2017年06月

2017年06月30日

自民党の豊田真由子衆院議員が秘書に浴びせた暴言が波紋を呼んでいます。

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自民党の豊田真由子衆院議員が秘書に暴言

自民党の豊田真由子衆院議員が秘書に暴言

「豊田真由子様に向かって」など議員の新たな暴言を公開、音声も 週刊新潮が再び報じる

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国会議員が、政策秘書に対して「この、ハゲーッ!」とは、おおよそ良識ある社会人の発言とは思えませんが、この件自体、マスメディア、ネットでの取り扱い、を見ると、いろいろなことがわかります。

これらをまとめてみます。

1.言葉遣い、身なりはその人の品格を物語る。人前では取り繕っても、どこかで出てしまう。普段から、品のある言葉遣いを。

2.相手よりも自分を上、優位に置こうとする考えの危うさ

3.言動、活動は、常に記録されている可能性がある。

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ひとつひとつ考えていきます。

1.言葉遣い、身なりはその人の品格を物語る。人前では取り繕っても、どこかで出てしまう。普段から、品のある言葉遣いを。

国会の質問で、子供の孤独、やさしさ、と言ったところで、「この、ハゲーッ!」で台無しです。

上記のように、どんなに、人前では取り繕ったところで、どこかで出てしまいます。

普段から、、品のある言葉遣いを心がけたいものです。

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ところで、ネットでこの件が話題になると、Twitter,FBに「この、ばばあ、頭がおかしいのか?」などという書き込みがあったりします。

こういった書き込みは、豊田議員の「この、ハゲーッ!」という暴言と何ら変わりありません。

むしろ、ネットでの匿名性、あるいは、国会議員などと異なり、地位を失うことがないため、暴言を吐く、というのは、さらに品がありません。

繰り返しになりますが、言葉遣い、身なりはその人の品格を物語ります。普段から、、品のある言葉遣いを心がけたいものです。

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2.相手よりも自分を上、優位に置こうとする考えの危うさ

豊田真由子衆院議員が、桜蔭から東大法学部、さらには厚生労働省時代にハーバード大学院へ留学していたことから、エリート意識とこの問題を結び付けようとするネット上の記事が多いようです。

桜蔭、東大の時の元・同級生の方から「あんなじゃなかったのに、残念」と伺いました。

「TAK」さん自身、東大、東大大学院を修了していますので、東大卒あるいはその後、ハーバード、スタンフォードへ留学した友人も数多くいます。

エリート意識の定義が難しいのですが、いやったらしいのが、自分を相手よりも上、優位に置こうとする関係性の構築法でしょうか

初対面、あるいは、面識が浅い時期に、呼び捨て、あるいは「君づけ」で、自分を相手よりも上、優位に置こうとする人を数多く見かけます。

ただ、これは東大に限ったことではなく、大企業、官庁関係のイベントでよく見られます

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「ワールドカフェ 組織 by 大企業若手主体」に参加しました

に書きましたが、

「私がこんな場で話すのはまずいのだけれど」と、おもむろに出した名刺は大手電機メーカー主任

この大手電機メーカーに就職できて、主任に昇格した、ということは、そんなに偉いことなのでしょうか?

先日、この企業の常務執行役員本部長が相談に来たのですが

変化の激しい社会では、会社の格、会社での立場など、いつ逆転するか、わかりません。年齢も含めて、

人と人の関係は、みな、フラット、対等と考えた、言葉遣い、関係性構築がよいのでは、と考えます。

「TAK」さんの周りでは、自分を相手よりも上、優位に置こうとする人は排除されています。

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3.言動、活動は、常に記録されている可能性がある。

誰もがスマフォを持ち歩く時代には、言動、活動は、常に記録されている可能性があります。

自分の声の録音、姿が映っている動画、の著作権などの権利関係がどうなっているのか、「TAK」さんは法律の専門家ではないので、

よくわかりませんが、言動、活動は、常に記録されている可能性があることを前提に行動したほうがよさそうです。









2017年06月25日

ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフ――ロシア文学の鬱蒼たる森を探索する

という案内が来ました。

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いまだに世界文学の巨木のようにそびえ立つ文豪ドストエフスキーとトルストイ。

