外国語別のクラスの雰囲気

などを参考にしつつ、リアルタイムで、タイミングを逃さずに、スタートダッシュに乗り遅れないようにしましょう。




2017年02月21日

農学、食料生産技術から生命科学、バイオテクノロジーさらには社会、経済へ



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人々は早い時期から「火」を使って、煮る、焼く、炊く、などの調理行為を行ってきました。

ただ、肉、魚、などの生鮮食料品を家庭で保存できるようになったのは、昭和30年代の冷蔵庫の普及からです。

それまでは、肉、魚、などを長期に保存するには、煮干し、鰹節など、乾燥させていました。

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家庭で、冷蔵、解凍できるようになってから、生産、流通にも劇的な変化が起こっています。

食料の安定供給という、人類の長年の悲願は、食料生産技術、防疫技術という農業技術の進歩、及び、食料の冷凍保存技術、輸送技術の進歩により、20世紀後半に取りあえず達成されました。


食料という人間の生存に不可欠なものについては、太古から高床式倉庫によるコメなどの保存、塩、胡椒などによる肉、魚の長期保存、煮干し、鰹節など、乾燥保存などが試みられましたが、昭和30年代の冷蔵庫の普及により、ほぼ達成されることになりました。

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再生可能エネルギーによる電力が貯蔵できるようになると?




南蛮菓子の伝来と貿易―グローバル・ヒストリー的に


食物の冷蔵手段がなかった時代、食物の長期保存のために、塩、胡椒などの香辛料は重要で、その主要産地インドとの交易は大切だったのですが、陸路では輸送量が限られ、大量輸送が可能な航路の探索が重要な課題でした。



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食料の保存が難しかった時代は、人口は食料生産量に依存し、一時的な余剰はあっても、慢性的に不足していました。

食料の貯蔵技術が進んでいない時代には、飢饉など食糧不足に見舞われました。

昔の平均寿命が短く、著名人の寿命はそこそこ長いのは、食料危機になると、裕福な人以外は、栄養不足でなくなったためです。

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ところが、農薬の進歩、品種改良、機械化に加えて、冷蔵保蔵できるようになり、食料不足は原則的になくなり、むしろ価格を維持するための生産調整、食べられるのに捨ててしまうフードロス、などが問題となるようになりました。

平均寿命が伸びたのは、医療の進歩もありますが、食料の保存技術によるものが大きいです。


と書きました。

食料の保存技術による、安定供給は、上記のように人類に劇的な変化をもたらし、まだまだ課題はあるものの、食糧難は一応の解決を見ました。

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次に、通信について考えてみます。

再生可能エネルギーによる電力が貯蔵できるようになると?

電力をインターネット化するデジタルグリッド、で生活はどう変わる?


通信では、電話の時代には、送信者がかけた時に、受信者が受け取ることが原則で、双方の都合により、うまくいかないことが多かったものです。

ところが、インターネットと情報のメモリーによる蓄積により、メールで双方が都合の良い時間帯に、情報がやり取りできるようになりました。


インターネット、メールが普及する前の、主な連絡手段は、電話で、これは発信者、受信者が同時に対応せねばならず、

特に海外との連絡は時差もあり、大変不便でした。

上記のように、インターネットと情報のメモリーによる蓄積により、メールで双方が都合の良い時間帯に、情報がやり取りできるようになりました。


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通信は、飛脚、郵便など、人による輸送から、電信、電報、電話など電気電子による輸送により高速化されましたが、上記のように、インターネットと情報のメモリーによる蓄積により、メールで瞬時に送受信でき、双方が都合の良い時間帯に、情報がやり取りできるようになりました。これにより、連絡に使う時間が制限されず、都合の良い時間に対応すれば、よくなりました。


次に、電力エネルギーについて考えてみます。

再生可能エネルギーによる電力が貯蔵できるようになると?

電力をインターネット化するデジタルグリッド、で生活はどう変わる?

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蓄電池自体は鉛蓄電池など、昔からあったのですが、容量、エネルギー密度が小さく、価格も高価でした。

リチウムイオン電池などの急速な技術開発により、エネルギー密度が増加し、コストが軽減され、電力が余った時には貯蔵し、足りない時に、放出することが可能になり、供給と需要の「同時同量」が緩和されることになりました。


太陽光、風力などの再生可能エネルギーの余剰電力が貯蔵できるようになれば、化石燃料のよる火力発電の必要性が低下します。


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上記のような、「太陽光、風力などの再生可能エネルギーの余剰電力が貯蔵できるようになれば、化石燃料のよる火力発電の必要性が低下」までは至っていないものの、リチウムイオン電池などの急速な技術開発により、PC、スマフォなどが外出時にも可能になり、乾電池では達成されない利便性が得られました。


食料、通信、電力エネルギーが貯蔵できるようになって、今後、貯蔵したいものが「時間」でしょうか。

ただし、食料、通信、電力エネルギーなど、人間が作り出すものは貯蔵が可能ですが、自然の流れである「時間」は、ここしばらくは、どんなに技術が進んでも貯蔵はできないでしょう。

