2018年08月

2018年08月30日

産学官プロデューサーとは、何をやるのか、よくわからないところがあるのですが、

「〇〇のテーマについて、大学と共同研究をしたいのですが、どなたか、適任の方を紹介してください」

「〇〇の研究成果について、実用化に向けて、プロトタイプの製作をしたいのですが、どこか、よい企業はありませんか」

など、紹介、マッチングの依頼を受けることがあります。

お話を伺うと、「〇〇大学の×先生が適任かな」「〇〇会社がよさそうかな」と、頭に浮かぶことがありますが、基本的に「紹介」、「マッチング」は、行いません。

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なぜかというと、適任と思ったのですが、いざ、共同研究が始まってみると、双方の利害関係、思惑がずれていて、うまくいかないことも少なくありません。

こんな時、紹介した人は双方から恨まれることになってしまいます。

「なんで、あんな人、紹介したの」「変な話を持ち込まれた、おかげで迷惑している」などなど

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共同研究、研究の実用化などは、当事者同士の相性、ケミストリー、リズム、ハーモニー、周辺環境、事態の推移、などあり、やってみないとわからない、ところがあります。

共同研究、研究の実用化などのパートナーシップは当事者同士が、基本的に構築していくもので、繰り返しになりますが、やってみないとわからない、ところがあります。

恋愛、結婚と、よく似ています。

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「紹介」、「マッチング」を直接行うのではなく、こういうお話を受けたときは、

「〇〇という研究発表会があり、関連する先生方の発表があるので、行かれてみては」

「〇〇フェアで、企業の実演がありますよ」

など、出会う、知る「場」「機会」を、教えたならば、そこへ行くか、行かないか、は当事者の判断

その場で、共同研究、研究の実用化につながる、交流、折衝などを行うのは、当事者の判断、責任

とするのがよさそうです。

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最近、各大学の理工系に、研究成果の実用化に向けて、企業出身の産学コーディネーターが置かれています。

この方たちは、企業から共同研究の依頼があると、自分の大学、学部で適任の先生を紹介します。

「この研究ならば、この大学よりも、別の大学の先生の方が適任では」

と感じたとしても、所属している大学の共同研究に結び付けるのが、産学コーディネーターの仕事、であり、それが「実績」になるので、

所属している大学でマッチングしてしまうことになります。

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発散気味ですが、恨まれ、騒動に巻き込まれるリスクを避けるには、直接の「紹介」はせずに、出会う「場」を教える、にとどめた方がよさそうです。

2018年08月23日

駅、電車など、公共空間でのマナーの問題は、以前からあり、

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君子は危うきに近寄らないだけでなく、危うきが近寄ってきたら立ち去る


電車の中、駅など、人が集まり、混雑するところでは、言い争い、小競り合いを見かけます。

稀にですが、傷害、殺人事件にまで発展することもあります。

少し引いて、冷静な立場から考えれば、ほんのつまらないことで争うのは、ばかばかしいことですが、

瞬間的な怒り、争いが「意地と面子」の問題になり、抜き差しならない事態に発展、とは、よくあることです。


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「越境」「外界」未知の世界により新しい状態へ、やはり「境界」は難しい


公共の場所、空間における個人の「境界」、あいまいな「境界」、見えない「境界」

駅、レストラン、劇場、電車など、公共の場所、空間にも個人の「境界」があります。

電車であれば座った席、レストランであればついたテーブルなどが、個人、グループの「境界」になります。

電車の中で隣の人が多く場所をとったり、レストランで周囲をはばかることなく大声で話すグループが不快なのは、「境界」を守らないからです。

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南仏コートダジュールからプロバンス、パリに行ってきました(文化、習慣編)




フランスでは電車、バスなど、向かい合わせの座席で、中央のテーブルをシェアする形のものがよくあります。

男性はみんなが使えるように融通し合うのですが、女性は自分の荷物を置いて占拠してしまう、

混んだ場所でぶつかりそうになった時も、譲る男性と、割り込む女性、だったことが多かった気がします。

と書いたとおり、日本だけではありません。

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電車の中で、化粧をする女性をよく見かけます。そのくせ、見ていると、睨み返されたりします。