その後に森のキノコのように生え出てきたチェーホフ。

いまでも人気の高いこの3人のロシア作家について、その魅力と現代的意義を考えます。


ロシアだけでなく、世界文学を代表する、ドストエフスキーとトルストイ、

ここに挙げられているチェーホフとさらに「はつ恋」のツルゲーネフ、さらに時代を下って「ロリータ」で有名なウラジーミル・ナボコフ

のように、ロシアは偉大な文学者を輩出しています。

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ドストエフスキーは「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」などの長編、トルストイは「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」などの長編が有名ですが、

ドストエフスキーは「白夜」、トルストイは「イワンの馬鹿」などの短編が入りやすかったりします。


ロシアに限らず、外国文学を味わう上で、障壁となるのが翻訳です。

英仏独以外では原書で読むのは困難で、英仏独露以外の少数言語では日本語訳は期待できず、英訳があればよい方、

ということで、世界中に優れた文学作品がたくさんあるにもかかわらず、翻訳という障壁により、アクセスすらされません。

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翻訳については、

文章は言語を使って表現するアートである




「ロリータ」で有名なウラジーミル・ナボコフ

1955年「ロリータ」中年男が少女に魅了される。本人ではないか?との憶測。

小説の中の話と、本人を混同するのはレベルの低い話。

芸術作品には、詩の精密さと純粋科学の興奮(詩の興奮と純粋科学の精密さ、ではない)の間から生まれる類のものがある

「細部を愛撫せよ」素晴らしいことを言っていても、細部で破綻していることも多い。

文学作品は忠実な翻訳(パラフレーズ的、語彙的な翻訳ではない)でないと通じない

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文化、思想を表現する媒体が、言語ですから、外国語のように、異なる言語体系で表現される文化、思想も当然異なるものになります。

異なる言語体系で表現される文化、思想を翻訳することは、単なる言語の置き換えではなく、文化、思想の背景を踏まえることが必要になります。

上のウラジーミル・ナボコフの忠実な翻訳(パラフレーズ的、語彙的な翻訳ではない)でないと通じない、というものです。


と書いたように、翻訳とは単に言語を置き換えるだけでなく、文化、思想の背景を踏まえることが必要になります。

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さて、ドストエフスキーとトルストイが活躍した19世紀は、帝政ロシアの末期、貴族社会が終焉を迎えようとしていた時期、

凍らない港がほしいロシアは南下政策を推進していて、クリミア戦争(1853〜6年)、1877年に、イギリスやフランスが介入しない形でトルコと露土戦争、東アジアの南下で1904年に日露戦争を起こしています。

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特権社会が崩壊する直前には、淫蕩、堕落、頽廃が露呈し、社会の矛盾が噴き出します。

そんな社会状況だからこそ、人間の弱さなど本質を、複雑に絡み合う社会の中で、生々しく描写した文学作品が生まれたのかもしれません。


わずか90分の講演だったので、とても語り切れるものではありません。

トルストイ、ドストエフスキーの名言で締めくくります。

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トルストイ

孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる。

強い人々は、いつも気取らない。

わたしたちは、踏みなれた生活の軌道から放りだされると、もうだめだ、と思います。

が、実際はそこに、ようやく新しいものが始まるのです。生命のある間は幸福があります。

謙虚な人は誰からも好かれる。それなのにどうして、謙虚な人になろうとしないのだろうか。

悔恨がないのは、前進がないからである。

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逆境が人格を作る。

幸福は、己れ自ら作るものであって、それ以外の幸福はない。

人間にとって最高の幸福は、一年の終わりにおける自己を、その一年の始めにおける自己よりも、遥かに良くなったと感ずることである。

悔恨がないのは、前進がないからである。

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ドストエフスキー

人間の後半生は、通常、前半生で蓄積された習慣のみで成り立つ。

苦しみと悩みは、偉大な自覚と深い心情の持ち主にとって、常に必然的なものである。

絶望のなかにも、焼けつくように強烈な快感があるものだ。ことに自分の進退きわまったみじめな境遇を、痛切に意識するときなどはなおさらである。

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人は笑い方でわかる。知らない人に初めて会って、その笑顔が気持ちよかったら、それはいい人間と思ってさしつかえない。