「時間」は、貯蔵はできませんが、圧縮、短縮はされています。

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産業、金融、社会革命は、交通、通信の発達により、時空間を不均質に短縮し、結果として均質化する


アインシュタインは「大きな質量の周辺では時空間がゆがむ」という理論体系を構築し、日食の時に、太陽の周辺では、星からの光線が屈折することを実際に観測し、その理論体系を検証しました。これが一般相対性理論です。

ただ、この「時空間がゆがむ」を実際に経験するのは、交通機関、通信機関の発達だったりします。

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時間とは何だろう?絶対的時間と圧縮される時間、空間


絶対時間の進捗は太古の昔から変化はありません。

「機械、エネルギーを使って、時間を速める。20世紀は時空短縮の世紀。技術はより速くを目指す。ビジネス、時は金なり。」

産業革命による交通革命、インターネットによる通信革命などにより、時間のスピードは劇的に速くなっている。人間の身体のリズムと社会のリズムを調和させるのは大変です。

時空の短縮、圧縮が最も顕著なのが、通信でしょうか。

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古代アテネでは、戦争に勝ったことを人が街まで走って帰って伝えました。これがマラソンの起源です。

19世紀中頃に電信が実用化し、瞬時に情報を遠方に送信できるようになりましたが、発信、受信できるのは、設備があるところ、送受信できる情報量も限られました。

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1905年の日露戦争の時、日本近海を航行するバルチック艦隊を目撃した宮古島の久松五勇士は、通信設備がある石垣島まで15時間、170キロの距離を必死に漕ぎ、さらに30キロの山道を歩き、15時間かけて、八重山郵便局から那覇の郵便局本局、沖縄県庁を経由して東京の大本営へ伝えられました。

1970年代前半までは、家庭の電話がまだ普及しておらず、郵便局から電信を発信してもらい、最寄りの郵便局から配達してもらう、電報が一般に使われていました。

携帯電話普及初期には通話可能域は限られ、通信できる内容も通話、メールくらいでしたが、衛星、光回線など、通信インフラが飛躍的に向上し、今ではスマートフォーンにより、個人が世界中どこにいても、どこへでも通話だけでなく、映像、動画の送受信が可能です

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交通でも、東京〜福岡間は、江戸時代は徒歩で数か月、昭和30年代には特急で18時間半、飛行機ができると2時間になりました。

昭和30年代には最低でも1週間の出張だったのが、日帰り圏になっています。

また、昭和30年代に「三種の神器」と言われる、テレビ、洗濯機、冷蔵庫が開発、普及し、主婦の家事が軽減し、食品の長期保存が可能になり、また、映像が日本中同時に見れるようになりました。

技術の進歩により、単に時間が短縮されるだけではなく、到底不可能なことが可能になりました。

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これは、時間が短縮されている、というよりも、時空が圧縮されている、という感じでしょうか。

ただ、時空が圧縮された結果、人々にゆとりが生まれたか、と言うと、逆で、情報があふれ、やれることが増え過ぎた結果、

人々の生活、価値観の変化も急激で、生物的な時空サイクルがついていけずに、疲弊しているのが現状でしょうか?

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技術の進歩による時間、空間の圧縮は留まるところを知らず、どんどん進むでしょう。

時空の圧縮に振り回されるのではなく、しっかりコントロールして、活用したいものです。


食料、通信、電力エネルギーと時間の対比により、短縮・圧縮は便利だが、忙しくなる、貯蔵できると豊かになる、ことを感じました。



2017年02月14日

東大・小川圭一郎教養学部長最終講義。「駒場に44年 化学徒の歩み」

の案内が来ました。

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2016年度の東大入学式で、

自ら広く体験し、迷うこと、課題を「解く」よりも「発見する」こと


教養学部での2年間は、これをどう過ごすかによってその後の長い人生が変わると言ってもよいほど、大切な期間です。

まず、自分の世界を拡げる努力をしてください。それは、できるだけ広い学問分野に触れ、その中に入り込み、迷いを重ねることです。


の祝辞が素晴らしい、小川教養学部長は化学の出身です。

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この季節は、最終講義の季節で、いろいろな分野の退職なさる先生方のお話を伺います。

理工系分野でも機械、化学、土木、生命科学など、いろいろな方面の先生方のお話を伺うのですが、共通しているのが、

工学研究は、人との出会いによる他分野、新技術、コンピューターの進歩の取り入れ

に書いた、

・最先端の観測、計測技術を取り入れること。自分の大学、研究施設にないのなら、世界、日本に数台、1台でも、持っている大学、研究機関に行き、そこの人と知り合いになり、そこに行ってコラボすること

・コンピューターの進歩の取り入れ(研究本体の解析の進化、に加えて、自動計測、データの可視化など研究周辺分野の充実)

でしょうか。

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さらには、優秀な人材を育て、巻き込み、世界中の研究者と競合、協創しつつ、築き上げていくことの大切さををあらためて感じます。

小川先生の専攻は有機化学、「TAK」さんも学んだ野村祐次郎先生ら、懐かしい先生方のお名前が出てきたのですが、ここでは「化学」よりも教養学部長としてのお話について考えたい、と思います。

