2019年02月

2019年02月24日

東大法学部、法文1号館、美濃部達吉先生、新渡戸稲造先生の写真、我妻栄先生の講義の様子を見ながら、

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法学部・太田勝造先生の最終講義「法の生命は経験である」

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法の生命は経験である:融合分野としての法


に参加します。

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法学は社会科学という他分野への影響を持つ学問でありながら、他学問とは、距離を置き、孤立さえしている環境で、

一見、無味乾燥とも思える条文を読んでいく作業だったりします。

もっとも、東大駒場で、長尾龍一先生の法哲学、筒井若水先生の国際法の講義を受けると、

法の社会における役割、あり方、関わり、決して無味乾燥ではなく、生きた文言であることがよくわかります。

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社会はどんどん進展していきます。

法律は本来、社会に応じて変化していくのが、望ましいのですが、法律の改廃、制定は時間がかかります。

司法の担い手である、裁判所、裁判官は、過去の判例を尊重しつつ、社会情勢に応じた判決が望まれます。

法の適用は決して、無味乾燥な条文の当てはめではなく、動いていく社会への、動的な対応です。

法は論理であるよりも、基本的に経験の積み重ねであり、社会と共に歩んでいく。法が社会を制御し、社会を法を制定していく。

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裁判において、証拠は、出す前に比べ、出した後に有利な状況を作り出すためのもので、ベイズ統計確立の定理に似ています。

しばしば、逆の結果を招くこともあるようですが。

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AI(人工知能)の活用が話題になっています。

司法の分野もAI(人工知能)の活用が急務です。

過去の判例の大量高速な検索、照合、矛盾の有無などは、人間の作業には限界があります。

今後の法学、法律との社会との関わりながらの進展が楽しみです。











2019年02月05日

アート作品と人々、アート・コミュニケータが創り出す世界

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で書いた、東京都美術館×東京藝術大学「とびらプロジェクト」が始まる時の、

東大情報学環「Educe Cafe:アートが引き出すコミュニティ」に行ってきました

で主宰者の日比野勝彦さんのお話で面白かったのが、「明後日(あさって)」のお話です。

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「明後日(あさって)」の社会目指して


「明日」は何をすべきか?目標が明確で、そこから逆算して、今日の行動を計画します。

例えば、天気予報でも「明日」の天気予報は、外れることがあっても、ある程度の精度はあり、それにしたがって、レジャー、運動会の予定を決めます。

ところが「明後日」は、今日と地続きではありません。ぼんやりしています。「明後日」の天気予報は参考にはするけれど、もっと正確な情報は「明後日」が「明日」になってから入手します。「明後日」が「明日」になって、予報がそのままのこともあれば、変わることもあります。

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例えば、「明後日の方向に飛んでいく」とは、予期していない方向へ、という意味でしょうか?

「明日」の行動、活動の結果が大きく影響するので、「明後日」から逆算することは難しく、今日、明日の行動の結果次第だったりします

キャリアプラン、ライフプランでは中長期的に決まっている計画、目標を作ります。

いつ大学に入学するのか?就職するのか?時期はほぼ決まっています。現時点で行きたい大学、会社の希望はあるでしょう。

東大に行きたい、スタンフォード大学のMBAに行きたい、外資系コンサルタント会社に就職したい、などなど

そのために、今日、明日何をするか?は明確です。でも、「明後日」以降の結果は、上記のように、今日、明日の行動の結果次第だったりします

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直近の「今日」「明日」とずっと先の「未来」は明確に決まっていても、それをつないでいく「明後日」以降は、ぼんやりしています

「今日」「明日」を積み重ねていくうちに、中長期的に決めておいた計画、目標を意図的に変える場合も、あるいは不本意ながら変える場合もあります

こう考えると、明確にスケジューリングされている「今日」「明日」にも、「明後日」の性質を持つものが多いのではないでしょうか?