電車の中で、子供が走り回っていて、乗客が困っているのに、親が注意しないことがよくあります。

公共の場所、空間における個人の「境界」は、あいまいな「境界」、見えない「境界」、難しい問題です。


と書いたとおりです。

電車の中での化粧、子供が走り回る、などは、以前からあったのですが、

問題が進化(?)している感があります。

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電車内に空いている座席がひとつあり、座ろうと近づいたところ、同様に座ろうとしている人がいたので、「どうぞ」と譲ったところ、「お前に指図される言われはない」と怒鳴られた。

電車の連結部分で、電話をしている若者がいて、その荷物が優先席に置かれていて、立っている人が座れない。

などなど

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これについて、考えると、

(1)駅、電車などは、全体が公共空間で、みんなで利用するものであり、それを利用者各自が、譲り合いつつ、利用する。座席、占有空間などは、先に利用している人に優先権がある、という考え方

(2)駅、電車などの公共空間で、自分が荷物を置く、座る、などした場所は、自分に占有権がある個人空間であり、他者の介入は許容しない。

など、様々な考え方があり、「全体が公共空間」と考える人は、公共空間でのマナーを尊重すべき、となり、「公共空間内の個人空間」と考える人は、個人空間内で他者に介入されるいわれはない、となるようです。

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このテーマは、ここまでの分析にとどめます。

やはり「境界」は難しいようです。









2018年08月22日

優秀な人にありがちなのが、「完璧」でないと気が済まない、潔癖症でしょうか。

妥協を許さず、自分が納得できる「完璧」でないと気が済みません。

状況の予測が可能で、変動要素が少ない場合には、それもよいかもしれません。

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でも、実際の社会は、刻々と状況が変化し、想定外のことが起こり、一瞬のとっさの判断、対応を求められることがほとんどです。

そういった状況では、「完璧」を求めることは不可能に近く、その状況に応じた最適解で、妥協することも大切です。

その状況に応じた最適解は、必ずしも「完璧」な解、とは差があり、その差が気になって仕方がない、妥協できない、のが潔癖症の特徴でしょうか?

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人生とはプランBを用意、制御、シミュレーションしつつ、生きていく

人生とは、何かを計画しているときに起きてしまう「別の出来事」である




人生とは、何かを計画しているときに起きてしまう「別の出来事」である (シリア・ハンター)

人生は、「計画」をいつも超えていきます。

だからといって、「計画をしないこと」が知性的態度とはいえないのですが、人生を愉しむためには、一方で「計画」をしつつも、他方では「計画を超えること」を受け入れ、新たに変化することを厭わぬ姿勢が求められます。


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直感の大切さ、反面で、その危うさも理解しつつ、即興の世界の中を、プランBを用意して、偶然をたぐり寄せつつ、構築していくのがキャリア


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刻々変化する局面に、もちろん戦略、戦術も変化する


制御には外乱がつきものです。

外乱にも、ある程度、想定されている外乱と、想定、予期していない外乱があります。


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君子は危うきに近寄らないだけでなく、危うきが近寄ってきたら立ち去る


その場での、とっさの、臨機応変の対応

状況は変化、推移していきますので、予め決めた方法に固執するよりも、臨機応変の対応が望まれます

未知のことを行うのですから、とにかく臨機応変の対応になります

臨機応変の対応で大切なのが、「その場」で対応することです。

「次回から」「こういうことが、またあったら」ではダメです。

「その場」で対応しなければ、「後の祭り」で後悔することになります。

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「言われっぱなし」「やられっぱなし」ではなく、態度なり言葉なり、その場で表明する、というものです。

そうでないと、後から、「あの時、こうすればよかった」と後悔することになります。


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その場での、とっさの、臨機応変の対応は、繰り返しになりますが、「完璧」よりも、ある程度の妥協は許容した、その状況に応じた最適解がよさそうです。