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小川先生の上の祝辞は、多くの社会人が強く共感することだと思います。

「もし、大学入学式の時点まで、時間を戻すことができるなら、きっと、こうするのに」

実は、それを最も強く感じているのは、既に新入生を終えてしまった2年生、専門学科に進級した3年生、うまく単位を取得することができず、留年してしまい、同じクラスの友達と離れてしまった留年生、ではないか、と思います。

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東大キックオフ会議、東大駒場の生活をよりよいものに




駒場の人文・社会科学の幅広い、豊富な人材、講義が非常に素晴らしいのですが、駒場の時はその良さをわからずに講義をさぼってしまい、大学院、あるいは社会に出てから、必要性、重要性に気づいて、聴講に来ることがよくあります。

教養課程で勉学をさぼってしまい、専門課程で思い直してしっかり勉強したとしても、教養科目の欠如は補うことができません。

タイミングを逃してしまうと、取り戻すのが難しいことがたくさんあります


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大学で何を学ぶのか?




「TAK」さんの価値観では、大学生活で大切なことは、「勉学・研究」「友達作り」「恋愛」でしょうか?

このうち、先生が教えてくれるのは、「勉学・研究」だけ。

他の大切な、「友達作り」「恋愛」は、自分で方法を探さなければなりません。

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大学では勉学が第一ですが、振り返ってみると、勉学よりもサークル活動などの課外活動、友達、恋愛などが記憶に残っています。

「TAK」さんも含めて、多くの社会人が、勉学については、社会に出てから、ニーズを明確にしたうえで、大学院に再入学して、勉強し直す人が増えています。

もちろん、「友達作り」「恋愛」だって、社会人になってからもしますが、大学時代のサークル活動などの課外活動、「友達作り」「恋愛」は、この時期にしかできない、貴重なものです。


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基盤キャリアの形成は35歳まで、「最初にどこで働き始めるか」が重要




いくつになっても、その気になれば取り戻せるんじゃない、という声もありそうです。

「人生、いくつになっても遅すぎることはない」には、いくつかの意味があります。

諦めてしまうくらいならば、チャレンジした方がずっといい。

ただし、タイミングを逃してしまうと、取り戻すのが難しいことがたくさんあるのも事実です


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専門を深化する工学と俯瞰し、つなげる人文・社会科学




リベラルアーツ、教養って、若い、学んでいる時は「役に立たない」と思われることが多いが、ある時を過ぎてから、アイデアの基盤となり、視野を広げ、俯瞰的な思考のベースとなる、大切なものであることに、振り返って気づくものかもしれない。

というものです。

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大切さを経験した人は、まだ経験していない人に対して、何とか伝えようとするのですが、残念ながら、うまく伝わらない。

そして、経験していない人が、ある時に「こういうことだったのか」と悔やむことになる。

社会人になってからも勉強するのですが、タイミングを逃してしまうと、もったいない、リカバリーが難しい、ものも少なくありません。


多くの人が社会人になってから気づくのですが、大学ほど、知的環境に優れた場所はありません。多くの先生がいて、いろいろな講義が行われています。

自分の学部、学科のカリキュラム以外にも、他学部、他大学で興味深い、講義、ゼミが行われています。

この権利を放棄してしまうのは、もったいないことです。

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大学で何を学び、何を経験するのか?


大学生は課外活動で何を学ぶのか?




高校まではクラスメート、部活、塾というコミュニティー、

社会人になると会社というコミュニティーが中心で、比較的構造が単純です。

実は大学時代が、クラス、サークル、アルバイト、研究室、ボランティア、インターンなど、活動、コミュニティーが、最も輻輳化、複層化している時期かもしれません。


と書きました。

大学時代は、このクラス、サークル、アルバイト、研究室、ボランティア、インターンなど、活動、コミュニティーが、最も輻輳化、複層化している時期なのですが、

休学、留年すると、大きくバランスを崩すことになります。

同学年の友達と活動、イベントがずれたり、就活、卒論など、悩み、考えるテーマもずれてきます。

その結果、一緒に遊ぶ、活動をする、飲みに行く、友達をなくしてしまうことにもなります。

卒業式に参加しない学生の最大の理由が、「休学、留年したために、友達がいない」ことだったりします。


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小川先生の「自ら広く体験し、迷うこと、課題を「解く」よりも「発見する」こと」

に「タイミングを逸するな、逸するとリカバリーが難しい」を付け加えることとします。




2017年02月10日

人工知能で生き方が変わる、この時代の前になすべき教育とは?

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というシンポジウムの案内が来ました。

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智(knowledge)・技(arts)・絆(communication)を築くために、今何をすべきか?

