2008年08月29日

『隠れた人材価値』とは、スタンフォード大学経営大学院教授のチャールズ・オライリーの著書です。

この本で取り上げたアメリカ企業は、社員の育成に力を入れています。社員の側も会社に忠誠心や愛着を持って働いています。

『隠れた人材』とは、組織の円滑な運営に貢献しているにもかかわらず、その存在すら知られていない人材です。

まずは「問題解決者」。これは、何か問題が起きた時に、社員たちから真っ先に問題を解決するための助言を求められる人です。

何か新しい問題が起きた時に、それを解決するスキルを持っている人を指します。

次は「メンター」です。これは、社員が自分のキャリアについての助言や、ほかの社員との関係が悪化した時のアドバイスを求める人です。

社員がこうした助言やアドバイスを求める相手は上司とは限りません。ポジションに関係なく、真摯に相談に乗ってくれる人の元を訪れるものです。その相手であるメンターが誰なのかを把握することは重要です。

最後は「懸け橋」と呼ぶ人材です。これは文字通り、社内の異なる組織の懸け橋となる社員を意味します。

例えば、メーカーのマーケティング部門と技術開発部門の折り合いが悪く、両者の共同作業が一向に進まないということがよくあります。こうした組織の壁を乗り越えて、両者の共同作業を引き出すことができる社員が懸け橋です。

これらの3つのタイプの人材がいなくなると、組織の運営に大きな支障が出ます。ところが、驚くことに企業の経営陣はこれらの人々の存在に全く気づいていない。そこで「隠れた人材(Hidden Talent)」と名づけました。

なぜ彼らの存在に気づかないのでしょうか。理由の1つには、今日の企業の多くが採用している成果主義型の人事評価制度があります。

そこでは1人当たりの売り上げや利益など一定の評価基準に基づいて、上司が部下の成果を評価する。その基準は、隠れた人材の価値を評価できるものにはなっていません。ですから、上司から高い評価を受けることができません。

それゆえ、労働流動性が高いアメリカでは、これらの人の重要性に気がついて、組織に引き止める対策を検討し始めています。

オリンピックでも、個人競技のメダル以上に団体競技のメダルが感激を呼びました。男子水泳400m、男子陸上400m、女子ソフトボールのように

チームで活躍するには、各メンバーの力の総和だけでなく、この隠れた人材の力が見逃せません

さて、どうやって、この隠れた人材を発掘し、評価するか、これから検討が必要なようです





トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 人財-人材の力を活かす 隠れた人材価値―高業績を続ける組織の秘密  [ 経営-人事 エンジニア blog ]   2009年05月16日 16:08
社員の力を引き出す人材経営が注目されている。「うちの会社は??」という言い方を良く聞くけれども、結局は人なのだ。 人事の世界では、『優秀な人』を積極的に採用することが重要 などと言われるが、普通の人を積極的に採用して好業績を継続して出している企業がある。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
livedoor プロフィール

「TAK」さん

最新記事
Archives