大学院入試 考えていることを、とにかく書くこと!(筆記試験編)2018

でも、同様のことが言えます。

100点満点の問題が5問出題される場合、3問、完璧に解答するよりも、5問全問に80%の解答の方が有利です。

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東大、東工大の大学院を受験するレベルだと、小さい頃から、完璧に解答し、満点を獲得する癖がついており、上記の例のように、時間がなくなり、未着手の問題を残してしまう、こともあるかもしれません。

再度繰り返しますが、、「完璧」よりも、ある程度の妥協は許容した、その状況に応じた最適解がよさそうです。




2018年08月20日

アジア競技大会で、日本人選手の活躍が期待され、実際にメダルも獲得される中、それに水を差すような残念な事件がありました。

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バスケ日本代表4人、女性連れ出せる店を公式ウェア着て利用

バスケットボール男子日本代表4人が、女性を連れ出すことができる店を公式ウェアのまま訪れ、女性をホテルに連れ出し、行為を行っていた。

JOCは「ふさわしくない行動」当該選手を帰国させる厳しい処分になる

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タコツボのルールと社会のルール、優先されるのは圧倒的にタコツボのルール


に書いた、日大アメフト部の危険タックルをはじめとして、レスリング、ボクシングなど、

スポーツ界で不祥事が指摘される中、

スポーツ選手、特にトップのスポーツ選手の倫理が厳しく求められている時代に何たる失態でしょうか?

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アジア競技大会には、国費で派遣されています。

一般人でも、公費、特に国費出張時には、事故、事件に遭遇した場合の対応の問題から、その行動には注意を払います。

公式行事期間中に、私的行動で、問題が起きた場合、大変面倒なことになるからです。

それゆえ、私的に訪れたい場所がある場合、公式行事修了後に、私的費用で訪問します。

日本代表選手ともあろう者が、競技が行われている期間中に、公式ウェアを着て、女性を連れ出すことができる店訪れ、女性をホテルに連れ出し、行為を行う、など言語道断です。

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日常への帰還―宇宙飛行士とアスリートの当事者研究




オリンピック出場者と言っても、フィギュアスケートの羽生結弦選手、浅田真央選手、水泳の北島康介選手、体操の内村航平選手、白井健三選手はだれもが知っていますが、マイナーな競技だと、たとえ、メダリストであっても、一般には知られず、その業界だけの有名人だったりします。


と書きました。

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今回のアジア競技大会には、762名の選手が派遣されていますが、誰もが知っている選手は、水泳、陸上、体操のトップ選手20名程度で、それ以外は、一般にはあまり知られていません。

水泳、陸上、体操などの、誰もが知っている選手は、常に、マスコミが同行し、周囲からの注目を浴びます。それゆえ、自然と、行動にも注意を払い、行動規範も厳しいものになります。

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バスケットは、アメリカなどと違い、日本ではマイナースポーツで、日本代表と言っても、業界内だけで知られる存在で、一般には知られていません。

そのため、行動に甘え、油断があったのではないでしょうか?

本当に残念です。




久しぶりのテニスネタです。

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テニスクラブの朝の立ち上がりの時間帯は、

2人ずつペアができて、ウォーミングアップのショートラリー、

やがてストロークのラリー、ボレー、スマッシュ、サーブの練習を行い、

頃合いを見計らって、4人のグループでダブルスのゲームになる、のが一般的でしょうか。

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この時の、ペア、グループのでき方が、興味深いものです。

事前に、朝一番に、と約束し合って、その通りに、朝一番からラリー練習を始めるペア

特に、約束はせずに、クラブに来て、「ラリー練習お願いできますか?」「こちらこそ、お願いします」とラリー練習を始めるペア


一方で、誰からも声がかからず、「ラリー練習お願いできますか?」と声掛けしても、

「〇〇さんと約束してますので」「これから準備体操をしますので」と断られてしまう人もいます。

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ダブルスのゲームの4人のグループが、また微妙です。

自然に「ゲームしましょうか?」というグループであることが大切です。

無理やり4人のグループをつくっても、リズム、ハーモニーが合わず、うまくいきません。

必ずしも、「仲良し」グループ、という訳ではありません。

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ただ、何のために、プレーをしているのか?勝つためなのか?競技技術の向上のためか?楽しいひと時を過ごすためか?健康のためか?