恋の悩みや嫉妬はすべて、退屈のなせるわざなのだ。惰性に押し潰されたのだ。

コロンブスが幸福であったのは、彼がアメリカを発見した時ではなく、それを発見しつつあった時である。

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ツルゲーネフ

幸福の絶頂にある者ですら、運命をコントロールすることはできない。




2017年06月21日

日本の文化政策の新たな姿を探る

という案内が来ました。

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日本の文化政策は、文化財の保護、芸術文化の育成といった伝統的領域に限られることなく、メディア・アート、デザイン、ファッション、食などの領域も視野に入れ、観光、産業発展、地域活性化など多様な政策分野との連携も深めつつある。

また、従来のような「保護」のみならず、文化の活用、文化を源泉とする新たな経済のあり方への模索も始まっている。

この10数年推進されてきている「クール・ジャパン」戦略に照らしても、日本文化の国際発信は今や政府の関心事となっている。

文化政策が変化しつつある現状に照らし、今後2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてどのような展開があり得るのか、どのような課題があるのか。

各界の最先端で活躍し、発言が注目を集める論客とともに探っていく。

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アートと社会、経済だけでなく、文化の力を育て、活用する

に書いたように


社会の発展を考える上で、経済の力だけではなく、文化の力が見直されてきています。


であるにもかかわらず、必ずしも、このイベントに書かれたように、日本の文化政策はうまくいっている、とは言い難い面があります。

スピーカーの前文化庁長官の青木保氏も「文化庁の業務は文化財の保護、修復が中心」と述べていましたし、日本の文化というと、伝統的な芸術文化だけに限定してしまうこともしばしばです。

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日本のアニメ、ゲームなど、ポピュラー・カルチャーが、台湾、香港、韓国で人気を博したため、「クール・ジャパン」などと呼ばれました。

ただし、この「クール・ジャパン」は、現象の本質ではなく、表層を見ただけでは、という批判もありました。

方法としてのトランスアジア、ポピュラー文化がアジアをひらく


1990年代、ネットがまだ、それほど普及していない時代でしたが、台湾、香港、韓国などアジア諸国と一緒に、欧米化ではないグローバル化が始まりました。

この時代を振り返り、今後のアジア諸国との文化の普及、醸成を探ることができそうです。

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1990年代の日本のポピュラーカルチャーのアジアへの普及、それまでのグローバル化は欧米化が前提だったが、欧米化せずとも普及

2011年以降、尖閣諸島、竹島問題など、政治的に関係は冷え込んでいる一方で、日本への中国、韓国からの観光客、留学生は増えている

文化の普及、浸透と政治は、異なるステージで進む

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日本のポピュラーカルチャーのアジアへの普及は文化的近似性ではなく、むしろ日本文化を極力抑えた無臭性がポイント、普及後は日本の臭いをつけていく。

グローバル化が新しい文化を呼び込む

予想が裏切られることは、ある意味、新たな発見につながり、楽しい

逆説的だが、ポピュラーカルチャーを研究していると、日本の枠を出ることができない

ポピュラーカルチャーだけでなく、人の流動性がポイント

ポピュラー文化を制度としてみるのではなく、それを通じて、人を見ると面白い


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ネットの時代になって、世界中への文化の発信が容易になった、と言います。

ただ、文化とは人々が醸成するものであり、他への「発信」とは、他の地域の人々にとっては、余計なこと、いらぬおせっかい、かもしれません。

伝わってきた「文化」の中で、適するもの、気に入ったもの、役に立つもの、は、勝手に取り入れます。

例えば、日本人は中国から伝わってきた漢字を、外国語としてではなく、自国の言語として、展開して、活用しています。

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文化の醸成に大切なのはふれあいの場


文化的環境の整備を目的に帝国劇場が作られたが、劇場で上演される演劇もさることながら、実際にはより重要だったのが、開幕までの時間を過ごす場、通路では政財界の知名人、文化人が挨拶を交わし、談笑するサロンの役目を果たした

いろいろな人たちが出会い、談笑する場が文化の醸成には欠かせない


ネットの時代とは言え、文化に大切なのは、伝え、醸成する「人」だったりします。

触れた人々が、楽しむ、感動する、のでなければ、文化は醸成されないし、伝わりもしません。

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日本文化財専門家のデービッド・アトキンソン氏から指摘がありました。

「日本の文化財、博物館などは、外国人観光客を歓迎するものになっているだろうか?