に書いた、はこだて未来大学の美馬のゆり先生

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「映像の世紀」から「魔法の世紀」へ

に書いた、筑波大学の落合陽一先生など、「TAK」さんのお友達がパネリストとして登壇するので楽しみに行きました。

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ところが、パネルトークは、「そうですね」のような予定調和のものではなく、「それではダメ」「あなたは間違っている」のような激しい言葉が飛び交う、聞いていてハラハラするトークになりました。

なお、このシンポジウムの様子は、2017年2月25日(土)NHK Eテレ「TVシンポジウム」午後2時〜3時で放送される予定です。

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学校教育とは、少人数教育を採用したとしても、どうしても集団で行う、画一的なものにならざるを得ず、ひとりひとりの個性を伸ばすべきところを、抑えてしまう、消しゴムで消す、ことになってしまっていないか?

「偏差値が、いくつだから、どこの大学へ行く」という入口戦略よりも、「将来、これをやるから」という出口戦略が大切。

建築物をつくるには、日曜大工の経験だけではダメ、詳細、複雑な構造計算が必要

集団でのリーダーシップだけではなく、自分のことは自分で決めるリーダーシップ、解放されると何をしてよいのか、わからなくなる

圧倒的なサーベイによる、テクノロジーに基づく、エモさの追求、何が人に、自分に刺さるのか?


というお話はキャッチしたのですが、上記のような、パネリスト同士のバトルになったので、バトルをフォローするというより、バトルを聞きながら、「TAK」さんが考えたことを書きます。

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「人工知能」がホットなテーマなのですが、「人工知能」だけでなく、社会の変化が目まぐるしい一方で、教育制度が変わるには時間がかかります。

その結果、社会の激動の変化の中で、教育は対応が間に合わず、「何をやっているんだ」ということになってしまいます。

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その一方で、

大学センター入試によせて、大学入試で、志願者にみたいことは?




大学入試に求められることは勉強し、そうでないものは勉強しない、のは仕方がないことです。

大学入試センター試験に英語のリスニングが導入されたのは2006年以降です。

これ以降の学生、例えば、現在の大学生、大学院生は英語のリスニングを相当訓練しており、TOEFL、TOEICなどのリスニングでも、それほど困ることはありません。

一方、それ以前の世代は、英語のリスニング、スピーキングをTOEFL、TOEIC対策などで独自に勉強せざるを得なくなり、相当苦労してます。

大学入試センター試験の英語のリスニング導入は、確実に日本人の英語能力開発に有効だった、と言えそうです。


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中学入試、「学歴」で分断される日本社会



開成、麻布、駒場東邦、桜蔭、雙葉、女子学院中学校の入学試験の解答

をみると、近い将来の大学入試の変更をにらんで、記憶力を問うよりも、考えさせる問題が増えていることがわかります。


のように、大学入試が変わると、てきめんに効果が出たりします。

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変化の激しい時代、将来を見通した教育とは?

教育とは、自分の将来への投資

に書いたのですが、

一言でいえば、「教育」とは、「将来の自分」のための、基盤づくり、投資、とも言えるでしょうか?


江戸時代以前は、親の職業、農業、漁業、武士などを継ぐのが当然で、それ以外の選択肢がなかった(唯一の例外は豊臣秀吉)のですが、

明治以降、高等教育が行われるようになり、産業、経済の進歩により、高等教育にふさわしい職業が生まれ、建前上は、農民、漁民の子でも、高等教育を受けることにより、エリートの道が開けるようになりました。

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社会とつながる学びとキャリア形成とは?




以前は官僚、医者、教員、法律家など、職業が比較的固定化されていて、医者になりたいのなら医学部、裁判官、弁護士、官僚になりたいのなら法学部、教員になりたいのなら教育学部のように、将来の職業と大学の専攻が結び付きやすかったのですが、

ソーシャルラーニングとこれからの人材育成


・小学生の65%は、今はない職業に就く

・高校生、大学生が将来就くキャリアについて、全く知らない段階で学ぶのは難しい


と書いたように、社会の変化が急激で、グーグルなど、IT関連では急成長する産業も多く、大学入試時点で将来の職業を描くのは難しいのかもしれません。

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「学歴」で分断される日本社会なのか?




東大新入生でも、親が東大であるか、そうでないか、による「分断」

東大に合格した以上、こんな「分断」ないでしょう、と思われるかもしれませんが、確かにあります。

親が東大でない場合、東大合格を、人生の大きなゴールとみなすのに対し、親が東大である場合、東大合格とは、人生のスタート、通過点である、ことを認識しています。

両者では、大学生活の過ごし方に大きな違いがあり、結果も大きく違ってきます。


と書いたように、同じ教育を受けられるとしても、育った環境により、その活用は大きく異なります。

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大学教育では、基礎となる教養教育重視か、すぐに役に立ち、即戦力となる実学重視か、いつも議論となります。

工部大学校と日本の工学形成




工部大学校でも、学問理論重視か?実地経験重視か?で、だいぶ意見が分かれていたことが伺えます。

いつの時代も、すぐに役に立つ、という点で、学問理論よりも実地経験の方が望まれます。

一方で、新しい技術を生み出すには、学問理論をベースとした研究開発があり、それが実地に展開することが大切であることは、後の歴史が示す通りです。

結果的にみれば、工部大学校は帝国大学令により東京大学工芸学部(前年に理学部より分離)と合併、帝国大学工科大学となり、理論と実践を融合させることになり、日本の技術の原動力となりました。