人それぞれ、目的、価値観は違いますが、共有が、はかられていることが大切です。

楽しいひと時を過ごすためにプレーしているのに、一番弱い方を徹底的に攻めると、後味が悪かったりします。

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これって、いろいろなパートナーシップ、共同研究、アライアンスにも、当てはまります。

価値観は、必ずしも、同じである必要はありません。むしろ、適度に「ずれて」いた方が、相補い合えます。

共同研究でも、どんなに優れた技術を持っている人、機関でも、「やりたくない」ならば、やらない方がよさそうです。多くの場合、うまくいきません。

恋愛、結婚にもあてはまりそうです。











TURNプロジェクト

あなたの日常は私の非日常、あなたの非日常は私の日常

というう案内が来ました。

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社会には、「人と違う」ことからくる違和感や不都合が存在し、そのような状況の多くは表面化されることなく、見過ごされています。

どこか居場所のない感覚から生きづらさを抱えた人たちや、彼らを支える福祉施設やコミュニティは、そうした社会に偏在する不都合を一身に背負い、向き合ってきました。

私たちは、想像力を源とするアートの力で、「人と違う」ことに価値を見出し、社会へ発信することで、人々の意識の枠組みを更新したいとの思いから、TURNを実践しています。

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人はひとりひとり、生き方、考え方が異なります。

まったく同じ状況に遭遇したとしても、そこに感じる、そこから得られる経験は異なります。

社会には、「人と違う」ことからくる違和感や不都合が存在します。

社会の大多数の行動、考え方、慣習と「異なる」ことによる違和感や不都合が存在します。

その違和感は、無理に乗り越えようとするよりも、とりあえず、存在することを感じてみてはどうでしょうか?

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日常への帰還―宇宙飛行士とアスリートの当事者研究

パラアスリートに見る、障害とは何か、障害から日常への帰還とは

では、あえて、宇宙飛行士、オリンピック出場者、障害者を「非日常」とし、日常への帰還、を考えました。

無理に乗り越えず、「人と違う」ことに価値を見出し、社会へ発信することもよさそうです。

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TURNプロジェクトの初期の参加記、

人々はアートに何を求めているのか?アートは社会に何を提供できるのか?よくわからないからこそ、試行錯誤が続く

より、一部抜粋し、再掲します。

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言葉の意味、役割は時代、状況と共に変化していく

社会とは基本的に自分対他者の構図、それぞれが持つ力をに認め合う

アイデアが出てくるのはよいが、それが何を指すのか?わからないと、広まらない

主流よりもアウトサイダーが本質的な力を持っていることがある

モノを創る衝動、思わず手が動いてしまう

見たものを描くキャンパスに収めようとする、縮尺、相似

ある種の突き抜けた自由、美術を学んだことによる不自由、感じてしまった不自由をどう自由に変えるか?

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アウトサイダーの自由をうらやましく思いつつ、主流であろうとする矛盾

人々の「らしさ」を排除するのではなく、認め合う。数学では難しいが、美術ならばできる

頭の中ではわかっている、「あればいいな」を実現する

藝術をやるのに特別な技術、資質は必要としない。それぞれの人が芸術である。

はらはら、どきどきするアウトサイダーではなく、予定調和のアウトサイダー

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何に対して自由を感じるか?

作品を作るのではなく、日々の生活が作品となる

人はまねる。人は無意識に、ある枠組みに当てはめようとする

展示会、会場にモノを置く、という無意識の認識がある

美術館に見に来てもらうのではなく、作品が製作されるアトリエに来てもらう

制度設計、古いものをそのまま、新しいものを持ち込む、だけでなく、新たな展開が生まれるように変えていく

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自分のことは自分が一番わからない

ひとりでも他者とつながるためのメディアとしてのアート

「この人とはつながれない」と感じるアート。他者として接することはできる、「切断」によってつながる。切断することによって、「つながり」を保つ

周辺にあるものが中心へ動くことがある。ついていけずにドロップアウトする者が出てくる








2018年08月19日

「ミケランジェロと理想の身体」展を3倍楽しむ。

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という案内が来ました。


上野の国立西洋美術館では、「ミケランジェロと理想の身体」展(2018年9月24日まで)が開催されています。

丸彫りのミケランジェロ作品を二つも展示しているのに加え、15〜16世紀のイタリア美術において、古代文化がどのように受け入れられていたのかがうかがわれる、贅沢な展覧会です。