口では、歓迎する、と言いながら、実態は、とてもそうとは言い難い。

外国人観光客の目線ではなく、地元の目線になっていないか?「おもてなし」と言いながら、外国人観光客には伝わらない、内輪だけの、自己満足の「おもてなし」になっていないか?

英語の表示、アナウンスは少ない。飲食禁止、座るところもない、ので、長時間滞在は困難。撮影禁止も多い」

日本に観光で来る、とは、わざわざ自分の金、時間を使ってくる人たちです。

その人たちに、楽しみ、感動してもらえないのであれば、日本文化が伝わるわけありません。

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そんなことを感じたイベントでした。






中国人の眼に映る今の日本は「20世紀」、では、日本人の眼に映る今の中国は?




中国だけでなく、いろいろな国の方々が東京に来るようになり、駅、電車、街で外国人の方を見かけるのは日常の風景になりました。

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ほとんど英語が話せなかった日本人も、駅員、警察官、店員の方で英語が話せる人が多くなり、また英語のアナウンス、表示も増えてきました。

秋葉原のヨドバシカメラなどでは、日本語だけでなく、英語、中国語の表示、アナウンスだけでなく、日本語、英語、中国語を話す中国人の店員の方が数多く働いています。

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香港→成田→東京→つくば、そこにいる人々の多様性、交わされる言語、このエリアは、完全につながっている。連続していて、国境によって分断されてはいない。

東アジア地域の国際都市のグローバル化は進んで、国境による分断を既に超えている


と書きました。


金融、経済はネット社会になり、既に国境を超えていますが、文化はネットで発信は可能なものの、国境を超える人々の交流、インタラクションによるところが大きい、と感じます。

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もちろん、東京がシンガポール、香港、上海などと同様、国境を超えてくる魅力がある、ことも意味します。

「砂漠の探究者」から都市、境界を考える




大きな集落に人が集まるようになると、その大量の人々の水、食料をまかなうことが必要になります。

また大量の人々に対するサービス業、商業も発生します。

すると、そのサービス業、商業を得ようとさらに多くの人が集まるようになります。

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このようにして、大きな集落が都市になります。

多くの人が集まるところには情報も集まります。

都市居住の魅力とは、そこにあるサービス業、商業、情報、多様な魅力的な人々である反面、水、食料など社会インフラの整備、確保が課題となります。


と書いたとおりです。

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「越境」「外界」未知の世界により新しい状態へ、やはり「境界」は難しい



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地球の水は、もともと地球にあったわけではありません。

いろいろな説がありますが、大量に水分を持った天体(おそらく彗星ではなく、小惑星)に衝突してもたらされた、という説が有力です。

つまり、外の天体との衝突がなければ、地球は現在のような、生命を持つ惑星にはなり得ませんでした。

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天体だけでなく、人、組織などについても、同様かなと考えます。

新しい考え方、ライフスタイル、文化、知識は、「外界」の人、組織からもたらされます。自分だけでは難しかったりします。

あるいは、これまで自分の中にあった知識、考えが、「外界」との接触により、再編、再構築され、新たな状態になります。

よく「答えは自分の中にある」と言いますが、一人で自分をいくら掘ってみたところで、答えは見つかりません。

それよりも、人とのふれあいの中から、再発見があります。


と書きました。

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東京のグローバル化は中国をはじめとする外国人旅行客の人々によるところが大きいように、見て取れます。

これらの人々にスキップされてしまうことがないように、東京をさらに魅力的にすること、

それが文化のグローバル化に大切なのではないか、そんな気がしています。




2017年06月15日

中国人の眼に映る今の日本は「20世紀」のままだった(過去の栄光にしがみついてる場合か)