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一高理科へようこそ―科学する心




戦前期の高等学校、いわゆる旧制高等学校を代表する存在であった第一高等学校では、卒業後さらに法律・政治・文学・科学・工学・農学・医学等を帝国大学に於いて学び、各分野の指導者となるべく督励された若人のための基礎教育が実施されていました。

旧制高校では教養教育、特にデカルト、カント、ショウペンハウエルが登場するデカンショ節のように、文学、哲学など文科系領域が重視されました。

その一方で、西洋近代化を急ぎ、理学、工学、医学の基礎教育もしっかり行われていました。

この時代は、西洋文明を急速に取り入れると同時に、取り入れた文明の普及も積極的に行われました。

工学については、官営八幡製鉄所、富岡製糸場のように、産業として導入され、また科学については、ニュートン、ラグランジェ、ライプニッツなどの業績を取り入れるだけでなく、上記のように、事実を観察し、記録し、実験する手法も普及していきました。


と書いたとおりです。

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さて、最近は、先生から学生への授業よりも、学生同士が学び合う、アクティブ・ラーニングが話題になっています。

「学びのイノベーション」が、いろいろな所で進行中

先生から教わるだけでなく、教わったことを、ネット技術を駆使して、さらに深く、広く調べ、自ら学んだことを、他の人々と共有して、他者からの価値を付加して、さらに実際に活用していく、新しい学びについて、いろいろな所でチャレンジが進んでいる。

ということなのですが、これを分解すると、

(1)インターネットを利用した大規模オンライン授業、紙媒体の教科書、ノートだけではなくタブレット端末を活用した授業

(2)インターネットを利用して、教わったことを「調べる」ことが大切に

(3)一人で勉強するだけではなく、グループでシェアし、創り上げていく

(4)学ぶだけでなく、学んだことを実際に活用する

という感じでしょうか。これらが同時に進行中です。

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「教わる」と「学ぶ」をつなげる大切な「調べる」


小中高校までの教育は、「教わる」と「学ぶ」に大別され、これまでの日本の学校教育は「教わる」に重きが置かれていて、もっと自分で「考える、学ぶ」ことが求められる、と言われています。

もっとも、自分で考える、学ぶ、前提として、「教わる」ことが大切で、例えば、物理学の場合、偉大な先人の業績を教わることなく、自分一人で学ぶとしたら、ほとんどの人が、ニュートン、アインシュタインどころか、アルキメデスの成果を超えることなく生涯を終えます。


変化が激しく、不確定な時代に対応すべく、教育も変わろうとしています。

ただ、はっきりした目標を目指す、というよりは、手探りで模索していく、ことになりそうです。





2017年02月07日

東京都美術館× 東京藝術大学とびらプロジェクトフォーラム「美術館から社会的課題を考えるーする/されるーをこえて」

という案内が来ました。

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とびらプロジェクトでは、美術館は「アートを介して人々が関わりあう場」「未来をつくる創造的なコミュニケーションが生まれる場」であると捉え、さまざまな活動に取り組んできました。

人と人、人と作品、人と美術館をつなぐさまざまな活動を展開しています。

今回のフォーラムでは現場で起こる「する / される」という関係性を超えた共同的なコミュニケーションについてフォーカスし、その豊かな可能性について考えます。

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これについては、

コミュニティーデザイン、人がつながり、活動する仕組みとは?




コミュニティーというと、以前は地域コミュニティーのような、集まりが考えられましたが、インターネットの時代になって、地域という、空間的な制約を超えて、時には国境も超えて、人々が集まるプラットフォーム、

組織が「壁」があり、出入りが制約され、閉ざされている、のに対し、コミュニティーは、オープンで、出入りが自由、なのが特徴だったりします。

ハードからソフトという流れが主でしたが、最近、逆にハードの重要性が見直されてきました。


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将来への架け橋としての博物館、美術館、図書館




「箱物」行政と言うと、建築物を作って、職員も雇うのだけれど、ほとんど利用されず、税金の無駄遣い、のような言われ方をしていたことがあります。

ところが、最近では博物館、美術館、図書館などの「箱物」が元気です。

来る人を待っているだけではなく、活動の幅を広げて、いろいろなイベントを行っています。

「箱物」のいいところは、とにかく、人が集まる、物理的な「場」があること

共通のテーマに関心がある人が集まると、人と人のネットワークが生まれ、また、新しい動きが起きます


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文化の醸成に大切なのはふれあいの場




文化的環境の整備を目的に帝国劇場が作られたが、劇場で上演される演劇もさることながら、実際にはより重要だったのが、開幕までの時間を過ごす場、通路では政財界の知名人、文化人が挨拶を交わし、談笑するサロンの役目を果たした、ということ


