2008年11月23日

東京大学システム創成学専攻長の大橋弘忠教授から伺ったお話です。

大腸菌E.Coliの遺伝子は4000以上ありますが、そのうち必須な要素は252だけ、ということです。

それ以外は何に貢献しているのか?不明ということです。

同じ考えで、自動車を考えてみます。

自動車は電子システムの集合体と言われ、ナビゲーター、エアコン、オーディオ、パワーステアリング、クルーズコントロールなどの部品が詰まっています。

ただ、自動車の本来の目的は、速く走ることです。この目的に必要なものは、ギア、ハンドル、エンジン、タイヤくらいでしょうか?

初期の自動車は、乗っている人間の快適性、乗り心地は悪くて当然で、とにかく速く走ること、が必要でした。

そのうち、技術が進歩し、可能なことが広がり、乗っている人間の安全性、快適性、利便性を満たすために、いろいろな装備がされるようになりました。

今の自動車について、必要なのは、「ギア、ハンドル、エンジン、タイヤくらい」とは、誰も考えないでしょう。もっと多くの部品がお互いに機能しています。

これが、自動車という人工物の進化でしょうか?

人間も社会も人工物も生物も、常に変化する環境に応じて、進化していきます。

このうち、最も過酷なのが、生物でしょうか?

環境に対応できない生物は死滅して、生き残ったものだけが進化していきます。

自らにぴったり合う環境だけでなく、多少合わなくても、生き抜いていけるロバスト性が大切です。

また、間違えると、死んでしまうのでは、すぐに絶滅してしまいます。

大概は間違っても大丈夫な、フェールセーフ機構、が大切です。

人間は、学んだこと、経験を紙、記録などの知識、情報で残し、自分以外の経験も活用します。

しかし、生物は紙、記録を使うことができません。

学習したことは、すぐに自らの内部に組み込んでいかなければなりません。


この生物の進化の賢さ、巧みさ、を社会が取り込んでいけるか?

社会全体は無理でも、人間は取り込んでいけるか?

これに進化できるか?どうか?がかかっています




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