もちろん、展覧会だけ見ても楽しめることは請け合いなのですが、当時の文化的・社会的背景を知っておくと、展示されている作品一つ一つをより深く楽しむことができるのではないかと思います。


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これは美術館鑑賞に限りません。、旅行でも、授業でも、ほんの少しだけでも予習して、知識を入れておくと、

何の予備知識もなしに、いきなり行った時に比べて、楽しみ方の視点、幅がぐっと広がります。

がっつり勉強しておく必要はありません。ほんのちょっとだけで構いません。

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さて、美術館の作品は、もとから美術館にあったのではありません。どこか別の場所にあったものを、アート作品として、ある時期から美術館に展示することになった訳です。

中世ヨーロッパのルネッサンスの時期は、建物、家具など、いたるところに、今で言うアートであふれていたのかもしれません。

もっとも、後世では、今、日常にあふれているものが、アートとされ、美術館に展示されるかもしれません。

SNSのポストも、貴重なアーカイブとなっているかもしれません。

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日本に限らず、ヨーロッパでも、近代までは、親の職業を世襲が当然でした。

それゆえ、芸術家は代々受け継がれていきました。


当時の芸術作品の修復は、どこの部分を修復したか、わかるように修復しました。

まだ、古代の作品をそのまま修復するだけではなく、それを超えようとする試みも見られたようです。

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まだまだ、お話は尽きませんが、「ミケランジェロと理想の身体」展を楽しめそうです。



2018年08月05日

「少子高齢社会における女性リーダーとリベラルアーツ」@お茶の水女子大学

という案内が来ました。

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リベラルアーツの大切さについては、

「層が厚く、豊富な人材」の東大、「知の巨人たち」の東工大、トップ大学は教養教育を重視




日本全体では人文社会系学部、教養課程の削減、廃止し、理工系学部、実学の重視という流れの中、東大、京大、東工大などのトップ大学は、あえて、この流れに反するかのように、教養教育を重視を打ち出しています。

それも、1、2年次の教養課程だけでなく、3年以降の専門課程、大学院進学後の教養教育の大切さも指摘しています。


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人文科学はエリートの必修科目




理工学の研究開発には、哲学、ストーリー作り、芸術の素養が不可欠です。

この技術をどう進化させて、どの分野に導入し、どう活用し、どうしていきたいのか、わからなければ、理工学の研究開発などできません。

ただ単に、実験、データ分析だけをしているのではありません。


と書いております。

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これについては、この通りで、女性リーダーについても変わるところはありません。


さて、講師の方から、興味深いお話をいくつか伺いましたので、紹介します。

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・環境が人をつくる。その一方で、環境を選べるチャンスは限られている。選べるチャンスは大切に。一方で、人が環境をつくる。


これについては、

価値観は住んでいる「世界」に影響される、だから住む「世界」を大切に

入社して初めての上司、3年目くらいの仕事経験が大切、と言われても

問題は「タコつぼ」ではなく 「タコ」だった !?

に書いてきました。

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・声の調子は人を語る。

講演でもプレゼンでも声の調子が自信に満ちているのか、やりたくなさそうなのか、会場にはすぐに伝わります。

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・文化が違うと、他の文化のリーダーシップは通用しない。

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・50歳を過ぎると、男女の違いよりも年齢が効いてくる。50歳を過ぎると、注意してくれる人がいなくなる。やる人だけ伸びる。

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・資産は経済だけでなく、文化も継承される。

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・直球一直線でない方が、新しい生き方ができる。

キャリア構想と社会の進展のギャップ


人々は技術の進展、社会の変革は十分に認識しつつも、一方では、キャリア構想は「高度経済成長期」から、それほど進歩がない。官庁、大企業に就職し、組織内で出世して、高いポジションを得ること、と考えている。