というサイトが話題を呼んでいます。

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中国ではもう数年前から、キャッシュレス社会になっています。スーパー、コンビニ、タクシー、レストランから屋台に至るまで、すべてスマホ決済です。

私は現金を使うなんて、20世紀の映画かドラマの世界のことと思っていました。だから北京から東京に引っ越したら、まるで21世紀の世界から20世紀の世界に舞い戻ったような気分になったんです

東京のデパートやスーパーで買い物をしたり、レストランで食事したりしていても、北京よりだいたい2割ぐらいは安いです。

東京には、北京にはない3つのものがあるからです。それは安静(静けさ)、幹浄(清潔さ)、安全です。


というものです。

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日本は数年前に、世界2位の経済大国の座を中国に奪われ、しかも、その差は2倍以上に広がっています。


「TAK」さんは中国に行ったことは2回あります。10年前に香港へ行き、また最近香港へ行きました。

その雑感を書いてみます。

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香港は1898年から99年間、イギリスが租借していた、特殊な場所です。

租借を始めた当初は、占有ではなく、租借にしておいて、期限が迫ったら、租借を延長すればよい、と考えたのかもしれませんが、100年前とは国際情勢は様変わりし、中国に返還されました。

10年前に香港へ行った時、そんな事情から、英語が通じるだろう、と考えていたのですが、空港、ホテル以外では、ほとんど英語が通じないことにびっくりしました。

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「TAK」さんには、中国人の留学生、研究者などの友達が日本にたくさんいます。一人の例外もなく、彼ら彼女らは親切で、礼儀正しい人ばかりです。

ところが、香港では、多くの人が、列に割り込む、信号を守らない、のに、あきれ果てました。

ということで、香港には、あまりいい印象は持ちませんでした。

香港滞在後すぐにマレーシアのリゾート地コタキナバルへ行ったのですが、多くの中国人旅行客の方が来ていました。

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やはり、多くの人が、列に割り込む、信号を守らない、など、あまりいい印象は持ちませんでした。

この頃から、多くの中国人旅行客の方が東京にも来るようになったのですが、同様に列に割り込む、信号を守らない、路上喫煙禁止地区で平気で喫煙する、など、あまりいいマナーではありませんでした。

そんな事情から、夏の海外旅行は、中国人旅行客の方が比較的少ない、ヨーロッパに行くようにしていました。

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それから10年が経ちました。

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中国だけでなく、いろいろな国の方々が東京に来るようになり、駅、電車、街で外国人の方を見かけるのは日常の風景になりました。

ほとんど英語が話せなかった日本人も、駅員、警察官、店員の方で英語が話せる人が多くなり、

また英語のアナウンス、表示も増えてきました。

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秋葉原のヨドバシカメラなどでは、日本語だけでなく、英語、中国語の表示、アナウンスだけでなく、日本語、英語、中国語を話す中国人の店員の方が数多く働いています。

列に割り込む、信号を守らない、路上喫煙禁止地区で平気で喫煙する、外国人旅行客の方はずいぶん減りました。ゼロではありませんが、同様のことをする日本人と同じくらいの比率でしょうか?

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そんなことを考えつつ、10年ぶりに香港へ行きました。

あれほど嫌だった、列に割り込む、信号を守らない、路上で喫煙する人がずいぶん減りました。

街中でも英語が通じるようになりました。

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アメリカ、ヨーロッパにいると、日本人は目立ちます。しかし、アジアでは風景に溶け込んでいます。全く注目されません。

「TAK」さんが英語で話しかけるので、中国人ではなく、日本人なのだな、と認識されます。

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香港は国際都市です。アジア人だけでなく、アメリカ、ヨーロッパの人々もたくさんいます。

「香港もずいぶん変わったな」そう感じながら、日本へ帰国しました。

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その後、成田、東京、つくば、と移動しました。

その時、面白いことに気づきました。

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香港→成田→東京→つくば、そこにいる人々の多様性、交わされる言語、このエリアは、完全につながっている。連続していて、国境によって分断されてはいない。

