2012年04月25日

金沢工業大学(KIT)虎の門キャンパスで開催された、

KIT虎ノ門サロン「モノの作り手からストーリーの創り手へ〜鍵となるフロンティア人材への期待」

に参加します

講師は野村総合研究所の山口高弘さん

高度経済成長時代を支えた製造業、モノづくり、から、サービス、体験、ストーリー、感動を創る社会に移行しつつあります。

このキーポイントとなるのが「フロンティア人材」ということですが、出たお話をまとめてみます

・リビングは鍋を囲む、など、家族が集まって団欒する楽しいところ。ゲームは各自が個にこもる。→家族みんなで楽しくリビングで楽しめるゲームWii

・課題を発見するだけでなく、解決に必要な人材を巻き込む

・技術を製品の高機能化だけでなく、省エネ、低コスト化など多方面に利用する、とブレークするが思わぬところから出てくることがある

・新しい体験の想像+プロフェッショナルによる共闘=新しい社会価値の創設

・アイデア⇔実験・評価だけのパスではなく、観察・共感→課題の断片の発見→統合、再構築(チームで行う)→アイデア→プロトタイプ

・アイデアだけでは顧客はわからない。モノにして提供してみる→価値を体験できる

・フロンティア人材:「場」を創ることができる人、適切な人を連れてこれる人

・キャスティング:適切な人材の特性を見抜き、巻き込む

・組織には必ず抵抗勢力がいる。組織で何かを行うには、推進、説得、合意形成が不可欠

・顧客志向、論理的思考の落とし穴→既存の顧客しか見ないため、新市場の創造ができない

・「社内で認められリーダーになっていく、内向きの人」と「社外ではネットワークが強いが、社内では浮いている人」の両方の長所を併せ持つ人がフロンティア人材 

・フロンティア人材に必要な能力:ファシリテーション、インテグレーション、コーディネーション、オーガナイズ、プロデュース、ネットワーク

・頭を使いつつ、身体で覚える


ここでちょっと考えてみたいのが、

・「社内で認められリーダーになっていく、内向きの人」と「社外ではネットワークが強いが、社内では浮いている人」の両方の長所を併せ持つ人がフロンティア人材、組織には必ず抵抗勢力がいる。組織で何かを行うには、推進、説得、合意形成が不可欠

です。

産学官プロデューサーをやっていて感じるのですが、民間企業に所属している方で産学官に幅広いネットワークを持っている方が、よくいます。

こういう方々は産学官、異分野交流型の研究会、勉強会の委員長、主査、幹事などの取りまとめ役を務められ、参加者からの人望も厚いのが特徴です

多くの場合、名刺は「部長」ただ、社内では部下がいない「部長」、部に何十人もいる「部長」の一人だったりします

社外でこれだけ大活躍されているのですから、社内でも部署間の取りまとめなどに大活躍されているのでは?と思いきや、社内では「浮いた」存在だったりします。

「社外の皆さんはわかってくださるのですが、社内、特に経営層はなかなか理解してくれなくて」が口癖だったりします

社内では活躍の場がないのなら、社内に拘束されている時間がもったいないので、社外のネットワークを活かして、会社を辞めて、フリーランス、いわゆる「ノマド」を考える人もいます

この人たちは「会社の看板」で仕事をしている訳ではなく、社外のネットワーク、持っている知識、取りまとめ力、コミュニケーション力で仕事をしているので、一見問題なさそうです

ところが、問題なのが「経済的安定」です

この人たちは、上位1割以内に入る程度の収入はもらっています

その安定した収入を基盤に、社外の活動ができています。これを失ってしまうと、一気に活動は狂い出します

アナウンサーでテレビ局を辞めて、フリーランスになる方がいますが、90%以上の方々は収入がダウンします。そのため、やりたくない質の悪い仕事も受けざるを得なくなります。「好きなことがしたくて、フリーランスになったのに、却って不自由になった」というボヤキをよく聞きます

同様のことが起こり、活動の質が一気に低下し、ネットワークもしぼみ、またネットワークの方々に職探しを頼み、敬遠されたりします

この人たちは、「社外の皆さんはわかってくださるのですが、社内、特に経営層はなかなか理解してくれなくて」と諦めるのではなく、

一度目を社内に向けてみると、違った光景が見えてくるのかもしれません

「社外のネットワーク」に加えて、「社内の合意形成力」を併せ持つことができれば、真の「フロンティア人材」になれるかもしれません




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