ということで、人が集まる「場」の重要性が見直されてきています。

ネットの時代だからこそ、リアルな「場」が大切だったりします。


コミュニティーが選択されるのか、

「場」が、人が集まり、栄えるのか、人が去っていき、寂れてしまうのか、

は、「何をやる場なのか?」に加えて、「どんな人が集まっているのか?」が大切だったりします。

楽しそうな人が集まっていると、多くの人が集まってくるし、閉鎖的な内輪感がすると、去っていきます。


と書いてきました。

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東京都美術館と東京藝術大学は、美術館の場を活かした活動をしながら、コミュニケーションを広げ深めていくアート・コミュニティ形成の「とびらプロジェクト」を行っています。

この「とびらプロジェクト」については、

東大情報学環「Educe Cafe:アートが引き出すコミュニティ」に行ってきました

アート・コミュニケーションとコミュニティー・デザイン

コミュニティーデザイン、多様な人が集まり、つながる「場」をつくるには


に書きましたので、見ていただければ、と思います。

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なお、今回のフォーラムについては、

「とびらプロジェクト」フォーラム【美術館から社会的課題を考える】に行ってきました。

にまとめられているので、参考にしながら、早速、今日伺ったお話をまとめます。


専門家だけでなく、様々な人が美術館に集まり考えていく。

新しいアイデアは既にあるものの、新たな組み合わせ。

対話は聞き手がいて、成立する。

与えられた仕事ではなく、アート・コミューターが、サポーターではなく、プレーヤーとして、自分自身の働き方を創造していく。

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人と人がどう関わるか。

人の話をどう聞くか。

いいインタビュー、聞き手と話し手の役割がなくなる。一緒に、いい時間を過ごす。「される」ではなく、お互いにする。

どちらかが成長する時は、同時に成長する。

思考は言語による。それゆえ、言語に、文法に規定されてしまう。

自分の世界を自分で狭めている。

送迎があると、道草、寄り道ができない。

こちらも一緒に楽しんでいるから、「だよね」という応答になる、共有体験のシェア。

家族でも先生でもない他者と教え、教えられる。

関わりを「築く」のではなく、今、この関わりに「気づく」実感する。

直接、人と人ではなく、アート作品が介在することの効果。

win-winというよりも、gift-gift、お互いに与え合う。

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アートを介して、人とつながる。社会とかかわる。

One to one、ほぼほぼ同じ体験をすることの大切さ、効率ではない。

問題があるから、アートが生まれる。当初は問題があって、提起するためのものがアート。

美術品としてのアート、は鑑賞してしまう。アーティストの問題提起、作成のための課題が大切。

社会の中でのアートの役割。

アート作品だけではなく、美術館という「場」

アート・コミュニケーター「とびラー」の卒業後の活動は?形成したネットワークがポイント。

「ここ」で完結しない活動。

ひとり、ひとつの組織では、多様なコミュニケーションは生まれない。複数の人、組織の前提の「ずれ」が大切。

「生き物」としての美術館。

「もやもや」している自分がいる。「もやもや」を、敢えて言葉にしない。言葉にすることにより、カテゴライズ、規定されてしまう怖さ。

自分と社会の関係構築、自分の居場所をつくる。「いやになったら」やめてしまう自由。

すぐ先の目標に応えるだけでなく、ひとつひとつの成果の積み重ねで、未来をつくっていく。
















2017年02月06日

「地球の想像力」地球レベルで考える時代に



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地球の問題というと、温暖化防止、汚染対策などが思い浮かび、石炭、石油など化石燃料の削減、再生可能エネルギーの導入、というシナリオに結びつくのですが、それだけでなく、それぞれの国、地域の経済、教育、文化なども大きく関わります。

周辺領域を含めて、俯瞰すると、新たな、いろいろな切り口が見えてきそうです。


と書きました。

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都市・住宅・建築物の持続可能性に関する研究

では、

持続可能性については、環境だけでなく、経済、社会の側面からも考える必要がある

というお話がありました。


人々の生活、ライフスタイルは消費、エネルギー需要、コミュニティーという点で、環境、経済、社会に大きくかかわってきます。

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日本再創造、消費型需要から創造型需要へ


自動車、テレビなど、耐久消費財と言われていたものは、高度成長時代には、人々が豊かになったら、「ほしい」、という憧れのモノでしたが、

今では行き渡って、特に人々が「ほしい」と思うものではなくなり、むしろ、「手放す」ようになってきました。

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食料危機、エネルギー危機が叫ばれて久しいですが、実は、

高度食料生産業への農業イノベーションは生産だけでなく、流通、消費も巻き込み多彩

医食農イノベーション、グローバル・フード・チェーンへ

に書いたとおり、


20世紀後半から食料は生産力が過剰、余っているのではない、生産調整。


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電力システム改革のポイント

に書いたとおり、


ずっと右肩上がりだった電力需要は、リーマンショック、東日本大震災を経て減少に転じています。

それゆえ、震災以降、原子力発電がほとんど稼働していないにもかかわらず、電力需要をまかなうことができています。

少子高齢化による人口減少、家電機器の省エネ化が進む中、電力需要は「増加」ではなく、「減少」が予想されます。


つまり、消費型の需要は、既に飽和し、むしろ減少に転じています。

右肩上がりだった電力需要が減少に転じた原因について、少子高齢化による人口減少、家電機器の省エネ化を取り上げていますが、

人々の生活、ライフスタイルが大きく変化してきたのではないか、とも考えています。

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1.豪邸、別荘、外車など贅沢品の所有による、他者との差別化による優越感、から、モノ、体験の共有による効率化、コスト削減、一体感