2018年08月01日

日常への帰還―宇宙飛行士とアスリートの当事者研究

に書いた

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日常への帰還―宇宙飛行士とアスリートの当事者研究

ではパラリンピック出場者の方も登壇されました。

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パラアスリートの物凄さ、身体機能の拡張と脳の再編による回復可能性の示唆


に書いたように


人が眼鏡をかけるように、それぞれの能力や身体機能にあわせた最先端技術の詰まったツールを身にまとい、それぞれの日常でそれぞれが望む動きを可能にする。

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これまで、パラリンピックは、

不幸にして、障害を持ってしまった人たちが、その制約される環境下で、頑張っている

という認識だったのですが、そんな薄っぺらな認識をはるかに超える、物凄い可能性を示唆するもの、とのことです。

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最近では、パラリンピックの陸上競技などで、オリンピック記録と並ぶ、あるいは、それを上回る記録が出るようになりました。

これについては、

「義足の製造技術が向上し、人間の足を上回る性能を持つようになった。」

というのが、世の中一般の認識でしょうか?

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もちろん、グラスファイバー、グラファイト、チタンなど、材料技術の進歩により、軽量高反発の義足などが開発されるようになりました。

ただ、仮に陸上のオリンピック・メダリストが不幸にして、大けがをして、義足になったとして、それまでを上回る記録を出せるでしょうか?

おそらく、歩くのすら、ままならず、とても高速で走ったり、長い距離の跳躍など、できないでしょう。

つまり、パラ・アスリートは既に義足を自分の足として認識、機能させています。これはAR(拡張現実)の一種でしょうか。

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パラ・アスリートに限らず、ずっと以前から、手が不自由な人が、足を使って、タイプライターを高速、正確に操作する事例が報告されていました。

最近では、こういった方々、パラ・アスリートの方々の、脳の活動している部位を計測できるようになりました。

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すると、健常者に比べて、脳が活動している部位が、異なったり、広範囲であったりすることがわかりました。

さらに、この方々は、身体機能だけでなく、そもそも脳の活動を再編していることがわかりました。

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つまり、パラ・アスリートの方々は、

障害を持ってしまった人たちが、その制約される環境下で、頑張っている

どころか、

身体機能だけでなく、そもそも脳の活動を再編して、頑張っている

のです。

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もちろん、健常者をはるかに超えるハード・トレーニングをこなしています。

不幸にして、障害を持ってしまい、手、足などを失うことになってしまった場合、ほとんどの人が深い絶望に陥ります。

その絶望から、立ち上がり、健常者を超える身体能力を獲得しています。

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これは、パラ・アスリートの方々に限りません。

障害者の方々が、健常者を上回る身体機能を回復できることを示唆しています。


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ずっと大昔、まだ眼鏡がなかった時代、近視の人は障害者だった、訳です。

人を襲う肉食動物、あるいは闘いの際の敵、など身近に迫る危険を察知する能力が弱体化しているのですから、大きな障害でした。

今の時代の障害は、スマフォを忘れて、連絡不能、PCがネットにつながらない、などかもしれません。

自動車の自動運転が本格化すれば、車いす、義足の障害者の方々の移動の不便さは大きく緩和されそうです。

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パラリンピックがオリンピックと同様に注目を集め、パラアスリートが活躍するにつれ、「障害者=弱者」という考え方にも変化が出てきました。

パラアスリートと同じく、障害者の中にも、有名人が出てきて、強者になっています。

この方々が、レストラン、航空会社などに対して、車いすへの対応の悪さを指摘していたりします。

ただ、話をよく聞くと、

・レストランは事前に予約、連絡もなく、十分に対応できるスタッフがいない状態の時に、訪問

・コストを削減して、最低限のサービスの格安航空会社

などであることがわかり、障害者の傲慢、横暴も指摘されるようになってきています。

車いすならば、何をしても許されるわけではありません。喫煙禁止地区で喫煙してはいけません。

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発散気味ですが、障害者の機能回復に対する研究、障害者と社会、など、いろいろな事柄が変わりつつある時期に来ているのでは、そんな感じがしております。









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