2012年08月28日

東大ischool発のプロジェクトMaru「スケールアウトイノベーション・セミナー」

に参加しました

東大ischool発のプロジェクトMaru「スケールアウトイノベーション・セミナー」に参加しました

を書いたのが7月末ですから、1月ぶりで、今回が一応の区切りです

上にも書いたのですが、プロジェクトMaruとスケールアウトの話を少し書きます

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プロジェクトMaruとは、

「イノベーションの学校」東京大学i.schoolから生まれた社会的企業、「一般社団法人Maru協会」が主宰する、宮城県気仙沼市の中長期的な復興支援を目的としたプロジェクトです。

気仙沼と世界の魅力的な地域を直接結び、相互の文化を触発させながら新たな発想を生み、まったく新しい価値の創出につなげます。

2012年4月より、イタリア南部の小都市・Tramutola(トラムートラ)との交流をスタートしました。「トラムートラから見る気仙沼」「気仙沼から見るトラムートラ」、この交錯する2つの視点から、新たな文化やビジネスアイデアを生み出していきます。


さて、「スケールアウト」という言葉も、あまりなじみがありません

Maruのページによると、

人手や資金が十分でない状況でも、大きな社会イノベーションを起こす仕組みとその事業モデルのこと

とあります。まだよくわかりません

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もともと、IT用語で、


コンピュータ・システム(サーバファーム)の処理能力を増強する方法の1つで、ハードウェアの台数を増やして並列稼働させるアプローチのこと

低性能=安価なサーバを利用できるので比較的低コストに、段階的なシステム強化が可能という点が大きな特長である


とあります。

つまり、人手、資金が十分ではない状況で、小さなプロジェクトが同時並列的に進むと大きなイノベーションが起こる可能性がある、と解釈しましょうか?

さて、会場の二子玉川カタリストBAはとっても素敵な場所でした

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ゲストスピーカー・吉岡マコさんはNPO法人マドレボニータ代表。自身の出産後に経験した心身の辛さから「産後のヘルスケア」の研究・実践に着手。

現在23人のインストラクターが、全国50か所で「産後のボディケア&フィットネス教室」を展開しています。

個人が一からつくり上げたプログラムを、クオリティを落とさず(むしろ向上させながら)多地域で展開する仕組み、すなわち「スケールアウト」を、マドレボニータでは2006年から標榜し、時間をかけて築いてきたそうです。

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まずディレクターの田村さんからスケールアウトについて説明がありました。

・中央から周辺へのスケールアップ、相対的に劣位な地域は劣位のまま残ってしまう

・スケールアウト、地域が東京に頼ることなく、自分たちの価値を発揮する

・スケールアウト、周辺が組織体の中核になっていくムーブメントをつくる。学術的な考えをどう実践的な活動に結び付けるか?マニュアルを配ればよい、ことではない

・人間は交流から何かを産み出す

・アイデンティティーの形成、ルーツ(根源)も大切だが、ルート(経路)も大切。どうして自分はここにいるのか?

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さて、ここから吉岡マコさんのお話です。経営企画、組織運営、チームビルディングに関して、興味深いお話を伺うことができましたので、以下に早速まとめてみます

・スケールアップ、カリスマ代表が有名になって、地域を飛び回れば、ブームは作れるが、一過性のおそれ。スケールアウトは地道に地域に根付かせる 

・潜在的にニーズがあることと、それを導入して、うまくいくことは全く別

・「場のデザイン」マニュアルを読めばできるものではない。マニュアルを見なくとも、その状況で無意識に体が動いて、場をセットできるようでないと、自立できない 

・事務局はすべて在宅勤務、クラウド事務局、引っ越しても、海外に行っても、勤務可能

・現場が研究所の役割、日々の事例を考察して、自分だけに貯めるのではなく、反映して、共有する

・常に新しい知見を世に出して、それに価値が付いて来る

・「仲間」を早い時期に得られると、つらくても乗り越えることができる

・制度を普及させる時は、質の担保が難しい

・「テーマ」を一言で言うのは難しい。一言で言ってくれ、と言われると、空しくなる 

・大事なことはリスペクト。気持ちだけでなく、言葉、行動で示す

・苦い経験、教訓→仕組みに改善点がある、ということ

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・「仲間」がいるメリット1:地域にいても、インターネットで全国どことでも、いつもつながっているので、「つながり感」を持つことができる

・「仲間」がいるメリット2:一人では得ることができない、仲間人数分の知見、経験を得ることができ、質の向上がはるかに速い

・「仲間」がいることのメリット3:ムーブメントをつくるのは一人では難しいが、仲間がいればできる

・「関係性」を大事にする人は、実名で、連絡先をオープンにする

・「持ち帰る」だけでなく「持ち寄る」姿勢があるか?

・申込書の備考欄が空欄とは、「気持ち」が入っていないことを示している。備考欄には、自分の希望、思いをしっかり書く

・エントリーシートの内容を読むまでの、連絡、問い合わせの時点で、その人がどんな人か、わかる 

・数が増えるほど、質が低下するスキームにはしない。個と個の相乗効果で質が向上するようにする

・インストラクターを増やすと、客を巡って、縄張り争いをして、助け合うよりも、つぶしあうようになる

・報告書、誰も読まないのでは、形骸化して書く気がしなくなる。報告書は出しっぱなしではなく、共有してこそ、意味がある。責任を持って、熟読し、フィードバックする人を設定する

・クオリティーに影響するチーム型スケールアウトのポイント:1.お互いのことが好き、2.お互いに切磋琢磨して、しのぎを削る

・ひとりひとりの経験、考察を共有して、質を高める。ネガティブな経験の提供に高い評価をするようにする

・人は約束を破る。でも、大切な人との約束は破らない。関係性の構築が大切 

・スケールアウトとスケールアップの違い、前者は必ずしも、経済的な成功を求めない

・スケールアウト、全部を自分が取らずに、取りこぼす。取りこぼした部分を面白い、と感じた他の人がやることにより、動きが広がる

・先が見えていることは少なくて、目の前に見えていることをしっかりやっているうちに、つながりが生まれ、目の前が開けてきた

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興味深い話がいろいろ伺えたのですが「ひとりでやるのに比べて、仲間でやることにより、知見、経験が共有できることにより、質の向上ははるかに速い」は、いろいろなことに適用できそうな感じがしました






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