2.デジタル化、ネットワーク化によるデジタルデータ(写真、音楽、映像、文章など)のフリー化(無料、自由)

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昔の富裕層は軽井沢に別荘を持ち、夏休み、大型連休はそこで過ごしたものです。

ただ、その期間しか使わないのに、維持管理費、固定資産税は年間かかる、夏休み、大型連休に行く場所が軽井沢に限定されてしまう

ということで、手放して、休暇には、毎年行きたい海外へ旅行するようです

また、首都圏の移動であれば、自動車よりも電車、バスなどの公共交通機関の方が便利で、駐車場、保険、車検も不要で、盗難、車上荒らしのリスクもなくなります

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人間中心イノベーションは、意図的に起こすよりも、結果として起きている


デジカメは、当初はアナログカメラに比べ、解像度が低く、バッテリーはすぐに切れ、使い物にならない、という評価でした。

ところが、これらの欠点が急速に改造されると、とたんに普及しました。

フィルム、現像という手間が不要で、ランニング・コストがほぼ0というのが、普及のポイントでした。

上記のようにフィルム、写真館は大幅に姿を消しました。

さらに、スマフォに、デジカメと同性能のものが組み込まれると、

人々は、日々の生活のスナップショットを撮っては、Facebook、Instagramなどに投稿するようになりました。


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「資本主義の先の世界」所有からシェアへ、「分かち合う」シェアから「共有する」シェアへ



なぜ人々はモノを買わなくなったのか?

先進都市の人々の物欲がなくなる中、世界はどのように変わり、そして生き方はどのように変わるのか。

消費が飽和した後に来る世界とは?


所有からシェアへ、「分かち合う」シェアから「共有する」シェアへ、プロダクトのシェアからプロセスのシェアへ


「シェア」はもうすっかり私たちの生活になじむ言葉となりました。SNSでの情報のシェア、シェアハウス、カーシェアリング・・・。

シェアは「分かち合う」という言葉の本来の意味から、だんだんと「共有」を表すようにもなり、いわば新しい価値観ともなってきています。

「シェア」により私たちが交換している価値とはいったい何なのか、また、価値を交換する以上に生み出される見えない価値とは何なのか

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メディアで変わる 所有からシェア(共有)へ



メディア、特にインターネットのおかげでライフスタイルが変わった、と言われて久しいでしょうか

インターネット自体もYahooなどのポータルサイトへの一極集中から、

Facebook、mixi、twitterなどで個人が、ほとんどコストをかけずに情報発信する時代になりました

個人が情報発信する時代になって、情報の価値がコモディティー(潤沢生産品)化しました。

専門知識を持っている人がその知識をタダで提供してくれるようになりました

さらに、個人が持っている日記、スケジュールなどの情報が机の引き出しの奥にしまわれているのではなく、

プロバイダーのクラウドにアップロードされるようになりました。

すなわち、個人が持っている日記、スケジュールなどの情報がいろいろな人に共有されるようになりました

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個人が持っている情報が共有されるようになったせいで、個人が所有しているモノも共有されるようになりました

カーシェアリング、ルームシェアリングなど、誰かが所有しているモノを使わない時は、他の人が活用できるようになりました

これは小規模には昔、地域社会で行われていたことですが、インターネットのおかげで、見ず知らずの人たちが広い範囲で行えるようになりました

これをコラボ消費と言うそうです

カーシェアリング、ルームシェアリングなどは住んでいる社会だけでなく、海外旅行に行く際にも使えます

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ある場所ではそれほど価値がないが、別の場所では価値があるもの、例えば、絹、胡椒などを運んで莫大な利益をあげたのが、

東西交易の始まりです。

ネットオークションは既に相当数行われていますが、ネットを活用したシェアリング(共有)が伸びる兆しを見せています

すると、日常必需品以外の、たまにしか使わないモノ(モーニングなどの式服、海外旅行のスーツケースなど)、贅沢品は必ずしも個人で持つことはなく、

シェアリング(共有)することが考えられます

これまでも、たまにしか使わないモノ、贅沢品のレンタルサービスがありましたが、これは、いろいろなレンタル品を所有しなければなりませんでした

シェアリング(共有)も同様で、規模を大きくしないと、借りられるものに制限があります。

ただ、所有する人は必ずしも多品種を大量に持っている必要はありません

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大昔、共同体内で、味噌、醤油などを融通し合うシェアから、ネット時代にはウェブ情報、写真、音楽、ファイルを無料で交換、分配するシェアへ。

ソーシャル・メディアの進展と共に、シェアはさらに進化して、仕事のつながり、ネットワーク、など、生活そのものをシェアし、他者からシェアされたものに、価値を付加して、さらにシェアします。