現時点では、こうする予定だけれど、地続きではないので、変わるかもしれない、かなり近い将来「明後日」

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一方で、「明後日(あさって)」を用意しておかないことには、これから来る明日、今日が、つまらない、味気ないものになってしまいます。

それならば、面白そうな、楽しそうな「明後日(あさって)」をたくさん詰め込んでおくとよさそうです。

試験、自分が主催するイベントなどは、確定的な「明後日(あさって)」ですが、講演会、セミナーなどは、ダブルブッキングでも、現時点で面白そうなものは、詰め込んでおくとよさそうです。

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今日、明日の進捗により、「明後日(あさって)」が明日になる頃、最適なものが見えてきます。

逆に言うと、今日、明日をしっかり生きないと、「明後日(あさって)」は明日にならず、文字通り、明後日の方向に飛んで行ってしまいます。






2019年02月04日

東京都美術館×東京藝術大学「とびらプロジェクトフォーラム」

という案内が来ました。

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「アート・コミュニケータ」の活動とそのアイディアは、今、他の地域へ広がりつつあります。

文化と人々との関わり方に、パラダイムシフトが起こりつつあるのではないでしょうか。

アート・コミュニケータとは、ミュージアムや音楽ホール、図書館など、様々な文化施設や地域の文化資源を創造的に捉え直し、

世代や国籍、障害の有無などを問わず、人々の多様性を尊重し、誰もが共生できるコミュニティをアートや文化財を介して築くことを目指す人々です。

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このフォーラムは毎年参加していて、その様子は、

アートがつなぐ、人と人の体験

修了後の学びの継続と、学んだことの社会実装

などに書いています。

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東京都美術館×東京藝術大学「とびらプロジェクト」が始まるお話を伺ったのは7年前のこと。

アート・コミュニケーションとコミュニティー・デザイン

東大情報学環「Educe Cafe:アートが引き出すコミュニティ」に行ってきました

に書いております。

美術館、博物館が、人々に来てもらい、アート作品を鑑賞する箱物から、アートを媒介に人々が集まる場にしていきたい、という思いがありました。

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将来への架け橋としての博物館、美術館、図書館




「箱物」行政と言うと、建築物を作って、職員も雇うのだけれど、ほとんど利用されず、税金の無駄遣い、のような言われ方をしていたことがあります。

ところが、最近では博物館、美術館、図書館などの「箱物」が元気です。

来る人を待っているだけではなく、活動の幅を広げて、いろいろなイベントを行っています。

「箱物」のいいところは、とにかく、人が集まる、物理的な「場」があること

共通のテーマに関心がある人が集まると、人と人のネットワークが生まれ、また、新しい動きが起きます


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文化の醸成に大切なのはふれあいの場




文化的環境の整備を目的に帝国劇場が作られたが、劇場で上演される演劇もさることながら、実際にはより重要だったのが、開幕までの時間を過ごす場、通路では政財界の知名人、文化人が挨拶を交わし、談笑するサロンの役目を果たした、ということ


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メディア芸術による地域文化の進化・地域拠点から世界へ発信



美術館、博物館など、ハコもの、と呼ばれ、前時代的に金がかかり、陳腐化と言われてきたものが、アートのソーシャル化の伴い、活動の拠点、多様な人がリアルに集まる「場」として復権してきている


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美術館、福物館、それが展示するアート作品、訪れて鑑賞する人々、だけでなく、それらをつなぎ、ファシリテート、プロデュースする、とびラーと呼ばれる、アート・コミュニケータの人々がいます。

「箱物」とアート作品だけでは一過性の、受動的なアート作品鑑賞で終わってしまうところを、人と人が出会う場、出会った人同士に新たなつながりが生まれ、また、動きが生まれる。

何もないところでは、人と人は出会わない。そこに、アート作品があり、集まる人がいる場があり、面白そうならば、人が集まるかもしれない。

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アート作品は、ただ、受動的に鑑賞するだけでなく、感動したアート作品については、写真に撮影し、自分のアート・アーカイブとし、感動したアート作品を、Twittter,Instagram,Facebook,YutubeなどSNS,ネットにアップし、友達に発信する、すると、それを見た友達が、さらに発信する、作品を見に来る、などのチェイン・リアクション、連鎖反応、連鎖行動が起きます。

