2013年03月12日

今はよく知りませんが、以前、リクルートに行くと、

「この会社で偉くなってもしょうがない」

というポスターが貼ってありました。

ある限られた組織内の価値、評価よりも、広く世界市場、社会全体での価値、評価が大切

ということでしょうか

この方向は大切なのですが、組織内の価値、評価を軽視してよい、ということではありません

TEDee x ITmedia 「グローバルエンジニアが「IT」を「英語」で語る」に参加しました

楽天吉岡さんの発表スライド

最終ページの How do you join the inner circle?

について、


領域、社内外を横断するオープンネットワークが最近、強く標榜されています。

ひとつの会社、業界にとどまるのではなく、広い社会で活躍するには、オープンネットワークが欠かせません。

一方、業界、学会でしっかりした、抜きん出た立場を獲得するには、「業界、学会」内のコア・サークルに加わり、そこでの評価が不可欠です。

後者が内向きとされがちですが、業界内での確固たるポジションも大切です。

オープンネットワークとインナー・サークルは、相乗効果がある場合もあれば、相反する場合もあります。ただ、どちらか一方ではなく、両方が大切です。


と書きました。

フロンティア人材は「社外のネットワーク」と「社内の合意形成力」を併せ持つ

で、


「社内で認められリーダーになっていく、内向きの人」と「社外ではネットワークが強いが、社内では浮いている人」の両方の長所を併せ持つ人がフロンティア人材、組織には必ず抵抗勢力がいる。組織で何かを行うには、推進、説得、合意形成が不可欠

産学官プロデューサーをやっていて感じるのですが、民間企業に所属している方で産学官に幅広いネットワークを持っている方が、よくいます。

こういう方々は産学官、異分野交流型の研究会、勉強会の委員長、主査、幹事などの取りまとめ役を務められ、参加者からの人望も厚いのが特徴です

多くの場合、名刺は「部長」ただ、社内では部下がいない「部長」、部に何十人もいる「部長」の一人だったりします

社外でこれだけ大活躍されているのですから、社内でも部署間の取りまとめなどに大活躍されているのでは?と思いきや、社内では「浮いた」存在だったりします。

「社外の皆さんはわかってくださるのですが、社内、特に経営層はなかなか理解してくれなくて」が口癖だったりします

社内では活躍の場がないのなら、社内に拘束されている時間がもったいないので、社外のネットワークを活かして、会社を辞めて、フリーランス、いわゆる「ノマド」を考える人もいます

この人たちは「会社の看板」で仕事をしている訳ではなく、社外のネットワーク、持っている知識、取りまとめ力、コミュニケーション力で仕事をしているので、一見問題なさそうです

ところが、問題なのが「経済的安定」です

この人たちは、上位1割以内に入る程度の収入はもらっています

その安定した収入を基盤に、社外の活動ができています。これを失ってしまうと、一気に活動は狂い出します

アナウンサーでテレビ局を辞めて、フリーランスになる方がいますが、90%以上の方々は収入がダウンします。そのため、やりたくない質の悪い仕事も受けざるを得なくなります。「好きなことがしたくて、フリーランスになったのに、却って不自由になった」というボヤキをよく聞きます

同様のことが起こり、活動の質が一気に低下し、ネットワークもしぼみ、またネットワークの方々に職探しを頼み、敬遠されたりします

この人たちは、「社外の皆さんはわかってくださるのですが、社内、特に経営層はなかなか理解してくれなくて」と諦めるのではなく、

一度目を社内に向けてみると、違った光景が見えてくるのかもしれません

「社外のネットワーク」に加えて、「社内の合意形成力」を併せ持つことができれば、真の「フロンティア人材」になれるかもしれません


と書きました。

この繰り返しになりますが、

一度目を社内に向けてみると、違った光景が見えてくるのかもしれません

「社外のネットワーク」に加えて、「社内の合意形成力」を併せ持つことができれば、真の「フロンティア人材」になれるかもしれません

こんなことを考えていたら、リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんが、

なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人




35〜45歳の従業員を対象に、多くの会社では「この人はココまでだな」と決めてしまう。「あなたは係長まで。来月からは○○支店に行ってください」といった感じで、会社は動いてきます。

会社から仕切られる前に、この年代のサラリーマンは仕掛けていかなければいけません。「自分はこういうことがしたいのだ」ということを会社に提案する。

「組織内自営業者」の意識をもっていないと、結局は会社に仕切られてサラリーマン人生が終わってしまうかもしれません。

だから35〜45歳というのは、非常に大切な時期なんですよ。


と書いていました。「組織内自営業者」の意識も大切なようです。

なお、藤原和博さんは上記の中で、

これまでは情報処理力で対応できたけれど、これからは情報編集力が大切

と書いておられます。

これについては、

情報処理力(ジグソーパズル)から情報編集力(レゴブロック)へ

「情報処理力の成長社会」から「情報編集力の成熟社会」へ 藤原和博さん


をご参照ください。





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