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中国と言っても香港しか行っていません。

ただ、感じたことは、東アジア地域の国際都市のグローバル化は進んで、国境による分断を既に超えているのではないか、そんな感じがしました。










研究もビジネスも、幅を広げ、継続させ、キャリアを切り拓くのは、人のネットワーク

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研究の幅を広げ、継続させ、キャリアを切り拓くには、研究、勉強と並行的に人のネットワークを構築していくことが大切。

ひとりで研究するよりも、プロジェクトに参加して研究すると、テーマも広がり、人のネットワークも構築でき、キャリアの可能性も広がる。

国際シンポジウム、ワークショップ、できる限り参加する。「聞き」に行くよりも、発表する。発表すると、覚えてもらえる。プレゼンは「読む」のでなく、「話す」。自分の魅力をアピールする。自然なリズムで話す。自信を持つこと。アイコンタクトが大切。

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学会、シンポジウムで、ネットワークをつくるには、興味のある発表に質問する、懇親会にも参加する。

学会は最先端の研究を知るためだけでなく、人のネットワークをアップグレード、再確認するため

他の人々に話すと、自分の考えが整理でき、理解が進み、思いがけない切り口から、進展することがある。

自分の国以外の人の考え方に触れると、自分も変わっていく。人は交流し、シェアすることが大切。


と書きましたが、最近、スピーカーとして参加した

World Sustainable Built Environment Conference 2017 Hong Kong(世界建築環境会議)

を例に、これを検証していきます。

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講演中はもちろんお話しすることはできませんが、各講演のセッションの間にコーヒーブレークがあります。

このコーヒーブレークが、人のネットワークを構築する機会です。

スピーカーの良いところは、同じセッションのスピーカーと仲良くなれる、参加者が話しかけてくれる、ことでしょうか。

上記にもあるように、「聞き」に行くよりも、発表すると、機会がぐっと広がります。

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「聞き」に行く場合は、このコーヒーブレーク中に、関心を持った発表者に挨拶に行きます。「大変興味深いお話でした」

講演中に質問すると、このプロセスがスムーズにいきます。

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コーヒーブレークの他に、人のネットワークを構築する機会として、ランチ、ディナーなどの食事の機会があります。

人のネットワークを構築する機会ですから、公式ランチ、ディナーには、多少割高でも参加したほうがよさそうです。

ここで対照的なランチのスタイルがあったので書いておきます。

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ひとつは、広くて余裕のある会場で、コース料理のランチでした。

広くて余裕のある場所では、知り合い同士で食事をとるのは、何も日本人に限ったことではありません。ただ、これではネットワークは広がりません。

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もうひとつは、ギリギリの広さの場所での、ブッフェ形式のランチでした。

すると、「隣、いいですか?」とか、自然に会話が生まれます。

「どこから来ましたか?」「日本からです」「私は東京大学の〇〇先生と共同研究しています」「〇〇先生、よく知ってます」

のように、どんどん関係が構築されていきます。

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ブッフェ形式ですので、「これ、美味しいですよ」など、会話も進展していきます。

このように、パーティー、ランチの会場のデザイン、レイアウトはとても大切です。

通常、参加者は選択できませんが、会場のデザイン、レイアウトに合わせたネットワーク作りが大切です。

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さて、国際学会の公式言語はもちろん英語です。

ただし、イギリス人、アメリカ人が話す英語とは少し違います。

インドネシア、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、中国、カナダ、フランス、ドイツなど、世界各国の人々が話す、

世界共通語として「英語」です。それぞれに、独特のなまり、アクセントがあります。

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「TAK」さんの場合、発表終了後に、スピーカー全員とチェアを交えたパネルディスカッション、その後、会場から質問を受けながら、パネルを進行していきました。

同じセッションのスピーカーはスウェーデン、ドイツ、台湾、マレーシア、シンガポールの人々、会場からの質問者は香港、カナダ、メキシコの方々でした。

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使われる言語は、上記のように、独特のなまり、アクセントがある世界共通語として「英語」です。