バーチャルだけでなく、シェアハウス、カーシェアリングなども普及してきた。金を払って所有する意味が薄れつつあります。


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人生観をゆさぶるのは、非日常的な旅行よりも、日常的なヒリヒリする原体験


「ゆるやかなつながり」と「インタラクションが食い込むつながり」のバランス

「弱い絆」「ゆるやかなつながり」が提唱されていたのですが、最近、風向きが変わってきた気がします。

リアルな「場」に、表面上を「つるっと」流れるだけの関係ではなく、インタラクションがあり、お互いに「食い込む」、時には「ひりひり」するかもしれない、「つながり」を求めているのではないか、そんな気がします。

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「合宿をやる」盛り上がっていると互いの共感、これがあると継続できる。原体験が大切

オーナーシップを感じる人を増やすには、合宿のような、強烈な共有体験が必要だったりします

大学サークルの同窓会は、ひりひりした原体験の再現ドラマ


大学時代のサークル活動とは、長い人生の中の、ほんの1,2年のことです。

でも、その1,2年の活動は、お互いに「食い込む」、時には「ひりひり」する、強烈な原体験で、末永く人生に影響するものだったりします。


非日常的な一過性の経験よりも、日常生活の中で、リアルな「場」で、表面上を「つるっと」流れるだけの関係ではなく、インタラクションがあり、お互いに「食い込む」、時には「ひりひり」する強烈な原体験を通して、人生観は形成されていく




2017年02月02日

1月下旬から2月上旬は、中学入試のシーズン、

電車の中でも、親御さんに付き添われて、志望校の入試に向かう受験生の姿を多く見かけます。

皆さん、これまで培った実力をいかんなく発揮し、首尾よく、志望校に合格できますように

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さて、この時期なので、SNSにも中学入試を巡って、賛否両論が繰り広げられます。


「中高一貫の超一流校から一流大学がエリートへのパスポート」

「もはや学歴社会ではないのだから、中学入試なんて意味がない」

などなど

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「学歴」で分断される日本社会なのか?




日本は学歴で分断される社会になっている。さまざまな「格差」の根にあるのも学歴だ。

「進学校の両親はほとんどが大卒。この学校はシングルの家庭も多いし、親もほとんどが高卒。親の収入と学力格差が比例する問題はよく言われるけど、文化の違いもありますよ」

「大卒の家庭は大学のメリットを知っている。だから、最初から子供も進学させようとしますよね。でも大学のメリットを知らなかったら、進学のための貯蓄だってしない。学力以前に選択肢から消えるんですよ……」


と書きました。

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中学入試も同様で、自分が中学入試を経験した親、あるいは、周囲に中学入試を受験した友達がいて、それがうらやましかった親は、賛成派で、そうでない親は、反対派、というのが、大まかな区分けでしょうか。

上記ブログに書いたように、

「TAK」さんは開成中学・高校から東大を卒業、東大大学院を修了、その後、社会人になってから、東工大大学院を修了していますので、完全に「分断」されていそうなので、その立場からコメントします。

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今年、中学入試を受験する子供たちが社会に出る頃に、どういう社会になっているのか、少子高齢化が進んでいる、こと以外は、予想ができません。

ただし、

「学歴」で分断される日本社会なのか?




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1.一流大学とその他大学の「分断」

大学に関わり、学生さんとお話しする機会も多い「TAK」さんから見ると、東大、京大、一橋、東工大、慶早の一流大学と、それ以外の大学には「分断」があると感じます。

異論も多いと思いますし、そうでない事例もあると思いますが、話をしている時に感じる、幅の広さ、奥行きの深さ、はおおまかには、こんな傾向です。

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2.東大新入生でも、親が東大であるか、そうでないか、による「分断」

東大に合格した以上、こんな「分断」ないでしょう、と思われるかもしれませんが、確かにあります。

親が東大でない場合、東大合格を、人生の大きなゴールとみなすのに対し、親が東大である場合、東大合格とは、人生のスタート、通過点である、ことを認識しています。

両者では、大学生活の過ごし方に大きな違いがあり、結果も大きく違ってきます。

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3.東大新入生でも、開成高校、灘高校など超一流高校卒と地方の一流県立高校卒の「分断」

これも指摘されていますが、ネットワーク力、それによる情報収集力だけでなく、既に「自分よりもずっと凄いやつがいる」ことを認識している前者と、自分は凄い、と錯覚している後者も差も大きかったりします。


と書いたとおり、先のことは、わかりませんが、現時点では一流大学に行くのがよさそうです。

筑駒、開成、灘、麻布などのポジションは8割方、中学入試で決まり、残りの2割を高校入試で争うことになります。

それゆえ、高校入試よりも中学入試を選択して、早い時期にいいポジションを確保したほうがよさそうです。

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ところで、

開成、麻布、駒場東邦、桜蔭、雙葉、女子学院中学校の入学試験の解答

をみると、近い将来の大学入試の変更をにらんで、記憶力を問うよりも、考えさせる問題が増えていることがわかります。

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近い将来は、大学入試の一部は、タブレット端末を持ち込んで、インターネットに接続し、友達、先生に連絡を取りながら、解答、作成などになるかもしれません。




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