最近では、SNSから、爆発的に広がる、アート作品、アーティストも珍しくなくなりました。

そんなトレンドを受けて、アーティストも自分の作品、手法を、見学者以外には非公開、とするよりも、原則公開とするようになりました。

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理工系にはアートが必須




アートとサイエンス、テクノロジーの融合が注目されています。


「TAK」さんは、理工系なので、理工系の立場から考えると、科学、技術が理論、データに基づくものです。

ただ、

・この技術を、どう活用したいのか?

・この研究から、何がわかると、どの他分野、新研究につながるのか?

・この調査、分析から、何がわかり、言えるのか?

などは、感性を大切にするアートが欠かせません。

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つまり、時には、感性のアートが導き、理論、データに基づく科学、技術が推進し、得られた結果を、感性のアートを活用して、形にしていくのかもしれません。



7年前に「とびらプロジェクト」を始めようとしていた人々は、

アートと人々のかかわりは変わろうとしている、変化を進めるには、アート・コミュニケータの役割が大切、

ただ、アートと人々のかかわりがどう変わろうとしているのか、アート・コミュニケータはどういう役割を果たすのか、

きっと明確なプランがあったわけではないのでは?という感がしています。

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ただ、「とびらプロジェクト」はSNS、メディアなど時代、技術の進展も取り入れつつ、さらに展開していきます。

今後の展開が楽しみです。







2019年02月03日

エノケンの楽団と舞台・映画・レコード

という案内が来ました。

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世界の喜劇王がチャップリンならば、日本の喜劇王はエノケンこと、榎本健一、というイメージがあります。

実際には、楽団も持ち、欧米のミュージカル、映画、演劇に広い見識を持ち、大衆モダニズムを日本に合わせつつ、浅草を舞台に取り入れた、総合エンターテイメント・プロデューサーと言えます。

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明治の開国から大正リベラルを経て、昭和初期の時代は、西洋文明が怒涛の如く、押し寄せてきた時代でした。

とは言え、ネットどころか、テレビもない時代です。フィルム、レコード、楽譜、楽器などをヨーロッパ、アメリカで入手し、船で横浜まで運んでもらうしかありません。

飛行機は旅客用に使用される前のことで、サンフランシスコまで船で2週間かけて渡航した時代、船内での外国人向け演奏は大切なエンターテイメントでした。

彼らを通じて、ジャズなどの欧米音楽を取り入れ、戦前の大衆モダニズム文化を作り上げていきました。

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海外の映画、ミュージカル、音楽が、希少で、入手が難しかった時代だからこそ、貪欲に入手しようとしたことが伺えます。

ネットでクリックの便利な時代になると、反面、貪欲さはなくなってしまいます。

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エノケンの演劇、映画を研究すると、当時の欧米の映画、演劇に、元ネタでは?、と思われる作品が見つかるそうです。

上記のように、エノケンは欧米のミュージカル、映画、演劇に広い見識を持ち、それを日本の大衆が理解できるように、アレンジして上映したことが伺えるそうです。

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今、人工知能が人の仕事を奪うのでは?と言われていますが、この時代、既に技術が人の仕事を奪う事態が起きていました。

サイレントと呼ばれる無声映画を弁士が解説する映画から、トーキーと呼ばれる音声付きの映画に代わり、大量の弁士が職を失いました。

弁舌にたけた彼らの人材活用も行いました。

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大正リベラルから昭和初期の大衆モダニズム文化は、エロ・グロ・ナンセンスと言われます。

当時の西洋の女性の水着を映した映像は、今見れば、何でもないのですが、当時は、エロス、グロテスク、と見えたのかもしれません。

普通選挙の実施に伴い、治安維持法も導入され、検閲が厳しくなった時代。検閲を逃れるには、ナンセンスがよかったのかもしれません。

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エノケンという偉大な先人の、文化の導入、再構築、普及、定着について考えてみました。






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