この時、大切なのは、リアルタイムで英語で考えつつ、参加すること、日本語で考え、言語構築した瞬間に脱落します。

また、自分に向けられた質問、発言が、全くわからないのならともかく、半分くらいわかるのなら、とりあえず、自分が考えていることを話してみましょう。

聞き返すと、このリアルタイムの流れを損ない、脱落していくことになります。


以上、いろいろ考えたことを書いてみました。






2017年06月10日

World Sustainable Built Environment Conference 2017 Hong Kong(世界建築環境会議)

にスピーカーとして参加してきました。

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折から、アメリカのトランプ大統領がパリ協定からの離脱を表明したところです。どんな雰囲気かしら?

結論から言えば、トランプ大統領はG7先進各国、中国、インドあるいは発展途上国、あるいはアメリカ国内からも、強い反発にあい、四面楚歌の孤立状態、ということでしょうか?

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「地球の想像力」地球レベルで考える時代に




地球の問題というと、温暖化防止、汚染対策などが思い浮かび、石炭、石油など化石燃料の削減、再生可能エネルギーの導入、というシナリオに結びつくのですが、それだけでなく、それぞれの国、地域の経済、教育、文化なども大きく関わります。

周辺領域を含めて、俯瞰すると、新たな、いろいろな切り口が見えてきそうです。


と書きました。

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温暖化対策として世界規模で始まった化石燃料削減、省エネルギー、再生可能エネルギー導入は、産業革命以来の人類が得た豊かさ、便利さの反面のひずみを元に戻すもの、とも言えます。

ところが、実際に行っているうちに、大気汚染抑制による健康改善、エネルギー・セキュリティー強化による中東・ロシアなど産油国の影響削減など、

その効果は温暖化防止を超え、世界の経済、社会、政治など多様に及び、かつ、世界がつながっていることを人々が認識し始めています。

もう、この流れは止まりそうにありません。

図3

参加しながら、考えたことをつれづれ書きます。

図4

温暖化対策の主役はG7からアジアへ。

(1)京都議定書(1997)参加しなかった中国がパリ協定(2015)では主役に

(2)成熟飽和のG7に対し、成長が続くアジア

(3)アジアは世界のバロメーター(いい意味でも悪い意味でも最初に兆候が出る)

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建築物の温暖化対策に万能薬はない。

(1)寒冷地域の暖房エネルギー(北欧、カナダなど)

(2)暑熱地域の冷房エネルギー(東南アジアなど)

(3)途上国の都市化(先進国がたどった道はショートカットすればよい)

図9

建築物の温暖化対策は都市部の対策が重要。

(1)都市部の集中が進む。(特にアジア)エネルギー消費のほとんどは都市部。

(2)既存建物の改修時に大幅な省エネの可能性。

(3)交通手段の省エネ化、マイカーから公共交通手段、ガソリンからバッテリーカー

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建築物の温暖化対策技術

(1)暖冷房、換気など個別要素技術の進歩

(2)再生可能エネルギーの導入(太陽光、風力などの発電は増加しているが有効利用は今一つ)

(3)IoT、人工知能、ビッグデータ、モバイル技術(ポテンシャルは大きいが、現状ではどう適用するか、わからない)

図12

スマートシティー

(1)モデル都市から既存都市への適用へ(新設よりも、人々が住み続けながら、都市をスマートに)

(2)出始めている失敗事例から学ぶ

図13

モニタリングからコントロールへ

(1)オンライン・モニタリングの活用

(2)見える化、は第1歩だが、人間は必ずしも合理的な対応ができない。

(3)進歩し、価格が低下してきているセンサリング技術を使った自動コントロール

図16

コスト評価、ペイバックタイムの難しさ(太陽光、蓄電池、SOFC、モニタリング・システムなど)

導入時コスト、ランニングコストが数ヶ月で大きく変動、数十年スパンのコスト評価は事実上無理

図19

さて、国際学会では、科学技術だけでなく、世界中の人との触れ合いが楽しいものです。

スピーカーとして参加すると、同じセッションのスピーカーと仲良くなれる、参加者が話しかけてくれる、などメリットが大きいです。



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