2010年03月29日

卒業式のシーズンです。

昨年は東京大学が卒業式の様子を知らせてくれました。

小宮山総長の送る言葉も、さることながら、2名の卒業生代表の答辞が、なかなか胸を打つものでした。

そこで、社会に巣立っていく卒業生の抱負で、卒業生代表の答辞を紹介しました。

そのせいか、今年は総長の送る言葉だけで、答辞がありません。

でも、よく読むと濱田総長の平成21年度卒業式総長告辞も立派なものです。でも、長いので抜粋して紹介します


大学を取り巻く環境も、皆さんが入学した頃とは大きく変わってきています。今日皆さんを卒業生として送り出していく時に、いまの時代状況に触れないわけにはいきません。

これからの国際社会、国際関係のあり方も大きく変わることが予想される時代です。そうした時代状況の中で、皆さんは、社会へ、あるいは大学院へと、それぞれ次のステップを踏み出そうとしています。

こうした時代に生きるということは、たしかに大変なことです。これまで存在してきた制度や習慣の枠組みの中で生きていく方が、たしかに楽です。しかし、そうした制度や習慣の枠組みが揺れ動くとき、私たちは、自らの生き方、そして自らが生きる環境を自分で考えて選択し、また作り出していかなければなりません。

皆さんに求めたいのは、自らを時代の変化の中に投げ込むということ、別の言葉でいえば、「リスクをとる」ということです。新しいものを生み出そうとする時には、失敗の可能性はつきものです。失敗のない進歩はありえません。


「多様性」という言葉は、今日ではかなり広く普通に使われるようになっています。なぜ「多様性」なのでしょうか。

一つ目は、多様性が存在することによって、私たちの知識の対象や知恵の幅が広がるということです。学んだ知識や知恵は、さまざまな時代に、さまざまな人が、さまざまな言葉で、そしてさまざまな発想で、生み出してきたものです。知識や知恵は、その存在自体が、多様性の価値を象徴しているものです。

二つ目は、多様な事実や価値、考え方がお互いにぶつかりあうことによって、よりよいものが見出される、ないしは生み出される可能性があるということです。

三つ目は、多様な価値や考え方、生き方に溢れた環境の中に生きることで、「たくましさ」が生まれるということです。そして、その「たくましさ」は、コンクリートの塊のような頑丈さというよりは、弾力性を備えた強靭さというものになるだろうと思っています。

つまり、自分とは違った価値や考え方を異質なものとしてただ跳ね返すのではなくて、それらを自らのうちに取込むことによって、どのような事態にも柔軟にかつ確実に対応していくことの出来るような強さです。それは、異なった価値や考え方とたえずコミュニケーションをし、互いにその良さを評価し合うことから生まれてきます。

日本の社会は均質的であるとか、多様性に乏しいとかと言われてきました。

現代社会では、そうした多様性の存在が、かつての時代よりもはっきりと見えるようになっています。

いまの時代が、個人を単位に社会の仕組みを考える傾向が強まっているということも、その理由の一つです。

インターネットの発展は、隠れていた多様性をより目に見えるようにしてきました。さらには、今日、グローバル化が激しく進んでいます。そこでは、私たちは、これまで知らなかった、多様な存在を要素とする厖大な世界と、直接に向き合うことを迫られます。言いかえれば、私たちは、多様性を避けては生きられないのです。

知識や知恵の多様性の中で鍛えられ、多様性をわがものとし、さらには自ら多様性を生み出していく皆さんの力は、必ずや、日本の、そして世界の明日の姿をたしかなものとしていくはずです。

皆さんのご健闘をお祈りします。



課題先進国「日本」の小宮山前総長とは、一味違った、タフな東大生を推奨する濱田現総長の多様性の中で生きていくことの大切さが伝わってきます


「TAK」さんも社会に旅立つ後輩たちにエールを送ることにします。


皆さん、卒業おめでとうございます

今、希望に満ち溢れながらも、まだよく知らない社会へ旅立つことに、多少の不安もあるかもしれません。

もちろん、これから皆さんが進む道は順風満帆ではないでしょう。

うまくいかないこと、思うようにいかないこと、つらいこと、がたくさんあることと思います。

そのチャレンジングな課題に対し、皆さんの若い力で、一歩一歩解決していくことが、これからの社会の進歩につながっていきます。

毎日のように会っていた友達とは、残念ですが、しばしのお別れになってしまいます。

でも、友達はいつまでもたっても友達です。

いや、時が経つにつれ、ずっと重みが出てきます。

4年間に、語り合い、笑いあい、時には喧嘩し合った、友達とのつながりはいつまでも大切にしてください。

母校は、いつでも、皆さんを温かく迎えます。卒業してからも、時にはキャンパスを訪れて、後輩たちとのひと時を楽しむのもよいのでしょう





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